11月1日2007/11/02 04:28

 本日の話題は、本来なら写真が必要である。ネット上で探せば見つかったのかも知れないけど…そんなわけで、かなーり意味不明なモノになってしまうと思う。そんなのは元々だって話はあるけど。
 
 昨日のサン○ポに、かなーり興味深いモノが掲載された。米国で撮影された、ビッグフット…かな?って写真。とりあえず、撮影者はビッグフットだと主張している。本日のネタはこれ。写真見ないとわかりにくいとは思うんだけど…
 
 ビッグフットとは?かなり有名な未確認生物(略称UMA)である。目撃地は北米ロッキー山脈付近。直立歩行する2~3メートルの「何か」。大型の猿または猿人ではないかって言われている。手元にいい資料がないのでうろ覚えになるけど、確か元々ネイティブアメリカンの間に「そーゆー生物がいる」って伝承があり、白人が進出してからも目撃談がある。かなり怪しげな撮影ビデオもあったような。日本じゃツチノコの方が有名だけど、知名度はネッシーやヒマラヤの雪男イエティに匹敵する。
 
 UMAの目撃談なんて腐るほどあり、大抵はガセもしくはカン違いっぽいわけだけど、写真が出たのは久々かな。もちろん捏造の可能性はあるんだけど、とりあえず単純なカン違いではない。ある意味、ワクワクするニュースである。この手の話が好きな人間にとっては。
 
 UMAを信じているなんて、非科学的…と呼ぶのはどうかと。そりゃあ私も「現代に恐竜が生き残っている!」なんて話をストレートに信じたりはしない。ただ、この世界にまだ未確認の生物がいるのは間違いない。その大半は地味な奴だろうけど、ひょっとするとシーラカンス級の「新発見」があるかもしれないのは事実。私は生物学に多少興味があるので、「新種かも知れない」って聞いただけでワクワクするんだな。たとえそれが昆虫だの魚だのといった「地味な」連中でも。ましてや大型陸上動物だ。捕まえて学名に私の名前を付け、人類文明が存在する限り永遠にその名を残す…ってことをやってみたいものだ。
 
 しかしだ。この「ビッグフットの写真?」ってものを見た私の感想は「ちょっとガッカリ…」である。「見間違えっぽい」からではない。これがビッグフットだとすると、私の期待していたモノと大きく異なりそうだ…ってんでガッカリしている。これがビッグフット?う~ん、何かの間違いであって欲しいなあ…
 
 この写真をよく見ると、なんか黒っぽい、怪しげなモノが写っている。「ただのクマじゃねえか?」ってケチがついているようだけど、ぱっと見はクマっぽくない。むしろサルっぽい雰囲気がある。だから「ビッグフットだ!」って紹介されたのだろう。そこはわかる。私も「どちらかにカネ賭けろ」って言われたら「タダのクマ」に張るけど、「クマじゃない」と言われても納得は出来る。あの辺にいるクマ以外の「あーゆー生物」となると、近くの動物園から逃げ出したゴリラでなければビッグフットだろう。
 
 ただ…あれがビッグフットだとすると、私の予想していたモノとは大きく違うことになる。そこにガッカリだ。たとえるならば、ネッシーは実在したんだけど、首長竜じゃなくて未知のデカい魚でした…ってなものだ。それは確かにスゴイ。スゴいんだけど、何かが違うだろ…その素晴らしさはよくわかるんだけど、どうしてもガッカリ感があるよね。
 
 何でガッカリ感があるのかって?私は専門家ではないので、あれがクマかどうかはよくわからない。でも、背中~腰の辺りを見る限り、「直立歩行動物」には見えない…かなりひいき目に見て、ゴリラと似たような生物。おそらくはクマに近いのでは。私が期待した、「猿人」って可能性はゼロだね。
 
 人間とサルを分ける、最も重要な要素は何か。それは「姿勢」である!人類の祖先は「直立2足歩行をする」以外の点はサル(チンパンジーの祖先と推定されている)とほとんど変わりがなかった…ってのが現在の定説。以前は「体がでかくなったので直立2足歩行を覚えた」説とか「アタマがでかくなったので直立2足歩行を…」説もあった(どちらもそれなりに説得力があった)けど、今のところ化石記録はそれらに否定的だ。
 
 ビッグフットの正体が「デカい猿人」だとしたら、「完璧な直立2足歩行」ができなければいけない。これができなきゃ「猿人」じゃないから。にもかかわらず、今回撮影された「ビッグフットらしきモノ」は、どうもそんなことが出来るとは思えない。ということは、ビッグフットは猿人ではないか、今回撮影されたモノはビッグフットではない…ってことになる。これは、私に言わせればガッカリだ。
 
 いやね、猿人じゃなくてゴリラみたいな生き物だったとしても、スゴいことはスゴい。それどころか、「新種のクマ」ってだけでもモーレツにスゴい。陸上大型哺乳類の新種なんて、それだけでコーフンものだからねえ。それでも…「猿人発見」って衝撃に比べたら劣ってしまうのはわかるでしょ。
 
