9月30日 ― 2009/10/01 01:42
本日は、昨日のネタの続き。ふと気になったコトが出来たので。なお、いくら考えても私じゃ結論は出せそうにないので、基本的には「不思議だね」で終わりにします。
昨日タイのギャルゲーを論じた際、「日本だと高校生が主人公なのに、何故タイは大学生が主役?」という疑問を採り上げた。しかし!よ~く考えてみると、「何故日本では高校生が主人公」なんでしょ?今まで「そーゆーものだ」で片付けていたけど、これはこれで疑問ではないかと。
あくまで「基本的には」だけど、こういうゲームの主人公(マンガやラノベの主人公などもそうだけど)は「読者が感情移入できそうな対象」が選ばれる。自分とあまりにかけ離れた存在が何やらかそうとも、「へー」で片付けられちゃう可能性があるからね。そんでもって、「感情移入しやすいかどうか」を考えた場合、主要な購買層と似たような年齢に設定すると有利だと思われる。理屈の上ではね。
タイの場合、おそらくは「主要購買層が大学生ぐらい」なのではと思われる。向こうの経済力考えればPCなんて贅沢品だから、「大学に行くだけの経済的余裕がある人間」が、「大学生になった時に入手できる」ものではないかと。あのゲームの主人公が何故大学生なのかは特定できていないけど、「大学生にした方が皆が感情移入しやすい」と考えても別に不思議ではない。
この理屈を当てはめると、日本は高校生が…ってことはないと思う。少なくともエロが入っている場合、絶対主流ではない。18禁なんだから。いいトシしたオッサンのことは無視するとしても、まあやっぱり大学生~社会人なりたてぐらいが「主要購買層」ではないかと。あくまで推定だけど。にもかかわらず、ギャルゲーの舞台は高校ってコトが多い。エロ入りですら高校の割合は多い。つまり、日本のゲームは「主要購買層と年齢層を合わせる」って理屈から決定されたモノではなさそうだ。なお、「統計的データを出せ」と言わないように。あくまで「私の印象」だ。
日本のギャルゲーは、あえて「主要購買層と離れた年齢の主人公」を設定している。ということは、より感情移入しやすいように年齢を変更すれば売れるモノが…って話には絶対ならない。数は少ないけど、そーゆーモノはある。そんでもって、「ものすごく売れている」ワケでもない。私はこの世界にそんなに詳しくはないけど、「売れた・流行っている」と評判のゲームはある程度把握しているからね。
ということはだ。日本のギャルゲーを購入している奴は、こーゆーゲームをプレイする時には「自分と近い年齢層」より「より若い高校生」の方が感情移入しやすい…と思われる。これは珍しいとまで言わないけど、ちょっと注目に値するかもね。
何故そうなのか?これはわかるような気がするんだけど、だからって言葉にするのは難しいような気がするなあ。とりあえずで言えば、「中学生だとまだガキ、大学生だともうオトナ」なので、あーゆーゲームで扱う「異性との付き合い」とはそぐわないから…じゃないかとは思う。実態は別として、日本において大学生って「あーゆーゲームで扱うには、色んな意味でスレてる」のではと。あくまで推測ではあるんだけどね。少なくとも、「そーゆーゲームを趣味としている奴」は、オッサン含めてそう考えているのでは。別に私だけが「女子高生に怪しげな幻想抱いている」とは思えないので(苦笑)。
しかしだ。この理屈が成立するなら、タイではどーなんだ?って話になる。日本では、大学生にもなってギャルゲーで扱っているような「ウブなおつきあい」してようものなら笑いものになりかねないけど、タイじゃ違うのかね?ああいう男女関係は生物学的年齢だけじゃなく、社会的文化的な影響も大きいだろうから、そうであっても不思議でも何でもないけど。
それにだ。タイのギャルゲーは「タイ独自の文化」として生じたワケではなく、ドコをどう考えても「日本の文化的影響」を山ほど受けた結果として制作されたのだと思われる。日本製のゲーム・日本のマンガその他の大半が「ああいう青臭い恋愛は高校生が似合う」って文脈である以上、素直にソレを模倣しても不思議ではない。それとも、連中は日本のマンガを「何で高校生ばかりが主人公なのか?」と疑問に思っていたのだろうか?これはなかなか面白い。
「当たり前のこと」を疑うのは難しい。だから、そのキッカケとして「それが当たり前じゃないモノ」と比較してみるのは有意義だ。ギャルゲーでさえ例外ではない。私もついさっきまで「ギャルゲーは高校生が主人公」が当たり前だと思い、「何故そうなのか」なんて考えもしなかった。こういう「面白い疑問」が見つかるから、「異文化との比較」は面白い。競馬でさんざんソレを学習させられた(もちろん共通点も多い)私だけど、ギャルゲーに当てはめる日が来るとは思わなかったなあ。
なおこの話、単体としては「だからどーした」で終わりだけど、ゲーム業界にとっては「地味に大切な指摘」かもね。ゲームやマンガも立派な「輸出の対象」だからして。昨今では、何をどう輸出先にローカライズするとウケるのか…は無視できないでしょ。時々「日本のゲームの主人公は、何故ガキばかり?」って指摘する外国人がいるけど、これって地味に重要な指摘なのかも知れない。
そーゆー意味では、やはりこの「タイのギャルゲー」をプレイしてみて良かったと思う。色んな意味で意義深かった。やはりここは「何故主人公が大学生なのか」をより詳しく知るため、日本語の製品版が出たら購入する価値があるな。決して「三つ編みのガキは攻略対象なのか知りたい」とか、「体験版ではまるで出てこなかった、ピンク髪の娘の位置づけが気になる」とか、果ては「ツンデレメガネと妹(血が繋がっているかどーか、小一時間ほど議論する価値あり)のどちらを取るべきか、体験版だけじゃ決められなかった」とかいった理由では…
10月1日 ― 2009/10/01 23:55
カレンダーも薄くなった。そろそろ来年のカレンダーの予約が始まる。近いうちに物色しに行かないとなあ。また「売り切れたからって、香港まで行って入手」するのはどうかと…
不具合関連情報を1件報告します。「このブログをSafariで閲覧できなくなった」という連絡がありました。しかし、私のPC内のSafari(Windows XP 32bit版のver4.0.3)では問題なく表示しています。原因は調査中につき不明。他にも「Safariだと閲覧できなくなった」って事例があったら教えて下さいませ。
本日は、先日プレイした「D-DAY」(EP/SS)のプレイ報告を。報告と言うより、「自省の記」だな。ハッキリ言って愚痴の塊です。ご了承下さい。
あまり深く考えず、特に参加希望するゲームなしに向かったMiddle-Earth東京支部例会。そこで誘われたのは、このゲーム。正直言うと若干苦手意識があったんだけど、「まあ何とかなる」と参加することにしました。
若干の苦手意識は、「ルールがわからん」「あまり好きになれない」といったモノではない。過去私がこのゲームをプレイした際は、必ずや「私より上位の存在」が一緒であり、ある意味横暴とも言える指示に従ったことしかないから。カルピケ飛行場に執拗に攻撃を加えてくる英軍相手にムキになって反撃を加えまくったところ、英軍とその正面の独軍の両方が「全部ウラ」になってしまい、相手は上陸してくる兵隊がいるので「すいません、補充下さい」と報告したらしこたま怒られた…という記憶がある。ちなみに、レーアーもタイガー大隊も取り上げられ、補充の使用権も取り上げられ、ヒトラーユーゲントと第21装甲師団(一部重爆に吹っ飛ばされた)だけで戦わされた。今から思えば「そーゆーオプションを試してみたかった」のだと思われる。米軍側で何がどうなっていたのかは覚えていないけど。とりあえずオマハもユタも健在ではあった。
私が教わったこのゲームは、独軍は「とにかく突破を防ぐ。兵力は温存しまくる」というものだったようだ。よく覚えていないけど。そのため、私と組んで独軍を担当されたチャンプから「英軍を海に追い落としてくれ」と頼まれても、対処できなかった。何故か私は「独軍の英軍正面」ばかり担当させられたのだけど、レーアーの使用権を手にしたことがない。タイガー大隊はたまに譲ってもらえたけど。カーンの北側に塹壕掘ろうとしたら、しこたま怒られたっけ。
