11月19日 ― 2007/11/19 23:47
ドラフトが終わったので、予告通りスワローズについて…と言いたいところだけど、もう少し情報仕入れてからにしたい。少し気になることがあるので。
本日の話題は、昨日見学しに行った将棋について。とはいえ、プロの対局ではない。こちらは私ごときが語っても無意味だ。その前座の、小学生の試合について語る。その価値があることだと思うので。
カレンダー痛恨の不作(モノ自体はともかく、「日付が競馬配置」のものゼロ)に衝撃を受けつつ、会場が近くなので立ち寄ってみた将棋大会「JT杯」。一応のお目当てはプロ同士の対局だけど、時間があったので前座の「小学生大会決勝」も観ることにした。
JT杯ってのは一応プロトーナメントだけど、小学生への将棋普及のため「こども大会」もやっている。ある意味ではこちらがメインかな。その決勝戦が2つ(低学年部門と高学年部門)あったので、これも観ることにしたのだ。プロの将棋は棋譜が新聞なんかに載っているけど、お子様の将棋に触れる機会なんて無いからねえ。これも勉強だと思って。
ちなみに、お子様だからって侮ってはいけない。底辺はともかく、上の方はベラボーに強い。なにせ、「もうプロに弟子入りしてます」なんて連中がゴロゴロしているんだから。将棋会館がある東京の大会ともなれば、そんな「将来の怪物」候補がいるに決まっている。漠然と「強いんだろうな」とは思っていた。
余談だけど、いわゆる部活の公式戦(運動部みたいな定義があるワケじゃないけど…)では、実は中学が滅茶苦茶強いって話がある。中学までは義務教育なので、プロ棋士予備軍がゴロゴロしてるのだ。下手すると中学時代からプロだし。それに対し、高校に通う義務はないので、プロ棋士予備軍は(例外もいるけど)高校なんぞ行かない。その分レベルが多少落ちるんだそうな。とはいえこの時期の1~3年間は大きいので、高校チャンプと中学チャンプが戦った場合、必ず中学チャンプが勝つってワケではないらしい。
そういう予備知識をもって将棋を観戦したんだけど…強いなんてもんじゃない。いや、ありゃすげーわ。強いとは聞いていたけど、目の当たりにすると圧倒されるね。これほどとはねえ…私がどうこうなんてレベルじゃない。
「強い弱いなんて、見ただけでわかるのか」疑問に思う人もいるかも知れない。そりゃあ私は新聞の詰め将棋もロクに解けないヘボだ。けど、ある程度なら「強い・弱い」はわかる。そこで、見分け方も交えて「連中のドコがすごいのか」解説しよう。
まずわかりやすいのが、「定跡を知っている」。将棋の定跡って言うのは、実は「相手がどんな手を使ってくるか」とセットにして考える必要がある。戦法の相性があるし、露骨な対策ってモノもあるので。「相手が何しようと棒銀」ってのは、ヘボの典型例。ちなみに、私はしょせんこの程度。お子様は違う。明らかに相手の出方を確認しつつ、戦法を選択していた。この時点で、私に勝ち目はない。
その上になると、「難しい定跡を使える」って段階がくる。先手の急戦模様の居飛車(ただし棒銀じゃない)ってだけでも感心するレベルなんだけど、後手の「横歩取り8五飛」なんてのは簡単に使いこなせる定跡じゃないぞ。この戦法が登場した当時(少し前になる)には、「プロでは流行してるけど、アマには難しいのでさほど普及してない」って話が出ていたくらい(今ではどうだか知らないけど)だ。もちろん、「単にマネしてるだけ」ではない。
さらに上は、「ただひたすら悪くなる手を指さない」って段階が来る。プロの解説が付くので、露骨に悪い手はチャンと指摘される。ま、対局者にバレないようこっそりと見学者に教える必要があるけどね。結局はプロでも「敗着の一手」があるはずであり、そんな手がゼロではなかったけど…他にも「どの辺が強いのか」具体的に指摘できるポイントはあるんだろうけど、しょせん私は毎日新聞の棋譜や詰め将棋に軽く目を通す程度。これ以上の指摘は出来ません(苦笑)。
特にスゴかったのは、高学年の部で優勝した子かなあ。「小学四年生」って時点ですでにヤバさ満載。小学生時代の1年がどれだけ重いか考えれば、四年生にもかかわらず五・六年生を撃破して決勝に来ている段階でタダ者じゃない。しかもだ。解説のプロが「これはいい手ですねえ」と褒めた手で優勢に立ち、あげく終盤はノータイムの連続。「ボナンザ(将棋ソフト)みたいですね」なんて冗談が出たくらいだ。ちなみに将棋の終盤は「正解が比較的ハッキリしている」ので、コンピュータソフトがベラボーに強くて速い。プロでも「ついていくのは大変」ってレベル。さらに、「間違えたら大変なことになる」終盤は、普通お互い慎重になり、相手が考えてる時間も使って手を読む。そこでノータイム連発されると、相手はすごーく困る。プロでも「終盤が早くて正確な奴」は恐れられる。あれはプロの目から見ても「結構強いな」ってレベルだろ。もちろん、現時点で本気のプロに勝てるワケじゃないけど。
こういう「こども将棋大会」で活躍したからって、プロになれるとは限らない。将棋のプロになるのはすごーく大変だからねえ。「天才」「怪物」を山ほど集め、その中の一握りだけがプロになれる…って世界だから。「年齢制限」なる悪名高い制度がある(26歳誕生日の時点でプロになってなければ、強制的にプロへの道を絶たれる)からなあ…
それでもだ。昨日決勝の舞台に上がってきた4人は、東京大会という「おそらく一番プロ予備軍密度が高い」大会で決勝に上がってきたわけであり、将来性はすごく高いはず。全員とは言わないけど、1人くらいはプロになれるんじゃないかなあ。それどころか、将来名人になれるかもしれない。ま、その可能性は低い(それほど甘い世界じゃない)けどね。うんうん、若いっていいねえ。
ちなみに、プロの戦いにも触れておこう。森内名人対森下九段の戦い。「将棋の純文学」と言えば聞こえは良いけど、「研究が進みすぎてアマには全く理解できないくせに、どれも似たり寄ったりな将棋になる」ため、観てもさほど楽しくないと言われる合矢倉戦になった。ま、森下九段と言えば矢倉だけどね。「森下システム」っていう、矢倉の新戦法編み出した人なんだから。地味と言えば地味だけど、お互い桂馬を使って優位を取り合い、最後は頓死筋(思わぬ逆転喰らって詰まされること)をうまく回避した森下九段の勝利。帰り際に「来場の皆様への挨拶」として握手してもらいました。名人との握手ではなかったわけだけど、私は森下九段地味に好きだったりするので良し。ちなみに、間近で観る棋士は…ある意味フツーの人でした。ああいう雰囲気の奴はMiddle-Earth東京支部にゴロゴロ転がっているような…レベルはともかく、「頭脳競技が好き」って部分は共通してるんだから、むしろ当然なのかも。
ちなみに、前日買っておいた馬券はハズレ。Middle-Earth東京支部に行ったのは相当遅く、ホントにメシ食って買えるだけ(終盤だけでも対戦見学できるかと思ったけど…)と、他の部分はイマイチ感が漂ったような気がするけど、まあ良しとしよう。将棋面白かったし。だから、カレンダーの入手がイマイチだったからって、文句を言うのは…くそ、コミケの時大変じゃねえか…ブツブツ…
11月20日 ― 2007/11/21 01:16
JCの話は後日。本日は特殊事情により珍しく更新可能だけど、「予定の話題」がある。そう、いよいよ「来期のスワローズ」を語ります。一部の人、お待たせしました!
