7月28日2013/07/28 23:14

 本日はワンフェスに行ってきました。行ってしまいました。ついに。踏み込まないようにしていた場所なんだけどなあ…
 
 何故踏み込まないようにしていたのかって?簡単に破産できるからだ。立体造形物は高いんだよ。にもかかわらず「アレ欲しい」「コレも欲しい」なんてやったら、いくらカネがあっても足らない。とにかくひたすら危険なシロモノばかりなんだよ。
 
 なのに、何故行ったのか。相当しょーもない理由である。今年2013年、気がつけば、私は毎月何かしら同人誌即売会に参加していた。リストは以下の通り。
 1月 こみっく☆トレジャー21(
 2月 サンシャインクリエイション58・コミティア103
 3月 ゲームマーケット2013大阪
 4月 サンクリ59・ゲームマーケット2013春・コミック1
 5月 コミティア104
 6月 サンクリ60
 
 来月以降はこんな予定になる。一応参加内定しているモノオンリーね。
 8月 コミックマーケット84・コミティア105
 9月 こみっく☆トレジャー22
 10月 コミティア106
 11月 ゲームマーケット2013秋
 12月 コミックマーケット85
 
 前々から平均月1以上だってのはわかっていた。それで満足しようと思っていた。けれど、7月だけ何もないのはどうか?と考えてしまったんだよ。そんでもって、7月に開催されるイベントって、ワンフェスぐらいしか思いつかなかったんだよ…調べれば他にも何かしらあったと思うけど、調べなきゃイケナイって時点で「行ってもなあ」って規模・もしくは内容(興味ないジャンルのオンリーとか)のイベントと確定なんだよね。
 
 まあ、一応他に用事がある(コミケ絡みの連絡)ことだし、「何も買わないぞ!」と覚悟決めておけば、何とかなるかなと。即売会まで行って何も買わないのはどうかと思うけれど、それぐらい強い意志を持って臨まないと危険すぎる。そうまでして、なんとか破産しない程度に買い物を抑えられるかな…ってなもんだ。
 
 結論から言えば、とりあえず立体造形物は何も買わなかった。危険なシロモノは山ほどあったけど。個人的に最もヤバかったのはF1マシン。フェラーリだのマクラーレンだのなら、いつのマシンでも我慢できたと思う。ジョーダンはヤベー。「7upジョーダン」だったら買っていただろう。他にも戦車(3突が…どいつもこいつもF型で助かった。B型だったら…)、航空機(フランカー系は好きだけど我慢できる。フラゴンかフォックスハウンドが…)、小火器(誰が何と言おうと、ATRが好き)に特撮ヒーロー(ゴレンジャーはグッと来た)、燃えアニメ(ボトムズ30周年ですって。レッドショルダーカスタムやっぱりカッコエエ)に萌えフィギュア(ツボが1匹いるんだけど、幸運にも見なかった)…何度「コレ下さい」と言うのを我慢したか。
 
 我慢できた最大の理由は、私はモデラーとしての技量ゼロ、って部分でしょ。完成品は高い。キットにすると多少値頃感が出るけれど、私のウデじゃ作れないからなあ。そもそも装備からして持ってないし。一部ゲーマーはそーゆー技量を持っていると判明しているので、個人的には「うらやましいな」と思っていたんだけど、今日ばかりは自分の未熟な腕に感謝したくなった。
 
 しかしながら意味不明なモノは買ってしまった。扇子と同人誌…まあ、私は基本「ゲームか小物グッズか本」の人だからして。扇子は基本実用品。扇ぐため…よりもパチパチ鳴らすため、かなあ。結構クセになっている。実は扇子って「鳴るモノと鳴らないモノ」があり、鳴らないモノの方が入手しやすいと思う。百均なんかで売っているのは基本鳴らない。私が買ったのは当然鳴るモノ。ネタは燃え×2、萌え×1。結構な頻度で壊れたり落としたりするので、予備は必要だし。
 
 本は軍用ライフルのマニュアル翻訳。M16A1とAK47の手入れ方法を紹介した物。私が銃をとる日が来るとは思えないけど、「そんな日」のために予習しておこうかと。正直自衛隊だか日本軍だかの兵隊として戦うことは無さそうなので、「ゲリラになるんだったら、この2つのうちどちらかだろ」と判断した(笑)。ロケット弾や対戦車ミサイルのマニュアルもあったけど、そんな高級品は若い奴が使え(おい)。
 
 ワンフェスの会場は幕張メッセ。正直遠い…というより、心理的に「行きにくい」場所である。いやまあ、ワンフェスその他開催イベントに文句はない。けど、幕張メッセって建物はね…立地がどうとか建築物としてこうとかって話じゃない。昔々のコミケを知っている人間としては、今でも「追い出された」トラウマがあるんだよ。かな~り強引に追い出され、なんとか晴海に拾ってもらったアノ時の記憶は、古い人間には残っているからなあ。ま、基本どーでもいい話だけど。
 
 正直、会場は思ったよりは狭かったし、参加人数も少なかった。元々コミケとは比較にならないイベントだとは思っていたけれど、もうちょっとこう…って感じ。立体造形物を扱う関係上、コミケは机半分が1サークルなのに対し、ワンフェスは机1つで1ディーラー(ワンフェスの「売り手」はこう表現する)って違いがあるとはいえ、巡回に肉体的苦痛は感じなかった。まだ体力あるね私も。もっとも、今回は荷物軽かったからなあ…おまけに全部真面目に見て回ったら、心底ヤバいモノ発見しちゃったかもしれないし。
 
 言うまでもないことだけど、今回電源不要ゲーム関連アイテムはナシ。立体駒を使ってどうこう、って構想(中途半端に投げ出されたモノが昔あったような…)があるんならともかく、基本関係はないでしょ。ただまあ、余裕があるなら「立体駒使った同人ゲームをワンフェスで頒布しようとする奴」が出現しないかどうか、見張りたい気はするけどね。いくら何でも同人でソレはキビシーと思うなあ。量産体制が整うとは思えないので。
 
 つーわけで、私のよくわからんプライドを満足させるため、出撃してみました。なんつーか、とてつもなく危険なイベントだったけど。万券がバンバン飛び交う世界だからなあ…で、でも、なんかまた行きたいような…手ごろな価格の小さいモノなら、買ってもいいような…

7月21日2013/07/22 02:15

 夏だ!コミケカタログ発売だ!「夏期攻勢開始」である。DVD版も入手し、スマホにインストール完了。ああ、これでやっと戦える…いやまあ、紙のカタログだけでも戦えるけどさあ。
 
 今回は何を考えたか土日月の3日間体勢。休みに関しては、この際強引にでも休む覚悟があるから問題ない。しかしだねえ。今までは「1日目:企業中心にゲーム(電源不要)・2日目:企業の残りをツメて、後はマッタリ・3日目:サークル中心」とすれば良かったのに、従来の3日目が2日目に来た関係上、2日目にサークル中心にシフトせざるを得なくなった。3日目は売れ残りを気にして企業ブースは「使い物にならない」(開始直後に売り切れる)のがフツーなので、どうも初日に企業をほぼツメておく必要が…企業中心の買い子である私にとってコレは痛い。痛いなんてモノじゃねえ。
 
 その代わりと言っては何だけど、3日目はジックリとゲーム(電源不要)を堪能できる予定。今年はアナログゲーム系サークル受難の年と言っていいのでは。ゲームマーケットの会場・日程変更ほどじゃないとは思うけど、3日目への移行は色々影響があるんじゃないかなあ。なんか「2日間キツい戦いを続けた関係上、3日目は会場に行けません」とか言い出す奴が出そうな気が(苦笑)。まあ、私は大丈夫だけどな。大丈夫だということにしておいてくれ…
 
