6月17日(特別更新)2008/06/18 02:49

 普通火曜日は更新不能なんだけど、衝撃受けたので緊急更新。昨日の記事に、「とてつもない」コメントがついたので、宣伝?しようと思いまして。色は引き続いてこの色で。
 
 何がどう「とてつもない」のかって?コメントつけて下さったのが、柿崎さんだから。いやまあ、ネットだけに「偽名使った他人」である可能性はさすがに否定できない。しかし、おそらくご本人だ。あれだけの内容の文章を書ける方が、他にいるとも思えないので。
 
 この色の話題について行ける方には説明不要だろうけど、そうじゃない方向けの説明をしておこう。柿崎さんというのは、この世界における「大先輩」の1人。私にしてみれば、尊敬の対象である。こんな方にコメントもらったというのは、「競馬のこと書いたら井崎周五郎先生からコメントが来た」ってのと同じくらい衝撃的だ。
 
 このコメントは、皆様是非読んで下さいませ。はっきり言って、私が書いた本編よりずっと「価値の高い」文章であり、やや目立ちにくいコメント欄にあるのはもったいない。全文をコピペで本編の方に引用した方がいいんじゃないかとも思ったけど、さすがにそれはご本人の意志に反する危険性がある。よってまあ、「皆さん読んで下さい!」って宣伝をしているわけだ。
 
 正直言って、昨日の記事は「あまり出来が良くないなあ」と自己分析していた。ネタの重要性の割に歯切れが悪いし、分量も私にしては少な目。おまけに結論は正直シニカル。もうちょっと色々と工夫する余地があったかも…などと思っていたんですよ。それゆえ、ちょっと気の利いたコメントつけられたら「コメントに負けちゃうなあ」って思いが多少あった。
 
 しかし…よりによって柿崎さんから、本編を上回る長文コメントをいただくとは。まるで「シディ・バラニを占領してひと息ついたところを、ウェーベル攻勢かけられてキレナイカから叩き出された」イタリア軍のようだ。もちろん、私の文章が「グラツィアーニ」で、柿崎さんの文章が「ウェーベル」だ。ウェーベルどころか、ロンメルだな。読む価値が高いのはどちらか、言うまでもない。ブログってメディアの性質上、私の文章の方が文字がデッカイのが申し訳ないくらいだ…
 
 一番の衝撃は、柿崎さんが「私の文章を読んでいた」ことでしょ。何でどーしてこんなものが目にとまる?たまたまググって今回の文章を見つけたのか?それとも…まさか以前から読んでいたとか…それこそ何故どうして?「ゲームの記事は半分にも満たない」ブログだってのに!
 
 内容については、私ごときがどうこう言うような話じゃない。強いて言うなら私の意見に反対ってわけではなく、おおまかな論点については賛同していただけたってところかと。ただまあ、説得力は段違いだし、細かい補足説明も充実しているし、トドメに結論は前向きだ。ごくごく当たり前のことだけど、「やはりかなわないなあ」って素直に思いますね。
 
 しかーし!ここで単に「かないません、以上終わり」で片付けるワケにはいかない。なにせ〆のお言葉が「みんなで支えるしかない世界なのです、多分。」なのだから。ここにある「みんな」とは、当然のことながら私も含まれる。含まれてしまう。層の薄い世界なのだから。非力非才な私であっても、「戦力」になるべく努力しなくてはならない。かなわないのは当然かつ仕方ないとしても、それでも私なりに頑張らないと。
 
 考えてみれば、私は今回「柿崎さんから価値の高いコメントを引き出すことに成功した」わけだ。これはこれで立派なことじゃないかな。箸にも棒にもかからないシロモノだったら、無視されて終わりなのだから。「ブログ上で好き勝手なことを書き散らしているだけのド素人」という今の私の立場を考えれば、素晴らしい成果ではないかと。ものすごい励みになりましたね。
 
 ま、今回は私のことはさておこう。今のゲーム雑誌に不満を持っている人は、柿崎さんのコメントをよーく読んでもらいたい。「現場の第一線」にいる方の発言ってだけで尊重に値するし、さらにボリュームもあって内容も深い。惜しむらくは掲載先が私のブログであり、ツッコミ・意見を書き込んでも返答がもらえるとは限らない(私が書いても意味ないでしょ)ところか。しかし、何で私のブログなんだろ…これだけは謎だ…
 
追伸:柿崎さんへ。コメント冒頭に「初めまして」とありますが、実は私、柿崎さんとお会いしたことがあります。覚えてはいらっしゃらないと思いますが。それだけに、より感慨深いです。

コメント

_ 中嶋 ― 2008/06/18 20:06

F男様、はじめまして。駄菓子ゲームデザイナーの中嶋と申します。柿崎先生のおっしゃるとおり「シミュレーションゲーム愛好者は雑誌の原稿を自ら発信」していくべきだと思いますし趣旨は大賛成なのですが、これは「自己愛べったり?」で好き勝手できる同人誌作成よりも大変な世界です。「締切と字数をしっかり守り、編集に与えられた(=自分が選んだものではない)テーマについて、不特定多数の読者を想定して叙述する」ということが最低限必要なのです。ほぼ無償?でこういう気高い?行為を取ることこそ、いわゆる「貴族の義務」「ボランティア精神」であるかと思います。是非このあたりを念頭に置いてがんばってみてくださいませ。

_ F男 ― 2008/06/18 23:32

>中嶋殿
こちらこそ初めまして。デザインなされたゲームは毎度楽しくプレイさせていただいております。この度はこのようなブログをお読みいただき、光栄の至りでございます。
商業誌に原稿を書くことは、本当に大変そうですね。あまり詳しくはないので想像ですけれど、ブログや同人誌と同列に語ることは出来ないと、私も思います。
しかし、何故中嶋殿までがこんなブログに…

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