…はあ。景気良いのはここまでかな。まさかラミレスの複数年契約認めないとは…ドラフトで多少景気が良かったけど、これで苦しい戦いになるのは間違いない。いやあ、これはマズいでしょ。
そりゃあね、私も長年のスワローズファンだ。貴重な戦力が流出するのは慣れている。けど、今までは「完全にとは言わないけど、ある程度穴埋め可能」だと信じることが出来た。逆に言えば、その確信があればラミレス流出をここまで嘆かない。けど、今期のラミレスは…正直、編成のミスだと思うな。
どーしてそうなるのか?ラミレスの価値は、何と言っても打点だ。100打点を越える「ランナーを返す人」である。今のスワローズに「ランナー返す人」抜けたらヤバいでしょ。はっきり言って、青木やグライシンガーが抜ける方がまだマシじゃないか?
もう少しきめ細かく分析しよう。来期神宮は多少広くなる(コレはコレで喜ぶべきコトだけど…)ので、ガイエルの本塁打が減るのは間違いなさそう。ガイエルは「当たれば痛い扇風機」なので、これは滅茶苦茶痛い。いくら何でも来期は多少打率が上向く…と仮定しても、多くは期待できそうもない。.250で30本か?そもそも、こいつは「岩村のバカの穴を埋める」ための奴だ。さらにラミレスの穴を埋めるってのは、無茶があるでしょ。
するってえと、ガイエル以外の「主砲タイプ」の打者に期待をかける必要があるんだけど…まず筆頭はリグスか。今期は色々あった結果ヒドい成績に終わったけど、復活はあり得ないワケじゃない。ただ…それにしても今期ヒドすぎって話はある。希望的観測込みで来期は.275の20本ぐらいじゃなかろーか。
残りは…武内・畠山・宮出。正直、古田監督が「育てるのに失敗した」連中である。岩村の穴を埋めるはずが全く役に立たなかった畠山は当人の責任としても、宮出はサード(本職外野)、武内は外野(本職1塁)をやろうとして、バッティングの調子までおかしくなってしまった。高田新監督がこれを反省してくれるんならともかく、「複数ポジション出来るようになれ」などと、古田監督と同じコトを言っている…言ってることは間違いじゃないけど、今優先されることはそれじゃないだろ…ラミレスがいても「こいつらのうち誰かが6番打者に育たないと苦しい…」ってレベルだってのに。この3人の誰かに.260の15本を期待するのか…はあ…
青木・田中浩・飯原・宮本といった「1・2番タイプ」は強力(宮本の年齢は目をつぶる)なので、「機動力を活かせば…」って意見があるかもしれない。ただ、限度はあるでしょ。今のままでは、「ランナー出て走りまくるけど、結局残塁の山」ってことになりかねない。「大砲ばっかり」って打線が「バランス悪い」のは確かだけど、来期のスワローズ打線も「バランス悪くてかみ合わない」ってことになりそうな…3番が青木で4番以降が上記の成績じゃあねえ…
得点力が露骨に落ちるのは、下手すると投手に巨大な影響が出る。グライシンガーが、「こんな打線だと勝ち星増えなくて出来高に響く」って理由でチームを見捨てるかも知れないのだ!ただでさえ年俸勝負になったら苦しいのに、出来高の達成率でケチつけられてどーする?私に言わせれば、「すごく苦しいのは承知の上で、最初からグライシンガーを諦める」べきではなかったかと。そうすりゃ、ラミレスの年俸出せたかも知れないのに。このままでは、両方とも失いかねない。どーすんだよ。
投手に関しては、来期はかなりの向上が見込める。中継ぎ以降が安定しそうな兆しがある…というか、いくら何でも今期がヒドすぎでしょ。後ろが安定すれば先発にも良い影響が出そうなので、グライシンガーを失っても「最下位はないかな…」と言えた。けど、打線が弱体化しては…結局中継ぎ・抑えの投入場所が少なくなり、効果半減ではないか。やれやれである。
ただまあ、投手に関しては来期は期待できそう。そりゃあ石井一の穴は大きいけど、まるで埋まらないとは思わない。幸いドラフトでかなりのタマを獲れたことだし。ただ…高校ドラフトの佐藤君に多くは期待しない方が良いと思う。イーグルスの田中マー君は、ありゃあ「ハイリスクハイリターンな育成方針が成功した」だけであって、似たような素材を似たような使い方すればOKってものでもないでしょ。原則は下でじっくり体作りやフォームの細かいクセの修正(もし球種バレバレなら、プロじゃ通用しないからね)から入るべきだね。ま、キャンプで「いきなり使える」ってメドが立ったなら、「予想外の収穫」じゃないかな。焦らずとも数年先には戦力になってくれるんだから。
むしろ期待すべきは、増渕でしょ。今期はケガなどもあってさほど活躍できなかったけど、高卒ルーキーなんてそんなものだって。モノ自体は良さそうなので、今期はずっと1軍暮らし…ってところまでは期待できるかな。それで伸び悩んでる連中に刺激を与えてくれれば言うことない。
