1月2日2011/01/03 07:02

 明けましておめでとうございます。現在絶賛「現実逃避」中。なにせ原稿書かなきゃイケナイし、コミケで買ってきた品の整理もしなくちゃイケナイ。「年越した」って感覚はゼロですね。ある意味毎年のことなんだけど。
 
 とりあえず新春特別企画として、私の部屋に導入された「2011年カレンダー」のリストをお届けしようかと。「さらし者になることによって自分を戒めるため」って意味を込めて。いやもう、スゴいです。我ながら。なお、順不同です。なお、「5段」というのは月ごとの段数で、フツーは第5週まで存在するので5段。たまに6段必要な月があるけど、そこで無理矢理2日詰め込まないのが6段。月ごとに1段しか存在しないモノもあります。
 
1)ネコカレンダー。同人。壁掛け(小型)。月めくり6段。比較的無難で大人しい品。猫の柄が雉虎なのは、ウチのネコがこの毛色だから。
 
2)「魔法使いの箱」カレンダー。コミケ企業ブース。壁掛け(小型)。月めくり6段。フィギュアのオマケという位置づけだけど、私に言わせれば「フィギュア付きカレンダー」だ。購入予定はなかったけど、フィギュア購入依頼のついでに自分の分も確保。
 
3)ぷちミリカレンダー。同人。卓上(小型)。2月めくり6段。若干「萌え」寄りだけどミリタリー系。コマンド誌にイラスト描いているM.Wolverine先生の品。「取材」のついでで購入。なお、この品はコマンド誌の即売会レポートで紹介する予定があり、後日編集部に撮影用に送付する必要がある。そのためあえて2つ購入された。編集部に送る分は「送り返してくるな。そっちで引き取ってくれ。」と言うつもり。カレンダーとはそーゆーモノだ。
 
4)競馬同人カレンダー。同人。卓上(CDアルバムサイズ)。月めくり1段。「競馬カレンダーなんだからあーしてこーして」って意見を山ほど言いたいけど、そこをあえて黙って購入し、来年以降もカレンダー作る気になってもらうようにする…という「育成プログラム」に基づいて購入。
 
5)東方カレンダー。コミケ企業ブース。壁掛け(中型)。月めくり5段。絵柄以外はとても無難な品。同人シューティングゲームから派生した「東方」絡みのモノは特別趣味じゃないけど、去年韓国カレンダーにこの手のモノがあったので、「リストラするほどじゃねえ」と今年も導入された。
 
6)謎のオリジナルカレンダー「あまいかじつ」。同人。壁掛け(中型)。2月めくり5段。何が謎なのか?実は入手した場所が謎だった。コミケの「評論」って区分けのトコロにあったのだ。明らかに浮いていた。評論に用があり、なおかつ同人カレンダー喜んで買う奴は少ないと思う。私個人に仕掛けられたトラップかもってレベル。
 
7)CUT A DASH!!カレンダー。同人。卓上(大型)。月めくり6段。有名な「行列サークル」の品。絵柄はオリジナルとネタアリが半々程度。本来入手は滅茶苦茶タイヘンなはずだけど、運良く「エロ同人誌は売り切れだけど、カレンダーは残っている」って状態の時に近くを通ったので、まるで並ばずに購入。
 
8)LYRICAL MAGICALカレンダー。同人。壁掛け(大型)。通年。無料配布していたのだけど、流石に「カレンダーだけ下さい」とは言い難いので、クリアファイルとセットにして入手。絵柄はオリジナルなのか、ネタがあるのか知らない。
 
9)Saga Planetカレンダー。企業ブース。壁掛け(中型)。2月めくり5段。実は4月~3月のスクールカレンダー。スクールカレンダーは別の品があるので購入予定はなかったんだけど、売り切れの腹いせに購入。日付のズレを気にせず無理矢理飾ることが決定。コレをやっても実害を感じないほど、他のカレンダーがあるからね。
 
10)2011 Princess Calender。企業ブース。壁掛け(大型)。通年。エロゲメーカーのカレンダー。メーカーのサイトでは「ポスター」だと主張していたけど、よく見るとカレンダーだったので購入。そーゆートコロに気がつくのがマニアなんだから仕方ない。
 
11)Keyカレンダー。企業ブース。壁掛け(大型)。月めくり6段。毎年購入しているスクールカレンダー。しばらくは同じメーカーの去年入手した品が飾られる。サイズに継続性があり、ピッタリ収まるスペースがあるので愛用している。
 
12)オーガストカレンダー。企業ブース。壁掛け(大型)。月めくり5段。日付部分のデザインが気に入っている、毎年愛用の品。かなり重要な位置に飾られる。
 
13)ねこねこ・コットン合同カレンダー。企業ブース。壁掛け(中型)。月めくり5段。「オマケとしてエロゲが付いてくる、バカ高い音楽CDメーカー」の品。去年は卓上だったけど、今年は壁掛けに戻った。ここの品はカレンダーの有無にかかわらず「メーカー支援」の名目で購入されるので、私の部屋に飾られる唯一の「オマケカレンダー」だ。
 
14)TFC企画カレンダー。同人。壁掛け(中型)。月めくり6段。絵柄はネタあり。月ごとにイラストレーターが異なる。毎日アニメ・マンガ等の名言?入り。愛用していたのに去年ドコにもなく、「哀しいけれど消滅したか」と嘆いていたのだけど、嬉しいことに復活した。
 
15)ニトロプラスカレンダー。企業ブース。壁掛け(中型)。2月めくり1段。去年頼まれてこのメーカーのセット購入した際、「ちょうど良いサイズだ」ってんで今年は自分の分も確保してみた。元ネタは良く知らない。
 
16)「WORKING!!」カレンダー壁掛け版。一般販売。壁掛け(中型)。月めくりで月ごとに日付配置が異なる。イラストはマンガ柄。諸般の事情(絵よりも全体のデザインなど)により愛用している。去年無かったけど今年復活。
 
17)「バカテス」カレンダー。一般販売。壁掛け(中型)。2月めくり6段。アニメ作品のモノ。比較的初期に「今年は減りそうだからなあ」と購入。先見の明がカケラもない。
 
18)「クドわふ」カレンダー。一般販売。卓上(大型)。月めくり5段週末集約。競馬関連ではない卓上週末集約型カレンダーってだけで購入。
 
19)「XXX Holic」カレンダー。一般販売。壁掛け(小型)。月めくり6段。場合に応じて卓上として使用できるサイズなので、「調整用」に導入してみた。
 
20)「WORKING!!」カレンダー卓上版。一般販売。卓上(大型)。月めくり6段。こちらの絵柄ははアニメ版。卓上版が不足するのでは…って予測に基づき購入。
 
21)韓国カレンダーその1。韓国同人?。壁掛け(中型)。2月めくり1段。今年もあるとは思ってなかった韓国版。当然祝日配置はミョー。絵柄はネタあり。
 
22)韓国カレンダーその2。韓国同人?。壁掛け(中型)。2月めくり6段。こちらの方が日付がデカいので、祝日の奇妙さが目立つ。絵柄はネタがあるのか、オリジナルなのか不明。
 
23)韓国「イナズマイレブン」カレンダー。韓国同人?シールタイプ。通年。シールタイプはどうよ…と思っていたけど、実は適切な場所があると判明。良かった良かった。
 
24)電撃文庫カレンダー。一般販売。卓上(大型)。月めくり1段。日付部分とイラスト部分を別々にめくれる仕様。ギミックの面白さを評価して導入。
 
25)「Angel Beats!」カレンダー。一般販売。壁掛け(中型)。2月めくり6段。上記17)と同じ理由で導入。日付を見やすいこの手のタイプはいくらあっても困らない…はずだったんだけど…
 
26)エヴァカレンダー。一般販売。壁掛け(大型)。2月めくり1段。エヴァはまあ「出る限り導入し続ける」価値のあるネタかなと。
 
27)「リトバス」カレンダー。一般販売。壁掛け(大型)。2月めくり1段。ネタのリストラを避けるため導入。
 
28)「初音ミク」カレンダー。香港一般販売。壁掛け(大型)。2月めくり1段。どう考えても「著作権的にグレー」な品。著作権的に真っ黒だった「けいおん!」モノと比較し、「税関に見つかっても言い訳可能な」コチラが選ばれた。祝日は香港のモノ。
 
