6月18日2011/06/18 23:35

 本来ならば日曜の報告を書かねばならないところだけど…と出だしは前回と一緒だけど、内容はより深刻。12日のレポートは無期延期します。現時点では完全なボツと同じだとお考え下さい。一部の方にとっては無茶苦茶な話だと思う(それだけのネタがある)けど、色んな意味でそれどころじゃない。ゲームマーケット2011(春)レポートがコマンド誌に掲載されないことが決まったので。ね?コッチの方が深刻でしょ。ついでにもう1つ深刻な話。このブログの更新もしばらく停止します。再開するつもりはあるけれど、現時点ではいつになるのかサッパリです。
 
 何故掲載されないのかについては、あまり語っても意味がない。一応私なりに「全力で抵抗」はしてみた。正直言って「向こうの言い分」には納得できていないけれど、「コッチの話は通じていないな」ってのはわかった。であるならば、無駄な議論を繰り返す意味は無い。私にはこの決断がゲーム界のためになるとは思えないけれど、決まった以上は私が間違っているコトを願うだけ。
 
 確かに、ある意味私の記事は「最も大切な役割」は終えていた。同人ウォーゲームが入手可能な、主要なる即売会は紹介し終えていたからね。元々の予定で言えば、その時点で終わりにするつもりだったし。ただ、やっているうちに「そこで終わりにするのは間違いだ」と思ったので、とにかく続けるつもりだったわけだ。そこを理解されなかったのは、流石に口惜しい。
 
 私の同人即売会レポートは、要は同人版の「新作ゲーム紹介」だと思ってやっていた。ネットが発達した昨今においては、新作ゲーム紹介の意義って薄れてきているとは思う。にもかかわらず何故この記事がコマンドにもGJにもデカい顔して掲載されているのかは、いちいち私が書かなくてもわかってもらえると思う。本来、その理屈は同人ゲームにも当てはまるはず…ってのが、私の言い分だ。その意味では、同人ゲームが「新作ゲーム紹介」にフツーに掲載されるようになった時が、私の記事の命数が尽きる時…と思っていた。
 
 そんな日が来るワケないって?いやいや、実はそうでもない。実際、GJだったと記憶しているけれど、「国内同人ゲーム」が掲載された例があるんだよ。GJに新作ゲーム紹介を書いているボードウォークさんに、委託販売って形で同人ゲームが入荷した関係上。単純に言って、「そこそこ売り上げのいい同人ゲームなら、気軽に委託販売する」って形が出来れば、そのゲームがフツーに新作ゲーム紹介記事に掲載される可能性はあるわけだ。
 
 ただ、現状そういう制度はあっても知名度は無きに等しい。ショップ側は「問い合わせればお応えする」と言うかも知れないけれど、そこでもらえる返事だけじゃ、同人側の決断を促すにはほど遠いと思われる。なにせ、「委託すればどれぐらい売れるのか?それはいちいち委託を依頼し、そのために生産量を増やす価値があるのか?」なんてわかりようがない。少なくとも、活用してみたサークル側の「ああだった、こうだった」って談話が知れ渡らないとお話にならないと思う。けれど、そんな話ドコで聞けと?そりゃあ「同人ゲーム出すなら、委託販売するのが当たり前」なんて時代は来ないと思う。いわゆるエロ同人誌でさえそうなっていないのだから。けれど、せめてもう少し普及してからじゃないと、市場の立ち上げすらままならないと思うのだけど。
 
 こんな時点で同人ゲーム紹介を打ち切るとは、要は「新作ゲーム紹介?ウチのサイトに新作ゲーム手広く扱っている店のサイトへのリンク貼ってあるから、そちらを利用して」と言うに等しい。それは間違いない。後は「それを承知の上で、新作同人ゲームを、貴重な誌面を割いてまで紹介する価値があるのかどうか」って部分だな。この価値観に重大なる相違がある以上、どーしよーもない。
 
 そうなると問題は、私の側が出す「次の一手」だ。これは…正直言おう。現時点では、私のブログ…つまりココで「新作同人ゲーム紹介」を本格的にやるつもりは無い。その価値がないから…ではない。ココは「そういう重大な話を背負えるような、責任あるサイトじゃない」からだ。考えても見て欲しい。このサイトは、別にゲーマー御用達ではない。ゲーム以外の話題も山ほど出てくる。「ソレが不満なゲーマーは読むな」ってのが、ココのポリシーだ。これはつまり、「別の話題の方が重要だと判断したら、その話題は放り出す」ってコトを意味する。実際問題、日程が被っているジャパンカップの結果・内容次第では、次回のゲームマーケット(秋)の話は3行で終わるだろう。冬のコミケに至っては、元々カレンダーの話題だらけでゲームの話は印象に残らないのがデフォルトだ。これじゃあ、「キチンとした」紹介記事は書けない。サイトが「扱うネタについては無責任」って運用姿勢なので、責任を持たせられない。
 