 幸い?メイン戦場の1つゲーム(電源不要)が3日目にシフトしたので、初日企業に費やせる時間は増えた。けど、「3日間ずっと西と東を飛び回る」のがキホンとかいう歪んだ趣味を持った私のこと。今までよりはマシってだけで、サークルに用がないワケじゃねえ。一応初日西には「用がない」と思われるんだけど、東に用がある以上、移動距離は例によってシャレじゃ済まない。
 
 夏だから、カレンダーを求めてどうこう、って話にはならない。その分楽ではあるんだけど、多分焼け石に水。どーせ「想定外の攻撃」がどっかから飛んできて…ってな想定はしていたけれど、アレは反則だろ!早くもキョーレツな攻撃を喰らって、シャレじゃ済まない出費決定。本来ならば「大型高額グッズ」は守備範囲外なんだけど、「あの馬鹿」関連は駄目だろ。なんで今更…
 
 おまけに、夏は熱くて暑い。薄着だと日差しで熱く、厚着すると当然暑い。私は熱い方がイヤなので、「体温調節機能ブッ壊れているんじゃ」ってな服装で飛び回ることが多く、基本ソレで大丈夫だ。けど、夏コミで晴れると流石にヘトヘトになる。毎回体力・気力の限界にチャレンジしてるからなあ。むろん、倒れないよう色々ケアはしているけれど、それでも体に響くんだよね。
 
 ただまあ、だからって「コミケ引退」なんてできるワケがない。義理人情が絡んでいるからね。ことコミケに代表される同人誌即売会関連では、私はモーレツなまでに「体育会的思考」をする。なんつーか、義理人情を大切にしないと、やってられない世界なんだよ。信頼関係が全ての世界だからなあ。「任せれば、必ず入手してくれる」だけじゃ駄目。「入手できなかったけど、最善の手段だと信じて任せたんだから悔いはない」って言ってもらえるぐらいの信頼がないと。そんなレベルの信頼をされている以上、それに応えるべく全力で飛び回り結果を出さないと、何より自分のプライドに関わる。そーゆー世界なんだよ。
 
 義理人情は私とサークルの間にも発生する。私が喜んで受け取る姿を楽しみにしているサークル様には、必ずや「F男の笑顔」をお届けしなくてはならない。否、たとえサークル様が私を個体認識していなくても、やはり応援しているサークルには可能な限り直接顔を出し、「有り難うございました。頑張って下さい」と言わなくてはならない。私が思うに、忠誠心とは本来そーゆーものだ。「報われるからついていきます」なんてのは忠誠心じゃねえ。それを超越できる何かがあるから忠誠心であり、そーゆー忠誠を期待できるから人徳と言うのだと思う。
 
 とはいえ、私にも色々と物理的な限界はある。私の体が2つ存在しないのは「間違っている」とは思うんだけど、現実問題として存在しないからなあ…おまけに体力も年々衰えている。とりあえずまだ「気力があるうちは動ける」けれど、最近は「ほっと一息ついた」だけで疲れが吹き出すからなあ。自分の限界を見極めておかないと…
 
 あと、細かい不安点が1つある。今回から「コミケで使用している曲」が変更される。不審物チェックをお願いする際に流れる曲が、変更されるらしい。だからどうした?影響なんて無い…と思いたいんだけど、「戦闘中」に聞こえる楽曲が変更されるのは、ちょっと不安。アタマはともかく、カラダの反応が関係してくるんだよ。ヘンに違和感覚えるような曲だったら、リズム壊しかねない。リズム壊して流れに乗れないと、色々と不具合抱えかねないんだよね…JRAのファンファーレの次に変えて欲しくなかったんだけど…
 
 ただ、正直あまり心配はしてない。私には「コミケ4日目・5日目」があるからだ。は?何ソレ?ふっふっふ、4日目は1週間後のコミティア・5日目は半月後のこみっく☆トレジャーだ。創作系は最悪コミティアで補完できるし、一部サークルはこみトレで何とかなる…はず。両方ともまだカタログ出てない(当たり前だ)ので、断言は出来ないけれど。つか、この辺を「補完できる場」として考えないと、今回はマジにやってられないかもしれない。体力の衰えは気力でカバー可能だとしても、戦略・戦術の大幅な変更が必要な今回は「それだけで通用するとは限らない」からなあ。ならば物量で勝負。「戦いは数だよ、アニキ」だ。
 
 まあ、いつものよーにタイヘンな季節がやってきたわけだけれども、こっちも経験だけはそれなりに積んでいる。ネットから遮断されただけですぐ「戦えません」などとヌカす若造とは違うのだ。つか、そう考えないとやってられない。体力があり、スマホその他を私より使いこなすような連中を相手に戦えなくちゃイケナイんだから。根性と気合い、それと経験から来る知恵しか頼るモノが無いんですよ。さて、今回も熱さに暑さ、薄い財布と乏しい体力、過酷な注文に際限なき物欲との戦いが始まる。コレを乗りきるためには入念な準備が必要だ。戦いはもう始まっているぞ同志。こんなコトしている場合じゃないぞ!

6月18日2013/06/19 00:33

 本日は、先週末の関西遠征回顧。いやまあ、特に語るべき何かがあったワケじゃなかったりするんだけど、一応ってコトで。
 
 自分でもよくわからん理屈に従い、ComicCommunication17なんぞに出向く。前日になって「主な遠征理由」が落ちたりしたんだけど、ソレを気にするような精神構造はしていない。ソコに可能性があるなら、出掛ける。「追いかける」とはそーゆーものだ。
 
 この即売会、実は終わりが近い。今回がインテックス大阪最後の開催で、次回が最後だとカタログに明記されている。諸般の事情により、中小オールジャンル即売会は地方中心に色々厳しくなってきていると聞いてはいたが、その影響かねえ?後継イベントが出現することを祈っておきたい。なお、次回参加するかどうかは今のところ決めてない。今回はちょっと特別であり、基本は「参加しなくちゃ」ってイベントじゃないとは思う。けど、最終回と聞くとちょっと…
 
 いつものよーに夜行バスに乗り込み、いつものよーに大阪駅周辺にたどり着く。ここでアクシデント発生。携帯の電源を切り忘れていた。おかげで電池切れ寸前。コンフェデ杯の結果見てないし、競馬中継でも聞こうかと思っていたのに…とはいえ、ここであがかずに「仕方ない」で片付ける。まあ、私にとっての携帯なんてその程度だ。
 
 カタログは当日朝になって初めて入手。それでも戦える自信はあったし。普段私が「カタログがぁ~!」と騒いでいるのは、主戦場が「そんな私でも、カタログチェック抜きでは戦えない」ほど激戦区だからだ。戦場の規模がデカいコミケとか、売り切れが滅茶苦茶早いゲームマーケットとか…
 
 とりあえず、お目当てのサークルが薄いコピー本出しているのは知っていたので、朝イチでゲット。後は会場内をぶらぶら回る。「挨拶しなきゃイケナイ」レベルのサークルは流石になかったけれど、知ってるサークルはいくつかあったので、顔は出しておいた。そのほとんどが新刊ゼロ。軒並み「新刊はコミケ予定です、お楽しみに」だった。他のサークルもせいぜいが「関西初売り」程度で、この日の新刊はごく少なかったように思う。これは色々苦しいなあ。ただまあ、私がイジョーなだけなので、フツーは問題にならないのかも。
 
 電源不要ゲーム系はとりあえず1つ。ゲームマーケット大阪で入手済みだけど…会場規模が倍くらいのこみっく☆トレジャーと比べた場合、「割合から考えるとこんなもの」って気はする。とりあえず、都内及び大阪付近に話を限定すると、男性中心のオールジャンル即売会では「何かしらある」と考えて良さそうな感じ。とりあえず1,000サークルほどの規模であれば「いる可能性の方が高い」ようだ。ただし、セミダミーサークル(一応キチンと本を持ち込むけれど、開始1時間ほど誰もいないサークルのこと)含めての話だけど。
 
