12月17日2012/12/18 02:07

 誰も見てない業務連絡。HPL例会(年1度だけ)は諸般の事情により、正式に中止となりました…しくしく。
 
 本日のネタは、選挙が終わったことを記念して、ちょっとばかり政治ネタ。でもこの色。書こうと思ったら解散しやがったんだよな…なお、選挙後とはいえ「炎上」する可能性があるネタなので、私にしては珍しく固有名詞はボカしまくります。悪しからず。
 
 ちょっと前の話。「マンガをネタにした博覧会」が大ゴケしたらしい。場所は、西日本の日本海に面したトコロで、一部に「砂漠しかない」と誤解されている県。いや、ソレは流石に誤解だって。他にも…えと、何かあったっけ?(苦笑)
 
 何故そんなトコロでマンガの博覧会が?「行政の意向」という奴である。かなり有名な漫画家の出身地だってコトで、なんかプッシュする気になったらしい。ヲタク目当ての街おこしは日本全国で試みられているので、その流れに乗る気になったようだ。
 
 そーいやあ、夏頃に「ボランティアスタックの数が足らない!」って悲鳴みたいなニュースがあったっけ…と思いつつ、コケっぷりを紹介した記事を熟読。更に詳しい話が知りたくなったので、批判サイト(だと思う)も見た。本来ならばもっと多角的な視点から語るべきなんだろうけれど、不真面目なブログレベルなら「お腹いっぱい」って程度には情報を仕入れたと思う。
 
 私が見た情報は、確認できる範囲では「ヒドい」の一言。怪しげな組織(正体は不明)への丸投げ、水増しされまくった参加者数、それでも目標をクリアできそうにない、ってんで「無かったこと」にされる予想参加者。あげく、誰も責任を取らない…どころか、よくわからん理屈により「成功」だと主張されている。はあ。さいですか。一応ボカしてるから多少調べにくいとは思うけれど、より詳細はググってみて下さい。
 
 確かにヒドい話だとは思ったんだけど、私の感想は「よくある話じゃん」で終わり。行政がイベント仕掛けて失敗した場合、どこだって同じようなコトやらかすに決まっている。そもそもだなあ。関東近辺でも、どこぞの開港150周年イベントが惨い…って話はあったのだ。ちなみに、そのイベントを主催したなんちゃら協会の監督官庁である○○県の知事は、先日よりデッカイ自治体の知事になるべく立候補し、惨敗した。個人的には、私が絶対認めたくない政策をいくつも推進しやがったので、「ザマミロ」と思っている。
 
 閑話休題。確かに、マンガ博覧会の話は惨い。惨いけれど、行政が失敗する時ってのはそーゆーものだ、としか言いようがない。何故そうなっちゃうのか?って話は色々語られているし、私は政治・行政の専門家でも何でもないので割愛するけれど。「どう考えても失敗なのに、成功だと強弁する」なんてのは、大本営発表(一応、軍ってのも行政組織の1つである)と何も変わらない。
 
 それゆえ、「ああ、また行政の惨い失敗が」とは思うけれど、それ自体はよくあることであり、今更この話だけ責めてもなあ…って気はする。そもそも論で言ったら、日本全体の行政組織がどうとか、地方自治と中央集権がこうとか、住民その他によるチェック機能があーたらこーたら、果ては「日本の組織のあり方」みたいな話をするべきじゃないかと。ま、私の手に負える話じゃないので詳細には踏み込まないけどさ。
 
 つまり、私はこう言いたい。確かに悲惨な話ではあるけれど、それだけ取り出してギャアギャア騒いでも、多分世の中そんなに変わらない。アホなイベント仕掛けた行政組織の首長には責任取って落選してもらいたいから、まるで無意味とは思わない。けれど、次の首長がマトモとは限らないし、似たような馬鹿はどっかで今日も当選する。少しずつ、ほんの少しずつ良くして行けたらいいね…とため息をつくしかない。世の中そんなものだと。
 
 むしろだねえ。私個人としては、こーゆーアホな首長は「利用できないか?」とか考えちゃいますね。アホみたいなイベントやって、ウン億円が使われて、それが大失敗するって世界だからねえ…アホなイベントを企画しようとする馬鹿政治家はこの世に絶えない以上、むしろ「失敗しないよう、キチンとしたイベント運営を心がける」って方向に話を持って行った方がいいのでは?
 
 そりゃまあ、「マンガごときに…」って意見があるのはわかる。わかるけれど、それを言ったら世の大半について「○○ごとき…」って意見があると思う。「街おこし」みたいなヒト・カネを動員しようってイベントを行う場合、「遊び心」は大切でしょ。まして、「ヲタクをターゲットとした」街おこしのいくつかは、ある程度の成功を収めている。どれもこれも10年継続できるのかどうかは極めて怪しい…ってのが私の意見だけど、何もない・何もやらないよりはずっとマシ、って話はある。3年も続けば、何かしら「長く残る成果」ができる可能性はあるし。
 
 むしろ気になるのは、「オレ達だけで楽しくやっていけるのに、行政が首突っ込んでくるな」って意見かなあ。行政がカネだけ出して終わりとは思えないからね。動かせるカネがシャレじゃ済まないだけに、発言権も強くなる。その結果必要な毒気まで抜かれて、衰退に至る…って話はあるかも。
 
 ただまあ、私は何に対してもあくまで「好事家」であり、決して実務家ではない。実務派の方々から「悠長なことを」と嗤われそうなのを承知の上で、「研究のための研究」に没頭するのが趣味だ。だから、何事につけて「行政のバカ首長をだまくらかして、カネ引っ張ってこれないか?」って研究をしてもいいんじゃない?って気はする。そうすれば、いざ意味不明なトコロから意味不明なイベントの話持ち込まれても、ソコソコの成功収めて八方丸く収まりました…となるかもしれない。基礎研究?があるだけでも、少しは違うと思うんだけどなあ。
 
 多少個別具体的な話をすると、こうなる。まず競馬。「行政がカネ儲ける手段としての競馬」が基本だってのは仕方ないとして、「観光資源としての競馬」はシッカリ研究されたとは言い難い。ドバイや香港が「観光の目玉の1つだ」と胸を張っているこのご時世に。外部の客を呼びたくて意味不明なイベントに大金払う自治体がいくつもある以上、「観光客を呼び込めそうだから、多少の赤字は目をつぶるか」って考える自治体があってもイイと思うんだけどなあ…
 
 ウォーゲームは単体としては弱い(市場が小さすぎる)と思うけれど、「非伝統的アナログゲーム」ってくくりでどうこう…って話は可能じゃないか?将棋や囲碁は今更割り込めないだろうから、利用してみようって考える馬鹿はいるかも。一部の利点は囲碁将棋と共通する(電源が不要だとか思考力を養うとか対戦相手への礼儀が必要とか)ので、「全国に先駆けて」推進しようって騙せばあるいは…
 
 まあ、どっちも「思考実験としては面白いけれど、実務が伴うとは思えない」レベルの話だ。けれど、何もしなければゼロはいつまで経ってもゼロ。ごくわずかでもとっかかりがあれば、何かの間違いが起きる可能性はある。そうなりゃあ、動かせるカネがデカイだけに、「無から有を創り出すのも夢じゃない」わけだ。それを夢見て失敗するアホ自治体が山ほどあるんだけど、多分あと百年は懲りないような連中だし。
 
 今回はなんかブラックな話に終止した気がするけれど、それもある意味仕方ないかと。だって…行政が絡むとマジ億単位の金が飛び交うんですぜ?失敗イベントにそんなカネ使うぐらいなら、オレによこせ!(笑)。

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