11月10日2008/11/11 03:12

 新PCは、徐々に使えるようになってきた。なにしろ昨日まではセキュリティソフトすら導入できてなかったからなあ。旧システムが「何もかも吹っ飛んだ」関係上、ユーザーIDその他諸々が不明だったからね。仕方ないので、先にネット接続を回復し、メールで各種問い合わせを送信して復活。このソフトが「諸悪の発端」だったので、別のソフトに乗り換えようかとも考えたけど、カネかけずに復旧できたから良しとしよう。
 
 ここで大事な連絡事項を。データサルベージの結果、前にもらった電子メールのデータが「壊滅」してることが判明しました。痛いなあ…おかげで、こちらから電子メールで連絡を送れない(メアドがわからない)状態です。返答保留してたメールなどはなかったはずなので、現時点で緊急対応する必要はないはずですが。私の返答をお待ちの方は、念のため再度メールしていただければ幸いです。
 
 本日は、昨日より多少詳しい「Windowsの吹っ飛び方」と、そこから得られた教訓を少し語っておきたい。こーゆーことは滅多に遭遇しないと思うけど、遭遇したらタイヘンだからねえ。皆様の参考にはなるんじゃないかなあ。
 
 そもそも旧システムが吹っ飛んだ理由だけど、現時点では詳細は不明。セキュリティソフト付属のシステムチューナーが発端となったのは間違いなさそうだけど、より具体的に何をやらかしたのかは全く不明。どうもシステムの奥底からいじくって問題を引き起こし、それに気づかぬまましばらく使用していたようだ。
 
 最終的にトドメを刺したWindowsXP SP3導入だけど、これ自体が原因ではなさそう。むしろ「以前からおかしかった部分が表面化しただけ」のように思われる。ただ、証拠はない。何となくそう感じるだけ。動作がおかしかったのは、前々からの話だからねえ。
 
 理由はよくわからないけど、症状としては「Windowsの奥深いところで問題が生じた」のは間違いない。SAFEモードですら起動しないんだもの。後の再インストール作業に支障が出ているトコロを見ると、おそらく誰がやっても復旧の望みはなかったのでは。
 
 ちなみに、この時点で起動ドライブ内のデータは「失われるかもしれない」と覚悟した。もちろん救える限りは救うんだけど、駄目なものも多いだろうと。実は、この時点でPC復旧ではなくデータサルベージを優先していれば、より多くのデータが救えたはず。ただ、ロクなサブPCがない状態では、データサルベージもへったくれもない。
 
 余談だけど、Windowsが緊急時に実行できるコマンドってのは、昔懐かしいDOSレベルである。これの何が困るって、ロングファイルネームに対応できないのだ。つまりはまあ、Windowsが死んだら、回復コマンドでファイルの待避はできないと思った方がいい。
 
 仕方なく再インストール作業に取りかかったわけだけど、うまく再インストールしない。これまた原因が特定できているワケではないけど、怪しいのはやはりシステムチューナー。こいつがWindows起動を早めるため、あるファイルの数値を書き換えたようなのだ。
 
 私がUSBメモリ買ってまで書き換えようとしたのは、この数値である。ここを直せば起動すると決まったワケではないけど、ネット上の情報によると「とりあえずその数値を書き換えろ」って指示があった。フロッピー死亡だのUSBメモリ認識問題だのといった無意味な過程を経た末とはいえ、私もこの数値を書き換えることには成功した。
 
 問題は、何故かその数値が「必ず再度マズい数値に置き換わる」ことである…何でだ。これは心底わからん。何度か試行錯誤した結論はこうだ。肝心の数値以外の部分については、上書きの結果を反映している。にもかかわらず、肝心の部分だけは上書きの結果を反映しない。これはおそらく、別の何かが「そこの数値はこれである」と記憶していて、かなり強引に数値を(よりによってマズいものに)修正しているようなのだ。
 
 この「別の何か」については、特定できてない。OS無しモデルを買って同じディスクでインストールした現行マシンが「マトモな数値」でインストールされていた(いちいち確認した)トコロを見ると、「WindowsインストールCDにあるファイル」は無罪だろう。でも、いわゆる「Windowsを動かすために必要なファイル」は、大半が再インストールの際に消去もしくは上書きされるはず。私の能力では、ここから先はわからなかった。
 
 この時点で打てる手は2つ。データサルベージを完全放棄してHDDをフォーマットしてしまうか、データサルベージを優先して新しいPC購入するかである。結論としては後者を選んだわけだ。PCの性能が陳腐化しつつあったこと、ファイル全滅は可能ならば避けたかったことを考えれば、まあそうなるだろう。機器が新しく、なおかつごく最近バックアップを取っていれば、別の決断になったと思うけど。
 
 正直言って、今回の私は不味い決断をしたと思う。ハードを見切るのが遅すぎた。確かに、動作が不安定なだけで「即時使用停止、機器移行手続き開始」って決断は取りにくかった(本当ならばそうすべきだった)とは思う。問題は、Windows死亡直後だ。ここで復旧を試みたのは、ちょっと余計だったかも。この作業の過程で死亡したと思われるデータは多いので。多分メールもこの時点でヤラれた。他に壁紙とスクリーンセーバーも完全に失われている。これらはWindowsがクラッシュした時点で「すでに死亡していた」可能性もあり、事態が事態なだけに諦めざるを得ないデータではあるんだけど…
 
 そんなわけで、今回の教訓。PCがヤバくなったら、まずデータサルベージ用のPCを用意すること。常時2台以上PCを所有しているのが望ましいくらいだ。Windowsの場合、「非常時にできること」は全く期待できない。Windowsがマトモに動いていないとできないことが多すぎるのだ。そのため、「死ぬ時は何もかも道連れ」にしようとする。救えるものは救おうと思ったら、サブマシンをどっかから持ってくるしかない。もっとも、「サブマシンにHDD付け替え、データサルベージできるだけの知識がある」ことが前提だけど。
 
 教訓その2。バックアップは大切です。今回、ちょっと前にUSB接続のHDD導入したのが大いに助けとなった。「現時点で心底大事なデータ」はこっちにあったからねえ。マシン買い換えが近いからと、データ移行にとりかかっていたのが幸いした。ただ、日常的に更新されそうなモノ(メールはその代表)は直前になってからバックアップするつもりだった(ある意味当たり前ではあるけど)のが…
 
 まあ、ある意味わかりきった教訓なのかもしれないけれど、それでも折に触れて思い出す価値はあるんじゃないかな。PCに障害発生なんて、誰にでも起こりうることだからして。