コレに対しチャンプの方は、「とにかく英軍を海に追い落とす」プレイばかりやっていたそうな。ソレを目指して突撃しまくり、成功すれば勝利・失敗すればそれで終わり…だとか。こうもプレイスタイルがかみ合わないのでは、うまくいくはずがない。
変な苦手意識があったので久々にプレイした(20年ぶりくらいか?昔知人のコレクションを吸収した際、このゲームは入手したはずだけど)こともあって、色々勝手がわからない。そうこうしているうち、英軍にそれなりの突破を許してしまった。DASREICH殿操る英軍はやはり強い…「それぐらいでも何とかなる」ってのが私が教えられた知識(本当なのか、上位者の強がりなのかは不明)なんだけど、今回組んでいる相手は「そーゆープレイはしたことがない」チャンプ。これは駄目だろう…ってことでゲームエンドとさせてもらった。
翌日も例会。流石に「もう少しこのゲームを覚えないと」と思ったので、英軍を担当してみた。米軍は前日同様に庭猟師殿。独軍はチャンプ単独。「英軍を海に追い落とすつもりでプレイする」と予告していた。
1回目。「プランサンセット」に掲載されていた、「重爆をユタ方面で使用する」パターンを試してみたところ、チャンプは「これは米軍方面は駄目だ」と判断、全装甲部隊が英軍に向けて突っ込んでくる…コレに戸惑った私はミスしてしまい、英軍は海に追い落とされる。
2回目。今度は多少慎重にプレイしたんだけど、やはり英軍は完全には守りきれない。マルベリーを1つ陥とされる。そんでもって、お約束通りしっかり残ったマルベリーを嵐で流され、またも海に追い落とされる。うーむ…
チャンプの意見としては、「英軍がコレくらいヤラれるのは普通」だそうなんだけど、やはり「なってねえなあ」ってのが感想。もう少し研究しないと…昔プレイしていた時に、どっか「上位者」に甘えていたんだろうな。ルールはそれなりに覚えていた(不思議と覚えていた)けど、戦い方は「任せっきり」だったので、カンが鈍いどころの話じゃない。いけませんねえ。色々迷惑かけちゃった。
とりあえず私としては「誘われたらまたやって覚えよう」ぐらいに考えているんだけど、あの戦いっぷりで再び誘われるかはわからん(苦笑)。それぐらいヒドかった。とはいえ、一応ルールはそれなりに覚えていたので、「プレイ経験ナシ」って人間よりは誘われる可能性があるんだよな。その時はもうちょっとマシなプレイしないと。
基本愚痴を述べるだけなので、本日はココまで。オチは特にありません。これだけダウンな報告した以上、オチなしは当然でしょ。これ以上オチようがないんだから…
10月2日 ― 2009/10/02 23:16
オープニングは脱力系?から。まずはこのサイト(リンクあります)をお読み下さい。この色のネタについて行ける方なら、笑ってもらえるかと。これにインスパイアされた奴がバカゲー作ってくれると、私は嬉しい。
本日の話題は、毎年恒例?のイグ・ノーベル賞ネタ。やはりこーゆーものは継続して取り上げたいからね。今年は日本人が受賞したので、報道が多めで嬉しい。
まずは受賞した研究の紹介から。私の語学力その他では詳細まではわからない(後日どっかに出回ると思うけど)けどね。まず獣医学賞。「名前を付けた牛は、名前ナシの牛よりもたくさんの牛乳を出すと示したことについて」。名前って大切なんですね。呼びかけよう 名前を 素晴らしい 名前を(ゴダイゴ「ビューティフルネーム」より)
平和賞。「ビールのいっぱい入った瓶と空の瓶のどちらが頭を叩き潰しやすいか、実験により示したことに対して」…ちなみに、「ドッチも危険」だそうな。「平和賞」ってのが気が利いたギャグのつもりなんだと思う。
生物学賞。日本人を含む研究で、「ジャイアントパンダの排泄物から採取したバクテリアを用いると、台所の生ゴミは質量で90パーセント以上削減できることを示したことに対して」。多分、竹などという「消化の悪そうなモノ」食っている生物だから…って理由で探り当てたんだと思う。素晴らしい。
医学賞。「60年以上にわたり毎日、左手の指関節を熱心に鳴らし続ける一方右手は鳴らさずにいたことにより、指の関節炎の原因を研究してきた功績に対して」…こーゆー研究は「結論が出るまでやたら時間がかかる」例があるけど、60年はスゴい。私はよくやってしまうんだけど、確か関節を鳴らすのは「あんまり体に良くないこと」だったような。ドクター中松の研究もそうだったけど、こういう「長年続けて意味が出る研究」を継続する根気には頭が下がります。
経済学賞。「小さな国の小さな銀行が急激に巨大銀行へと膨張することができること、その逆もあることを実地に示したことに対して(また国民経済全体でも同じことができることを示したことに対して)」。アイスランドの銀行がボロ儲け狙って、リーマンショックとやらでデカい損失出した件についてですね。
物理学賞。「妊婦はなぜひっくり返らないのか、分析的に解明したことに対して」。人間の歩行ってのがいかに複雑な運動なのかは、二足歩行ロボットだの、ボードシミュレーションゲーム「ナウシカ」だのが示してきたけれど(苦笑)、そこにまた1つ光を当てた研究ですね。こーゆー研究の行き着く果てが「ガ○ダム」なのかと思うと、色んな意味で頭痛が。
化学賞。「テキーラからダイヤモンドを作り上げたことに対して」。これは補足説明が必要そうだ。この研究は、どうやら「ダイヤモンドの薄膜」を製造するための手法についてらしい。ダイヤモンドの性質を考えれば、工業的な利用価値は高いのでは。
文学賞。「アイルランド国内で頻繁に交通違反を繰り返した乱暴なドライバーである『プラヴォ・ヤズディ』氏(Prawo Jazdy、ポーランド語で運転免許証)に対して50回以上違反切符を書き続けたことに対して」。これは日本でもニュースとして取り上げられたような。研究でも何でもないけど、笑えたことは事実。世界中の警察官にとっては、笑い事じゃないんだと思うけど。
公衆衛生賞。「一対のガスマスクに素早く変形させることのできるブラジャー(ガスマスクの一つはブラジャーの使用者が使い、もう一つは傍観者に渡すことができる)を発明したことに対し」…何故ブラジャー。ただまあ、よく考えてみると「子供を連れた母親」が、親子両方の分を一気に確保できるのは重要かもしれない。お父さんの分はどうするのかは、小一時間ほど議論する余地がありそうだけど。
数学賞。「1セントから100兆ジンバブエ・ドルまでの幅広い額面の銀行券を印刷させることによって、非常に大きな数字にも対応できるようになるための、簡単で毎日できるトレーニング法を国民に与えたことに対して」。アホみたいなインフレ引き起こした、ジンバブエ政府に対する皮肉ですね。
こうして見ると、今年は経済関連の受賞が目立った。経済学賞と数学賞が両方とも「経済上の失態」関連だからね。こういう分野での受賞は以前からあったんだけど、一度に2つ受賞は珍しいと思う。賛否両論あるかも知れないけれど、この賞と言えども「世相」と無関係ではないってコトかも。
今年も日本人が受賞した(これで3年連続)ことについては、素直に誇りに思っていいと思う。この賞の対象は「笑えるだけ」の研究じゃないことが多いので。今年受賞した研究なんてまさに「真面目かつ有益な研究なんだけど、出てきた結論だけ聞くと笑える」ものだからねえ。科学の世界で日本が果たしている役割などを考えれば、数多くの受賞者を出すことはむしろ「当然」でしょ。
私の個人的なヒットは、やはり化学賞。人工ダイヤモンドなんて別に珍しくはないし、工業的利用価値を考えれば「様々な人工ダイヤモンドに関する研究」があってもおかしくはない。「シリコンの代わりにダイヤモンドを使った半導体」なんてものも研究されているようだし。それでも、「テキーラとダイヤモンド」という、安っぽいクライムノヴェルみたいな組み合わせは笑える。「テキーラをダイヤモンドに変える方法は2つ。1つは人工ダイヤの原料にする。もう1つはテキーラ飲み干して、度胸付けて宝石店を襲う」なんてアホな台詞を吐く悪役を想像してしまった。この研究がイグノーベル賞を受賞した記念として、「テキーラ買って応募券を送れば、ダイヤモンドが当たる」販促キャンペーンなんてやったらより笑えると思うんだけど、どっかやらないかね?
