5月9日2011/05/09 22:51

 久々の更新である。やっとこさ更新可能な精神状態に戻った。何故今まで更新不能だったのか、復帰できた理由は何なのか、その辺も含めて語ってみます。
 
 コトのキッカケは4月上旬の「気力減退」。誰にでもありがちな「何となく気分が憂鬱」って状態に加え、季節の変わり目特有の体調不良と震災対策から来るイライラが重なったもの。加えてレーヴディソールがリタイアしたとか、リフトザウイングスが走らないとか(苦笑)。これだけでもちとキツい。でも、これは今回の「主要因」ではない。
 
 他の時期だったら、「まあ更新滞っちゃったよね」程度で済んだと思う。問題は、本来ならば面倒な作業を行わなければならないこの時期に、それが不能になるほど気力が減退したことにある。その結果、負のスパイラル発生。作業したくても気力が湧かない→自己嫌悪から落ち込む→気力減少→作業したくても気力が湧かない…という状態に陥った。
 
 この面倒な作業とは?ゲームマーケット2011(春)後に予定していた、「ウォーゲーム系サークル合同お茶会」(仮称)の招待状発送である。私の個人的都合その他から「ウォーゲーム系のサークルの連絡・協力が緊密になれば、便利じゃないだろうか?」と思っていたので、春のゲームマーケットの後に「打ち上げのお茶会」でもやろうかと思って。そんなコトを考え、実行しようとする馬鹿はこの世で私だけに決まっている(そうじゃないというのなら名乗り出て欲しい)から、私が仕事しないと話が進まない。
 
 この話は既に一部の方々には「こーゆーことをやろうと企画しているんですけれど」って連絡をしていて、まあ開催しても大きな問題は無さそうだという感触を得ている。予定では4月上旬に招待状発送(第1次)し、大まかな参加人数を見て会場決定(浅草近辺の喫茶店ってのは決まっているけど)してそれを通知、ゲームマーケット参加サークルの確定後に追加の招待状発送して、後は当日集まる…なんて「予定表」は出来上がっていた。
 
 しかし、私の気力減退により予定は遅れまくり。申し訳なくて気力がモリモリ減退。流石にそろそろ「気力減退を理由に中止宣言」出そうかなと思っていたんだけど、そうしなくちゃならないのかって考えてまた欝に落ち込む…って状態になっていたわけだ。
 
 この気力減退は今でも続いているんだけど、そこから「強引に復帰」することにしました。そのキッカケは…なんというか、かなりしょーもない理由である。気力減退しているとは言え、引き籠もり状態になるほどじゃない。5日には同人誌即売会「コミティア」に同人便せん漁りに出掛けたんですよ。もちろん、完全に「個人的趣味」の関係で。
 
 私は一応「即売会取材」を「仕事」にしている。一応はソレで原稿料と称するモノもらっているんだから、仕事と言っても差し支え無いと思う。けれど、言うまでもなく取材対象は「ウォーゲーム系」限定の話。コミティアにそんな存在はいない…そう思っていた。まあ、ゲーム売ってるトコロを見かけたら「下取材」モードに入るけど。ただ、オリジナル創作マンガ同人誌中心のコミティアに、そんなサークルはあまりいないはず。ウォーゲーム系に至ってはいるはずねえ…そう思っていたんですよ。
 
 ココまで書けば、オチはわかりますね。あったんですよ。ウォーゲームが。未完成品で、同人誌のオマケとしてマップだけ配布って状態だったけれど。即座に「コミケかゲームマーケットに出る予定はあるんですか?」と質問。自分でも驚くほどキツい声が出た。どこぞの事業仕分けとやらで出た「何故1位じゃなきゃ駄目なんですか?2位じゃ駄目なんですか?」って発言に匹敵したんじゃ。
 
 ここで「コミケには参加します」「ゲームマーケットでは完成品を…」って返ってきたならば、思いっきり取材対象なのでライターだと名乗る。そうじゃなければ、取材対象とは言い難い(ブログでは報告するけど、これは仕事じゃないでしょ)ので、ライターだと名乗ることはしない…ってのが、私の基本的な姿勢だ。けど、かな~りキツい声が出た関係上、向こうはなんか戸惑い気味。その辺の事情を説明しようと思ったら…面倒になったので、「コマンド誌で即売会取材やってるライターだ!」と名乗りました。正直、あまり軽々しく名乗りたくはなかったんだけど。
 