 私はこの手の「未確認生物」ネタが大好きではあるんだけど、それだけに「ある種の胡散臭さ」があるのもよくわかる。全部ではないだろうけど、その大半は「実につまらないモノ」がその正体のはず。でも、それを認める奴は少数だからねえ。大抵の場合、全否定か「いや、これは○○じゃない!」と主張するか。ツチノコについては、私は「特殊な状態のマムシかヤマカガシのことだろう」と思っているんだけど、この結論を認める奴はまずいない。「そんなものいるわけない」で片付けるか、「そうじゃない、ツチノコはいるんだ!」と主張するか、どちらかだ。その気持ちはわかるけど…
 
 私が見た写真が、本当にビッグフットかどうかはわからない。これは証明するのがすごく難しいからねえ。ただまあ、私が出した結論はこうだ。あの写真に写っているものの正体はよくわからない。ただ、ビッグフットっぽいことは認める。よって、「ビッグフットだ!」と騒がれるモノは、この写真に写っているモノと同様のモノを指している可能性が高い。これが猿人ではなさそうな以上、ビッグフット=猿人って説は放棄した方が良さそうだ。
 
 この写真により、世の中がまた1つ「つまらなく」なったのは間違いない。まあ、私も本気で「ビッグフットは猿人である可能性が高い」と思っていたワケではないんだけどさ。世の中なんてそんなものだよね。ただ、これだけは言っておこう。私はビッグフット=猿人説を事実上放棄した。でも、もし「ビッグフット捕獲計画に混ぜてやる」と言われたら、本気で参加を検討する。猿人じゃないのは心底残念だけど、だからってまだ「未知の生物」って可能性まで否定されたワケではない。類人猿だったら衝撃モノだし、新種のクマでもまだスゴい。それどころか、「実は普通のクマ」というつまらない結論だったとしても、「なるほど、コレは見間違える奴がいるのも当然だ」って結論を自分の中で出せるのなら、確認するため現地へ飛んでゆく価値があると思うな。未確認生物に燃えるってのは、そーゆーものだからね。まあ、「馬のため海外にすっ飛んでいく私のことだから、UMAのため海外にすっ飛んでいく」のも自然なことじゃないかと(苦笑)

11月3日2007/11/04 03:24

 本日も「怪しげな」ネタ。今度は宇宙人について。今現在、「日本で宇宙人が見つかった場合、どこに通報するか」を話し合っている最中なので。
 
 宇宙人なんて見つかるわけない?まあ、普通に考えれば。確かに、いきなりUFOが着陸してきて…ってのはありそうもない。しかし、宇宙人が「外部に向けて発信した電波」を受信しようって試みはその昔からある。「それらしいもの」を発見した場合の手続きは一応国際的に定められているんだけど、最初の窓口である「(日本国内の」関係機関」が具体的にどの役所なのかが決まってなかったので、決めようとしてるわけだ。発表の仕方間違えたら大変だってコトを考えれば、とりあえず決めておいて損はないでしょ。
 
 宇宙人なんているのか?これ自体は何とも言えない。今現在のトコロ、検証可能な形で宇宙人の存在が確認されたことはない。UFO研究家が何を言おうとも。ただし、だからって存在が否定されたわけではない。当たり前だ。「いる」って証明は簡単だけど、「いない」って証明は難しいからねえ。
 
 ただ、結構誤解されているようなんだけど、宇宙人ってのは「本当にいるのか」ではなく、むしろ「何故見つからないのか」の方に説明責任がある。言ってみれば、いると解釈する方がよほど自然だってコトになる。もちろん、これはUFOが飛来して…ってコトを意味するワケじゃないんだけど。
 
 何でそうなるのかって?そりゃもう、人類がココにいるからである。人類がいるってコトは、低い確率ではあるんだろうけど「知的生命体」が存在する確率はゼロじゃない。宇宙全体は広いので、低い確率ながらもゼロじゃなければ、他に知的生命体が誕生した星があっても何の不思議もない。やや多めに見積もると、銀河系だけで数百の「知的生命体」がいるって計算があるくらいだ。
 
 「宇宙人が見つからないのはオカシイ、何故だ」ってことを最初に提唱したのは、物理学者のエンリコ・フェルミだそうな。この人は原子核分裂のような「詳細不明だけど、とりあえず滅多に起こらないこと」を観測する手法として「フェルミ推定」ってものを編み出したことでも知られている。マイクロソフトの入社試験で使われたって伝説がある「シカゴにピアノ調律師は何人いるのか」を求めるやり方ってのは、このフェルミ推定を使うのが「正解」だそうな。
 
