12月9日2012/12/10 02:01

 う~ん、今日は競馬関連は全然駄目。日本でも香港でも良くなかった…いかんね。何かを使い果たしたか?年末の大勝負が控えているというのに。
 
 本日はある意味緊急更新。コミケ絡みで結構大きな事件があったので。なんと、カタログ発売されたこの時期に、いきなり「大規模な頒布停止」が決定した。前代未聞の事件なので、少し語っておこうと思う。
 
 週刊少年ジャンプ掲載作品の1つ「黒子のバスケ」。腐女子に人気とされる作品である。私も存在は知っているが、ソコまで注目していたわけではない。よって、作品の内容について細かくは語らない。とりあえずは「そーゆー作品がある」って部分を押さえればいい。
 
 腐女子に人気の作品である以上、関連同人誌は山ほど出る予定だった。調べてみたんだけど、2日目東1ホールの3/4程度が該当するような。えっとね、今回単体の作品として最も人気なのは、1日目の「タイガー&バニー」(通称タイバニ)だけど、これにごくわずか劣るだけ。ジャンプ系作品は「ワンピース」「NARUTO」「リボーン」「テニスの王子様」「銀魂」が独立したジャンルを形成しているけれど、このどれよりも多い。全部合わせると流石に上回る…ってぐらい。何故単体ジャンルになっていないのか、不思議なくらいだ。
 
 今回、この作品に関連する同人誌全部がアウト。いわゆる「ボーイズラブ」系だけじゃなく、ギャグ系その他も全部駄目。グッズも駄目。「同人のネタにするな」ってコトである。どしぇ~。このニュースで泣いた奴は、腐女子中心に1万人以上いると推定される。ちなみに計算式はこうなる。過去のデータからの推測では、何事もなければ、コミケ2日目はおおむね15万~20万人ほどの参加が見込まれる。でもって、「東1ホールの3/4」ってのは、コミケ全体で言えば約1/12程度。サークル数などから推測するに「不人気ジャンル」とは考えられないので、スペースに比例した程度の割合が「お世話になる」と推測できる。なんつーか、まあ…「コミケ参加者が1万人ちょっと」だった頃から参加している身としては、影響の大きさに呆れるしかない。
 
 なお、「該当するスペース以外」でも、この作品関連の品が頒布停止ってコトに代わりはない。委託うんぬんで話が済めばいい。「バスケ同人誌のカットに使っちゃいました」なんてのもアウトっぽい。流石に「読んでる」なんて感想書いただけなら大丈夫だと思いたいけれど、正直グレーゾーン。私のお目当ての品々が「本当に大丈夫」なのかは、何とも。
 
 何故こんなことに?「脅迫」である。この作品に関しては、何故か色んなトコロに「脅迫状」が出回っていて、それがコミケにも届いた。警察及びビッグサイト運営者は「実行される可能性を排除できない」と判断、コミケに頒布停止を依頼し、コミケ運営側はそれを飲むしか無くなった…そうな。流石に警察とビッグサイトは敵に回せない。
 
 今回の件、モロに「言論統制」である。もちろん仕方ないコトだとは思うけれど。そりゃあね、「言論の自由」ってのは無制限に追求して良いモノではなく、様々な制約を受け入れるべきである…って原理原則はわかる。わかるけれど…有権者の数が1万人未満って選挙は山ほどある以上、影響の大きさだけ考えたら、そこらの「選挙演説妨害」よりも大きいわけだ。「脅迫状出して選挙演説妨害した」なんて話が表沙汰になれば、たとえ地方選挙の話でもマスコミはギャアギャア騒ぎ立てるでしょ。それくらい「大きな」事件だと言える。
 
 迷惑なのは、私も影響被りそうなトコロかな。私は腐女子じゃないし、この作品は特別贔屓にしてないし、バスケにもあんまり興味はない。けれど、まあ間違いなく何らかの影響はある。手荷物検査への協力程度なら問題ないけれど、不審物その他への警戒は強いだろう。ついでに言えば、よりによって「ゲーム(電源不要)」が同じ日の東ホール1~3にあるので、意味不明な騒動に巻き込まれる可能性は高めだ。まあ仕方ないと割り切るしかないんだけど、アタマ痛いことに代わりはない。
 
