6月22日2010/06/23 01:17

 本日の話題は、先日プレイした同人ゲーム「ドレイクの戦い 第2版」について。こういうもののプレイレポートもどっかに必要かなと思って。なお、ダンバインわからん奴はある程度置いてけぼりにするつもりです。
 
 千葉会に顔を出していた土曜、やや唐突に連絡が入った。相手ははねだ殿。日曜のMiddle-Earth東京支部例会は参加人数が少ないので、まったり何かやりませんか?ってなお誘いだった。そこでしばし熟考した後、いい機会だからと同人ゲーム、それも版権モノの相手をしてもらおうかと。こーゆー機会はなかなかなさそうなので。
 
 はねだ殿の了承をもらった後、とりあえずデザイナーのたちばなゆう殿(千葉会に参加中)にインストプレイをしていただく。お互い初めてってプレイも良いけれど、やはり基本は教わった方が良いからね。ある意味では同人ゲーム紹介記事書いている役得だな。だからどーしたって話はあるけど。
 
 ダンバインは私も見ていたけど、話はちょっとうろ覚え。印象的だったのは、やっぱり地上(我々のいる世界)に出てきてからかなあ。シーキングザパールって馬に連れられてパリへ行った時、「消滅している(この作品の中で「消滅」した)はずなのに」とカンドー?したものよ。とりあえず、「ドレイクってオッサンがバイストンウェル征服を企み、主人公がそれを邪魔する」ってトコロは流石に覚えていた。
 
 たちばなゆう殿にルールと「序盤ドレイク軍がやるべきこと」を教わり、とりあえずインストはお開きに。このゲーム、序盤はWWⅡのポーランド・フランス戦よろしく「お約束の行動」がある。その辺をプレイしていれば、ルールと戦い方に慣れるんじゃないかなあ。そう考え、はねだ殿とも「最初からプレイ」することに。一応シナリオで「序盤のお約束」省略も出来るんだけどね。
 
 話し合いの末、私がドレイク軍(敵役だ)担当に。もっとも、一応のオススメは「経験浅い方がドレイク軍担当」の方が良いと思う。ドレイク軍の方が「攻撃側」なので、プレイしやすいから。勝ち負けはともかく、プレイしやすいのは攻撃側…ってのが一般的だからね。ある意味当たり前だけど、版権モノの同人ゲームでも当然コレは当てはまる。よほど「特殊な」作品を除き。なお、攻撃側=悪役ってパターンが多い気はするけど、必ずそうと決まっているワケじゃない。
 
 とりあえずは私が攻撃側。前日教わったとおり、ミの国~アの国と「アニメのとおりに」進撃してゆく。アの国エルフ城攻略までは、まあお約束だ。ただ、主人公達はこの戦いに参加せず。「勝ち目がないから」と、最初から逃げ出していた。アニメ的には「主人公にあるまじき行為」だけど、戦略的には間違っていないような気が。ただ、この作戦には1つ欠陥があった…
 
 アの国討伐にちょっと時間を掛けてしまったので、地味にドレイク軍はピンチに陥る。ラウの国に先にオーラバトルシップ(以下ABS。滅茶苦茶強い)造られそうになったのだ…コレはヤバい!ウィルウィプス(ドレイク軍のABS)抜きでゴラオン(ラウの国のABS)に勝てるワケがねえ!ってんでカネを捻出し、ちょっと無理してほぼ同時にABSを建造する。おかげで経済的に苦しくなった気もするけど…
 
 経済的に苦しい気がしたので、ラウの国へ宣戦布告したのはちょっと遅め。同盟国であるクの国の戦争準備がある程度整ってから。これだと相手の同盟国(後に主力となるんだけど)であるナの国(かなり経済力がある)の戦争準備も整っているから、キビシー気はしたんだけど。
 
 その後しばらく「もみ合い」があったりしたんだけど、終盤にはねだ殿が「コレでは勝てない、せいぜい引き分けだ」と宣言をする。説明を受けて私もある程度納得したので、時間の関係もあり「引き分け」としてゲームエンドとなった。結果自体はともかく、はねだ殿がそう宣言した理由が面白い。「キャラの数が少なすぎて、負けはしないけど勝てない」と言うのだ。
 
 直前の状況を説明しよう。ラウの国方面にはゴラオン+主人公達のゼラーナ隊がタータラ城を守備していて、これと我が軍主力のドレイク隊(当然ウィルウィプスに乗っている)がにらみ合っている。その近くにクの国のABSゲアガリング隊がいて、ドレイク城(旧エルフ城)にショット隊(スプリガン1隻+搭載オーラバトラーだけで構成)だけがいる。その近くの海上(連中は基本飛んでるので、地形はあまり意味はないけど)にナの国が誇るABSグランガランが飛来していて、ドレイク城攻略を狙っている…って感じだった。
 
