5月1日2010/05/02 03:56

 ちょっと更新が滞ったと思ったら、もう5月。カレンダーめくるのがタイヘンでした。こちらも気分一新といければなあ。
 
 本日は、思いっきり更新失敗。申し訳ないです。

5月4日2010/05/05 00:16

 だからぁ~、「アタマの切り替え」必要な行動はやめなさいってばさ!本日は同人誌即売会コミティアで「便せん漁り」しまくった後、ヲタクモードで秋葉原に向かったはずなのに、何故かグラフィックボードが私の手に…電源交換は後回しにするつもりなので、省電力狙いでRadeon5450の512Mモデル(ファンレス)にしたんだけど…確かにベンチマークは向上したし、オンボードVGAに割り当てられたメモリも解放された。けど、ちょっと中途半端か。ファン付けてでも、もう少し性能向上するモデルでも良かったかも。ただまあ、安かったので良しとしよう。どーせ「重い」ソフトはプレイしないんだから。
 
 本日は、ある意味「禁断の話題」扱いしていた「ゲーム『超人ロック』再版プロジェクト」について。賛同者と方針について揉めたからね。野球観戦?同人誌即売会?それはまあ「いつものこと」ってことで。
 
 「超人ロック」再版…「出せば売れる」とわかっていながら、二の足が踏まれてきた話である。版権がヤヤコシイのはわかっているので。今現在のこの業界に、ロクなカネ出せないことはわかりきっているからなあ。私も本気でこの計画が実現するとは思っていない。
 
 ただ、実は以前より少し話は楽になったって話がある。この作品を再版する場合、作者の聖悠紀先生が今現在少年画報社(昔少年キングを出していたところ)の「アワーズ」で「超人ロック」を連載しているので、少しだけ「関係各位との交渉」がやりやすくなったはずだから。昔の作品の版権はメディアファクトリーって出版社にあるようだけど、一時期の「ドコがどーなっているのかサッパリわからん」状態よりはマシなのでは。「たらい回し」される心配が減ったので。
 
 とりあえずこの問題については「片が付いた」と仮定する。「揉めた」のはその後のことだ。そう、ゲームを再版する場合必ず問題になる「ルールブックをどーするのか」だ。ここで私と某氏の見解が大きく食い違ったのだ。とりあえず、私の言い分中心に語ってみよう。某氏の見解も重要ではあるんだけど、話が途中で終わっちゃったからなあ。
 
 私の見解は、結構「特異な」モノである。まず、誤字脱字以外全く手を入れないルールブックをつける。そんでもって、「公式ルールブック」なるものはコイツであると宣言する。不明点・矛盾点が山ほどあるにもかかわらずだ。
 
 「それじゃプレイ不能だ!」と言われてしまうのは確実なので、もう1つ「推奨ルール解釈集」をつける。この冒頭部分に不明点・矛盾点を修正した推奨ルールを置き、「このゲームの初心者や、ベテランでも身内以外とプレイする際」に利用してもらう。後は解釈の相違などを引き起こしそうなポイントを挙げ、「推奨ルールに従いたくないのなら、この部分のすりあわせが必要になりますよ」ってことを示し、なおかつ「推奨ルールがこのような解釈になったのは何故か」をひたすら言い訳する。分厚くなるだろうけど気にしない。ついでに?「超人ロック」全作品リスト(初出含む)だの「超人ロック年表最新版」だのをつける。
 
 コレに対し、某氏は「再版するからには、推奨ルールなどという言葉に逃げす、公式ルールをキッチリ定めるべきだ」と主張されていた。言いたいコトは良くわかる。わかるけど、このゲームでソレをやるのは無理・無駄だと思うんだな。そもそも議論百出してまとめようがないし、まとまったところで悪評立てられた末に「誰もそのルールでプレイしない」となりかねない。
 
 何故そうなるのか?そりゃもう、ゲーム「超人ロック」は、ローカルルールの塊だからだ。なんか怪しい部分は勝手に「こうなんだろう」と決めてしまい、それで問題は発生しなかった…ってのが、「旧版愛好者」だからなあ。基本的にはキャラゲーなので、ソレのドコが悪いんだって話があるし。正直言おう。私はもしこのゲームが再版され、ルールブックが一新したとしても、「身内での」プレイにソレを適用しようって気にはならない。外部の人間とやる時に備えて保存はしておくけど、燃やして捨ててしまっても「大きな被害は受けない」ってくらいだ。とりあえず悪口をバラまいたりはしないと思うけど、私がやらなくても誰かがそうする。たとえどんなルールにしようとも。
 
 これと似たような現象は、「戦国大名」再版時に発生している…だからぁ~!古の話とはいえ、「タクコンでプレイされていたルール」に従って訂正されたルールに、「オレはそうしていたから」だけでケチつけるなよ!少なくとも私は「ひょっとしてオレがやってたのはローカルルール?」って疑問を全てに対して持ち、何度も「お伺い」たててたぞ。「改悪しやがって、ふざけるな」だけで、タクコンで「戦国大名」をプレイした経験を持つ人間(私含む)が納得するわけないでしょーが。どーやって説得するつもりだよ…って、これは「終わった話」でしたね。失礼しました。
 
 ローカルルールが山ほどある以上、「万人が納得する」ルール解釈を示すのは無茶だ。私の推測では、「最も一般的なルール解釈に従ってプレイしていた人間」は、過半数いかないと思う。それを考慮せずに「公式ルール」なんて定めちゃうと、万人が「ルール変えられた、改悪だ。」などと感じ、そのうちの一部は確実に悪口を公言する。「戦国大名」は、まだ「外部の人間とプレイするかもしれない」って話があるけれど、より「身内でのプレイに重きが置かれた」このゲームでは、悪口はより大きくなると思われる。
 
