3月17日2008/03/18 01:17

 先日の記事にスパムコメントとおぼしきものが付けられたので、削除した。久々である。そーゆーもの付けられても言い訳できない内容だった気がするとはいえ、少しヘコむね。とりあえず、コメントの内容は公序良俗を守るようにしていただければと。
 
 本日のネタは、先日またも破れた「30年戦争」…ではない。これには多大な反省を伴っているんだけど、現時点では詳細を語る価値がない。やっと「作戦研究できる段階に達した」だけなので。「メジャーな」ゲームならこの段階で詳細に語ってもいいんだろうけど、マイナーテーマのゲームだけに「解説だらけ」になりそうで…機会を設けてまたしつこくやる予定なので、もう少し研究が進んでから語ろう。
 
 つーわけで、本日のネタは「ゲームのネタになりそうなものをピックアップ」とする。ゲーム後にメシ食ってる際、そーゆー話が出たので。その時の話では「百個ネタを出す」となっていた(毎週出すのか?)けど、さすがにそんなに思いつかないなあ。ま、粗製濫造ドンとこい、光るのが1個でもあればいいんだ…ってことで、お笑いネタ中心に思いつくまま挙げてみようかと。
 
 ちらっと話が出ていた「蘇我と物部の戦い」。これは合戦って雰囲気ではないので、マトモなゲームじゃ駄目でしょ。むしろマルチ政治ゲームにして、各豪族が「自分の言うこと聞く奴を天皇にするコトを目指す」ゲームにするのはどうだろう。聖徳太子は「強すぎてコントロール不能」なので、味方にして使い潰す(天皇にはしない)のが一番ってことで。オススメのタイトルは「和をもって尊しと成す」(どこが)。
 
 過去に良く出来たゲームがあるけど、「壬申の乱」はデザインにチャレンジしてみる価値がある。ただ、過去のゲームが良く出来ているだけに、「何故改めてデザインするのか、何を盛り込むのか」が難しい気がするね。同じコトは「遣唐使の戦い」にも言える(笑)。
 
 かなりフザけた政治系マルチをデザインするなら、平安初期は面白いかもしれない。陰陽道を絡めるってワザが使えるから。娘を宮廷に押し込むとか、政敵をド田舎へ追放するといった「真面目なワザ」の裏側で、妖怪変化のたぐいに相手を襲わせたりするのだ。「今上帝をたぶらかす月から来た美女」VS「学問の神の手先である、空飛ぶ梅の花」という、よくわからん対決が楽しめる。タイトルはもちろん「陰陽師」(おい)。
 
 平安初期と言えば、最初の征夷大将軍坂上田村麻呂の戦いを扱うってワザもあるね。カエサルの「ガリア遠征」を扱ったゲームをパクり、「クマソ遠征記」とでもすれば、そこそこの出来になるかも。
 
 平安中期以降、武士が台頭してきてからは「マトモな」ウォーゲームのテーマになりそうな戦いも出てくる。平将門とか藤原純友を扱っても良いし、「前九年・後三年の役」なんてのも悪くない。
 
 平安末期の一連の戦い、すなわち「源平の戦い」は、かなり興味深いテーマかな。もちろん戦略級にしてもいいし、合戦級でもいい。数的バランスの悪さは「騎馬武者は1人1ユニット、雑兵は三千人で1ユニット。ちなみにこれでも騎馬武者の方が強い」とでもすれば…
 
 鎌倉時代と言えば、元寇。相手の実態は「実は朝鮮半島か中国本土の兵ばかり」って説もあるらしいけど、世界帝国モンゴルの手先に日本が「勝った」戦いであるのは確か。工夫次第では面白くなるかもね。
 
 太平記の時代は、もう少し見直されてもいいかも。戦略級では好ゲームが既に存在するけど、合戦級のテーマとしても成立するのでは?オススメは「千早城攻防戦」(笑)これがデザインできれば、戦国時代の攻城戦も再現できる。システム?それこそ「ウグモン」(コマンド付録になった、ナポレオン時代の戦術級)の応用ってコトでいいじゃん(笑)。
 
 名前は知れてるけど、状況がフクザツなのでゲームにしにくい「応仁の乱」。これをデザインしようと思ったら、カードドリブンしかなさそうな。状況的に近いのは「30年戦争」じゃないかな。30年戦争が再現できるんなら、応仁の乱も再現可能なのでは?最後は日本中が荒廃マーカーで埋め尽くされて…って感じにすれば、雰囲気は出せるような。
 