あとは…高井・丸山貴・坂元といった「モノは良さそうだけど伸び悩んでいる」連中の奮起だな。これはもう、「荒木コーチ、頼みました!」と言うしかない。荒木コーチなら何とかしてくれると思いたいんだけど…
さて、現時点での「私の予想順位」だけど…Bクラスかなあ。カープから新井と黒田が抜けそうなので、最下位は脱出できる可能性があるけど…グライシンガーまで抜けたら最下位も仕方ないかな(苦笑)。とにかく、クリーンアップにある程度メドが立たないと。キャンプの結果上方修正される可能性は高いけど、現時点での材料で判断するとこんなものだね。
最後に、ある意味トンデモネー希望を1つ。ラミレスが「結局スワローズに戻ってくる」可能性はゼロじゃなさそうだ。理由は簡単、今年の移籍市場はやけに加熱してるから。巨人は福留確保できたらラミレス獲らないだろうし、福留失いそうなドラゴンズは和田狙いって話らしい。そうすると和田を失いそうなライオンズが有力だけど…カブレラを諦めるつもりなのか?って問題がある。まあ、カブレラは相当ワガママって話があるので、諦めるつもりかもしれないけどね。ただ、ライオンズは正直色々苦しいはずなのに、石井一に色気出してるし…Aロッドが結局ヤンキースに戻ったように、ラミレスが戻ってくる可能性もあることはある。期待はしない方が良いけど。
まあ、とりあえずは新監督のお手並み拝見かな。ただ…もし「ラミレス放出、グライシンガー引き留め」が新監督の意向だとしたら、「駄目だこりゃ。チーム事情わかってねえ」と思うけどね。今期以前のスワローズの野球あまり観てないはずなので仕方ないかも知れないけど、それだと勝てないでしょ。ま、1度痛い目に遭えば学習するだろうから、それからじゃないかな。今は誰が何やっても苦しい時期なので。
私の知ってるスワローズは、弱いチームだった。今年最下位が21年振りと聞いて、「もうそんな昔の話なのか…」と気が遠くなったくらいだ。あの時代を思えば、しばらく苦労するのも悪くないような。ただ、あの頃よりチーム経営は難しいと思うんだよね。プロ野球全体が苦しくなっているのは確かだから。ただ、そこで諦めてもらっては困る。チーム成績が駄目でも、駄目なりに楽しい野球を見せてもらわないと。そこについては、大いに期待したい。
とはいえ…ラミレス諦めるのはどうなのよ。編成が「やらかした」か。観客動員数・グッズの売り上げにも影響出るんじゃねえ?もうちょっと「客が入るチーム編成」ってものを考えろよな…ブツブツ…
11月21日 ― 2007/11/21 23:02
他のネタを見つけたので少し考えたけど、やはり本日はJCを語るか。本日を逃すと、じっくり語れないかも知れないので。
無意味に私の予言が的中した。「嵐が来る」なんて書いたら、ホントに嵐吹いたねえ。ディラントーマスJC回避。しかも「病気の陰性が確認できない」という、かなーりワケわからん事情で。一説によると、BC前に「どーせすぐ種牡馬入りだ」ってんでワクチン打ったのが原因っぽいとか。やはり最初はJC眼中にナシか。でも、ワクチン打ったんなら遠征して来るなよな。さらに言うなら、せめて間隔開く香港なら陰性出たのでは?ふっ、トッチャンボーヤの考えるコトなんて、そんなものよ。やはりこのセンセ、日本と火星の区別ついてないようだ(笑)。
というわけで、「モンジューの手先」は去った…ワケではない。実は今回、もっとダイレクトに刺客を送り込んでいる。ペイパルブルって馬がそれ。なにせモンジュー産駒だもの。やはりこの一族は、私に何か言いたいことがあるらしい。
新聞などの報道では、真正面から「いらねー」とは書きにくい。そこでまあ、色々とこの馬のセールスポイントを報道している。曰く「結構強敵と戦ってきた経験がある」、「JCを二度征したスタウト調教師の選んだ馬」などなど。ま、言いたいことは私にもわかる。
しかしまあ、私の「第一感」は「いらん」である。だって、モンジュー産駒だもの。あのモンジューの産駒だよ?アスコットじゃ化け物じみて強かったクセに、JCではタダの馬だったモンジューだよ?ドコをどう考えても日本の芝が合ってるとは思えない。親父に似てなければこなすかもしれないけど、それじゃあ競走能力そのものが期待できないでしょ。私の観たところ、父が同じハリケーンランも「JCなら間違いなく消える」タイプの馬だったし。
さらにだ。スタウト調教師ってのもビミョーかな。世間一般はともかく、私の中では疑問符が。今やってる海外アリのPOGでスタウト調教師の馬を指名したのはいいんだけど、よりによってオールウェザー(美浦に出来たポリトラックと同じ)使って負けやがった…「キングジョージ」要員をそんなトコロで使うなぁ!いやまあ、「だってシングスピールでしょ、コッチも走りそうだから」って言われれば、それまでなんだけどさあ。正直すさまじく納得いかーん!まさかボケやがったか!