 何をどーやっても悪口から逃げられないのであれば、「公式ルール」なんて定める必要は無い…ってのが、私の意見である。一応「推奨ルール」は用意するよと。コレに不満があるんなら、「ルールのすりあわせ」は各自やってくれと。そのための手助けとして「問題になりそうな箇所の提示」と「解釈の論拠」は示しますと。「そんな面倒なこと要求するようじゃ、再版した意義がない」と某氏はおっしゃっておられたけど、要は「パーツ取り」ができればいいのだから、そこから先に踏み込む必要など無いのでは?ルール解釈問題は放置しておいてかまわない…どころか、むしろ放置しておいて欲しい。
 
 ついでに言うと、このゲームは「何を最高権威とするのか」が難しい。フツーのゲームならデザイナーこそが「最高権威」でしょ。場合によるとディベロッパーだったりするかもしれないけれど。でも、このゲームはそうじゃない。「原作の記述」がすご~くわかりやすく提示されている(当たり前だ)ので、他のゲームで言うところの「史実と違う!」ってお叱りをすっ飛ばしやすい。ちなみに、このゲームにおける有名な「解釈の難しいところ」である「ラフノールの鏡はテレポートブロックに使えるか?」について、私の仲間内では「原作でそーゆー使い方が出てきたのは…」って理由で却下された。なお、亜空間フィールドはブロックできるし、される。原作にそーいったエピソードがあるから。
 
 現在ゲーム「超人ロック」未開封美品がどんだけ「高くて貴重」なのかを考えれば、再版してパーツを供給する価値はあると思う。印刷や絵柄が多少違うのは愛嬌ってことで。それが「再版をする最大の意義」だと考えれば、無理矢理「公式ルール」を押しつける必要は無いと思うんだけどなあ。それが「その昔サルのようにやり込み、今でも年に一度集まってこのゲームをプレイし続けている」人間の意見なんですけど。

5月5日2010/05/06 00:41

 連休も終わりかぁ…明日以降はかったるいけど、頑張らないとね。またすぐ土日がやってくるわけで。
 
 本日の話題は、「POGの資料」について。どの資料が役立つか…って話ではない。もう少し観念的な話になる。「POG」って言葉でググって引っかかったからと訪問された方、多分用ナシですからご注意下さい。
 
 毎年この時期になると、POG関連の資料がどわ~っと出回る。「競馬関連書籍の中で、唯一売れ筋」なる話があるからなあ。もちろん、私もいくつか入手する予定。ただ、この現象は良く考えると「ちょっとヘン」な現象でもある。今回はその辺を考察してみたい。
 
 この現象のドコがヘンなのか?考えても見て欲しい、ネット情報が山ほど出回っているこのご時世において、「本」が売れているのだ。しかも、思いっきり競合している内容なのに。「ネットに押されて売り上げボロボロ」になってもおかしくないモノだというのに、実際はそうなっていないようだ。何故そうなのかを分析すれば、一部の人間が必死に探している「ネット時代で本を売る方法」が発見できるかも知れない。
 
 とりあえず、私個人の事情から入ろう。私は今現在POGをやっていて、2010~2011年度(来期)も参加する予定だ。にもかかわらず、現時点(GW中)では、「資料」にほとんど触れていない。来週から再来週にかけて発売される「POG本」が出てから、本格的に馬選びに乗り出す予定である。
 
 これは私なりの「事情と読み」がある。今期の成績から痛感したのは、「参加者の中に、早馬情報(使うのが早い馬の情報。ただ使うだけじゃなく、そこで好走できるかどうかも含む)で太刀打ちできない人がいる」のだ。元々このジャンルでは後れを取りまくっていた私だけど、張り合う気が失せるくらいの差を痛感させられたのだ。正直、このジャンルで勝負するのはアホらしい。
 
 早馬情報の活用は、POGにおける重要な要素だ。しかし、コレが必勝法ってワケでもない。事実、「普通の」POG(我々のルールでは単なる1部門に過ぎないけど)では、大物指名してガツンと稼いだ奴(私である。はっはっは)が躍進している。「いつ使うか、その時点での仕上げは」を気にせず、「期間内にデカいところ獲ってくれそうな馬」を指名しに行くのも、1つの手だ。
 
 長打力に頼ったラインナップでは苦しい…って説はあるんだけど、要は「2勝してくれそうな馬」を指名しまくればいいのだ。この世界、長打を打つためには、デカイレースに出走する必要がある。2勝している馬ならその機会が多いので、長打を打つ可能性がある。実際今期の私はソレで成功しているのだ。来期も似たような手で攻めて、何が悪い。
 
 長打狙いはわかった。けど、何故「長打狙い=POG本利用」なのか?そりゃまあ、ネット情報は「早馬情報」が主体になるからだ。ルールにもよるけど、「使い出しが早く、そこで勝てる」馬を指名するのは有利だからね。「昔と違い、使い出しが早いからって早熟で奥のない馬とは限らない」って話もあるし。そういう「ホットで需要の高い情報」に埋もれているモノを見つけるのが狙いなんだから、ネットである必要性は薄い。
 
 私のやろうとしているような指名を意識する場合、ネットより本の方が有利だと思う。「じっくり吟味して検討した」結果が重要だったりするからね。早馬情報って、結局のトコロ「調教過程」という、かな~り「デジタルな」データの割合が大きい。それだけが全てじゃないけどね。でも私の場合、それは気にしても仕方がない。「馬体の出来」だとか「将来性」といった、よりファジーな情報を重視することになる。こういうモノの比較を行うのであれば、「じっくり吟味された」情報の方が有り難い。
 
