3月1日2006/03/02 00:57

 某所で「タイムマシン」を発見。単にスケジュール表の重複なんだけど。来年度のもの(現在作成中)だけの話かと思ったら、今年度も昨年度も使っていやがった。都合何回「校正の目」くぐり抜けてきたのか、考えたくもねえ。かく言う私の目も3回すり抜けた。そんな自分にも腹が立つけど、「知ってて黙っていた」奴が数人いる(確信持って断言できる)ってところがムカつく。最終〆切明日だってのに、連絡待ちで今日中に処理できなかったんですけど。明日の修羅場が目に浮かぶ…
 
 というわけで、本日のお題はタイムマシンにする。せめてこーやって憂さ晴らしでもやらないと。題して「タイムマシンを見かけない理由」。本当は本日思いっきり目撃したんだけどさ。
 
 いつだか知らないけど、タイムマシンが発明されたと仮定しよう。そうなりゃタイムマシン使って「今の時代」にやってくるアホな観光客がいてもおかしくないのでは?なのに、未だかつて「誰の目にもハッキリわかる形で」未来から来た連中が目撃されたことはない。よーく考えると、これは結構不思議な話だ。
 
 そこで、私の知ってる知識などを総動員して、「タイムマシンを見かけない理由」を考えてみた。正解があるかどうかはわからないけど、まあ少なくとも何かのネタにはなるんでないかと。なお、これの宇宙人バージョンを扱った本(「広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由」青土社)の影響受けてます。これは面白いので読むべし。
 
 最もありがちで、身も蓋もないのが「タイムマシンは実現不能だから」ってもの。有名な物理学者のホーキング博士は、宇宙にはタイムマシンを禁じる「隠れた法則」があるんじゃないかと提唱してるぐらいだ。まあ、可能性が高いことは認める。ただし、実は現代物理学では「何で駄目なのか」うまく説明できてない(あくまで理論面の話)のだ。ホーキング博士も自分の仮説を「多少ご都合主義的」だと思っているフシがある。その証拠に、「タイムマシンは実現不能である」ってコトに賭けるつもりはないそうな。
 
 現代物理学によると、「タイムマシンには能力の限界がある」らしい。現在提唱されてる理屈によると、どーもタイムマシンは「初めて完成した時より時間を遡ることは出来ない」そうな。明治時代や平安時代にタイムマシンが完成したって話は聞かないから、時間旅行と言ってもその頃には行けないわけだ。ただ、これはあくまで「現在の仮説に従えば」の話。タイムマシンが実用レベルにまで達するような世界じゃ、ハナで笑われる理屈であっても不思議はない。
 
 タイムマシンは実現可能だとしても、「実現する前に人類が滅亡する」って可能性はあるだろ。核戦争による自滅の可能性は多少減ったけど、遠い将来どうなるかなんてわかったものじゃない。ヘンな方向に科学が発達したおかげで、「しまった!」の一言でうっかり絶滅…なんてマヌケを引き起こしても不思議はないんだし。ただ、ロボットだかネズミの子孫だか知らないけど、もし人類絶滅後に文明が発達するのであれば、間違いなく「未来からの観光客」がやってくると思うけど。
 
 より壮大な話として、「タイムマシン完成は地球滅亡後」ってものがある。太陽が寿命を迎えたら、地球及び人類文明の痕跡は跡形も無くなるのでは。知ってりゃ「面白そうだ」と見学に来るだろうけど、知りもしないんじゃ誰も来ないでしょ。ただ、タイムマシンを発明できるような連中だったら、「過去に地球人なる連中がいたらしい」って突き止め、見学に来そうなモノだけどなあ。
 
 こっからはアホらしさが漂い始める。まず、「時間旅行は制限されてるから」ってもの。時間旅行には、タイムパラドックスって危険が伴う。ちょっとしたことで歴史メチャクチャにできるからね。小説なんかだとご都合主義的に「元に戻そうとする力が働く」ことになってるけど、現実にそんな力があるのかねえ?そのため、学術目的でごくごく一部の人間が使わせてもらえるだけ…って可能性はあるね。ただ、いつの世にも法を破るバカがいるのが普通。「時間暴走族」すら見かけないってのはヘンな話では。
 
 「実は目撃されてるけど、気がつかないか秘密にされてる」ってのも考えられるね。いわゆるUFOってのは、実は未来人であると。幽霊もネッシーも雪男もツチノコもスカイフィッシュ(高速で空飛ぶ怪奇生物)もチュッパカブラ(吸血生物だとか)も、みーんな未来人のしわざである…ま、深く追求するのはやめよう。きりがない(笑)。
 
