9月17日2009/09/17 23:39

 更新が滞っています。まあ、色々あるんですよ私にも。イケナイことだとはわかっているので、何とかしたいんですけどねえ…
 
 本日の話題は、「ふと疑問に思ったこと」を紹介しようかと。基本的には「何でかね?」で終わりなので、それ以外は蛇足同然。そーゆーモノを付けずにいられないのが私ってコトで、ご容赦願えればと。そんなわけで、「夜に営業だけしていればいい店が、昼も営業しているのは何故か?」を考えてみたい。
 
 夜にだけ営業していればいいはずの店と言えば、代表はカラオケボックスではないかと。居酒屋はまだ「ランチ営業」が見込める。地域によるんだろうけどね。マンガ喫茶は「安上がりに1晩過ごす場所」ではあるけれど、昼の利用客も結構多い。でも、カラオケボックスは…多分、昼の利用は相当少ない。
 
 それを象徴するのが、「平日昼の料金」だ。アホみたいに安い。アレで成り立つのか…と思うくらい。ただ、単純に「経費削減」だけ考えたら閉店した方がどう考えてもプラスなので、料金収入以外も含めて「何らかの理由で成り立っている」のは間違いない。その理由って何なの?
 
 私はカラオケボックスの経営に詳しいワケではない…どころか、経営そのものに詳しくない。よって、これから先は単なる推測。ネット探せば「その理由」がどっかにあるかもしれないし、そうでなくても「詳しい奴」(どこかにはいる)に聞けばわかるはずではあるんだけど、そーゆーコトするほど「知りたい」ワケじゃないので、推測をいくつか語って終わりにしたい。
 
 推測その1。アレで成り立ってしまう。逆に言えば、夕方・夜間はボッタクっている…てワケでもないんだろうな。まあ多少は「強気の料金設定」していると思うけど。その理由は「人件費」かな。昼は「客が少なく、しかも大抵酔っぱらいじゃない」ので、人間を多数配置する必要がない。おまけに深夜給などは不要だし。「人間とは、基本的には高機能で高コスト」だから、人件費を節約できればアノ料金でも成り立ってしまう…ってもの。マンガ喫茶が「客1人1時間につき、300~400円程度」で経営が成立している(深夜はなお下がる)ことを考えれば、この推測にもある程度根拠はある。
 
 余談だけど、この「推測その1」が正しいのであれば、「店員呼んでもなかなか来ないのが当たり前」という低サービスっぷりだけど、料金は昼間のものに毛が生えた程度…って店でも「やっていける」可能性がある。ただまあ、夜の客の大半は「元気な酔っぱらい」(マンガ喫茶に来るのは「元気のない酔っぱらい」)だから、こーゆーシステムは無茶があるんだろうけど。
 
 推測その2。閉店する意味が薄い。真っ昼間に閉店しているってのは、あんまりコスト削減にならないのでは…ってもの。カラオケボックスって、いわゆる「店での仕込み」はあまり必要ない。そのため、「閉店はしているけど、店員がいる状態」ってのは意味がない。かといって、昼間「誰もいない状態」ってのは色々不都合があるのは間違いない。店員を置く以上、営業してもしなくても「全体的な経費」は似たり寄ったりだとすれば、閉店する意味は薄くなる。多少なりとも回収できた方が良い。
 
 この推測が正しいかどうかは、「電気代」次第かもね。カラオケボックスで「一番大事な経費」は電気代だろうから。料金体系がどうだの、開店している場合と閉店している場合の「使用電力の差」(アノ機械は待機電力食いそうなので、閉店しても電気代はさほど節約できない可能性がある)だの、果ては「スイッチ入れっぱなしと、オン・オフを繰り返すのではどちらが機械に優しいか」だのを考える必要がありそうだ。
 
 推測その3。昼間閉店するのは「リスク」がある。これは、「昼間閉店すると、荷物運び込みやらメンテの業者やらに対応できなくて…」って話ではない。それはさっき考察したことだから。そうではなくて、とにかく昼間に「閉店」ってカンバン出すのはマイナスだって話。
 
 昼間閉店するリスクとは?とりあえず考えられるのは2つかな。まずは「犯罪リスク」。泥棒と言えば夜陰に忍んで…ってイメージがあるけど、実際は昼間だって結構危ない。大規模な組織で機械ごっそり盗み出す…なんてタイプの盗難だと、「業者のふりして周囲の目を誤魔化せる」昼間の方がむしろ危ないのかも。また、盗難とまではいかないけど「閉店しているのをいいコトに、店先でたむろしてゴミ散らかす」といった軽犯罪被害に遭遇するリスクもあるかもね。
 
 もう1つは「イメージ戦略上の損失」。昼間に閉店していると、「ここにカラオケボックスはない」と誤解される可能性がある。昼間見た時のイメージって、結構印象に残るからなあ。さらに、昼間営業してないってのは無意味に「いかがわしい」感が出る気が。夕方訪れる客にとってはあまり関係なくても、周辺住民に嫌われる可能性が出る。あーゆー商売だからって、「周辺住民のことなんて知るか」とは言いにくいでしょ。昼間利用する奴のうちかなりの割合が「周辺住民」だろうから、「周辺住民対策」としては営業しておいた方が無難って気がする。
 
 もし仮に「昼間の営業が大赤字」だとしたら、この推測が当たっていることになりそうな。具体的な理由は別にあるのかも知れないけれど、単純な「経費と収入」以外の何かが理由なんだろう。「盗難」「特別な清掃」「宣伝」「地元住民との軋轢」なんてものは「うまくいかなくなって初めて目に見える」ものであり、日々の収支報告だけ見ていたんじゃわからないからなあ。そーゆー「何か」があるのかもしれない。
 
 とまあ、色々推測を挙げてみたわけだけど…当然「真の理由」は知らない。知らない以上、この話はこれでおしまいだ。ただまあ、「どれが正しいと思うのか?」と聞かれたら、一応「推測その1」じゃねえかなと言っておく。マンガ喫茶がアノ料金体系で成り立っている以上、「客を放置しておいてかまわない」のならば、実は「昼間の料金」でも営業は成立するような気がする。いくらガラガラと言っても、「それで成り立つ」程度には客いるんじゃねえかなあ。昼間ヒマな奴って、意外といると思われるので。
 
 物事の価格ってのは、細かく見てゆくと色んな理由で決まっている。一応は「合理的な説明」があることになっているけど、部外者から見ればワケわからんものも多いと思う。そもそも、有名な「神の見えざる手」って言葉も、よ~く考えると何の説明にもなってない(「何だか知らないけど、とにかくそーなってんだよ」って発言とドコが違う?)気もするし。ただ、一応は気にしないとボラれたり、発言権乗っ取られたりするんだよね。
 
 そんなワケでカラオケボックスの昼間料金について考えてみたんだけど…でも、あれはやっぱり不思議だよなあ。誰かもっと役に立つ説明してくれないものかね?