 戦国時代はなあ…ゲームになりうる切り口が多すぎて、ここのネタとして面白くない(おい)。「妻女山に回り込んだ別働隊の編成を自分で決められる」第4次川中島の戦いが…とか書いても、面白くないでしょ?先日ネタとして出た「義輝無双」(足利義輝が雑兵を斬って斬って斬りまくる)・「本能寺の変」(信長の切腹を可能な限り遅らせて、信忠が生き延びるための時間を稼ぐ)なんかは笑えるかもしれないけれど…
 
 いや、1ついいネタがあった。お手軽バカゲー「秀忠の戦い」ってのはどうだ?「ミルボーン」形式のゲームにして、中山道をただひたすら進んでゆくゲーム。もちろん、雨が降ったり兵のやる気が無くて進めなかったり、果ては真田が邪魔をしてくると。妨害してくるのが「真田親子」だけではなく、「真田十勇士」ってことにする(霧隠才蔵が霧を出したので進めません、とか)と、それなりに遊べるかも。間違って好評だったら、「秀忠の戦いⅡ・大阪の陣リベンジ編」も作れる。
 
 江戸時代も忘れてはいけません。戦術級「忠臣蔵~決戦!吉良邸討ち入り」はいいんじゃないかなあ。事前計画をうまく絡めれば、面白くなるかもしれない。ミニゲーム「高田馬場の決闘」付き(笑)。ウケたら次は「鍵屋の辻」(コレも敵討ち。ただし遭遇戦)か?
 
 江戸時代に山ほどあった「お家騒動」を題材とした政治ゲームってのもアリかな。ただ、ややマイナーで華がない。これだったら女の権力争いを描いた「大奥」の方がテーマとしてソソるかも。あえてリアルに作って「女同士のケンカって陰湿で怖いよね」ってゲームにするのが私の好み…って、もっと駄目じゃん(笑)。華を求めるなら、浮世絵出版元の競争を描く経済ゲームはどうかね?有望な絵師を見つけて、有望な題材(あえて花魁限定にしてもいいかも)をあてがって、売れ行きを競わせるのだ。
 
 経済ゲーム路線で行くなら、「参勤交代」もテーマになる。たまに妨害カードを出したりしつつ黙々と江戸へ向かって進んでゆく…だけじゃ面白くない。そこで、最初に「引き連れてゆくお供」の内容を決めさせる。見栄え重視のド派手路線とか、地味だけど鍛えられた連中揃いとか、ただひたすら倹約しまくったとか。それによって準備費用や道中の経費が変わり、妨害への耐性も異なると。そんでもって、「行列の内容がどれだけ将軍の意向に沿っているか」で勝利を判定する。将軍が「派手好き」なら華美な行列が有利だし、倹約推進派なら「質素が一番」となるわけだ。そいつを探るのもプレイヤーの大事な仕事とする。
 
 明治維新。まともなテーマはいくつもあります。ヒネると…あえて主役を「諸外国」として、いかに有利な「お付き合い」をしてゆくのかを争わせるのはどうだろう。幕府に肩入れするのか、外様大名に肩入れするのか、マトモな船を売るって「恩を売る」のか、クズ鉄押しつけて「大儲けする」のか…タイトルは「黒船」。芝ダート兼用の競走馬みたいだけど(笑)。
 
 ま、とりあえずはこんなものかな。別に「ウォーシミュレイションゲーム」って枠組みにこだわらなければ、ゲームのネタにするのは簡単ってコトです。ただ、面白くなるかどうかは…
 
 こういう「お手軽なバカゲー」というのは、実はデザインが難しいと思う。ウォーゲームの場合、実は題材そのものが「扱いやすい上に面白い」ものだと考えることが出来る。戦いってのは「燃える」し、状況を再現するだけで「史実はこうだったんだ」って感覚を味わうことが出来るから。それに対し、ウォーゲームではないバカゲーはこれらを頼れない。その分、ゲームとしての骨組みがしっかりしていないと、かなーりつまらんモノになってしまう。「バカゲーだから簡単にデザインできる」なんて考えているのなら、即時出直しをオススメしたいね。もちろん、ウォーゲームをデザインするのは難しいコトなので、現実逃避気味に「バカゲーでいいじゃん」みたいな話が出るのは当然だと思う。けど、ホントにソレをやるのは楽じゃないよ。バカゲー作りを甘く見ない方がいい。
 
 とはいえ、チャレンジしてみるのは悪いコトじゃない。面白いモノが仕上がるかも知れないし、少なくとも経験を積めば「次は面白くできるかも」って期待値が上がる。どーせ駄目なら、何かやった結果駄目な方が「後に繋がる」んだから。バカゲー作りの難しさを理解した上でなら、バンバンチャレンジすべきだと思うね。そういうデザイナーが出ることを望みたい。なお、言うまでもないことではあるけど、私には期待しないように。こんな「いかにも駄目そうな」モノしか思いつかないんだから(笑)。