5月23日 ― 2008/05/24 02:18
明日も仕事。まいったね。せめて雨はカンベンしてもらいたいんだけど、期待できそうもない。日曜は重馬場かぁ…
本日の話題は、「Macの自作」といこうか。可能になったって噂は前々からあったけど、どうやら「私レベルでもチャレンジ可能」らしいって情報が出てきたので。実行するかどうかはビミョーではあるんだけど。
Macの自作は、ある意味「自作マニアの夢」だった。強気の価格で知られたMacを、自分の手で安く作れたら痛快だ…ってのはあったからね。ただし、従来そんなことは不可能だった。普通に自作市場を彷徨いてるだけじゃ、必要な部品が入手できないので。
ところがだ。Macも時代には勝てなかったのか、IntelのCPUを搭載するようになった。その結果、使っている部品の大半は「自作PCと同じ規格の品」になり、理屈の上では自作が可能になった。ただし、あくまで理屈の上では。
使っている部品は同じなのに、何でMac OSは動かせないのか?ここには「ちょっとしたカラクリ」がある。ただ、そこさえクリアできれば…実際、MacのCPUがIntel製になった直後から、インストールを試みた連中がいるらしいって話はあった。
自作マシンにMac OSをインストールするカラクリについては、「どうやら存在するらしい」って話だけの存在だった。ただ、ここに来て何故かその存在が大きく浮上してきた。その代表が「無許可Macクローン販売メーカー登場」だろう。いかにも「ありきたりの部品で作ってみました」って感じのマシンにMac OS積んで売るという、無謀というか大胆というか…ってメーカーがついに登場したのだ。
その後しばらく注意してニュースを眺めていたんだけど、Appleがこのメーカーを訴えて叩き潰したって話は聞かない。とりあえずは黙認するようだ。そのためか、「どうやったら普通のPCにMac OSをインストールできるのか」って情報がちょろちょろと出てきた。これを利用すれば、私でもMacを作れる…かもしれない。
Macを自作する意味はあるのか?これはビミョーな質問だね。昔々と異なり、今のMacは「性能の割に安い」って話がある。同程度の性能のWindowsマシンと比べた場合、やや値頃感があるからねえ。今のMacはWindowsがフツーにインストールできちゃうので、「iMac買ってWindows使う」ことが現実的な選択肢に入る。その必要性がある人間や一部マニアだけがそうするのではなく、「一般人に推奨できる」レベルで。なにしろApple自身が自ら推奨してるんだから。それを考えれば、「価格面での優位はあまりない」と言われる最近の自作機に苦労してMac OS突っ込むくらいなら、素直にiMac買った方がいいような気がする。
ただ…「それでも」自分の手で作ってみたくなるのは確か。問題は価格じゃないんだよ。まず、「自分の手で組む」ことそれ自体が楽しいってのがある。プラモデル作るのが楽しい、ってのと理屈はあまり変わらない。それともう1つ。「自分の手でアップグレードできる」のが大きい。iMacはいいマシンだと思うけど、拡張性がカケラもなく、自分の手で強化する気にはならない。Macでこの手の拡張性を求めようと思ったら、PowerMacに手を出す必要がある。これは明らかにオーバースペックだ。Xeon(速くて高いCPU)搭載がデフォルトだからねえ。性能の割には割安って言っても、「だからどーした」レベル。個人で所有するにはちょっと勇気が必要なシロモノだ。
とはいえ、PC1台作るのは大変だ。単に「Mac OS動かしてみたい」だけで組むのは、ちょっと勇気が必要でしょ。でも、私は元々「そろそろ新PC導入を考えなくてはイケナイ」状態にある。今のPCにWindows Vistaをインストールしない予定なので。Vistaに必要なスペック考えたら、単に導入しただけだと「モサモサ動く」こと確定。多少いじってやればちゃんと動くはずだけど、限界はミエミエ。だったらそのためのカネを新PCに使った方がいい。そのための準備は整っているのだ。
問題は3つ。まず、「自作機は割安じゃない」ってこと。正直、新PC導入に当たっては「自作ではなく、ショップブランドの格安PC」って選択肢も考慮してたので。そういうPC買ってMac OS突っ込むことも理屈の上では可能だけど、これはちと危険。話によると「AMD製CPUでもMac OSを動かせる」そうだけど、だからって無意味な冒険はしたくない。するってえと部品が全部確認できる自作がむしろ安全ってことになり、選択肢が無くなる。部品の価格はともかく、自分の人件費考えたら自作は高いんだよねえ…
もう1つの問題は、権利問題。自作PCにMac OS突っ込むのは、一応違法だからねえ。まあ訴えられることはまずないので、逮捕だ罰金だ…って心配はいらない。「良心が咎める」ってのも、この際無視しよう。ただ、この状態ではOSがトラブっても完全自己責任。しかも、無料アップグレードに上手く対応できるかさえ疑問。動かしてみて遊んでみる…って程度ならともかく、本格的運用を視野に入れるのなら、やはり我慢して正規のMacを買う方が勝る。アウトローってのは楽じゃないんだよ。
最後の問題は、やはり私自身の技術力。自作テクだの何だのが高いワケじゃないからねえ。昔懐かしい「相性問題」で動きませんと言われちゃったら対応不能。普通にWindowsインストールするのなら相性問題なんて気にならないけど、そーゆー平和なことやりたいワケじゃない。Windowsだって「Mac OS導入→BootcampでWindows Vista運用」なんて阿呆な使い方することになりそうなので、普通の使い方では遭遇しないトラブルに襲われる可能性が極めて高い。そんな時、私は対応可能かぁ?
そんなわけで、一応現段階では「苦悩している」としておこう。せめて先人の知恵が借りられるといいんだけど、こんな馬鹿なことヤル奴がたくさんいるとは思えないからなあ。PC自作ってのも昔に比べれば下火になったので、こういう「怪しげなコト」にチャレンジしてどうこう…って情報は入手しにくくなったし。ただ、「やってみたくなる」ことであるのは確か。マジに悩んでいるんだよね…
つーわけで、もし「自作PCにMac OSインストールしてみました」って情報があったら、私に教えてもらいたい。つーか、誰かやってくれ。Core2アーキテクチャーにIntelマザーって構成のマシンなら、多少古いマシンでも成功する可能性が高いって話だし。ウチのマシンがこの構成なら「新規PCにメイン環境移行して、今のPCで実験」するんだけど、我がFKPはそれ以前の規格だからなあ。「人柱」がいれば、私もやる気が増すんだけど…って、今の流れだと人柱になるのは私か?
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