 それでも何とかしようと思ったら、サイトの運用方針を変えるしかない。それは正直イヤだ。それぐらいならばむしろ別のサイト(SNS含む)でやることになるだろう。ただ、そうすると話題の切り分けが…まあ、一応有力なのはSNS「MustAttack」かな。あーゆートコロならば、「年に数回、ゲーム系が充実している即売会があった直後」だけ更新しても問題は少なそうだし。ただ、そんなトコロにどれだけの宣伝効果があるって?ぶっちゃけ、そんな記事を見逃さずに読める環境にある人間って、大抵が「言われなくても同人ゲームをチェックしている」層が中心になる。言ってみれば「仲間内での情報交換」でしかない。
 
 ついでに言えば、こういった「サイトでの紹介」が、どれだけ同人の方々の士気向上に役立つのかも疑問。「貴重なる誌面」を割いているからこそ勇気づけられるのであって、無責任かつ無料のサイト関連でそれを期待できるか?私は無理だと思う。そりゃあ「無いよりはマシ」だろうけど、大きな違いがあると考えて良さそうだ。それが私の「紙媒体とネットの違い」論。根がアナログ人間なので、「今の紙媒体にそんな力はない」なんて意見には、悪いけれど同調できませんね。
 
 雑誌を移る?うーん…どうだろう。候補となりうるのってGJしかない(プランサンセットは不定期刊行なので、この手の記事には露骨に向かない)けれど、受け入れてくれる保証はゼロ。どころか…ある意味ではあそこがやっている「鈴木銀一郎杯」と真っ向対立するような企画なんだよな。どちらも「新規ゲームデザイナー支援」ではあるんだけど、手法が全く異なる。向こうは「上にいる人間を引き上げる」ことに主眼が置かれているので、ある意味差別化が重要である。私の方は「底辺の拡大」にしか興味がなく、差別化は原則やらない。キチンと連動させることは可能だと思う…どころかフツーに行われていると思うけれど、それは「企画した奴」が同じならば…って話じゃないか?目指す所は一緒だとしても、そのために有効な手法がどんなモノなのかは、私と大きく隔たっているような気がするんですけれど。
 
 いっそのこと同人誌出して…って手法も一応検討してみた。その同人誌を入手可能って時点で「黙っていても同人ゲーム買う奴」なんだから、無意味だけどね(笑)。というわけで、今の時点では「次の一手」ありません。何かしら思いつかないとなあ…とは思っているのだけど。
 
 もっとも、「今の時点で思いつかない」だけであって、何かしらやらなくちゃ…って必要性は理解しています。つーか、今更「やれることはありません。皆様さようなら」で片付けられるワケがない。「同人サークル振興」の面白さというかやり甲斐というか…を知っちゃったからなあ。自らにヘタレ認定出して身を引く…ってコトも当然考えたけれど、それは色々違うんじゃなかろーか。たとえその方が世のため人のため、同人ゲーム業界のため…だとしても、私自身がイヤだ。
 
 強いて言うなら、「タダの人」に成り下がった私を同人ゲームサークルの方々はどう受け入れてくれるのか…ってコトが気になるくらいだけど、一応「肩書きだけの付き合い」にはなってないと思うな。肩書きを超えた人間関係を構築する覚悟もナシに、その人が作った作品紹介しようとは思わない。私はその覚悟を持ってサークルの方々と接してきたし、それはある程度伝わっていると思いたい。ただまあ、人間関係ってのは常に相手方あっての話なので、私の思い込みだけで行動するワケにはいかんのよね。とりあえず、一緒にお茶飲むくらいはしてくれると有り難いかな。
 
 ただまあ、コレで私の気力に影響がないと思われても困る。当然相応にへこんでいます。ただでさえ気力充実させないと原稿書けなかったのに。即売会で生命力削りまくるので、燃え尽きそうになるのを食い止めるのは楽じゃないのよ。つーわけで、即売会レポートは発表中止。ついでに「書きたいこと」が出るまで、このブログもメインの更新を停止します。今の気力じゃ、「義務感」だけでの更新になりそうなので。一応「スパム除去」に代表されるコメント整理・対応はサボらないつもりですし、遅くとも秋競馬の頃には復帰できるでしょう。長い休みだなあ(苦笑)。休止したら読者いなくなりそうではあるけれど、元々「誰も読まない」って想定のブログだからなあ。
 
 つーわけで皆様、しばしのお別れです。「実生活」での活動に支障はないはずなので、何かありましたらソッチの方で。