「笑い」を通して科学的・社会的業績を世に知らしめる、というイグノーベル賞の理念は素晴らしい。少なくとも、私のツボをついた賞であることは間違いない。典型的な文系人間の私だけど、能力不足を承知の上でこの賞の素晴らしさは広めてゆきたいですね。
10月4日 ― 2009/10/05 00:39
本日はスプリンターズS…なんだけど、諸般の事情により競馬場には出撃せず。WINSでヤラれましたとさ。ローレルゲレイロとはねえ…はあ。
本日の話題は、昨日訪れたゲームコンベンション「猿遊会」について。実に楽しい集まりでした。関係各位への感謝を込めてレポートをしたためます。
最近やや出不精になりつつある私がこの集まりに参加する気になったのは、takoba39714殿が参加なさるって話があったから。このブログをコメントまでお読みの方ならおわかりだと思うけど、多彩なネタに頻繁にコメントをいただいている方だ。これは迎撃せねばなるまい。「スクランブルだ!まわせー!チェックリスト…」(昔懐かしの「ファントム無頼」より)
私は「プレイ見学」も嫌いじゃないので、特に約束などせずにぶらっと出かけることにした。「どんなゲームがプレイされているのか」を見てるだけでも楽しいし。思った以上に多彩なゲームがプレイされていて、実に興味深かった。印象深かったのはASLかな。今までプレイ風景を見たことがあまりなかったので。詳細は主催者の公式発表を参照して下さい。
とはいえ、やっぱり私もゲームをプレイしましたよ。久々に「エアフォース」(古典的空戦ゲーム)をプレイしました。20年ぶりぐらいになるのかなあ…その割にルール覚えていたのは、我ながら感動しました。とはいえ、飛ばし方は「なってねえなあ」って感じ。カンまでは覚えてなかったようです(苦笑)。空戦ゲームは独特の「カンどころ」を覚え、「相手がどの辺に来そうなのか」を読めるようにならないないと、どんなにいい機体使おうとも「タダのカモ」です。そこがまたイイんだけど。
あと、カードゲーム「Lightning Midway」もプレイしました。ミッドウェー空母戦を題材としたもので、米軍は空母3隻+ミッドウェー航空基地、日本軍は空母4隻を使って相手を全滅させる…ってもの。私の米軍は「とりあえずは攻撃してみよう」って攻撃が運良く決まり、たちまち飛龍・加賀を沈める。でも、その後が続かない。そうこうしているうちにヨークタウンとホーネットが沈められ、五分の状態に。ただ、ブラフの意も込め、態勢不十分だろうが何だろうが執拗に攻め続けたのが幸いしたのか、最後は蒼龍と赤城を葬ることが出来た。拙速を承知で攻撃するのか・それとも態勢を整えてから必殺の一撃を叩き込むのか…という「決断」が問われるゲームで、実に面白かった。またプレイしたいなあ。次は日本軍もやってみたいし。
こういう集まりで重要なのは、「何をプレイしたか」ではなく「どんな人とプレイしたか」だと思う。対人対戦型の趣味なんだから。場所が千葉に近い船堀だってこともあり、普段あまりお会いしない方の割合が多かったように感じる。私はあまり千葉方面に顔出さないからなあ。東京近郊在住の方ならおわかりだと思うけど、私のいる埼玉大宮から千葉方面って、多少交通が不便なんだよね。もっとも、「苦労する」ってレベルじゃないので、これからはたまに顔出せればと。
驚いたのは、やはり若い方の存在。18歳程度の方が2人も。「自分のゲーム歴より若いのか」と考えると、気が遠くなる(苦笑)。私は「この業界は、1年ごとに平均年齢が1上昇する」と信じていただけに、とにかく「驚いた」の一言。こういう方は「業界の宝」ですね。素晴らしい。
終わった後の飲み会では、「知人の割合」がより減る結果に。性格によっては萎縮してしまうかもしれないけど、私の精神構造はそーゆー風に出来ていない。その昔TAC-CONなどに出入りしていたので、その辺は鍛えられている。とりあえずは私・takoba39714殿・いの殿の「エアフォースやってた組」で飲み始め、その後三々五々他の皆様方が合流する流れに。
お目当て?のtakoba39714殿は、ある意味イメージ通りの方だった。おやさしくて、ゲームに対して情熱的で。こういう方と「同志」なのは嬉しいですな。今度またじっくり飲みたいです。いの殿もまた情熱的で、ゲームの話で大いに盛り上がった。「撃墜王」(ツクダ)の話とか、「何故フライトシミュレーターではなく空戦ボードゲームなのか」なんて話は本当に面白かったです。
実を言えば、私が「正式に」自己紹介したのはこの飲み会で。知人がそれなりにいたし、主催者やら対戦相手には挨拶済みだったけど。そこでわかったのは、どうも私のブログは「結構読まれている」ということ。「ああ、F男さんですか」みたいな雰囲気が流れたからなあ。ちょっぴり恥ずかしかったけど、名誉な話である。
特に嬉しかったのは、主催者のたかさわ殿から「(私のブログを)7割賛成・3割疑問」で読んでいると言われたことかな。「賛成10割」ってブログも悪くないけど、私としてはもっと「ピリ辛」なもの、たまに「それはどうかと!」みたいに思われるのが理想だと思っているので。あまり疑問に思われる割合が多すぎるのはどうかと思うけど、7:3ぐらい(個人差はあると思うけど)は「なかなか良い数字」じゃないかな。これに奢ることなく精進が必要な身ではあるけれど、大きな励みになりました。
ゲーム業界というのは、とてつもなく狭い。この飲み会でもそーゆー話が出た。ゲーマーの数が少ない以上、「狭い業界」なのは当たり前のことだ。とはいえ、そんな業界であっても「実際顔を合わせる機会」が多いワケではない。地理的要因その他に縛られるのが当然だからして。ネット越しの交流でかなりの用が済んでしまう世の中になったけど、それでも「実際顔を合わせ、できれば一緒に呑み、そこで話をする」機会の大切さが失われたワケじゃないでしょ。私が若かりし頃は、様々なコンベンションに顔を出し、「フットワークの軽さ」を武器の1つにしていただけに、ものぐさになって出不精気味だった最近の自分を反省させられました。
そんな私だけに、飲み会の場でたかさわ殿が提唱しておられた「ゲームメインではないゲーマーの集まり」という構想には感銘を受けました。賛否両論ある構想だとは思うけど、私は支持派だなあ。参加してみたいのはもちろん、可能な範囲で何か役に立てたなら…と思いますね。
なお、本当は本日も「猿遊会」はあったんだけど、流石に本日は…私にとってゲームは大切なんだけど、お馬さんも同じくらい大切なんですよ。こんな薄情な私ですが、見捨てないで次回も遊んで下さいませ(苦笑)。
10月5日 ― 2009/10/06 00:10
本日のネタは、食文化の話。何気ないニュースではあるんだけど、実はかな~り「深い」話だと思うので、珍しく採り上げてみました。
話の詳細は、こちらを参照して下さい。要は最近よくある「食品偽装ネタ」の1つ。比内地鶏の卵と謳っておきながら、実際は普通の鶏卵が3割ほど混じっていた…というもの。ただ、興味深いのは、この「偽装」は良くある「経費削減」のためではなく、「味がくどい」という客の要望に応えるためやったと主張しているのがミソ。
私は比内地鶏の卵の味なんて知らない。知っていたとしても、私の舌でどうこう語れるような違いがあるのかどうか、自信がない。ついでに言えば、味云々は「単なる言い訳」に過ぎず、実は経費削減・ボロ儲けが目的だった可能性は否定できない。それでも、ここではあえて「味に明確な違いがあり、私レベルでもソレはわかり、それが普通の鶏卵を混ぜた理由」だと仮定しよう。
普通、客は「美味いもの」を求めている。比内地鶏の卵かどうかなんてのは、「美味いかどうかを事前に判断する材料」に過ぎず、「美味ければそれでOK」のはずだ。まあ体に悪いとかいう話でもない限り。そう考えれば、「味がくどい」という文句が現実に寄せられた「比内地鶏の卵100%の親子丼」は「せっかく改善した味を、また悪い方に戻す」だけのような。確かに、普通の鶏卵使っている以上、「誤解を与える可能性がある」のは事実だ。でも、ここで改善すべきは「キチンと比内地鶏の卵を使う」ではなく、「普通の鶏卵混ぜて、最適な味にしました」と訂正するコトじゃないの?って気はする。
