5月27日2006/05/28 02:52

 なんか無茶苦茶忙しかった…新司法試験なんてものがありやがった関係で。それだけじゃないんだけど。そいつは思い出すのもイヤだ。職場が職場(法科大学院だ)なので、新司法試験の問題と取っ組み合っていたんですよ。
 
 問題と組み合っていた…って、別に問題を解いていたワケじゃない。当たり前だ。それは私の仕事じゃねえ。データ化して「利用可能な形」に加工してただけだ。しかし…正直言って、極めてムカつく作業であった。
 
 単に書類をデータ化するだけなら、別にムカつく作業じゃない。良くある話だ。ムカついたのは、内容が内容だから。あるモーレツに懐かしい苦しみを味わいながら作業してたのだ。あんな感情、もう二度と味わうはずがないと思っていたのに!その感情とは何か?学生時代、テストができねえ時の気分である!
 
 正直、私はこんな気分になるとは思ってなかった。曲がりなりにも法学部出身とはいえ、法律問題なんて全部忘れたつもりだったから。「何を言ってるのか、さっぱりわかりません」って状態だろうと思っていたのだ。これならムカつかない。わかんなくても悔しくないからね。
 
 ところがだ。今の職場が職場だからか、問題の意味が理解できちゃうのだ。でも、それだけ。答えはさっぱりわからない。しかも、答えわかんないのは、私が大学時代に授業サボりまくっていたからである…ってところまで理解できるのだ!いや、もっと言ってしまおう。私が大学時代、試験対策として一夜漬けで詰め込んだことを、今でも覚えていたら解けるはずなのだ!そんなの試験3分後に忘れたわ!
 
 そりゃあね、いわゆる「学生時代」以降も何かと試験受けましたよ。けど、こーゆー時には事前にちゃんと予習する。ド忘れとか時間足りないとか、その他様々な理由で解けない問題は山ほどあっても、学生時代の「勉強サボって臨んだ試験」とは話が違う。つーか、そーゆー試験だったら最初から受けない。そういう選択できるのが社会人だろ。
 
 別に私は新司法試験受けるワケじゃない。だから、問題解けなくても何の実害もない。けどねえ…「大学時代に教わったはずのこと」をしっかり覚えていれば解けるはずの問題ってのが山ほどあって、それがさっぱり解けないってのは、精神的に良くないでしょ。問題なんか無視してマシーンのように処理すりゃ良かったのかも知れないけど、それじゃあ「余計な改行マーク削除」って作業はできないんだよね…ちゃんと文章読まないと、「余計な改行」なのか「本来ある改行」なのか区別できないから。
 
 こういう「わかるはずなのにわからない」ってのは、精神衛生上極めて良くない。本来私はこーゆーのは大嫌いだ。これはつまり、「松山調教師の馬が出走してる」とか、「Twilight Struggleのソ連やれば絶対勝てるなどと豪語された」とか、「読みたいマンガが発売日に売り切れ」とかいった事象と同様、私に対する挑発だから。そーゆーのは受けて立つのが私なんだけど…
 
 私は挑発に弱い。どんなアホなことであれ、「これは私に対する挑発である!」と認定した場合、リベンジに乗り出す。競馬でもゲームでもヲタク分野でもPC関連でも、この態度を変えたことはない。その意味でいえば、「新司法試験」だからってデカいツラさせとく義理はねえ。全く歯が立たないってんならともかく、とっかかりが見える以上リベンジの対象である!しかし、しかし…
 
 具体的にリベンジしようと思ったら、そりゃもう司法試験通るつもりで勉強する必要がある。そんなヒマもカネもあるわきゃねえ。悔しいけど、なんかすげー口惜しいけど、ここは敗北を認めて下がるしかない。それが大人の対応ってものだよね。
 
 しかしだなあ。なんか納得いかないものを感じるのは事実。こういう「大人な対応」を嫌ってきたはずなのに。たとえ無謀でも、あえて挑発に乗るのが私じゃないのか。それとも何か?「鹿内氏にEast Frontでカネ賭けて勝つ」ってのは、新司法試験よりもチャラい目標だとでも言うのか?そんなわきゃねーだろ。どんなアホなことにもチャレンジするってことは、どんなカシコイことでもチャレンジするってことじゃねーのか。そういう思いは残りますな。齢7歳(当時表記は8歳)にして海外のGIに挑戦した誰かさんに比べれば、よほど楽な目標のハズなんだけどねえ。
 
 実際問題としてリベンジは無理だとしても、悔しい気持ちは忘れちゃイケナイ。その気持ちがあるからこそ、「勝つまで負け続ける」なんて作業に耐えることが出来るのだから。本当に悔しいのは、負けることそのものではない。今回みたいに「負けっ放しで終わってしまう」ことである!それが私の「勝負哲学」だ。
 
 ただ、世の中やはり「耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ」必要はある。それでも、悔しささえ忘れなければ、いつか別の分野で結果が出るかもしれない。それを信じて強い気持ちを持たないと、やってられませんよ。というわけで、今回の悔しさを忘れず、他の道に精進していきたいですな。なんか盛大に間違ってる気もするけど(笑)。

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