 ついでに言えば、ネット上で流れる「馬体写真」は、アテにならんと考えた方が良い。理由は単純、「画像が粗い」に決まっているからだ。データとして同じであったとしても、「モニター越しに見ている」ってだけでもう「粗い」と考えて良い。モニターの性能が「限界」になるからね。私に言わせれば雑誌・本掲載の写真だって「粗くて使い物にならない」んだけど、多少はマシだ。この辺が「ネット時代にもかかわらず、本って形の資料が相変わらず求められる」理由なんだろうな。
 
 再び私の話に戻ると、私は「現時点で出ている」雑誌の情報もほとんど見ていない。どうしようか悩んだけど、結局「目の毒だ」と入手しないことにした。「中途半端ではないか」と感じたのが、その理由だ。速報性が求められない情報、つまり「目利きが吟味・加工した末に出てくることに価値がある情報」の場合、「寝かせた」時間は長い方が良い。雑誌よりも本の方が、性質上熟成期間が多少長めだからね。そこを活かした指名にしたい以上、あまり惑わされたくなかったのだ。
 
 こうして見ると、いくつかは「私個人の事情」が大きいとはいえ、「ネットが発達した今日でも、本の方が優勢な情報」ってモノが存在していることがわかる。長い目で見たらこれらもネットに取って代わられるのかもしれないけれど、技術的ハードルやらビジネスモデルやらも関わっている以上、そうなるのはかなり先の話でしょ。本とネットの関係については色々語られているけれど、現状においては「特性を利用した棲み分け」は可能だってコトだね。
 
 ネットと従来型マスコミの関係については色々言われているけれど、中には「狭い視野から語られた極論」があったりするのは事実。一時的な流行に流されたり、時代を考えない「従来のやり方」にしがみついたりするのではなく、真の意味で「これからのあり方」を考えてゆく必要は、単なる消費者である我々にもあるんじゃないかな。POGという「情報戦」を戦っている人間の1人としては、そう思いますね。
 
 ちなみに今年の指名については…やっぱりディープインパクト産駒は無視しにくいよなあ。あれだけ「いい繁殖牝馬」割り当てられちゃうとなあ。割食っている種牡馬も相当多そうだから、その辺も含めて指名していかないとイケナイ。ドラフト当日まで、色々悩むコトになりそうだ。ブツブツブツ…

5月7日2010/05/08 01:47

 ヴィクトワールピサが、凱旋門賞に登録しやがった…おそらくは「ダービー勝ったら」というタラレバ遠征だとは思うけど。とりあえず、シャンゼリゼで栗でも食うかぁ…
 
 本日の話題は、メジャーブラウザの話題。ベンチマークテストに大きな変動があったので。「私なりの原因究明」のついでに、色々考察してみようと思います。
 
 先日グラボを強化した私。グラフィック系ベンチマークをいくつか試し、それなりの能力向上を確認した。あくまで「それなり」に過ぎないのは不満ではあるけれど、電源まで強化するつもりはなかったので仕方ない。そのついでに…ってんで、メジャーブラウザのベンチマークも再度行ってみた。ここで大きな変化があったのだ。
 
 大きく変化したのは、OperaとChrome。やたら数値が向上した。バージョンアップが原因かもしれないけれど、「それだけじゃ説明が付かない」レベル。「なんじゃこりゃ!」と言いたくなるほど、向上しやがった。それに対し、Firefox及びSafariはあまり向上していない。「速いのが取り柄」Chromeはともかく、Operaも「滅茶苦茶速いんですけど」レベルに突入するとはねえ。
 
 ベンチマークに使ったのは、よく使われる「Sunspider」ではなく、「Peacekeeper」の方。グラフィック系ベンチマーク出している会社のモノだから、グラフィック重視なんだろなとは思っていたけど…グラフィック強化が数値向上の原因とは限らない(比較用にベンチ取っておかなかったことを後悔した)けど、無関係ではないようだ。
 
 いわゆる「ブラウザ用ベンチマーク」の数値が、ブラウザのみに依存するワケじゃねえ…ってのは、前々からわかっていた。いくら何でも、PCの性能と無関係ではないからね。ただ、正直言って「CPU性能とメモリ搭載量」が重要であって、他は影響してもさほどじゃない…と思っていた。実際、FirefoxやSafariはグラフィック強化の影響はほとんど無し。にもかかわらず、OperaとChromeは大幅に向上した。この違いは何なんだ。
 
 どうやらブラウザのベンチマークって、私が思っていた以上に「色んなトコロにボトルネックがある」ものなのかも。単純に「ブラウザの優劣」だけが問題になるのではなく、PCのスペックによって色々変化するようだ。ということは、「高性能のPCでは速いけど、性能の低いPCだと数値が大きく落ちるブラウザ」とか、「PCの性能に関係なく、似たような数値を出すブラウザ」があるのかもね。あくまで個人的な意見としては、やはりOperaとChromeは「PCの性能による影響が大きい」ような気がする。他は似たり寄ったり。
 
 これはつまり、ブラウザの性能ってモノは「使っている人間の感性」だけじゃなく、「使っているPCの性能」による影響も無視できないほど大きい…ってことではないかと。「ブラウザ替えたらどーなるの?」って問いに答えを求めるのなら、自分が使っているものと似たようなマシン使っている奴の意見を聞いた方がいい…ってことだな。少なくとも、「OperaとChrome、ドチラが速い」って問いに関しては、環境次第で大きく異なるような気がする。
 
