3月27日 ― 2008/03/28 00:20
ふっ、これを発表するのは本日以降と決めていたのだよ。だって、文句付けてきそうな奴は日本にいないはずなので。わっはっは…あーくそ、羨ましいぞ!何でオレは日本なんぞにいるんだあぁぁ!
というわけで、ドバイワールドカップデーの展望。とはいえ、事実上語るのは1頭について。しかも日本馬じゃねえ。当たり前だ。私にとって「一番大事な馬」は日本馬じゃないもの。どの馬のことを言っているのかは、この色の話題に食いつく人ならわかるでしょ。
この話題を本日まで避けてきた理由はココにある。今週末ナドアルシバ競馬場に出没する日本人のうち、かなりの割合がこう思っているはずだ。「イイデケンシンは期待薄。南半球生まれの馬が強すぎる。ヴァーミリアンも相手が悪いし、アメリカンなダートも未知数。期待できるのはウオッカとアドマイヤオーラ。」…ふっふっふ、私の予想はこの見解に真っ向からケンカ売っている。この2頭が出走するドバイデューティーフリーを勝つのは、Floral Pegasusだ!
何故この馬?そりゃーアナタ、この馬はあまり名前が売れてない頃から、私が「きっと強くなる」と目を付けていた馬だもの。理屈の問題じゃない。相手が何で舞台がドコであろうと、勝つことを信じるのみ。それだけのタマだと、少なくとも私は思っている。
しかもだ。今回は大チャンスである。相手が弱いぜ!なにせ天才が乗るはずだったラモンティが回避したからなあ。この相手なら何とかなる。ウオッカとアドマイヤオーラが…って声が聞こえてきそうだけど、そんなものはこの際無視!それを言い出したらきりがない。去年の香港マイルで先着された馬だっているんだから。
そりゃあ不安要素は山ほどある。遠征って時点でかなり苦しいし、前走は勝ちきれずに2着まで。体調面は大いに気になる。ドバイへ行っていたら、公開調教に張り付いてチェックできたんだけど…現時点での私には、「とにかく良い状態であることを祈る」ことしかできない。
フローラルペガサスは、香港馬である。来日経験はない。でも、私は惚れた。「将来有望そうな香港馬を見つける」ことは、私の大切な課題だからして。目の前で「これは!」ってレースっぷりを見せた香港馬は、覚えておく価値があるんだよ。少なくとも私の中では。これは、香港馬が日本で活躍する前から、「香港馬は強い、香港馬を侮ってはイケナイ」と主張し続けてきた、私の義務だな。
まあ、一応「通用する根拠」はある。ナドアルシバと沙田の成績は、連動性が高いから。ナドアルシバで強ければ沙田で信用できるし、その逆も然り。日本馬ステイゴールドがこの両方を勝ったのは有名だし、香港馬はドバイワールドカップデーでかなり好成績を収めているし。おそらくは気候(ドッチも暑い)・芝の質(気候似ていれば芝も似ていそう)・コース形態(左回りと右回りの違いがあるけど、両方とも平坦大回り)などが理由ではないかな。
惜しいのは、使うレースがドバイデューティーフリーだってことか。ここは思い切ってワールドカップ使って欲しかったな。ダート適正高そうな馬なので。親父はフサイチペガサスだし、馬体も「ダート走りそうだな」って雰囲気受けたし。ジャパニーズダート適性は高いけど、ドバイのアメリカンなダートとの相性は未知数であるヴァーミリアンより、ある意味面白かったと思うんだけど…ただ、これだと鞍上が不安かな?今回の鞍上モッセは下手ではないけど、ダートがあまりない香港主戦のジョッキーなので、ダート競馬には多少不安があるからね。
今回、香港人の期待はむしろヴィヴァパタカに集まっていると予想される。確かにこの馬相当強い。おまけに、ヴェンジャンスオブレインに続く「ドバイシーマクラシック香港馬の連覇」がかかっているわけで。フローラルペガサスは応援しているだろうけど、どちらかと言えば消極的支持が多いのではあるまいか。それを考えれば、「Floral Pegasusに期待!」などとヌカしてる奴は、世界レベルでもすごーく少ないような…うーん、でも、綺麗に先行抜け出しを決めれば、勝ち目はあると思うんだけどなあ…
ここから先は単なる愚痴だ。何で私は今回ドバイに行かなかったのか?いや、それは…正直、間違った決断だとは思う。誰が何と言おうと、私は応援に行くべきでしょ。競馬マスコミ関係者も含めた全日本人の中でも、「ドバイワールドカップデーに日本にいちゃイケナイ奴」筆頭格だと勝手に思っている。でも…やっぱり色々あるんだよ。言い訳になってないけどさあ!