 何だかんだ言ってそれなりの時間を掛けて会場を回った後、前々から一度見ておきたかった日本橋へ行ってみる。どんな街なのか見ておきたくて。地図はスマホがあれば…と思っていたけれど、電池切れ。不安を抱えつつも「まあ何とかなるでしょ」で行ってみた。とりあえず向かったのは地下鉄の日本橋駅。そこからとりあえずメロンブックス(同人誌扱っている本屋の1つ)を目指す。入手したカタログに広告があり、ソコに店舗の位置が載っていたから。まあ「この辺」がそーゆー街なんだろと。方向音痴ぶりを見事に発揮してワケわからんトコロに迷い込みかけたけど、とりあえず「そーゆー場所」を発見し、アニメイト・とらのあな・メロンブックス・イエローサブマリンにボークス…といったあたりを「攻略」できた。
 
 とりあえずの印象。日本橋ヲタク街って、駅から案外歩くのね…。その辺、秋葉原とは感覚が異なるかも。JR池袋駅から「乙女ロード」へ向かうよりも歩いた気がする。最も、この辺は慣れの問題も大きそうなので、地図で比較してみないと断言は出来ないかな。品揃えは…う~ん、ザッと回っただけじゃ断言しにくい。とりあえず、秋葉原ほどじゃないとは思う。同人誌って東京以外はみ~んな地方であり、大阪であってもやっぱり「地方都市」扱いだからなあ…一応、イエサブがあってコマンド誌とGJ誌が入手できる分、私の地元大宮よりは遙かに「F男フレンドリー」ではある。けれど、単純に各種アイテムの入手だけ考えたら、帰宅早めて秋葉原に立ち寄った方が手っ取り早いのは間違いない。その意味では今後大阪入りした時に「毎回立ち寄ってみる」価値は無さそう。ただ、いずれ機会を設けてより深く調査してみたい気もする。
 
 そーゆーわけで「大戦果」とはいかなかったけれど、毎回大戦果を求めて…ってのは私の好みじゃない。ガツガツと戦果を求めるより、ぶらっと行ってテキトーな戦果を獲得し、ついでにより大きな戦果が得られればOK…ってのが、私好みの旅だ。その辺、時間の使い方は贅沢に出来ている。だからこその「大貴族」なのだ。「平民落ち」してしまうとこんな贅沢は出来ないからなあ。別に貴族だから偉いってワケではなく、それどころかどう考えても平民の方が偉いんだけど、これぐらいの役得?はあってもいいんじゃない?つか、そうでも考えないとやってられん。いくら単行本作業があるとはいえ、GWのコミティアで落ちた本を再度落とされるとは…覚悟しててもキビシーものがありますよ。トホホ…

5月23日2013/05/24 00:04

 本日は簡易更新。週末の準備で忙しいので。ダービーの予想だけなら、ココまで忙しくはないんだけど…
 
 米Amazonについて、説明はイラナイと思う。このアマゾンが、”Kindle Worlds”なるサービスを始めるらしい。どんなサービスなのかは、とりあえずコチラ(リンクあり)を参照してもらうと手っ取り早いかな。要約すると、「パロディ同人小説を、合法的かつ原作者にも利益が行く形で売る」ものらしい。
 
 ヲタクである私にしてみれば、とりあえず「なんじゃこれは~!」とは思った。何だかんだ言ってアングラな存在であるはずのモノを、表に引っ張り出すような行為だからなあ。実際問題についてはビジネスやら法律やらが絡むので断言できないけれど、小説だけじゃなくてマンガにも応用される日が来るのでは…って予想は出来る。出来るけれど…う~む、その未来図は明るいのかぁ?
 
 そりゃまあ、合法・非合法って部分だけ考えれば、権利関係はキチンとしていた方が良い。けれど…こーやって「型にハメてしまう」ことが、同人文化にとって良いことなのかどうかは…世の中には「曖昧にしておいた方が良い」コトなんて山ほどあるわけで。
 
 とりあえず私ごときじゃ詳細は不明なので、ここでは断言的な論評は差し控える。ただまあ、同人業界にクビ突っ込んでいる人間にとっては、「将来の話だけど、なにかしら関連が出てきそうな話題」だと思っていていいんじゃないかな。最悪の未来図としては、「アマゾンが、自分達を通さないパロディー同人誌全てについて、意味不明な訴状を送りつけてくる」ってのがあるので。日本の同人市場の大きさを考えたら、その半分を取り込むために、大赤字覚悟の訴訟を連発する価値があるかもしれないからなあ。
 
 とりあえず目先の問題として、私がこのニュースに関する同人誌を探す羽目に陥るのは間違いなさそう。そーゆー同人誌を出す奴がいるのは間違いない。「最前線」で活動していて、なおかつビジネスや法について私より詳しく、こーゆー問題にクビ突っ込むのが大好きな人間はいると思うぞ。ああ、また即売会で探索対象が増えた…まあ、いつものコトなんだけどな!

4月29日2013/04/30 00:42

 青葉賞の結果に眉をひそめ、春天の結果に悪態を…え?違うだろって?その通りですね。28日のレポートをお届けします。
 
 前日「迎撃」のためそれなりに飲み、いい気分で帰宅中に着信が。「イベント後はヒマ?」という飲みのお誘い。これがフツーのお誘いなら、「多分どっかの打ち上げに顔出したくなるんだろうな」って理由で断ったかもしれない。しかし、世の中には「生死がかかってない限り、絶対断れない」相手ってモノが…あああ、また予定変更だ。午後の予定を中心に色々変更があった。
 
 朝早く起きてコミック1の入場待機列に。8時程度に到着したんだけど、すでに大行列。これは覚悟していたことだからいい。コミケの一般入場だったらコレよりスゴい。むしろ問題は開始時間。コミ1は10:30でゲムマは10:00。「アッチはもう開始か…」と思うと、ものすごい焦りが。ま、焦ったって仕方ないんだけど。
 
 入場後はまず混雑するトコロへ。いくら遅めの入場とは言え、「混雑のピーク」はまだ早い。その前に混みそうなトコロを片付けておくのがセオリーだ。とはいえ、ここで時間を喰った(想定内ではあるが)関係上、他の混雑サークルは「ピーク後に攻めた方が良い」と判断し、そんなに混まないトコロを攻めてから転進。
 
 ゲムマ到着は一応午前中。予定通り。文字通り速攻で目的の場所を回る。用事はいっぱいあるのだよ!挨拶は思い切って省略、とにかく「じゃあまた後で!」って捨て台詞残して飛び回る。この時点で大量の荷物が生じたので、某所で預かってもらって再度コミ1に転進。
 
 再びのコミ1で「さっきあえて見送ったトコロ」を攻め、予定外のモノもいくつか入手しつつ、再びゲムマに。挨拶はしなくてはならない。なんか山ほど挨拶して、色々ダベった。つか、ある意味コッチの方がメインである。こーゆー交流こそが即売会の醍醐味なんだし。複数回「お待ちしておりました」と言われた気がするし、某有名ブロガーからは「顔を見ないと即売会に来た気がしない」などと言われてしまった…う~む、ウォーゲーマー限定とはいえ、ある意味私自身が名物と化しているのか?いいことなのかな…いいことだとしておこう。考えたら負けだ。
 
 ちなみに、何を入手したのかは全くもって未整理状態。コミ1入手物の大半は「軍事機密に抵触するので非公開」だけどな。ただ、最初に入手したトコロのセットに紙袋が付属していた関係上、思いっきり軍事機密に抵触する「恥ずかしいブツ」を持ち歩いていた気がするのだけど。この点にツッコミたい方は、飲みの席という非公開の場所でお願いしたい(笑)。色々言い訳はある(おい)。ついでだから、紙袋と一緒に持ち歩いていた手提げ袋について解説。アレは今年2月に「実用性を求めて」某即売会で入手したモノ。いくつか選択肢があったが、その中で最も頼りになり、なおかつ最前線に遠慮無く投入しても良心が痛まないキャラは誰か…と考えた末に選ばれた。「戦死もあり得る過酷な戦場での相棒」として考えた場合、小林源文先生描く主役キャラの次ぐらいに頼りになると思うぞ、「まどマギ」のマミさんは(笑)。
 