 聞けば、ゲームマーケットにもコミケにも参加申し込みはしておらず、完成品を頒布するのは次回のコミティアの予定だとか…色んな意味でどーしろと。カードゲームとかならともかく、ヘクスマップとCRT(マップに印刷してあった)を使うゲームを「紹介したくてもできないなあ。ブログで報告だけすればいいか、わっはっは…」で片付けられるような私じゃない。流石に激しく動揺したので、必要な取材(何故よりによってコミティアでウォーゲーム売っているのかとか、普段ウォーゲームをどんな環境で遊んでいるんだとか)すらやってない。これはつまり、私に次回のコミティアも忘れず参加しろと。そりゃまあ、おそらく参加するんだけどさあ。コマンド誌への掲載は…多分コミケ取材とセットにするんだろうな。何を取材して何を掲載するのかは、基本的には私の裁量次第(分量の関係などから削られることもあるけれど)だからして。
 
 ちなみにゲームのテーマは、米海兵隊のタラワ上陸作戦。渋いねえ。一般論として、こういった「狭い島の戦い」は作戦的面白さは追求しにくいと思う(コマンド誌96号掲載「INVASION : Peal Harbor」ゲーム紹介を参照)けれど、だからどーした。私は基本的に「良い面しか見ない」ようにしている。私は基本的に「紹介する」のがメインの仕事であって、それが面白いかどうかは、実際買ってから自分自身で判断して下さい…って姿勢でイイと割り切っているからね。タラワ上陸作戦が何故「ブラッディタラワ」と呼ばれたのか、その過程と仕組みをゲームって形で検証できる…ってだけで、一定の価値はあるはずだ。商業作品ならプラスαを求めたくもなるけれど、それはあくまで私の個人的嗜好。「なるようにしかならないのがイイ」って意見もよくあるこの業界においては、商業作品についても「ソレはソレで良し」とする方は多いと思う。批判を展開したければ「立ち位置」を明確化してから行うべきで、私の記事はそれに必要な分量などあるわけない(記事の性質上、当然だ)のだから、良い点だけ見ればいい。
 
 しかしだねえ。よりによってコミティアで「バリバリのウォーゲーム」見かけた衝撃は大きい。かなり規模の大きい即売会(今回は3,000サークルくらい)だから「何があっても不思議じゃない」とはいえ、性質考えたら「ウォーゲームは売っていそうもない」即売会なんですけど。これはつまり、「ある即売会にウォーゲームがあるかどうかは、行って探してからじゃないとわからない」ということに。テーブルゲームやカードゲームも含めて考えれば、オンリー系(ジャンル縛りのある即売会)でさえ油断はできない。かといって、いくら私でも「日本全国全ての即売会」を行脚するのは無理だ。それは「即売会批評同人誌」なるモノ(あるんだよ)を作っているサークルですら無理なのに。
 
 そうやって考えると、やはり「ウォーゲーム系のサークル」の連携を呼びかけ、情報収集に協力してもらいたい。「同人誌即売会に出入りするウォーゲーマー」なんて限られている以上、「一般的なゲーマーよりは同人誌に興味がある」と判断できる「サークルを持っている方々」の協力が得られれば、多少違うのでは。また、こういうサークルが連携しているってことが広まれば、「宣伝も兼ねて、即売会に出る時は連絡してくれる」ようになるかも。
 
 こういった集まりは、ネット上でだけやればいい?理屈だけ言えばね。ただ、コミュニケーションの基本は「実際顔を合わせること」だ。コレをやっておいた方が、ネット上の連絡などもより円滑になりやすい。少なくとも、私はかな~りアナログ人間なので、ネット上で全て解決しようってコトは無理。リアルが欲しい。そーゆー人間だからこそ即売会に出入りしていて、その経験・知識があるからこんな仕事引き受けた(一応立候補だけどね)のだから、なおさらだ。
 
 つーわけで、ここで頑張って招待状発送しないと「とにかく自分のためにならない」ってコトが再確認できた(改めて思い知らされた)ので、強引に回復。ついで?にブログ更新も再開。いつまでもヘコんでいるんじゃねえ!ってことだね。
 
