10月1日2012/10/02 00:36

 本日は諸般の事情により、マッタリできる日。よって軽く更新を。なんつーか、ちょっと調子が悪いんだけどね。いけないなあ。
 
 昨日は台風直撃の危険を冒して、中山へ。だってスプリンターズSだし。香港馬いるし。見ておいて損はないと判断した。仮に帰宅できなくなっても、問題ないってのが嬉しいね。
 
 私の本命はカレンチャン。まあそれはいい。当たる当たらないも当然気になったけれど、もう1つ別に気になることがあった。それは、香港からの遠征馬ラッキーナインの状態である。今回本命じゃないけれど、それはそれとして気になる存在ではあったのだ。だって、年末にまたコイツが走るレースの馬券買うから。
 
 私は年末の香港国際デーの馬券を買うのが当たり前である。何故とかいう問題じゃない。そーゆーモノなのだ。当然、出走しそうな馬の状態その他は気になる。カレンチャンはよほど大負けしない限り参加するだろうし、他の馬が勝てば遠征する可能性が出てくる。そんな日本調教馬も気になったけれど、やはり「迎え撃つ」香港馬が気になるのは当然でしょ。ホームアドバンテージあるんだし。
 
 今回ラッキーナインを本命からハズしたのは、やはり状態面の不安が大きい。シーズンオフ(香港では夏に競馬がない)明けなので、休み明けなのは別にいい。ただ、実戦形式の調教(バリアフリー)をビシっと決めて…というのならともかく、そこもパスしたらしい。おいおい、それで大丈夫なのかぁ?
 
 日本や欧州と違い、香港馬は数使ってナンボ。実戦を調教代わりにするって例も多いと推定される。これは日本馬でもやることがある(そもそも、カレンチャンがそう)ので、善し悪しの問題ではない。日本でも地方競馬は事情が似てくるし。それだけに、「これで本当に仕上がっているの?」って疑問はあったわけだ。
 
 ただ…私がモニター越しに見たパドックでは、「私の知っているラッキーナイン」だった。去年のロケットマンは「う~ん、オレの知ってるロケットマンより…」って状態だったけれどね。何故そんな区別が?と聞いてはイケナイ。私にも良くわからん。感覚的な問題である。
 
 そんな感覚、アテになるのか?う~ん、ある程度は。ある程度親しい人間の顔見ただけで、「調子良さそう」「体調悪いのかな?」と思ったことは、誰でもあるはず。その時、「どの辺が?」って聞かれて、即答できるとは限らない。顔色悪くて鼻水垂らして…なんて状態ならイッパツで指摘できるだろうけど、ビミョーすぎて指摘しにくい異変なんて腐るほどある。要は説明が難しいだけで、体調の善し悪しがわかる時はあるのだ。競走馬であっても。より小型で変化がわかりにくいハズの犬猫の体調だって、わかる時があるでしょ?
 
 見慣れている日本馬についてなら、話はわかる。けれど、何故香港馬の体調がわかるんだ?これを聞かれると耳が痛い。見慣れているはずの日本馬でも、かなりの回数「目の前で走って」くれないとソコまでわからないのに、香港馬はなんとな~くわかるのだ。気のせい、もしくはカン違いって可能性もあるんだけれど、結果としてやたら的確なのも事実でして。
 
 ラッキーナインの体調に問題はない。日本への遠征に問題がないことは去年の実績でわかっているし、実力も問題はない。でも本命に切り替えたりはしなかった。体調とは別の「実戦カン」がどこまで戻っているのか、気になったから。
 
 いわゆる実戦カンがどうこう…って話は、日本馬でも問題になる。よりわかりやすい例を出せば、人間様だって問題になる。競技の性質上、ポイントごとの集中が重要な野球より、流れの中の動きやペース配分が重要になるサッカーの方が問われやすい(野球だって重要だけど)かな。「叩いて叩いて叩きまくる」のが基本となる香港馬(&管理調教師)が、調教だけでその辺もクリアできるかと言われたら…そこは気になったんだな。
 
 結果は皆様ご存じの通り。かなり出遅れたんだけど、最後追い込んできて5着。この日の馬場は3分ドコロ(内に数頭分のスペースが空いた場所)を通った馬が有利かな?って状態だったので、出遅れて外回されたあげくあの着順なんだから、ゲートをマトモに出たら1・2着馬ときわどい勝負に持ち込めたとは思う。流石は香港屈指の実力馬。けど、実戦カン不足のせいで出遅れちゃ、あの着順も仕方ない…なんだ、ある意味予想通りじゃん。
 
 なお、この馬は一応連下には入れていたので、それは過大評価だったって話はある。けれど…あのね、香港馬は「叩くのが基本」なので、地元の人間はソレを基準に予想するのよ。だから、休養明けだったり、転入初戦(香港では、余所からの転入は多い)だったりすると、結構人気が落ちることがある。そんな馬を調教VTRで観察し、「問題ない」と判断したら買う…というのは、「香港でオイシイ馬券を的中させるコツ」だ。実践するのは楽じゃないけれど、狙ってみる価値はあるんだよ。私が確立した「香港馬の買い方」に従えば、「あえて狙うのが正解」となる。
 
 つまりまあ、ある意味何から何まで「覚悟したとおり」の結果であり、私の予想は錆び付いていなかったという結論になる。なんで香港競馬に関してはこうなんだろ?日本競馬だとすぐ錆び付くのに。今回もカレンチャン本命で、ロードカナロアにも色気があったにもかかわらず、「この馬が来ちゃったら配当安すぎる」と最後に切る有様。判断の是非はともかく、「カンが鈍い」と言われても反論しにくい。
 
 その昔々、フジヤマケンザン様につられて香港競馬を見に行き、そこで「地元香港の馬は日本馬に負けてない」ってコトを発見し、以後原居民様を筆頭(誰が何と言おうとも、筆頭はこの馬)に「良い馬」を見続けてきた私だけど、だからってこうも「香港馬診断」が的確なのは何故なのか、我ながら謎だ。いくら何でも日本馬の方がよっぽど馴染みが深いはずなのに、下手すると香港馬の方が良くわかるってレベルだからなあ…真面目な話、「馬の形をした他の何か(有力候補は神)」だと勝手に信じている原居民様が、何かワケわからん魔法でもかけたのかも。
 
 というわけで、今回はハズしたけれど、年末のレースの参考にはなると思う。そこでリベンジすればいい。スプリンターズSのカタキを香港スプリントで討つ」のは何か間違っている?いや、私の中では間違ってない。私にとって香港とは、そーゆー土地だ。
 
 間違っているのは、やっぱり香港ジョッキークラブでしょ。スプリンターズSの馬券に飽きたらず、他のレースまで馬券売り始めやがった。特別戦どころか、平場500万下の馬券(7~12R)まで売っているんですけれど…どーやって予想するんだ?確定オッズ見る限りじゃ、流石に多少のブレはあるけれど、おおむね的確な数字なんだよな。奥が深い。しかし、こうやって日本競馬の馬券が買いやすくなると、「年に数回しかないはずなのに、なんか地元のレースより日本のレースの方が当たるんだよな…」と文句をたれる香港人が登場する日も遠くないのか?うう、少なくとも1人逆のコト言ってる馬鹿がいる、ってのは「日本競馬文化が香港競馬文化より進んでいる証拠の1つ」だったのに、このジャンルで追いつかれる日が来てしまうのかも…