つーわけで、フツーに考えるなら斬ってかまわない。検討する価値すら薄い。欧州で一流の成績ってんならともかく、向いてるはずの欧州でイマイチのモンジュー産駒が通用するほど甘くはないでしょ。フツーはそう考える。そう、フツーなら。
私はフツーじゃないので、大いに悩む必要がある(苦笑)。なにせ、あのモンジューのクソガキが送り込んできた馬なのだ。あいつ、ドコをどう考えてもオレのこと嫌いだからなあ。うかつに斬り捨てようモノなら、嬉しそうにドーンと突っ込んでくるかも知れない。私とモンジューの関係ってのは、そーゆーものだから。まあ、勝てるかどうかはともかく「勝て!死んでも勝て!」って指令が飛んでる可能性は高い。
じゃあ買えば?その瞬間指令が変更されるでしょ。つーか、魔神がいるだけでも対処に困るってのに、いちいちこの馬にまで「呪い」かけろと?私の経験からすると、こーゆーことやってると結局予想が迷走してハズれるんだよ。呪いが効くのは魔神かモンジューのどちらかだけ、とすべきだな。うん。
では、どちらに呪いを?う~ん…魔神かなあ。モンジューはただ単に「私が嫌い」なだけであって、別に人外魔境の力を借りてどうこうってレベルではないような。それに対し、魔神は違う。ありゃあ人外魔境どころか、神悪魔の領域だ。「呪い」などという非科学的な手段を用いるのは、こちらの方が相応しいでしょ。
つーわけで、この週末は久々に「モンジューと勝負」することにした。予言しよう。ペイパルブルは斬り飛ばす。モンジューのクソガキに、「お前の血を引く奴は、府中じゃ通用しない」と、骨の髄まで叩き込んでやることにした。この程度では恨み重なるモンジューに雪辱したうちに入らない。あいつに雪辱しようと思ったら、「キングジョージで人気背負ってるアイツの馬に対し日本馬が勝ち、なおかつ私が馬券を獲っている」ってのを達成しないと。この無茶苦茶な野望に比べたら、JCでペイパルブルを蹴ったところでどうってことはない。とはいえ勝負は勝負、ここはキッチリ勝ちたいね。
じゃあ馬券は?日本馬からでしょ。つまんないことに、キングジョージ行きそうな馬は1頭もいないんだけど。強いて言うならローゼンクロイツだけど、いくら橋口センセが壊れたとはいえ、この馬でキングジョージがどうこうとは思っていないはず。他はみーんな「凱旋門賞症候群」だからなあ。そりゃあ私も凱旋門賞観たい。けど、キングジョージとは重みが違うんだよ。あそこで人気のモンジュー産駒を打ち破ってこそ、真の世界最強馬だと思うんだけどな。ま、その野望は別の馬に果たしてもらいますかね。私は日本ダービー勝っただけで「キングジョージ遠征だ!」などとヌカす、阿呆な調教師が出現するって野望を捨てた覚えはないので。
今回のネタは、色んな意味で「心底役に立たない」ものと思われる。私が呪いを掛けなかったからって、「じゃあモンジュー産駒を買おうっと」 などとヌカす奴はいないと思われるので(笑)。ふ、モンジューの血なんて(府中では)その程度なのよ。欧州の外ではトッチャンボーヤがタダの「ボーヤ」に過ぎないように、日本の馬場ではモンジューの血なんて役立たずなのさ!ペイパルブルが「モンジューの血を引く馬の中で、最も日本向きの馬」だとしても、結局勝てないでしょ。悔しいかモンジュー。悔しかったら勝って見ろ。ホレホレ。もう嵐は通り過ぎたから、怖いモノなんて何もない…ハズだよね…
11月22日 ― 2007/11/23 01:02
明日も仕事。競馬があるのに。ブツブツブツブツ…ま、あまり気にしないようにしよう。下手にストレス貯め込むと、日曜に爆発して元ス○ローズの岩○(JCのプレゼンテーターやるんだって)及びジョッキー後○(単なるついで)をブチ殺しかねない(笑)。
本日の話題は、某ブログで見かけたある発言に刺激され、「Webと紙媒体」について語ろうかと。ある意味ココの定番ネタっぽい気もするけど、まあ何度も語る価値があるってコトで。
私はキョーレツな紙媒体信者である。「大事なモノは紙媒体で残すべき」って意見には、「何を当たり前のことを」としか思わない。Webで発見した良いモノに対しては、「紙にしてくれればいいのに」と思う。古い人間と言われれば、それまでだけどね。
何で紙媒体にするべきか?簡単に言ってしまえば、現状その方が「質が高い」ことを期待できるから。実のところ、実際質が高いかどうかはあまり関係がない。私もWeb上で素晴らしいモノを発見することがあるので、「Webか紙媒体かは発表手段に過ぎず、質の高さとは無関係」って見解を全否定するモノではない。けど、「良いモノがある」ってだけでは、結局何の説明にもなっていない。何事にも例外はあるのだから。
実際に良いかどうかより、期待の方が重要…なんか強烈な反論が飛んできそうな意見である。でも、「期待」は重要なんだよ。私は紙媒体の半数を「自分で読んで確かめて」から購入している(立ち読み大王だから)けど、普通は読む前に購入するかどうか決める。いや、いくら私でも本屋に入荷する全ての本を立ち読みすることはあり得ない(できるわけねーだろ)以上、「コレは面白いかも知れない」って期待感抜きで読む本を決めてるわけではない。Webだってそうだ。偶然とか「シラミ潰しにチェック」することもあり得るけど、普通は「ここは読む価値がありそうだ」って期待感で見るモノを決める。「面白い」とか「つまらない」ってのは、その後に来るモノだ。これはこれで大事ではあるんだけど、だからって「事前の期待感が大事」ってコトを否定するモノにはなりえない。作品ってのは、とにかく人目に触れてナンボだから。
何で紙媒体の方が期待できるのか?単純に「覚悟の問題」である。Web上の文章ってのは、気楽に発表できる。その分「覚悟」が足らない。それに対し、紙媒体で発表される文章ってのは、気楽に発表できない分「覚悟」が入っている。期待できるのはどちらか?当然「覚悟がある」方に決まっている。
この覚悟ってのは、抽象的な精神論ではない。商業誌であれば、普通編集が原稿チェックする。書き手がいかに高い志を持って原稿書いたとしても、書くのもチェックするのも自分…って態勢では、どうしたって甘い部分が出てくる。一流のスポーツ選手でも、フォームのチェックはコーチに頼ることが多い…ってことを考えれば、「他人の目」が入る意味は大きい。
同人誌の場合、確かに「編集」のチェックは入らないことが多い。けど、同人誌作る手間・かかる経費・その他諸々…はっきり言って面倒くさい。生半可な覚悟では、あっさり挫折するレベル。それを考えれば、やはり「コレなら売れるのでは…」って思いこみが形成される程度に、原稿を練り込んでいることが多い。
Webの良いところは、手軽さである。しかし、それが弱点であることも間違いないのでは。原稿の骨格部分については同等だとしても、他の部分、はっきり言ってしまえば推敲にかける手間暇が違う。Webの手軽さは、「推敲してない」原稿を垂れ流しに出来るってことも意味してるからね。