29)「超電磁砲」カレンダー。一般販売。壁掛け(大型)。2月めくり6段。絵はアニメ柄。ネタのリストラ回避用の品。
 
30)JRAカレンダー。一般販売。壁掛け(大型)月めくり5段週末集約型。ある意味最も重要な品。競馬カレンダーは「JCまで収録されている」この品を愛用。なお、コレを購入する時点で「カレンダー飽和状態」が判明していたので、卓上版の導入は見送られた。
 
31)「れでぃばど!」カレンダー。一般販売。壁掛け(大型)2月めくり3段。日付配置が3段モノだったので導入。この日付配置は隔週発売してる雑誌の発売日チェックに便利。
 
32)オーガストクリアカレンダー。企業ブース。卓上(小型)。月めくり5段。インテリアとして綺麗だけどめくるのがクソ面倒な品。台座は持っているので通販してる台座抜きバージョンを買えばいいって話はあるんだけど、あえてインテリアとして増殖させている。
 
33)同人卓上カレンダーその1。同人。卓上(小型)。2月めくり6段。絵柄はオリジナル。深く考えず導入された。絵柄はかなり大人しい。
 
34)同人卓上カレンダーその2。同人。卓上(中型)。2月めくり6段。絵柄はオリジナル。サイズのバリエーションを求めて導入された。
 
35)同人卓上カレンダーその3。同人。卓上(中型)。月めくり5段。絵柄はオリジナル。卓上で月めくりでサイズが…って理由で導入。
 
36)同人兼用カレンダー。同人。卓上(大型)として使用。月めくり6段。絵柄はオリジナル。壁掛け(小型)としても使用可能なモノ。調整用に導入。
 
37)同人壁掛けカレンダーその1。同人。壁掛け(小型)。月めくり5段。絵柄はオリジナル。同人の壁掛けが欲しかったので導入。地味に貴重だからね。
 
38)同人壁掛けカレンダーその2。同人。壁掛け(超小型)。2月めくり6段。絵柄はオリジナル。超小型だってコトを評価して導入。
 
 以上。買いすぎだろオレ。基本全て有料なんだぞ。でも、無料モノは「要は広告」なので美しくないしなあ。
 
 ちなみに、この大半が一部屋に飾られます。カレンダーだらけです。正直言って「日付確認」というカレンダー本来の用途として使用しているのは6つくらい。後は「そういう用途としても使用できるポスター」って気が。ただ、私の中では「カレンダーであること」が重要なんですよ。
 
 そんなわけで、今年もアホアホな環境を構築してしまいましたけど、まあそれが私と言うことで。来年は流石に減らさないとヤバいなあ…もう飾る場所がないんですけど。

1月4日2011/01/05 00:43

 やっと原稿の最終チェックが終わった…後は編集部のチェック待ちだ。いくら正月休みでコレに専念できるとはいえ、この日程は正直キビシーなあ。
 
 本日のネタは、「あえて原稿に書かなかったモノ」の話。かなり専門性が高いので、ご注意下さい。
 
 私はかなりブッ飛んだ状態でコミケ会場を飛び回るので、正直「原稿に使えそうだから」と購入した品全てが紹介できるとは思ってない。いや、基本原則としては紹介するんだけど。実を言えば、「こんなモノ紹介するなぁ!」って品ゼロはかえってマズいと判断しているのだ。そんな品を混ぜることによって、コミケらしさが出ると思っているので。「用のあるモノしか見向きもしない」って姿勢では、即売会の醍醐味を味わい切れてないと思うんだな。
 
 ただまあ、それでも色々と「はみ出る」モノはある。別に私個人のコレクションに加える分には害がない(そうじゃないモノは手を出さない)からいいんだけど。今回は2つほど「色々考えた末、掲載を断念した」品があったので、そいつについて語ります。
 
 まず1点目は、コミケにおける「ゲーム(電源不要)」の配置情報をまとめた同人誌。私個人としては、ものすごく有り難い品。このジャンルのスペース数がどれくらいで、そのうちSLG系のサークルはどれぐらいの割合なのか…ってコトがわかるからね。私がレポートを書き始めた近年より、過去情報が嬉しい。
 
 掲載見送った理由は単純。これって私のようにこのジャンルのウオッチングそのものが趣味の人間か、サークル申し込む人間ぐらいしか用のない本だから。まして、諸般の事情により「新刊落ちた」ので、情報が古いモノに留まっているのだ。コマンド読者の大半には用がないモノを、デカデカと紹介するのは如何なモノかと。
 
 ただ、コレは「わかる奴には価値がわかる」本だ。特に、最新データはコミケにサークル参加している人間にとっては有り難いはず。よって、最新データが掲載されたモノが出た時点で紹介予定。実を言えば、今回掲載しないと決めたにもかかわらず連絡を取り、サイト上で2009年データ(コレが欲しかった)をゲットしていたりするんだけど。この年から私のコミケレポートがスタートしているので、早くも分析・研究に着手してたりします。ただコレ、正式発表版じゃないので、ここで紹介は出来ません。いずれコチラのサイトに発表されると思うので、それまでお待ち下さい。
 
 実を言えば、「いずれ機会があったら紹介しちゃおう」と思っているジャンル・サークルはいくつか抱えていたりする。毎回紹介してたらタイヘンだけど、「何かの記念」とか「埋め草」って形でたま~に紹介する分には、害が少ないと思って。代表的なのは「メカ・ミリタリー」系列かな。版権モノのメカ(宇宙戦艦ヤ○トとか機動戦士ガ○ダムとか)を扱ったトコロは、いずれゲームと絡めて紹介したいんだけど。今回「実写化記念」でヤ○トのメカを紹介しようかとも思ったんだけど、諸般の事情により見送られた。
 
 もう1つ紹介が見送られたのは…正直言おう。コレは私が悪い。いやまあ、私がどうこう以前にも「デッカイ問題」抱えているんだけどさあ…一応私の中では「取材失敗」扱いしていたりする。
 
 ある程度のネタバレを承知の上で書いてしまおう。今回、私は「少女兵器大戦」発売記念として、このゲームのイラスト担当されたZECO先生のサークルを取材してみようという計画があった。台湾の方なので本人は来日してないとしても、作品があれば紹介しようかなと思って。
 
 ドコいけばそんなモノが入手できるんじゃ!ってのは、コマンド編集部に調べてもらった。連絡ナシでも不思議はないと思っていたけれど、配置情報は事前に受け取ることができた。フツーに考えるなら、後は取材するだけ…なんだけど…
 
 えとですね。ココでコミケ豆知識。コミケにはいくつか「ものすげー人数が押し寄せること確定のサークル」があり、混雑対応の関係上壁際に配置される。通称「壁」と呼ばれる存在だ。一口に壁と言っても混雑度は様々だけど、基本「タイヘンなのは覚悟しておけ」となる。なお、大半はエロだけど、そうじゃないモノ(ヲタクに評価の高い商業作家とか)もある。
 
 コマンド誌から受け取った配置情報に、「3日目の壁」が書いてあった衝撃は…いやまあ、そりゃあ同人誌を買うことは出来る。出来るけど、それだけじゃ取材にならないでしょ。一応入手しておいて、午後にモノが売り切れた時に取材を…ってプランを立てたんだけどさあ。
 
 問題はコレだけじゃない。とりあえず本は買った。買ったけど、中身を細かくチェックできねえ…「流石に恥ずかしくて細かくチェックできない」本なんだよ。いやまあ、それでも「仕事だ悪いか」と開き直ってチェックしても良かったのかも知れないけれど…色んな事情からそうするワケにいかなかったのさ。
 
 入手した新刊は多数に及び、チェック抜きで取材ができるとは…ただでさえ向こうは忙しいはずだし、「売り子」じゃ話が通じるか極めて怪しいし…ってな理由で、取材は断念。不確実な情報で許可も得てない品を紹介するコトはできないから、掲載は見送られてしまいましたとさ。どっとはらい。
 
 しかしだねえ…仮に取材が成功したとしても、紹介できたかどうかは…私の「内部基準」に抵触する品だからなあ。いくらコマンド誌が「漢の雑誌」でも、コレはヤバいだろ~!つーか、「コマンド誌にそーゆーモノを紹介したバカ」にはなりたくない。でも「必然性があるならアリなのでは?」とかいう、どこぞの女優が映画でドコまで晒すのか…みたいな議論も(私の中で)あったんだけど、取材失敗じゃ意味がない。
 
