3月25日 ― 2009/03/26 02:34
WBC、日本が連覇しましたねえ。いやはや、良くやってくれた。おめでとう&有り難うですね。
勝因は、やっぱり「日本だから」かな(苦笑)。いやね、プロ野球選手のほとんど全てが、「疑いようもなく世界最大規模の野球トーナメント」である、夏の全国高校野球選手権(いわゆる夏の甲子園)を体験しているわけで。その時の気持ちを思い出せばいいんだから、こういう勝負は有利でしょ。
戦前から色々言われていたけど、原監督ってのは結局「良かった」んじゃないかなあ。采配面では正直どうかと思うトコロもあったけど、大事なのは采配じゃなくて、むしろ「いかにチームをまとめるか」でしょ。何だかんだ言って急造チームだけに、まずはこれが最優先課題になるのでは。その点、今回はまとまりがあったんでないかな。
原監督が「偉いな」と思ったのは、子飼いであるはずのジャイアンツの選手を「どちらかと言えば損な役目」に当てはめていたことかな。代走・代守備要員の亀井はともかく、基本スペックが似ている稲葉と小笠原の打順とか、第二ラウンド決勝の韓国戦(実は勝っても負けてもどーでもいい試合)の先発に内海を使うとか。代表選手ってのは、良くも悪くも「各チームを代表する選手」であり、当然プライドは高い。損な役回りに回されたら、「何でオレが…」と考えがちでしょ。けど、ジャイアンツの選手は絶対文句言えないわけで。この点、子飼いの選手を大事なところで使った星野監督より、好感が持てた。
良かれ悪しかれ「らしいな」と思ったのは、選手の好不調をあまり気にせずに使い続けるところと、結構投手を引っ張るところかな。いかにも「ジャイアンツの野球」らしかった。ただ、今回はこれがいい結果を生んだと思われる。代表チームなんて「いい選手だらけ」なんだから、下手に小細工するよりああいう野球が良いのかもね。
各試合を見て思ったのは、やっぱり日本は一番「ミスが少ない」野球をしていたってトコロかな。野球にミスはつきもの、日本だって「おいおい」ってプレーもあったけど、他の国は基本的にもっとヒドかった。これは選手の力と言うより、意識の問題ではと。「ミスはなるべく防ぐ、出てしまっても、被害を最小限で食い止める、逆に相手のミスを見つけたら、それにつけ込んで攻め立てる」ってことが、ある程度出来ていたような。
韓国に関して言えば、「日本はそういう野球をやる」と、最も良く理解していたチームだったと思う。日本との戦いは「重たい」試合展開が多かったけど、そんな中でよく我慢していたような。キューバも米国も「粗い」野球やって自滅してたからなあ。今大会を総括すると、「一番丁寧な野球をやっていた国が一番で、その次に丁寧な野球をしてた国が二番」だったような。
私にしてみれば、実は「最大の収穫」は、中国とオランダの健闘(苦笑)。中国は、日本戦を見る限り、「相手がマトモに野球やれば自滅する」チームだと思っていたのに…まさか台湾に勝つとは。ただこれは、中国がどうこうではなく台湾がダメダメだっただけかも。台湾球界は色々タイヘンだと聞いているので。「野球を知っている」国なんだから、盛り返してもらいたいところ。
オランダは…一体何があった?流石に1次ラウンドD組の試合は結果しかチェックしてないので、どんなチームだったのかすらよくわからん。マイナー中心に米国で野球している連中が選ばれていたようなので、「放置しておけば自滅する」チームではなかったようではあるんだけど。「下手くそを見るのも勉強になっていい」と主張している私としては、やはり欧州でどんな野球が行われているのかをチェックせねば。とはいえ、こんな国に二度も負けるのかドミニカ…
しかしまあ、メジャーの連中は(日本・韓国勢などを除き)やる気なかったですねえ。日本・韓国などが手抜きで勝てる相手じゃないってのはわかっていたはずなのに。ひたむきさが足らないチームが勝てるほど、短期決戦は甘くない。でもまあ、連中は「母国もベースボールもあんまり好きじゃない」ので、「カネもらわなけりゃベースボールなんてやってない」から仕方ないか(苦笑)。でもまあ、面と向かってこんなコト言われたら、なんて反論するつもりなんだろ…「ベースボールでカネもらっているような奴なら、絶対やっちゃイケナイプレイ」を連発してただけに、何言っても説得力が欠けるような。
WBCだけじゃなく、オープン戦に春の甲子園と、「野球が楽しい」季節がやってきた。毎年この時期に思うんだけど、やっぱり野球はいいねえ…今年は特にそう思いますね。まあでも、もうそろそろ「そんなコト言ってる余裕が無くなる」んだけどさあ。一場なんて獲って、本当に大丈夫なのかスワローズは?
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