 少し脱線して、フェルミ推定について説明してみよう。コツは「とにかく桁を合わせる」ことにある。仮にココでは「東京にピアノ調律師が何人いるか」を考察してみよう。東京の人口は約1千万。世帯数にすると…東京は核家族化がかなり進んでいる(一人暮らしとか多そう)はずなので、3百万世帯ぐらいか。このうち、ピアノを持っている家は…100軒に1つぐらいか?いや、もっと多いな。職場や学校と言った「公共空間」にあるピアノのことを考えたら、100軒に3軒は「ピアノがある」と考えていいのでは。すると、東京には推定で10万台ぐらいピアノがある。これを調律するのに必要な調律師は…ピアノの調律なんて毎日やるものじゃない。平均すると1年に1回ぐらいでしょ。すると、年間10万件の「調律の依頼」があるわけだ。これをこなすのに必要な調律師の数は…ピアノの調律にかかる手間や移動の手間を考えれば、1日に2件平均ぐらい調律するのが精一杯か。勤労日数を250日として、年にのべ500台ぐらい調律可能。10万件の依頼を1人が500件処理できるから…2千人ぐらいかぁ?よってこれが答え…ではない。どーせこの推定には間違いが入っているので、幅を取って「数千人、おそらく1~5千人」ってのが答えになる。本当か?うーん、もう少し少ないかも。
 
 こんな大雑把な推定が役に立つのか?場合によっては。少なくとも「全くわかりません」って状態よりはマシだし、とりあえず桁数だけ合っていれば対応可能なことが多いし。元々が「滅多に起こらないはずのモノを観測するために、どーゆー規模の実験を行えばいいのか」を求めるための推定だから、こんなものでいいのだ。
 
 このフェルミ推定を応用したものが「宇宙人存在確率」である。式自体は単純。銀河の星の数を「地球みたいな惑星が存在する確率」「そこに水がある確率」「そこに生物が存在する確率」…を掛けてゆく。具体的値はわからない(大雑把な確率すらよくわかってないから)けど、まあこんなものかな…って数値は求められるわけだ。
 
 フェルミはさらに、こうも考えたそうな。宇宙人が存在していて、我々同様「同類」を探している。しかし、「光より速い」移動・通信手段を持たない…と仮定した場合、果たして人類を発見できるだろうか?フェルミの出した答えは、「できるんじゃないか。出来ない方がオカシイ」である。理屈はこうだ。光と同じくらいの速さで移動し、資源のある星を見つけたら自分の複製を作る機能を持った観測機を作る。こいつを宇宙にばらまけば、そのうち銀河全体にモーレツな勢いで広まってゆくので、イメージよりかなり短期間の内に全銀河系を観察できるだろう…というのだ。
 
 し・か・し、今現在宇宙人がいるという「直接的証拠」はない。何故だ?これには様々な説明がある。一番有力なのは「いたらとっくに見つかっているはず。なのに見つかってないってことは、宇宙人なんていない」だけど、各種「たまたま」論もかなり有力だ。そもそも、人類が宇宙を「肉眼よりも詳細な方法で」観測し始めたのは、ごく最近の話。「宇宙人がいるのなら、絶対見つかっているはず」と言い切るのは、ちょっと問題かも…ってなレベルだ。
 
 宇宙人存在確率については様々な「推定値」があり、中には「人類が唯一無二の存在」ではないかってものもある。そこまでいかなくても、「いたけど滅亡した」とか、「これから増えるかも知れないけど、現時点では人類だけ」って説もある。ただし、これらが有力な推定ってワケではない。わからないことが多すぎて、何が有力なのかすらよくわからないからね。宇宙人がいるかいないかについては、「証拠が少なすぎて何とも言えない」ってのが現時点での解答になるのでは。
 
 だから、宇宙人を探すことは無駄なことではない。そーゆーことを積み重ねて宇宙全体に関する知識を深めていかない限り、答えが出せない問題だからだ。そうである以上、「もし見つかったらどうするか」を考えるのも、無駄じゃないでしょ。この話を馬鹿馬鹿しいと思うのは、ロマンがない…のではなく、「滅多に起きそうもない事象に対する対応能力」が低いだけではないかと。
 
 とはいえ、本気で心配して大量の予算つぎ込んで…って価値があるわけでもない。その辺のバランスは難しいところだね。推定では「地球に巨大隕石がぶつかる」方がよほどありそうなことだし、宝くじが的中する可能性の方がずーっと高い。ただまあ、単に「見つかった時の連絡先はドコにするか」決めるだけなら、別に良いのでは。現実問題として誤報が寄せられる可能性は高い(報告者に悪意や過失が無くても)のだから、それを含めて「対処能力があるトコロ」が通報を受ける必要があるわけで。夢やロマンだけの問題じゃないからねえ。
 
 宇宙人がいるかどうかはわからない。わからないけど、昨今の観測能力の向上からすると、「いるとしたら見つかるはず」などと断言できる日が来るかも知れない。それでも宇宙人が見つかるかどうかは…うーん、私は実はかなり渋めに見積もっているんだけどなあ。実際どうなんだろうね。個人的見解としては、魔神襲来期に私の馬券が当たるよりは可能性が高いんじゃないかと(苦笑)。