 しかし…かなり久々に「コミケでそーゆーモノ」買ったなあ。私は基本「他を入手するのが忙しい」ので、コミケでそーゆーモノは買わない。どーせ秋葉原辺りで売ってるし。コミケには「コミケでしか入手できないモノ」が山ほどあり、私は主にソチラに用事がある。他にも挨拶回りだ何だと、忙しいんだよコミケはさあ。
 
 つーわけで、2点ほど「取材目的でモノは入手したけれど、掲載見送り」ってモノが出ました。ま、だからって色々無駄にはならないけどな!こういう経験を経て、人は賢くなっていくんだと思う。それだけでも価値があることだから。
 
 え?「そーゆー」同人誌は本当に無駄にならないのかって?いやまあそれは…色々言いたいことがあるような気もするんだけど、ここでは「全て軍事機密」としておきます。何かの拍子にウィキリークスに流出しない限り、秘密のヴェールに包まれて…

1月8日2011/01/09 03:41

 コミケ関連(原稿含む)で気力を消耗した関係上、ちょっと文章を書く気になれなかった。申し訳ない。気力回復ってワケじゃないけど、そろそろ更新しようかと。
 
 唐突だけど、来週は関西に遠征しようかと。千葉会へ行って…ってのも考えた(最終的にそうする可能性もある)けれど、とりあえずは関西遠征を優先した方が面白そうだなと。以下、理由その他色々語ってみます。
 
 関西遠征の目的?そりゃもう、同人誌即売会…コミケで疲れてるのに、また即売会かよ!と思うのが正しい。つーか、私自身そう思っていたりする。けど、一度「関東圏以外の同人誌即売会」に行ってみたかったし、「私個人のための」取材を試みる価値があると判断した。
 
 関西でも、同人誌即売会はいくつかあると確認している。だったら、コミケ直後のこんな時に行かなくても…と思うのだけど、とりあえずブログ「ゲーマーいちねんせいが ゆく」で「こみっく☆トレジャーに参加する」と宣伝しているんだから仕方ない。主目的として「連中(コマンド誌編集部のこと)は一体何を考えているのか」を探り出すため、行こうと考えている。
 
 いわゆる「萌え産業」の企業が、同人誌即売会に企業参加するのはわかる。しかしだねえ。「少女兵器大戦」を出しただけの国際通信社が、コレだけで「我々は萌え産業」と位置づけるのは…それでも別に大きな問題はないけど、「本当に萌えだけで参加するのか?」ってトコロは気になる。他に何を持ち込むのか、その「売れ行き具合」はどーなのか、偵察しておきたい。
 
 ついでに言えば、「本当に大丈夫か?」って気持ちも少しある。過去コミケの企業ブースで「なってない」企業の対応に激怒した経験を持つ身としては、国際通信社の連中も「同じコト」やらかさないかどうかは気になる。ドコをどう考えても、連中の同人誌即売会参加経験なんて「だからどーした」レベル。いわゆる「オンリー系」(なにがしかのジャンルに特化した即売会)と、準メジャーオールジャンル(だと思う)を比べるなよって話だ。とりあえず、「砂漠のネズミ」(英軍のこと)相手に、砂漠の盗賊狩りしか経験のない部隊をぶつける伊軍並みに無謀じゃないかと。ちなみに、コミケは東部戦線並みに熾烈です。
 
 もちろん、サークル参加している連中も気になる。特にウォーゲーム系は。「そんなのいるのか」って気は大いにするけど、いないならそれでいい。「多少ミリタリーが絡んだ自作ゲーム」をどうこうって馬鹿は少数ながらも存在する以上、さすがに「全くもって用がない」可能性は、むしろ低い。そーゆートコロから「ウォーゲーム業界になにがしか貢献しそうなサークル」を見つけ出すって作業をするのが、私の専門分野だ。多分「無駄に世界最高の権威」だと思うぞ。他にそんなコトする奴、いるわきゃねーから。
 
 本当ならば国際通信社の連中に、「全てを売り子に投入せず、会場内を偵察する奴を確保しろ!」と言いたいんだけど、正直「そういう」発想においては、とてつもなく弱いんだよな…放置しておけばコマンド誌や「ウォーゲーム日本史」はおろか、a-gameでモノ買うとついてくる小冊子「かわら版」にさえ、この日のレポートは掲載されないと思われる。せいぜいがいちねんせいブログに写真付きで掲載…いや、下手すると「萌えイラストだけが目当ての奴がそれなりに訪れ、対応に忙しかったので」写真ナシの可能性もある。こういう分野に話を限定するならば、まるで役に立たない。仕方ないとは思うけど。
 
 ソコを補完するための「取材班」として、F男とかいうライターがいるのは確かだ。認めよう。別にそのことに不満はない。ただ、関東圏に話を限定するなら。そもそも、私がコミケ取材を始めた動機の1つに「コマンド誌編集部は関西だから、コミケ取材に人を出せって言われても対応不能」ってのがある。もしコマンド編集部が関東にあったなら、まず「同人ゲーム紹介を本気でやるなら、コミケに誰か派遣しろ」って意見具申をしたに留まったような。にもかかわらず、何で関東在住の私が、関西に居を構える会社のため、関西の即売会を取材しなければならないのか。日本人が香港まで行って「日本成年向美少女遊戯動漫」雑誌を買うのと同程度には理不尽だ。
 
 ただ、せっかく国際通信社が参加する即売会なんだから、「信用できる偵察部隊」を派遣したい。にもかかわらず、とりあえず国際通信社の人間は「信用できる偵察部隊」ではない。他に「派遣要請に応じてくれそうな」関西のゲーマーもいることはいる気がするけど、なんつーか…そのゲーマーの方の「同人誌即売会での目の付け所」について知識ゼロじゃあ、申し訳ないけど「偵察部隊としてどうなのよ」って疑問は生じちゃう。これが関東圏なら、「非常事態発生時には代役お願いしてもイイ」知り合いが数人いたりするんだけど。
 
 元々、私は「関東圏はともかく、それ以外の地域での同人ゲーム市場ってどーなっているのか」は気になっていた。ズバリ「ウォーゲーム」ってサークルは皆無って可能性は高い。高いけど、ゼロじゃねえ。コミケにいるいくつかのウォーゲーム系サークルは、コミケのためわざわざ上京しているのだ。地元の即売会で売って何が悪い。ましてや「萌え系アリ」「それっぽければOK」ってな感じに間口を広げれば、何かしら「掘り出し物」が見つかる気がするんですが。
 
 ただ…そもそもそれを調べようにも、「そーゆー目で即売会を見てきてくれるゲーマー」がいるのかどうかもよくわからん現状では、どーしよーもない。私自身が出向くにしたって、そもそも「同人ゲームが置いてある即売会の開催日」すらわからんようでは、遠征するタイミングが掴めないのだ。だから、せめて「この即売会は、同人ゲームがあるかも」って情報を提供してくれるような「私にとっての偵察ポッド」が欲しい、とりあえず関西圏にそーゆー人脈を作れたら便利なんだけどなあ…と考えていた。ちなみに、この人脈は新たに構築するモノに限らず、元々付き合いのあった方と「そういう方面でも」繋がるって行為も含みます。人脈とはそーゆーモノよ。
 
 実のところ、こーやってココで「関西遠征するかも!」と吼えている理由は、単に「関西行きました」だけじゃなく、「関西でこういう機会があったら、知らせます」ってレベルの「偵察ポッド」として計算できるような知り合いがいたならば、うまく向こうで顔を合わせることが出来るかも…って期待が入っている。そのためには、土曜の時点で関西入りし、誰かと飲んでから即売会に向かった方がいいかぁ?でも、交通・宿泊関係にあまりカネ使いたくないし、時間も色々…と思い悩んでいる次第。あまりに面倒なので、遠征中止の可能性もある。
 
 とりあえず、明日か明後日のどちらかに秋葉原に行き、「こみっく☆トレジャー」のカタログが入手できないか試してみようと思う。一応「とらのあな」か「メロンブックス」(同人誌扱っている場所として有名)に入荷はしたみたいだし。残っているのかどうかは定かじゃないけど。たくさん仕入れたはずはないので、事前入手不可って可能性は高いな。
 
 なお…最終的に「行く方向で検討しよう」と決断した理由は別にあったりする。何を考えたのか、某「バカ高いCDメーカー」が企業参加するのだ。いや、別にこの会社のブースに用はない(それはコミケで済ませた)んだけど、国際通信社とこの会社が「揃って即売会に企業参加している」などというアホな光景が見たくて…このようなアホウは取り合わせはF男に対する重大極まりない挑発であり、全人民はこれに対しその総力をもって応じる用意が…

