11月16日2007/11/17 01:44

 色んな意味で落ち着こう。大ネタが蓄積してきたけど、まだ発表の時期ではない。必要な時まで寝かせておかないと。
 
 本日の話題は、新創刊された「ジャンプSQ」の話題。いやあ、やっと入手できましたよ。かなり大規模に宣伝してたから、「コレなら売れるでしょ」と思っていたけど、まさか売り切れ続出するほどとはね。まずはめでたいとしておきましょ。
 
 伝統だけはあった「月刊ジャンプ」後継に、どんな雑誌を持ってくるのか。正直、期待より不安が大きかった。そりゃあ集英社のやることだ。「大ハズシ」はむしろ考えにくい。けど、「今度はハズせない」などと考えて、余計なテコ入れぶちかまして…って可能性はあった。
 
 結論から言えば、とりあえず合格点。さほど余計なこと考えず、直球勝負してきました。ま、こうでなくては。集英社全体の底力考えたら、余計な小細工はむしろ邪魔でしょ。とりあえずほっとしたってところかな。
 
 作家の顔ぶれを見ると、やはり「週刊ジャンプ崩れ」が多い。これはあえて評価したい。元週刊ジャンプ連載陣の中には、「もう週刊連載はやりそうにないけど、他の雑誌は毛色が違う」って作家が結構いたからねえ。有効活用できる場を作ることに成功したような気がする。
 
 肝心の「作品の傾向」だけど…「少年向け月刊誌」の王道路線ではないかな?月刊連載は週刊連載より話のペースを落とせるので、より「背景世界」をじっくり描きやすい。それを活かした作品群ってのが私の考える「少年向け月刊誌の王道」だ。ガ○ガンもブ○イドも似た方向に突っ走っているからね。月刊ジャンプの場合、ファンタジー路線(コレはコレで王道なんだけど…)に走りすぎてかえって窮屈になっていた気がするけど、こちらはあえて枷をはめずに成功してるんでないかな。
 
 むしろ意外なのは、集英社の得意ネタである「直球のスポーツ系」がないってことか?何かしらありそうだと踏んでいたんだけど…一応スポーツものはあるけど、主人公が女の子って時点で直球じゃなさそうだよな。もっとも、この辺はしばらく読まないと断言できない。その昔少年サンデー増刊に連載してた「ウインドミル」って作品が、主人公女性(ソフトボールだからなあ)で直球スポ根だったからなあ。
 
 ただまあ、私はコレも評価したい。最近のスポーツ系マンガは、必ずしも直球勝負じゃないからなあ。「ウンチクの説明」ってツーシームに逃げる投球が多くて多くて…そりゃあね、「ウンチクを語りまくる」って手法がマンガ表現に多くを付け加えたことは認めるよ。けど、最近はコレに偏りすぎて、ちょっと食傷気味なんだよな。そうじゃねえだろ。スポーツ観戦する際、いろいろ「知って」いると楽しさが増すのは事実だ。けど、大切なのはソコじゃねえだろ。まあ、ウンチクマンガってのはスポーツ物以外にも氾濫しまくっていて、原則的に私はあまり評価しない。ジャンプSQにはとりあえず「ウンチク系」マンガが見当たらないので、高く評価できる。
 
 褒めてばかりだと何なので、難点も紹介しておこうかな。ギャグが弱め。とはいえ、この路線は…良質なストーリーギャグマンガなんて、絶滅危惧種だからなあ。ここが弱いからって雑誌自体の評価は落ちないけど、弱点は弱点。
 
 あと、謎が1つ。藤子不二雄A先生の連載。面白いつまらないを超越した異彩を放っているんですが。ある意味グダグダな作品で、なおかつ思いっきり浮いている。でも、これはこれで面白い。でも、どういう経緯で連載引き受けたんだろ?ちょっと気になるな。
 
 これからこの雑誌がどうなるかだけど…とりあえず、「面白ければ何でもアリ」って路線で行くらしい。そういう呼び込みで同人誌即売会に持ち込み窓口設けているからね。作家の新規開拓は熱心にやるつもりのようだ。さらに、増刊を出して新人作家のウケ具合を試す構想があるらしい。へーえ。コッチの方が興味深いなあ。私は「増刊・別冊」に掲載されてる作品読むの好きだからね。
 
 さて、最終結論。私は次号以降もこの雑誌を買うでしょうか?うーん…月刊誌って立ち読みしにくいんだよな。業を煮やして最近は月刊マガジンも買うようになったし…でも、これを買うと月に月刊誌だけで…うおっ、ちょうど15冊!いくら何でもコレはマズいんじゃねえか?必死に我慢してる雑誌もまだあるってのに(苦笑)。まあ、とりあえず耐えられるかどうか真剣に検討してみます。無駄な努力のような気もするけど。