11月6日2007/11/07 01:39

 本日は、唐突に「戦国の一番長い日」作戦研究。何故?挑戦されたからである。私はこのゲームを挑まれたら、逃げるワケにはいかないのだ!だって、私の名前がルールブックに書いてあるんだもの。
 
 何でルールブックに私の名前が?テストプレイに参加したからだ。昔懐かしTAC-CON軽井沢合宿に申込期限ギリギリで申し込んだところ、ちっとも連絡来ないので「参加認められなかったかぁ…」とギリギリまで肉体労働のバイトを入れた私。前日になっていきなり「参加OK」って言われてもねえ…深く考えず普通列車で横川までたどり着き、「軽井沢行きの電車は…」と時刻表を見たら、遅刻確定の時間に特急が来るだけ…ブチ切れて碓氷峠を歩いて越え、サルに襲われかけた(連中は「エサをくれない」って理由だけで襲ってくる)もの。ヌルく「ライブRPGにでも参加するか…」と考えていたけど、「テストプレイヤー募集します」と聞かれたら、返事は1つでしょ!そのバージョンでは三成の戦闘能力が2だったことに衝撃を受け、デザイナー相手に「三成の戦闘能力は3にして欲しい!島左近を単なる武将ユニットにしてでも!」と強硬に主張したのが懐かしい。いやあ、若かったなオレ。
 
 本題に行こう。まず重要なのは、「東軍が西に行くか北に行くか」。小山評定からゲームが始まるので、上杉討伐を行うって選択肢もあるのだ。ただ…私の経験では、やはり素直に西へ向かった方が良いようだ。上杉勢は強いので、会津を占領するのにかなーり時間がかかるのだ。私が参加した過去のプレイでは、東軍が会津を占領した頃には西軍主力が小田原に達し、「こんなデカい城(大阪城並み)陥とせるかぁ!」とブチ切れていた。しかも、多人数プレイ故の連携の悪さをついて上杉勢は残らず日本海方面に脱出、「越後奪回だ!」などと吼えている有様。ココで時間切れ終了となったけど、得点上はともかく気分は「東軍の負け」でしょ。
 
 東軍が西進を選択したとしよう。西軍がやるべきコトは、とにかく戦線を東へ押し上げることである。とりあえずの目標は清洲城。行動力3以上の連中を何とか抽出して、清洲城の東側に送り込む。こいつらが東軍主隊の福島らを抑えている間に、伏見城攻略隊を清洲城に送り込むのだ。こうすると後方の伊勢路などの城攻略が遅れるけど、その価値はある。「快速部隊は進める間は東進し、後方の拠点は足の遅い連中に任せる」と、グデーリアンも語っているでしょ(笑)。
 
 東軍としては、別に焦る必要はない。確かに清洲城を獲られるのは痛い。けど、だからどうした?家康が到着すれば、いずれ戦線がジワジワと西に進むので奪回可能だ。無理はせず、西軍とぶつかった地点で相手の動きを妨害すればいい。そして家康の到着を待つ。時間は基本的に東軍の味方だ。
 
 他の戦線の動きも少し述べておこう。まず東北方面。家康が上杉征伐を行わないのなら、上杉勢には逆らえません。伊達は途中で和睦しちゃうし。後は最上がいつ昇天するか…ってことになるかな。ただ、その後上杉には目標がない。佐竹が動かないと関東平野に進出できないからねえ。テスト段階では越後経由で前田をブチ殺しに行くって選択肢があったんだけど、記憶が正しければこの手はルールで封じられたはず。
 
 実は悩ましい中山道方面。真田昌幸は遊ばせておくのはもったいない。けど、徳川秀忠は「付き合って」くれない…どうせ東海道方面に行っちゃうから。越後に侵入して越後一揆の支援を行う(一揆勢を統率は出来ないけど、それでも手伝うことは山ほどある)のも一案だけど、まあ中山道を西に抜けて主力と合流するのが一般的かな。ただ、そうすると中山道がフリーパスになり、かなりどーでもいい連中がここを通過しようとしてくる。これはこれでウザい…
 
 九州方面?これはもう、一方的。西軍に出来ることは1つ。登場した武将をとにかく薩摩に逃がすことだけ。季刊タクテクスのルール改訂ではこれすら禁じられたけど。なお、黒田如水と加藤清正は滅茶苦茶強いので、あえて薩摩へ突っ込んで島津と雌雄を決するのも一興。
 