1月10日2011/01/11 00:48

 「こみっく☆トレジャー」(以下「こみトレ)カタログ入手に成功。我ながら仕事早いね。ある程度チェックしたので、まあ意見・感想などを。
 
 まず、ごく普通に「同人誌即売会」としての分類を語ると、「私にとっては、用が少ない即売会」になる。少女マンガ系FCや少女系創作(便せん売っている可能性が高い場所)が弱く、電源不要ゲーム系もスポーツ系もかなり少ない。メカミリ系はそれなり、多分同人音源もそこそこではないかと思うけど、それだけじゃねえ。
 
 これは、正直カタログ入手前から推測していた。私が行く即売会って、コミケとゲーム系の他はコミティア(創作オンリー)だからなあ。コミックシティーもコミッククリエイション(サンクリ含む)も「行けば何か見つかるとは思うけど、基本用はない」即売会扱いしているくらいだ。よほどヒマでカネ余っているなら行くかもしれないけれど、まずそーゆーコトはない。
 
 しかも…実は今回のこみトレ、かな~り「盛り上がらない」可能性が…だって、1/9にコミックシティー大阪(多分大阪最大のオールジャンル即売会)があった直後だから。毎週同人誌即売会に行く奴なんて、流石に少数派。そんでもって「ドッチに行くのか」考えれば、そうなっちゃう。ご丁寧に即売会のジャンルも被っている。
 
 まあ、フツーに考えればサークルからして「連闘」しない可能性が高い以上、参加サークルはさほど被らないかもしれない。そう考えれば連闘もアリなのかもしれないけど。ただまあ、「侘びしい」「まったり」といった、即売会にそぐわない形容詞が付く可能性はある。
 
 強いて言うなら、どうやらコミックシティー大阪は「企業ブース」が無さそうだ。東京のシティーも「スーパー」が付く奴じゃないと企業参加って無かった気が…その意味では、企業ブース目当てに突撃してくる奴がいるかも。企業ブースは基本的に集客力高め(コミケでは地獄を形成する)なので、「おお、盛り上がっているなあ」となる可能性はあるなあ。ま、どーなるのかわからんけど。
 
 参加サークル数は2,000強。オールジャンルとしてはちょっと小規模だ…シティー大阪は14,000前後だそうだから、まあ「比較するのはどうかと」って感じだなあ。本気で「大阪において同人ゲーム売ってる奴」探すつもりなら、むしろシティー遠征を考えるべきだったのかも。一応今年は3月・5月・6月・10月にシティー大阪が、コミケ翌週にスーパーコミックシティー関西があるようだ。このいずれかを「視察」する可能性は考慮しておいた方が良いかな…
 
 実のところ、オールジャンルで小規模な即売会となると、マイナージャンルが弱くなる。私は基本マイナージャンルにこそ用事があるので、正直「こういう即売会に用はない」ってな結論になるのは仕方ない。これは覚悟していたことだ。
 
 ゲーム系は見つかりそうか?これも結論は出た。ほとんど見込み無し。ウォーゲーマーはおろか、ボードゲーマー(ドイツゲームやテーブルトークRPG含む)全体にとってあんまり用がない。一応TRPG系はいくつかあるようだけど、それだけ。ドミニオンやマジックのサークルすら見あたらない…駄目だこりゃ。
 
 マイナージャンルってのは、よくわからん経緯により「即売会ごとに強い・弱いがある」場合もある。「同族がいる」ってコトを発見すれば、群れるから。こみトレも「一応その可能性は否定できない」と思っていたんだけど、調査結果はネガティブ。これは織り込み済みではあったけど、ため息出ちゃいました。
 
 正直、「何故私はこんな即売会に行かねばならんのか」と嘆きたくなるようなシロモノである。ゲーマーとしてだけではなく、ヲタクとして心底そう思う。何が悲しくて便せん不作だとわかっている即売会に顔出す必要があるんだ。これだったらまだワンフェス(フィギュアやプラモのイベント)に同人ゲーム求めて出撃した方がマシじゃねえかと。ここは遠征キャンセルしてワンフェス用に「貯金」(ワンフェスは入場料からして高い)した方がマシじゃないか?ワンフェスに同人ゲームがないのはほぼ確実(ゼロじゃないのが困りもの)だけどさあ。
 
 ただ、これはつまり、「国際通信社の連中が、そーゆー場所にカードゲーム担いでいく」ことを意味する…ドコをどう考えても「萌えイラスト集」としか見てくれないんですけど!そんでもって、「萌えイラスト集」として見た場合の「少女兵器大戦」のポテンシャルは…単体としては「低くはないけど、バカ高くもない」と思われる。けど、「これしかない」のはマイナスだ。他に似たようなモノがたくさんあるのであれば戦えるけど、コレ単体で戦えるとは…
 
 正直言って、国際通信社がこの即売会に出るのは「戦略の誤り」って気がして仕方がない。なにせ私がカタログチェック+αしただけで1)直近により大きな即売会があり、人手を期待しにくい、2)ゲーマーが出入りしたくなるような品を扱うサークルが少ない、3)集中投入した方が効率良い兵器を単体で投入している、の3つも「それは違うだろ!」って要素が見つかっているのだ。コマンド誌96号で悪し様に罵られている「ハワイ奇襲上陸作戦」並みに「戦略的にダメダメ」じゃないかと。売り上げ的に厳しくても何の不思議もないし、仮に良かったとしても「先に繋がらない」と思う。「魁!コマンド士官学校」のDR少佐から「何故この即売会に企業参加するのか、その作戦的意義を明確にしろ」とお説教されても文句言えない。
 
 ただ、だからって「じゃあ行くのやめた」となるかは別問題。「負けっぷり」を観察するのもまた一興ではあるから。つーか、単に「負けました、もう二度とこの手の即売会には顔出しません」などという「アホな結論」出されたら困るんだよ!そんな「戦線の張り方以前に、戦線って概念からして知らない」奴が「ウォーゲームに勝てない」からって「つまんない」で片付けるようなコトやられたら、同人ゲーム普及を真剣に考えている私としては困る。色々観察して、少なくともアホウな結論は下さないよう意見具申してくるだけでも、遠征理由になると思う。
 
 もっとも…正直言って、まだ「行くのかどうか」は流動的。今週の気分次第になると思う。一応「ぷらっとこだまエコノミープラン」使って土曜夜に大阪に行き、どこぞのマンガ喫茶で夜明かしして即売会へ行き、帰りもこだまで帰る…ってプランを立ててはいる(バスだと時間の融通が効かないので)けど、これでも費用は「お安くはない」んだよな。色々苦しいですよ。連日愚痴を言いたくなる程度には(苦笑)。

1月13日2011/01/14 01:51

 関西遠征、正式決定しました。大阪入りは20時前後。日曜の夕食は車内で済ますことに。ちとキツい日程だけど、まあバス利用よりはマシ。
 
 つーわけで、今回もまた関西遠征絡みの話。某SNSで交わされた議論を見て、一応は「私の考える、関西で同人ウォーゲームを扱う即売会を普及させる方法」を詳細に語っておいた方が良さそうだと感じたので。妄想タップリにお届けします。そうじゃなけりゃ、お話にならないので。
 
 まずは現実的な話から。「コミケもゲームマーケットもない関西において、同人ウォーゲームを扱う即売会を作ることが出来るか?」という問いに対し、現実的な回答をしろと言われたら、答えは「データ不足につき回答不能」となる。本当ならば、「そんなコトが可能かどうか」判断するためのデータ収集から入る必要があるのだ。正直、今年1年掛けてそれをやりたいなあって思惑があったくらいだ。それが済んでいないのに、早くも視察旅行とは…
 
 こっから妄想の話。関西に同人ウォーゲームを扱う即売会を作ろうと考えた場合、手段としては3つ考えられる。1)既存のオールジャンル即売会に、そーゆーサークルを送り込む、2)イチから同人ウォーゲームを扱うオンリー系即売会を作る、3)ゲームマーケット関西(仮称)なるモノが開催されるのを祈る、の3つだ。今回は、この3つについて私の意見を述べておこう。
 
 まず1)。既存のオールジャンル即売会に、そーゆーサークルを送り込む。間違いなく、コレが一番手っ取り早い。申込書を入手し、参加費と共に送りつけ、頒布する品(委託品でも可)をかついで行く「だけ」だ。これだけでも結構大変ではあるけれど、他よりはどう考えてもマシだ。
 