 しかし…あえて言おう。言っても無駄だとわかっていながら、あえて言わせてもらおう。「なんでオレがこんなコトしなくちゃいけないんだ!」と。他にこーゆーコトやろうとする方がいれば、私がやる必要は無い。その必要があると思っているのは、この広い日本…の中の狭い狭いウォーゲーム業界では、私だけってコトなんだろうな。なんというか、もっと「一般的なウォーゲーマー」になろうと努力した方が良いのかな?ただまあ、ソレを言い出したら「春の天皇賞的中させたので、山ほど便せん買えると意気込んで同人誌即売会に出掛けていき、そこでウォーゲーム見かけて大騒ぎする」という私のライフスタイル全てが否定されることになるわけだけど…

5月10日2011/05/11 00:11

 USB接続のヘッドフォンアンプを増設したところ、確かに音が少し良くなった。なんつーか、今までボンヤリしていた音がキチンと聞き分けられるようになったような感じかな。やっぱり音はカネかけると良くなるなあ。湯水のごとくカネ突っ込む気持ちはわかる。ただ、そんなシステムで何聴いているのかは聞かないで(苦笑)。
 
 今年もPOG資料が出回る季節がやってきた。本当ならばネット情報を頼るべきじゃないかって気はするんだけど、根がアナログな私は紙資料を重視している。まあ他にも紙を尊ぶ理由はあるんだけど。私は、こういう資料は「並べて比較してこそ味が出る」と思っているので、片っ端から買い漁ることになる。ある意味忙しい季節だ。
 
 そんなわけで本屋へぶらっと立ち寄り、競馬関連コーナーに突撃したところ、「POG48 誰も教えてくれなかった完全戦略」(メタモル出版)なる、ヘンな本を見つけた。こういう「ネタになりそうな本」は読まないとね。つーわけで、おそらく「全く役に立たない」本を買ってしまいました。
 
 ここで「全く役に立たない」と書いたのは、本そのものの価値がゼロだからではない。読む奴が読めば役に立つと思う。けど…下手とは言え昔々からPOGやってきた人間にとって、この手の戦略は「だからどーした」レベルの羅列でしかない。「実戦」で何度痛い目にあって学習させられたと思っているんだ。しかも、相手の1人は「POG業界じゃ知られた人」だしなあ。
 
 正直に言おう。この本に書かれていることのうち、明らかに「牧場関係者への取材」だと思われる部分を除いた「純粋な戦略論部分」については、私が参加しているPOGサークル(なのか?)の「総力」を結集できれば(諸般の事情により出来るわけがない。「プロに出しても恥ずかしくない原稿料」用意できるのならともかく)、同程度のモノを書くことが出来る。つーか、POGを10年以上やってそれぐらいのことができなきゃ、「学習能力が低い」としか言いようがない。初心者用と銘打っている本だから、それでも価値はある。あるけれど…
 
 そう考えると、半分冗談で「POG戦略本」を同人で作り、即売会で売ったら面白そうだって気がしなくもない。私の語る戦略は基本クソだろうけど(苦笑)。まあアマチュアの作る本なので、文章力については「聞くな」ってレベルになっちゃうと思うけど、ソレを言ったら文章勝負の同人誌(山ほどある)の大半が…
 
 ただまあ、この構想には弱点がある。コミケに行く競馬ファンって、ごくわずかなんだよね。POGやるほどコアな競馬ファンで、なおかつコミケに行くような奴は…年末のビッグレースである有馬記念や東京大賞典に「恥ずかしい紙袋」持って参加している奴はごくごくわずか(私がその1人なのは否定しない)だからして。
 
 つーわけで、また同人誌なんぞ作りたくなってきたんだけど…いやまあ、色々キビシーよね。とはいえ、飲んだ際にこの話で盛り上がったりしたら、勢いで何かしら作っちゃうかも。「他に誰もやらないのなら、オレがやる」って思考をするのが私だし。
 
 とりあえず、この場では「そーゆーのも面白そうだよね」って話に留めておく。後は私の気力と財力と体力。競馬は大事な趣味だけど、それだけに集中しきれないのが私の弱点だからして。ただまあ、「いつか同人誌作りたいよねえ…」って野望を捨てたつもりはないので、来年の今頃(GWのコミティアが目標?別の即売会でもいいな)、ひょっとしたらひょっとするかもしれない。とりあえずは生暖かく見守っていただければと。
 
 しかしだねえ。こういう「書斎派」のPOG本って、需要あるのか?私は「今じゃその価値はなくなった」と判断していたんだけど。この本の売れ行きは結構気になるなあ。ま、売れたかどうかは来年も似たような本が出るかどうかである程度の見当が付くから、それを見守りたいところだな。気が長い?そういう「無駄に長い戦略」を考えて実行するのが、私の駄目なところでしょ(苦笑)。