 Chrome及びOperaは多少「気に入らない」点があったりするので、「メインブラウザ乗り換え」なんてことはやらないつもりだけど…Chromeはともかく、Operaはちょっと考えちゃうなあ。Firefoxの地位下落が思った以上に大きいからね。何かしら「仕事」与えてやり、一部のサイト使う時はOperaを使う…ってことになるかも。
 
 それを考えると、「どのブラウザを使ったら良いのか」って問題は、掘り下げてゆくと相当奥が深いような。「なんとなく」で決めても問題にならないと言えばならないんだけど、こだわりだすと色々違いが見えてきて、それぞれに利点・欠点があるような。グラフィック系ベンチマークとはひと味違った面白さがあるような気がする。「PCを使った遊び」は色々あるけれど、「ブラウザベンチマーク」もその1つに含めて良いんじゃないかなあ。今まで「専門家もしくは一部の馬鹿(私のことだ)だけのお遊び」だと思っていたけれど、もっと普及してもおかしくない「遊び」って気がしてきた。
 
 ただ、何と言うか…「良い数値」叩き出すことにあんまり意味がないので、自慢することもできない趣味だって気はする。ある意味、徹底的に「内向的な」遊びかも。ネクラ向きの趣味かもしれないな。私も我に返って「何やってんだろ」と感じることは多いし。良い数値叩き出して自慢できるグラフィック系ベンチの方がまだ「健全」って気が…そう考えると、「今より普及しても良い趣味だとは思うけど、しょせんはメジャーになれない」遊びかな。そんなものに取り憑かれるなんて、私も業が深いというか何と言うか…

5月12日2010/05/13 00:57

 少しばかりPOG関連資料の検討にハマってしまい…明日は資料本が大量に出回るというのに。何やっているんだか。本日は、POG関連の話その1。ディープインパクトについて。基本的には、「競馬はやるけどPOGはあまりやらない」人向けの話です。ご了承下さい。特に、POGやる人。参考になりませんよ?
 
 今年のPOGは、大きな課題として「ディープインパクト産駒の扱い」がある。無視するのも重視するのも「大きな賭」になるし、多少押さえておくにしてもどんな形で…ってなことを考える必要があるからねえ。
 
 あまりに有名な馬なので、現役時の話は省略。「とにかく強かった」としておけばいい。そんな馬が種牡馬入りしたんだもの、色々期待が大きいのは間違いない。POG関連資料が「この馬の産駒情報満載」なのは間違いない。それだけに、POGやる人間としては悩ましいんだよなあ…
 
 冷静に分析してみると、ディープインパクトは「現役時に強かった馬」「SS産駒」という、成功しそうな条件はチャンとある。けど、ある意味それだけ。この2つを満たす馬がどれだけいたと思っているんだ。大ハズシはしないだろうけれど、掛けられた期待の大きさは、その程度じゃ済まされない。
 
 ディープインパクトに掛けられた期待は、簡単に表現できる。「サンデーサイレンスの再来」だ。少し前の、「とにかくサンデーサイレンス」という時代が、この馬によって到来してくれないかなあ…ってレベルだ。でも…そうなる可能性は、ゼロじゃないけど相当厳しい。小難しい血統論のことは抜きにしての話ではあるけどね。
 
 何故厳しいのか?もしディープインパクトが「SS産駒初期」の産物であったならば、そうなったかもしれない。でも、既に「SS後継種牡馬」は山ほどいる。SSの肌馬も山ほどいる。この中で「SS並み」の結果を出すのは、単純に考えて条件が悪い。流石に難しいんじゃないかなあ。
 
 ごく単純な、初歩的な分析をしてみよう。ディープインパクトの初年度産駒は、現時点で私が入手している資料によれば147頭。今年の新種牡馬では1番だ。この時点で、「新種牡馬リーディング」は堅い。獲れなかったら大騒ぎだ。でも、SSよろしく「全種牡馬総合で」いきなり2歳リーディングやクラシックリーディング(正式な統計は取られていないけど、言いたいコトはわかるでしょ)も堅い!って頭数じゃない。上には上がいる。
 
 上にいるのが「頭数は多いんだけどね」ってレベルの馬ならいい。実際はネオユニヴァース、ジャングルポケット、キングカメハメハ、タニノギムレット、アグネスタキオン…勝率も当たりの大きさも相当な連中ばかりだ。現実問題として、こいつらを上回るのは簡単ではない。SSが登場した当時のライバル、トニービン&ブライアンズタイムよりもキツいでしょ。ジャンポケ・タニノが「トニー便&Bタイム社(わかるかな?)」の8掛けだとしても、同じ「日静グループ」系がウヨウヨしているのが…POG的には「無視は危険だけど、基本晩成なので深追いする必要がない」(株)北味がデカい顔してた時代じゃないんだから。
 
 ディープインパクトが集めた肌馬の質は相当なレベルなので、「頭数の割には良い成績」を収めてだなあ…って意見もある。けど、そううまくいくかな?いい肌馬集めたと言っても、いわゆる「SS肌」は当然つけられない。これらは当然他の種牡馬に流出する。おまけに、SS系種牡馬だけで見ても、タキオンとネオがキチンと産駒頭数確保できたってのが…いい肌馬集めるってのは、「自身の成功率を高める」と同時に「ライバルの脚を引っ張る」って効果もあるはずなのに、流石にそうは上手くいかなかったようだ。
 
