6月19日2008/06/20 00:29

 て、天津老師まで…デザイナーお三方の連続攻撃ですか。PGGの「オーバーラン~通常攻撃~オーバーラン」ってコンボ、一般人にもわかりやすく言えば、「ジェットストリームアタック」みたいなものです。このブログって、私の想像以上に影響あったのね。しかも、老師のコメントは、私が逃げ回っていた「核心部分」をグサリと…コトがコトなので軽々しく断言できるものではないけど、「商業誌にゲームの原稿を書く」ことを前向きに検討しないとなあ…それが「私に楽しい時間を与えてくれた方々から、暖かくも厳しい指摘を受けた時の礼儀」ってものでしょ。
 
 とはいえ、本日の話題は競馬ネタ。ここはそーゆー場所なので…というより、私がそーゆー人間だから。趣味は広く浅くがモットーなので。つーわけで今回は、「私が提出した今期のPOGリスト解説」といこう。かなり前から今日はこのネタと決めていたので。
 
 私が参加しているPOGは、とてつもない特徴がある。毎回何かしら「ヘンな」ルールがあるのだ。主催が「フツーの」POGでは飽き足らなくなってやってるからなあ。もっとも、付き合ってワケわからん実績出している参加者も参加者だけど。今年の3歳は、英・愛2000ギニー連覇とかやらかしやがった。なんじゃそりゃ。
 
 今年のルールは、それほどヘンではない。地方・海外の実績がカウントされるのはヘンだけど、それぐらいならまだフツーでしょ。問題は獲得頭数。何と1人100頭持ち…おいおい。
 
 これがどれだけトンデモネーかと言うと…JRA所属のサラブレッドが、おおむね二千頭ぐらい。これを10人で100頭ずつ分けるから、約半数のサラブレッドが「誰かの持ち馬」である…参加人数多数の雑誌POGならともかく、草POGでこの数字はスゴい。
 
 こんなことやると集計が大変だ…って話はさておこう。主催が決めたルールで主催が苦しむだけの話だ(苦笑)。問題は指名である。100頭獲得するためのリストをどーやって作れと?これはもう拷問ですね。その昔やった「ネット入札型指名」に比べればまだマトモ(これは参加者全員にトラウマ残すほど大変だった)だと思うけど。
 
 私も当初、マジメに悩んでいた。資料はひととおり揃えていたので、まあやろうと思えば「指名したい馬」を100頭以上集めることは出来る。けど、それじゃ足らないのだ…競合ゼロってコトはあり得ないからなあ。もっとたくさん「指名したい馬」をピックアップして、それに順位を付ける必要がある。この順位付けがまた大変でねえ…
 
 とりあえず「欲しい馬」をピックアップする作業に飽きてきたので、「先に下位指名用の馬のリストを作るか」って気分になった。どっかからリスト引っ張ってきて、ランダムに並べようと。まあ、下位指名なんて露骨に「人数合わせ」だから、これで大きな不満は出ないからねえ。
 
 私のアタマの中に、怪しげな声が囁いたのはこの時だ。どうせランダムに並べるだけって馬が多数出るなら、全部ランダムでもいいんじゃね?それはやりすぎだとしても、ほとんどランダムでも用は足せる。どーせ私の指名馬なんてロクに走らない(過去期間中に重賞を勝ったためしがない。毎回本気だしチャンと競合もするのに…)のだ。ここは「下手の考え休むに似たり」ってことで…
 
 そこでまあ、「とにかくデッカいリストを扱っていそうなサイト」から1200頭オーバーのリスト持ってきて、ランダムに並べました。これは、ほぼ「現時点で中央競馬に登録のある2歳馬全部」に等しい。これなら、何があっても100頭指名可能。競合しまくったとしても、何の問題も無い。う~ん、素晴らしい。
 
 これだけじゃ味気ないので、上位20頭だけは「自分で考えた馬」並べました。チャンと考えたリストから盛大に削って作ったので、おそらく10頭はここから指名されるはず。でもって、残りは完全ランダム。運を天に任せました。
 
 このリストが「邪悪」なのは、思いっきり手抜きだってことだ。労力だけを考えたら、全参加者の中で私が一番「苦労が少なかった」はず。「アンタそれで楽しいのか!」って言われても、キチンとした反論は不能である。ただまあ、このPOG参加者はほぼ全員「ネタ優先主義者」なので、「ウケればいいんだよ」って反論は可能だけどね(苦笑)。
 
 おまけに、このリストは心臓に良くない。ワケわからん馬が上位に書いてあるので、「私の30位指名により、他の人の250位ぐらいが消える」なんてことが発生する。走る走らないを考えたらどうってことはないけれど、私以外の参加者は「100頭指名できるのか?」って怯えが先に来る。「競合しそうもない」と思っていたトコロに指名の手が及べば、これはこれで怯えるでしょ。
 
 ちなみに、今年の1位はキングカメハメハ産駒…と言うより、「松山調教師の馬の中で、一番走りそうな奴」である。まあ、私としてはフツーだね。ちなみに、エレクトロキューショニストの弟にしてモンジュー産駒…って馬は、悩んだ末に上位指名しました。ハーツクライに代わって呪いかけるため(笑)。
 
 去年・今年と、ダービーの結果は「POGフリークにケンカ売ってるような」結果が続いている気がする。去年勝ったのは牝馬のウオッカ。指名した奴は山ほどいそうな気がするけど、まさかダービーを夢見て…ってことはあるまい。今年はディープスカイが勝ったってのはともかく、なんか「夢のない戦績の馬」同士の争い…って気がしたのは事実。馬券的興味はともかく、POG的には「なんかショボい」って気がするんですが。
 
 これはやはり、「サンデーサイレンスという、わかりやすい軸が消えた」影響と言えるのでは。少なくとも、そう感じる奴は結構いたんじゃないかなあ。個人的な印象に過ぎないけれど、やはりPOGは「難解でわかりにくい」ものになったんじゃないかと。
 
 これがPOG人気にいい影響を与えるとは思えない。私たちのように「いきついちゃった連中」はともかく、世の大多数はそんな奴じゃない。勝つにせよ負けるにせよ、「わかりやすい」ものを好むと思うなあ。それが私の考える「世間」だ。
 
 POG人気が冷めるのは、我々にとっても有り難くない。この遊びに活気があるからこそ出回る情報ってものがあるので。ただ、困ることは困るけど、「どうしようもない」とか、「つまんないから足洗う」なんてことはなさそうだ。そういう領域は突き抜けちゃったと思う。なにせ乏しい情報を活かして海外の馬を指名して喜んでいるような連中だからなあ。
 
 正直言って、ココまで突き抜けてもいいことはない。何かしら大切なモノを「売り飛ばして」いないと到達できない領域だからなあ。ただ、この領域に達して初めてわかることがあるのも事実。ここをお読みの方には、賛同してもらえることだと思うけどね(苦笑)。
 
 つーわけで、今年もワケのワカラン戦いが開始されるわけだ。今年もよくわからないトコロでよくわかんない盛り上がりを見せるんだろうな。そーゆー集団によるPOGだからして。イヒヒ、やっぱりこの季節は楽しいな。とりあえず、この季節だけはね…頼むから今年こそ重賞1つ勝ってくれ…