 なんつーか、全ては脅迫状出した奴が悪い。暴力的な手段により、社会通念上認められる範囲(微妙なのは認めるけれど)での「表現の自由」を妨害するなんて、民主主義国家としては思いっきり恥ずかしい。警察を含む行政としては、本気で捕まえて「似たことやろうとする馬鹿」の登場を防いでもらいたいモノだ。コトはコミケだけじゃなく、色んなトコロに及んでいるって話も聞いているし。
 
 そーゆー小難しい話はさておき、なんか今回のコミケは「不穏な雰囲気」だってコトは間違いない。カンベンしてくれ…この後はただひたすら愚痴になるんで、省略。さっきから愚痴を書いては消し…の繰り返しで疲れた(苦笑)。

12月13日2012/12/14 01:38

 大事なカレンダーの入手と来月の関西旅行に目処が立ち、やっとこさ少しだけ落ち着いてきた。まだコミケカタログとのニラメッコが続いているので、落ち着いたうちに入らないけれどな!
 
 本日は、私の「気の長い計画」の1つを公開する。いや、ちょっと「諸行無常」を感じるニュースがあったので。明日私が倒れても、誰かが志を継いでくれれば…って、無茶だよなあ…
 
 話はゲームマーケット(秋)直後に遡る。この時点での主催者発表によると、「来年も同じ会場」だったので、私は1つの危惧を抱いた。来年は「抽選による落選サークル」が出るんじゃね?あの会場は狭すぎるだろ。
 
 落選その他により参加が不可能になった時、どーすりゃいいのか。私は一応「東海~関西方面ならこみっく☆トレジャー、関東方面ならコミティアとコミック1が、一応代替え手段になりうる」ってな調査結果を出した。少なくとも約1名、「ウォーゲーム系なら、新作は必ず入手する」と公言してる馬鹿が出没するし。ウォーゲーム系サークルは私と癒着しまくっているトコロが多いので、「そんなものか」程度には知られているような気はする。
 
 けれど、そーゆー選択肢しかないってのはなあ…これらは正直、「ウォーゲーマーが出入りする即売会」とは言い難い。何だかよくわからんうちにゲームマーケットは「ウォーゲーマー出没率が上昇」したけれど、その代わりと考えるのは無茶が…じゃあどうする?いっそのこと私が独自の即売会を立ち上げるか?そーゆー「計画」があった。
 
 とはいえ、これはあくまで「計画」。現時点では実行の目処は全く立ってない。とりあえずは「本当に実行可能か」調査を行う、って部分だけが決定していた。来年春のゲームマーケットでの「サークル当選確率」を見て、「秋はやばそうだ」となれば見切り発車もあり得る…ってなもんだ。しょせんゲームマーケットの補完目的、おまけに再来年はゲームマーケット会場が移転する(建物が改修工事に入る)ので、失敗して「二度目はない」となってもダメージはゼロだし。
 
 しかもだ。ゲームマーケットは予定を変更し、来年いきなり会場移転。しかもビッグサイト西3ホール。カードゲームで有名なブシロードの意向らしいけれど、何考えているんだか。取材してみたいくらいだ。それはともかく、すげー広いんですけれど…多分落選云々って心配はなくなった。そのため、とりあえず焦って実行する必要は無い…どころか、計画そのものが不要じゃねえか?まあ、「実行を視野に入れた調査」は継続するけどさ。
 
 というわけで、今現在は「実行の目処は全く立ってないけれど、同人ウォーゲーム中心の即売会を立ち上げるって方向での調査を開始」という状態。要は、同人ウォーゲームを出してるサークルに、「こーゆー計画があるけれど、どう思う?」って話を聞くだけ。ブツを入手したついでに交わす会話のネタ、って域を出ない。ま、最初はそんなモンだ。
 
 一応、現時点で考えている構想はこうなる。まず、「同人ウォーゲーム専門のコンベンション」を開催する。一応ウォーゲーム以外もOKとするけれど、同人オンリー。「ドコまでが同人なの?」って話は、最後は私が独断と偏見で決める。会場費は一応取るけれど、自作の同人ゲームを持ち込んだ方は無料。これはどこかで頒布したモノである必要は無い。テストプレイ用だとか、「昔作って死蔵させていた」なんてモノでも良い。
 
