6月21日 ― 2008/06/22 05:04
いやあ、やはり柿崎さんの文章は面白い。旧シミュレイター投稿欄に掲載されていた時代から楽しませていただいたからなあ。私個人の嗜好で語るなら、週○文春よりずっと価値がありますね。正直、私のブログに掲載されてるのはもったいないです。
柿崎さんの書いた読み物と言えば色々あるけど、有名なのは「ある悲惨なる戦い」か。いやまあ、本来ならばまず「失われた勝利」を挙げるべきだとは思うけど、これはゲームであって読み物ではないので。シミュレイターに連載された、第二次欧州大戦のリプレイである。ただまあ、真面目なリプレイではなく、「ギャグっぽい」ものではあるけど。
余談ではあるけど、「ヒトラー電撃戦」において、私が研究している「奇手奇策」は、実はこの記事を参考にしていたりする。別にいちいち引っ張り出して…ってことをしたワケではないけど、「第二次大戦の戦略級ゲーム」について考える場合、自然とこの記事の内容が浮かんでくるのだ。当時どれだけ熱心にこの記事を読んでいたのか、我ながら呆れるほどだ。
ちなみに、この私もシミュレイターには何度か掲載されたことがあったりして…代表は「ベトナム戦争」リプレイ。何気なく?挑戦してみたら、デザイナーの佐藤大輔氏と対戦し、その記事を書くよう指令が飛んできたのだ。ご丁寧に顔写真まで掲載されていたりする。くれぐれも探して読まないように。プレイ内容・文章共に当時の私の「全力」だけど、「若気の至り」以外の何物でもない(苦笑)。
他にも、実はちょろちょろと「私の書いたモノ」が出てきたりする。投稿コーナーとかに熱心に投稿してたので。まあ、当時の「若いゲーマー」の中で、熱意だけ考えたら上から数えた方が早かったかもしれない。その後この「投稿熱」は競馬方面に向けられ、何だかよくわからんうちにこの分野でも「それなりの地位」を占めて今に至っている。
シミュレイターが消滅してからずいぶんと時が経つけど、その間私がどこか変わったのかと言えば…本質的な点はあまり変わっていない気がする。私は今でも「能力無いけどやる気だけはそこそこある」奴で、ゲームに対する情熱もさほど変わらないのではないかな。まあ、趣味が増えた分熱意も多少分散しているし、アタマも多少固くなってるとは思うんだけど。
それを考えれば、私が「商業誌に記事を書く」こと自体は、不可能ではないと思われる。シミュレイターに掲載された「ベトナム戦争」の記事は、内容はともかく分量はそれなり(4ページだったと記憶している)で、今現在あれと同程度の分量のモノを書けと言われても、対応は可能だと思われる。もちろん内容は大事だけど、まずは「内容を論じるレベルのモノに仕上げる」のが先でしょ。
後は、内容面である。こればっかりはねえ…まあ、このブログは私が思っているより評判が良さそうなので、ヘンに思い悩むより勢いに任せて書いてしまえば…って考えは成り立つ。もちろん商業誌掲載を前提とする以上、ブログ書くのとはワケが違うだろうけど、その辺は「やってみなければわからない」ものでもある。そもそも「ネタは何になるのか」によってかなり変わってくるはずだし。ツマランと編集側が判断すればボツになるだろうから、逆に言えば「ツマラナイものが載ってしまった」ってことで思い悩む必要はない。これは「商業誌故の気楽さ」かも。同人誌やブログは編集も自分だからねえ。
こうやって考えてゆくと、実は案外「私が商業誌に原稿を書く」ことは難しくないような。実際着手した場合色々大変だとは思うけど、言ってみれば「頑張れば何とかなる」性質の苦労であり、「挑戦するのもおこがましい」ってレベルの話ではなさそうだ。
問題はむしろ「単発ならともかく、継続できるのか」だと思うけど、これは現段階で気にする問題ではない。仮に私に継続する意志があっても、ツマランと判断されたらそれまで。まずはとにかく1度掲載され、出来と評判を編集側がどう考えるか次第だ。まだ「私が商業誌に原稿書いてイイのかぁ?」ってことを検討してる段階で悩んだって意味がない。
とまあ、色々考えてゆくと「後は原稿書くだけ」ってなりそうな…まあ、実はソレが一番難しいんだけどね。好き勝手に書いて投稿して採用された…なんて、どこの天才作家の話だよ。せめて分量の目安ぐらい欲しいし、できれば編集側の助言とやらも欲しい。やみくもに突っ走ってなんとかなるようなモノじゃないでしょが。
実は、この手の「ためらい」はデッカイのではないか。雑誌側にしてみれば「投稿原稿大歓迎」なのかもしれないけれど、現段階で投稿規定が決まっているわけでもない。マンガだの文芸雑誌だのの場合「新人賞」みたいなものを設けて新人を募集しているけど、ゲーム雑誌のライターなんてこういうモノがあるわけではない。ある意味ゲームデザインよりハードルが高くなっている。過去あるいは他の分野で一定の実績がある人間を除けば、実はやたら門戸が狭いんでないかい?
ゲーム業界全体を考えた場合、求められているのはライターよりゲームデザイナーだ。それはわかる。だから、デザイン規定はあっても新人ライター募集規定が充実してないのも当然。とはいえ、いきなりゲームデザインってのがハードル高いことも確か。こういう「デザイナーよりは価値の低い人間」の育成に目が向いていないことが、実はゲーム界の問題なのかも。とはいえ、層が薄いこの業界では解決不能なのかも知れないけど。
そこでってわけではないけど、私なりに「商業誌に原稿が掲載されるまで(成功したらだけど)」を、この場でちょろちょろ不定期連載として書き綴っていこうかと。何もかも書けるワケじゃないだろうけど、「編集側はどんな記事を欲しがっているのか」「新人発掘意欲はどの程度なのか」「そのためにどんな手を打つ余地があるのか」ってことは、むしろ発表の場が欲しいぐらいじゃないかと。こうすれば、私だけがどうこうってだけじゃなく、後に続く方(いると信じたい…)の参考になる。ついでに、ここのネタにもなる。
なお、面識のあるライターの方に連絡を取り、「何でオレがこんなプレッシャーかけられなきゃ…」って愚痴りつつ(笑)、色々相談に乗ってもらう予定を立てています。こーゆーコトが出来る辺り、私のいる環境はちょっと恵まれているね。だったら最大限利用しないと。
最後に、業務連絡を1つ。実は私、向こうが請求してこないのを良いことに、「商業誌に掲載される必要があるモノ」の執筆をサボっていたりします。私が人選して能力値を決めた「サンセット版戦国大名追加武将キット」の武将解説だ。ドコをどう考えても「プランサンセット」に掲載する価値があると思うんだけど、何も言ってこないからサボっていたんだな…すいませんすいません。これは近日中に仕上げます。次号に間に合わないのは確実ですけど、その次辺りに発表してもらえればと…
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