 私のお気に入りの仮説は、「タイムマシン破壊仮説」かな。タイムマシンが発明されたとしよう。ただ発明されただけでなく、歴史書き換え放題だと。やったね!万馬券獲り放題…と考えるのは早い。そうすると、誰もが自分の都合良いように歴史を書き換えようとするはず。そう、Twilight Struggleでムカつくカードを宇宙の彼方に捨てたはずなのに、「捨て札から好きなカードを持ってくる」ってカードで回収して使う奴がいる(先週私がやった)ように!せっかくの万馬券も1番人気に早変わりだ。
 
 これを防ぐためにはどうすりゃいいのか?タイムマシンを使って好きなだけ歴史を書き換えた後は、「タイムマシンが発明された」って事実そのものを歴史から葬り去ればいいのだ!歴史書き換え放題だとしたら、これぐらい出来るでしょ。というわけで、タイムマシンは完成した端から「なかったこと」にされる。残るのは書き換えられた歴史だけ。なんかタイムパラドックスにケンカ売ってるような説だな。これは日本版コマンドなどで紹介されたSFゲームの設定をパクったものだけど、なかなか興味深い。当たっているかどうかはともかく。
 
 他にもパラレルワールドを使った説明とか、経費がバカ高いとか、色んな説明が考えられる。いずれにせよ証明できそうもないけど、まあ色々考えてみるのは無駄じゃないでしょ。小説のネタぐらいにはなるかもしれないし、少なくとも気晴らしにはなる。少なくとも「エセタイムマシン」を発見した私の慰めにはね。くそう、せめて先月のオレに警告する手段があれば、こんな苦労は…

3月4日2006/03/05 01:49

 どうもネタがない。より正確には、「ネタはあるんだけど、切り口が見つからない」ってところか。スランプ気味である。
 
 もちろん、無理矢理書くって選択肢もある。ただ、このサイトでそれは極力避けたい。あんまり自分を追い込みすぎても、モチベーションが下がるからね。カネになるわけではない以上、惰性だけで更新はしたくない。とはいえ、「書きたいこと」だけ書くため更新頻度落とすのも問題だね。その辺のバランスは結構気にしているんですよ。
 
 正直言って、このサイトがこんなに続いているのは驚きである。いずれ飽きて更新しなくなると思っていた。そのため、序盤ちょっと「飛ばした」ところがあり、ヲタクネタなんかは少し更新しにくくなってきている。もう少しペース配分考えれば良かった。
 
 一時期に比べれば更新ペースは落ちているけど、それは仕方ない。当初は勢いってモノがあったからね。それに頼らないで更新できるかどうかが1つのカギだと思う。それでペースを掴んじゃえば、後は惰性が後押ししてくれる。それだけで更新しちゃイケナイと思うけど。
 
 一応このサイト、単に書きたいことを書き散らすだけでなく、「金取れる原稿書くためのリハビリ」って裏テーマがあった。金取れると言っても、同人誌のことだけど。その割に同人誌作りはちっとも進まず…これは筆力より、企画力の問題かな。もともと絵が描けるワケではないので、「何の同人誌作るのか」は考えるからなあ。一応有力候補は競馬なんだけど、「あえて今競馬同人誌で何をやるのか」に問題があってだねえ。似たような理由でゲームも行き詰まっている。コッチは「ゲームデザイン絡みが滞っている」って問題もあってね。今もタマにいじってるんだけど…
 
 とりあえずこのサイトを閉鎖するつもりはないんだけど、あえて今こそ閉鎖すべきでは、って思いがあるのも事実。いやね、平凡なブログサイトと同程度のモノしか作れ無いんなら、あえて続ける意味があるのかなと思って。何らかの形で「発展的解消」してもいいんじゃないか?ただ、その結果現在の読者(数人以上いるという証拠がある)にソッポ向かれる危険があるのは事実だけど。
 
 このように色々考えてはいるんだけど、本格的な検討行うには色々と…他にやるべきコトはいっぱいあるからね。世の中なんてそんなもんでしょ。ただまあ、「継続は力なり」をモットーにしてる私、なんか積極的にやめる理由でも見出されない限り、このサイトをダラダラ続けていこうかと。ネタ不足なんだけどね(苦笑)。

3月5日2006/03/06 01:22

 あちゃー、不安的中だなあ。やはりマイネルシュピールでは中山2000は…じゃなくて、野球の日本代表。韓国に負けちゃうとはね…
 
 去年最後の更新で、ボソッと日本代表に触れた。その時、「100試合以上のリーグ戦ならともかく、短期決戦では…」という不安を書いている。正直当たって欲しくなかったんだけど、当たっちゃいましたねえ。まいったね。
 