 問題はこれで「参加した甲斐があるほど売れるか」だけど…告知方法を工夫すれば、何とかなるかもしれない。そもそも、ヲタク入っている奴(私含む)にしてみれば、「サークル参加の体裁を整えるコトに成功しさえすれば、売り上げゼロでも元は取れたと感じる」って話がある。即売会にサークル参加できれば、一般参加名者に先駆けて入場できるので、同人誌の入手が楽になるから。コミケのサークル参加証なんて、ヤミでは相当高額で取引されているみたいだし。
 
 問題は、「単に単発で参加しただけじゃ、意味がない」ってコトかな。ある程度継続して参加して、周辺地域のゲーマーに「この即売会に行けば、同人ゲームが入手できる」という認識を植え付けないと。そんでもって、「この即売会に行けば、同人ゲームを求める奴がいる」って目論見から同類がサークル参加するようになって、やっと「意義のある成功を収めた」となる。そこまで根気のあるゲーマーを見つけるのはタイヘンだと思うなあ。
 
 2)の「イチからオンリー系即売会を作る」は、かな~りタイヘンである。最初の段階から「サークル参加してくれそうな奴」を見つける必要があるので。ただ、タイヘンなことを覚悟できるのならば、実は個人レベルでも一応可能ではあるようだ。もっとも、「それが可能なだけのノウハウと人脈がある奴」ならばって話だけど。大きめのゲームサークルもしくはメーカー(国際通信社など)が音頭取ってキリキリ働けば、小規模なモノを開催できるんじゃないかとは思う。
 
 この案の問題点も、やはり継続性にある。「単発じゃ意味がない、継続しなくては」って部分は1)と同じだし、それどころか「いかに成長軌道に乗せるか」ってコトまで問われる。というのも、この手の即売会は「ある程度の規模」になるまで成長させないと、マンネリ感が強くなって「一般参加者離れ→サークル参加者離れ」の連鎖を起こして消滅しちゃう。自転車よろしく「前に進むか、こけるか」の二択であり、その場にとどまれない。
 
 3)の「ゲームマーケット関西(仮称)が開催されることを祈る」とは、東京で行われているゲームマーケットが、関西に進出することを全力で祈るってコトだ。ただ、コレは一応「実現可能性がある」のではと思う。関西圏の人口を考えれば、ゲームマーケットの主催者や参加している企業が「関西でもこういうイベントがあると良いよね」と考えている可能性はあるから。
 
 ただ…現時点で「ゲームマーケットの関西進出」って話が具体化している保証はない。とりあえずは「そういう話もあるよね」ってレベルじゃないか?年2回開催が決定されたばかりだからなあ。何らかの方法で「関西でもやってくれ」って声を届けることは可能かも知れないけれど、それに応えられるかどうかは何とも…少なくとも、個人レベルでどうこうできる話じゃないし。
 
 こうやってみると、ただ祈っていればいい(それしか手がないんだけど)3)が一番有力って気が。他力本願もいいところだ。それに、「サークル参加があまり見込めない」などという調査結果が出たら、「まだ時期尚早だ」ってんで進出が見送られちゃうかも知れない。もう少し「我々で何とか出来る」手を考えた方が良いかな。
 
 手間やら「失敗した時の被害」を考えれば、どこぞの勇者がオールジャンル即売会に突撃を繰り返すしかないような気はする。ただ、それが実を結ぶのはタイヘンだと思うなあ。正直、効率は良くないって気もする。
 
 そこでだ。一応私が考えたのが、「サークル連合を作り、まとめてどっかの即売会に申し込む」だ。最初から複数のサークルが連携を取れば、「お互い支え合う」って形が取れるので、個人レベルの努力に期待するよりはマシだと思うので。サークル連合を組むまでがタイヘンって話はあるけれど、最初にそのための努力をしておいた方が、後々良い結果に繋がりやすいのではないかと。
 
 とはいえ、サークル連合を組む「キッカケ」を作るのはタイヘンだ。一応カネが絡む話なので、「メールとSNSがあれば…」なんて認識は甘い。どこかで顔つき合わせて話をして、一緒に呑んだりして親交を深めて…といった「人脈作り」が問われてくる。こんな話をまとめられるほど人望・社交性・行動力があるゲーマーなんているのか?コマンド誌の中黒編集長が雑誌の仕事放り出して取り組むわけにもいかないでしょ。
 
 つーわけで、「やっぱり難しい」と結論を出しかけたんだけど…一応、「こうすれば何とかなるかも」って手を考えてみたので披露しよう。まず、オンリー系即売会「モドキ」を作る。実態は単なるゲームのコンベンションでいい。ただまあ、一応広めに会場を取り、同人ゲームなどを売るスペースも設ける。何だったら「中古ゲームを売る」だけでもいい。目的は「この即売会モドキを大きくすること」ではなく、単に同人ゲーム扱う意欲のある奴の親睦を深めること。そんでもって、「次の一手」について話し合い、それが決まったら解散する。もちろん、「次の一手」が「この即売会を続けて成長させてみる」だったら、解散する必要は無い。それは話し合い次第だ。
 
 また、即売会+コンベンションってだけじゃなく、ゲストを呼んで講演会モドキをやってもらってもいいかもしれない。コミケにサークル参加している方(おそらく関東圏在住)とか。こうすれば「物販コーナー」を充実させることが出来るし、委託販売権を認めてもらえるかも知れない。
 
 同人活動ってモノは、個人でどうこうできるモノである。でも、私が思うに、やっぱり大切なのは「人間同士のつながり」じゃないかと。「同人誌の売り買い」からして人間同士のつながりだからなあ。コレに比べたら、「ドコで売るか」とか「どんなモノを売るか」なんてのは、さほど重要じゃないと思う。人間関係が充実していれば、それらは何とかなりそうなモノなので。
 
 同人誌即売会に「客」や「店員」はいない。いるのは「一般参加者」と「サークル参加者」であり、対等の関係であると同時に「即売会を盛り上げるための同志である」ってのが、コミケの理念の1つだそうな。これは確かに綺麗事ではあるけれど、確かにコミケ(に限らず即売会全般)では「客」「店員」って関係とは異質なモノが構築されている気がする。そこをふまえた上でないと、「同人ゲーム普及戦略」なんて練れないような。
 
 とりあえず、日曜は大阪に行き、コマンド誌編集部の「ふるまい」を見てくる予定。色んな意味で苦戦が予想される(実は売れたら売れたで問題が露呈しそうな…)けど、基本黙って観察するだけにしようかと。そういう方面で多少なりとも成長してくれなきゃ、私は困っちゃうよホントに。とにかく経験を糧にして下さい。生暖かく見守りはするので。

1月18日2011/01/19 01:27

 はっはっは、大漁大漁…じゃねーだろ!コミケ終わって半月しか経っていないのに、同人誌即売会「こみっく☆トレジャー」で色々と買ってしまいました…私はやっぱ色々ダメ人間だ。トホホ…
 
 16日朝、早くから会場となるインテックス大阪とやらに到着。早く入場したいから…ではなく、目覚ましのセッティングミスである(苦笑)。寝ぼけていたので、それに気がついたのは宿(マンガ喫茶だけど)を出た後。メンドーだからそのまま会場へ向かうことにしたのだ。こーゆーのはいつものことである。
 
 待機列は会場のすぐ近くだったので、待つのは楽。会場から遙か遠くの路上で待たされる危険があるコミケとは違い、楽だ。アレはコミケがイジョーなだけではあるけれど。人数は、予想より多めだったかな。前の週にもっとデカくてジャンルも被る即売会があったハズなんだけど…「実はアレでも少ない」のか、「元々あんなもの」なのかは不明。流石に初めて行った即売会でソコまでわかるか。
 
 なお、後に寄せられた情報によると、実は関西のシティーは「女性向け」って意味合いが強いそうな。私はソッチの方が用事が多そう…って話はさておき、だとすると「連闘」する奴は一部の馬鹿(私はやりそうだけど)だけってコトになるな。おまけに、こみトレは「男性向け(エロだらけって意味ではない)では関西最大級の1つ」だそうな。とはいえ、東京近郊だと「中小」に属する大きさかな。リクエストで館内BGM決めたり、メイドのタダ茶(紅茶・コーヒーのホット・アイスにも対応)コーナーがあったりと、「面白い」即売会だった。なお、前回のカタログを無料配布してたので、「参加サークルの傾向を探るべく」持ち帰ってきた。なんか知らない間に「また機会を設けていく気満々」なんですが。
 