そもそも、去年からして「私は行くべき」だった。原居民の悲願であった「香港馬の海外クラシックディスタンスGⅠ勝利」を見逃した衝撃はデッカイよねえ…悔しくて歯ぎしりしたものよ。今年もこーゆー気分を味わう予定なんだよな…ああ、やっぱりドバイ行きたかった…
私は色々と奇特な人間ではあるけど、「自分と縁もゆかりもない外国所属の馬の応援のため、海外に遠征する」って行動が、最もブッ飛んだ趣味だと思う。競馬ファン・競馬マニアなんて世界中に腐るほどいるけど、コレを実行に移した馬鹿はさほど多くないと思うぞ。「自分の国の馬を応援する」とか、「大レースそのものを目的にする」なんて奴は昔からいたけど…
私が思うに、世界で最初に「そーゆーのもアリ」と示したのが、ドバイの殿下である。「ゴドルフィンの馬」は国境を越えて応援する甲斐があるし、実際応援している奴は世界中にいるでしょ。この着想は素晴らしいと思うな。
ただ、私は殿下にコレを教わったワケではない。フジヤマケンザンと、当時香港で走っていた地元の馬達に教わったのだ。私がコレを教わった当時は、第1回ドバイワールドカップが行われる直前。殿下が何を考えているのか、世界中が「よくわからなかった」時代である。だから、殿下は大いに尊敬してはいるけど、私の「師匠」ではない。殿下はあくまで私の「同志」なのだ。
そりゃあ確かに、本来ならば比べるのも畏れ多い。カネも身分も人徳もケタが違う。それでも、競馬に対するアツさは簡単には負けないぞと言いたい。私のようなビンボー人が、毎回どれだけ「魂を削る思いをして」海外に行っていると?それだけに、今週末は日本にいちゃいけなかった。殿下のお膝元で、「ウオッカ、差せ~!」と声をからして応援してる他の日本人を尻目に、「フローラルペガサス、そのままぁ~!」(この馬は先行馬だ)と叫び、ド顰蹙浴びるべきだった…
ドバイが無理でも、香港なら何とかなったかも…って気もする。何故香港?そりゃもう、馬券売っている。ブックメーカーも賭を受け付けてるけど、やはり「馬券」を買った気分を味わうのなら、香港でしょ。ドバイじゃ馬券売ってないし。惜しむらくは、香港で馬券買ってしまうとフローラルペガサスのオッズが低いことかな。消極的支持は大いに集めるはずなので。それでも行きたかったな…
あえて八つ当たりさせてもらうなら、何故馬券売らないJRA(苦笑)。ガツンと大儲けするチャンスではないか!JRAと私が。大方の日本人はどーせ日本馬中心に買うはずなので、フローラルペガサス単勝は相当の高配当だったはず。もらったも同然だと思うんだけどなあ…
まあ、こんな愚痴を言っても仕方ない。今回私は、Floral Pegasusの馬券を買うことも、目の前でレースを観ることも出来なかった。これはひとえに私の器の問題だ。惚れた存在のため、万難を排して地の果てまで駆けつける(文字通り地の果てである…)のが、漢ってモノでしょが。Floral Pegasusにはその価値があると思うぞ。いや、言い直そう。私にとっては、この馬はそーゆー馬だ。「馬券を買う」ってのはそーゆーことでしょ。
でもまあ、ここは「仕方ない」としておくか。ここでこの馬が勝てば、日本の安田記念に来日する可能性が高まる。どーせ地元香港で1回使うはずなので、かなりキツいローテーションになるけど、この馬ならやってくれると思いたい。その時はしこたま馬券買ってやる。でも、この時は人気背負うから儲からないってことになるんだよな…「オレ以外の日本人はこの馬の馬券買うな」って言いたいけど(苦笑)。とりあえず府中競馬場で待っているので、良い結果期待してるぞ、頑張ってくれ!
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