 実は帰り道の途中に確認しただけなので、詳しい内容まではよくわからない。とりあえず、接戦でスワローズの石井弘が一発浴びて1点差ってことまでは確認してる。石井~お前何やっているんだか。ただ、私はコイツ「駄目なときでも抑える」タイプの投手だとはカケラも思ってない(その点は高津の方がずっと上)ので、直球走ってない時点で「ヤラれたな」とか思ってたけど。
 
 問題はその後の攻め。まず8回。私なら、岩村には代打を送る。リーグ戦なら絶対やらないけど、短期決戦だもの。あの局面でコイツが一発狙うのはミエミエだったからなあ。「ここだと宮本の方が絶対いい仕事するのに…」と思ったね。9回に送った代打も金城。これまたなんかビミョーに違う気が…金城使うんなら、ランナー出てからでしょ。
 
 この試合の負けは大きいと思う。本来なら2位通過でも余裕なんだけど、「絶対1位通過!」と意気込んだ結果、負けたときのダメージを拡大しちゃったような。似たようなことをアテネでやらかした、あの時の教訓が活かされてないように思うんですけど。
 
 私個人の見解だけど、日本のナショナルチームは「勝負に挑む姿勢」に問題がある気がする。大舞台でどこかひ弱なのは、その辺が原因じゃねえかと疑っているんだけど。ぶっちゃけた話、日本代表ってのは「戦力ではなく、メンタルに問題がある」ってことだね。
 
 どの辺が問題かって?まず、日本人はすぐ「名前で格を判断する」クセがある。そんでもって、格上には「負けて当然」、格下には「勝って当然」と考える。確かに、戦力に色々と差があるのを認めるのは大事だ。だけど、有利すなわち勝ちじゃないし、不利すなわち負けじゃねえ。
 
 リーグ戦では、こういう「格を感じさせる」メリットは大きい。まさか全部勝つワケにはいかない以上、「どーやって負けるか」も重要だから。「絶対勝つ!」って意気込んで負けちゃったら、ダメージは計り知れないほど大きくなる。だから、「まあ仕方ない」と思わねばやってられない。強いチームってのは相手に「負けても仕方ないよね」と思わせることができるので、それはそれで有利だ。日本人はコレを人一倍気にするクセに、こーゆー要素の存在を認めようとしないんだよね。
 
 ただ、短期決戦では本来「格の違い」なんて言い訳にならない。格上だろーが格下だろーが、「とにかく勝つのみ!」って気合いで当たるのが「基本」となる。つまり、絶対に「格負け」しないって前提で試合をする必要がある。けど、日本はここでも「格」にこだわるんだな。
 
 その点で言えば、今回の日本代表は「人選からして格を重視」したもののような気がする。「スゴい」選手並べて、相手の戦意を喪失させることに重点が置かれたチームだと。リーグ戦ならそれは正しい。相手に「ひょっとして勝てるんじゃ?」と侮られるのは、長期戦だとダメージがでかい。けど、短期決戦だとそのメリットは小さいのでは?「そんなの知るか。負けたら終わりだ!」で片付けられちゃうんだから。
 
 WBCで言えば、予選突破が決まった韓国戦は、短期決戦にしては珍しく「抜いてもいい」試合だった。ということは、「トップギアを温存した範囲での全力」で当たるのが正しかったと思う。もちろん勝ちに行くんだけど、負けてもダメージは少ないぞと。
 
 まあ、こういう境地に達するのは難しいことだと思う。ならば、韓国お得意の「自分が常に最強で常勝だと信じる」っていう方が有益かも。これはこれで問題ありまくるんだけど、結果残すには悪い手じゃない。もっとも、韓国って国は何事につけ「この境地」から脱却しない限り発展がないところまで来てる気がするけど。
 
 結果はともかく、私が「これぞ日本代表」と認めた存在ってのは…なんかフジヤマケンザン様だけのような気が(笑)。妄想・錯覚入りまくりだったとは思うけど、香港国際Cを勝ったときのフジヤマケンザン様は神々しかった。応援しに行ったコッチが、心の底から「誰のためでもなく、お前自身のために頑張ってくれ!」って気持ちになれたものだ。強い弱いの問題ではなく、あの日のフジヤマケンザン様は「勇者」だった。あれより「強い」馬は何頭も知っているけど、あれほど「偉大な」馬は他に知らない。
 
 相手の強さと自分の弱さを認めつつ、それでも自分の勝利を信じて全力を尽くす…言葉で言うのは簡単である。だけど、この境地に至るまでがどれだけ大変なことか。世の中の大半は、「強いと見れば諦め、弱いと見れば威圧する」ってな境地に至るのが精一杯。自分自身も含めて、「そうじゃない」と言える存在がどれだけあると?私は幸運にも「そうじゃない」と断言できる存在を知っている。ただ残念なことに、それは私自身じゃねえ。人間ですらない(笑)。
 