ただ、話はそう単純でもない。客の中には、一定割合で「美味いかどうか」より「比内地鶏の卵かどうか」が重要だって人間もいそうだから。美味いか不味いかは、実際食ってみないとわからない。味がくどかったとしても、「それがまたイイ」と思う客だっているはずだ。その辺を判断するためには、どこかで「比内地鶏の卵の味は、こんな感じです」と識別できる機会を設ける必要がある。アンテナショップってのは「それを判断するための場所である」と考えれば、あえて不評を承知の上で「比内地鶏の卵」にこだわる価値があるかもしれない。
とはいえ…こう言っては悪いけど、秋田県の「県食彩あきた推進室」とやらが、そこまで考え、ポリシーとして「比内地鶏を使うべきだ」と考えたのかどうかは、正直わからない。単に「普通の卵混ぜたのでは、宣伝文句にならない」とだけ考え、味よりも宣伝文句を優先させた結果としてこの決断に至ったとしても不思議はないし、むしろ自然だって話はある。味は実際食わないとわからないけど、「宣伝文句」は視覚・聴覚という「味より手軽に流布させられる感覚使って訴えるモノ」なので、より強烈に効くと思われるからねえ。
いや、ソコまで考えてすらいないかも知れない。「味を取るか宣伝文句を取るか」という決断は、容易に結論が出せるような問題じゃなさそうだ。そういう議論を展開するのは、色んな意味でかったるいのも事実。そこで、単純に「どちらが角が立たないか」を考えてゆくと…味を変えた場合、「県としてその味に責任もてるのか」って話になりかねないのに対し、比内地鶏の卵だけ使用すれば「そういうものなんだから仕方ない」と、いわば比内地鶏の卵の味そのものに責任転嫁できる。役人という人種(に限った話ではないと思うけど)がどちらを好むかは、言うに及ばずだ。
もっとも、味を変えた業者側にも責任はある。現実に文句が寄せられ、それに対応したのなら、胸を張って「比内地鶏の卵100%はかえって良くない。だから改善しました」と主張すべきだ。客のためを考えれば、「責任回避の方向に動きがち」な県を説得するべきだし、そもそも最初から表示を変えさせるべきだった。そこまで踏み込むのはちょっと…という気持ちはわかるけど、その程度の改善でしかないのであれば、味を変える意味も薄いって話になる。
「客にとってはどうあるべきなのか」も、ちょっと難しい。確かに、「味が劣ってしまう」は客にとって不利益だ。でも、「味のことだけ」考えた場合、別にこのアンテナショップでメシを食う必然性はない。あまり美味くないと感じたら、次は利用しないだけでいい。ド田舎じゃあるまいし、選択肢は山のようにある。それに対し、「比内地鶏を使っているモノにこだわる」のであれば、「この店は混ぜ物してあるので、別の店に行こう」と思っても、かなり難しい。都内ならばネットなどを使って調べまくれば見つかるかも知れないけれど、かなりの手間だろう。そーゆー手間を掛けないとすれば、秋田県まで足を伸ばすしかないのでは。これはこれで手間なのは言うまでもない。
ただなあ…味の話をすると、日本の消費者の一部に「アタマで飯食っている」奴がいるような気がするのは確か。高級料亭で出てくるから・「いい食材使っているから」・○×100%だから・国内産だから…といった「知識優先」で、それが本当に味を良くしているのかどうかは気にもしない…というか、そもそも区別が付かない奴がいるんだよね。そーゆー連中にとっては、「味を良くするため、普通の鶏卵混ぜました」より、「比内地鶏の卵だけ使いました」の方が都合が良い。
ついでに言えば、文章・言葉・映像といった、「本来味なんて伝えられない」メディアを使って味の話を展開する必要がある人間(要はマスコミだ)にとって、都合が良いのはどちらなのか。これは言うまでもない。そーゆー存在を一概に否定は出来ないけど、こうした存在が「アタマで飯を食う」人間を増大させてきたって側面は無視できない。
今まで見てきたように、この話は「実はかなり複雑」であり、単純に「偽装した業者が悪い」で片付けるのはどうかと思う。それこそ「日本社会の食文化のあり方」にまで関わりかねない。私自身も「どう考えるべきなのか」って結論は出しかねているし、コレをお読みの皆様の意見も、各個人の食に対する信条によって相当割れるような。
ただ、もしこの件に「悪い奴」がいるのだとしたら、私は偽装した業者よりも「県食彩あきた推進室」の方が悪いと言いたい。理由は単純。「味を取るか、謳い文句を取るか」という決断を強いられた場合、本来責任を取るのはこの部署だと思うので。ココが最初から「大切なのは味だ!お客様に喜んでもらってナンボだ!」って方針を持っていたのなら、「比内地鶏の味を完全に殺さない程度の改善」はむしろ歓迎すべきことで、変えるのは表示内容だって結論が速やかに出て、普通の鶏卵使い始めた時点で表示を変更しただろう。逆に「大切なのは謳い文句だ!それが比内地鶏の持ち味なんだから、味に文句付ける奴は放置しておけ!わかる奴はわかるはずだ」って方針があったのなら、そもそも「味に文句が出る」のはある意味想定内ってことになり、文句に対しても「調味料の改善なんかで対応できそうもない以上、放置しておけ」と調理側が判断して終わりになっていたはずだ。この件について、「今後は比内地鶏の卵だけ使う」とコメントしたのがこの部署である以上、「本来そうする責任があった」と認めたと見なせるでしょ。
客ってのは本来、「食ってみるまで味はわからない」ものである。それだけに、せめて「誰がこの味にすると決めたのか」って責任は明確にしてもらいたいと思う。まあ、普通は店もしくはシェフがそうするんだけど。ただ、これを徹底すると責任問題が生じるし、ある意味もっとマズいことに「手柄問題」が生じるんだよね。日本社会は「とりあえず『皆さんのおかげです』と言っておけ」って社会だから、手柄が明確化するとそれはそれで気まずいからなあ。今回の件は、実はそれが大きな理由じゃないかって気がしますね。
もっともだなあ。親子丼なんてもっと気軽に食うモノであり、比内地鶏がどうとかこうとかヌカすのは、「その時点で的外れ」って気がするのも事実かな。第一、私の舌じゃどーせわかんねーし(苦笑)。
10月7日 ― 2009/10/07 23:21
きゃー!私がコマンド誌に書いたコミケレポートが、独立した記事扱いされてる!てっきり「同人SLG CROSS REVIEW」の付属コラムだと思っていたのに。諸般の事情によりロクに取材できなかったので、正直恥ずかしい…
鉄は熱いうちに打て…というわけで、先日の猿遊会での飲み会で提唱された、「ゲームをやらないゲーマーの集まり」について、私なりに意見を述べてみようかと。どこまで役に立つのかはともかく、まずはある程度まとめておこうかなと。
ゲームやらないのに、ゲーマー集めてどーすんのかって?基本は「ゲームに関係のある話をする」ことになる。提唱者のたかさわ殿は、「米国から有名デザイナーを招待して、話をしてもらう」なんて話をしておられた。これは金銭的な問題や「そんなヒマのあるデザイナーはいるのか?」ってな問題が絡むので、色々大変だと思うけど不可能ではなさそうだ。
海外からゲストを招聘するのはタイヘンだとしても、日本国内にも「一般的なゲーマーなら話を聞いてみたいはず」ってな方はいるはず。有名デザイナーとか、コンポーネント作っている人とか、ゲーム会社の重鎮とか。より単純に「ゲームサークルのお偉いさんを集め、現状報告などをしてもらう」なんてだけでも、一定の需要はあるんじゃないかな。近所のサークルだけだったら「実際出かけりゃすぐわかる」だろうけど、日本全国から集めたら、それなりに注目されるのでは。
類似のイベントとなると…とりあえず思いつくのは「コマンドミーティング」か?かな~り前にそーゆー集まりがありましたね。私もわざわざ関西まで遠征した記憶が。あれはいつ頃だったっけ?それ以前となると…TAC-CONとかレックの集会とかが「そーゆー役割も果たしていた」ってことになるのかね?なお、4月に開催されていた軍モノonly同人誌即売会「INSIGHT」会場の一部で、なんかやたら意味不明なゲーム関連の会話をしていた集団がいたような気もするけど…って、オレのことか?