 問題は佐竹の調略が終了し、家康が動き出してからだけど…実は、私の作戦研究はここで留まっている。正直、損得がよくわかってない。西軍の方針としては「合戦を覚悟する」「合戦を回避しまくる」の2つがあるんだけど、どちらを採用すべきか計算できてないんだな。おそらくは決戦を覚悟すべきだと思うんだけど…そうしないと、九州での失点が多すぎて多分負ける。けど、合戦を覚悟するのは滅茶苦茶不利だ。なにせ主導権は東軍にある。家康としては毛利や小早川の調略状態を見極め、有利になるまでじっと我慢すればいい。それどころか、単にニラメッコしていればいずれ九州で山ほど点が入ってくる。おそらく最上が消滅して失った点以上に。それに、時間が経てば前田勢もかなり前進できる。この得点と戦力もバカにならない。
 
 西軍が辛いのは、小早川や吉川といった「行動力に難のある連中」を合戦に加えなければイケナイこと。そうじゃないとまず負ける。けど、コイツらを合戦に参加させようとすれば、事実上行動力に大きな制約を受ける。こうなるとジワジワと東軍に押し込まれ、有利とは言い難い局面で合戦…ってことになりかねない。行動力の関係から、自発的に合戦挑めないからねえ。
 
 しかもだ。毛利の戦意が旺盛だったとしても、合戦に勝てるかどうかはビミョーである。徳川秀忠が家康のケツを追いかける形で合流してくるからねえ。私はその昔関ヶ原で家康を待ち受けて合戦したことがあるけど、この時は毛利勢が動いたにもかかわらず苦しくなり、ヤケクソ気味に投入しようとした小早川のクソガキが東軍について敗北した。
 
 これを考えれば、「合戦を回避しまくる」って選択肢も有力ではある。戦国群雄伝システムでは、どちらかが合戦を回避しようと考えれば、まず合戦は起きない。総大将の行動力が劣っていても、避ける手はあるのだ。実際、上杉征伐が行われたプレイで行動力4の総大将徳川家康を擁する東軍は行動力3の総大将上杉景勝を補足できず、モーレツに時間をロスしたあげく上杉勢を取り逃がしている。まして西軍主力が、ある程度損害を被ることを覚悟して時間を稼げば、ゲーム終了まで優勢を保てるかもしれない。ただ…九州どーすんだよ。九州では武将能力に差がありすぎて、遅滞戦術すらロクに出来ない。家康に勝っても黒田如水に負けては、意味がないではないか。
 
 このゲームはとにかくデカいのでプレイ回数を増やしようが無く、ある意味研究もへったくれもない。よって、バランスがどうだの勝利得点がこうだのといったことを考えず、「オレは三成だ!」「オレが家康だ!」ってな雰囲気だけを味わいつつプレイするのが正しいような気がする。あのクソでかい(1ヘクス6kmの日本列島だもの)マップの上を大軍が駆け回る様は、確かにスゴいからねえ。TAC-CON軽井沢であのマップを目にしたテストプレイ参加者各位の、目の輝きは今でも思い出せる。オレもやっぱりそーゆー目をしていたんだろうなあ。しみじみ。
 
 こーゆーゲームだけに、挑まれたら絶対断れない。先日調子に乗って「発掘」してしまっただけに、なおさらだ。あれはイイ…すごくいい。あれをプレイしてこそ、石田三成の苦悩・徳川家康の偉大さがわかるんじゃないかなあ。セットアップにものすげー手間がかかるので、数人でワイワイやった方がいいかもしれないけど、タイマンでも受けて立ちますよ!もちろん、東軍西軍どちらでもOK。なんかシャレじゃ済まない相手にシャレじゃ済まないケンカ売ってる気がするけど、石田三成や直江兼継が家康にケンカ売った度胸に比べたらカワイイものだ。「戦国の一番長い日」を挑まれたら逃げない。それは、その昔倒れる思いをして(TAC-CON終了後にホントに熱出して倒れた)このゲームを拝みに行った、若き日の私に対する神聖なる誓いなのだ。

11月9日2007/11/10 01:58

 今週はなんかノリが悪く、どうもネタがまとまらない…いかんねえ。仕方がないから、小さいネタで誤魔化そう。今年分は残り少なくなった、カレンダーの話なんぞ。
 
 例年この時期になると、そろそろ「次のカレンダーをどうするか」って計画を練り始めることになる。あくまで計画なんだけどね。実際は「衝動買い」との戦いになるので、予定通りになったためしはない。わはは。
 
 それでも、まあ「確定」に近いものもある。まず、競馬カレンダー。これはJRAが出してるモノでほぼ決まり。これだけJCを収録しているので。飾る位置も毎年恒例。ここは悩む必要なし。
 
 これとは別に、「卓上タイプの週末集約型カレンダー」も入手予定。週末集約型ってのは、曜日配置が月曜に始まって日曜に終わっている奴のこと。慣れるとコッチの方が使いやすいと思うな。ただ…入手はそれなりに困難。競馬関連で入手できるとは限らないからねえ。壁掛けカレンダーのオマケってのはちょっとイヤだ。てなわけで、これは同人で賄うことになりそう。探せば見つかると思うな。
 