 とりあえず軽く紹介しておこう。コミ1で入手した同人PCゲーム「ガールズパンツァーブリッツ」はちょっと話題になった。一応、ヘクス使用のマトモなシミュレーションゲーム風のように見える。18/禁だけど。18禁部分は心底どーでもいい(コレを問い始めると絵柄がどうだのシチュエーションがこうだの…ってな話が始まるので、問わない方が良い)が、なかなか楽しめそうだ。あと、大阪で入手し損ねた「ぐるぐるパンツァー」(サークル名:中村誠)が結局入手できたのは大きい。F男認定「2013年バカゲー大賞」受賞最有力候補である。私が入手したモノに限定すれば、歴代でもトップクラスだ。当日あの場にいたウォーゲーマーのかなりの割合が入手したと思われる「イングロリアス・パンツァーズ」(サークル名:このシミュゲがスゴい)も相当なバカゲーだけど、残念ながらアレには及ばない。
 
 とりあえず今回の傾向として、「ガルパン」人気を当て込んだ?戦車戦ゲームが多数見受けられた。いや、全部が全部「そーゆーモノ」じゃないとは知っているけどさあ(笑)。ただ、「ブームを利用する」って姿勢は決して悪くないと思う。そんなものに釣られて入手した人間の大半は「ゲーマーとして定着するワケじゃない」けれど、低確率ながらそうなる奴はいてもおかしくないし、とにかく売れればこの業界としては多少潤うわけで。
 
 なお、挨拶回りしたのはウォーゲーム系だけじゃない。色々癒着している某サークルとか、ウォーゲームデザイナーでもある某氏のサークルとか、以前別の即売会で見かけて「ゲームマーケットに来なさい」って言ったら本当に来たサークルとか、ある意味心底ワケわからん範囲にも挨拶した。来賓扱いされるような方々はともかく、それ以外ではトップクラスの「顔の広さ」じゃないだろーか。まあ、それがF男と言えばそれまでだけど。みーんな私のこと「フツーじゃない」と言うものな(笑)。顔は地味だと思うけど、忘れがたい何かがあるんでしょ。
 
 15:30頃、おもむろに会場を撤収、新宿に向かう。コミケにおける「上司」と飲むためだ。この誘いは断れない。そーゆーものだ。一度気力が抜けたので倒れそうになるが、アルコールパワーで気力を再注入、6時間ほど飲んでました。元気だなおい。けど、今日はもう色々駄目だった…明日仕事なのに(苦笑)。こと同人の世界に関しては、私は「浪花節的な人間関係」を構築している。同人とはそーゆーモノだと思っているので。顔が知られていれば挨拶は欠かさないようにするし、知られて無くても色々忠誠は尽くす。たとえそのため体力削って広いビッグサイト内を飛び回ることになっても。それがF男の「心意気」である。まあ、それを示された側は迷惑かも知れないが(苦笑)。これは私が「上司」の背中見て勝手に覚えた「鉄則」である。普段滅多に顔を合わせない関係だからこそ、こーゆー「基本」が大事だと思う。
 
 ゲムマの客の入りは好調だったようで、どうも同人ゲーム界はまだ拡大傾向にあるらしい。ウォーゲーム系に限定してもそんな感じで、それなりに景気良い話をいくつか聞いた。う~む、正直に言おう。いくら何でも聞いてねえ。数年前の私に「同人ウォーゲームにちょっとしたブームが来ると思うか」と聞けば、「来て欲しいけれど、あり得ない」と即答したんじゃないかな。これはプロレベルでも同様らしく、今回の「ウォーゲームハンドブック2013」内に再収録された「野獣げぇまぁ」(文:徳岡正肇)にはゲームマーケット関連の話題が山ほどあり、いずれの記事を読んでも盛況ぶりへの驚きと喜びがヒシヒシと伝わってくる。
 
 そりゃあね、私は同人ゲーム、特にウォーゲーム系を見かけるたびに「未来は明るいと信じて、活動を継続し、可能ならば推進すべし」と説いてきた。古くからの同人ゲーム愛好家は結構いると思うけれど、もし私特有の何かがあるとするならば、作り手に面と向かって恥ずかし気もなくコレを高言した、って部分であろう。同人ゲーム買うような奴は、内心みんなそう思っていたと推測するけれど、流石に実際口にする馬鹿は少なかったのでは。我ながら無責任なことを、と思っていたんだけど、なんか作り手皆が色々奮起して、よくわからんけど本当に栄えた。気分は「川藤(その昔の阪神の選手。代打で有名)を出さんかい!」って言ったら本当に出てきて、「ホンマに出してどうするんねん…」って言ってた(ここまでサントリーモルツCMのパクリ)らホームラン打った、ってなもんだ。多分オレのおかげじゃない、でもなんかすごい。
 
 この流れに上手く乗っているように見えるのが、コマンド誌。だって、最新号付録は同人ゲーム「竹島ショウダウン」続編(笑)だし、第2特集っぽく組まれたアフリカ戦特集では同人ゲームを2つも紹介している。商業モノと並べてだ。つか、「SLGamer」をさもどこぞのゲームメーカーの作品のように紹介している点には吹いた。「もはや同人じゃねえ」ってか。
 
 これから先、同人ゲーム界がどーなってゆくのか。それは私にはよくわからん。けれど、とりあえず私が「最前線で」取材を続けるつもりであることは間違いない。そんな覚悟?を持った阿呆が他にいない以上、自分が知りたいことを知るためには自分で飛び回るしかないから。誰か他にやってくれれば遠慮無く楽隠居するのに…と思わなくもないけれど、結局は「顔出さないと義理が果たせねえ!」とか言って飛び回ることになるんだろうな。ある意味因果なシゴトだな。ま、好きでやってることだからいいんだけど。
 
 まあ何と言うか、予想以上にタイヘンな1日でした。気力が充実している当日はともかく、流石に気が抜ける翌日はキビシーですね。とはいえ、昔ほどじゃないにせよ私はまだまだ動ける。気力が抜けると反動がキツくなったのは事実だけど、気力さえあれば「体がついて来ない」なんてことはない。これからも元気に飛び回りたいモノですね。とはいえ、今回みたいにキツい日程はカンベンして欲しいけど…コミ1の全体巡回できなかったからスクールカレンダー入手に失敗したし…ブツブツ…

4月23日2013/04/24 00:42

 28日の行動指針がやっと決まった。あくまで指針なので、実際どう動くのかは当日次第。何の参考にもならないと思うけれど、とりあえずは紹介してみよう。
 
 実はすご~く迷ったんだけど、この日はコミック1(以下「コミ1」)を先に攻めることにした。いやね、ゲームマーケット(以下「ゲムマ」)の方が少しだけ開始時間が早いし、売り切れ警戒度はコッチの方がむしろ上…って話はあるので、色々迷った。けど、結局コミ1には「分身」(私の代わりに買い物してくれる人)を派遣できないから…仮に開始5分でゲムマをひとまず片付け、コミ1に向かったとしても、多分あんまり役に立たない。ちょっとでは済まない出遅れになる。
 
 とはいえ、まさかゲムマの買い物全部を頼むわけにはいかない。金銭面はともかく、重量が問題だ。大阪初売りのブツは基本入手済み(例外あり)にもかかわらず、アホみたいな量になると予想されるからなあ。つーわけで、私が「売り切れ警戒度:高」に分類したいくつかを依頼し、後は自力で何とかするつもり。
 
 つーわけで、それなりに早い時間にゲムマに向かう必要がある。かといって、コミ1を「じっくり」探索する必要もある。スクールカレンダーの層が薄いからだ。あるかどうかはともかく、探しておきたい。即売会の性質上、便せんは期待できないけどな。なお、ゲムマを「じっくり」攻める必要性については、何をか言わんや。知り合いがどれだけいると思っているんだ。
 