先日ちらっと書いたけど、こういうイベントは賛否両論あると思う。代表的な反対意見は「そんなことやるより、ゲームやる方が良い」でしょ。一般的にこの趣味は対戦相手が必要なので、ヘンなイベントで人手を取られると、対戦相手が見つかりにくくなりかねない。「ゲーマーはゲームやってナンボ」だと考えれば、この意見にも一理はある。
ただ、私はやはり「話をする」ってのも大切なコミュニケーションだと思う。そんなものはネットでやれば…ってご時世かも知れないけれど、やっぱり顔をつきあわせてダベるってのは、ネット越しとは少し違うと思うんだな。ゲームがあるとどうしてもゲーム中心になる(当たり前のことであり、悪いコトではない)ので、「今日はゲームより話中心で」って集まりがあっても、悪くはないのでは。何も毎月開催しようってんじゃないんだし。
こういうイベントを開催するにあたって、私が「大切だ」と主張したいことが1つある。それは、「継続は力なり」だ。単発で開催するのが悪いとは言わないけど、こういうものは「続けてこそ出てくる味がある」と思うんだな。まずは単発でやってみて、好評ならば次も…って考え方の方が適切なのかも知れないけれど、私は「最初から2回目以降を視野に入れて開催する」方をオススメしたいかな。その方が、良い意味で力が抜けるんじゃないかと。あんまり力入れすぎると、「燃え尽きる」危険があるからなあ。
実際問題として、どんなコトをやるのか?ううむ…私はとりあえず、「3~5時間程度のイベント」にするべきではないかと。朝早くから集まって夜遅くまでゲームやっているシミュレーションゲーマーには「物足りない」と思われるかも知れないけど、「話を聞くだけ」中心のイベントだと、これぐらいが適切ではないかと。昼過ぎに開幕して夕方頃終わり、後は茶なり酒なり酌み交わしながらダベりタイム…としておけばいいのでは。私が競馬仲間と呑む時は、競馬が終わった後17:30ぐらいから呑み始め、そのまま終電近くまで…ってのは良くある話。盛り上がったのなら二次会に行ってもいいんだから、早い時間から「そーゆー時間」に突入してもいいのでは。この方が、参加時間をフレキシブルにしやすくなる(飲みは省略・中座しやすい)ので、より気軽に参加できるような気がするんだけど…
3~5時間の間何をするのか?まあ、数人の人間にしゃべってもらうんだろうな。1人の人間にこれだけ話をしてもらうのは、いくら何でもタイヘンすぎる。とりあえずの目安としては「質疑応答なども含めて1時間」かなあ。同じようなプログラムが続くとダレるかもしれないので、「公開討論会」だの「パネルディスカッション」だのをやってもいいかも。
問題は、それだけの「話し手」を確保できるかどうか。身近すぎると「いつでも話聞けるだろ」となっちゃうし、色んな意味で「近寄りがたい」方ってのは、要は招待しにくい。2回目以降のネタも視野に入れるなら、これはかな~りタイヘンじゃないかと。この辺は「主催者の企画力」なんかも問われるんだろうな。私としては、「関東のゲーマー相手なら、コマンドいちねんせい殿で1時間いける」「若いゲーマー数人集めて、よくある質問に答えてもらうってのはどう?」などと考えているんだけど…
問題は開催場所。なるべくなら「普段見ない顔」が集結する場にしたいからなあ。とはいえ、「話聞きに来るだけの人」の主力は「近くに住んでいる人間」を期待するのが基本ではないかと。こういう立場だと、まだ海の物とも山の物とも知れないイベントのため遠征してくれるとは…ゲーマーの絶対数を考えれば、まずは関東(東京近郊)か関西(大阪近郊)での開催になるのでは。そんでもって、軌道に乗り始めたら他の地方(まずは関東・関西の中間ってコトで名古屋か?)での開催も考えればいいのでは。
「主催者をどうするのか」も、地味に問題かな。会場を確保して、後はネットと口コミで宣伝すればいい…ってな「普通のゲーム集会」より、主催者の負担は大きいと思うので。かといって、集団でやろうとすると連絡がどうだの、責任がこうだのといった問題になりがちだし。更に、第1回は関東・第2回は関西…なんてコトをやろうと思ったら、より話がややこしくなる。「経験の共有をどーする」って問題が生じるからなあ。ただまあ、今はネットという便利なモノがあるので、必要に応じて上手く活用していけば何とかなるような気もする。
とまあ、とりあえず「何を片付けなければイケナイのか」をいくつか列挙してみた…つもりなんですけど、どうでしょうね。こうやってまずは「誰かしら動く」ことによって、より話を進めるキッカケとなれば、それだけでそれなりに役立てるんじゃないかと思っていたりするんですが。誰かがこーゆーコトやらないと、結局は「ヨタ話」で終わりがちだからなあ。
私は行動力・企画力・情熱・人望のいずれも不足気味なので、正直主催者サイドに回ってどうこう…ってのは難しいような気もする。ただまあ、それを理由に「何もしない」のはどうかと思うのも事実。駄目は駄目なりに頑張って、それなりに役に立つよう努めればいい。たった1火力の残留火力でも、無いよりはマシ(なんですよね?ASLは詳しくないので誤解してるかも知れないけど)である。とりあえず私に出来ることとして、「私のブログで色々書いてみる」をやってみた次第だ。
このイベントが実現するかどうかは、現時点ではわからない。けど、私としては「私に出来ることなら、ドンドン協力してゆきたい」ですね。限界は低いけど。だって、こーゆーイベントの後に飲む酒は美味そうじゃん…って、結局ソレが目当てかよ!
10月9日 ― 2009/10/10 00:17
ふう~。思わず安堵のため息が出ました。本日我らがスワローズが虎に勝ち、CS出場決定!両リーグともほぼ順位が決まったので、私の予想と比較しつつシーズンを総括してみようかと。
まずはパ。的中したのは最下位の牛だけ。ただまあ、「混戦模様」ってのは当たっていたような。外れまくった予想の中で最も意外だったのは、やはり獅子かな。去年が勢いだけだったってことか?次が黄金鷲の躍進。実は数字だけ見ていると「何故ああ勝てる?」って内容だったりするんだけど…やっぱり采配ってことなのかね?性格は以前にも増してアレだと思うけど(苦笑)。
ハムはいいチームだと思っていたけど、あの打線で優勝できたってのは褒めていいような。もっとも、稲葉は正直返して欲しい選手だけど(苦笑)。ガムはやっぱり「監督今期限り」が裏目に出たんですかねえ。牛は…去年が出来すぎだと思うので、こんな感じかも。
セ。最下位・3位・優勝が的中。まあ予想はしやすかったと思うな。意外なのは…正直言おう。燕の3位。「無理筋か」ってのを承知でつけた順位だからなあ。正直、「ココまで来たんだから、流石に5位はやめて」と思っていたのに…ここは後でじっくり語ります。
虎と龍は「ドッチかが苦戦しそう」と希望的観測込みで予想したんだけど、虎がBクラスですか。レギュラー陣の高年齢化が痛いのかな?龍は色々抜けた穴が…と思ったんだけど、うまくまとめましたね。鯉は頑張ったんだけど、まああんなものでしょう。ジャイと星は…ベクトルは違うけど、どちらも「順当そのもの」としか。
しっかしまあ、今年の燕はワケわからん。前半は「何故勝てるのかよくわからん」状態で、その後「おいおい、いくら何でも」って勢いで大失速。ケガ人続出で「正直CSは難しい」と諦めかけていたところで、最後にコレだからなあ。長年このチームを見てきたけど、今年は特に「何故?」って感想が多かったような。
先発投手に関しては、相変わらず石川・館山以外が…もう少しイキのいい若手が育ってくれると予想したんだけどなあ。新外国人の李はイマイチだし。ただまあ、拾ってきたユウキが頑張ってくれたのは嬉しい誤算。とりあえず来年も課題は先発投手だろうなあ。
リリーフ陣については、あれぐらいやってもらわないと…なにせ先発が先発だからなあ。来期は五十嵐の離脱が予想されているので、苦しいんだろうなあ…やっぱりどー考えても、「今期の補強ポイントは投手」でしょ!
