12月11日2007/12/12 02:08

 勝った!とにかく勝った!やっぱりサイコーだぜ香港!馬券だけじゃない、本当に色んな意味で勝ったぜ!ってなわけで、浮かれまくりの香港旅行記をお届けします。
 
 2007年はまだ一度も海外競馬旅行に行っていない。つーことは、ゴドルフィンブルーの天才を一度も拝んでいないわけだ。これはイカン。「年に一度はゴドルフィンブルーの天才を拝む」ってノルマを自分に課している私、香港に行くのは義務みたいなものだ。
 
 これとは別に、今回はもう1つ目的があった。スワローズがラミ&グラを失い、レッズは愛媛や横浜にまで負け…と、とにかく「哀しい」ニュースが続く昨今。ひょっとしてコレはオレのせい?魔神ペリエの来襲時期はとにかく運が悪いからなあ…ってんで、お祓いをすることにしたのだ。過去日本の神様に何度かお願いをしてきたんだけど、効き目ゼロ。ならば、香港の神様はどうだ…ってんで、関帝廟に出かけることに。「単なる観光じゃねえか!」って話はあるけど。
 
 ちなみにこの関帝廟、想像よりは小さい建物でした。けど、奉られているのは「ヒゲ殿」こと関羽。趣味が趣味だけに、すごーく頼もしく感じます。私に取り憑いた悪運をズンバラリンとブッタ斬っていただけるよう、「魔神退散」と熱心にお祈りしてきました(笑)。
 
 結論から言おう。これは効いた。すごーく効いた。霊験あらたかどころじゃない。どこぞのインチキ宗教のセールストーク並に効いた(苦笑)。「英雄三国志」(HJ)の関羽ユニット(暴力的に強い)並である!さすがとしか言いようがない。皆さんも機会があったらお参りしてみて下さい。
 
 もちろん、その効果は馬券に…活かされたわけでもないかな(苦笑)。確かに収支プラスであり、馬券代に加えて向こうでの食事代+お土産代その他諸々をHong Kong Jockey Clubにオゴってもらったけど、これぐらいの勝ちは当然だ当然!私は香港競馬得意なんだから!向こうに佐○洋一郎だの須○鷹雄だのと一緒に行った連中がいた(何故か遭遇した)けど、こと沙田の国際開催に関する限り、オレは負けねーぜ!ってなもんだ。最近の不運っぷりから、気持ちが少し守りに入ったね。勝ったことそのものよりも、勝ち方がスゴかった。
 
 細かく勝ちを重ね、ちょっとプラスで迎えた香港国際ヴァーズ。私の本命はクイジャノ。何故この馬?前日観た「広東語の馬券検討番組」の影響である。これは調教と過去のレース(直前のレースとは限らないのがポイント)を流した上で、歯に衣着せぬ批評をブチまけるという、なかなか「使える」番組である。ここで観た調教が、すごく良かったのだ。状態は良さそうだ。後は実力が足りるかどうか。なにせ今年のキングジョージ&凱旋門賞馬(ディラントーマス)やら、去年のブリーダーズカップターフ勝ち馬(レッドロックス)だのがいるからなあ…しかし、この馬もバーデン大賞を勝っている。「欧州の七夕賞」である!オレの知ってるバーデン大賞はレベル高かったぞ!ってことで買うことに。世界広しと言えども、こんな理由で馬券買うのはオレだけだ(苦笑)。
 
 しかし、正直レースっぷりはヒヤヒヤだった。好スタートを決めたまでは良かったんだけど、かなーり後ろに下げやがった。「そこから届くのか?」と不安になるほど。ドキドキしながら直線に入ると、伸びてくるのは…魔神の馬!わかっちゃいたけど、ここにも魔神がいやがる!まさかオレの軸を蹴飛ばすという、「いつもの」パターンじゃねえだろうな…しかし、クイジャノもいい感じで差してくる。魔神が先頭でゴールした後、2着はかろうじてクイジャノが確保。これで馬券的中。魔神で馬券当てたのって、何年ぶりだ(笑)。いや今だから笑っていられるけど、レース後は安堵で腰抜けました。
 
 そして迎えた本日のメインイベント、香港カップ。人気は断然ヴィヴァパタカ。地元では大人気だし、アドマイヤムーンに勝ったこともある馬だからねえ。しかーし!私の馬券はラモンティ単勝。鞍上は天才、しかもゴドルフィンブルーの勝負服だからだ。それだけじゃない。天才はココまで出遅れて負け、早仕掛けで負け、直前の香港マイルはハナ差競り負け…と、いいとこなし。しかし、徐々にリズムを取り戻しつつある。ならば次は勝つでしょ!ココで勝つから天才なんだ!と信じた。そもそも私は天才を観たくてココまで来たんだし。
 
 ところが、このレースもヒヤヒヤ。いや1番最初にゴールインしたのはラモンティだ。しかし、なんか審議くさい放送が…パトロールフィルム(審議用の映像。香港では何があろうが自動的に流れるんだけど)を観ると、確かに怪しげな動きが…あれぐらいは許容でしょ?と思いつつも、万が一を考えて心臓ドキドキ。競馬場全体が脂汗を流す中、最終的には「おとがめナシ」との結論が。いやもう、ず~っと「関羽様、助けて!」と祈ってました(笑)。
 