 市販カレンダーの発売予定は確認済み。ただ…正直イマイチだったりする。結局3つぐらい購入しそうだけど、卓上版を含めての数字なので、ちょっと少な目。これはこれで不満だけど、まあ仕方がない。
 
 その穴埋めは、同人誌即売会などで入手予定。早くも某ヲタクな店でショップブランドのカレンダー(プレゼント品)を入手済み。他でも似たようなことやってるトコロがありそうなので、少し探してみようかと。それと、同人版。今月18日のコミティア及び年末のコミケでじっくり吟味した末に入手予定。今年の勢いだと、少し多めになりそう。特にコミケは…去年挫折した「企業ブースのカレンダー買い占め計画」を発動させるつもりはない(抱き合わせ販売されてることが多いので、破産してしまう)けど、こちらも多めになる。
 
 イラストのネタとしては「ライトなヲタクもの」が主体となるであろう。ま、そーゆー趣味だし。競馬カレンダーはたくさんあってもイマイチ面白くない(採り上げるレースが似てるので、同じ馬ばかり)からなあ。馬以外の哺乳類は私の部屋以外にあふれかえる。熱帯魚は…どっかで「アロワナカレンダー」とか出してくれないかねえ。熱帯魚モノは雑誌付録で賄う予定だけど、「趣味じゃない」魚が多くて…私は「シンプルじゃない金魚」(ランチュウとか出目金とか)とかディスカス(丸っぽくて平べったい奴。人気は高い)はさほど趣味じゃないんだよな。3次元女性(苦笑)は着衣の分量を問わず、カレンダーってのはどうかと思うし。ま、これはあくまで個人的趣味なんだけど。なお、シミュレイションゲームカレンダーなるものは存在しない。メカミリ系は導入を考えたことはあるけど。
 
 それより気になるのは、「日付配置」である。実用的なモノ・華美で眺めて楽しむモノ・地味でイラストのオマケみたいなもの…なるべく色んなパターンのものが欲しいところだ。この部分にも「こだわり」があるからこその「カレンダーマニア」なんですよ!私が便せんにハマっているのも、イラストだけじゃなくて文字を書く部分の工夫がたまらないからであってだなあ…(以下略)
 
 まあ、こーゆーものは誰にも理解できない趣味だと思う。ただ、だからどーした。群れて馴れ合わないとダメダメなどという「最近の若い者」(ホントにそーなのかどーかは知らないけど)と一緒にされちゃ困る。ただ我が道を征く。それが私。こう書くとカッコいいようだけど、何についてどーゆー主張をした結論なのか考えると…

11月10日2007/11/11 03:24

 本日、唐突に「ネタ」が2つ転がり込んできた。どっちを採り上げようか考えた末、うまくまとまりそうな方を選びました。というわけで、本日は将棋ネタ。四方山話なので、あまり面白くないと思ってください。
 
 私は将棋はヘタである。もう20年以上指してないので、正確なところはわからない。でも、新聞などの詰め将棋は丹念に解こうと努力している(大抵読み切れない)ので、おおむねの実力は見当が付く。
 
 そんな私だけど、将棋を見るのは結構好き。日曜は朝早めに始動しようか…と思いつつ、ついNHKの将棋を見入ってしまうことがあるくらいだ。ま、他人の対戦見てるのは結構楽しいのよ。シミュレイションゲームでもただじーっと他人の対戦見てること多いし。
 
 私と将棋の関わりとは、この程度。「だからどーした」って程度の話だね。ただ…なんか唐突に「私の予定」に割り込んできそうなのだ。来週末18日、東京ビッグサイトで森内名人と森下九段の対局があるのだ。ちなみに入場無料。これ自体は「あっそ」って話。問題は、この日私が東京ビッグサイトにいるってことだ…
 
 何でそんなところに?そりゃもう、同人誌即売会コミティアがあるからだ。この季節のコミティアは絶対外せない。カレンダー入手する貴重な機会だもの!コミケはデカすぎて吟味してる時間も体力もない。サイフと相談しつつ、第一感だけで購入する。これはこれで「正しい」んだけど、やはり風情がない。同人版カレンダー(特に耽美系)を気持ちよく?入手できる、ほぼ唯一の機会なのだ。
 
 そこにこんなイベントが…ついフラフラと立ち寄り、解説聞きながら観戦してしまいそうだ。しかも、解説は中原永世十段。清水女流王将は悪いけどどーでもいい。しかも、前日に「16世永世名人」襲名予定ときてる。大山15世名人がお亡くなりになって以来、久々に登場した称号だ。これはもう観に行くしか!と言いたいところだけど…
 
 実はこの日、私の予定は無茶苦茶である。朝起きてコミティアに11:00の開場から参加、心ゆくまで買い物を楽しんだ後、後楽園へ移動してマイルCSを楽しみ、終わった後に皆とメシを食うためだけ(あくまで予定)にMiddle-Earth東京支部例会に参加…となっていたのだ。実質的トリプルブッキング。一応ドコにも参加しようとするのが私らしい。
 