 ってことはだ。私の「移動プラン」はこうなる。まずは朝早くからコミ1の入場待機列に並び、開場まで延々と待つ。入場後は行列作りそうなトコロを数カ所攻略。ただし30分~1時間程度で強引に切り上げる。目標は2つかな。3つ陥とせたら自分を褒めていい。その後、可能な限り速やかにゲムマに向かう。できれば午前中のウチにたどり着きたいモノ。おそらくコミケほどの混雑ではないので、可能ではないかな。ここで挨拶もソコソコに飛び回る。いくつかは厳しい戦いも予想されるけれど、何とかなると信じたい。おそらく最もヤバいのは、「できれば消費税抜きで入手したいぞ」コマンド誌最新号。消費税払えば入手できると思うけどな。これ以外は何とかなるのでは?いくつかは予約や依頼を活用しているし。
 
 この後はなるべく早くコミ1に戻る。朝イチは買い物に出掛けていると思われるサークルにも用があるし。ここである程度満足したら、ゲムマに戻って挨拶その他。ゲーム同人の世界じゃ無駄に顔が広いので、山ほど挨拶しないと。多分これが終わった時点でカネか体力か気力が尽きる。飲みに誘われても付き合えるかどうかビミョー。
 
 ハッキリ言って、馬鹿正直に「偵察モードでうろつき回る」なんてやったら時間が足りなくなるし、体力も尽きる。よって、コミ1では「用のある」サークル中心に。ゲムマもそうしたいところだけど、多分偵察するんだろうな。つか、本能としては「アンテナ張りつつ会場内全てを巡回」したくて仕方がない。けど、実行しちゃったら間違いなく倒れる。コミ1は東の4~6ホールブチ抜きだから。コミ1・ゲムマ全巡回は、コミケ全巡回並みに破壊的だ。
 
 この2つに同時参戦する馬鹿は、私の他にも数人いるんじゃないかと思われる。つか、コミ1にいるアナログゲーム系サークル(あるんだよ)の人間がソレやるんじゃないかとは思う。片っ端から襲撃して「何故コッチにいる!」と糾弾して回りたい。それはさておき、いくら何でもココまで「激しい往復」するのは私ぐらいじゃないかと…「体がもう1つ欲しい」理由がわかってもらえたかな?まあ、こーゆー時に「体力の限界」に挑むのが私の趣味なので、いいんだけどさ。
 
 つーわけで、今から相当カリカリしてます。いやもう、こんなコトしてる場合じゃないんだってばさ!コミ1で訪問する予定のサークルのサイト行って、頒布物確認してこないと!早く予定出せ!ゲムマ関連のサイトチェックもあるし…ブツブツ…

4月20日2013/04/21 02:44

 くそう、なにが「ぜひお立ち寄り下さい」だ。コミティアに早朝出撃かましても無意味だと確定(つまり、パロがある。コミティアは創作オンリー)じゃねえか。どーすんだよ。
 
 本日は色々忙しくて簡易更新。つか、28日の行動計画が決まらない…「色々ヤバい」ことは確定なんだけど…まいったね。

4月15日2013/04/16 01:20

 日曜回顧。なんつーか、言いたいコトがいっぱいあるので。飲み会で色々吼えて解消したはずなのに、まだ色々と…ブツブツ…
 
 予定より遅めにノソノソ起きて、まず向かうは池袋。目指すは同人誌即売会サンシャインクリエイション59(以下サンクリ)。ぶらっと回ってめぼしいモノ探し、あまりカネかけずに退散予定…だった。
 
 まあ、スクールカレンダー2点はいい。それこそ「全く無かったら、泣いちゃう」レベルの品だ。入手予定に入れていたティアズマガジン(5/5のコミティア104のカタログ)もいい。けど、カードゲーム1つって何だよ。予定も予想もしてなかった。
 
 実を言えば、2月にもサンクリに参加していて、ここで久々に「同人ゲーム関連の買い物ナシ」を記録した。おそらく2年ぶり。何?それほどでもない?その間に参加した即売会の数は10を軽く越えるんだけど…それはいい。ただ、「前回同様ゲーム系に用はない」と踏んだのは甘かった…私のカタログチェック力は、実は低いんじゃなかろーか。
 
 いわゆる「ド○ニオンクローン」っぽいゲームであり、無理してまで入手する価値があったのかはビミョー。ただ、少しばかり話は聞きたかった。「何かグダグダ言いたい時は、礼儀として買うべし」がモットーである以上、買いましたよ。ええ。なんでも、月1程度集会を開いて自分達で遊んでいるんだとか。流石に活動的だなあ。「何故ゲームマーケットに来ない?」と聞いたら、「やっぱ版権的に…」とか言ってたので、「多分何も言ってこないと思いますよ。」と、アドバイスにならんタワ言を残しておきました。
 
 後になって気がついたんだけど、この会話はかな~りアホウだ。ゲームマーケット春に出展してないと確認済みだってコトになるからね。普通は「ゲームマーケットに出展していないんですか?」って確認から入る。そう言えば、過去にも同じコトやらかしたなあ。何度も。何者だオレ。
 
 買い物終了後は、強い風(ビルのおかげで強化?)で飛ばされそうになりながら、とらのあなの新店舗の位置を確認(立ち寄ってない)しつつJR池袋駅へ。山手線で日暮里に向かい、京成線で東中山へ。そこから歩いて中山競馬場に。それなりに歩くんだけど、荷物は軽めなので体力に問題はない。一生懸命アタマ切り替えつつ、皐月賞観戦を。
 
 個人的な注目はコディーノ。一銭も買うつもりはなかったけど。どこが注目って、その特異なローテーションである。え?朝日FS~弥生賞~皐月賞のドコが「特異なローテーション」だって?普通ならば「王道ローテーション」と言ってもいい。関西馬だと輸送を嫌って多少ヒネることが多いけれど、この馬は関東馬だ。マトモと言ってもいい。普通ならばな。
 
 コディーノは藤澤調教師の馬である。私は師のアタマの中に「皐月賞はレースの名称である」とインプットされているとは思わなかった。ココをパスしてダービー狙いが「基本」であり、むしろNHKマイルCを前哨戦に選ぶ…そう思っていたのに。何急に「マトモなコト」やってんだ?
 
 藤澤調教師と言えば「馬優先主義」であり、普段はまあそうしている。けれど、時々そうも言ってられなくなるんだな。有名なのは「年末調整」。他にもワケわからんコトをやらかしている。ひょっとしたらその一環?と思ったのだ。何故そうしなきゃならなかったのかはよくわからん。馬主の圧力かと思ったけれど、今更あつりょくかけてどうこうって厩舎でもあるまい…ってのが、事後の飲み会での有力見解だった。あまりにアヤしかったので、なんかイヤな予感がしてバッサリ斬ってしまった。
 
 とりあえずコディーノについてのみの結論を言うのならば、「ぶつけられて掛かって最後伸びなかった」というジョッキーのコメントが残っている。フツーなら同情するんだけど、藤澤調教師は「中山は狭くてコーナーキツい。オマケに皐月賞だとフルゲートでコーナーに馬が殺到してくる」ってな理由で「だから皐月賞使うのは…」って言ってなかったっけ?その結果ブツけられましたって言われてもなあ。それがイヤなら青葉賞経由でダービー向かえばいいような。とりあえず、今回と同じ戦法を採用するつもりなら、ダービーでもイラナイ気はする。活路を見いだすなら極端な後方待機か?
 