 トリノ五輪、WBC、そしてW杯。今年は「大勝負」がテンコ盛りである。しかしながら、真の意味で「日の丸を背負える」日本代表がそこにあるのか?結果的に良かった悪かったの問題じゃなく。それは、送り出す我々の問題でもあると思うんだけどな。

3月6日2006/03/07 00:48

 ヲタクネタ。私の中の「何か」がそれを欲している。ある意味一番評判が悪いんだけど、知ったことではない。
 
 何を採り上げるか迷ったけど、本日発売の「コミックフラッパー」(メディアファクトリー)から、「二十面相の娘」(作者小原慎司)にする。またマイナーな…まあ、私の「ツボ」なんだから仕方ない。なお、作者の名前はホントは旧字体が混じります。悪しからず。
 
 ここで出てくる「二十面相」とは、明智小五郎と対決してる怪人二十面相である。江戸川乱歩の描く世界を借りてるわけだね。作風その他別作品と言えば別作品だけど、ほんのり「乱歩の世界」の雰囲気漂っている。
 
 二十面相の娘と言っても、別に二世モノではない。イジワルな親類に引き取られた主人公を「誘拐」した二十面相が、気に入って引き連れてただけ。まあ年の差から言って「娘」だわな。確か中学生だし。ロリコン漫画と言えなくもないけど、私にその趣味はない(苦笑)。
 
 私の目から見たこの作品のキモは、よくわからん時代設定と謎解きってことになるかな。時代設定はホントによくわからん。戦後っぽい記述が出てくるんだけど、なんか昭和と言うよりは大正時代。ココで出てくる「戦争」って第1次大戦のことか?多分違うと思うけど。まあいずれにせよ、こーゆー時代は私のツボだったりする。
 
 謎解きの方は、まあミステリ世界が元ネタだから…って程度。なまじ謎解き漫画に走られるより、コッチの方がいい。これまた私の個人的ツボだな。こーゆー点を抑えられているんだから、私が愛読するのは当然でしょ。
 
 お気に入りのキャラ?そりゃもう、お手伝いのトメさん。今流行の?「メイド」じゃなく、「お手伝いさん」である。ドコが違うんだと言われても困るけど。やってることはメイドだけど、服装が「お手伝いさん」なところがポイント。キャラも間違いなく「お手伝いさん」。最近大量繁殖してる「エセメイド」より、コッチの方がいいね。そもそも、「使用人萌え」ってのはだなあ…(以下略)
 
 このように「私限定で」ハマる要素に満ちている作品なので、正直他人に勧めるような作品じゃないと思う。今まで気にしてたワケじゃないけど(笑)。絵の方も万人向けとは言い難いかな。ただまあ、世間が何と言おうと「いいものはいい」んだから仕方ない。
 
 なお、この作品を「イイ」と思っているのは、私だけではないらしい。実はこの作品、某所でやってた原画展示で存在を知った。それで「ムムッ」となって飛びついたわけだ。本屋ってのはこーゆー「トラップ」が仕掛けてあるから面白い。私が巨大本屋を好むのは、実のところこーゆートラップが多いからなんだよね。
 
 こういう「トラップに引っかかる」楽しみは、ネット書店じゃ味わえない。本の海を泳ぎ回ってこそのものだ。そもそも「自分が読みたい本」が何なのか、他にどうやって探り当てたらいいのだろう?少なくとも私にはわからない。
 
 こういうように「自分の欲しいものを自分で探り当てる」ことは、独特の喜びがある。他人の紹介に頼るのが悪いとは思わないけど、たまには自力で色々漁ってみてはいかが?「新しい自分」を発見できるかもしれないし。ただ、その結果発見したのが「大正時代・謎解き・使用人萌え」みたいなモノであったとしても、私は責任とれません(笑)。

3月8日2006/03/09 01:25

 勝手に献辞。私の母校である、某高校の図書委員へ。誰が何と言おうと、あの図書室は最高です。そこの図書委員である誇りと魂が、いつまでも受け継がれることを切に祈ります。
 
 やっと「区切りがついた」。ふう、長かったなあ。本日、ある仕事が「私が勝手に設定した重要な区切り」を迎えました。めでたい。本日はコレを語りましょ。でも、ネタ分類は黒じゃない。
 
 区切りを迎えた仕事は、「小型図書室の開設」である。正式名称は資料室なんだけどね。どれだけいるのか知らないけど、本好きならば興味を持ってくれるんじゃないかな。ま、実態は地味で大変な仕事だったけどね。
 
