2月21日 ― 2008/02/22 00:59
昨日はネタ練り直し。つーか、ここ最近ちょっとノリが悪い。ひょっとして疲れているのか?いかんねえ。
本日のネタは、昨日まとめるのに失敗した「画質と音質」について。本来私如きが語るべきネタじゃないと思うけど、あえて語りたくなったので。つーわけで、テーマの割にろくでもない話に終始すると思うけど、よろしくお付き合いを。昨日はこの覚悟が足らなかったんだな…
私はAV機器マニアではない。画質はどーでもいいし、音質にもさほどこだわりはない。ヘッドホンに多少凝ったのは事実だし、アンプつけたがってもいる。でも、こんなのは音にこだわってるウチに入らない。音にこだわるってのはなあ…(長いので以下略)。
そんな私ではあるけど、ここで改めて考えてみたい。画質・音質って大事なのか?「こだわる」意味はドコにあって、どれぐらい効果があるのか?特に次世代映像フォーマットがBDに一本化されると決まった今、これについて考えてみるのも一興ではないかと。
画質や音質ってのは、良い方がいいに決まっている。私が思うに、「違いがわからない」なんてのは大ウソだ。そりゃまあ、オーディオマニアの極限は「違いなんてない」と根強く囁かれるケーブルの違いにこだわるような人種であり、シロートにはわからん領域でどうこう…って生物かもしれない。けど、ショボいヘッドホンと高級オーディオの違いは誰でもわかる。画質だってそうだ。ハイビジョン映像は、誰が見たって良さはわかるでしょ。
問題はいつだって、「その違いにどれぐらいの評価を付けるか」である。我慢しようと思えば相当ショボい映像だって我慢できるし、我慢できないとなればいくらカネかけたって納得できない。基本中の基本ではあるんだけど、みんな案外忘れがちなのではないかな。
私の例で言えば、「我慢できる劣悪なモノ」は、我が家で観る香港競馬の映像かな。香港ジョッキーズクラブのサイトにある映像は、データ量の関係上画質はさほど良くない。でも、「だからどーした」である。そもそも劣悪でも香港競馬の映像が見られるだけでカンドーものだし、予想に役立てばOKと割り切れば、あれで十分役に立つ。おまけに結構使いやすい。実況音声が英語か広東語(当たり前だ)なのは欠点だけど、「だからどーした」である。
逆に我慢できないモノは…「ピアノの音」かなあ。ヘッドホン替えてだいぶマシになったけど、まだまだ向上の余地があるし、向上して欲しい。私は一応「ピアノ好き」だからねえ。もっとも、理想を追求すると「タイヘンなことに」なってしまうのがわかりきっているので、必死に我慢しているんだけど。ただ、「アンプ付けて信号のパワー増やした方が良くなりそう」と判断したので、現在アンプを吟味中。つまり、現状に我慢できてない。
上記見解に示されているように、画質・音質ってのは「コンテンツ」と密接な関係がある。人それぞれだけど、「これはいい画質で観たい」「これはショボい音質でOK」ってモノはあるでしょ。こうした論議をさしおいて、いきなり画質がどうのこうの…って話に持ってゆくのは、「何もわかってないか、わかりすぎてるかのどちらか」でないかな。ちなみに「わかりすぎてる」ってのは、自前のオーディオシステムの素晴らしさを確認するため、ホワイトノイズを聴くような領域を指す。これを「よくわからん」と思った奴は、自動的に「わかってない」だ(苦笑)。
それともう1つ。「利便性」ってのも画質・音質と関連性が深い。ハイビジョン映像が「効く」のはある程度画面がデカいものであって、おそらく携帯電話サイズでは「あまり変わらない…」と思われてしまう。音質だってそう。音質の善し悪しは「デカい振動板とそれを鳴らすパワー」に依存する度合いが高い(これが全てではないけど)ので、持ち運び可能な小型機器の音はあまり信用できない。でも、「外で気軽に利用できる」って利便性を取る奴は少なくない。さらに言うなら、「PCで管理可能か」なんてのも重要な利便性だね。
こうやって考えると、「画質・音質」なるものを一般化して「画質はみんなこだわるけど、音質はどーでもいいと思ってる」とか、「画質がいいからみんな買ってくれる」なんて考えるのは、少し危険なことでは?完全なピンボケとまで言わないけれど、なんか「人間の顔以外ピンぼけ」って状態ではないかと。人間の顔ってのは、普通写真において重要な部分だ。でも、他がダメダメじゃあ、「いい写真」かどうかは…
何でこんな話をしたのかというと、ハイビジョンがどうこう、それをそのまま録画できるBDがどうこう…って話が盛り上がっているからだ。主に東芝のおかげ(苦笑)だけど、同じ日に「ダビング10でいきます!タイムリミットなんだから文句言うな」ってな宣言も出ていたことだし。この2つが出揃ったことにより、一応BDを「買い控える」要素はなくなったはず。ついでに言えば、PS3の普及がやっと進み、「ひょっとすると最終勝者になるのでは?」って観測まで出てきた。いよいよもって、BDの時代が到来するような印象を受ける。受けるんだけど…
画質の善し悪しが及ぼす影響ってのは、実はコンシューマー機に置き換えて考えると話が早い。ファミコン~スーファミ~PS~PS2といった「ハードの性能向上」により、ゲームの絵は綺麗になった。これは誰でも認めることでしょ。けど、それはゲームの面白さとは直接無関係。そりゃあ「綺麗な絵だからこそ面白い」ゲームもある。同じゲームなら、絵がいい方が売れやすいのも事実。けど、それが全てではないでしょ。特にDSやらPSPやら、果ては携帯で出来るゲームといったモノがかなりウケてる現状において、PS3が期待ほどは売れてないコトを考えると、「画質より優先されるモノを持っている奴が一定数いる」って考えるのは、大事ではないかな?
まあ、ゲーム機の場合は「プレイ可能なゲーム」って問題が絡んでくるので、単に画質だけで全ては語れない。それに対し、いわゆる「映像コンテンツ」は画質に対する依存度が高いからねえ。おそらくはBDが順調に普及するんでないかな。ただ…「DVDでいいじゃん」「これからはネット配信だよ」って意見が主流になる可能性も否定は出来ないね。
なお、私は一応BDに対応したいと思ってはいる。PCに装着するドライブの話だけど。いくら何でも、HDDよりは「データが壊れる危険性が少ない」はずなので、データの退避先としては使えるはずなので。現状ではDVD系のメディアよりコストパフォーマンスが低いけど、将来逆転するのは間違いなさそうだし。ただ…だからって「これからはBDだ!」と言いにくいのも事実なんだよな…
私は「映像を見ない」方に属する人間なので、私がどーしたこーしたってのは役に立たないことだと思う。それに、私は「どうせなら画質・音質にはこだわる」タイプであり、なおかつ「形に残るモノが大好き」なので、ネット配信がどうこうって時代よりBD全盛時代を応援したい。だから、本来「これからはBDだ!」って言ってる人間の足は引っ張りたくないんだけど…それでも、BD擁護派の意見聴いてるとなんか不安に思うのは止められないんだよね。その理屈で突っ走って大丈夫か?
とまあ、役にも立たない意見を述べてきたワケだけど、これを読んでる皆様の意見はどーなんでしょ?そろそろBDプレイヤー買いですか?それともまだ待つ?いっそのことBD以外の手法でハイビジョン時代に突入?色々意見があると思うので、機会があったら教えてくださいな。そーゆー「流行で決めるのではなく、自分の好みで決める」って行動様式を広めるのが、ここの隠れた使命だと思うので。
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