推敲ってそんなに大事かって?普通は大事だよ。もしアナタが、「Webにアップした時から一ヶ月後に自分の書いたモノ見直しても、まるで手直しする必要を感じない」人でなければ。しかもだ。「手直し不要」って人の半数が「元々つまらんこと書いているので、手直ししても良くならない」コトを書いたからに過ぎず、残りの半数は「自信過剰で自分の文章を客観的に見ることができない」だけでしょ。この手の手直しは延々とやり続けたくなり、きりがない。しかもだ。途中から良くなっているのか悪くしただけなのか、わからなくなってくる。それでも、一般的に言って手間は掛けた方が良い。特にシロートの場合はね。
もちろん、「推敲の量」と「手軽さ」はトレードオフの関係ではない。Webに「じっくり推敲した」文章をアップすることは可能だし、そうしている人もいるはずだ。けど…一般的に言って、そーゆーことが期待できるWebって少数派だと思うな。Webの優位性は「何だかんだ言って発行に手間のかかる、紙媒体では意味が薄い」モノを手軽に発表できる(それだけ即応性も高い)って部分にあり、「紙で発表できる性質のモノは、Webで発表しても意味が薄い」のでは。
ただ、Webの歴史はまだ浅い。「本質的にはWebでやるべきコト」が紙媒体によって提供されている…って事例は多いでしょ。好例は各種新聞かな。新聞ってのは、中・長期的視野に立って考えれば「衰退が確実なメディア」でしょ。特性がWebと被るので。雑誌とWebの中間的存在となって生き残る可能性は高いけど、今の地位を保つのはさすがに難しい。まあ、長期的には紙媒体自体がヤバいって話はあるけど…ただ、私は「新聞紙程度の大きさで、なおかつ折りたたみ可能で、重量は新聞紙並み」の画面が登場するまで、紙媒体の優位は続くと信じている。
なお、それでも「Webで発表すれば紙媒体で発表する必要はない」と言いたいのなら、試しに同人誌作ってみな?たとえばだ。10~20頁程度のコピー誌を20~30部作成する。ワープロソフトと近所にコンビニがあれば、「制作不能な環境」ってことはない。「売り場所」は自分のWebで「作りました。受け取ってください」って告知を出せばいい。料金は無料でいいかな。まあ、強いて言うなら「送料分の切手送ってくれ」としてもいいかも。図書カードやクオカードって郵送可能だったっけ?どうせ「実験」なんだから、この程度で問題はないはず。
やってみればわかるけど、まず10頁の原稿を揃えるところからしてキツい。表紙・裏表紙(奥付を入れましょう)は内容的にはスッカスカでいいし、前書きたの何だので「頁数を稼ぐ」こともできる。それでも10pは大変だよ?しかも、相当神経が図太くない限り、「この原稿はコレでいいのか…」って苦悩が襲ってきて、発行を停止したくなる。こんな分量でも、「紙媒体を出すというコト」を実感するには充分過ぎるんじゃないかな。なお、この分量・体裁は、同人誌即売会ではマトモな商品と見なされない。「新刊落ちました」ってサークルが、お詫びを兼ねて出すような品である。
何?「紙だとその程度のモノしか出せないから、Webで頑張っているんだ!」だと?それは「その程度のモノだから、Webで出してる」ってのとどこが違うのかね?いいから紙媒体にチャレンジしてみな。「紙媒体じゃなくてWebで充分」って発言は、紙媒体にチャレンジしてみて初めて言えることではないかと。ま、中には「紙媒体でも色々発表してるけど、やっぱりWebがイイ」って人もいるかも知れないけど。それだけ気合い入った人の意見に対してなら、私も沈黙せざるを得ないなあ。でも、そんな人実在するんでしょーか。
なお、大変申し訳ないけど、私のこの文章は「Web発表用」に過ぎず、気合い不足も甚だしい。そもそも「紙媒体(同人誌のこと)作るだけの良質なモノ作成するための練習台」に過ぎない(紙媒体を出す計画があるかどうかは別にして)のだから。そんなものを世間に垂れ流すのはどうかと自覚しているけど、無料なんだから別にいいのでは?ま、私の文章なんて、「紙媒体用」でも大したことないような気がするけど…あーくそ、同人誌作りたいぞ!けど、もう「キツい〆切のある生活」はいやだぁ~!やっぱり「〆切破っても笑って誤魔化せる」Webの方が…(以下略)
11月24日 ― 2007/11/25 00:41
はっはっは、勝った!勝ったぞ!しかも、滅多に勝てないモノに!自分を褒めるため、読者置き去りで顛末報告といこう。なお、一応個人的な話題なので、ネタ分類はこの色。違う色だらけのような気がする?気のせいだ(笑)。
何に勝ったか。あえて無理筋を攻めたJCダートではない。武ヴァーミリアンは読めたけど、2着が違う…やはりカフェオリンポスを入れたのは無駄だったか。ブツブツ…ってのはいい。良くあることだ。ヲタク方面である。来年のカレンダー?いや違う。市販品は4点購入予定とした(まだ未発売のモノがあるので、購入は後日)が、私の目の前で売り切れなどと言う挑発的行為を働いた某品は結局入手不能っぽいので、これも負けだ。
これらの敗北を埋め合わせてオツリが来るほどの「貴重な勝利」とは?エロくない同人誌である。先日入手しそびれていたモノを、キッチリ購入できたのである。いやあ、これはラッキー。
これだけで何が何だかわかる奴はまずいないので、説明しよう。私が欲する同人誌ってのは、その大半が「即売会でしか入手できない」モノである。はっきり言って、需要がない。私のような「ごく一部のアホウ」しか買わないモノばかり相手にしている。筆頭は便せんだけど、他の品も似たり寄ったり。私は自分自身のことを、「そーゆー品にしか反応しない人間」だと信じてきた。ま、おおむね間違いではないと思うぞ。
ところがだ。先週末の日曜日、カレンダーと便せんを求めて同人誌即売会「コミティア」を彷徨う私の目に、気になるモノが飛び込んできた。ヘッドホンの本。ネタがネタだけに、ぱっと手が伸びる。どれどれ…おお、紹介しているのは、おおむね私が「ヘッドホンである」と認める価格帯の品(ここで扱っているのは\7,000~240,000.-)ばかり。機能解説と視聴した感想、オマケとして「装着した女性のイラスト」までついている。これはいい。今使っている品に大きな不満はない(アンプを導入しようか検討中ではあるんだけど)とはいえ、他の機種は気になるし。しかもイラストのおかげで「装着感の善し悪し」も見当つけやすい。私がどんな人間か考えれば、「これは買いだ!」って結論は当然でしょ。「萌え系同人誌」としても相当レベルが高い(イラスト上手いし、表紙込みフルカラー64pもあるし)けど、そこは購入理由ではない。F男だから。
しかし、私が手に取ったのは単なる見本。その横にあったのは「完売」という非情の文字…何故だ!何故こんなマニアックな本が!最近「ちょっと高めの」オーディオが復権してるなんて話は聞いてない。察するに、私が「オマケ」と判断したネーチャンのイラスト目当てで買う奴が山ほどいたんだな。くそう、普段1万円未満のヘッドホン使って音聴いて満足しているような奴が、こんな本買うなぁ!