 また、ディープインパクト産駒の「褒め方」も、ちょっと引っかかるんだよな…個々の馬については、「素晴らしい」が連発されている。けど、そりゃあどんな馬の産駒でも…それに対し、「全体的にいい」ってコメントが不足している気がするんだよな。記憶が正しければ、アグネスタキオンとネオユニヴァースは「全体的に評判が良い」ってコメントがあったような気がする。これを「いいに決まっているんだから、省略されただけ」と考えるのか、「ひいき目が入る自分のトコロの馬はともかく、他はそこまで言うレベルでは…」(この場合、「自分のトコロの馬」も…である)と考えるのか。
 
 POGで新種牡馬の扱いに困るのは、毎年のことである。アピールのため「肌馬の質がアップしている」コトが多いので、走る馬見つければオイシイ思いが出来るのは確か。でも、傾向も対策もわからない。宝が眠っているのはわかっているけれど、ヒントが少なすぎて掘り出しようがない…と、敬遠する人も多い。でも、ディープインパクトは…肌馬の質が良すぎて、「好きだったあの馬の下を取ろうかな」で探すとディープ産駒だった…ってことがあるだけに、悩ましい。
 
 私個人としては、ディープ産駒の扱いは保留している。結論を出すにはまだ早い。現時点では「仮に獲るとしたらどの馬か」を色々考慮している段階だ。むしろ他の種牡馬絡みの方が忙しくて…順位だの何だのを考えるのはかなり先の話だから、こんなモノだと思うけどね。
 
 もっとも、私はディープインパクト産駒を「1位指名」はしない予定。その枠だけは、誰が何と言おうと「既に埋まっている」のだ。つーわけで、次回はそれに関連した話をお届けします。お楽しみに。

5月15日2010/05/16 02:32

 うんうん、そうじゃなくちゃ。キッチリこちらの期待に応えてくれるとは、流石の一言。コチラも色々覚悟は出来ています。
 
 つーわけで、本日は前回の続き。私のPOG1位指名について。一部の方は「予想通り」なんだろうけど、あえて長々語ります。
 
 先ほどエントリーした、2010~2011POG。私の1位指名はかな~り前から決まっている。他を指名することは、とにかく「自分が許せない」のだ。何を指名するのかって?そりゃもう、「橋口調教師のトコロのハーツクライ産駒で、一番走りそうな奴」に決まっているでしょーが。そんでもって、コイツでキングジョージに挑戦し、「アスコットの魔物」を討ち取るのさ!
 
 橋口調教師は、中央競馬屈指の「面白い人」だと思う。「ダービーの日に府中にいないなんて、耐えられない」とばかり、目黒記念(当時も今もダービーの日の最終レース。古馬の重賞)に、よりによってダービー除外させられた3歳馬を走らすとか、とにかく・ひたすら・なにより・すなわち「GⅠで2着が多い」(尋常な数じゃない)とか…一応は「名調教師」と呼ぶに相応しい実績があるんだけど、そんな重い称号より「面白いオッサン」の方が相応しい気がする。
 
 この橋口調教師と私には、1つ共通点がある。「アスコットの魔物」に取り憑かれているのだ。そりゃまあ、私が「魔物にヤラれてスッテンテンになった」レースにおいて、私がブックメーカーのオヤジ(馬券売ってる人)に「Oh! Big Bet!」(訳:「おお!スゴい勝負だ!」)と言わしめるほど大金を突っ込んだ馬ハーツクライ号を管理してたのが、橋口調教師だからねえ。「リベンジしてやる!」って気持ちは、あって当然でしょ。
 
 ただ…だからって、POG資料本の取材に対し、「キングジョージでリベンジ」と断言するってのは…いくら「引退が近いので、色々間に合わない」とはいえ、池江郎調教師は「ディープインパクト産駒で凱旋門賞へ!」なんて発言していないんですけど。これが「アスコットの魔物」の怖ろしさだ。完膚無きまでに叩きのめされても、なお挑戦したくなるんだよ。単に「そりゃ橋口調教師がお調子者だからじゃ…」って話はあるけどね(笑)。
 
 橋口調教師が「アスコットの魔物」にヤラれているコトは、数年前からわかっていた。「この馬でキングジョージに!」と発言したのは、今回が最初じゃないからねえ。去年の皐月賞の時は、「リーチザクラウンが間違って皐月賞勝ったら、『アスコットへ行く!』などと言い出すんじゃ…」と不安になったくらいだ。そんなことされたら、私もセットで遠征する必要がある。何故?聞くな。そこに日本馬が優勝する可能性がある(出走してしまえば、ゼロにはならない)以上、私は行かなくてはならない。
 
 橋口調教師だけじゃなく、ハーツクライにも言いたいコトは山ほどある。馬券的相性はさほど悪くなかったけどね。何と言っても、ディープインパクトを負かした有馬記念で、私はこの馬の単勝持っていたからなあ。あの時は「ハーツクライとウィジャボード(JC・香港ヴァーズに出走)、ウィジャボードとシックスセンス、シックスセンスとディープインパクトを比較した場合…」ってな推理の結果、「人気ほどの能力差はない」てな結論を出した。不安があるとすれば橋口調教師をして「また2着か!何でまた2着なんだ、オレは運がねえ!」と嘆かせた「2着病」だけど、ありゃあ「相手の鞍上が天才デットーリだから」で片付けることにした。天才は「違う」からね。
 
