7月24日2013/07/25 01:51

 岩波が六法全書の刊行を終了だと?「時代はネット」ってことなのかなあ。法律家ってのは「紙の本が大好きな人間筆頭」だと思っていたんだが…まあ、岩波六法は若干マイナー(メジャーは有斐閣か三省堂だと思う)だったから、仕方ないのかな。
 
 本日の話題は、コミケカタログについて。コミケそのものについては前回語ったので、今回はカタログ関連。なにせ、コレがなきゃ戦えないからなあ。毎回何かと語りたくなる。
 
 昔と異なり、色々選択肢が増えてきたコミケカタログ。昔ながらの冊子版に加え、ロム版にウェブ版がある。さらに、スマホその他でカタログを利用できるアプリもある。かなり選択肢があるので、色々迷っている人も多いのでは。
 
 とりあえず私の話をすると、当落発表の時はウェブ版にお世話になった。当落発表と同時に使用可能になったので。おまけに、当落発表の時期限定?で無料で使用できたし。今後も当落の確認だけなら無料で使える可能性があるので、そーゆー用途としては使える。けど、それだけ。他の用途には使わない。
 
 やはり大事なのは冊子版。クソ重いシロモノだけど、何だかんだ言ってコレが一番頼りになる。カッターで1日分ずつ切り離し、ガムテープで背表紙を補強する…ってのが私のスタイル。故障に強い・一覧できる範囲が広い…ってのが主なメリット。コレだけで戦えないようじゃ、私基準では「使い物にならない」と思う。
 
 ただまあ、私も前回から「ロム版+スマホアプリ」を導入し、手放せなくなった。つか、このためにスマホを導入したのだ。ただ、私の場合コミケ当日は案外使用しなかった。ついつい冊子版を使うので。むしろ有り難いのは、事前チェックの際。通勤中にカタログチェックが出来るのは、とても有り難い。冊子版は切り離してさえすごく重いので、通勤中に使えるシロモノじゃなかったからなあ。なお、ロム版は基本的に「アプリにデータを提供するだけ」。たまに検索するくらい。
 
 ただまあ、私は「企業中心の買い子」なので、企業ブース系が欠落しているこのアプリだけじゃ戦えない。無料配布されている「企業ブースパンフレット」が必要だ。軽くて持ち運びしやすい。実を言えば、最も使用頻度の高い兵器である。そーゆー戦場で戦っているのさ。
 
 最も関心が高いのは、やはりスマホアプリでしょ。そこでまあ、細かく語っておきます。現状、私はテスト含めて3つのアプリを運用している。定番と言われる「Law Of Circle」、前回使用した「iカタロム」、そしてテストとして導入された「コミケアプリ」。全て、現時点では無料配布。コミケアプリは有料化する可能性がある。どいつもこいつもある程度いじったので、レポート感覚で語れるかなと。
 
 去年冬の時点でiPhone5未対応だった関係上、使用が見送られた「Law~」。コミケが終わった年明け早々に、バージョンアップして対応した(苦笑)。ただ、その時点で色々いじくってテストしてみた関係上、それなりに使いこなせるようにはなったと思う。定番と言われるだけのことはある、よくできたアプリだとは思う。ある意味クセが無く、「どれか1つオススメを」と聞かれたら、これを挙げると思う。
 
 代役として導入された「iカタロム」だけど、私は結構気に入っている。つか、正直手放せない。細かい不満点もあるんだけど、利点がデカいのだ。私個人があえて1つに絞るとすれば、このアプリになると思う。
 
 試験的に導入してみた「コミケアプリ」。正直、この3つの中で最も「使えない」と認定した。ただ、これはあくまで私個人の評価。言いたいコトはわかるし、多分使い方次第では便利だ。けど、私個人の使い方とマッチしてない。今後どうするかは配信先の方針によるけれど、単純に有料化するのなら導入しないと思う。
 
 とまあ、ザックリ感想を述べた所で、各種機能を比較しつつ詳細を紹介してみようと思う。まずは導入方法。アプリダウンロードはともかく、その後ロム版のデータを移してやらないと機能しないからね。まず「Law~」だけど、DVDロム内から結構大量のファイルを探し出し、追加してやる必要がある。慣れればどうってコトないとは思うけど、最初は私も戸惑った。もっとも、動作しなかったのはアプリがiPhone5未対応だったからだと思われる(確証ナシ)ので、戸惑うのはむしろ当然なのかも知れない。アプリ更新したらいきなりマトモに動作したからなあ…
 
 「iカタロム」は専用ソフトでデータコンバートし、そのファイルを移す。こう書くとなんかタイヘンそうだけど、作成されたファイルを何も考えず放り込めばいいので、むしろ楽かも。ただ、今回私は何故かコンバートソフトがマトモに動作しなかった。アプリ制作者に泣きついたり自分で色々試行錯誤したあげく、結局動いたけど。原因は結局不明。一応レアケースではないかと思われる。
 
 上記2つはロム版のデータを移さないとタダのゴミだけど、「コミケアプリ」は単体でも機能する。ただし、机だけ配置されたビッグサイトの地図として。データ移行はファイル1つをコピーし、後はデータコンバートを指示してやるだけ…なんだけど、時間は結構かかった。一応現時点で最速であるはずのiPhone5で10分くらい(実測だけど、放置してたら終わっていたので正確なタイムは不明)。
 
 導入が終わったら、まずは一覧を見ることになる。「Law~」は島ごとに選択し、4件程度(設定デフォルト、iPhone5)ずつサークルカットが表示される。スクロールは早いしサイドバーを使ってすっ飛ばすことも出来るので、「目的のサークルを呼び出すまでかったるい」なんてコトはない。けど、一度に大量のサークルカットを見るコトは出来ない。ここがこのアプリの泣き所かな。
 