 私は今現在、某大学の法科大学院ってところで仕事してる。一応「本気で司法試験目指してる」学生のための学校だね。ここで、卒業生(今年初めて誕生する)のための自習室を作ることになった。私がタッチしたのは、ここに付属する資料室である。だから、蔵書は全部法律関係の専門書。規模は二千冊ぐらいかな。
 
 私がやった作業は…色々やらされた。発注リスト兼目録となるファイル(単なるExcelファイル)は何度もいじったし、入荷した本(寄贈含む)の検品にはほとんど関わった。さらに、本に「資料室蔵書」ってハンコ押し、ぞんざいな分類(今時なのにバーコード対応じゃない)のラベル貼ったし、引っ越し作業用の箱詰めもやった。ま、言っては何だけど「誰でも出来る作業」中心だった気はするね。
 
 とはいえ、これだけは「すごく重要な仕事」と言える作業があった。資料室の書架に実際本を並べ、「この本の収納場所はココ」と具体的に決めたのは、私だ。単にリストに従って本並べただけという話はあるけど。それでも、目録にある本が全部あると確認し、私の責任において「問題なし、作業終了!」と宣言したんだから、気分は良かった。この作業を担当した結果、この資料室にある本は全て「私の手垢が付いた」状態でオープンしたことになる。本好きなら、この喜びがわかってもらえるのでは。
 
 この作業が終わったのは先月の話。その後色々あって引き継ぎ作業が遅れていたんだけど、本日ここの管理責任者が蔵書リストを引き取りに来た。PCファイルだから物理的にどうこうってワケじゃなく、単にリストの構造を説明しただけ。とはいえ、これでやっと心おきなく「後は任せた」と言えるようになった気がする。後のことは、少なくとも私は知らん(笑)。
 
 この図書室は、本当に小規模である。正式名称からして「資料室」だし。貸し出しに全く対応してないし、お世辞にもちゃんとした図書館とは呼べない。とはいえ、一応は某有名大学の名が付いたシロモノ。使う相手は限定されているとはいえ、「本気で司法試験目指して勉強中の」連中。恥ずかしいモノ作るワケにいかなかったのは事実。
 
 驚きなのは、そんなものの開設に、私ごときが立ち会ったことである。自分で言うのは何だけど、それなりに重要なポジションだったと思うぞ。それっぽい経験は「高校時代に図書委員だった」ってだけなのに。周囲に司書の肩書き持った人々がゴロゴロしてたことを考えると、私がもし「使えない」人材だったら、さほど重要な仕事は任されなかったはず。そりゃあ至らぬ所は大いにあったと自覚してるけど、一応は「曲がりなりにも役に立つ」存在として扱われたんじゃないかな。
 
 マンガなんかじゃ「アマチュアがプロと対等に渡り合う」なんて話が出てくるけど、現実は大抵厳しい。けど、今回私はプロの司書相手にある程度存在感を示せた。元図書委員ってだけで。実際は単に「Excelの扱いに慣れてる」「版と刷の違いを知っている」「本を扱っても文句が少ない」ってだけで重宝されたような気がするけど。その程度で通用しちゃうような規模のモノに過ぎないし。それでも、ちょっとカンドーしたのは事実かな。
 
 正直、今回の仕事は苦しくも楽しかった。高校時代を思い出して。上司に「本の扱い慣れてるねえ」と褒められ、「高校時代に図書委員やってただけなんですけどね」と返したんだけど、その時ちょっぴり誇りがこもりましたね。某高校図書委員の名にかけて、本の扱いであまり無様なトコロは見せられないぞと。つい先日ヲタクネタで「高校時代の魂今も忘れず」って話をしたけど、仕事の上でもそれを「証明」できたような気がする。
 
 ま、ちょっとカッコつけて書いたけど、実態は大変で…下らないミスも山積みだったし。正直「もうカンベン」ってな仕事でしたね。本屋の苦労がわかったような気が。ま、だからって「本屋の敵・立ち読み魔」をやめる気はないんだけど(笑)。

3月13日2006/03/14 00:47

 諸般の事情により、更新が滞ってしまいました。反省。ま、色々あるんですよ色々と。そーゆーことにしといて下さい。
 
 昨日、ついにVリーグ覇者が決定した。平野殿VS羽田殿の決戦の結果は、平野殿が僅差の勝利!連合軍+3、連合軍+7って結果だそうな。これは最後の最後に逆転があり得る程度の差でしかない。予選・決勝通じて無敗という「完全勝利」。さすがですね。
 
 そういう私が何してたかというと…またもやTwilight Struggle(笑)。だってみーんな「やろう」って誘ってくるんだもの。まあ、コッチも不満があるワケじゃないけど。だって面白いんだもの。この日のプレイで少し作戦面で思うところが出来たので、今回のネタはそれでいく。このゲーム知らない人はついていけません。悪しからず。
 