 このイベントは、とりあえず「各同人サークルの意向を本格的に確認する」と同時に、スタッフ募集を兼ねる。同人即売会なんて、私1人で実行できるワケがない。最低規模のモノであっても、3人程度は「共に働いてくれる人」が必要だろう。つか、いないと多分実行を裏付けるだけの数字をまとめることさえおぼつかない。
 
 このコンベンションは、その気になれば来年中にも実行できると思う。都内在住・在勤で名前貸してくれる人間さえ見つかれば(苦笑)。まあ、さいたま市内で開いてもいいし。こんなコンベンションに顔出そうなんて人間は、まず間違いなく何かしら同人ゲームを持っていて、「供養」させる機会を待っているような人種だろうから、「ゲームの準備」はあまり考える必要がない。後は私の怪しげな人脈をフルに使って宣伝すれば、10人程度は集まるんじゃない?それ以上の需要があるかどうかは、現時点では知らない。
 
 後はこのコンベンションを拡大する形で「即売会色」を強めてもいいし、別のイベントとして即売会を開いてもいい。理想としては、「ウォーゲーマーという、ミリタリー系および歴史に興味を持った連中」が集まる場として売り込むことにより、「ミリタリー系」「歴史系」のサークルが参加を検討するような場になって欲しいけれど、いきなりは無理だ。とにかく、無理はしない。「育てる」こともあんまり考慮しない。最重要視するのは、「やるからには継続する」って部分。
 
 逆に言えば、継続の目処が立たない限り、実行するつもりはない。それが私のポリシーだから。それが正しいかどうかは関係ない。主催者のポリシーが貫き通せないようじゃ、イベントを実行する意味がない。単発のデカいイベントより、複数回継続する小さいイベントが勝る、これが私の考えだ。
 
 もっとも、一番可能性が高いのは「目処が立たないので、永遠に継続審議入り」ではないかと。世の中なんて…というより、私の立てる計画なんて「そんなもの」でしょ。正直言って、私は自分が「何かの主催者」向きだとは思ってないし。むしろ誰か主催者引き受けてもらいたいんだけど…と言いたいけれど、他にこんな馬鹿なこと主催しようと考える奴がいるとは思えない。仕方ないから自分でやるしかない。こーゆーイベントが「大成功」するとは思えないなあ。ま、「細々ながらも継続する」なら、私的には成功なので、それでいいんだけど。
 
 というわけで「構想」は披露したけれど、実行するかどうかは思いっきり未知数です。とりあえずは話のネタにして嗤うなりケナすなりしてくれれば。

12月17日2012/12/18 02:07

 誰も見てない業務連絡。HPL例会(年1度だけ)は諸般の事情により、正式に中止となりました…しくしく。
 
 本日のネタは、選挙が終わったことを記念して、ちょっとばかり政治ネタ。でもこの色。書こうと思ったら解散しやがったんだよな…なお、選挙後とはいえ「炎上」する可能性があるネタなので、私にしては珍しく固有名詞はボカしまくります。悪しからず。
 
 ちょっと前の話。「マンガをネタにした博覧会」が大ゴケしたらしい。場所は、西日本の日本海に面したトコロで、一部に「砂漠しかない」と誤解されている県。いや、ソレは流石に誤解だって。他にも…えと、何かあったっけ?(苦笑)
 
 何故そんなトコロでマンガの博覧会が?「行政の意向」という奴である。かなり有名な漫画家の出身地だってコトで、なんかプッシュする気になったらしい。ヲタク目当ての街おこしは日本全国で試みられているので、その流れに乗る気になったようだ。
 
 そーいやあ、夏頃に「ボランティアスタックの数が足らない!」って悲鳴みたいなニュースがあったっけ…と思いつつ、コケっぷりを紹介した記事を熟読。更に詳しい話が知りたくなったので、批判サイト(だと思う)も見た。本来ならばもっと多角的な視点から語るべきなんだろうけれど、不真面目なブログレベルなら「お腹いっぱい」って程度には情報を仕入れたと思う。
 
 私が見た情報は、確認できる範囲では「ヒドい」の一言。怪しげな組織(正体は不明)への丸投げ、水増しされまくった参加者数、それでも目標をクリアできそうにない、ってんで「無かったこと」にされる予想参加者。あげく、誰も責任を取らない…どころか、よくわからん理屈により「成功」だと主張されている。はあ。さいですか。一応ボカしてるから多少調べにくいとは思うけれど、より詳細はググってみて下さい。
 
