7月26日2008/07/27 05:19

 関西遠征絡みのネタは、簡単に消化できるモノではない。つーわけで第二弾。East frontの話…は第三弾用なので、今回は「プランサンセットの感想」といきましょ。諸般の事情により、関西遠征でやっと手にしたので。
 
 何故関西で手にしたのか?色々事情はあるんだけど、一番大きいのは「タダでもらえるから」だ。私には原稿料という名の献本もらう権利があるので。関東で受け取る手段もあったんだけど、諸般の事情から関西旅行までその機会がなかったのだ。
 
 掲載された私の記事は、ここで過去に書いたモノの焼き直し…というより、「このブログ特有の言葉遣い」などを訂正しただけのモノ。ある日突然「使ってよろしいでしょうか」ってなメールが来たので、ちょっとばかり手直しして送っただけ。手を抜いたってワケではないけど、手間はかかってない。無意味な写真や大きめの表題などで水増ししているとはいえ、これで2頁埋まっちゃうたあ、私のブログが如何に「長い」のかってことだね。
 
 こんなモノを商業誌に掲載して良いのか?うーん…私個人の見解としては、「編集部が掲載したいと言っているんだから、それで良し」かな。これは皮肉でも判断停止でもなく。このブログに掲載されている文章は、私個人の見解では「同人誌にする価値すらない」となる。ただ、これは内容や文章がどうこうではなく、「まとまりがないから」である。まとめてどうこうって発想で記事書いているワケじゃないからね。ただ、いわゆる「箸休め」的なコラムとしてなら、モノによっては使えるかもしれない。もっとも、「実際問題としてコラムとして使用に耐える存在かどうか」ってのは、正直あまり考えたことがないのだ。私のような立場の人間が「箸休めコラム」書くなんてフツー考えにくいので。
 
 ま、私の記事について語るのはこれぐらいにしよう。内容面などは自分で語っちゃ意味がない。意見・感想などはこのブログでも受け付けます…と言いたいところだけど、そもそもココを読んでる方の大半は、「オリジナルの」記事をココで読んでいるはずだから、改めて意見・感想を述べる意味あるのか?って気が…まあ、それでもあえて言いたいことがある方は、遠慮無くどうぞ。
 
 さて、肝心の「私の記事以外」を語りましょ。私はこういう雑誌好きです。以上終わり…じゃ、説明になってませんね(苦笑)。ただ、最終的な結論としてはこれに帰結すると思うんだな。それに、ある意味一番大切なのはコレだって気がする。
 
 「プランサンセット」は、基本的には作戦研究とプレイレポート(リプレイ)の雑誌である。今回はデザイナーズノートが2本ほどあるけど、これはプレイレポートの補足と考えて良いような。まだ未発売のゲームのプレイレポートを掲載する以上、この手の説明があると嬉しいのは確かだから。こういう雑誌の感想って、まず大事なのは「このような記事を好むかどうか」である…ってのが、私の見解。
 
 そりゃあ確かに、レベルが高い・低いとか、採り上げるゲームがメジャー・マイナーなどといった部分にツッコミを入れることは出来る。そういう視点も重要だとは思う。けど、そこを五月蠅く言っても、あまり生産性がない気がするんだよね。ゲーマーのレベルや嗜好なんて相当バラツキがあるんだから、誰かにとって「初歩的な内容」は、別の誰かにとって「高度すぎてついて行けない」ものである。テーマだって同じ。そこをいちいち指摘したところで、改善しようがない。誰かにとっての「改善」は、別の誰かにとって「改悪」になるのは間違いないんだから。
 
 こんなことを書くと、「平均的なゲーマーにとって…」って意見を言う奴がいる。私に言わせれば、そんな意見に意味はない。ある程度層が厚い世界ならともかく、シミュレーションゲーム業界などという薄っぺらなクセに多様性の高い世界で「平均」に何の意味がある?結局のトコロ、「平均」という言葉を使って「自分にとって」どうこうって話を正当化しているだけだね。
 
 ただ、「初歩的すぎるモノと難しすぎるモノでは、難しすぎるモノの方がまだ読んで面白いのでは」って指摘はもっともと言わざるを得ない。これを否定されると、私のブログの存在意義がなくなっちゃう。「いかについて行けない話題を面白く読ませるか」がこのブログ最大のテーマだってのは、何度も吼えてきたことだ。そう考えると、やはり内容は高度なモノが望ましいのは確か。
 
 とはいえ、そういう「高度な」記事を書くことがいかに難しいかを考えれば、「一定水準に達していれば、目くじら立てるのは大人気ない」のでは…って気がする。要は読者にとって何かしら「良い刺激」になればいいのであり、刺激を受ける・受けないは記事の内容そのものより、「作戦研究・リプレイを読むのが好きかどうか」に依存するんじゃないかなあ。
 
 たまーに勘違いしているのでは…って意見にぶつかるんだけど、作戦研究やリプレイは「コンシューマーゲームなどの攻略本」ではない。かなり高度なモノでさえ、しょせんは「指針の1つ」でしょ。それを考えれば、採り上げたゲームがどうだの、内容のレベルがこうだのといった評価は、ある意味的外れではないかと思われる。論じることに意味はあるけど、「主要な部分ではないことを論じているのだ」って意識は持って欲しいかな。
 
 コマンド誌やGJは「ゲーム付き雑誌」であり、必然的に付録ゲームの作戦研究やリプレイが中心となる。このような記事は、残念ながら高度なモノになりにくい。どう頑張ってもプレイの蓄積が少なくなるし、「ゲームの紹介」を兼ねている関係上、一般性の低い作戦も採用しにくい。それは仕方のないことではあるけど、こういう記事ばかり読んでいると、「たまには本格的な作戦研究でも…」って気になる。プランサンセットはそういう欲求をある程度満たしてくれるレベルの記事を掲載することに成功しているんじゃないかなあ。まあ、要は「私はこういう雑誌好き」だってことだね。
 
 なお、作戦研究でもリプレイでもない「古角博昭インタビュー」については色々考えること・言いたいことがあるけど、これはまた後日のネタってコトで。どうせ書くなら、自分なりに考えが煮詰まってから書きたいので。良い意味での刺激になっているのは間違いないんだけど、それだけで片付けるほど、私は素直じゃない(苦笑)。
 
 しかしだねえ。こういう雑誌に、私のブログ「丸写し同然」の記事が掲載されているのは、正直どうかと。恥ずかしいです。すごく。「献本のみ」などという、同人誌並みの原稿料の雑誌だってコトとは無関係に。何で私のブログがこんな目に…ブツブツ…