長年の課題だった捕手は、相川が予想以上に頑張ってくれた。その相川が離脱して「もう駄目か」と思ったところ、川本がリード面で踏ん張ってくれるという嬉しい誤算が。実はこの選手、「守りよりも打撃期待の捕手」だと思ってました(苦笑)。来年は少しは安心して見ていられるかな。
打線は…青木がちっとも打てない時期が長かったけど、長打力は去年よりマシ。その分得点力も増えた。最後はケガ人だらけでどーなるかと思ったけど、若手が想定以上に頑張ってくれた。とはいえ、いつまでも「宮本の打撃」に期待するのはどうかと思うので、来期はどーなることやら。
なんかシーズン終わったみたいな論調だって?いやまあ、それは…苦手のジャイどころか、龍相手も苦しいと思うぞ。余力なんてカケラもないからなあ。もちろん勢いもない。短期決戦は得意だってチームカラーではあるけど、こうもチーム力に差があっては…もちろんCSになれば全力で応援するけど、苦しいどころの騒ぎじゃないんだよね。強いて言うなら、ことごとく私の予想を覆し続けた今年の「ワケわからん流れ」なら、私の予想を裏切ってくれるのでは…ってくらいかぁ?
WBCで始まった今年の野球シーズンも、そろそろ終わる。ポストシーズンもまた色々と楽しみではあるんだけど、それでもシーズン中とは色々違うよね。やぱり閉幕となれば寂しいよ。我らが燕軍団は、幸運なことに「閉幕をちょっと長引かせる」権利を得た。これは嬉しいね。たとえ「どー考えてもホンのちょっと」しか延びないような気がするにしてもだ…
10月13日 ― 2009/10/13 23:07
大量に導入されたブラウザーは何だかんだとバージョンアップが続き、細かく見ると色々変化している。ここ最近冒頭でバージョンアップのたびにブツクサ文句を言い続けたのは、実は「バージョンアップ頻度確認」のためだったりするし。ただまあ、「細かい変化」ばかりでココのネタになりにくいのも事実。そこで、新ネタ探してみました。
新ネタと言ってもだなあ…と思いつつニュースを見ていたら、「ソニーの音楽再生アプリケーションが新しくなった」って話を発見。面白そうなので、この「x-アプリ」とiTunesと比較してみることにしました。とりあえず、準リアルタイム(試験しながら書く)にお届けしようかと。色はコチラにするか悩んだけど、まずは使い勝手などが話題の中心になると判断して、この色中心にしました。
まずはソフトダウンロード&インストール。「実行じゃなく保存しろ」という指示になっているのは、仕様なのか?なんか怖いので、指示通り「一度保存してから実行」することにした。ファイルサイズは結構デカいけど、これは多分iTunesも同じでしょ。
インストール時に「?」と思ったのは、DirectX9.0c Runtime(グラフィック用のソフト。ゲームなどでおなじみ)をインストールしたこと。何の断りもナシに。「だからどーした」って話ではあるけど、意外なモノをインストールするんだな…とは感じた。あと、お約束通り勝手に「音楽ソフト再生ソフトのメイン」に居座ろうとするので、注意が必要。元通りにすることはできるけど、それなりに面倒だ。「試験運用」する場合は要注意ですね。
インストール終了後、PC内部にある音楽ファイルを登録するんだけど…なんかやたら時間を食った。とはいえアホみたいなレベルじゃないので、流石に「専用フォルダに丸ごとコピー」なんてコトはやってなかったと思うんだけど…なんか不気味だ。ついでに言うと、「著作権保護の必要があるから、ファイルバックアップは専用のソフト使え」なととヌカす。iTunesと比べ、気軽にファイル管理が出来ないようだ。この点はものすげーマイナス。アンインストールしてやろうかと真剣に考えた。
使い勝手は…好みの問題だとは思うけど、私はイマイチだと思う。プレイリストを作らない限り、「アルバムごとにしか再生しない」ようだ。特にフルシャッフルしないのが…iTunesがフルシャッフルに対応し、必要に応じてアルバムごとにシャッフル可能なのに比べると、なんかショボい。
一応目玉機能として、「自動的にプレイリストを作成してくれる」機能がある。楽曲情報を自動的に取得して、それに従って…って機能らしい。試しに使ってみたんだけど、まるで役に立たなかった。ただまあ、コレはわからなくもない。登録してある曲の大半が同人やらゲームのオマケと言った「フツーじゃないCDからのもの」だからなあ。人によっては役立つ機能なんだろうけど、私は「ゴミ機能」だと判断せざるを得なかった。
もっともだ。「音楽再生ソフト」なんだから、重要なのは音質その他だって話はある。今現在iTunesと同じ曲を聴き比べながら試しているんだけど…うん、確かに違いはある。それはわかる。ただ、「良い意味で違う」のかと聞かれても、ちょっと答えにくい。低音が良く響いているように思うけど、逆に言えば中音~高音が弱いかも。
ただ、これはソフトが駄目だって話とは限らない。私のPCはiTunesによる音楽再生用にエフェクトを調整してあるので、iTunesと相性が良いのは当然だから。もし仮にx-アプリをメインの音楽再生ソフトにするのであれば、当然そのためにエフェクトを調整することになる。そうすりゃあ評価が違ってくるのはむしろ当然。
問題は、「その価値があるのか」だ。とりあえず私の環境および聴力では、「エフェクターの設定次第でどーにでもなる」範囲でしか音の変化を確認できなかった。それに対し、全体的な使い勝手はイマイチで、少なくとも私にとっては「不便になった部分はあるけど、便利になった部分がない」と断言できる内容。アプリケーションごとにエフェクトをいじくれるOS(Vistaはできるらしい。多分7もそうなる)なら「より詳細な比較試験に踏み込む」価値があったと思うけど、私が使っているXPだとちょっと面倒だ。よって、この時点で試験をとりあえず停止した。
いわゆる「音の味付け」の問題は個人的好みだとか、曲やジャンルによる違いだとかが関係してくるので、本当はもっと詳細なテストを繰り返さないと意味がない。そのため、今後もテスト自体は繰り返し試みると思う。違いがあったのは間違いないので、ひょっとすると「やはり音はコチラの方が…」って結論になるかもしれない。いずれエフェクターにも手を付けると思うし。ただ、とりあえず使い勝手は極めて悪い。少なくとも私にとっては、「良い点」がまるで感じられなかった。私が聴いている音楽がイジョーだから…というのは大いに認めるけど、だからって私がそれを変えるワケがない以上、私個人の評価を覆す理由にはならない。
もっとも、仮にx-アプリの方が先に導入されていて、それに合わせて全てがチューニングされている環境だった場合、iTunesが「それを承知で乗り換える価値があるほど便利なのか」と聞かれれば、「そこまでの価値はない」とは思う。自分なりのプレイリストを作ってしまえば、ほぼ違いはなさそうだ。ファイル管理の問題も、慣れてしまえば気にしない程度の問題だろうし。何より、結構時間を掛けて決定された「エフェクターの設定」を変化させるのがウザすぎる。
ただ、現時点で普及しているのは問答無用でiTunesだ。後発のソフトはそれを覆そうと思ったら、少なくとも何かしら「明らかに勝る」機能が欲しい。でも、正直私の使い方ではそれは感じられなかった。仮に私が全く音楽再生用ソフトに触れたことが無く、iTunesとx-アプリを同時にインストールして「ドチラがいいと思うか」決めるのだとしたら、多分iTunesを取る。「イジョーな」CDばかり聴いている人間にとっては、コッチの方が便利だから。
なお、私は「外で音楽聴く」習慣がないので、iPodもウォークマンも持っていない。さらに、ワケわからん音楽ばかり聴いているので、ダウンロード販売もさほど利用しない。よって、この辺の利便性その他はまるで考慮してない。単純に「購入したCDを取り込んで巨大なライブラリ作成して、そこから聴きたい音楽選ぶ」って作業に関してのみの評価である。そこはご了承下さい。