 そのハーツクライの、キングジョージ遠征については…なんというか、私の生涯において、あれほど「負けた!」と実感させられたモノはない。単に「財布からカネが消えた」を通り越し、色んな意味で危険な状態に陥ったくらいだ。宿に預けたデポジット(飛び込みで見つけた宿だから要求された)がなけりゃ、空港にたどり着くこともできなかったのだ。宿から「これじゃデポジットは返せない」ってイチャモンつけられたり、帰りの地下鉄が動かなかった(これで足止め喰らった土地で見つけた宿を利用してた関係上、シャレじゃ済まない)場合、どーなるんだオレは」などと考えつつ、不味いわけではないが得体は知れない「現地で見つけた謎のカップ麺」すすっていた時の気持ちは…ただ、これだけ「惨い目」に遭いながら、「二度と行くものか!」とは思わない。それが「アスコットの魔物」だ。
 
 誰に強制されたワケでもないけど、私にとって「アスコットでリベンジ」は義務である。おそらくは…というより、まず間違いなく橋口調教師にとっても義務だ。それが「アスコットの魔物」であり、橋口調教師という漢だ。まだダービー勝っていないにもかかわらず、「ダービーは通過点、キングジョージ制覇を狙う!」などという無茶苦茶なことを本気で考えているはず。そんな橋口調教師に乗っかって、キングジョージを制覇した馬を指さして「アレはオレの馬」って気分に浸りたいじゃないか。それがF男クオリティだ。
 
 現実的に言って、ハーツクライ産駒ってどうなのか?うーん…駄目ってコトはないと思う。産駒頭数は少なめだけど、質はそれなりだと思うし。活躍したのが古馬に入ってから…ってイメージが強いけど、ダービーでも2着しているからなあ。この馬の場合、能力じゃなくて別の何かが原因で「若いウチは伸び悩んだ」気がする。こと「一発の破壊力」に限定して考えるなら、ディープインパクトより上だと思うな。それがどんな形で産駒に受け継がれるかどうかは知らないけれど。
 
 先日書いたように、世間じゃディープインパクトに対する期待が盛り上がりまくっている。けど、そんなコトは「知ったコトじゃない」のだ。私にとっては、もっと大事なことがある。キングジョージでのリベンジだ。ヴィクトワールピサが凱旋門賞に登録したように、「強い馬だからって、キングジョージ使ってくれるとは限らない」以上、「アスコットの魔物」に取り憑かれている橋口調教師に期待するしかない。だから1位指名。どのハーツクライ産駒にするかは、まだ決めてない。流石に「全部指名する」のはやりすぎだからね。
 
 アホバカだってのは、私自身が良く知っている。可能性の話をしたら、「そんな夢みたいなことを」で終わりでしょ。でも、だからって諦めきれるようなモノじゃねえ。あのアスコットで、世界の強豪相手にハーツクライ産駒が勝利を収め、「お金を返してもらった」私が周囲の連中つかまえて「アレはオレの馬だぁ!」と吹聴して回る…という「妄想」を実現するためには、自分から「諦める」ワケにはいかないのだ!つーか、それぐらい「勝利の喜び」が大きくないと、魔物に惑わされて、ハーツクライに突っ込んで「使っちゃイケナイカネ」まで消え失せた、あの時の惨めな気持ちを取り返せないと思うぞ。待っていろよアスコット、今度は「オレの馬」で勝負だ!

5月19日2010/05/19 22:51

 POGの馬選びが忙しい…結構手間がかかるんだよ。こういうものは「ほんの少し修正するため、ベラボーな時間がかかる」ものだからなあ。修正したから良くなるとは限らないけど、やはり「地道に作業してゆく」しかない。特に「ネット情報に頼らない、書斎派」の私はね。
 
 細かいことは流石に明かせないので、ココに書き込めません。平行してやっている「'09-'10の反省」も、最終的な結論が出るのはまだ先の話。つーわけで、本日はコレまで。

5月25日2010/05/26 00:28

 日本代表・岡田監督、あんたねえ…この際、戦術だの人選だのについては何も言いませんよ。けど、この期に及んで「進退伺」って何?もし「本当にオレが監督でいいのか」と疑問に感じたというのなら、進退伺じゃなくて「辞任宣言」でしょ。「それはちょっと」と思うのなら、堂々とふんぞり返っているべき。器の小さい指揮官ってのは困るよねえ…
 
 本日の話題は、私にとっては懐かしの「ヒトラー電撃戦」の話。日曜に久々に対戦したので。やっぱりこのゲームは「良くできている」と思うな。
 
 土曜に休日出勤があるかも…ってんで「自粛」しようと思っていた、Middle-Earth東京支部例会。しかし、Azathoth殿が「ヒト電」をプレイ希望に挙げていたので、予定変更して参加。1日で終わるようなゲームじゃないけれど、それでもプレイする価値はあるからね。少なくとも私にとっては。
 
 このゲームの対人プレイは…久々だなあ。ソロでさえ、コマンド誌に掲載した作戦研究記事が終了してから、やってない。当然忘れまくっていたけど、自分で書いた記事読み返して色々思い出す。正直、「ホントに役に立つのかコレ?」と思いつつ(苦笑)。
 
 対戦相手のAzathoth殿は最初連合軍側を希望なさっていたけれど、私は独軍を推奨しておいた。「ヒト電」に限らずWW2モノの戦略級ゲームをプレイする場合、「初プレイ」ならば独軍の方が無難だからね。連合国側は「1つ間違うと全てが吹っ飛ぶ」危険があるのに対し、独軍側は「多少間違ったところで、ゲームが崩壊したりはしない」のフツーだから。その結果、私が連合国側となった。
 