普通なら諦めるしかないところだ。同人誌とはそういうモノである。運が良ければ再会して購入できるけど、なかなか…私は別に「熱心に同人誌漁っている」ワケじゃないからなあ。でもまあ、これだけ売れる品ならコミケで遭遇できる可能性がある…と考えていたところ、「とらのあなかメロンブックスで扱ってるはず」という言葉が聞こえてきた。私同様諦めきれない客が、売り子に確認してたんだな。
最近は即売会でなくても同人誌は売っている。「そういう店」が増えたからね。しかし、基本的に私とは無縁だと信じていた。先に書いたように、私は「世間一般によくいるヲタク」とは好みが違うのだ。同人誌などというマイナーな存在の、それまた隅の方に蠢く希少種。それが私である。ま、ヲタクってのは本質的にそんな奴ばかりなんだけど。よって、私は今まで一般店舗で同人誌を買ったことはなかった。同人誌みたいな本は山ほど買ってきたけど(苦笑)。
そんなワケで、本日は秋葉原へ。いや府中に行ってJCD観ようと思っていたんだけど、寝坊したので府中行ってるとレースに間に合わない可能性が。よって水道橋WINSに切り換え、ついでに秋葉原へ足を伸ばすことにしただけ。別に気合いを入れたワケではない。
しかーし!ここで不測の事態が。ここでも「売り切れ」なのだ!唖然呆然愕然。入荷が少なかった?いや、単純に「よく売れている」らしい。売り上げランキングのかなり上位にて紹介されており、そこに「在庫無し」という非情の札が…さすが秋葉原、まだオーディオマニアがわんさかいて…って、そんなワケねーだろ。「そういう」品だったのか!エロでもないのに、何で!くそう、「一般的なヲタク」が好みそうな品に飛びついてしまうとは…不覚…
かくしてションボリモードで帰宅についた私。JCダートで負け、ここでも負けか…この悪い流れで明日のJCに臨むのは、どうもなあ…そこでふと「悪い流れを全部出そう」と考えた。飛ぶように売れてると評判の「ミシュランガイド東京版」を大宮の街で探してみようと。都内じゃまず入手不能だろうからねえ。ここでも売り切れている可能性は高いけど、それはそれでいい。もし見つかれば「良い流れを掴めた」だし、全部売り切れなら「ここまで悪ければ、後は上がるだけ」だ。流れなんて大半が気分の問題なので、とにかく何かしら納得できればいいんだよ、うんうん…
とまあアタマを「大宮書籍探索モード」に切り換え、地元大宮をウロウロする私。やはりお目当ての品は見つからない。ここでなんとなく脚が「メロンブックス大宮店」に向かう。そーゆー習慣だから。私が「大宮で本を探す」って行動を取るのは、「比較的入手容易なヲタク関連の品」ってことが多いからねえ。真の意味で「入手困難」な品や一般書籍を探すときは、大宮なんてハナから信用しない。最初から都内に出没する。ついさっきまで「メッカ」秋葉原にいたわけだけど、ただ何とな~く立ち寄った。
オチはわかりますね皆さん。あったんですよ。探していた同人誌。1冊だけ。まさかこんなトコロまで仕入れているとは…って、感心してる場合じゃないでしょ!速攻購入しました。大逆転勝利である。うう、「負けた」同人誌(欲しかったのに入手できないってのは、私の中では負けである)を入手できるなんて、かなり久々な気が…しかも、まるで期待できない土地で。良かった良かった。
まあ、冷静に考えればそのうち再入荷したと思われるし、コミケで「雪辱」できた可能性は極めて高い。ただ、モノが同人誌だけに「可能性が高い」だけで確実じゃない。作者サイドが何らかの理由で「増刷したくない」と考えたらアウト。同人誌なんて原則商売でやってるワケじゃないので、こんな判断が下る可能性は常にある。この辺がこの世界にハマっている人間の苦悩なんですよ。いくら最近緩和されてきたとはいえ、やはりこの世界は「一期一会」だからね。欲しいものはその場で買う、買えなきゃ諦める、ってのが基本だと思うな。というわけで、これを読んでこの同人誌が欲しくなった方、諦めてください(苦笑)。少なくとも私に発注されても困る。自分でコミケカタログから探すなり、とらのあなかメロンブックスで次回入荷予定聞いてください。
本日最後に「勝利」を掴んだ私。わはは、これはいい。いい流れだ!明日もこの流れなら乗り切れるはず!そう信じるしかない。過去「同人誌にうつつ抜かした後の競馬予想」ってのはことごとく駄目な気がするんだけど、そんなのは無視。これならモンジューのクソガキも魔神も怖くないぜ!しかしだな。私がこんだけ気合い込めて「モンジュー一族」及び「魔神」が待ち受けている競馬場へ乗り込むってコトは、なんかとてつもないコトが起きる前兆のような…でも、勝つのはオレだぁ!←おお、久々に前向きな〆だ。
11月27日 ― 2007/11/28 01:01
諸般の事情から、さすがに月曜は体調不良。よって更新不能でした。当然だ当然。相当「飛ばして」いたからなあ。飲み過ぎだってーの。自業自得ですな。なお、日曜の飲み会の件については、こんなもので。
なお、JCについては…魔神に「軸飛ばされてヒモ同士で決まる」という古典的な邪魔を喰らいました。まさに「お約束」。いやもう、流石としか言いようがないですよ。ああ、魔神のいない競馬場に行きたい…
本日の話題は、まだ購入しようか決めかねてる「ミシュランガイド東京版」について。軽い話題で流すのなら、このネタでいいかなと思って。重いネタを期待されても困る。なにせ日曜の酒がまだ…(以下略)。
