3月4日2009/03/05 02:14

 本日の話題は、自分の中では「ちょっと放置しすぎた」話題である、ブラウザ関連。世間的にはどーでもいい話題ではあるんだろうけど、そーゆーネタをやるのがここの特色だからして。
 
 まずは、私の運用ブラウザの変更点から。ちょっと前に「IE Tester」なるソフトを導入した。IE5.5~8.0RCまでの代表的バージョンの表示を「真似して」くれるのだ。IEのバージョン上げた場合「どう表示が変わるのか」わかるので、かなり便利ではある。
 
 それと、Firefox3.1のバージョンがβ2になった。気がつかない間に勝手にバージョンアップされていたようだ。まあ、別に困りはしないけど。Lunascapeも順調にバージョンを上げ、RC3になった。そろそろ正規版が出るんでないかな。
 
 その代わりと言っては何だけど、Safariは元の3.2.2のまま。4のβ版が公開されたのに。これは理由がある。試しにインストールしてみたところ、表示がオカシイ。サイトが文字化けしているどころじゃない。メニュー等も全滅。フォントを変更すればマトモに表示されそうな気がするけど、フォント変更したくても「文字化けのおかげで、どのフォント選んでいるのかがわからん」状態じゃ、どーしろと。どうやら「日本語版」が出るのを待つしかないようだ。
 
 今まで各ブラウザを「早いかどうか」「Web標準規格に準拠しているか」「一部の表示がオカシイサイトを表示するか」といった観点で語ってきたけど、今回は「マトモに表示されるサイトの、細かい違い」を語ってみようかと。本来なら画像を用意すべきだと思うけど、多分それでもワケわからんと思うので、あえて文字だけで勝負してみる。
 
 ブラウザごと、バージョンごとの表示ってのは、地味に違う。一部サイトではド派手に違って「問題表示」になるけど、フツーに表示しているサイトでも結構違うんだよね。ただ、その変化は地味に留まっている(だから問題にはされない)んだけど。これは「フツーなら気にしない」レベルではあるんだけど、今回はあえて細かく気にしてみる。
 
 題材として採り上げるのは、まあこのブログでいいでしょ。ちなみにこのブログ、HTMLの記述はヘンだ。なにせ「一太郎2008で編集して、そのままHTML保存したモノをテキストで呼び出してコピペ」という、奇妙な手段で編集しているから。文字だらけなのでその方が編集しやすいし、「文字の色分け」なんてやってるからねえ。あと、スタイルシートを活用して行間隔を少し広げてある。なお、基本的な設定は「IE6時代に決めたモノ」を今でも流用しているので、「正しい表記はどれか?」と聞かれたら、一応IE6のものが正しい。
 
 まずはIE。素晴らしいことに?バージョンごとに表示がビミョーに異なる。文字の間隔や行間隔がビミョーに異なるのだ。IEのバージョン上げた時には「少し違うかな?」としか意識してなかったけど、比較してみると違いがよくわかる。
 
 特に違うのは、IE5(正確にはIE5.5)とIE8。この2つは、昨日の冒頭「奇数月は二ヶ月めくりのカレンダーもめくるので、部屋が文字通り一変する。うむうむ。」って部分の表示が異なるのだ。IE5は文字がデカくなり、「一変する。」「一」で行末が来る。IE6とIE7は最初の句読点で行末。IE8は「一変する。」「す」で行末。
 
 Lunascapeの表示も面白い。レンダリングエンジンを変更すると、かなり表示が変わるのだ。TridentとGeckoの違いは小さいけど、ブログ名や表題の余白部分が少し異なる。大きく違うのはWebkitエンジンで、文字間隔がかな~り狭くなる。そのため、1行目に最初の「うむ」まで入る。私は「これはこれでいい」と判断したけど、読みにくいと思う人もいるかもね。
 
 FirefoxはIE8と似た感じ。Operaもそんなものかな。Google ChromeとSafariは文字間隔が少し詰まる。文字数で言えばIE6&IE7と同じ。ただ、言うまでもなくSafariはデフォルトフォントが綺麗で読みやすい。印象で言えば、やはりSafariが一番違う。
 
 「作り手」である私の目から見て、これらブラウザの表示はどうなのかと言えば…難しいねえ。まあ、とりあえずは「どいつもこいつも駄目」である。ワープロソフトの文字制御(間隔調整とか)にさえ不満が強いこの私、行末ガタガタなのが当然の「ブラウザで読む長文の日本語」を美しいと思ったことはない。この点を改善するため、フツーのブログではなくて「PDFをアップして読ませる」ことまで検討したくらいだ。
 
 とはいえ、最終的に「これでいいか」と決めたのは、IE6での見栄え。これが「標準」と言えば標準だ。けど、じゃあそれからかけ離れた表示は駄目なのかと聞かれれば、そんなことはない。標準からして妥協の産物であり、他も「妥協できない」ほどヒドくはない。色々違いはあるけれど、どいつもこいつも及第点ギリギリをキープしているのは間違いない…って評価になるかなあ。
 
 強いて言うのなら、私が「多少マシ」と思うのは、まずSafari。フォントだけじゃなく、文字間隔もこれぐらいが適切だ。文字間隔が間延びしているものより、少し詰めた方が好みなので。それを考えると、Lunascape(Webkit)やGoogle Chromeといった「Webkitエンジン使用ブラウザ」の方が推奨となるのかな。ささいな違いなので、あまり気にしなくていいとは思うけど。
 
 ブラウザで表示される日本語は、正直言って印刷物に比べれば「醜い」と思う。それはブラウザだけの責任じゃない気はするんだけど、それでも「色んな意味で向上の余地はある」のでは?紙媒体の印刷物にとって代わろうというのなら、そこのところも考えたブラウザがあると便利なのでは。もっとも、これはHTML書式にも関連する話であり、「ヘンなソースに変換しやがる一太郎なんぞで文章書いている」私が言えた義理ではないと思うんだけど。でも、長文書くには一太郎の著述支援系コマンドが便利なんだよな…