2月2日 ― 2009/02/03 03:00
月が代わったので、カレンダーをめくる。手間はかかるけど、コレがカレンダーの醍醐味だからねえ。月めくりは「主力」なので、これだけでも部屋の雰囲気変化します。いいねえ、カレンダーは。
本日の話題は、Middle-Earth東京支部例会での「モスクワ'41」プレイ報告。対戦相手の庭猟師殿が、いかにも「書いてもらいたい」様子だったことだし(笑)。
「いつもの」煙草を購入してから出かけたので、会場への到着はやや遅め。にもかかわらず、庭猟師殿から「モスクワ'41やりましょう」と誘われる。どうやら前回の記事がお気に召さなかったらしく、リベンジしたいらしい(苦笑)。確かに、「反省は必要」なんて書いちゃったからなあ。こちらとしても異存はない。むしろ、前回負けてるコチラが挑戦すべきでしょ。
その庭猟師殿、私が到着するまで「軍神」鹿内殿と「スパーリング」と称してモスクワ'41をプレイしていたんだけど、独軍サドンデス(モスクワ突入)で見事に勝利。うーむ、やるなあ。いくら鹿内殿が「いいように忘れていた」(本人談)とはいえ、この結果はスゴい。こりゃあヤバいかも…と思いつつ、「立場からいって、挑戦するのはコチラ」だと開き直ってセットアップ開始。もちろん、私が赤軍だ。
赤軍セットアップは、前回使用したモノと少し変化させてみた。前方に出す部隊を少し減らし、後方を少し厚めにしてみたのだ。ただ、このセットアップは「イマイチ」だったような。後退してきた混乱部隊のおかげで、無駄に包囲される部隊が続出したのだ。ただまあ、今から考えると「そーゆーモノ」(後退先を決めるのは攻撃側なので、あまり防ぎようがない)だった気もするけど。まだ工夫の余地があるのは間違いないかな。
独軍は前回と大きく異なり、北方重視策を採用。主力の黒帯部隊(装甲&機械化歩兵部隊)を北に集中してくる。コレはコレでイヤな作戦だね。案の定、北方では壊滅的打撃を被る。果たしてコレで勝てるのか?
ただまあ、実はこの作戦は「対処しやすい」トコロがある。北は都市・町が点在しているので、増援を送り込みやすいのだ。「よほど油断しない限り、戦線の完全崩壊はない」と思っていたし、実際そうなった。ただ、それは独軍も織り込み済みだったようだ。
赤軍の反撃は、またも5ターン。3回プレイして3回とも5ターンって…反撃が遅いと独軍有利だからなあ。ブツクサ文句を言いつつも何とか攻撃部隊を捻出し、命令違反のマイナスは1点に留める。EXで黒帯部隊を1つ仕留めているので、この時点で勝利得点は±0点。これは良かったんだけど…
赤軍反撃の後に来る、独軍のダブルムーブ。ココで私のミス…というかカン違いが露呈する。私はこの時点で「ヴォロネジ近辺に突っ込んでこれるのは、装甲2部隊だけ」とカン違いしており、これだったら後の増援で対処できると判断してここをカラッポにしていた。しかし、実際は装甲2部隊に加え機械化歩兵2部隊がこの方面にやってきて、ヴォロネジに装甲2部隊がスタックして居座ったのだ。ありゃ。だったら部隊送っておくべきだったのに。
でもまあ、占領されちゃったのは仕方ない。ダメモトでこの方面での反撃を行う。とりあえず戦力確認を兼ねて歩兵3部隊で攻撃を行ってみたトコロ、戦闘比1:2の攻撃が成功し、ヴォロネジ奪回。北方での攻撃も決定的突破に至らず、カリーニンに加えてクリンを占領しただけ。ツーラは守り切れたので、独軍の占領は3.5都市分。攻撃命令違反が1点で、黒帯部隊の損失が3点。めくった勝利得点もふるわず、赤軍の勝利となった。
とまあ、一応私の勝利となったワケだけど、正直私のプレイは「なってなかった」と思う。なにせ自分のミス(カン違い)を運(1:2攻撃の成功率は1/6)で取り返しただけなので。ヴォロネジの価値を考えれば、もう少し反撃命令に違反してでも部隊を送り込み、占領を妨害すべきだった。いかんねえ。
庭猟師殿のプレイも、前回より良かったような気がする。前回は南で派手な突破をした反面、助攻となる部分(モスクワ正面から北方にかけて)が地味な「前線部隊の掃討」に追われて赤軍へのプレッシャーが弱かった。コレはコレで重要だったけど、やはり今回のように「主攻勢に目を奪われた赤軍の隙を突いて戦果を挙げる」ようにプレイした方が、勝ちやすいんじゃないかなあ。まあ、前回は私の負けで今回は私の勝ちなんだから、結果と一致してない意見ではあるわけだけど。
やはりこのゲーム、独軍はキビシーようだ。この手のゲームにありがちなんだけど、バランスは「赤軍有利」なんじゃないかなあ。独軍としては、ソレを承知の上で何らかのギャンブルをしないとイケナイような気がしている。もっとも、だからといってそれが「無理を承知でモスクワやヴォロネジへ突っ込む」になるとは限らない。以前西新宿鮫殿が提唱していた「4都市を確実に占領し、黒帯部隊の損失を抑えて反撃命令違反を多く加えて勝つ」という手堅い作戦も、ある種のギャンブルを含んでいる(意図を読まれると対処される可能性が高い)のだからして。
ただまあ、おそらくは「独軍は、自分の意図を察知されてはイケナイ」んじゃないかなあ。何とかして赤軍に「何をしてくるのかわからない」ってプレッシャーを与え、全てに対処させようとして弱いところを作り出すように努めるべきでは。ベストの作戦うんぬんと言うより、相手の守りを見て弱いところを的確に見つけ出す「柔軟さ」がポイントになる…って気がする。なんかコマンド誌84号掲載の「ヒトラー電撃戦」作戦研究に似たようなコトを書いた気がするけど、まあそーゆーコトですよ。
もっとも、赤軍も楽じゃない。1つ間違えたら戦線崩壊しかねないからねえ。まずはそれを防ぎつつ、相手の意図を読み、それに応じてバランス良く部隊を配置しなくちゃイケナイんだから。受けるプレッシャーは相当なモノですよ。ただまあ、良くできたゲームの防御側ってのはそーゆーモノだと思うので、苦しみながらこのゲームの赤軍を覚えると、どんなゲームでも「戦える」ようになるのでは。
何はともあれ、まだ研究の余地はあるゲームだと思うので、これからも数多くプレイされるんじゃないかなあ。私ももう少し研究しないと駄目でしょ。ただ、昨日は「軍神に勝った庭猟師殿相手に、私が勝った」わけであり、それが単なる運頼みであったとしても、気分がいいのは確かですね(苦笑)。わはは。やっはり「勝つ」ってのはいいねえ!。
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