 確かにヒドい話だとは思ったんだけど、私の感想は「よくある話じゃん」で終わり。行政がイベント仕掛けて失敗した場合、どこだって同じようなコトやらかすに決まっている。そもそもだなあ。関東近辺でも、どこぞの開港150周年イベントが惨い…って話はあったのだ。ちなみに、そのイベントを主催したなんちゃら協会の監督官庁である○○県の知事は、先日よりデッカイ自治体の知事になるべく立候補し、惨敗した。個人的には、私が絶対認めたくない政策をいくつも推進しやがったので、「ザマミロ」と思っている。
 
 閑話休題。確かに、マンガ博覧会の話は惨い。惨いけれど、行政が失敗する時ってのはそーゆーものだ、としか言いようがない。何故そうなっちゃうのか?って話は色々語られているし、私は政治・行政の専門家でも何でもないので割愛するけれど。「どう考えても失敗なのに、成功だと強弁する」なんてのは、大本営発表(一応、軍ってのも行政組織の1つである)と何も変わらない。
 
 それゆえ、「ああ、また行政の惨い失敗が」とは思うけれど、それ自体はよくあることであり、今更この話だけ責めてもなあ…って気はする。そもそも論で言ったら、日本全体の行政組織がどうとか、地方自治と中央集権がこうとか、住民その他によるチェック機能があーたらこーたら、果ては「日本の組織のあり方」みたいな話をするべきじゃないかと。ま、私の手に負える話じゃないので詳細には踏み込まないけどさ。
 
 つまり、私はこう言いたい。確かに悲惨な話ではあるけれど、それだけ取り出してギャアギャア騒いでも、多分世の中そんなに変わらない。アホなイベント仕掛けた行政組織の首長には責任取って落選してもらいたいから、まるで無意味とは思わない。けれど、次の首長がマトモとは限らないし、似たような馬鹿はどっかで今日も当選する。少しずつ、ほんの少しずつ良くして行けたらいいね…とため息をつくしかない。世の中そんなものだと。
 
 むしろだねえ。私個人としては、こーゆーアホな首長は「利用できないか?」とか考えちゃいますね。アホみたいなイベントやって、ウン億円が使われて、それが大失敗するって世界だからねえ…アホなイベントを企画しようとする馬鹿政治家はこの世に絶えない以上、むしろ「失敗しないよう、キチンとしたイベント運営を心がける」って方向に話を持って行った方がいいのでは?
 
 そりゃまあ、「マンガごときに…」って意見があるのはわかる。わかるけれど、それを言ったら世の大半について「○○ごとき…」って意見があると思う。「街おこし」みたいなヒト・カネを動員しようってイベントを行う場合、「遊び心」は大切でしょ。まして、「ヲタクをターゲットとした」街おこしのいくつかは、ある程度の成功を収めている。どれもこれも10年継続できるのかどうかは極めて怪しい…ってのが私の意見だけど、何もない・何もやらないよりはずっとマシ、って話はある。3年も続けば、何かしら「長く残る成果」ができる可能性はあるし。
 
 むしろ気になるのは、「オレ達だけで楽しくやっていけるのに、行政が首突っ込んでくるな」って意見かなあ。行政がカネだけ出して終わりとは思えないからね。動かせるカネがシャレじゃ済まないだけに、発言権も強くなる。その結果必要な毒気まで抜かれて、衰退に至る…って話はあるかも。
 
 ただまあ、私は何に対してもあくまで「好事家」であり、決して実務家ではない。実務派の方々から「悠長なことを」と嗤われそうなのを承知の上で、「研究のための研究」に没頭するのが趣味だ。だから、何事につけて「行政のバカ首長をだまくらかして、カネ引っ張ってこれないか?」って研究をしてもいいんじゃない?って気はする。そうすれば、いざ意味不明なトコロから意味不明なイベントの話持ち込まれても、ソコソコの成功収めて八方丸く収まりました…となるかもしれない。基礎研究?があるだけでも、少しは違うと思うんだけどなあ。
 
 多少個別具体的な話をすると、こうなる。まず競馬。「行政がカネ儲ける手段としての競馬」が基本だってのは仕方ないとして、「観光資源としての競馬」はシッカリ研究されたとは言い難い。ドバイや香港が「観光の目玉の1つだ」と胸を張っているこのご時世に。外部の客を呼びたくて意味不明なイベントに大金払う自治体がいくつもある以上、「観光客を呼び込めそうだから、多少の赤字は目をつぶるか」って考える自治体があってもイイと思うんだけどなあ…
 