 Azathoth殿もまた「私の記事」を読んでいたようだ。ポーランドの攻め方とか、ソ・フィン戦争の進行も「「想定の範囲内」だったようだし。この2つの「しょーもない戦場」の戦い方がわかっていれば、後はその応用だ…という「私の主張」が正しいのかどうか、ちょっと気になった(苦笑)。
 
 しか~し、Azathoth殿は対仏戦でつまづいてしまい、本来3~4ターンで終わらせたいこの戦いを、1年(8ターン)近くかけてしまう。これはダイス目がふるわなかったこともあるけれど、冬&泥濘という「悪天候ターン」の影響を少し甘く見つもっていたことが「主要因」だと思う。「もう少し細かく書いておくべきだった」と、ちょっと反省。この時点で独軍は燃料を浪費し、部隊生産に悪影響が出ていた。
 
 ただ、その後は手堅くスカンジナビア~バルカンを片付け、何とか「史実通りの時期に」バルバロッサ作戦を開始。ただ、部隊数はかなり少ない。「これで世界は息を呑むのか?」と不安に思うほど。なにせこちらは「後方に部隊積み上げて待ち受けてる」からなあ…って、攻められているのはオレじゃないのか(笑)。
 
 ところがだ。この進撃は案外うまくいった。理由は簡単。赤軍の補給不足。つーか、この「部隊の壁」をどう動かせと!流石にある程度攻撃されて部隊がすり減るので、後方から補充を送り込む必要がある。それだけでかなり補給が必要なのだ。攻められているのが「補給拠点からちょっと遠い」南方都市群(ハリコフ・スタリノ付近)なので、穴埋めは決して楽じゃない。私が「赤軍基本防衛線」と名付けた、致命的な場所を攻められているワケじゃないので余裕はあるんだけど、それでも「独軍の進撃をガッチリ受け止める」ほどじゃない。
 
 そんなこんなで42年に突入した辺りで「プレイ終了」としたんだけど、何と言うか…私が思った以上に「史実っぽい」流れに落ち着いた。そりゃあ赤軍の守りに余裕はあるし、あれで米軍が本格始動すれば「おそらく連合軍の勝ち」だったと思われる。でも、それは「ゲームが壊れてしまう」ってレベルの話じゃない。「ちょっと上手く戦えなかったので、これじゃヒトラー越えは難しいよね」ってなレベルだ。粘りまくった仏軍・静かだった北アフリカという「史実と異なる部分」もあったけど、それでも「このゲームはこーゆー流れが基本」ってモノは感じ取れたんじゃないかなあ。
 
 今回のプレイがこういう流れになって、私は正直嬉しかった。とりあえず「あの研究記事を参照しつつ戦えば、キチンとそれらしい流れになる」ってことが、ある程度は証明されたんじゃないか?おまけに今回、一応は「独軍がスカンジナビア・バルカンで手を抜くとどんな危険が生じるのか」って片鱗は示せた気がするし。特にバルカンで。無理してサロニカに持って行ったゴミのような英軍が、ベオグラードまでノンストップで進撃できそうになったからなあ。すぐに奪回可能だったろうけど、ルーマニア降伏・軍消滅はシャレにならん。
 
 また、自分の研究である程度わかっていたことだけど、赤軍が「基本防衛戦」より前を守るのがかな~り苦しいってコトが再確認できたのも、嬉しい。側面は基本防衛戦を守る部隊に保護されているはずの南方都市群でさえ、守るのは楽じゃなかった。あれで独ソ国境付近を全力で守ろうなんて考えたら、多分いずれ大崩壊する。私の提唱した「最初から基本防衛戦に籠もれ」がベストとまでは言わないけど、ミンスク・キエフを全力で守ろうとするのは無謀もいいところ…ってのは当たっていたんじゃないだろうか。
 
 もちろん、「ああすりゃ良かった、こう書けば良かった」って反省も結構ある。対仏戦の戦術面についてはもう少し詳しく書いておくべきだった気がするし、英国のプレイ方針に至っては「ちょっと研究が甘かったかも」と後悔した。ただ、Azathoth殿のプレイングを見て、「オレの記事も多少は役に立ったのかな」と感じたことは事実だ。
 
 「ヒト電」はそう気軽にプレイできるゲームじゃないので、最近はあまり「プレイした」って報告を聞かない。でも、あれはあれで良い味出しているゲームだと思うけどな。何より、「ルールブックやカードがそう要求しているから」じゃなく、「システムの自然な流れがそう要求しているから」って理由で「史実っぽい流れになりやすい」ってだけで良くできていると思う。「何でも出来ちゃいそうに見える」だけにかえってとっつきにくい気はするけど、そこは一応私の研究記事で「何に注意して戦略を練ればよいのか」解説してあるわけで。
 
 あのゲームは当初「マップのミス」「ルールブックのちょっとした不備」といった不幸により、必ずしも良い評判を得たワケじゃないことを考えれば、とりあえず今回Azathoth殿が「プレイする気になった」「ある程度の形に持ち込めた」ってだけでも、私が苦労して原稿書いた甲斐があったのかな。それを確認できたのは、やはり嬉しいですよ。
 
 ただまあ、あれ以降「本格的な作戦研究記事」」のような真面目な原稿に着手できてないのは…「即売会レポート」だって立派な記事?ではあるんだけどさあ。少し考えないとイカンよなあ…とか言いつつ、今週末は即売会レポートのための取材がある。とりあえずはコチラも頑張らないと。よりによって日本ダービーとバッティングだけどな!ブツブツブツ…

