11月15日2007/11/16 00:23

 他にいくつか気になるニュースもあるけど、やはり本日の話題はコレでしょ!一応予告っぽいことしたからねえ。というわけで、本日の話題は「浦和レッズACL制覇」で。
 
 感想は一言である。「まだ喜ぶのは早い」。そりゃあACL制覇はめでたいことだ。けど、ここで喜んでいてはイケナイ。まだ先があるから。今回撃破したはずのセパハンは、もう一度立ち塞がってくる可能性があるのだ!「セパハンとの負けられない勝負」ってスパンで考えれば、やっと折り返しを過ぎたところでしょ。
 
 何を言っているのかって?そりゃーもう、クラブW杯のことである!今回浦和がACL優勝を決めたので、「開催国枠」使わなくても日本のチームがクラブW杯に出場する。その関係で、セパハンがこの枠に滑り込み、まずオセアニア代表と戦うことになったのだ。なんかヘンな制度。ま、「無理矢理日本のチームを送り込んで観客動員増やしましょう」枠なんだから仕方ないか。
 
 このセパハンとオセアニア代表ワイタケレの勝負だけど…まあ、どっちが勝つかはわからない。けど、セパハンは相当気合い入るはず。勝てばレッズにリベンジするチャンスが与えられるんだから。セパハンはACLで川崎をぶち殺した強豪だけに、正直再戦は嬉しくない。嬉しくないけど、覚悟するしかない。もちろん、今度もぶち殺すけどな。それがACL王者の義務ってモノだ。
 
 そこを勝つと…欧州王者ACミランが待っている。しかも、本気の。そこまでたどり着くことが、とりあえず今年の最大目標でしょ!だから、あと1つ勝たねば。サポーターとしては、そこにたどり着くまで油断は出来ない。ACL優勝だけで浮かれていてはダメだ!
 
 正直に言おう。本気のACミランに、今のレッズが勝てるとは思えない。当たり前だ。ジダ、カフー、マルディーニ、エメルソン、セードルフ、カカにインザーギ…メンツ見ただけで逃げ出したくなる。しかも、相手はドコをどう考えても本気。どこをどーすりゃ勝てるのか、見当も付かない。おそらくスコアはそう開かない。ひょっとすると、「内容は互角」とか言われるかもしれない。けど、まるで勝てる気がしない…そんな試合になるんじゃない?これがバルサとかレアルだったら、「おそらく大差で負けるけど、ひょっとしたら…」とか言えたんだけど。「本気の」ACミランってのは、そーゆーチームでしょ。「実は守備的」「つまらない」などと揶揄されるチームを応援してるだけに、「結果至上主義」セリエAのチームの怖さはわかる気がするね。ちなみに、私はカルチョ信奉者である。
 
 けど…本気のACミランとレッズの試合は観たい。勝ち負けで言ったらレッズが負ける。それはわかっている。わかっているんだけど…いや、だからこそ観たい。コトはゼニカネだけじゃないからねえ。Jリーグのチームが本気の欧州ビッグクラブと勝負できる機会なんて、他に考えられないもの。親善試合はダメだ。ありゃあ顔ぶれだけは豪華でも、ヌルさがある。コレは推定だけど、JCの時のモンジューとキングジョージの時のモンジューくらい差があるのでは。JCでどうこうなんて言ってるようじゃダメだ。アスコット競馬場で見せたあの脚、あれを相手に何とかしなくちゃ!それが「世界を相手に戦う」ってことなんだから。
 
 自分が応援してる存在が、本気出してる世界の強豪相手に戦う…コレはいいよ~!私はそれが観たくて世界中飛び回っているんだから。勝ち目のあるなしじゃない、いやむしろ勝ち目がないのがたまらない。絶望的な力関係を前に逃げ出したくなるところを、ぐっと踏みとどまって結果を見届ける…これは経験しないとわかんない気持ちかもなあ。
 
 しかもだ。こんな相手に対し、我々は勝利を信じなくてはいけない。ファンだから。サポーターだから。これは正直すごーく辛いけどね。「相手強いんだから、仕方ない」なんて言えるのは、認識が甘いからだ。「負けても悔しくない」ってことが、どれだけ辛いことだと思っているんだ。コレに比べれば、本気で勝ちを信じて負けて傷つく方がずっとマシである。まして何かの間違いで勝った日には…
 
 最近は携帯電話でもTV画像を観られる時代になり、色んな意味で「知識だけは豊富」な奴が増えた。コレは確かに、「知りもしない」よりは遙かにマシだ。けど…大勝負には、TV越しじゃわからない「雰囲気」がある。あれは、あれだけは体験しないとわかんないだろうなあ…単にアタマで「世界の強豪」だと知っている、ってだけじゃ駄目なんだよ。「何でコイツらが世界の強豪と呼ばれるのか」真の意味で知ろうと思ったら、やはり実体験しないと。
 
 本気のACミラン相手に、本気で勝ちに行き、おそらく負ける。この経験は貴重だと思う。簡単に味わえるモノじゃないし。ただ、いいものかどうかは知らない。「使っちゃイケナイ金まで使ってしまい、涙流して食った貧相なメシ」が美味かったとでも?だからこそ、ACミランに当たるまでは負けて欲しくないねえ。特に、次はおそらくセパハンなんだから。少なくとも、「レッズとやりたい」気持ちは上だろうからね。連中の熱い気持ちを受け止める最善の方法は、ブチ殺してやることでしょ。そんでもって、同じ理屈でACミランにぶち殺される。そんでもって、涙流して苦い苦い酒を飲む。競馬じゃないから、酒飲むカネは残るはず。
 
 周知の事実だけど、歴戦のレッズサポは「負けて飲む酒の苦さ」はよ~く知ってるはず。だけど…ACミランに負けて飲む酒は、その昔飲んだ「弱小レッズが負けて飲む酒」とは違うと思うな。それを味わえるのが、どれだけ素晴らしいことなのか。これはなかなかわからないことだと思う。いい経験だと思うので、是非レッズサポにはこれを味わってもらいたい。そのためには次勝たないと!内容なんてどーでもいい、とにかく勝たないと見えてこないモノがあるんだよ!そーしてみんなも「モンジューがどんな馬か骨の髄まで知っていながら、その息子にやっぱりスッテンテンにされ、Loser's Barで飲むカネすら残らず、涙流しながら怪しげなカップ麺(英国産)すすった」オレと同じ気持ちを味わいやがれ!