 まず「人気サークル」(やはり壁際だった)に突撃する周囲を尻目に、私は企業ブースへ行ってみる。実はコレは予想していたことなんだけど、結構空いていた。行きがけの新幹線内でじ~っくりカタログを観察して気がついたんだけど、「この即売会初売り」のモノがほとんど見あたらないのだ。大抵が「コミケで発表済み」で、通販対応もしていたモノばかり。これだと焦って突撃する必要は無い。おかげで某「エロゲ付き音楽CD屋」をじっくり物色できた。コミケでは「大混雑してるし、コッチのヒマもねえ」って状態だったからなあ。「部長」(という役職のお人形)に挨拶できたのも嬉しい。ここにあった音楽CD3枚が、この日の初入手。
 
 「少女兵器大戦」のブース(以後国通と表記)は閑散としていた…いやまあ、朝の時点では隣のメロンブックスだって閑散としていたから、当然と言えば当然だけど。この日の頒布品は「少女兵器大戦」のみ。だけど、会場購入者特典として「少女兵器大戦」ポストカード(絵葉書である)4枚組がオマケに付いていた。だからぁ~!コレを単体で売れっての。この手の即売会で単品\2,000.-(会場特価)ってのは、実は高いモノに分類される。基本同人誌を求めに来る場なので、皆の金銭感覚がそうなるのよ。そのため、よく考えたら割安な\2,000.-の品より、ボッタクリだけど\500.-の方が「売れやすい」(注:セットは話が別)んだな。それが「同人誌経済学」ってモノ。ちなみに、私は特別に譲ってもらえた。わーい。
 
 国通の話は先に済ませておこう。何度か観察した結論は、「売れ行きはやはり良くない」というもの。ポツポツと出てはいたようだけど、アレじゃちょっとね…って程度。ただ、国通側も「準備不足」は認めていた。話を聞くと、今回の出展は急に決まった話らしい。主催者側の人間が売り上げを心配して訪れていたトコロを見ると、ある程度は主催者の意向が混じった結果、出展することになったのかも。
 
 私に言わせれば、「むしろアレでも善戦していた」という評価になる。「お試しプレイ」ができない上、ゲーマー(ボード・カード含む)が多い空間でもなさそう。それではイラストの魅力で売るしかない。にもかかわらず「ポツポツ出ていた」からなあ。一応TRPGのサークルはあったので、ソレ目当てで来ていたゲーマーがいたのかな?あと、あの絵は「それなりに破壊力がある」と評価して良いのかも。
 
 その意味では、今回は時期も悪かった。イラスト担当のZECO先生って、今月発売の「コミックガム」(毎月26日発売)で連載を開始するらしいのだ。コレが出た後なら、もう少し知名度が上がって、多少売り上げが伸びたかも。その意味では、目の付け所は間違っていない。経験・知識不足から「ソレをどう活かすか」が上手くいってないだけだ。
 
 これら全てを考慮してすら、やっぱり私の評価は「なってない。仕方ないで片付けちゃ駄目」となる。品揃えもそうだけど、もっとマズいのは「自分のブースしか見えていない」ことだな。他の場所に偵察部隊を派遣した形跡はない(オレを数に入れるな!)し、閉会後の打ち上げにも不参加。特に後者はブチ切れそうになった。だって、コレ聞いたのが「主催側の人間とおぼしき人が、あまり売れてないのを心配して駆けつけてアタマ下げていた」シーンを目撃した直後だったので…主催者がソコまでやってくれているのに、「仕事があるから」で飲み会参加ナシかよ!「貴重な情報収集の機会だから、この際ライターでも何でもイイから投入しろ!」とキツめの声を出してしまった。「その飲み会って仕事じゃないですよね?」と接待放り出そうとするアホ新入社員に説教する、営業課長の気持ちが…
 
 ただ、とりあえず「今後も即売会に参加していこう」って計画はあるらしい。次のこみトレ(9月だとか)にも出たいって言っていたし。その志は認めるけど、今のままじゃダメダメだな。私を含む「比較的即売会に詳しいゲーマー」が寄ってたかって「お説教」した方が良いのかも。「年末のアレに出たい」なんて、今のままだと単なる寝言だぞ。
 
 とまあ「お仕事」はサッサと終えて、同人誌漁りに突撃開始。とはいえ、以前「用がない」と公言したように、期待はしていませんでした。色んな意味で「F男が欲しいモノ」入手できる即売会じゃ無さそうだと。今から考えれば、それは浅はかでした…
 
 トピックスその1。ウォーゲーム見つけました!私の「同人ウォーゲーム発見能力」はどーなってんだ。旧作だし版権モノだし「メインの品」として売っていたワケでもないけれど、それでも「キチンとしたウォーゲーム」です。イッシーサークル殿の「星界の紋章・戦旗 平面宇宙戦闘」がそれ。以前アニメ化もされた作品世界の艦隊戦。雰囲気は古代戦に近いモノらしい。デザイナーズノートにそう書いてある。なお、ゲームの新作はウォーゲームじゃなかったけど、私が毎回探している「掘り出し物」の候補にはなりそうな品。いやあ、こーゆーサークルあったんだねえ…今後のために挨拶しておきました。
 
 ちなみにこのサークル、こみトレには「不穏当屋」という別名で参加しておられた。燃え&萌えフォントがメインなんだな。今回の「新作」は武装SSの師団マーク(笑)。コレだけでもスゴいけど、「NATO兵科記号」(ゲーマーおなじみ「ハリガネ弁当箱」)のフォントが!コレを使えば、ルールブックや作戦研究・リプレイ記事の本文中にアノ記号を自在に登場させることができます。流石にメールやサイトには使えない(見る側のPCにこのフォントが必要だから)けど、それでもゲーマーなら導入して損はないと思う。6月のゲームマーケットには参加予定だそうなので、忘れずゲットしましょう。
 
 トピックスその2。便せんもありました。コレだけならイチイチ報告するほどの話じゃない。そのついで?に、「私の同類」、つまり「同人便せんを大漁買いする男性」も発見しました。いても不思議はないと思ってはいたけど、実際遭遇したのは初めてかも。男性2人が並んで、萌え便せんを額にしわ寄せて眺めている様は、端から見たらかなり不気味だったのでは。無駄に「対抗意識」が働いて、予定より多めに便せん買ってしまった…
 
 トピックスその3。同人音楽CD扱っているトコロに足を踏み入れて「どれか試聴しようかな」などと考えていたら、同人シューティング(でいいんだよね?)「東方」音楽ピアノアレンジ(うんちく商事殿の品)って品を見つけた。ピアノ好きの私が足を止めたところ、売り子の方が「ウチはいいピアノ(ハンパじゃない値段)使っています!ピアニストもイイ(アノ値段のピアノ使えるって時点でそれなりの腕確定)ですよ!」などとセールストークを。これは聴くしかない。その啖呵買ったぁ!
 
 試聴してみたところ、確かにいいピアノ使っているような感じ。ただ…引っかかるトコロがあったので、まず購入してから感想を述べた。「高音が痩せている気がする」と。だって、そう感じたんだもの。と言っても、これはあくまで「すごくいい中音域や低音域と比べて」の話。フツーなら私も何も言わなかったレベル。けど、「いいピアノ使っている」ってセールストークしているんだから、あえて指摘すべきかなと。おそらく試聴環境の問題。キチンと調整するだけでかなり違うと思う。「せっかくいいピアノ使っているんだから、ソコにも気を遣う価値があるはず」ってコトだね。
 
 とまあ、言いたいコト言って立ち去ろうと思ったら、相手がやたら恐縮したあげく、「コレも聴いて下さい」と、他の品までプレゼントしてくれた…いや、ソコまでスゴいことを指摘したつもりはないんだけど。ちょっと音に五月蠅い奴なら、誰でも指摘できると思うぞ。即売会に持ち込める機材なんて限界が低くて当然だから、「余計なお世話」と怒られても文句は言えないと思っていた(だから買ってから指摘した)んだけど。
 
 ちなみにこのピアノアレンジ、確かにすごく良いピアノ使っていると思う。音の伸びとかがクラシックCDで使っているピアノ同様に「良い感じ」だからなあ。「お宅の環境なら、凄く良く聴こえるはずです」って言葉に「いや、ソコまでいい環境じゃないですから」と応えたけど、ウチで聴いたらハンパなくいい音出してる。これは知人の誰かさん所有のド高級オーディオで聴いてみる価値があると思う。とはいえ、「買うつもりのない品」に手を出したことに変わりはない。「東方」は「存在は知っている」程度の知識しかないのに、「いいピアノだから」でCD買わされるとは…
 
 トピックスその4。カレンダー、また2つほど増えちゃいました…あれほど「もう買わない」と誓ったのに!某カレンダーが月めくりになった関係上、「そーいやあ季節めくりのカレンダーがないなあ」と思っていたところに、いい品見つけちゃったのが痛い。おかげで「じゃあコッチも欲しいなあ」と、フツーのカレンダーも買ってしまいました。だからぁ~!飾る場所確保するのがタイヘンなんだって!
 