5月27日2010/05/27 23:55

 高田監督辞任については、とりあえず後日語ることにします。これで少しはプラスになってくれると良いんだけど。トホホ…
 
 本日の話題は、日本ダービー関連として「ヴィクトワールピサの指名理由」なんぞを。ダービー関連と言うよりは、「来年度のPOGに向けて」って意味合いが強いかもね。
 
 あと1週を残すのみとなった、今年度のPOG。ここで私はヴィクトワールピサを指名した。素晴らしい。おかげで「私にしては」好成績である。他の馬もかなり頑張ってくれたと思うけど、流石にこの馬と比べてしまうのは可哀想だ。
 
 この馬の指名順位は3位。それなりに高い評価…のように見えるけど、名簿順では6位。いくら「そう人気にはならない」ってヨミがあったとはいえ、正直言ってそう高い評価でもない。その上ドラフト直後には「順位高すぎたか?」などと発言している有様。ご、ごめんよぉ~。
 
 もっとも、これはキチンと理由がある。デビュー時期がまるで信用できなかったのだ。2歳のうちにデビューしたのを見て、ちょっとビックリしたくらい。上がみ~んなデビュー遅めだから、そう思うのも無理はないんだけど。他の方がこの馬を嫌った理由として「デビューが遅そう」ってのがあると思う。
 
 そんな馬を何故指名したのか?これは…私独特の理由がある。今年度は「指名方針を大幅に変えよう」と決意し、実際大きく変更したつもりだったんだけど、結局は「F男らしい、アホな理由で指名した馬」が山ほど…実はこの馬、そのうちの1頭だったりする。
 
 理屈から言えば、いわゆる「POG期間」を過ぎた後は、指名馬も他の馬も区別が無くなる。けど、「つい馬券を買っちゃう」なんて人は多いのでは。私もそうだ。それどころか、「走る不良債権」として丹念に馬券買っていたりする。「期間過ぎたから」って理由で見捨ちゃイカンと、その昔ダイタクヤマトって馬(POGで指名するかフツー)が教えてくれたんだよ。
 
 私にはこういうクセがあるので、正直「POG期間で燃え尽きてしまう」馬は指名したくない。後の金銭的被害がデカくなりそうで。この際条件戦でいいから、期間後も馬券で楽しませて欲しい…ってな願望込みで指名する馬を選んでいたのだ。これじゃあ、期間内に苦戦しても仕方ない。
 
 こんな私にとって、ヴィクトワールピサの父ネオユニヴァースってのは、「指名しにくい馬」だった。「期間内で燃え尽きた」馬だからなあ。それで前回軽視しまくったところ、アンライバルド&ロジユニヴァースにクラシック制覇されたわけだ。これ見て「やっぱり期間内で燃え尽きそうな馬も指名すべきだよな…」って気になったのだ。
 
 そんなわけで新たな方針に基づいてリストを作り始めたわけだけど…やっぱり心のどこかに「期間内で燃え尽きる馬はイヤ」って気持ちがあったんだろうな。なんとな~くではあるんだけど、「期間後も走りそうな馬」の順位がドンドン上がっていった。その結果、この馬をリストの6番目に書いたわけだ。
 
 アンライバルドとロジユニヴァースの「その後」を考えれば、ヴィクトワールピサの「期間後の走り」も何とも言い難い。まるで走らなくなっても文句は言えない気はする。ただ、今シーズンのネオユニヴァース産駒で「期間終了後に最も走りそうな馬を指名しろ」と言われたら、この馬になるんじゃないかなあ。なにせ上がアサクサデンエンにスウィフトカレンだもの。ダービーで「燃え尽きた」ネオユニヴァースの産駒だけに、これぐらい晩成血統じゃないと期間後の走りは信用しにくいよねえ…
 
 こんな「しょーもない」理由で指名した割に、この馬は強かった。新馬戦でローズキングダム(後の朝日杯FS馬)に負けたけど、「伸びシロはコッチの方が上でしょ」と気にはしていなかった。とはいえ、その後あそこまでの連勝街道を突っ走るとは…一応「期間内と期間過ぎに重賞1つずつ」という大きな期待を寄せていた馬だけど、それをあっさり上回ってくれた。
 
 現時点ではあくまで「多分」だけど、この馬はダービー1番人気だろう。もちろん、期待に応えて勝ってもらいたい。ただ、それは単に「ダービー勝ってもらいたいから」ではない。「期間外にもデカいところ勝ってもらいたいから」だ。ここで負けちゃうようなら、「燃え尽きちゃった」と判断してもおかしくないような…ネオユニヴァース産駒って、そういう傾向がありそうなんだよね。そんな杞憂を吹き飛ばすためにも、ここは勝って欲しい。
 
 ただ、日本ダービー勝っちゃうと…秋にロンシャン競馬場で「何でオレはこんなトコロに…」などとブツクサ文句言いつつ、パドックに張り付いている自分が見えるようだ。私はキングジョージ病患者であって、凱旋門賞病患者ではないんだけどなあ(笑)。ただ、ロンシャンもいい競馬場なんだよね…いかん、また行きたくなってきた。
 
 ヴィクトワールピサの指名理由を考えると、間近に迫った「来期のドラフト」において、私がこの馬に匹敵する「強い馬」を指名できるかどうかはビミョーだ。ただまあ、それが私の競馬道なんだから仕方ない。とりあえずはあまり力まず、.「自分らしい」指名を心がけましょうかね。結局その方が好結果につながりそうだし。
 
 なお、本日のこの発言が「ブラフの可能性がある」ってことは否定しません。耳が腐る情報を垂れ流してどうこう…ってのが、「私の指名スタイル」だからして。この点だけは変えられないのよ。まあ、某POG参加者各位は色々惑わされて下さいませ(苦笑)。