5月13日2011/05/14 02:50

 笑えるミス発見。山野浩一氏、及びPOG資料「黒本」で、氏に取材しに行った競馬王編集部の記者さん。血統論の基本中の基本を間違えています。アドマイヤムーン産駒に「サンデーサイレンスの4×4」というインブリードを持つ産駒は絶対登場しません。アドマイヤムーンの母マイケイティーズの父(人間で言えばひいじいちゃん)がサンデーサイレンスなので、必ず片方が×3になります。喫茶店で読んでいて危うく吹き出しそうになりました。
 
 あと、赤本の水上学氏。アドマイヤムーンは「サンデー系牝馬とは付けられない」と書くのはいかがなものかと。走る走らないはともかく、母の父がサンデーとかバブルガムフェローって馬が、赤本の中に堂々と掲載されています。
 
 つーわけで、POG資料吟味に神経使いまくっているので、本日はコレまで。今年は「コレだ!」って馬が決めにくい…ブツブツブツ…

5月17日2011/05/18 01:01

 POGの馬選びに加え、ゲームマーケットのカタログ吟味(入手できました)も行う必要があり、精神的余裕なんぞカケラもない。そんな中、私にとっては嬉しいビッグニュースが飛び込んできました。
 
 現時点では某スポーツ新聞によると…って話なんだけど、月末の日本ダービー(東京優駿)に、天才デットーリが騎乗するんだとか。騎乗馬はドバイの殿下が所有する日本馬デボネア。皐月賞4着で出走権があるので、天才を乗せるんだそうな。
 
 私は「年に1度は天才の騎乗を観たい」と公言している。海外の大レースに出掛ける理由の1つがコレだ。天才がゴドルフィンブルーの勝負服で宙を舞う姿は、何度観ても美しい。魔神ペリエとは別の意味で、「アレは人の形をした何か別のモノ。多分天使か何か。」だと信じている。その天才が久々に来日してくれるのだ。コレは素直に嬉しい。
 
 何故天才が来日してくれるのか?そりゃあ言うまでもなく、殿下の指令でしょ。日本ダービーを獲ってこいと。そのために「切り札」投入したってワケだ。皐月賞でデボネアの鞍上だった佐藤哲三騎手は少し可哀想だけれど、これは仕方ないんじゃないかなあ。「人間を超越した何か」と「人間」じゃあね。哲三が信用できないんじゃない、天才が凄すぎるのだ。
 
 正直言って、昨日の時点までのデボネアはダービーの有力馬とは言い難かった。皐月賞4着で出走権獲得したけれど、重賞未勝利。ダービー勝つには、ワンパンチ足らない…そんな存在だったと思う。そこにワンパンチ加わってしまいましたとさ。すげーなおい。何て大人げない(苦笑)。
 
 確かに、私は「デボネアに天才騎乗」を予測していた。皐月賞後に複数の競馬友達の前で「殿下が来日して、安城は天才」なるヨタ話を飛ばしている。けど、本当に天才乗せるとは。普通この時期は他の国でも大きめのレースがあり、ソッチが忙しいので外国人騎手は来日しない。日本ダービー勝った外国人騎手はデムーロだけ…ってのが、それを象徴している。にもかかわらず、天才来日ですか。この週のためだけに短期免許取得ですか。日本人の常識的感覚だと「ソコまでするか」だな。
 
 そりゃあね、私が殿下の立場だったら、天才に「日本ダービー獲ってこい」って言う。こーゆーコトに大人げなんて出してどーすんだ。「五月賞勝ったような有力馬ならともかく、4着馬程度に…」などとは考えない。ワンパンチ足らない馬なら、ワンパンチ加える。何の手も打たず負けて「仕方ないよね」とヘラヘラしているくらいなら、「最強の切り札」使って負けて本気で悔しがる。それが勝負事の醍醐味だと本気で思うから。
 
 やはりドバイの殿下は凄いと思う。王族だからではなく、大金持ちだからでもなく、「1人の漢」としてスゴいと思うなあ。しかも、何と言うか…私と趣味が似ているんだよね。好きな馬のタイプとか、味覚とか(笑)。馬に関しては、「殿下がイイと思ったならば、オレの目で見てもイイと思うに決まっている」とまで断言している。友人知人でさえココまで「趣味が合う」と信用している方はそういない。
 
 しかし…しか~し!口惜しいことに、私はデボネアのペーパーオーナーではない!いやまあ、指名するつもりはあったんだけど、「低い順位でも獲れるだろ」とリストの順位下げたら、他の方に獲られた…ある意味痛恨の一撃。「殿下の馬がダービーの出走権獲得したなら、天才騎乗のオマケ付き」だとわかっていたなら、もっと警戒したのに!くそう、やられた…「オレの馬」に天才が乗ってくれるなんて、すっごくうらやましいぜ!
 
