6月23日2012/06/24 03:51

 原稿の第一稿が一応完成。とはいえ完成度は低い。少し寝かせてから改めて手直しをするのが私のスタイルなので、今は別のことをする必要がある。ってんでココの更新なんぞ。
 
 何を書こうか悩んだけれど、あえてキビシー話題に。どーせ深く掘り下げる気力・体力がないので、ライトな話題だと筆が進まなそうだから。つーわけで、「もしもコマンドマガジンが無くなったら」としよう。
 
 まず最初に言っておく。具体的にそーゆー話があるワケじゃない。業界的に色々厳しいのはわかりきったことだけど、それは以前からず~っと一緒。業界の動きよりも国際通信社って会社の財務状況の方が大切であり、ソレはひょっとしたら色々厳しいのかも知れない(単純に出版業界だから)けれど、部外者である私にそんな話が伝わってくるワケがない。単純に「アソコも楽じゃない」という、慢性的に聞く話があるだけだ。そーゆー意味では、別に心配するような話ではない。
 
 ただ、「暗黒時代」を知る身としては、常に覚悟は持っておきたいところだ。あの時代も私自身はゲーマー引退したつもりはなかったけれど、色々厳しかったのは事実だからして。折に触れて「商業誌が絶滅した時代がまたやってきたらどーする」とは考えるんだよね。
 
 えとね。まずは「冷たい」話から。多分コマンド誌が無くなり、更にGJも消えたとしても、その昔のシミュレイター&タクテクス消失みたいなコトにはならないと思う。時代が違うから。特に大きいのは、ネットの存在。コレを使って相互に直接連絡を取り合える時代なので、商業誌が消え去ったとしても、各ゲーマーが孤立してしまうって事態は避けやすくなったと思う。相互に連絡が取れる状況なら、少なくともプレイ環境は維持しやすい。後は有志がブログその他にリプレイや作戦研究を発表していれば、業界的にはなんとかなるんじゃないかと。
 
 とはいえ、コマンド誌が消えてしまうと、新しいゲームの入手が難しくなるのは確かかな。海外ゲームの入手は和訳の件含めて昔ほどタイヘンではなくなったけれど、コマンド誌付録と比べると「対戦相手を見つけるのが多少難しい」って話は残りそうな感じ。そう考えると、もしコマンド誌が無くなったら、「新たなるコマンド誌」を作り出そうって話は出るんじゃないかなあ。可能かどうかはともかく。
 
 新たなるコマンド誌なんて創刊できるのか?まあフツーに考えたら無理だな。ただ、質を落として千~二千円程度のモノを作り、そいつをある程度のペースで発行する…ってセンなら、まるで不可能だとは思わない。誰かしらそういう方向で動き出すんじゃないかって気はする。
 
 ちなみに、私はそーゆー方向へは動かないと思う。周囲にそーゆー動きをする人がいれば、協力はするだろうけど。むしろ「既存同人サークルの保護・強化」って方向で動くだろうな。コマンド誌が無くなってゲームやめる奴が増え、同人の客も減りました…ってなるのはイヤなので、「コマンドが無くなっても同人があるんだから、ゲーマーやめないで」ってアピールをしていかないと。とりあえずは「コマンド誌が無くなった今、同人はどう対応すべきなのか」ってコトを既存サークルに聞きまくる必要があると思うけれど、ソレが可能…と言うより、そんなコトをやろうと考える馬鹿が私しかいない。
 
 実際問題として、もし新雑誌を創刊するというのなら、同人ベースって可能性は高い。下手に商業ルートに載せようとすると、ハードル高くなって話が流れちゃう危険性があるわけで。GJだって元は一応同人だった(即売会で売ってたトコロを見たことがないので、ちょっと毛色は違うと思うけど)コトを考えれば、「まずは同人誌クオリティから」って段階から始めなきゃイケナイかもしれない。その時同人ゲーム市場がアオリ喰らって冷え込んでいたら、次の段階に至るまでえらく苦労することになる。そんでもって、同人ゲーム市場の「根幹」は、器となる即売会でも、そこを訪れる一般客でもなく、やはりゲームや同人誌を供給するサークルだと思うんだな。サークルが元気に頑張れば、この市場は何とかなる。逆にサークルの心が折れてしまえば、他が何をどう言っても市場の先行きは厳しいでしょ。それが私の意見。
 
 もちろん、「コマンド誌が無くても、同人ゲームがあるじゃない」などと言うつもりはない。本来別の役割を果たすべきモノだろうからね。ただ、ある種の側面支援にはなるはず。そんでもって、同人側から見れば商業誌の存在ってのは「強力な側面支援」である。ソレを失ったら、流石にある程度の混乱は避けられそうにない。その混乱を最小限に食い止めよう!と考える人間はおそらく少数派であり、そのうちの1人が私だ。ならば、私が戦うべき戦場はココじゃないかと。北アフリカは任せろ、東部戦線は頼んだ!ってなものだ。ドイツゲーム千年帝国の魔の手?からウォーゲーム陣営を守るためには、ドチラも大事じゃないかと(笑)。
 
 コマンド誌が消えたら、ああするこうするって話も重要だとは思う。けれど、本当に大事なのは、コマンド誌が健在な今の活動ではないかと。結局、「有事」が起きてしまった時に出来ることなんて、普段の活動の延長上にしかないと思うな。私は一応普段から「同人サークル支援」って活動をしているので、多分その延長上にあることしかできないし、ソレでイイと思う。それ以外のことは真面目に他の人にお任せする。その結果としてこの業界が滅んだって、後悔はしない。覚悟は出来ているし、どーせそーなりゃしない。
 
 ま、いずれにせよ「新コマンド誌」を創り出すより、今のコマンド誌を守る方がずっとたやすいし、ある意味負担が少ないと思う。「高い」「薄い」「付録ゲームが趣味じゃない」などの文句を言うのが悪いとは言わないけれど、それでも「無くなるよりはずっとマシ」って思っておいた方がいいのでは。私も一応その方向で努力しているし…って、読み返すと出来が悪いなオレの記事。キチンと手直ししないとまた「無駄な頁増やしやがって」って思われちゃう…