 つーわけで、気がついたらガッツリ買い物してしまいました…個別に見ればみんな「良いモノ」だけど、予算ってモノがあるでしょ。しばらく節制しないと…コミケでひととおり物欲満たしたつもりでいたのに、誘惑に弱いなあ。流石にちょっと反省。特にカレンダー買っちゃったのは、言い訳できねえ。でも、イイんだよこれが…
 
 本当は終了時刻まで滞在していたかったけど、時間の都合で少し早めに切り上げて新大阪駅へ。やっぱりケチらず普通に切符買って遅くまで滞在した方が…と考えながら新幹線ホームに向かったところ、「雪のため遅延」との知らせが…うわ、悪名高き「関ヶ原の雪」って奴か!当然思いっきり影響被りました。ただまあ、無茶苦茶遅れたわけでもないから「雪景色堪能できたから良しとしよう」って程度だけど。欲かいて遅くまで滞在していたら…あ、危なかった。
 
 やはり同人誌即売会はいい。「面白いモノ」が入手できるだけじゃなく、「作り手との対話」ができることが嬉しい。不穏当屋殿とのアナログゲーム談義、うんちく商事殿とのやりとりは、それだけで「遠征した甲斐があった」と思うな。ブースに主催者が心配して訪れた時に、「こういう、買ってくれる方と直接触れ合う機会は貴重ですから」って趣旨の回答をしていた国通の連中も、それはキチンと理解していたようだ。それを確認できただけでも、やはり遠征した価値があったかな。ただ、それだけで満足されちゃ困るけど。
 
 なお、実はこれらとは別に、「遠征した甲斐があった」と思わず実際口にしてしまった「何か」があったんだけど、それについてはその場で締結された条約に従い、最重要機密(飲み会などでも一切語る気ナシ)として黙秘させていただきます。悪しからず。アレはやっぱり「あの日あの場にいた奴だけのお楽しみ」でしょ!

1月21日2011/01/22 02:44

 なんつーか…多分、今週は忙しかったんだな。なにせ本来一番上に来るはずのHeadLineの上に、最新記事書き込んでいるくらいだから。それは認めたとしても、「公式ブログ」である「ゲーマーいちねんせい が ゆく」によるこみっく☆トレジャーレポート、たった5行で写真ナシ。この辺、何とかならんものか。
 
 大阪遠征の話題ばかり続けて何なので、本日の話題は少しだけ堅い話題を。クニマス再発見について。旧年中からやりたかったんだど、先送りにされていました(苦笑)。
 
 この魚の再発見については、結構話題になったので知っている人も多いと思う。簡単に要約すると、元々秋田県の田沢湖にのみ生息していた魚だったけど、戦時中の工事により田沢湖の魚はほぼ全滅、この魚も絶滅したと思われていた。しかし、その前に人工ふ化のため各地に卵を送ったとされていて、今回そのうちの1つ西湖で「実は生き延びていた」ことが確認されたのだ。その経緯は有名だと思うので省略。
 
 生物学に興味を持つ者としては、実にめでたく嬉しい話である。絶滅って話は何度聞いてもイヤな知らせだ。それが取り消されたって話は、滅多に聞けない。生き延びていてくれて、本当に、心底有り難いと思う。水産学者でもある陛下が喜びのお言葉を述べられたのも、当然のことだろう。それは大いに認める。
 
 しかし…しかしだねえ。私の中に、今回の話を素直に喜べない部分があるんだな。何故か?そりゃあもう、「オレが発見したかった」からである!しかもコレ、それなりに可能性のある話だってのが…今回は、この部分を細かく説明しよう。
 
 西湖は富士五湖の1つである。富士山の噴火活動によって出来た湖で、元々は魚がいない湖だったが、今では放流のおかげで魚が棲む…どころか、かな~り有名な釣りスポットであると同時に、フツーの漁業も盛ん。なにせ「世界遺産になったら漁業(入漁料が収入になる釣り含む)が制限されかねない」ってんで、世界遺産登録に含まれることを拒絶しているくらいである。そーいやあ、この問題ってどーなった。
 
 関東圏のスポーツ新聞を読む方は、「釣り面」を見てもらいたい。富士五湖(山中湖・河口湖・西湖・精進湖・本栖湖)の釣り情報が掲載されている可能性は高い。海釣りと違って川・湖の釣り情報は、毎日載るようなことはないんだけどね。大抵はヘラブナの情報だけど、たまにニジマスやブラックバスの情報も載る。関東圏で発売されているスポーツ新聞で、富士五湖のいずれにも「情報提供契約している貸しボート屋」を抱えていないってトコロは…多分東スポぐらいだ。ちなみに、東スポの釣り情報は「言われて探さないとあるって気がつかなくてもおかしくない」ぐらい、貧弱だ。関東近県に住む、淡水での釣りを趣味にしている人間にとって、かな~り「おなじみの」釣りスポット、それが富士五湖だ。
 
 そんな「釣り人にとっては馴染みの場所」西湖で「絶滅したはずの魚」が発見されるというのは、言ってみれば「小学生の頃、遠足でよく行った山」からツチノコが見つかったようなモノである。いやまあ、「絶滅動物」と「どうも架空の産物っぽい」動物を比較は出来ないんだけどさあ。けど、「ちょっとした巡り合わせ次第では、オレが発見できたかも」って気持ちにさせられる土地なのだ。実際、私は西湖で釣り糸たれたことがある。
 
 しかもだ。報道によると、「実はクニマスだった」って存在は、特別珍しいモノではなかったようなのだ。西湖にはヒメマスっていう魚が放流されていて、釣りや漁の対象になっている。そのヒメマスを狙っていると、たまに「なんか黒っぽいヒメマス」が獲れることがあるんだそうな。それが「実はクニマスだった」んだな。つまり、少なからぬ釣り人が、それと知らずにクニマスを釣り上げ、持ち帰って食っていた(ヒメマスもクニマスも美味だそうな)わけだ。私が西湖で狙ったのはヒメマスじゃないので、幸か不幸か該当しないけど。
 
 しかもだ。ご丁寧なことに、「クニマスが富士五湖で生き延びているかも…」って話はかなりポピュラーなものだった。一応同じ富士五湖の本栖湖の方が本命視されていたけどね。ちなみにこの本栖湖、西湖同様に放流されたって記録があり、水質は似ている…どころか、本栖湖・精進湖・西湖は「地下で繋がっているんじゃ」って話まである。今回発見されたのは西湖だけど、本栖湖でも生き延びている可能性は極めて高い。いずれ調査が行われると思うな。だから、「知らなかった」なんて例ばかりじゃない。推定ではあるけど、かなりの数の釣り人が「『クニマス釣り上げたら…』ってな話を、クニマス釣り上げながらしていた」ってギャグをやらかしていたんじゃないかなあ。
 
 むしろクニマスの場合、何で今まで再発見できなかったのかが不思議である。調査隊が派遣されたって話は聞いたことあるし、「ひょっとしてコレ、クニマスじゃね?」って騒いだ釣り師がいなかったとは思えない。発見された今だから言えるコトではあるけれど、かな~り間の抜けた話だと言っていい。不詳この私も、ヒメマス狙ったことはないけれど、ましてや「クニマスっぽい魚を釣り上げた」経験なんぞあるわきゃないけれど、それでも気分は「間抜けの1人」だ。
 