ついでに言うなら、私はいわゆる「サウンドのソニー」なるものはあまり信用してない…どころか、「ソニー製」だってだけで評価を下げる。これは「ソニータイマー」にヤラれたトラウマ背負う前からの話だ。要はサウンドの味付けが私好みじゃないのよ。そんな私の言うことなので、「サウンド面でどうこう」って部分は多少割り引いて下さいませ…って、最後にそんな「この話の根底をブチ壊す」ようなコト言ってもなあ(苦笑)。
10月15日 ― 2009/10/16 01:10
なんか調子に乗って、新ブラウザを導入してしまった…しかも4つも。全部「日本語対応が怪しい」シロモノなので、設定とテストが終わるまで少し時間がかかりそうです。詳細はその後のお楽しみってコトで。
本日の話題は、自分向けの覚え書きを兼ねて「戦闘機のデータリンク機能」について。前々からある程度知っていたけれど、詳細を知ることによりいくつかの「謎」が解決したので。なお、わからない人にはわからない話だと思います。ご注意を。
戦闘機のデータリンク機能とは、レーダーを使った索敵技術の1つ。普通戦闘機は搭載されたレーダーを使って各自敵を探しているんだけど、編隊内の各機のレーダーをリンクさせることにより、より効率良く敵を探そうって技術だ。複数のレーダーをうまく連動させることにより、より大きなレーダーと同様の効果が期待できるようになるらしい。
この技術、実を言えば結構古くからある技術の応用である。地上のレーダー基地やAWACS機からのデーターを元に戦闘機(迎撃機)を誘導する…って技術が元になっているようだ。そのため、単にレーダーの動きを連動させるだけではなく、編隊の位置・間隔も自動操縦でコントロールできるのかも。
一般論で言えば、小さいレーダー複数個よりも、デカくて強力なレーダー1つの方がより遠くの敵を広範囲に探せる。米軍や空自などがAWACS機(デカいレーダー積んだ飛行機)を運用している理由がコレだ。この「AWACS機と戦闘機の組み合わせ」は強力であり、「このやり方が1番」だと信じられてきた。
コレに対し、図体だけはデカいけど色々苦しい部分が…って軍事大国ソ連は考えた。自国のAWACSはどうも使えない。そもそも数そろえるのもタイヘンだ。どうにかならないのか…ってんで編み出したのが、このデータリンク方式らしい。MiG-31って戦闘機(迎撃機)にこの機能を付けて、「なんちゃってAWACS」として運用することにしたのだ。
当時のデータリンク方式がどれほど有効だったのか、細かいことはわからない。何だかんだ言って旧ソ連&ロシアの軍事情報は「よくわからん」ものが山ほどあるからなあ。とりあえず、昔の航空機関連の雑誌(数誌ある)では、「なんちゃってAWACS」と、かなり馬鹿にした論調でこれを紹介していた。私はソレは覚えている。
ところがだ。この技術自体は、米軍なども注目していたらしい。確かに、複数のレーダーをリンクさせて…ってのは制御が難しく、その分効率は落ちる。当時のソ連の技術力じゃあ、西側のAWACS機ほどの効率を期待するのは無理でしょ。ただ、デカいレーダーってのは、これはこれで運用するのが難しい。AWACS機なんて「戦場ではノロクサと飛ぶいい標的」だからねえ。「戦闘機用の小さいレーダーを束ねて運用できるようにして、AWACS機搭載のレーダーと似たような効率で動かす」ってのは、結構使えそうな話だ。あくまで一説によればだけど、米軍は湾岸戦争当時にトムキャット使ってデータリンク方式を試し、満足する結果を出したらしい。
しかし、だからといってこの方式が一気に普及したワケじゃない。元々が戦闘機と言うよりは迎撃機向けの技術だし、レーダーを改装してうんたらこーたら…ってのも面倒な話だからねえ。私の知る限りでは、米軍が使っているF-15・F-16・F-18系列の機体で、コレに対応した機体はない。
現在、米軍の戦闘機でデータリンク方式に対応しているのは、F-22ラプターだけである。それはいいんだけど、私の知る限りではF-35ライトニングⅡがデータリンク方式に対応する予定は、とりあえずない。考えてみればもっともな話だ。米軍にしてみれば、「迎撃」なんてものはラプターに任せりゃいいからね。空母艦載機にもこの機能付けないのか?とは思うけど、今更「艦載機の群れをモノともせず、デカいミサイルをブチ込んでくる爆撃機」を米空母に差し向けるような国があるとは…
ラプター以外でこの方式に対応している機体としては、タイフーンがある。実のところ、コレを空自に売ろうとしている英国が「タイフーンはライトニングより上」とヌカしている根拠はコレらしい。ステルス性は確かにライトニングの方が上だ。けど、データリンクに対応してないライトニングより、タイフーンの方が上だと言いたいらしい。実は他にも論拠はあるんだけど、これが重要な理由なのは間違いなさそうだ。
この主張はそれなりに根拠がある。普通に考えたら、ステルス機と普通の機体が「レーダー使った空戦」やったらステルス機が勝つ。当たり前だ。実質「一方的に発見される」のだから。コレに対応するためには、お互いステルス機にするしか方法がない…ワケではない。パッシブな手段で敵を探すって手も考えられる。
レーダーってのは、要は「強力な電波を出し、目標に反射して跳ね返ってきた電波を探知してどうこう」って機器である。つまり、レーダー使っている間は「強力な電波を周囲にバンバンまき散らしている」ワケだ。それを上手く探知できれば、ステルス機だろーが相手を発見できるはずだ。「アクティブとパッシブではパッシブの勝ち」だってのは、潜水艦のソナーが証明している。
ただ、実際問題としてはそううまくはいかない。パッシブな観測の場合、相手のいる方角はわかっても、相手の距離がわかりにくいのだ。「コッチから電波が出ている」ってのはわかっても、「近くにいる奴が弱い電波出しているのか、遠くの奴が強い電波出しているのか」がわからないと距離は掴みにくい。レーダーの場合、元々の電波の強さはわかっている(自分が出しているから)ので、距離もわかるんだけどね。
相手がほとんど動かない、あるいは動いてもものすごく遅いのなら、これはどうとでもなる。地対空ミサイル用のレーダーにブチ込む「相手の電波をたどってゆくミサイル」なんてものはフツーに使われているし。ソ連・ロシアはAWACS機(そりゃあ飛行機にしては遅いけど、地上や海上の目標と比べたら…)相手でもそんなモノを当てるつもりがあったとされている。ただ、運動性が格段に良い戦闘機相手の場合、距離がわからないとタイヘンだろう。AWACSなら「逃げ一択」だろうけど、戦闘機は向かってくる可能性も高い。
それを解決する手段として考えられるのが、いわゆる三角測量。複数の位置から方向を観測できれば、自動的に距離もわかる。数学…というか幾何学の基本ですね。つまり、データリンクされた機体が相手の出す電波をうまく拾えば、それでステルス機だろうと探知できる理屈になる。
この「データリンク方式ならステルス機にある程度対抗できる」って主張は、最初に実戦投入したロシアも持っているらしい。ちょっと前からロシア空軍は「一部の戦闘機は、ちょっとした改装である程度ステルス機に対抗できる」みたいな主張をしていたんだけど、その根拠がコレではないかと。私は「連中の強気はドコから来るのやら。旧ソ連お得意のハッタリか?」などと思っていたんだけど、一応根拠はあったのね。
データリンク方式は、私の知る限りではタイフーン・ラプター・それとMiG-31とフランカー系列のいくつか(型が多くてよくわからん)が対応しているだけ。フランカー系列と言っても、中国がライセンス生産したモノが含まれているかどうかはビミョー。本家ロシアでさえ、「全てのフランカーが対応している」とは思えないからなあ。開発に協力している関係上「最新版フランカーを入手しやすい」インドが使っているものでさえ、対応しているかどうかは不明。言ってみれば「贅沢な装備」だからして。