 今回採り上げたいのは、リアライメント。「影響力排除」だ。影響力配置やクーデターと比べて地味なアクションだけど、少し重要度を見直した方が良さそうだと思って。
 
 影響力排除は、ちょっと使いにくいアクションだと思う。まず、確実性がない。下手するとクーデターより分が悪いくらいだ。おまけに、クーデターは相手の影響マーカーを排除しつつ自分のマーカーを置けるのに対し、単に排除するだけ。もちろん今までも使われていたけど、どちらかと言えば影が薄かったのもわかる。
 
 しかし、昨日のプレイにより、このアクションは「もう少し見直すべきでは」と考えるようになった。基本は今まで通りでイイとしても、あえてクーデターではなく影響力排除を使うべき時があると思う。そこで、私が気づいた点を書き留めておきたい。
 
 影響力排除最大の利点は何か?実は、「自分の影響力マーカーが置かれない」ことにある。一見欠陥のようだけど、影響力マーカーのない土地は「クーデターの対象にならない」という特徴がある。半端に影響力マーカーがあると、相手はソコを進出拠点としてくるのだ。
 
 今までのプレイでは、クーデターによる相手の進出を食い止めるため「デフコンを下げる」って手を使っていた。確かにコレは正しい。タイミング良くクーデターを使えば、相手のクーデター返しを防げるのだから。ただ、バトルグラウンド以外の場所だとデフコンが下がらない。それを考えると、あえて影響力排除に頼った方がいい局面も考えられる。
 
 私が考える代表例は、ベトナムである。ソ連が調子に乗って、デフコン高いうちから「ベトナム蜂起」を使ってきた場合、あえてクーデターでなく影響力排除で潰す方がいいと思う。そうすれば、ソ連は東南アジアでオペ値にボーナスがあるにもかかわらず、使い道が乏しくなる。あえて使うならフィリピンでクーデターだけど、これは効率いいとは言い難い。もっとも、そんな時に限って相手の手の内に「植民地独立」があったりするんだけどね(苦笑)。
 
 このゲーム、確かにアメリカの方が苦しい。それは大いに認める。しかし、ソ連の戦略が「おおむね完成している」のに対し、アメリカ側はまだ作戦を見直す余地があるような。それに、サドンデス(ウォーゲーム含む)さえ防いでしまえば、アメリカが逆転する余地はあると思うんだけどなあ。レイトウォーのカード研究はちっとも進んでいないし。まあ、多少バランス悪かったとしても、プレイして楽しいことに代わりはないんだけどね。とはいえ、昨日はプレイング次第で勝てたはずだ。我ながらまだ甘い。
 
 このゲームはプレイ時間が短いので、ワンデートーナメントとか開催すると楽しそうな気がする。参加者8人以下限定とすれば、最大3回のプレイ。これなら1日で終わるだろ。ゲームを4つ用意するのは簡単なんだし。優勝トロフィーはもちろん地球儀(笑)。ついでに赤と青のマーカーを用意して、世界を好きな色に染めてもらう。うーむ、いいなあ。頃合いを見て私が主催しようかな。「Middle-Earth東京支部が私に何をしてくれるかではなく、私がMiddle-Earth東京支部に何が出来るかが重要だ」とケネディも言っているではないか!(言ってない)

3月16日2006/03/17 01:32

 WBCに言いたいことはいっぱいあるけど、あえて明日以降(米国-メキシコ戦の後)に回す。正式には、まだ敗退が決まったワケじゃないんだから。
 
 つーわけで本日は、予定通り科学の話題。「地球温暖化のメカニズムと現状分析」について。Web上でかなりステキな記事を見かけたので。
 
 某新聞に掲載された調査によると、地球温暖化の原因は「オゾン層破壊」と答えた人間が多数を占めたそうな。いやはや、何と言って良いのやら。つーわけで、地球温暖化について語っておこう。私の知る範囲で。
 
 一般に地球温暖化の原因とされているのは、「温室効果を持つガス」である。温室効果ってのは、まあ「熱を逃がしにくい」ってことだと思えばいい。大気の大半は窒素と酸素なので、これらよりも熱を逃がしにくいモノが「温暖化の元凶」とされるわけだ。
 
 温室効果のあるガスの代表例が、二酸化炭素である。息をすれば出る。何か燃やしても出る。炭酸の正体。実にありがちな物質なんだけど、量が増えるとヤバいと言われている。一般に「地球温暖化の原因は何ですか?」と聞かれたら、二酸化炭素と答えるのが正解だろう。
 
 二酸化炭素って増えてるのか?増えてるんじゃないかな。こんだけ化石燃料(石油・石炭のたぐい)燃やしているんだから。おまけに、緑も年々減っている。少なくとも、減りそうな要素はあまり見当たらない。だから、「二酸化炭素が増えて地球が温暖化する!」って騒いでいるわけだ。
 