 「iカタロム」は、冊子版1頁分を一度に表示できる。この状態だと細かすぎて細部がよくわからん(老眼だし…)けど、ある程度は拡大できるので問題はない。ある意味、「劣化はしてるけど、冊子版に近い」感覚でサークルを捜せる。私が「手放せない」と言っている最大の理由がコレ。通勤中など、出先でサークル捜しをしている以上、この程度の劣化は許容範囲だ。
 
 そーやってたくさんサークルを表示させる意味なんてあるの?あるんだよ、私には。考えてもみたまえ。コミケのジャンル分けはかな~りアバウトだ。「鉄道・旅行・メカミリ」のメカミリ系だけチェックしたい…なんて時は、たくさん表示させて「この辺」ってなチェックが欠かせない。このジャンルはまだいい。そう広くないから。無茶苦茶広い「男性向」のなかで「○○系は?」「△△パロは?」なんてコトを絞り込もうと思ったら…「そーゆー絞り込みを行うためにあるのが冊子版」ではあるんだけど、幅広いジャンルに意味不明なこだわりを持ってサークルを捜しまくる私の場合、覚えきれないのだ。
 
 とはいえ、1件ずつ比較的丁寧に表示する「Law~」も捨てがたい。索敵範囲を絞り込んだ後は、コッチの方が便利だ。よって、私は今回この2つを「併用」することにした。どっちも捨てられない。両方の機能が必要。有料アプリなら「両者の機能を取り込んでます」なんてシロモノがあるのかもしれないけれど、別に無料アプリ2つ併用でいいじゃん。これが現時点での私の結論だ。
 
 「コミケアプリ」の話はどうしたって?実は、このアプリには「一覧」に相当するモノがない。流石に唖然とした。けれど、実はコレで良いのだ。このアプリのウリは「ロム版やウェブ版との親和性が高い」である。ロム版やウェブ版でつけたチェックを引き継ぐ、って機能があるのだ。つまり、元々このアプリは単体でサークルチェックを行うことはあんまり考えてない。「ロム版でチェックつけたマップデータをpdfに印刷し、スマホに叩き込んで表示する」ってなコトやっている人(見たことある)にしてみれば、コレはコレで便利なのだろう。
 
 チェックしたサークルに印を付ける。当然だね。Law~とコミケアプリは1件ごとに「どの色の印を付けるか」決めるけれど、iカタロムは常に「設定」で指定した色になる。色を変えたきゃ設定を直せと。とりあえずドカスカ選択しまくり、後で諸般の事情を鑑みながらチェック内容をいじくる、私向きの仕様。色とは別に優先度(ソート順に関係)も設定できる。この点も私向き。あと、メモの内容もやたら充実している。この点は私にはどーでもいいけど。
 
 ある意味肝心な、マップ機能。どこをどーゆー順番で回るのか、これ見て決めないと体力の無駄だからね。ただ、私の場合「売り切れ警戒度」「並んでいる時間の推定」「サークル主がいる時間帯かどうか」等々が優先される。そうしないと時間の無駄だからだ。コミケでは体力より時間優先である!それでも、無駄に体力を消費しないよう、位置関係の把握は欠かせない。
 
 コレが充実しているのは、個人的にはコミケアプリだと思う。冊子版の冒頭に付属している白地図感覚で使用できるからだ。拡大するとサークルカットがオーバーレイする感じで浮き出てくる。机配置ごとに出てくるので、大半が横倒しで配置されているけれどな!チェックしない限り他にサークルカットを見る方法がないので、このアプリ単体でサークルチェックをするのは無茶だと思う。ただ、拡大しない限り邪魔な情報が出てこないのは有り難い。
 
 残る2つはフキダシみたいな感じでサークル情報が表示される。これはこれで有り難いんだけど、狭い範囲で大量のサークルをチェックすると、かえってワケわかんなくなる。ただ、こんな状態になるのは私ぐらいではないかと。私でさえワケわかんなくなったのは、「ゲーム(電源不要)」だけなので。このジャンルはちょっと…
 
 というわけでひととおり主な機能を紹介してみたわけだけど…え?「どーやって複数のアプリを同時運用しているのか」って?そりゃまあ、強引に。Law~もしくはiカタロムでチェックするサークルを見つけたら、律儀に残りのアプリでも同じサークルを追加している。見落としを出すくらいなら、このぐらいは手間でも何でもない。何だかんだ言って、あり得ないくらい効率良くサークルチェックが進んでいる。
 
 問題が生じるとすれば、当日だね。一応購入済み情報を入力してゆく必要があるから。流石にコレを3アプリ全てで行うつもりはない。様子を見ながらどれか1つを集中運用することになりそう。現時点では、どれをメインにするのか決めてない。
 
 3アプリ共通の不満は、企業ブースに全く対応していない点。コミケアプリはせめて白地図つけて欲しかった。その程度じゃ焼け石に水だってのは私自身が良く知っているけれど、無いよりはマシだろうからね。色々苦しいのはわかるし、無料アプリにそこまで…って話はあるけれど、とりあえず希望は述べておこうかなと。
 
 以上、役に立つんだか立たないんだか…って情報をお届けしてみました。ただまあ、これらアプリもしょせんは「道具」、使いこなせるかどうかは、使う奴次第。それに、便利だけど使いこなせないシロモノより、使い慣れたモノの方が良いに決まっている。世の中そーゆーものだ。
 
 さて、現実逃避はこの辺にしておくか。とりあえずコミケ4日目(コミティアのこと)にも参加しているサークルは把握できた。後はコミケ5日目(こみトレのこと)参加サークルの決定待ちか。コミケ前に発表されるといいんだけど…ブツブツブツブツ…