日本は?現状、対応している機体は持っていないはずだ。高性能だけど型がやや古いイーグルはもちろん、F-2も導入当時にそんな機能付けたって説明はなかった。となると、今騒いでいる「FX導入」で対応機を買うかどうかって話になるんだけど…売ってもらえそうもないラプター、「対応してるから買ってくれ」と売り込んでいるタイフーンはともかく、イーグルとホーネットの新型が対応するのかどうかは不明。トムキャットで試験できたくらいだから、その気になれば対応可能だとは思うんだけど…「空自向けじゃねえか」と噂された「サイレントイーグル」にこの機能付けるって話は聞いてない。そんな予定はないのか、要求されれば付けるけど発表しなかっただけなのか、さっぱりわからん。
データリンク方式は、元々が「なんちゃってAWACS」ってトコロから始まった技術である。そのため、AWACS機を大量に使える米空軍・海軍が急いで導入する必要はなかったと思うし、それはAWACSを買ってきた空自にも言えることだ。とはいえ、将来性含めてどうなのよ!って話になると、相当ややこしい。両方対応しているラプターを買えるなら悩む必要はなかったけど、それがポシャりそうな現状においては「ステルスだけどデータリンクは不要なので付けてません」ライトニングか、「データリンクだけどステルス性は聞くな」タイフーンか、「とりあえずなんちゃってステルスにしてみました」イーグル系列か、「どーせ海軍機だから買わないんでしょ?」ホーネット系列か…って選択だからなあ。
まあ最終的に空自がどんな決断下すのかはわからないけど、航空関連雑誌(一部は空自の意向を反映しているフシがある)が「ラプターという本命を失って、何を買うべきか迷走している」ように感じられるのも、わかる気がする。おまけに政権変わっちゃったし。とりあえず、「タイフーンが強気な理由」の1つにデータリンク方式があるのは間違いなさそうなので、長々と「どんな技術なのか」書いてみました。まあ、空自のことだから、こーゆー技術うんぬんとは別のトコロで何を導入するのか決めちゃう(実はそんなに悪いコトではない)気がするけど。
それはそうと、もう1つ気になるのはシミュレーションゲーム。とりあえず「データリンク対応機がなんちゃってAWACS機になる」ってルールのゲームはあったっけ?「ASIAN FLEET」「AEGEAN FLEET」あたりは本来そーゆールールがあってもおかしくないような…最終評価はデザイナー次第だけど。やっぱり近未来戦のゲームデザインってタイヘンなんですね。
10月16日 ― 2009/10/17 02:15
久々にブラウザを語ろうかと。ふとした刺激?により、またブラウザを追加してしまったので。一体何のために…なんてコトを考えてはイケナイ。それは私が聞きたい。
とはいえ、追加したブラウザに「語るべきモノ」は少ない。どいつもこいつも特筆すべき機能は発見できてない。まずはGeckoエンジン搭載のFlock。某ブラウザベンチサイトではFirefoxとカン違いされた。「見た目と一部の機能が違う、ちょっと古いバージョンのFirefox」だと判断していいようだ。
Geckoエンジンってのが信じられないくらいJavaScriptがクソ遅かったのがK-Meleon。テストしたモノの中で最低を記録した。IE7より遅いんだから恐れ入る。ただ、とりあえず「軽いソフト」らしい。細かくチェックしたワケじゃないけど。
目指せ最速…なんだけどIE7互換(この時点でJava絡みは期待できない)という、ちょっと哀しいコンセプトを持つAvant。やっぱり遅いです。
中国生まれが取り柄?のMaxthon。オカシい点はないけど、使い勝手がいいわけでも速いわけでもない。ただ、現状のTridentエンジンに加え、Webkitエンジンを追加する計画があるようなので、可能性はあるのかも。
バージョンアップ関連としては、LunascapeとSleipnirのバージョンが上がり、更にLunascape6のα版が導入された。これは現状Lunascape5.xと共存できるようになっている。ただ、操作を間違ってFirefoxの設定を丸ごと引き継がせてしまったので、「なんちゃってFirefox」になってしまった。これはこれでつまらん。
世の中にはメジャー・マイナー含めて色んなブラウザがある。これを全部テストするとなったら、極めてタイヘンだと思う。とりあえずこのブログの表示チェックは全て1回はやっているけど、「問題が起きるワケねーだろ」って構造のはず(バナーすらロクにない、プレーンな造りだから)だけに、不具合っぽいものを見たことはない。過去に「○○(ブラウザ名)でアクセスできなかった」って報告が寄せられたこともある(現状もSafari問題に取り組んでいる)けど、大抵が「プロバイダ」か「接続設定」の問題で、私がどうこうできる問題じゃなかった。Safari問題もこの辺が原因かも知れないけど、一応調査は継続中。ただ、自分で再現できない(私のSafariでは問題が生じない)ので、心底よくわからん。
ブラウザと言えばIE6問題。最近はかなり「退治」が進み、ある調査によるとついに使用率が25%を切ったとか。それでも「バージョンごとの最大シェア」はコレなんだけどね。次いでIE7(これまたシェア低下中)・IE8(シェア上昇中)と続くようだ。Firefox系は大きく伸びているけど、まだ「全バージョン合わせてIE6に追いついていない」状態。それ以下は一応Safari・Chrome・Operaと続き、一応これらが「5大ブラウザ」らしい。
私の使用率は、Firefoxがダントツ。次いでIE8。気分次第でSafariとLunascape。Chromeも一応使うかな。Sleipnirは「バージョンアップした」ってニュース見て久々に立ち上げた有様。もうFirefoxを「メインブラウザ」扱いしようかなとも思うけど、ダウンロード絡みではイマイチ不安が残る。実はそれなりにクラッシュするのだ。不安を感じるほどではないんだけど。
表示で言えば、香港ジョッキークラブのサイトがFirefox対応になって以来、「Firefoxだと崩れる」サイトが消滅した。まだ「IE6推奨」と表示してあるサイトは多いけど、実質問題はないようだ。
スピードに関しては、一応Chromeが「最速」だと思う。Safariも速いんだけど、感覚的にはChromeの方が早く感じる。ただ、これは正規版でもβ版でもなく、「開発者用のバージョン」だからこその話。実はキョーレツな不具合は確認したことがないけど、このバージョンを使うのはオススメしません。
なお、Firefoxは「より新しい開発者用バージョン」が出ているらしいんだけど、流石に試してない。「ダウンロード以外じゃメインブラウザ」にのし上がったので、冒険できなくなった。せめてβ版にならないと。
実を言えば、ブラウザ絡みで最大の問題は「Windows7問題」だったりする。私が今現在使用しているOSはXP。よって、おそらくWindows7を導入した時には、クリーンインストールを要求される。よって、ブラウザ群(本当に群れだ)の設定をどーやって引き継がせるか、多少考えないとイケナイ。そのため、年内はWindows7は導入せず、良さげな「移行支援用ユーティリティ」を入手してからどうこう…と考えている。まあ、発売後の評判なんかもチェックしたいところだし。
私の中では、ブラウザに関しては結論が出ているようなモノだ。にもかかわらず、なんか「ブラウザをテストすること」そのものが趣味になりつつ…正直因果な趣味だと思う。自分でも「何でオレはこんなコトやっているんだ?」って思いが強いし。けど、なんだか止められないんだよね。困ったモノだ。
つーわけで、もし「不具合報告に対応するため、怪しげなブラウザでテストして欲しい」ってサイトがあったら、教えて下さい。簡単なテストならやります。とはいえ、しょせん「自分のブログの不具合報告すらロクに対応できてねえ」有様なので、おそらく役に立たないけど。おかしいなあ、「Safariだと駄目」な理由がまるで見あたらないんですけど…ブツブツ…
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