 ウォーゲームは単体としては弱い(市場が小さすぎる)と思うけれど、「非伝統的アナログゲーム」ってくくりでどうこう…って話は可能じゃないか?将棋や囲碁は今更割り込めないだろうから、利用してみようって考える馬鹿はいるかも。一部の利点は囲碁将棋と共通する(電源が不要だとか思考力を養うとか対戦相手への礼儀が必要とか)ので、「全国に先駆けて」推進しようって騙せばあるいは…
 
 まあ、どっちも「思考実験としては面白いけれど、実務が伴うとは思えない」レベルの話だ。けれど、何もしなければゼロはいつまで経ってもゼロ。ごくわずかでもとっかかりがあれば、何かの間違いが起きる可能性はある。そうなりゃあ、動かせるカネがデカイだけに、「無から有を創り出すのも夢じゃない」わけだ。それを夢見て失敗するアホ自治体が山ほどあるんだけど、多分あと百年は懲りないような連中だし。
 
 今回はなんかブラックな話に終止した気がするけれど、それもある意味仕方ないかと。だって…行政が絡むとマジ億単位の金が飛び交うんですぜ?失敗イベントにそんなカネ使うぐらいなら、オレによこせ!(笑)。

12月28日2012/12/29 02:17

 明日からコミケ。現在最終調整中。色々事情があって「指令」を受け取ったのが遅かった関係上、細部が固まらない。苦悩中である。
 
 本日は現実逃避として、コミケにおける「頼もしい相棒」カタログについて。理屈では持って無くてもコミケに参加できるんだけど、ベテランじゃなきゃタダの無謀だ。私は「3日間参戦」が基本なので、カタログ持たずにどうこうなんて考えられない。
 
 コミケカタログは結構種類がある。有名かつ基本となるのが「凶器」こと冊子版。とにかく分厚くて重い。それと、電子化時代を反映して「DVDロム版」がある。更に、今回から「ウェブ版」のベータテストが開始された。とりあえず無料で使える。他に、「企業ブースパンフレット」がある。これは企業ブース専門。パンフレットなので一応無料配布。ただ、私は企業中心の買い子なので、持ってないとキツい。確実に入手できるなら、カネ出してもいい。
 
 私は冊子版を1日分ずつ切り離して持ち歩くようにしていたけれど、それでもひたすら重い。なんとかならんのか…と長年思っていたんだけど、今回ついに新兵器を導入した。スマホである。一部の方には予告済みだけど、先日ガラケーからスマホに切り替えました。一番の理由は、「ラジオのタイマーが発動」である。悪名高き「ソ○ータイマー」が発動しやがったんだよ。おかげで短波放送が聴けなくなった。競馬実況を喫茶店で聴けないと色々苦しいので、悩んだ末「スマホにしてradicoを聴く」ことにしたのさ。ただ、よく考えたらNHK系が全滅。NHK-FMのクラシックは聴けるようにした方が良かったか。ちなみに機種はiPhone5。音優先ってコトで。まだ色々使いこなせてない気はするけれど、各種管理をiTunesで行えるのは結構快適。
 
 閑話休題。スマホでコミケカタログを…ってのは、使っている奴を会場で何度か見かけたので、「できる」ってのはわかっていた。よって、ググって使うアプリを探し、導入してみた。とりあえず無料のモノをお試しに…と思ったところ、何が悪かったのか動作しない。可能性が高いのは「私のミス」なんだけど、使用状況報告が寄せられていた夏と比べて「本体がiPhone5」「OSがIOS6」、更に「ロム版カタログのファイル形式が一部変化」したので、この辺が理由かも知れない。ただ、別の無料アプリを試したら動作したので、とりあえず今回はこの「iカタロム」を使用することに。
 
 コミケカタログは「当日だけ使うモノ」ではない。むしろ事前に使用する。お目当てのサークルを探し出し、どの辺にいるのかチェックしておき、当日ドコをどんな順番で徘徊するのか決めておく必要がある。私のように「ビッグサイトを飛び回る」人間だと、コレをやらなきゃお話にならない。
 
