10月13日 ― 2009/10/13 23:07
大量に導入されたブラウザーは何だかんだとバージョンアップが続き、細かく見ると色々変化している。ここ最近冒頭でバージョンアップのたびにブツクサ文句を言い続けたのは、実は「バージョンアップ頻度確認」のためだったりするし。ただまあ、「細かい変化」ばかりでココのネタになりにくいのも事実。そこで、新ネタ探してみました。
新ネタと言ってもだなあ…と思いつつニュースを見ていたら、「ソニーの音楽再生アプリケーションが新しくなった」って話を発見。面白そうなので、この「x-アプリ」とiTunesと比較してみることにしました。とりあえず、準リアルタイム(試験しながら書く)にお届けしようかと。色はコチラにするか悩んだけど、まずは使い勝手などが話題の中心になると判断して、この色中心にしました。
まずはソフトダウンロード&インストール。「実行じゃなく保存しろ」という指示になっているのは、仕様なのか?なんか怖いので、指示通り「一度保存してから実行」することにした。ファイルサイズは結構デカいけど、これは多分iTunesも同じでしょ。
インストール時に「?」と思ったのは、DirectX9.0c Runtime(グラフィック用のソフト。ゲームなどでおなじみ)をインストールしたこと。何の断りもナシに。「だからどーした」って話ではあるけど、意外なモノをインストールするんだな…とは感じた。あと、お約束通り勝手に「音楽ソフト再生ソフトのメイン」に居座ろうとするので、注意が必要。元通りにすることはできるけど、それなりに面倒だ。「試験運用」する場合は要注意ですね。
インストール終了後、PC内部にある音楽ファイルを登録するんだけど…なんかやたら時間を食った。とはいえアホみたいなレベルじゃないので、流石に「専用フォルダに丸ごとコピー」なんてコトはやってなかったと思うんだけど…なんか不気味だ。ついでに言うと、「著作権保護の必要があるから、ファイルバックアップは専用のソフト使え」なととヌカす。iTunesと比べ、気軽にファイル管理が出来ないようだ。この点はものすげーマイナス。アンインストールしてやろうかと真剣に考えた。
使い勝手は…好みの問題だとは思うけど、私はイマイチだと思う。プレイリストを作らない限り、「アルバムごとにしか再生しない」ようだ。特にフルシャッフルしないのが…iTunesがフルシャッフルに対応し、必要に応じてアルバムごとにシャッフル可能なのに比べると、なんかショボい。
一応目玉機能として、「自動的にプレイリストを作成してくれる」機能がある。楽曲情報を自動的に取得して、それに従って…って機能らしい。試しに使ってみたんだけど、まるで役に立たなかった。ただまあ、コレはわからなくもない。登録してある曲の大半が同人やらゲームのオマケと言った「フツーじゃないCDからのもの」だからなあ。人によっては役立つ機能なんだろうけど、私は「ゴミ機能」だと判断せざるを得なかった。
もっともだ。「音楽再生ソフト」なんだから、重要なのは音質その他だって話はある。今現在iTunesと同じ曲を聴き比べながら試しているんだけど…うん、確かに違いはある。それはわかる。ただ、「良い意味で違う」のかと聞かれても、ちょっと答えにくい。低音が良く響いているように思うけど、逆に言えば中音~高音が弱いかも。
ただ、これはソフトが駄目だって話とは限らない。私のPCはiTunesによる音楽再生用にエフェクトを調整してあるので、iTunesと相性が良いのは当然だから。もし仮にx-アプリをメインの音楽再生ソフトにするのであれば、当然そのためにエフェクトを調整することになる。そうすりゃあ評価が違ってくるのはむしろ当然。
問題は、「その価値があるのか」だ。とりあえず私の環境および聴力では、「エフェクターの設定次第でどーにでもなる」範囲でしか音の変化を確認できなかった。それに対し、全体的な使い勝手はイマイチで、少なくとも私にとっては「不便になった部分はあるけど、便利になった部分がない」と断言できる内容。アプリケーションごとにエフェクトをいじくれるOS(Vistaはできるらしい。多分7もそうなる)なら「より詳細な比較試験に踏み込む」価値があったと思うけど、私が使っているXPだとちょっと面倒だ。よって、この時点で試験をとりあえず停止した。
いわゆる「音の味付け」の問題は個人的好みだとか、曲やジャンルによる違いだとかが関係してくるので、本当はもっと詳細なテストを繰り返さないと意味がない。そのため、今後もテスト自体は繰り返し試みると思う。違いがあったのは間違いないので、ひょっとすると「やはり音はコチラの方が…」って結論になるかもしれない。いずれエフェクターにも手を付けると思うし。ただ、とりあえず使い勝手は極めて悪い。少なくとも私にとっては、「良い点」がまるで感じられなかった。私が聴いている音楽がイジョーだから…というのは大いに認めるけど、だからって私がそれを変えるワケがない以上、私個人の評価を覆す理由にはならない。
もっとも、仮にx-アプリの方が先に導入されていて、それに合わせて全てがチューニングされている環境だった場合、iTunesが「それを承知で乗り換える価値があるほど便利なのか」と聞かれれば、「そこまでの価値はない」とは思う。自分なりのプレイリストを作ってしまえば、ほぼ違いはなさそうだ。ファイル管理の問題も、慣れてしまえば気にしない程度の問題だろうし。何より、結構時間を掛けて決定された「エフェクターの設定」を変化させるのがウザすぎる。
ただ、現時点で普及しているのは問答無用でiTunesだ。後発のソフトはそれを覆そうと思ったら、少なくとも何かしら「明らかに勝る」機能が欲しい。でも、正直私の使い方ではそれは感じられなかった。仮に私が全く音楽再生用ソフトに触れたことが無く、iTunesとx-アプリを同時にインストールして「ドチラがいいと思うか」決めるのだとしたら、多分iTunesを取る。「イジョーな」CDばかり聴いている人間にとっては、コッチの方が便利だから。
なお、私は「外で音楽聴く」習慣がないので、iPodもウォークマンも持っていない。さらに、ワケわからん音楽ばかり聴いているので、ダウンロード販売もさほど利用しない。よって、この辺の利便性その他はまるで考慮してない。単純に「購入したCDを取り込んで巨大なライブラリ作成して、そこから聴きたい音楽選ぶ」って作業に関してのみの評価である。そこはご了承下さい。
ついでに言うなら、私はいわゆる「サウンドのソニー」なるものはあまり信用してない…どころか、「ソニー製」だってだけで評価を下げる。これは「ソニータイマー」にヤラれたトラウマ背負う前からの話だ。要はサウンドの味付けが私好みじゃないのよ。そんな私の言うことなので、「サウンド面でどうこう」って部分は多少割り引いて下さいませ…って、最後にそんな「この話の根底をブチ壊す」ようなコト言ってもなあ(苦笑)。
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