8月10日2008/08/11 00:04

 おっ、「いちねんせいブログ」、仕事早いね。コマンド誌編集部の宮永殿の退職をいち早く伝えている。まあ、このニュースを最初に公開する「権利」があるとすればここだろうから、そこまで感心することじゃないんだろうけど。
 
 こんな書き出しで話を始めたのは、私がすでにこの事実を知っていたからである。原稿のレジュメをメールで送信した後、編集部との「打ち合わせ」が始まっているので。いや、実を言えば、その前に退職の挨拶状が届いていたりするんだけど。
 
 当人が読んでいる可能性が高い場で書くのは失礼かもしれないけれど、あえて言葉にしちゃいましょ。何故私に退職の挨拶状が?私は基本的には「単なる一読者」であり、宮永殿と「面識」があるのは事実だけど、確か直接お会いしたのって3~4回程度…そりゃまあ、「ヒトラー電撃戦」のルール確認絡みで「濃い」やりとりをしたのは事実だけど。これはきっと、私の人徳とやらのおかげだろう…って、そこ笑わないように(苦笑)。冗談抜きに語ると、挨拶状をいただけたことには感謝しております。今までお疲れ様でした。これからも頑張って下さい。
 
 ゲーマーとして気になるのは、「後任はどうなる」でしょ。こちらについては、中黒殿が復帰するとのこと。ご本人のブログでもそう語られている。ちなみに現段階で私がメールのやり取りをしているのは中黒殿とである。宮永殿には悪いけど、古くからのゲーマーである私にとっては嬉しい話かな。なにせ私、「嵐を呼ぶ男」(表記コレで良かったかな?中黒殿の同人誌である)を覚えているからねえ。私が買ったわけではなく、当時の知人に読ませてもらったものだけど。あれは面白かった…
 
 さて、本題である「私がゲーム雑誌に原稿を掲載するための道」に移ろう。上記理由により中黒殿とメールのやり取りが始まっている。これは、私の想定より1~2週間ほど動きが早い。「仕事早いなあ」と苦笑したくらいだ。
 
 まずは私の「想定」を語ろう。レジュメ送付は今週半ば。このブログがチェックされている可能性は極めて高いけど、編集部内での検討というか調整というか…でそれなりに時間を使うだろうから、盆休み(一応あると想定)前に何らかのリアクションが来るかどうかだろう、と思っていた。実際はあっさりと返事が来たけど。
 
 現時点では、私がレジュメに書いた部分に関する意見交換をしている段階。ただ、話の進みはベラボーに早いんでないかな。これは、中黒殿の「本質を掴む」能力が高いから…ってのもすごく重要なんだろうけど、主な理由となると「私のブログがチェックされてるから」じゃないかねえ。
 
 自分で実際書いて感じたんだけど、400字程度のレジュメなんて、「こんな少ししか書けないのか」って愚痴りたくなるような程度のモノ。自分が書こうとしているモノを相手にわかってもらうためのものと言うよりは、「やり取りのきっかけ作り」って意味合いが強いのかも知れない。以前「レジュメを募集しているコマンド誌は『投稿型』になるのでは」と語ったけど、コマンド誌のやり方でも打ち合わせが重要な点に変化はなさそうだ。
 
 ただ、私の場合はこのブログで色々書き殴った後にレジュメを送付しており、いわば「普通なら読んでもらえない、分厚いレジュメを送りつけた」のと同然の効果がある。別にソレを狙ってグダグダ書いていたワケではないんだけど、話が早くなるのはむしろ当然だよね。ブログにはそういう効果もあるとアタマでは知っていたけど、なんか少しばかり実感できたような。「これこそがWeb2.0時代の編集部との打ち合わせ」…なのか?
 
 このやり取りの結果、私の原稿は「話の進め方の方針」が一部変更された。今までは「よくある史実と似たようなゲーム進行」をキッチリ書くことに主眼を置き、そのための注意点として史実とはかけ離れた作戦を語る…という予定だったんだけど、より積極的に史実以外の展開を語っていくことにした。
 
 言われてみれば、確かにこの方が話として面白そうだ。史実に沿った作戦案なんて、言ってみれば「誰でも思いつく」ものである。そういう無難なものを語るより、「色々試してみたくなる」ような刺激を提唱した方が勝るはず。特に私は第一部で「戦術の基礎」と「戦略の基礎」を(ポーランドとソ・フィン戦というしょーもない戦場をケーススタディにして)キッチリ語る予定であり、細かい部分については「ケーススタディを参照しつつ、各自考えてもらいたい」って方針でも問題がないはずである。話を広げすぎてグダグダになる危険性もあるけど、現時点での方針としては話を広げておいていいと思われる。
 
 こういう意見をうかがうと、「やはり編集部との打ち合わせって重要だよな」と感じますね。まず重要なのは、「自分じゃなくて他人である」って部分ではないかと。私はこのブログの記事を制作する際、可能な限り「ライターである自分」と「編集者である自分」を意識してネタを選んだり校正したり…って作業をしているつもりだけど、しょせん同じ自分自身、限界は相当低いところにある。形になる前に他の人の意見を聞けるというのは、それだけで意味のある行動だなと痛感しましたね。
 
 こうした経験は、やはり自分の糧となる。今回「商業誌に原稿を書くため」やってきたことは、自分のブログに何かと反映されるんじゃないかと。特別目的を持って運用しているブログではないけれど、やはり「作るからには良いモノを」って意識は持ちたい。今回のチャレンジがそのために役立つのは間違いないけど、やはり実行段階まで来ると実感が強くなりますねえ。現段階で私が継続的に商業誌で原稿を書くようになるかどうかはわからないけど、とりえずこのブログは続いてゆく。だから、「ブログの参考にするため、商業誌に原稿掲載してもらえるようにチャレンジ」って発想をしても、「アホか」とはならないのでは。ま、あまり聞かない発想ではあるけどね。
 
 編集部とのやりとりが予定より早く始まったわけだけど、私の方の作業は別に前倒しになっているわけでもない。ルール読み返したり、作戦研究したり…って作業をしているだけ。これは疎かに出来るコトじゃないからね。ただ、そろそろ原稿に取りかかる必要がありそうなのも事実。来週中にはその作業に取りかかると同時に、いくつか質問事項を編集部に送付する予定です。ただ、具体的進展をお知らせするのは先の話になるでしょ。だって、来週はコミケだから(苦笑)。