7月5日2012/07/06 01:07

 部屋の雰囲気が一気に夏色に。萌えカレンダーの7・8月は水着が多いからなあ。華やかでよろしい。
 
 本日は、先日の福島旅行ネタ。単純なレポートでも良かったんだけど、あえてヒネり、我々が利用した宿について語ろうかと。何かと色々お世話になっていることだし。
 
 あっぱれ福島旅行は、ものすご~くグダグダな旅行である。今回も、全員が参加した行程ゼロ。全行程参加者が「珍しく過半数越え」とか言ってる有様。土曜の競馬からして、前日から福島入りしていた奴がいるかと思えば、午後になって大名出勤してくる奴もいるレベル。「ちょっと遅れそうなので、土曜の競馬はパスして宿で合流」とか言ってた人間が競馬組を差し置いて宿に一番乗りしたり、宿に泊まるだけ泊まって日曜は仕事に行く奴がいた(最後の飲み会にはまた参加)など、「集団行動って何?」ってな感じ。我々は慣れているからいいけれど、フツーはこーゆーコトしないと思う。
 
 こんなグダグダが許されているのは、幹事・幹部が優秀だから…ってワケでもない。そもそも、その辺からしてグダグダもいいところだから。「悪の大幹部」扱い?されている私が言うんだから間違いない。私も今回は「原稿があるから、土曜はひょっとすると徹夜明けで福島入りするかも」と予告(原稿すんなり通ったので、コレは杞憂だった)したあげく大名出勤。日曜に至っては「ATMでカネ下ろしておく」と言って皆から離れるまではフツーだけど、その後トイレ利用のためと称して喫茶店でマッタリ過ごしてから競馬場入り。一応「二日酔いなので、宿でしばらく寝てから競馬場で合流」とか言っていた奴よりは先に競馬場入りしたのか?まあ、その程度である。
 
 もっとも、こんな集団が利用するだけあって、宿との交渉は結構タイヘンだったりはする。予定変更なんて当たり前、参加者確定がほぼ直前なんてコトもザラ。キャンセルは流石に馬鹿馬鹿しいので大抵少なめに申告して、いざとなったら押し込む。ツアー会社との交渉はまどろっこしいので、宿との直接交渉が基本だったりする。今回の幹事曰く、最初はツアー経由で申し込んだけれど、途中でやっぱり宿と直接交渉したとか。まあそうだよね。この手のワガママに対応できない宿もたまにあるので、「ワケわかんない注文出しても大丈夫」って実績?がある宿を選ぶことが多い。
 
 そんな我々が愛用しているのが、今回利用した宿。とりあえず我々の人気は高い。ケチって他の宿を使うこともあるけれど、「福島旅行と言えば…」ってな評価が定着している。去年は震災関連の騒ぎで旅行そのものが無かったので、「だったら今年はケチらずいい宿泊まるしかないでしょ」と早い段階で決定されていたことだし。
 
 実はこの宿、カタログスペックだけ見たら「ドコがそんなに良いのか」わかりにくい。料金はバカ高くはないけれど、決して安くはない。デフレの昨今では、強気の料金設定と言っていい。特別なサービスとかオマケも特に…強いて言うなら和太鼓のショーをやっているくらい。アレはアレで悪くないけれど、お目当てにどうこうってホドじゃなさそうな。設備面でのウリも、特別なものは思いつかないなあ。「ケーブルTVで有料番組見放題」なんてコトはないし、温泉にはサウナがない。景色は悪くないけれど、付近の宿(たくさんある)と比べて特別どうこうって話じゃない。料理も「特別な食材使っています」って話をされたコトがない(ウリなら仲居が自慢しそうなモノだけど)程度。あ、部屋の冷蔵庫と廊下の自販機はある意味フツーに「旅館価格」です。正直言って、宿検索サイトなどでカタログスペックだけ比較して宿を選んだとしたら、ココが引っかかる理由はあまり見いだせない。
 
 にもかかわらず、実はこの宿人気がある。油断していると「満室です」と言われてしまう。飯坂温泉は福島競馬の季節に栄えるって話があるんだけど、競馬やってない時も結構満室ってコトが多い。その人気は震災の後でも変わっていないようだ。「飯坂温泉は大丈夫なのかぁ?」って心配したけれど、とりあえずあの宿は大丈夫だった。どう考えても「あの辺の宿の中では勝ち組」である。
 
 ドコが良いのかって?細かいトコロ全般。「基本をキッチリ抑えてある」感が強い。細かい補修を繰り返しているらしい建物とか、規模の割に多めじゃないかと思われる従業員数とか。風呂も大浴場は朝までOK(流石に露天は真夜中まで)だし。サービスも、カタログスペックに出ない部分が結構優秀。おかげでワガママ言いやすくて助かる。特に「1人だけ遅く到着するから、メシは抜きでイイ。料金そのままでイイから。」とか、「会計まで済ませたけど、二日酔いの奴1人置いておくから、テキトーなタイミングで追い出して。」なんてことに、当たり前のように対応してくれるのは素晴らしい。
 
 この宿が人気なのは、ドコをどう考えてもリピート率が高いからでないかと。その気持ちは大いにわかる。実際利用しないとわかりにくいけれど、利用してみりゃイッパツで良さがわかるってタイプの宿だからなあ。そりゃあね、もっとカネ出せばもっといい宿泊まれるのかも知れない。少なくとも料理の質は上げられるんじゃないかと。でも、やみくもにカネ出してソレ求めるのは、なんつーか…野暮って気はするかな。
 
 我々はある意味特殊極まりない手段なので、多少どころじゃなく他人と趣味が一致しない可能性が高い。そう考えると、ココも「わかる奴はわかるけど、わからん奴が一杯いる」ってシロモノかも。でもいいの。わかってもらう必要なんて無い。それどころか…「予約取りにくいから、我々以外の利用客は少し減って欲しい」と真剣に思うくらいだ。
 
 つーわけで、宿の名前は伏せます。そーゆー宿がある、って話だけ。どーしても知りたいのなら、リアルで私に聞いて下さい。ああ、また行きたいなあ…今度1人で利用してみるかな。贅沢だけど。