 ここで、ひととおり使用してみた感想を述べよう。まず、冊子版。「無いとお話にならない」の一言。「ヲタク道20年モノ」なので、カタログと言えば冊子だろ!ってのが大きいとは思う。けれど、やっぱり使いやすい。慣れとは偉大なモノだ。ドコがどう使いやすいのかは、他との比較で述べよう。
 
 過去にも何度か試験的に導入しているんだけれど、そのたびに「イマイチ」って評価を下し続けてきたロム版。今回からは「スマホにデータを移し替えるため」必須の品になりそうではある。ただ、ロム版単体としては、相変わらず「イマイチ使えない」って評価かな。最大の理由は、「自宅PCの前にいないと使えない」である。自宅PCの前に座っているのなら、冊子版もすぐそばにある。ロム版を当日持ち歩くわけにはいかないので、冊子版を引っ張り出してきて該当箇所に印を付けるしかない。サイトとの連動もイマイチで、これだったら最初からGoogleその他にお世話になった方が早い。少しずつ改良されてはいるようだけど、まだ「オモチャの域を出ない、東部戦線で露助相手に使えるワケがない」ってなレベルだ。
 
 ウェブ版は…意欲は認める。けれど、「実験品」レベルだこりゃ。いやね、機能面ではむしろロム版よりいいかも。けれど、重くて使い物にならない。我が家の通信回線が悪いのかも知れないけれど、どうもあれはサーバーの負荷が関係していそうな雰囲気。将来性はともかく、実用性は皆無だなあ。正直、こみっく☆トレジャーの「参加サークル名一覧表」(サイトで公開している)の方がずっと実用的だし、ホントにサークル名しかわからない、コミティアの「参加サークルリスト」(これもサイトで公開している)に負ける。機能盛り込みすぎだ。もっとも、将来は希望者のみ対象にカネ取って運営を…と考えているフシがあるので、仕方ないのか。ただ、ウェブ版には他にない「素晴らしい利点」があった。公開が早かったのだ。コミケカタログ発売は本当に直前なので、その意味では清涼剤代わりになってくれた。
 
 さて、スマホ版。今までロム版をあまり評価してなかったので、正直ソコまで期待は高くなかったんだけど、「案外使えそう」って評価になった。最大の理由は「自宅のPCの前じゃなくても、サークルチェックが出来る」に尽きる。冊子版はクソ重いので、普段持ち歩くことはできない。通勤途中でもサークルチェック…なんて夢だったからなあ。機能面では色々不満はあるけれど、やはり「持ち運びが楽」なのは素晴らしい。
 
 とはいえ、総合的に判断すると、やはり私は当日冊子版を持ち歩く。それはもうどーしよーもない。最大の理由は、「やはり冊子版が一番見やすい」である。ロム版・及びそのデータを移植したスマホ版は、一度に「冊子版の1頁」しか表示できない。見開き2頁が「表示」できる冊子版の半分。これは地味に大きい。それを帳消しにしてオツリが来るほど高機能…ってんならともかく、そんなレベルじゃない。「機種変換して練度が低下するくらいなら、ヘルダイバーじゃなくてドーントレスでいい」程度の差しかない。ただ、おそらくはスマホ版も併用はする。これはこれで便利だし。「ボルトアクションライフルを完全に置き換えることはできないけれど、補助としては使える」って意味では、SMGみたいなものか。
 
 私にとってのコミケカタログは、戦場における携行兵器と同じ意味を持つ。何も知らない人間がカタログ上のスペックでどうこうヌカすことが多いけれど、何より大切なのは「実戦で使ってどうなのか」だ。命中精度がどうだの、暗視装置その他のオプションがこうだの言っても、砂嵐イッパツで「引き金引いても弾が出ない!」なんて兵器が信用できるか?携帯の電波が届かなくて当然(最近はかなりマトモにはなったけれど)だというのに、携帯で連絡を取り合うことを前提とした甘い計画を立て、連絡が通じずパニクってアタフタしてる若造と一緒にされちゃあ困る。
 
 というわけで、明日以降はいつものように冊子版を相棒にしつつ、新しいアイテムにも補助的役割を期待しようと思っています。つか、企業ブース情報が抜け落ちている時点で、「大事な役割は任せられない」んだけどな!さて、戦闘開始が近い、準備はOKか?最終確認後、休息を取って体力を温存せよ。敵は相変わらずだ。幸運を祈る。