 とまあ、ここまでが「一般教養」レベルの話。ここからはより深い話をしよう。温室効果の高いガスってのは、二酸化炭素に限らない。二酸化炭素と同じくらい「影響が出そうだ」と言われてるものに、メタンがある。メタンは二酸化炭素より温室効果が高いので、微量でも増えると危ないのでは…って意見もある。ちなみに天然ガスの主成分はメタン。じゃあ天然ガスを掘りすぎると…と思うでしょ?実はもっと深刻な量のメタンを大気にバラまいてる連中がいる。それがウシ。人間が食うために育てているウシのゲップは、ヤバいって説があるのだ。ホントかね。
 
 地球って本当に温暖化してるのか?この答えは「多分」となる。実は、言われているほど明確に「地球は温暖化してる」って証拠はない。「どーも温暖化してるらしい」って程度。「ジュラシック・パーク」の作者マイケル・クライトンは「温暖化なんて嘘っぱちだ!」って作品を書いちゃったほど。
 
 ちなみに、「地球温暖化」と「地域温暖化」を混同してはイケナイ。地域レベルで見た場合、なんか温暖化してるように感じる場所が多いはず。人口が増加して緑が減れば、ヒートアイランド現象で地域の気温が上がるからね。これはこれで深刻だと思うけど、地球レベルだと「だからどーした」って影響でしかない。ただ、世界規模の大森林地帯(代表例がアマゾン)の開発は、そうも言ってられないような気が。
 
 ただ、もし「こりゃあ温暖化してる」って結論が出るほど地球が温暖化したら、その時はもう「手遅れ」だろう。地質学レベルで見た場合、地球の気温ってのは案外派手に上下するらしいってデータがあることだし。その意味では、今から対策を考える必要はあるのでは。
 
 ちなみに、オゾン層の破壊は地球温暖化に全く影響ないってワケでもない。オゾン層破壊の原因とされるフロンは立派な「温室効果を持つガス」だし、オゾン層が破壊されると有害な紫外線がやたら増え、生物全般に悪影響が出そうだと言われてる。そうなりゃ植物が深刻に減り、結果として二酸化炭素が増え…ってことになりかねない。
 
 地球環境ってのは複雑な要素が絡まって決まっているので、人間の浅はかな知恵でどうこうってのは大抵的外れだ。正直、地球温暖化についても「わかってないこと」は多い。たとえ人間が一滴も石油を燃やさなかったと仮定しても、「地球は温暖化傾向に向かうのでは」って説もある。逆に「半端な温暖化は氷河期突入を招くのでは」って説もあったなあ。二酸化炭素濃度の上昇についても、「多少排出量が増えても、大気濃度は大きく変化しない」って説もある。
 
 ただ、だからって放置していい問題とも思えない。繰り返しになるけど、「やっぱり温暖化してました」ってしっかり確認できた時には、もう手遅れなんだから。とりあえず、今できることはちゃんとやっておいた方がいいのでは。温暖化が確実になってから対策するより、結局はそっちの方が安上がりでしょ。
 
 ただねえ。個人的見解だけど、「大気中の濃度が上がらなきゃいいんでしょ」とばかり、深海に二酸化炭素を捨てるって計画は感心できない。そりゃあね、地球温暖化のことだけ考えたら効果的な気がする。けど、結果として別のところで「そんなムチャをやったツケ」を払わされるような。人間が自然相手に「良かれと思ってやったことが裏目に出た」なんて例は、山ほどあるからねえ。
 
 地球温暖化を防ぐには?今のところ、とにかく二酸化炭素排出量を減らすことが重視されている。だけどねえ。いわゆる「地球に優しいもの=二酸化炭素削減」ってワケでもないんだよね。代表は原発。火力発電より二酸化炭素排出量は少ない。水力発電も二酸化炭素は出さないけど、コッチは自然破壊(緑の減少)がネック。あと、某知事が音頭を取って削減したディーゼルエンジンは、二酸化炭素排出だけを考えたらガソリンエンジンより優秀だったりする。難しいねえ。
 
 地球温暖化は、深く考えると相当難しい問題ではある。でも、だからって入り口からして間違うというのはどうかと思う。すげー有名なことだと思っていたのに、「原因はオゾン層破壊」って解答が多いというのは…しかもこれ、世界規模の話らしい。ドイツでも同様のカン違いが多数を占めたって話だから。うう、先進国一般人の科学教養ってのはその程度なのか…そりゃあ地球温暖化するワケだ。
 
