6月29日 ― 2008/06/30 00:57
宝塚記念の馬券はハズしたけど、代わりに「新・萌えるヘッドホン読本」(白夜書房)をゲット。以前「入手に苦労した」話をした同人誌版に大幅な加筆・訂正が入った商業誌版である。重複だらけではあるんだけど、それでも両方持っているのが「正しいF男」でしょ。
さて、本日の話題は不定期連載「私がゲーム雑誌に原稿を掲載するための道」その1といこう。現状具体的進展はゼロだけど、その前に「考えるべきコト」は多いからね。
その1のネタは、ズバリ「どんなものを書くべきか」である。一応は商業誌掲載を目指して何か書く以上、「気の向くまま思うままに書きまくり、完成したら送っちゃう」なんて手法が通用するワケがない。どーゆーものをどーゆー形で仕上げ、どんな形で掲載してもらうのか、一応はこちらで考えておくべきかと。
現状、私には「編集部側の事情」なるものはわからない。まあ、「ソコソコのライターは慢性的に欲しがっているんだろうな」って気はするけど、そんなものはゲーム雑誌を読んでいればすぐわかること。もし可能ならば、もう少し具体的に「どんな原稿を欲しがっていて、どんなものを書けばいいのか」情報が欲しいってのも事実である。
もちろん、いくら向こうが欲しがっていても、私がそれを書けなければ意味がない。たとえばだ。私にはどう頑張っても「最新ゲーム紹介」は書けない。これは文才がどうとかゲームの才能がこうとかいう話ではない。この記事を書けるのは、とにかく「内外の最新ゲームにいち早く触れることが出来る立場の人」だけである。私の立場・財力ではこれは無理。また、「イラストやマンガを…」と言われても対応不能だ。
とはいえ、私に対応可能と思われるモノも、それなりの幅を持っている。穴埋めコラムとか軽いギャグといった「軽い」もの、あるいはリプレイ・作戦研究。戦史記事は…やろうと思えば書けるかも知れないけれど、基本的には「無理だ」と考えておいた方が無難かな。これらのうち、私は何を書くべきか?
これに対する回答を得るには、実は2つの「道」がある。まず1つは、「自分が書きたいモノを書き、掲載されるかどうかは編集部にお任せ」ってもの。いわば投稿型。もう1つは、「何らかの手段で編集部に接触し、意向を聞いてみて、それに従って原稿を書いてみる」もの。打ち合わせ型としておこう。
私は現時点では「無名の新人ライター」…ですらない。よって、編集部側から私に接触してきてうんぬん、って可能性は考えなくて良い。「プランサンセット」はちと話が別だけど(苦笑)。よって、打ち合わせ型のことは考えなくて良い…ってワケでもない。
以前も書いたとおり、ゲーム雑誌ってのは「ゲームが本体で雑誌がオマケ」である。よって、「ゲームに関係がある、出来の良い記事なら何でも掲載する」って方針でいるとは限らない。一大傑作なら話は別かもしれないけれど、私がそんなものをいきなり書けるワケがねえ。「長いこと寝かせておき、機を見て使う」ならまだいい。場合によっては「編集方針と合わないので、ウチじゃ使えない」と判断される可能性がある。
しかしだ。仮に私が書いたモノが「ソコソコの出来」だったとしよう。私が投稿した原稿自体は「編集方針と合わないから、使えない」としても、「こーゆーものなら掲載できるから、書いてみてくれない?」って話になるかも知れない。逆に言えば、「それを当て込んで投稿する」って考えも成り立つわけだ。
投稿型の場合、ある程度「ここはこういうモノを欲しがっているのでは」ってヨミが重要になる。原稿を書くこちらも色々準備は必要だから、それを無駄にしないためにも「ある程度は採用されることを考えて」原稿を書く必然性があるので。
逆に「投稿するのは、打ち合わせをするきっかけ作り」だと割り切るのなら、このようなヨミは必要ない。極端な話、編集方針と一致している必要がないから。それよりは「内容重視」で、読んだ相手が「原稿依頼してみようかな…」って気になることが大事である。
こんなこと書くと「また小賢しい細工から…」って言われそうだけど、こーゆーことを考えず、ただ漠然と「原稿書け」では、いったい何を書いて良いのか見当も付かない。とりあえずの目安は必要でしょ。