 つーわけで、本日はPOGの馬選びが進んだとは…元々獲る気満々だった「殿下の馬」ばかり見ちゃったからなあ。どれが「来年の天才騎乗馬」なんだろ…取材しにくそうなのはわかるけど、競馬記者・ライターなんて山ほどいるんだから、それぐらい取材しようって奴はいないのか。自分で選びたくても、写真載ってる馬は一握りだし…
 
 天才と言えども常勝ってホドじゃないから、ダービー勝てるのかと聞かれると「わかんない」としか言いようがない。けれど、これだけは確実に言える。私は、私個人は、「天才が乗っている馬の馬券買って的中すると、凄く嬉しい」のだ。つーわけで、私のダービー馬券は早くも決まりました。当たる外れるって問題じゃないんだよ。

5月22日2011/05/23 01:37

 本日の話題は、昨日プレイした「日露大戦」関連で。お試しプレイをする機会があったので。
 
 「日露大戦」は、国際通信社から出る予定の「ウォーゲームハンドブック2011」に付くゲーム。テーマは日露戦争。システム的には、フツーのウォーゲームにカードプレイが付属しているってモノ。とりあえず「No Retreat!」に近いと思う。この辺はコマンド誌公式ブログに掲載されているので、まあ語っても問題はないかと。
 
 最初の対戦相手はDASREICH殿。公式テストプレイヤーの1人。とりあえず露軍を担当し、アッサリ敗北。ただ、これは「技量の差」「このゲームの経験の差」だけが主な敗因ではなかった。ハッキリ言って、運が悪かった。
 
 運のせいにするなって?言いたいコトはわかる。でも、ウォーゲームの技量ってモノの1つに「運のコントロール」があることも事実ではないかと。ダイス目だろーがカードだろーが、「手痛い結果」を喰らうなんて良くある話。それ自体は運に依存する問題だ。けれど、上級者は多少の不運では揺らぎようがなく、反対に幸運に恵まれた際には一気に戦果を拡大できるだけの体制を築いてから、運に身をゆだねる。ゲームの展開も良くわからんのに、不運という隙を見せてしまって、それでDASREICH殿に勝てるとでも?
 
 問題はその後だ。私はあろうことか「こういう形で負けてラッキーだった」などと考えていた。運が悪かったから負けただけだ、オレは悪くない…と考えたからではない。この不運のおかげで「まずこうならないようにプレイしなくちゃ駄目なんだな」って問題点がハッキリしたからだ。序盤の露軍が抱えている問題点がドコにあり、それを解決するためどんな考え方が必要なのか…これを浮き彫りにするような形で不運が炸裂し、そこをDASREICH日本軍に突かれて負けた。ならば、次からはその問題点をなるべく解決するように努力すればいい。
 
 その問題点とは?発売前のゲームだけにあまり細かいことは書けないけれど、ある意味では「日露戦争」(EP/CMJ)と共通する問題だから、少しだけ書いてしまおう。「部隊不足」である。部隊が揃わないから、戦線の形が整わない。当然、その隙を突いて日本軍が攻撃してきて、部隊が減る。そうなるとまた部隊が不足して…「日露戦争」における、露軍の典型的負けパターンだ。こうならないためにどーすりゃいいのか…というより、「ルールを改変する」以外にこうならない方法って何かあるのか?ってのが「日露戦争」だ。ちなみに、MMP(米国のゲーム会社。「日露戦争」をライセンス生産した)が出した版では大規模なルール改変が行われ、増援の展開が早くなった。そのためとりあえず「日本軍圧倒的有利」から「一応露軍有利」ってなバランスになったのでは?と言われている。あのゲームの猛者連がそう断言しておられるのを聞いたことがある。
 
 日露戦争における序盤の露軍は、とにかく部隊を揃えないとお話にならない…そうじゃない「日露戦争をテーマにしたゲーム」ってあるのか?とりあえず「日露戦争」をプレイすれば、誰だってすぐ理解できる。問題は「そのためにどーすりゃいいのか」だ。漫然と部隊集めて漫然と前線に送るだけじゃ、各個撃破される。それを防ぐために必要なのは、計画的な戦線の構築である。そのためには具体的に何をどうする必要があるのか?こういったことが最初のプレイでハッキリしたのだ。負けて当然の初プレイでここまでわかったのだから、「ラッキー」と思うのは当然じゃないか?
 