バッシングも含めて大評判のこの本。本来私には無縁の存在ではあるけど、一応内容は気になる。本来なら「買って読んで、なおかつ自腹で行けそうな店に行って」から何か言うべきではあるんだけど、どうも私はそんなことはしそうにない。これから年末にかけては、時間もカネも余裕が無くなる時期だし。そんなわけで、とりあえずここで軽く触れてお茶を濁そうかと。なお、気が向いたら買って読んで何か言う可能性はある。
東京のレストランガイドなんてすでに腐るほどあるから、そこに新しいモノが追加されたからって騒ぐ必要はない気がするのは確か。けど、世間は大騒ぎしている。特に元気なのは批判勢力。そこかしこに「あそこは過大評価」だの「あそこが抜けてる」だのといった文句が飛んでいる。ま、言いたいことはわかるけどね。
なお、ここで言う「言いたいことはわかる」というのは、「アンタの言うとおり」という意味ではない。そんなもの、私にわかるわけがない。私はいわゆる高級レストランなんぞを利用する人間じゃないので、善し悪しを比較するなんてできやしないから。私が「わかる」のは、ミシュランガイドという「権威ある存在」が、自分と違う評価をした場合にどんなことが言いたくなるのか、である。それどころか、ホンネは評価一致してても文句言うところを探すのが人情ってモノでしょ。
いわゆる既存の料理評論家にしてみれば、とにかくケチをつけなければ商売にならない。だって、「評価が一致」するのなら、ミシュランガイドがあればソイツの意見聞く必要ないからね。何とかしてアラを探さないと、己の存在価値が無くなる。「ミシュランガイドに載ってない名店」を1つでも紹介できれば、「本当の通はミシュランガイドなんかに頼らなくても…」というウンチクを語りたがる客(絶対いる)が参考にするからね。
そうやって考えると、世間の動きは滑稽なほど「予想通り」だと言える。真に野心的な料理評論家なら、ここは「よく見てますね」などとベタ褒めしておき、「私がいいと思った店は、将来ガイドで星もらえますよ」と匂わせる…って大技を披露してもおかしくないんだけど、とりあえずそんな奴の評判は聞かない。現時点では評価基準がよくわかっていないようなので、それも当然だとは思うけど。
私は食通ではないので、正直心底ミシュランガイドには用がない。だから購入すべきかどうかは大いに迷っている。紹介された店と星の数は他で報道されているからねえ。真実を知ろうと考えたら実際読むべきだけど、そんなもの知っても直接は役に立たない。さらに私は営業職サラリーマンではない。「接待」とは無縁の存在だ。このガイドで採り上げられた店はどう考えても「今評判の店」だから、接待で使う価値は大いにある。仮に「ハズした」としても、それはそれで二次会以降のネタになる。うーん、売れてるのはよくわかる気がするね。けど、私には意味がない。
もっとも、私は一応「ワケわからん文化」の評論を趣味としている。ミシュランガイドそのものはともかく、これを巡って起きている騒動には関心が深い。それを考えれば、買って研究して試食してみる価値まであるんだけど…色々悩ましいね。立ち読みだけすればいいんじゃないかと思うけど、気が向いたら買うかも知れない。現状「何となく」で買える品じゃない(売り切れだから)のが残念だ。
ミシュランガイドそのものについて言えば、多分世間一般は「このガイドの怖ろしさ」がよくわかっていないと思う。このガイドのドコがオソロシイのかって?まずは「星を減らしうる」ことだね。今までのガイドブックは、正面切って「アソコは味が落ちた」などとは言わなかった。せいぜいある種の気楽さがあるWeb上などで「自分の見解として」そんなモノが発表されていた程度。けど、ミシュランガイドは違う。これは味・サービスの質を落とせない…ってだけじゃない。自分が今まで通りでも、他が向上してくればそれが「当たり前」になり、やはり星を落としうる。「色々気を使わなくちゃいけない」(byPOG青本責任編集者の某)のが当然の日本社会において、これはキョーレツと言えるね。その意味では、「ミシュランショック」はまだ始まっていないと言えるような。
それともう1つ。ミシュランガイドってのは、本来「旅行客」向けのガイドである。地元の食通のためのガイドじゃない。当たり前と言えば当たり前だけどね。ということはだ。このガイドに紹介された店には、もれなく観光客が詰めかける。「ミシュランガイドに載った店なんて、アメリカ人と日本人だらけ」などと言われるぐらいだ。色んな意味で「どうなるのか」楽しみだねえ。ある雑誌には「中国人が山ほど押し寄せるのでは」という予想が「暗い未来図」として書いてあった…閉鎖的な考えだねえ(苦笑)。ま、私が旅先で遭遇した「外国旅行中の中国人」連中は行儀悪かった(認めよう、日本人も相当なモノだったけど)のは事実だ。
正直、ミシュランガイド東京版は「出ない」方が世のため人のためだった気がするけど、出ればミシュランのためになっちゃうんだから仕方ない(苦笑)。狂乱してる世間を観ると、なんか「無関係な」自分がもったいない気がしてくるのも確か。ま、魔神の妨害をすり抜けて馬券当てたら、行ってもイイかな(笑)。
11月29日 ― 2007/11/30 00:40
レッズはよりによって愛媛なんぞに完敗。スワローズはグライシンガー引き留め失敗(こちらはやはりと言うべき?)…これはやはり魔神の呪いかぁ?そのうち対策としてお払いしてもらわないといけないようだ。うん。