実はこの考え、「漫画家になるためには」って手引きを応用しているだけ。同人誌即売会「コミティア」のカタログは「ティアマガジン」って雑誌?を兼ねていて、そこにこうしたノウハウが色々掲載されているからねえ。もちろん私はそーゆートコロもチャンと読む。それどころか、諸般の事情からコミティアに行けない場合でも、カタログだけ買ってるくらいだ(苦笑)。「使えそう」ならば、こうした知識も動員する価値はあるでしょ。
さて、ここでより具体的な話に踏み込んでみよう。現状、コマンド誌には「ライターの投稿規定」なるものが設定されている。次号予告のトコロを丹念に見てもらえば、発見できるはず。これによると、「レジュメを送ってこい」となっている。とりあえずは、そのレジュメを見て採用するべきか判断するってコトだろう。
これは、コマンド誌が欲しがっているモノが「そのまんま掲載されることを前提としたモノ」ではないか?って推測が成り立つ。レジュメだけでは、当然文章力などはわからない。よって、そういうものよりも「ウチで使える性質の内容なのか」をチェックしたい…という意図なのだろう。よって、「採用されたければ、最初から掲載を前提として何を書くのか決める」必要がある。ただ、作るのはレジュメだけで良いから、原稿制作に必要な作業(リプレイだったら掲載用のプレイとか)は「これでいきましょう」と話がまとまってからで良い。
これに対し、GJには「ゲーム投稿規定」はあっても、ライターの投稿規定がない。これは「新規ライターなんていらない」って姿勢…ではないと思うけど、まずは「ライターとしてやっていけるのか?」ってトコロを証明しないと、使ってもらえそうもない。レジュメだけ送ったのでは、多分採用される可能性はゼロだ。それよりかは、完成した作品を送って「これだけのモノが書けます。使ってもらえますか?」って形で話を持って行くべきだろう。だとしたら、送る原稿は必ずしも「GJで使ってもらえる」ものである必要はない。むしろ他で発表済み(当然GJには掲載できない)のものを「実績」として持ち込むべきなのかもしれない。
これをふまえて、今の私に当てはめてみよう。現状私は実績が無く、原稿は1行も完成してない。それを踏まえた上で、「ゲーム雑誌に掲載されるため」どうすべきか?私が思うに、まずは「コマンド誌へ投稿すること」を軸に考えるべきだ。投稿規定がある分、「何をすればいいのか」が具体的だし。それに、ここに採用されようと思ったら、まずは「コマンド誌が採用したくなる内容」でなければならないので。
仮にレジュメの段階で「編集側の都合により不採用」となっても、まるで無駄にはならない。あえて完成させ、今度はGJに送ってみる。元々がコマンド向けなので、そのまま採用される可能性はゼロだ。しかし、現状GJに「送ってそのまま採用される」原稿を書くのはちと難しい。ならば、「この原稿は習作であり、編集側の意図を聞くためのきっかけ」だと割り切った方がいいだろう。あと、内容が薄いのを承知の上で、このブログの赤い記事をいくつか添えておいた方がいいだろう。内容はともかく、「ある程度の分量はこなせますよ」って証明になる。
「どーやったら商業誌に書けるようになるのか」なんてのは、個別の事情次第だと思う。何が書けるのか・その質と生産量は…ってトコロだけでなく、学歴(戦史モノを書くなら邪魔にはならないはず)だの実績(ブログや同人誌も含まれる)だの、果てはツテにコネの有無や、「その業界と関係のない経験」によって「どう行動すべきなのか」が大きく左右されるものじゃなかろーか。正解なんて、自分で見つけるしかない。他人の経験・意見は尊重する必要があるにしてもだ。
ブログや同人誌なら、当人の意思次第で自動的に掲載される。「編集者としての自分」がボツを命令してくる…ってのは別にして(苦笑)。けど、商業誌はそうはいかない。ごく僅かな例外(商業誌を運営している側の人間とか、名の通ったライター)を除けば、「どーやったら掲載してもらえるのか」ちゃんと考えないとイケナイ。これが「商業誌に書く厳しさ」の1つ(当然全てではない)ではないかと。よって、色々考えてみました。
しかし…まあ大方針は決まったとして、具体的に何を書けばいいんでしょうかね?そもそもレジュメなんて、何書けば良いんだ?まだまだ前途多難ですよ。トホホ…
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