 しかし…その後3回ほど相手を変えて戦った感想は、「やはり何か間違っていたかも知れない」というもの。自分が考えたような展開になってくれないのだ。何がどう違うのかは…ちょっと書かない方が良さそうだなあ。ここは多分「デザイナーが考えた罠」に関連する部分だと思うので。
 
 もっとも、「何か違う」最大の理由は、私自身のアホな性格にある。少しだけ書くと、つい「遠大なる目標」目指して無茶をやってしまうのだ。もっと手堅くプレイしなきゃ駄目だろ!と思いつつ、美味しそうなエサを見つけると誘惑に負けてパクっと…日露戦争どころかその後の史実も知ってる私としては、「タンネンベルグを忘れたのか!41年冬期反攻・第3次ハリコフ戦の悲劇を繰り返すな!」と自省しようと思うんだけど、ついつい「ウラー!」と叫んで突撃しちゃうんですよ…まあ、ある意味露助らしいんだけどね(苦笑)。
 
 なお、諸般の事情はあるんだけど、4回もプレイしていながら、日本軍を1度もやっていない。そのため、「まだよくわかっていない」部分が大量にあるような気がする。ただまあ、仮に「あまり経験のない方相手にインストプレイ」するのなら、露軍を担当するのが一般的だと思うので、とりあえずインストしてくれと言われても対応できるのかなと。とはいえ、もし本当にインストやるなら、色んな意味で「凶暴な露軍」は止めた方が良いような…あの無茶な反撃を「普通のプレイ」だと思われたら困る。実際、最後は大逆襲喰らって負けた(元々内心恐れていたんだけど、一生懸命誤魔化していた)からなあ。「こう戦っちゃイケナイ」って見本を示してどーすんだ。
 
 とりあえず、最後はゲームを褒めて締めよう。全体の雰囲気は「日露戦争」に近いけれど、1)移動力が小さいので、移動可能範囲を把握しやすい、2)面倒なルールは基本的にカードに落とし込んである、という点からより初心者向きで、それでいながら1)「日露戦争」並みに作戦のグランドデザインが問われる、2)多彩な展開への対応力が問われる、という意味ではベテランでも楽しめる…という好ゲームじゃないかと思います。運・不運の要素が大きめなのは確かだけど、ここに罠がありましてね。ベテランでも数回プレイしないと「このゲームにおける不運とは何か」がわかりにくいんじゃないかなあ。そこを勘違いしたままプレイすると、ロクなことにならないような。私は幸運にも最初のプレイでそいつに遭遇したので、「大事なツボの1つ」は把握できた気がする。もっとも、それだけで勝てるほど甘いゲームじゃない。
 
 このゲームが初売りされる予定のゲームマーケット2011(春)は6/12(日)。カタログをチェックしたところ、ウォーゲーム系サークルも数多く出展しているようだ。同人ウォーゲーム&それを扱っている即売会を盛り上げよう!てな目的で取材して原稿書いている私としては、とても嬉しい。ウォーゲームに興味がある方(ベテランから初心者まで)なら、訪れる価値はあると思います。私も取材と称して会場を飛び回っているはずなので、できれば会場でお会いしたいですね。できればそこで「日露大戦」なんぞプレイ…したいけれど、そんな余裕あるかオレ?いつものよーにテンパって会場内かけずり回っているような…

5月28日2011/05/29 01:50

 天才が騎乗するだけでもスゴいのに、殿下御自ら来日ですか。どう考えても公務忙しいのに。しかも、よく考えたら菅首相はG20とやらで不在。一国の副大統領って肩書き持っている人物が、首相と面談できないのを承知の上で来日って…マジに「日本ダービー観に来ただけ」状態。しかも、「放射能が怖い」って理由で来日ドタキャンしている連中がゴマンといるこのご時世に。流石は「世界一の競馬バカ」(F男認定)。漢だ。
 
 諸般の事情により、ここ数日練っていた話題を「ボツ扱い」にしました。色々あるのさ。というわけで、縮小更新です。申し訳ない。