3月1日2008/03/02 04:40

 3月突入である。おかげでカレンダーの大半をめくることに。いやもう、こんだけカレンダーめくると部屋の雰囲気変わるねえ。これがイイんだな。この効果を味わうためには、やはり部屋の壁をカレンダーで埋め尽くさないと(笑)。来年もいっぱいカレンダー買おうっと。
 
 本日はそのカレンダーの話を。3月になったらやろうと決めていたので。今月だと説明しやすいネタがあるんだよ。阿呆なネタだが、それをやるのがココである。悪しからず。
 
 今月は1日が土曜で、月末31日が月曜だ。よって、「カレンダーの日付部分の構造」を説明しやすい。だから今月なんだよ。皆様も近くのカレンダーを眺めて、私が何言っているのか確かめてみてください。
 
 カレンダーの日付部分は、多彩なモノが考えられる…んだけど、どーせ皆様はカネ出してカレンダー山ほど買ったりしないので、近くにあるのはおそらく曜日ごとに段になっているタイプだろう。他のタイプがある人、アンタは偉い。
 
 この「曜日ごとに段になっている」カレンダーには、大きく分けて2つのタイプがある。一般的な「日曜に始まり土曜に終わる」ものと、「月曜に始まり日曜に終わる」ものである。ここの読者の場合競馬ファンはそれなりに多いはずだから、後者を「カネ出して買った」人は多いのでは?とはいえ、ほとんどが前者でしょ。
 
 ここからが本題だ。今月の30日・31日のところをじっくり眺めて欲しい。23日・24日と無理矢理一緒に詰め込んであるのが「5段型」であり、チャンと別々になっているのが「6段型」である。一般には5段型が多いはずだけど、皆様の近くのカレンダーはどうかな?
 
 普段なら「ドッチでもいいじゃん」で片付けられる話だろう。けど、今月に限ってはこの重要性を理解してもらえるのでは。5段型の場合、本来なら1日分のスペースに2日詰め込んでいる関係上、ちょっと「見にくい」のだ。それぐらいならまだいい。カレンダーに予定などを記入してる人にしてみれば、「とても使いにくい」のだ。
 
 ならば、何で5段式が一般的なのか?6段目はたまにしか使わないからだ。暦の変更(歴史上はあった)でもない限り、現在の1ヶ月は最小28日で最大31日。1週間は7日なので、4段だとまず足らない。5段あればおおむね足りる。しかし、1日が金曜・土曜のように「遅い」曜日だった場合限定で、6段必要になる。こーゆー月は1年の間に必ずあるんだけど、大半の月は6段目は不要。言ってみればデッドスペースになる。これを嫌って5段にするカレンダーが多いわけだ。
 
 とはいえ、モノによってはあえて6段型を採用している。代表的なのは、予定などを書き込むことが前提となっているカレンダー。宣伝用に無料で配布されているモノでも、これが前提となってるデザインのモノは多い。人によっては重宝してくれるので、目立つ位置(宣伝になる位置でもある)を確保できるから。それと、小型カレンダーもこのデザインが多い。小型カレンダーで「少し字を小さくして1日分のスペースに2日分詰め込む」なんてことをやると、本当に見にくくなるからね。
 
 余談になるけど、週末集約型、つまり「月曜に始まり日曜に終わる」タイプの場合、5段型ばかりである。要は競馬カレンダーなので、週末以外は「オマケ」だから。土日の大きさを最大にしようと思ったら、このデザインになる。実に合理的だ。ただまあ、卓上タイプにまでこのデザイン採用しているのはどうかと思う。週末集約型で6段ってのは、マジに同人でしか見たことがない。
 
 私ぐらい病んでいると、同じ5段型でも「どーやって詰め込んでいるか」が気になる。これもパターンが多いんでね。普通は「字を小さくする」のが一般的だと思うでしょ?そういうものが多いけど、「同じくらいの字を2つ突っ込む」ものもある。壁掛けカレンダーの日付部分は、結構字が大きい。この場合、余白を多めに取らないと「ギチギチ感」が強くなるんだな。よって、デザインによってはほとんど同じ大きさの字を2日分突っ込んでも何とかなる。ただ、これはデザインを工夫しないとちょっと見苦しくなる。
 
 とまあ、「カレンダーのデザイン考」ばかり語ってもタイクツなだけでしょ。私は楽しいんだけど(苦笑)。よって、我が家のカレンダーの一部を「鋭く」批判してみたい。この2ヶ月使ってみて「どうなのよ」と感じた品があったので。
 
 まずその1。香港ジョッキーズクラブカレンダー。競馬カレンダーなのに、週末集約型でない。毎日のようにレースやってる欧米ならともかく、水曜と土日のどちらかが開催日である香港の場合、週末集約型が適切ではないかと。あと、日付部分のスペース配分がちょっと狭かった。通常型で5段型なので今月の23/30日及び24/31日が「詰め込まれて」いるんだけど、今月24日(香港では祝日)には大レースがある。これが実に見にくい。これは週末集約型でも引き起こす現象ではあるけど、工夫次第ではもう少し見やすくできたはず。
 
 それよりデカい弱点が、「今月の大レース解説」の位置。3月のレース解説は3月の紙の裏に印刷してあるんだけど、これは明白な「デザインミス」だ。カレンダーの構造上、実は「前月の裏」に印刷した方が遙かに使いやすい。私が発注者なら、見本の時点でリテーク…以前にこんな内容の発注しない。ひょっとして香港には「この手のデザイン」に詳しい奴いないのか?
 
 同じくらいヒドいのが、大井で無料配布していた南関東競馬カレンダー。1月に「週末集約型じゃねえ」と文句を付けたけど、「日付詰め込み」のデザインもちょっと…字がデカくて余白少ないクセに「同じくらいの字を2つ無理矢理詰め込む」タイプなので、今月末はものすげー「ギチギチ感」漂う。そりゃあね、南関東だから平日に開催情報詰め込む必要があり、おかげで字を小さくしたくなかった気持ちはわかる。けど、だったらもう少し「字を詰め込みやすい」デザインにすべき。この点、「コミケ限定発売のエロゲーカレンダー」に負けてる。これは有料無料の差と言うより、発注者のデザインセンスの差だな。経済規模の差を考えたら、言い訳できる性質のモノとは思えない。もっと勉強してこい。
 
 ただ、誤解の無いよう言っておく。私はカレンダーコレクターなので、こういう「失敗作」があるのも嬉しいのだ。その意味では、とにかく無難で面白味に欠ける「フツーの無料配布カレンダー」はつまらん。絵柄どうこうって話だけじゃねえ。「大人しい」デザインの品も必要だけど、そんなものはカネ出した品にも山ほどある。
 
 私は、自分のカレンダーに対するこだわりが理解されるはカケラも思ってない。これらに掛けた費用を考えれば、理解できない方が幸せだろう。でもね、そこには「わかる奴にしかわからない」こだわりのポイントがあるんだよ。せめてその部分だけは理解してもらいたいなあ。それがこのブログの存在意義なんだし。
 
 まあ難しい話はともかく、皆さんも身近なカレンダーを少し眺めてみて下さい。今月は「日付部分のデザイン」の重要性がわかりやすいことだし。それがわかっただけじゃ、まだ初歩だから大丈夫。ただ、「色んなパターンが欲しいなあ」と考えないように。それを追究する気になったから、今の私になっちゃったんだから(苦笑)。