 私は「ABSにはABSでしか対抗できない」と思っていたので、状況を悲観視していた。いくらショット・ウェポン率いるショット隊(あわてて編成したので、配下のパイロットはテキトー)でも、ABSが救援に駆けつけて来ないことにはグランガランに踏み潰されるだけじゃないかと。ところが、はねだ殿の判断は全く反対のモノだった。グランガラン隊ではショット隊に勝てないと言うのだ。そんでもって「ゴラオンとウィルウィプスがにらみ合って、ショット隊とグランガランがにらみ合って、ゲアガリングを止められない」ので、勝てそうもないというのだ。
 
 その理由は、極めて「アニメ的」である。キャラの数に大きな差があるのだ。いわゆる「善玉」は主人公達のいるゼラーナ隊(ホワイトベース隊だと思え)こそ優秀なキャラがいるけど、他の連中の影が薄い。シーナ?エレ?艦隊指揮艦としては優秀だけど、オーラバトラー乗れないでしょーが。それに対し、悪役であるコチラは「斬られ役」が充実している。オマケに序盤戦でロクな抵抗を受けなかったので、本来なら序盤で斬られた奴までもが生き残っている。なにせ「一度斬られた方が成長して強くなる」トッド・ギネスやバーン・バニングスでさえ「そのまんま」だからなあ。
 
 そのため、主人公達のゼラーナ隊はラウの国から動けない。こちらのドレイク本隊にはそこそこのキャラがいるので、ゴラオン単独ではとても太刀打ちできない。そんでもって、ゼラーナ隊抜きのナの国には、ロクなパイロットが…それに対し、ショット隊は全部パイロット付きの優秀なオーラバトラーを搭載した精鋭。「ボゾン(ジムみたいなものだ)の山じゃ勝てない」と判断されたのだ。
 
 こうなった原因は…やはり、序盤ゼラーナ隊が「特攻」しなかったからではないかと。確かに序盤はドレイク軍側に圧倒的物量があるので、ゼラーナ隊は最終的にやられるだろう。でも、その過程においてドレイク軍のパイロットを「削って」おかないと、後で出てくる優秀な機体に乗ってしまい、ものすごく倒しにくくなる。これじゃあ割に合わない。どーせゼラーナ隊の連中は「主人公特権」で戦死する可能性は極めて低いんだから、その方が割が良いようだ。
 
 ゲームに慣れてきたり、キチンとした研究をすれば、他の手が発見できたかもしれない。しかし、私がインストプレイ1回だけ・はねだ殿が初プレイって状態では、「にらみ合って、引き分けもしくはドレイク軍の判定勝ち」となったような。ただ、これはこれでアニメ的には正しい。「本当の勝負」は地上編に持ち越しってコトだからなあ。もっとも、地上編に突入しちゃったら、「お互い負け」でしょ。そーゆー話なんだし。
 
 今回は限りなく「お試しプレイ」に近いので、この展開が典型的なモノなのか、それとも特別なモノなのかはわからない。私は「最初からこうなりそうだとわかっていれば、何かしら打つ手があった」ような気がするんだけど、そんな手が実在するのか、あるとすればどんなものなのか、現時点ではサッパリわからない。「そんな小難しいこと考えてプレイするなよな」って声が聞こえてきそうな気もするけれど、そーゆー性分なんだから仕方がない。だからこそ私は「基本はヒストリカルウォーゲーマー」なのだ。もっとも、だからって「アニメゲーム」にまで戦略・戦術を要求するのは珍しいと思うけど。
 
 とりあえず言えるコトとしては、ド派手に大軍同士をぶつけ合った戦闘は面白いよ!ってことかな。やっぱ燃えますよ。ただまあ、その大戦闘で雌雄を決するまで戦い続けるのではなく、「後の展開が不明確なまま消耗戦を繰り広げるのは、危険が大きい」と判断してお互い軍を引き、その後にらみ合いになっちゃうのが「シミュレイションゲーマーの習性」なんだろな。ただまあ、このゲームはそーゆープレイングにも耐えられるだけの「戦略性」はあるって気がしますね。つーわけで、一応戦略研究でもしてみるかな。次の対戦相手が見つかるかどうかは気にせずに(笑)。私にとっては、ある意味この手のゲームが一番対戦相手を見つけにくいんだよなあ…ヲタク仲間には難しすぎるし、ゲーム仲間はネタについて行けないし…