 先週までの「ツイてない」私だったら、こうはいかなかっただろう。それを考えれば、この勝ちは大きい。勝った金額はともかく、「こういう勝ち方をした」ことが大きいのだ。さらに、最終は「魔神との相性が変化したかどうか」を確かめるべく、複勝だけを買って眺めていたところ、着外でも1着でもなく2着。素晴らしい。私と魔神との間にあった、何だかよくわからない「宿命」を、関羽様が断ち切ってくれたようだ。なお、買ってくるよう頼まれた馬券の中に魔神の単勝があったにもかかわらず、つい「2着とはサイコーだね!」などと言ってしまったのはナイショだ(笑)。
 
 競馬での反省点を述べるなら、「時代の香港を担う」馬を見つけられなかったことか。いやまあ香港スプリントを勝ったセイクリッドキングダムが次代を担うのかもしれないけど、この馬は既に評価が高い。そうじゃないんだよ。オレが観た時点では無名だけど…って馬を探したかったんだよ。前回はフローラルペガサスを見出しているんだから。今回は香港マイルで4着に終わったけど、直線半ばで夢は見せてくれた。こういう馬を見つけたかったんだけどな。ま、これは次回の課題だな。ちなみに、前回の課題「地元の馬だけの一般レースを当てる」は達成。私は「して当然」だと思っていますが何か?
 
 「勝った」のは競馬だけじゃない。ワケのわからん分野でも勝ちました。話は10月末にさかのぼる。秋葉原某所のカレンダー発売予定を眺めながら、「今年はどのカレンダーを買おうかな…」と考えていたところ、いきなり「売り切れ」なる文字を見せられた。何と挑発的な。こういうナメた真似をされたら、欲しくなるのが人情でしょ。
 
 しかしだ。実質は入手不能と諦めていた。カレンダーってのは、年を越すと売れ行きが落ちる。はっきり言って再生産する価値がないのだ。どこにもそう書いてないけど、事実上の限定生産品である。まあ、希に再生産するけど。入荷量の多い秋葉原で売り切れたのなら、どこへ行っても売り切れの可能性は高い。コレは推定だけど、11月半ばには都内から消え去ったと思われる。
 
 そんなわけで、再生産されたら買ってもいいかな…などと思っていたんだけど、先日「秋葉原で逃した同人誌を大宮で購入」(11月24日参照)したこともあって、「むしろ地方ならば入手可能では」と気がついた。地方は人が少ない分、需給のバランスにバラツキがあるはず。ということは、瞬殺もしくは売れ残りアリのどちらかって期待が可能だ。しかし、このカレンダーは大宮でも売り切れ。
 
 大宮で駄目ならどうするか?そうだなあ…仙台や札幌に行けば何とかなったかも知れない。しかしだ。カレンダーのため「だけ」にそこまでの旅費払えるか!しかも、確実にあるワケじゃないのに。まあアイデアはいいかもしれないけど、実質手が出せない…そう思っていた。
 
 何故香港旅行の話題にこんな話が?ふっふっふ、仙台や札幌に用はなくとも、香港には用がある。そして香港には、名高き新和中心(香港ヲタク街)があるではないか!ここは私も同行者も「その筋の気がある」ので、足を踏み入れたんだな。そこで「ワケわからんモノ輸入してるココならば…」と気がつき、真剣に探してみました。その結果、あったんだよ。1つだけ。ちなみにお値段は日本とそう変わらず。
 
 いくら「競馬のついで」とはいえ、秋葉原で売り切れて入手困難になったモノを香港で見つけてくる…多分、こんなコトを体験した奴はほとんどいない。「日本じゃ入手不能」とか、「日本じゃ扱ってる店がごく一部」なんてモノならわかる。「量産は中国本土」って品物はその昔からあるからね。そうじゃない。理論上は日本で入手する方が簡単なハズのシロモノでこれをやったのだ。世の中アホがいっぱいいるけど、私も相当なものだ(笑)。
 
 アホではあるけど、これもまた勝利でしょ。何に勝ったのかよくわからないけど。とりあえず、秋葉原には勝ったような。日本に…いや、世界に冠たる「ヲタクの街」秋葉原にこの分野で勝ったんだから、相当なモノだな。さらに言うなら、私が見つけるまで「日本じゃ大人気の品」を売れ残らせていた、香港のヲタクにも勝った。ま、これは「勝って当然」かな。向こうのヲタクも相当なモノだけど、流石に相手が悪いでしょ(笑)。
 
 かくして大勝利に終わった香港旅行。お祓いのおかげで、流れは大きく変わった。その証拠に、戻ってきたらセパハン相手に浦和レッズ大勝。順当と言えば順当だけど、ついこの間までものすげーチームに負けていたくらいだ。私の流れが変わった効果はあったんじゃなかろーか(笑)。この流れで是非ACミランも撃破してもらいたいね!普通に考えれば無茶だと思うけど、私が魔神で馬券当てるくらいだ。それに比べればこれぐらい不思議じゃないぞ(苦笑)。