 というわけで、地球温暖化について色々語ってみました。これで皆さん「正解」を答えることが出来ますね。ま、だからって偉いとはカケラも思わないんだけど。大切なのは、各人が「地球温暖化について」真剣に考え、ちゃんと対策することだから。ま、かく言う私もそんなのあんまり気にしてないけどね。ただ、入り口ぐらいは覚えてください。何事もそこから始まるんだから。つーわけで、今回はオチなしです。

3月27日2006/03/28 00:34

 色々あって更新が遅れまくり。触れるつもりだったWBCも触れずじまい。いやまあ、本当にすいません。
 
 本日の話題は、やはりドバイでしょう!本当は事前に予想したかったんだけど、すっ飛ばしちゃったからねえ。チクショー、何でオレは日本にいたんだろ…
 
 まずはシーマクラシックを勝ったハーツクライ。2番人気は「よく見てるなあ」ってところか。実力は認めても、長距離輸送と馬場適性が未知数だったからね。その点、確かにウィジャボードの方が信用度は上だった。輸送実績あるし、輸送距離自体短め(ハーツクライに比べれば)だし。
 
 それに、馬場適性もあったと思う。実はドバイの芝って、香港沙田と似てる気がするんだよね。過去香港馬は好成績を収めているし、ステイゴールドやジムアンドトニックといった馬が両方好走してるし。ハーツクライに関しては、実力は認めても不安要素も大きいってところでは。
 
 そんな不利をはじき返しての勝利。いやはや、何と言っていいのやら。しかも逃げ切りですよ。「誰だお前」って言いたくなりますな。「中の馬」がいたんじゃねえか?ま、過去にステイゴールドが勝ったレース、「イマイチ君」の方が縁起良いってことかも。
 
 それより驚いたのは、ユートピアの勝利。お前、オレが見てないレースじゃ強いなあ…去年の東京大賞典で「アジュディミツオーを楽に逃がすなんて、この役立たず!」と怒鳴りつけた馬ですよ?「貴方が見に来なかったから勝てました」とか言って、ドバイ土産持ってこられたらどーしよ(笑)。ドバイの空に「なんだとぉ~!」って日本語が飛び交ったのは確実でしょ。私が見に行ってないにもかかわらず。
 
 これで橋口調教師は初海外遠征で2戦2勝。あの橋口調教師がねえ。JC直後に「オレは運がない!」と吼えていたのが嘘みたいだ(笑)。そんな調教師が出る時代になったんだねえ。「見果てぬ夢」だったのは、ほんの10年前なのに。嬉しい反面、少しだけ寂しくもなるね。いい方にとはいえ、時代は変わったんだなあ…
 
 今では「趣味は海外競馬観戦」と言っても「すごいねえ」で終わりだろうけど、昔は相当バカな奴の趣味に過ぎなかった。一般人からは「海外行ってまで競馬?」って顔されるし、競馬ファンからは「わざわざ海外行く必要あるか?」って顔されるし…多分コレは世界全体の話だったと思う。
 
 そんな風潮を変えたのが、ドバイワールドカップの創設だったと思う。それまでも国際レースってのはあったけど、「観光の目玉」って意識を強く打ち出したのは、このレースが最初だったのでは。当時は「王族の道楽」と思われていたけど、このレースがドバイにもたらしたモノは決して小さくなかったと思うな。
 
 今じゃ香港すら競馬を観光の目玉の1つと考えてる(としか思えなかった)ぐらいで、「競馬は世界の共通言語」って概念は、着実に根付いてきてると思う。ドバイ以前にそんな概念はカケラ程度しか存在しなかったことを考えると、このレースの偉大さがよくわかる。
 
 かく言う私自身、フジヤマケンザン様に「海外競馬の何たるか」を教えられ、そこそこの渡航歴を誇る身。ドバイの殿下には遠く及ばないけど、「競馬は世界の共通言語」って概念の普及に少しは役立てたんじゃないかな。時代が変わったのは少し寂しいけど、そう変えた要素の1つに自分がいたと言ってもいいような。そんな私だからこそ、ユートピアの「日本馬の海外ダート重賞初勝利」って歴史的瞬間に立ち会えなかったのは、かなーり悔しいですな。
 
 ハーツクライには、この後キングジョージに遠征する計画があるとか。ふーん、キングジョージかぁ…英国にはやり残しがたっぷりあるんだよな…

3月31日2006/03/31 19:46

 仕事のこともあるけど、諸般の事情により私のPC(FKP改もフジヤマケンザンも)が使用できなくなってしまった。いかんいかん。
 
 この混乱は週明けまで続くので、更新が遅れます。大変申し訳ない。ま、それとは無関係に、仕事が忙しくて更新してるヒマがないんだけどな!年度末なんて嫌いだぁ!