7月22日 ― 2009/07/22 23:50
前半戦最後の試合は勝利!今年のスワローズはいい感じだねえ。ただ、何故こうも勝てるのかはよくわからん。色々ボロボロだってのに。
まあ、強いて理由を探すとするなら、勝ちパターン時のリリーフがイイからでしょ。筆頭は何と言っても林昌勇。昨年も凄かったけど、今期は更に凄い。こういう「信頼できるクローザー」がいるってのは本当に有り難いです。
この林昌勇、基本2年契約だったので「来期はドコへ?」って話が流れていた。一応契約では「3年目の契約は球団が選択権を持つ」となっていたようだけど、外国人選手の契約なんて信用できないからなあ。私も気をもんでいたんだけど、来期も残留が決定。有り難い話です。
彼が残ってくれるかどうかは、正直すご~く不安だった。カネで勝負されたら、メジャーどころか国内某球団にも絶対勝てないわけで。スワローズは選手の性格を重視する傾向があり、「仮に出て行くとしても、一定の筋は通す」選手が多い。よって普通ならそういう行動を期待できるんだけど、林昌勇はそーゆー選手かどうか、自信はなかった。
ちょっと前に出た雑誌(ナンバーだったかな?)によると、昔の林昌勇は相当「ワガママ」な選手だったようだ。実績はあるけど、態度もデカい選手だったようで。何でも、韓国球界時代に何度か「年俸トラブル」やらかしていたそうな。
ハッキリ言おう。普通に考えたら、スワローズって球団はこういう選手を嫌う。それがチームの伝統なんだよ。かなり払拭されてきたとはいえ、「お気楽仲良し集団」だった時代が長いわけで。まあ、私はこーゆー雰囲気のチームだからこそ、このチームを応援しているワケではあるんだけど。
そんな選手を何で獲得したのか?一番の要因は「スカウトが感心したから」だそうな。あれは絶対通用すると。ただ、そーゆー選手なんて世界中を探せば山ほどいる。いくら球団が「欲しいなあ」と思っても、年俸だ契約だといった理由で獲得できない選手は山ほどいる。それでも獲得できたのは、やはり故障があったからだろうね。
林昌勇は来日前、右肩だったか何かに故障があった。正直、「ロクに投げられなくても文句は言えない」状態だったのだ。私も当時「投げられるのか?」と思ったもの。ただ、スワローズって球団は「選手の故障回復をじっくり待つ」ことに関しては定評があってだねえ。ファンの私も「じっくり待つ」ことは慣れている。なにせ今でも石井弘の回復を信じているのだからして。
林昌勇が残留を決意してくれたのは、やはり「球団の姿勢」が大きいと思う。他が「故障持ちだ」ってんでソッポ向く中で「基本年俸は安いけど、2年までは回復待ちます」と言ってくれたというのは、やはり有り難かったんじゃないかと。良くも悪くも、「基本的には良くなると信じて待つ」のが基本スタイルの球団だからなあ。今期頑張っているガイエルだって、他の球団ならクビになっても不思議はなかったと思うし、デントナだって故障上がりだもの。そーゆー球団なんだよ。
余談だけど、これが「失敗」したのが今年のゴンザレスかな。当然ヒジおかしくなる前から知っている選手だけど、ああも化けるとは…「冷たい」球団なら去年のオフを待たずしてとっとと放り出しただろうから、ジャイが拾う可能性も低かったはずなんだけど。まあ、同じリーグだけに色々複雑ではあるけど、彼の活躍はちょっと嬉しかったりするのも事実かな。
私はスワローズのファンを長く続けてきた関係上、「選手が故障に苦しんでいる時期に、復活を信じて待ち続ける」ことに慣れている。つーか、コレが出来ないとスワローズのファンはオススメできません(苦笑)。林昌勇に関しても、「故障回復すればやってくれそうな実績だから、我慢してみますか」と気楽に構えていました。それだけに、去年クローザーとして文句なしの実績を残してくれたのは、本当に有り難かった。
今期に関しては、開幕直前は不安持ってました。だって…体はともかく、精神面が大丈夫なのかは気にする方がフツーでしょ。日本代表を応援していた私でさえ、DVDの宣伝で「イチローのあの一打」のシーンが流れるたび、今でも心がチクチクするぐらいだ。チームの守護神が打たれるシーンってのは、やはり辛いからなあ。韓国代表のユニフォーム着ていてもだ。
ところが、蓋を開けてみればあの活躍っぷり。元々の実力だけじゃなく、あの対決で得たモノは大きかったってことかねえ。言われてみれば、「あれよりシビれる勝負」なんて考えにくいからね。そう考えると、あの場面でイチロー相手に真っ向勝負を選んでくれたのは、スワローズファンとしてみると「ものすごく有り難かった」ってことになるのかな。
もっとも、韓国では今でも「あそこで勝負するとは何事だ」なんて論調がまかり通っているんだとか。そりゃあ結果がアレなだけに、文句を言いたい気持ちはわかる。けどなあ。私は「そりゃあ違うだろ!」と言いたい。監督や捕手が何ヌカそうとも、マウンドにいる「守護神」が勝負と決めたら勝負だろ!それで打たれたら悶絶モノだけど、それを「仕方ない、他に手はない」と割り切らせるのが守護神ってモノだし、そう思って悔しさに耐えるのがファンってモノじゃねーのか。私はそれを高津全盛期に叩き込まれているので、余計そう思いますね。
そーやって考えてゆくと、実は林昌勇にとってスワローズって球団は「働きやすい」場所なのでは。故障回復は比較的気長に待つし、クローザーって地位に就けば絶対の信頼を寄せる…ってのが「ファンの気質」だからして。なんか色々騒がれた割にあっさり契約更新を発表した背景には、そーゆー事情があったかも知れない。再来年以降はまた別の話としても、少なくとも「後足で砂かける」ような真似はしないよと。
こういう球団の姿勢は、必ずしもいいことばかりじゃない。それはよーく知っている。けど、それを承知の上で私はこの球団のファンやっているんだから、仕方ない。「惚れる」ってのは、そーゆーことじゃないのかね?欠点があるのを承知の上で、ソコも含めて「好きなんだから、仕方がない」と言い切ってこそのファンってものでしょーが。
とりあえず、林昌勇の来期契約については、チームカラーというか何と言うかがプラスに働いたのだと思いたい。うんうん、ファンとしては有り難い話だ。まだ「五十嵐はどーするつもりだ」って問題があるから、来期のことは気になるけどね。とりあえず今期はまだ半分強を過ぎただけなので、せめて現状死守、できれば逆転優勝を…今の戦力じゃ苦しい気はする(青木がアノ打率じゃなあ)けど、それでもチームを信じるのがファンの仕事だからね。しかし、何故あの戦力であんないい順位にいるんだ?飯が美味いからいいんだけどさあ…
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