 こんな予定を組んだ以上、将棋を観戦してる余裕などドコにもない…はずだった。でも、この内容だもの。つい見学しちゃうよなあ。コッチの開場は2時くらいからなので、おそらくは買い物した後並んでも入場は可能ではないかと。ま、満席なら諦めればいい。「どうも駄目そうだ」と確定してから移動しても、MCSの馬券は買えそう…って、有明から水道橋まで1時間で着くか?新橋に鞍替えすりゃいいのか。その辺はいくらでも何とかなるでしょ。
 
 この棋戦、持ち時間10分、以後考慮時間が1分ずつ5回、後は1手30秒以内という早指し。確かNHKが日曜朝にやってる「NHKトーナメント」が同じ持ち時間だったかなと。てことは、開始から1~2時間程度で終わるはず。競馬観戦を諦めれば何とかなるんでないかな。どーせ馬券は前日でも買えるし。私の中での競馬は、「ナマ観戦かそうでないか」がまず重要なので、「モニター観戦」ってのは、「後で結果だけチェック」に近い。どーせ京都にいない…どころか競馬場にいない予定なんだから、馬券さえ持っていれば何の問題もないって話はある。うーむ…実際どーするかは、結構悩みそうだな。
 
 将棋は浮き沈み無く人気がある…と言いたいけど、実際はそれなりに浮き沈みがある。ある意味面白いことに、実はマンガの影響がデカいって説がある。いわゆる「羽生世代」は今でもやたら強い(森内名人もこの世代)けど、この世代が強いのは「5五の龍」という将棋マンガの影響だって説があるんだそうな。サッカーでさえ「キャプテン翼の影響を受けた」と真顔で答える奴が世界中に山ほどいる(世界中でアニメ放映したから)ぐらいだからなあ。幼少期に影響受けて…ってコトは無視できないんだね。
 
 つーわけで(強引だな)、先日何となく購入してしまった将棋マンガ「少年☆周波数」(エンターブレイン。作者佐久間智代。10年前くらいの作品で、このたび再編集完全版なるモノが出た)の話もしておこう。このマンガ、何がスゴいって「女性向け」なのだ。珍しい…どころの話じゃない。女性向けで「知的遊戯」がテーマの作品ってのは、私は見たことも聞いたこともなかったので。
 
 理由は不明だけど、実は女性は知的遊戯があまり得意ではない。理屈からすれば男性に太刀打ちできてもいいはずなんだけど、現実はそうなってない。将棋の女流は、実は「奨励会(プロ予備軍)を突破できない」レベルに過ぎないし、囲碁にはプロがいるけど、重要なタイトルとはまるで無縁。麻雀もやはり相当な男性優位のようだし。世界レベルでもそうだと思われる。
 
 考えようによっては「だからこそ」この世界を扱う意味がある(理由はあえて秘密)って話はあるけど…将棋に興味を持つ女性が少ないとわかっていながら、このテーマを扱うってのはスゴい。だからどーしたって話はあるんだけどね。
 
 なお、作者(女性)はほとんど将棋のことを知らない。これは簡単にわかる。投了のタイミングの話とか、所々に的外れな記述が出てくるんだよね。つーか、主人公が「繊細な奴」って時点で「将棋知らないなあ」となる。将棋盤の外ならいざ知らず、こと将棋に関する限りタフでシビアな奴じゃないとプロにはなれない。奨励会抜けてプロになるのがどれだけタイヘンなのか、あまり知らないんでしょ。将棋に魂売らなくちゃ、絶対やっていけない世界だからなあ。今ふと思ったんだけど、女性が知的遊戯にイマイチ強くないのは、この「魂を売る」って感覚が劣るのが理由かも。
 
 なお、このマンガの中で「成績は足りてるけど、出席日数不足で留年させられそうになる」プロ棋士兼私立高校生の話が出てくるけど…あの、プロ棋士ですよ?出席日数が多少足らない程度のことに理解を示さない私立高校なんてあるのか?灘・開成クラスのガリガリの進学校でさえ、その手の配慮はしてくれると思うぞ。プロ棋士のステイタスについて、壮大な誤解があるようだ。ただまあ、「世間一般の女性の将棋に対する認識」ってのは、こんなものか…ってのがうかがえるのはよろしい。なお、駒の動かし方とか価値についてはきちんと理解してるし、基本部分はソコソコ読める作品だと思う。
 
 何事も「コアな」部分に踏み込むと、今まで見えなかったモノが山ほど見えてくる。逆に言えば、一般人ってのはそういう領域についてさっぱり理解できない集団である。そのこと自体は問題ない(私だって領域次第ではパンピーだ)んだけど、世の中には「自分に見えない領域がある」ってことを理解しようとしない奴がいるんだよね。そういう見解に対してド真正面からケンカ売るってのが、このブログの存在価値じゃないかな。つーわけで、理解できなくてツマンナイ話が続くからって見捨てないで…