本日は競馬の話題。「ダーレージャパンファーム・中央競馬から抹消見込み」って話題について。とりあえず私も思いっきり混乱しているので、ここで少し整理しておこうかと思って。
新聞報道を要約して解説を付け加えると、こうなる。ドバイの殿下率いるゴドルフィンの「日本征服部隊」がダーレー。ここのトップは日本人が務めていた。ダーレージャパンファームってのはダーレーの下部組織で、名目上は一応この日本人が「代表」。実質はともかく、「外国人の組織じゃありませんよ」ってことになっていた。
ところがだ。何故かはよくわからないけど、この日本人がダーレーから追い出された。そのためダーレージャパンファームの代表を名乗る権利が無くなったようで、中央競馬の馬主資格を返上。後を継ぐ人間がいない見込みなので、「ダーレージャパンファーム」って馬主(個人とは限らない)が消え去るようなのだ。ま、組織の代表に馬主資格がなくなれば、そうなるな。
どーゆーことかよくわからない?例えるなら、馬主ってのは「フグを出す店」みたいなものだ。資格を持った奴が調理人としていなけりゃ、営業できない。それが店主自身なのか雇った奴なのかは別にして。ダーレージャパンファームってのは、現状「調理人でもある店主がいなくなり、資格を持たない息子が店を継いだ」状態である。このまま放置しておけば店はなくなる。資格を持った奴を新たに雇う計画はないので、解散手続き(店を売るか、別のモノを出すか…)に入ったってところか。
なんでこんなことに?一応新聞では「より過激な意見を述べる外国人関係者が、日本人を追い出したから」らしい。これをやっちゃうと中央競馬の馬主資格が消え去るんだけど、それを承知の上でも追い出したかったってことか。
いやあ、新聞記事はもどかしいですなあ。日本人を追い出した連中が「過激派」だってのはいい。いいけど、日本人追い出してこの後どうするんだ?現状、中央競馬の馬主資格が得られる見込みはない。今のダーレージャパンファームでさえ、さんざん揉めた末やっと認められたってのに。結果だけ見るのならば、思いっきり後退している。
ダーレーはフィクションの悪役ではないので、追い出した側に何らかのビジョンがあるのは間違いない。間違いないんだけど、今のところソレが見えてこない。全く。ドバイ資本をバックに急速に力を付けてきたダーレーだけど、現時点ではまだ力は弱い。「馬主として認めろ」って圧力かけたからって、簡単に何とかなるとは…地元組織である社○ファームが全力で妨害してくるのはミエミエだからねえ。それを考えると、ビジョンはあるんだろうけど、「甘く見すぎてやっちゃった」可能性もある。
現時点で私にわかるのはここまで。後は報道待ちかなあ。とにかく、わからないことが多すぎる。せめてダーレーの「新代表」(英国人らしい)の発言が欲しいところだ。まあ競馬マスコミは日々の取材が忙しい人種なので、それが出てくるのは少し先になりそうだけど。ああ、私に取材権限があればなあ…
ただなあ。結果だけ見れば、私は実はこの処置に賛成である。理由は単純。勝負服だ。ダーレージャパンファームは形式上ゴドルフィンと「無関係」なので、勝負服は独自のモノだった。殿下の信者である私が、それを許容できたとでも?秋天及びJCの際にブツクサ文句を言う私を目撃した奴がいるはず。やはりあの組織の勝負服は、例のゴドルフィンブルー一色のものでなければ!「妥協しすぎだ」って気持ちは大いにわかる。
殿下は最近国の経営が忙しい(実質国王だから)という話を聞くので、この騒動がドコまで殿下の意を受けたモノなのかはよくわからない。わからないけど、私が想像する「殿下のお気持ち」は…やはり「あの勝負服じゃない」のはマズいでしょ。殿下と趣味が似てるらしい私がそう思うんだから(笑)。
もっとも、コレを言い出すと「岩田があの勝負服着て馬に乗っていい」ってコトになるわけで…岩田を良く知らない殿下はともかく、私はイヤかな。もちろん、魔神や武豊でも駄目。やはり天才でしょ天才。でなけりゃ美しくない。殿下が見初めた馬にあの勝負服、さらに鞍上天才の3点が揃ってこそ「至高の芸術作品」なのだ!アドマイヤムーンはともかく、あの勝負服に鞍上岩田じゃねえ。恥ずかしくて殿下には見せたくないですよ。
この騒動の真相は、「日本で日常的にあの勝負服が拝める」という理想を実現するため、貴重な犠牲を払うことにした…ってところなのかなあ。上手くいかなきゃタダの馬鹿って気がするけど、とりあえずは「漢だねえ」と褒めるべきか?まあ、日本競馬征服をたくらむ悪の組織なんだから、ヘンに現実的な妥協はよろしくない気がするのも確か。でも、でもでも…大丈夫かソレで?
最終的なことを考えるのならば、ゴドルフィンの日本征服は間違いない。少なくとも私はそう思っている。たとえ「日本から完全撤退」などという結果が出ても、それは一時的なモノ。最後に勝つのは殿下だ。私には残念ながらゴドルフィンブルーの血は流れていないけど、これは間違いないと信じている。最悪でもこの私が日本人である限り、ゴドルフィン日本進出の足がかりが消えて無くなることはないのだよ。わはは。
とはいえ、信者としてみればその日は早ければ早いほどいい。それだけに、今回の撤退は正直痛い。とりあえず、この決断が間違いでないことを祈るしかないんだけど…色々不安だねえ。大丈夫なんですか?ただまあ、「じゃあお前は殿下の馬の鞍上があの勝負服着た岩田でいいと思っているんだな?」と言われたら…
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