 勝ったのはロゴタイプ。私の本命。その血統から距離不安が囁かれていたけれど、私に言わせればそりゃ違うだろと。親父のローエングリンがマイラーだったのは、アノ「滅茶苦茶な性格」が全ての元凶であって、しかも年を経るごとに多少落ち着くのが普通のトコロ、年を経るごとに悪化していったからだ。ローエングリン当人はともかく、シングスピール様に母カーリングでドコが「マイラー」なんだと。ローエングリンの下についても知りたくないほど良く知っているだけに、小一時間ほど愚痴りたいくらいだ。でもまあ、これだけは言わせてもらいたい。ローエングリン産駒でアノ性格遺伝してないのは、反則だろ。
 
 ついでに言えば、鞍上ミルコってのもまた反則っぽい。つか、皐月賞3勝・歴代最多タイって何だよ。そのくせ、ダービーじゃ騎乗できない。代役は弟クリスチャンの予定…デムーロ1号で朝日FS・2号でスプリングS・また1号に戻って皐月賞、ダービーは2号で挑戦かよ。
 
 他で笑ったのは2着のエピファネイアか。ダービーでの逆転は可能かも知れないけれど、「あの馬体はいかにも距離伸びて良さそう」と主張する専門家(あえて名は秘す)の意見は笑った。言いたいコトはわかる。わかるけれど、シンボリクリスエス産駒は馬体見ちゃイケナイんだよ。絶対騙されるから。しかも、見るポイント知っている専門家ほど騙されるんだよね。私はさほどでもないけれど、被害者は結構…
 
 その後は反省の飲み会をして、遠回りだけど運賃安上がりになる東武野田線経由で帰路に。時間は腐るほどあるので、アタマを再度切り換えてティアズマガジンのチェック…して鼻血吹きそうになった。挨拶回りしなきゃイケナイサークルが山ほど…つか、「コミック1に出ていながら、1週間後にまた出撃」ってサークルはまだいい。色々覚悟してたから。「ゲームマーケットに出ていながら、1週間後にまた出撃」って何だよ(苦笑)。偉すぎるだろ。ついでに言うなら、コミケで毎度おなじみ(思いっきり顔見知り)の競馬系サークル「あんぶる」殿がコミティア初出撃とは…「コミティアは何だかんだ言ってまったりできる即売会だから」と、前日に飲み会の予定入れた私の立場は(笑)。
 
 先日眼鏡フレームのゆがみを直してもらったついでに受けた検眼で「初期老眼ですね」と指摘された私。もう若くない。体力でどうこう…って世代じゃない。けど、なんつーか…アタマじゃわかっていても、つい無茶な予定を入れちゃうんだよね。ま、体力温存して精神に余計な負荷かけるよりはマシなのかもしれないけどさ。
 
 というわけで、なんつーか…疾風怒濤のGWを予感させる今週末となりました。果たしてF男はこれら全てを乗り越え、倒れずに職場に復帰できるのか?財布の中身は如何に?待て次号!(おい)。

4月7日2013/04/08 01:58

 はあ…色々忙しかった3月がやっと終わった…今週も色々あったんだけど、まだ余裕はある。月替わりの楽しみ(苦しみでもある)、カレンダーめくりも堪能したし。毎月めくるモノは半分以下だというのに、絶対数は壮絶な量だ…
 
 本日の話題は、山ほど仕入れてきた即売会カタログ関連。つか、誰かオレの買い子してくれ。誰も引き受けてくれないとわかっちゃいるけれど、ついそう言いたくなる。ブツブツ…
 
 本日仕入れた即売会カタログは4冊。うち1つ(音系即売会M3)は重複がないからいいけれど、来週のサンシャインクリエイション59は皐月賞と、そんでもってゲームマーケット2013春はコミック1★7と重複…まあ、なんつーか…
 
 現在カタログチェック中だけど、色々忙しいのは間違いなさそう。とりあえず、サンクリ59とコミック1は傾向が似ているので、多数がサンクリを回避している…ちっ、サンクリで入手してコミック1で省略、ってワザが使えねえじゃん。正直お目当てのサークルはほとんど無いんだけど、それでも行く理由はある。スクールカレンダーだ。いくつか「退役」するのに合わせて新作が欲しい。え?「飾る場所がない!」と騒いでいたじゃないかって?それはそれ。これはこれ。
 
 問題はどーやって中山へ移動するか。日暮里経由東中山下車が手っ取り早そうではあるんだけど、それなりに歩くんだよね…体力あるかなあ。ま、何とかなると信じよう。いくら何でもサンクリで「山ほど買いすぎて困った」なんてコトにはならないはず。
 
 問題は何と言っても4/28。私にとって最も重要な即売会はコミケだとしてもだ。それに次ぐポジションの即売会重ねられるのはキツい。幸いにして両方とも会場はビッグサイトであり、掛け持ちしても体力的な問題は生じない。つか、コミケの企業ブース&東館掛け持ちは「いつものこと」であり、移動距離だけ考えたらその程度なのだから。もっとも、過去何度か東館に居を構えるサークルの方に「企業のコレが欲しい?じゃあ私が引き受けますよ。ついでですから。ここから企業ブース行くなんて、カッタるくてやってられませんよね~」なんて発言をした記憶があるけれど。常識人にはお勧めできないとは言っておこう。
 
 体力はこの際いい。問題はやはり売り切れ。ゲームは一般参加者の数が少なめだけど、アシが早い。オールジャンルは持ち込むブツの数は相当量だけど、一般参加者の数が桁違い。ドッチに行っても色々厳しい…もし可能ならば、マジに体がもう1つ欲しい。
 
 ちなみにだ。買い子を雇うとするならば、派遣先はゲームマーケットの方。そりゃそーだ。体力的に楽なのはドッチだと思っているんだ。しかも、かなりの割合が「F男の代理人です」って名乗りさえすれば、必要な新刊だけ出してくれる程度には癒着しているトコロだし。コレに対し、コミック1では品物の指定からしてタイヘンだ。しかも、メインのお目当ては「あると確実に言えないので、指定しようがないモノ」スクールカレンダー。一部混雑サークルだけ「とにかくカレンダーあるはずだから入手してこい。新刊は売り切れていても構わん!」とは言えると思うけれど…
 
 ちなみに、サークルの宣伝も兼ねて「ゲームマーケットで私が用事のあるサークル」を列挙しておこう。半分以上は「買い子がいたとしても、私が自分で何とかする予定」だけどね。118エテルシアWS。戦車戦ゲームは入手できるだけ入手予定。205翠屋本舗。「まどマギオン」は入手済、「リリカリオン」は手出し厳禁のネタなので…だけど、新作(予定含む)のチェックはしておこうかと。210ゾック神社。「あんハン」ベータ版は是非欲しい。304中村誠。大阪で売り切れていたブツが気になる…330水星工房。このネタのゲームはこの際全部集めたい…401マケドニア本舗。現代戦車戦ですか。素晴らしい。402TDF。予約済。403平田晋策著作刊行会。ヤマトか…沖田艦長追悼記念に入手しないと。404このシミュゲがすごい。ノルウェイの印刷は間に合わなかったようなので、本だけあればOKのはず。405さいたまオフライン。当日新刊のみでOK。407i-OGM/BOARDWALK。大阪であれだけ入手したので、流石に何もないと思うけど…408富士塚商店。新作があれば。409同人会ルーデンス・ファベル。これまた新作次第。410八川社。「インパクトベースボール」スペシャルセットは国民栄誉賞記念で長さんか?コレと戦車戦ゲーム。413千葉クラブ。新刊・新作があれば。何かあるんじゃないかな。504波間のかけひき。ダイスフォント集ですか。他の誰が何と言おうと、私は買う。512グループ乾坤一擲。「SHIPS&TACTICS」の新作デッキ。星界軍デッキが…601sukuranburu。「以前コミティアで、ゲームマーケットに出てくれと言った馬鹿の1人です」って挨拶しておかないと。611イッシーサークル。ゲームはまだベータ版か。フォントは追加があれば。あと、大型ブースのa-game。ウォーゲームハンドブック2013は入手しないとね。
 
 なお、これらは「脊髄反射的に」行くと決定しているサークルに過ぎず、この後カタログを隅々までチェックして追加(削除はされない)するトコロを決める。いくつかありそうな雰囲気。コレに加えてコミック1なのだ。破壊的な分量である。ま、いつものことなんだけど。ついでに言うなら、この狂乱の日から数日後にコミティアがある。コレも行く。確定。世の中とはそーゆーものです。うん。
 