 「逃した魚の大きさ」は言うまでもない。「幻の魚を釣り上げた奴」なんて、釣り師にとって最上級の名誉でしょ。釣りからは引退したも同然の私だけど、それでもたまに釣り雑誌を立ち読みするし、釣具屋に足を運ぶこともある。ゼニカネ(賞金が出ていたことがある)の問題じゃない、名誉の問題ですらない。「オレが再発見した」という自己満足が得られれば、それでいい。でも、その機会は「先を越された」ため、去ってしまった…認めよう。すげー口惜しい。
 
 その昔私がまだ釣りに出掛けていた頃、「クニマス釣り上げるってのは、オレでも出来るかもしれない『世紀の大発見』だ」と思っていた。諸般の事情(クルマ乗らないってのが主な理由かな)から釣りと縁が薄くなり、「オレでも出来るかも知れない」って部分は怪しくなっていたけれど、それでもこの夢を忘れたことはない。今回クニマス再発見の報を聞いて、1つ夢が砕け散ったような気にさせられたのは、否定できないなあ。
 
 持っている道具も腕もさび付いている私でさえ、こうなのだ。私以上に深く「やられた!」と思った釣り人は、結構多いのでは。釣りはやらない方でも、「そういう思いを抱いた奴がいるはず」ってことは知っておいていいと思うな。ああ…久しぶりに釣りに行きたいなあ。暖かくなったらフナでも狙ってみようかなあ…

1月25日2011/01/25 23:03

 ゲーム仲間の訃報に接し、動揺しています。そんなわけで、本日はここまで。本当に言葉にならない…ご冥福をお祈りします。

1月28日2011/01/29 03:47

 ヘコみ続けていたって仕方ない。やはりここは自分らしさを取り戻さねば…と自分を鼓舞し、本日は更新します。
 
 本日のネタは、コミックガムにて連載が開始された「Battleship Girl 鋼鉄少女」の紹介について。国際通信社の「少女兵器大戦」の世界観に乗っ取った作品だからね。ネタの色は当然コレだけど、基本的にはこの色の話題に詳しい人向けのネタです。そのため初歩的なコト解説してたり、逆に難しいコトの説明すっ飛ばしたりしているかも知れません。ご注意を。あと、今回は基本敬称略で。
 
 まずは雑誌の書誌学情報。月刊コミックガム。月26日発売。ワニブックス刊。萌えというかエロというか…ってセンを突いた作品が多めの雑誌。ターゲットは多分コアなヲタク。今現在の代表作は「一騎当千」と「こえでおしごと!」なのかな?両作品とも評判は良く聞くので「ソコソコ売れていそう」と思っていたんだけど、実際は3万部程度という話を聞いた。実のところ、「ヲタク色」がある程度以上濃くなると、売り上げはこんなモノなのかも。コアなヲタクって案外少数だからなあ。
 
 興味深いのは、「萌えもえカードゲーム」なるふろくが付いていたこと。ゲームと言っても、要は「エロ神経衰弱」だけどな。次号予告にもスクールカレンダーが付くと予告されていたから、毎号ふろくがあるのかも。男性向けで「グラビア関連でもコミックス関連でもない」ふろくがある雑誌は少し珍しいかも。
 
 更に面白いのは、新連載のような例外を除き、「いままでのあらすじ」と登場人物紹介が1頁付属していることかな。これは男性向け雑誌では珍しい気がする。少女漫画雑誌ではデフォルトなんだけどね。作品の傾向から言って女性が読むことは想定していないと思われるので、「面白ければ少女漫画でも読む」ような猛者向けというアピールなのかも(苦笑)。
 
 あと、存在だけは知っていた「Dr.モローのリッチな生活」の掲載誌がコレだと、今回初めて知った(苦笑)。コミケカタログを買う人間にはおなじみのDr.モローが今もって「ゲーマー」(テーブルトークRPG)だってことがわかりました。この方は昔はツクダのガンダム系SLGなんかもプレイしていたんだよなー。
 
 次は作品紹介。「Battleship Girl 鋼鉄少女」。表紙には誤植(Buttlesipって何だよ)があります。作画:皇宇(ZECO)、コンテ:惟丞(Kurudazu)、脚本原案:M.WOLVERNE、協力:友善文創(Friendly Land)。コレはタイトルにあった作者欄丸写ししただけです。やたら長い。作画とコンテは台湾の人。脚本原案にどっかで見た名前が…今度同人誌即売会(2/13のコミティア)でちょっと話聞きに行ってこようかな。コミケの時に「コマンド誌のライターで~す」って名乗っているから、ある程度のお話聞かせてもらえそうだし。
 
 話としては兵器擬人化モノ。主人公は雪風。フェアリイ空軍特殊戦第五飛行戦隊三番機ではなく、陽炎級駆逐艦八番艦の方。他の登場人物?は磯風・野分・高雄・ミズーリー・大和。「敵役」がミズーリーですか。ちなみに、九一式徹甲弾は出てきたけど、誰も酸素魚雷は撃ってない。まあ、アレが決まったらミズーリーと言えどもシャレじゃ済まないので、大和の出番が無くなるワケだけど。
 
 私の感想?悪くはないと思う。私好みと言ってもいいかも。ただ、私は「話も絵も渋めが好み」だったりするので、一般ウケまたはこの雑誌の読者ウケするかどうかは知らない。個人的には、米軍へっぽこ貧乳軍団駆逐艦が出てきて欲しいかな。そんでもって、華麗に交差雷撃喰らって沈むと。「アイアンボトムサウンド」で、我が米駆逐艦が何隻コレを喰らって沈んだことか…ブツブツ。
 
 ちなみに、マンガの後に「青嵐三番隊新聞」と称する情報コーナーっぽいモノがあり、兵器解説しています。そこにカードゲーム「少女兵器大戦」の紹介が。当然国際通信社の名前も出ています。小さいけど。漫画とのコラボレーションがあると紹介されているけど、コレは「少女兵器大戦」登場キャラが漫画にも出てくるって意味ではないかと。一応鈴世(読みは「れいじ」。零戦のこと)っぽいモノがちらっと出ていたし。それはいいんだけど、「イベントやお店の人のレクチャー」って何でしょう。まさかゲームマーケットに行けとか、a-gameで買えって意味じゃないだろな。
 
 なお、アンケートの「一番面白かった」にこの漫画を選ぶと、抽選で1名に日本未発売の「少女兵器大戦2」(台湾版)をプレゼントしてくれるそうな…ゲーマーで広東語文化によく触れている(主に競馬の話)私でさえ、「どーしろと」ってシロモノではあるけれど。国際通信社から日本語版提供して、それをプレゼントにした方が良かった気はする。ただ、「萌えイラスト集」にはなるし、マニア心をくすぐるアイテムだからいいのか。
 
 マンガ雑誌の世界では、3万部というのはそう多くない。「マイナーである」と言ってもいいかもしれない。しかし、アナログゲームの世界では「かなり強力な宣伝」じゃないかと。オマケに、アニメ化してどうこうって可能性もあるにはある。そうなりゃ、コンテンツの実力的には「東部戦線に出しても恥ずかしくない」な。どう考えても「強烈な追い風」ではあるんだけど、国際通信社側がそれを活かせる環境にあるかどうかは…手こぎボートじゃあ、追い風でも向かい風でもそんなに変わらないんだよ。せめて帆船にしてくれ。
 
 国際通信社としては「軽い気持ちで」とりあえず売ってみた品かも知れないけれど、モノとしてはそう悪くない(主にイラスト面の評価。ゲーム面は対人対戦したこと無いので保留)し、強力な追い風もある。今後この方面に力を入れ、専門の担当者を用意する価値はあるんじゃないかなあ。「そんなコトしたら、ウォーゲーム方面が手薄に…」ってコトにはならないと思う。その昔の翔企画だって「シミュレイター」の他に「モンスターメーカー」に代表されるカードゲーム群を出していたわけで。あのカードゲーム群の存在が「シミュレイター」に悪影響を及ぼしたとは、ちょっと考えにくい。とりあえず、「みんな忙しいので、即売会後の飲み会に誰も派遣できない」って状態は改善して欲しいな。
 
 コミックガムにこーゆー作品が掲載されるって話は、一応いちねんせいブログに出てくる。しかし、ドコをどう考えても「コミックガムを読んでいるゲーマー」なんて少数派(私も読んではいなかった。「いずれ読み出しそうだ」リストに入っていたけど)である以上、「何だかよくわからん」で終わっちゃうのでは。そーゆー疑問にお答えするため、偵察してレポート書くのが私の仕事ではないかと。なんか疑問持ったら負けのような気がするので、そーゆーコトにしておいて下さい…