 つーわけで、買い子募集中です。報酬は一応コミック1でのお買い物。必要なブツがあるなら、突撃を試みます。流石に「2時間コース」とかはカンベンしてもらいたいけれど。ちなみに何があるのかは、自分でカタログ入手するなりして対応して欲しい。私がココで何を物色するのかは、カレンダー以外は基本軍事機密なので公開できない。しても無意味だし。
 
 正直、「コミケ企業中心買い子」として長年やってきた私としては、他の方に入手を依頼することは「屈辱」である。頼まれたブツは確実に、自分のブツも確実に…が買い子のプライドだからね。ただ、今回はそんなコト言ってられない。コミケよりヒドい。まいった。けど××先生の○○(軍事機密抵触により文言削除)のためには仕方ないよね…どら焼きのため大阪遠征企てた身としてはさ…

1月26日2013/01/27 02:42

 本日は、不真面目な題材の真面目な話題。「河○智美手ブラ事件」について。勘違いしている人は結構多そうなので、一応解説しておこうかと。何故か手元に解説資料があるし。なお、名前をボカしたのは、スパムコメント対策です。他意はございません。
 
 某アイドルグループの一員(一応卒業予定らしいが)の写真集。本来ならばあんまり興味はない。出版する権利を年末の競馬予想で勝ち取ったらしいので、覚えていたけれど。だから、先週スポーツ新聞で出た「表紙予定写真」も軽く流した。痛恨の極み。一応は「表現の自由に五月蠅い人間」だというのに…
 
 問題の写真を含むから…と、某ヤング層向けコミック誌が発売自粛、写真集も表紙差し替え、更に発行元が警察で事情徴収、あげく発売中止…と、かなりの大騒ぎになった。某アイドルグループは「滅茶苦茶な勝ち組」であり、コトがマスコミ内部に留まっているならば絶対バッシングされない(叩いたら干されるから)ような、「ビッグな」存在だ。とはいえ、お上には勝てない。当たり前だけど。
 
 実は今回の件、「表現規制に興味を持つ人間」にとってはかなり重要な話である。「児ポ法の適用範囲は、18禁表現と無関係である」ことが改めて確認されたからだ。理屈としてそうなるってのはとっくの昔に知られていたんだけど、事件化して報道され、「この範囲はやっぱりヤバいんだな」と示された意味は、決して小さくない。特に実務に携わる人間にとっては、「この程度はもうヤバい」という実例が示されたのは、一応有り難いはずだ。実際問題としては色々アタマ痛いわけだけど。
 
 わかる人間には上記の説明でわかるだろうけれど、そんな人間ばかりじゃないだろうから、ある程度説明しよう。「表現の自由」は憲法にも規定された権利ではあるけれど、無制限に追求させてはマズいと考えられている。わかりやすいのは今回のような「エロ絡み」だろうけど、他にも著作権やプライバシーの侵害に関する法律なども「表現の自由に対する規制」に分類される。そのため、この辺の法律が適切なのか議論する…なんて話になると、「表現の自由」の話も出てくる。
 
 閑話休題。表現規制の代表格として知られる「エロ絡み」は、従来2つの法律で規制されていた。わいせつ物頒布等の罪を規定した「刑法175条」と、「青少年保護育成条例」である。この2つ、対象が似ているだけに混同されやすいけれど、区別は重要なので注意。
 
 まずは刑法。この法律で「ダメ」とされたら、1)頒布(販売・配布など)しちゃダメ、2)閲覧(立ち読みなど)させちゃダメ、3)売るつもりで所持するのもダメ、になる。全ての年齢層に対し。過去の有名な事件はコレに該当するかどうかが問われたモノ。昔はともかく、今は適用範囲が緩くなった。
 
 この法律、現状とりあえずは単純に「ヘアはOK、その下にあるモノバッチリはダメ」と考えれば良い…とされている。比較的わかりやすい基準かな。なお、男女を問わずダメなので注意。情報量の関係から男性は「わかっている」コトが多く、「男性が作ったモノ」「男性向けのモノ」は意図的なモノを除いて問題になりにくい(もちろん、スレスレを狙ってアウトって件は山ほどあるんだけどな)のに対し、女性が女性向けに作る場合、「18禁なら何描いてもいい」とカン違いしている奴がいるようだ。まあ、サオは描きやすいからねえ…
 
 なお、この法律の話になると、「芸術性があるかどうか」って話が出てくる。ごく簡単に言えば、「芸術性がある」のなら、ある程度お目こぼしが期待できる…ってワケだ。しかし、今現在の基準だと、さほど意味がないようだ。そもそも、日本では「芸術性があれば何でも許可」ではない、とされている。芸術性があっても駄目なモノは駄目、って説が主流だ。その上「芸術性が無くてもOK」ってラインが緩和されたので、「芸術性があるからセーフ」ってゾーンがほぼ存在しなくなってきている。また、そもそもこの考えは「写真がエロに使えないほど印刷技術が低かった」時代、すなわちわいせつ物=文章か絵画、って時代の産物なので、画質の良い動画を個人的に所有できるような昨今では、重要性が低くなった。法律に関する専門的な話をする場合は重要だけど、それは「今ある基準は適切か否か」を論じる段階の話であって、「ドコまでがセーフなの?」を論じる場合はあまり意味がない。
 
 次に、青少年育成条例について。実は、国の法律に「18禁かどうか」を定めたモノはない。それらは全部都道府県の条例によって決められたモノだ。それが「青少年育成条例」。条例だけあって都道府県ごとにビミョーに内容が異なる。ただ、大抵「ウチの県民相手に頒布したらアウト」なんて内容になっているので、結局最も厳しいと考えられている条例に従うしかないと考えられている。ちなみに、条例無いに細かい規定が無く、それゆえ担当者の裁量次第で幅広くアウトとされかねない東京の条例が「最も厳しい」と考えられているようだ。同人誌の世界では一応「東京基準=日本全国基準」とされている。もっとも、ある意味一番怖ろしいのは長野県。該当する条例がない。理屈から言えば「やりたい放題」なんだけど、実際問題としては別方向からガチガチの規制をかけてくるんだろうなあ…と考えられている。こういう規制は「ドコまでがセーフ」って規定でもあるので、無ければ無いで困るものなのだ。
 
 青少年育成条例の基準は「複雑」の一言に尽きる。各都道府県ごとの違いについては「最も厳しいモノをクリアするしかない」で片付けるにしても、「その基準だとドコまでがセーフなの?」はかなり曖昧だ。少なくとも、現状では「同人誌基準」と「商業誌基準」が存在すると考えて良い。より厳しいのは同人誌基準。エロエロの同人誌は山ほどあるけれど、そのほとんど全て、私の知る限りでは全てが18禁。全年齢向け同人誌のエロの限界は極めて低い。それに対し、全年齢購入可能な雑誌にもかな~りエロいのが堂々と存在する。コッチの基準は正直よくわからん。何故そうなのかは色々推測できるけれど、面倒なので割愛。流石に商業誌の方は「やり過ぎ批判」が出ている。
 
 商業誌区分のワケわからなさは、ある意味想像を絶する。現状では「真性18禁」「実質18禁」「スレスレだけど18禁じゃない」の3つが存在するらしい。真性18禁のモノは、扱っている場所があんまり無い。アダルトビデオ店ならいくつか扱っていると思う。問題は実質18禁。実を言えば、コンビニの「立ち読みできないようにしてあるコーナー」に置いてあるエロい本・雑誌は、全て「全年齢許可」作品である…タテマエとして。「そうじゃなきゃコンビニには置きません」って自主規制があるらしいのだ。ハッキリ言って真性18禁のモノと見分けが付かない。区別がわからん。その上更に「そーゆーコーナーに置いてない」エロいモノも山ほどあって、これまた区別が付きにくい。基準を明確にするとイロイロ角が立つので、あえてイー加減にしているんじゃないかとは思う。ちなみに、同人誌基準だと全部18禁。それどころか、「猥褻物かもしれないので頒布停止」まである。カゲキかどうかだけ問題にするのならば、同人誌なんて全く役に立たない。ソコは誤解しないように。
 
 あと、青少年育成条例は規制対象が「視覚的なモノ」限定だと明記されている(私が実際確認できたのは東京だけ)関係上、小説はどんなにエロくてもこの法律で規制されることはない。挿絵は対象になるので注意する必要はあるけれど。小説を規制したら谷崎潤一郎とか吉行淳之介とかも「規制対象だ」となって、図書館(学校図書館含む)が大騒ぎすることになるからなあ…
 
 この条例に「芸術性」が問われるかどうかは、何とも。東京都の答弁では「どうも問いたいらしい」、すなわち、芸術性のあるモノだったら不問にしますよ…と言いたいらしいんだけど、「ソレのあるなしはどーやって判断するんだ」って部分が極めて曖昧。少なくとも前都知事は「オレ様判断」で問題ないと思っていたらしい。そうとしか思えない発言を連発してた。ちなみに、条文に「芸術性があれば認める」なんて文言はない。私は「規制したら反発くらいそうなモノはセーフ扱いにする言い訳」に過ぎず、ハナっから誰もそんなモノの有無を問題にして取り締まるつもりはないと判断している。
 
 この他に「業界自主規制」とか「コンシューマー機のメーカーチェック」といった規制も存在するけれど、法として重要なのは上記2つだった。そこに比較的最近(と言っても15年以上前だけど)加わったのが、児童ポルノ規制法、略称「児ポ法」である。
 
 古くからある2つの法律は、保護対象が「購入者」だというタテマエになっている。わいせつなモノを見せられちゃって、なんて可哀想…という趣旨になっているのだ。そーゆーモノを見て喜ぶような残念な存在になっちゃ駄目ですよ、ってワケだね。コレに対し、児ポ法は「モデルになってしまった児童」の人権を保護することが目的だ。要は「エロいモノ(画像が代表だけど、文章系も該当するだろう)に実在する児童を出すな」ってな内容になっている。
 
 たま~に誤解している奴がいるんだけど、現状では規制対象は「実在する児童が登場するモノ」になっている。実在しない「創作上の児童」については、人権が存在していない(当たり前だ)ので保護する必要がない、とされている。その辺も規制して「ロリコン絶滅推進法案」にしようって動きもあることはあるけれど、今のところはそうなっていない。
 
 法案が通って施行されたのはかなり前だけど、その頃からずっと「この法律は適用範囲が広くてヤバい」って話はされていた。いわゆる「18禁表現」に該当しなくても、この法律に引っかかって摘発されることもありそうだ…って心配はされていたのだ。しかし、今までは「アウト」とされたモノのほぼ全てが「18禁のモノを扱っている業者」だった。優先して取り締まるべきなのはドッチなのかを考えたら、そうなるのは不思議じゃない。それゆえ、実務上は「18禁のシロモノに児童を出した時のみ」規制されるのでは?って見解もあったことは事実。制限速度を10㎞弱オーバーしたら法律違反だけど、よほど特殊な場合を除きスルーされる。それと同じようなモノじゃないか?というわけだ。
 
 しかし、今回の画像は違う。私個人の見解としては、確かにエロいことはエロい。けど、商業誌より厳しいはずの同人誌基準で考えても、「18禁」にする価値はない程度。児童が絡んでいない限り、何も問題にならないはず。つまり、「児童絡みの18禁に手を出さない限りは大丈夫」って説は間違っていたことになる。どしぇ~。私は「18禁じゃないからって安心できない」派ではあったけれど、当たったからってちっとも嬉しくない。
 
 一応よりお堅い話をしておくと、警察もおそらくアレが「クロだ」とは断言できないはず。警察が考えるクロってのは「裁判で有罪に持って行ける」レベルを指すからね。裁判所の判断が示された訳じゃない以上、そこはまだ何とも言えない。今回の画像にしても、出版元を検挙したとしても、有罪に持って行けるかどうかはビミョー。有罪に出来る可能性は高いけれど、出版元も全力で抵抗してくるだろうから、裁判所に「憲法の精神から考えると、児ポ法はやり過ぎだ」と判断されて無罪になる可能性がある。出版元にしてみれば、仮に有罪になったとしても、「児ポ法は憲法違反じゃないかも知れないけれど、やり過ぎってコトに代わりはないんじゃね?」って話が盛り上がったあげく法改正に持って行けるかもしれないので、大金使って最高裁まで争う意義はあるでしょ。
 
 ただ、これは大手出版社だから出来ること。個人~同人レベルでは、「逮捕に値する」(有罪とイコールじゃない。有罪確定は裁判後の話。)ってだけで「人生アウト」レベル。そんな危険な橋は渡れない。中小出版社なら「アウト覚悟でスレスレ追求しないと会社が危ないんじゃ!」って姿勢も考え得るのかも知れないけれど、ソレでメシ食ってるワケでもない個人・同人が似たような覚悟決めちゃうのは、ちょっとオススメできない。そのため、「とにかく児童には注意しろ」としか言いようがない。
 
 児童に注意すると言っても、どのレベルの話なのか。う~ん…私の推測で良ければ述べよう。子供の写真、特に男の子は基本疑ってかかれ。一般人の常識で「健全なモノだと信じて疑わない」レベルのモノすら危ない。これは、「ヘンタイのターゲットになるのは女の子限定」ってな思い込みの方が間違っているとしか言いようがない。あと、「古い写真集は疑え」ってのも重要かな。男の子の扱いがいい加減でも問題にならなかった時代の産物だと、フツーの水着写真集レベルですら「問題画像」が入っている可能性がある。いわゆる「エロいモノ」に手を出してるわけじゃないから大丈夫…ってな思い込みは危険だと認識すべきだな。少なくとも今回、私はその観点からは完全にスルーした。
 
 こんな基準についての知識は、無くても大丈夫。同人誌作っているワケじゃないし…って考えるのはいい。昔なら。ネット時代となり、個人の情報発信力が格段に強化された昨今、「全く関心がない」のはどうかと思うぞ。少なくとも「知らなかった」が通用するとは思えない。とりあえず、自分の子供の写真をネットにアップする際は注意した方がイイと思う。「自分の子供なんだから、人権侵害の意図があるわけ無いだろ!」って言い訳は、おそらく通用しない。「自分の子供を虐待する親」という痛ましい話は結構ある。ついでに言うなら、虐待の意図がゼロだったとしても、ヘンタイに目を付けられたり、イジメの理由にされたり…といったリスクがあることも忘れないように。そーゆーモノから児童を守る、ってのが「こんな法律が施行された理由」なんだから。私はあくまで「法律による規制」に反対しているのであって、児童の人権を保護する必要性を無視するつもりはない。
 
 ちなみにこの児ポ法、「児童絡みのエロいモノは単純所持規制しよう!」って動きがあった。単純所持規制とは、とにかく持っていればアウトってこと。日本だと麻薬とか銃器とかがそーゆー規制をされているくらい。確か民主党が政権を取るちょっと前くらいにそーゆー提案がされ、一応「やり過ぎだ」で無くなった。さらに、この児ポ法をより強化したようなモノを東京都が条例にしようとして、猛反発喰らって譲歩した内容になった。この時も単純所持を規制しようって動きがあった。
 
 まあ、この手の規制をしたくなる気持ちもわかるけれど、基本やり過ぎだろってのが私の意見。この手の規制にはどこかで歯止めを掛けないと、「暴走したあげく誰も得しなくなる」からなあ。私はエロ規制が多少厳しくなっても「問題は少ない」人間だと思うけれど、この分野で踏みとどまらないと次は…って危惧は持っている。「悪い戦争を賛美する奴は規制しよう」なんて言い出しかねないからなあ。とにかく戦争反対な人間が主張するだけならともかく、「正しい戦争はやりたい人間」も主張してきそうなだけに。