11月11日2007/11/12 01:24

 本日は小ネタ連発で。扱いに困りそうなので、まとめて吐き出してガス抜きしておこうかと。
 
 ネタその1。今週土曜の東スポはスゴかった。エロページ「男セン」のレイアウトが異様なモノになっていたからなあ。内容とは無関係に鼻血モノだった(苦笑)。
 
 察するに、地方競馬の新規イベント「オッズパークGP」をどーしてもカラーかつ競馬面の近くで紹介したかったので、こうなったようだ。とはいえ、工夫次第じゃ他にやりようはあったように思うんだけど。広告などの影響もあったのかな?いずれにせよ珍しい現象である。
 
 新聞ってのは、実はものすごーく保守的なレイアウトをしている。「○○面」の位置・分量は一定の範囲に固定され、定期的な広告は必ず同じ位置に来る。現在の技術を考えればレイアウト変更なんて簡単にできることではないかと思うけど、そこは歴史的経緯とか広告クライアント・読者の意見(何であれ「変化した」って文句を言う奴はいても、「変化しない」って文句を言う奴はまずいない)とか、色々あるんだろうけど。
 
 しかも、よりによって「男セン」。電車内などでうかつな広げ方した場合、セクハラとして不快感をもたれそうな頁である。いやまあ土曜発売版の話だから、電車内でどうこうってコトは気にしなくていいんだろうけど。だからどーしたと言われると困るけど、ちょっとばかり大胆な処理かな。ま、珍事として記憶するには足りる。
 
 ネタその2。本日カレンダーの吟味を行ったんだけど、珍しく「負け」ました。カレンダー相手に。これは本来なら重要なる挑発行為であり、購入するという最終手段?に訴えるべきシロモノなんだけど、それすらできない。完敗と言っていいかも。
 
 何に何で負けたのかって?「ハヤテのごとく!」Lサイズカレンダーの物量の前に負けました。いやはや、バグラチオン作戦(赤軍のものすげー物量のおかげで、独軍が大敗した作戦)級である。参謀長殿、敵の物量は圧倒的であります!まず、「等身大イラスト」などというふざけたモノが付随しております。ヒロインはしょせんお子様なのでさほどではありませんが、主人公はフツーの男子高校生。おまけに下に日付が入っているので、タテは180cmオーバーと思われます!それだけではありません、横幅はタテ以上であります!これだけ巨大だと、どこにも飾ることが出来ません!至急撤退の許可をお願いします!こーゆー力業を見せられては、ただただ敗北を認めるしかない。ま、フツーのサイズのモノもあるので、そっちを購入して憂さを晴らすか(苦笑)。
 
 ネタその3。後藤騎手が1,000勝した。私にしては珍しく、褒めてあげよう。簡単に達成できる数字じゃないからねえ。ただのバ○だとず~~~~っと思っていたし、今でもそう思っているんだけど、偉いことは偉い。立派なモノだ。達成する前に松○調教師か吉○豊か私に殺されるに違いないと思っていたんだけど、よく逃げ延びた。特に土曜は偉かったね。「あと少しで1,000勝」って焦りがある中、チャンと2Rは松山調教師の馬にクビ差負けて2着(笑)。「鬼調教師」松山センセに見捨てられなかったからこそ今がある、ってコトを理解できていたんだねえ。そんな能力あったんだ(苦笑)。だったらクラシックではどーすりゃいいのか、わかるよね?まさかダイワカンパニーを見捨てた上、アポロドルチェで先着しようとか考えてねーだろーな…やっぱり殺害しておくべきか?(笑)
 
 まあ上記は半分(だけ)冗談として、このところ好調なのは間違いなさそうだ。何だかんだ言ってコイツを乗せることが多い松山調教師のファンとしては、これを利用して松山調教師に頑張ってもらいたいものだ。特に2歳勢は。現時点でモーレツな勝ち上がり率だけど、まだ2勝した馬がいない。基本的には「センセに任せておけば間違いない」はずなんだけど…来年こそは松山調教師のクラシック制覇を見たいからねえ。早く「出走間違いなし」って成績を挙げ、安心させてもらいたいものです。そのためには…馬の出来が大切なのはもちろんだけど、わかってんのか後藤。
 
 他にもネタはあるんだけど、現時点では採り上げる意味がない。「育成中」だからね。ついでだから、いくつか紹介してみるか。「ジャンプSQ」ネタだけど、油断してたら入手しそびれた。増刷かけてるようなので、入手次第採り上げようかと。JCネタはまだ採り上げるのは早い。あのトッチャンボーヤ(A P O'Brienのカタカナ表記)が日本と香港の区別を知っていると判明するまで、ディラントーマスのコトは語れないでしょ(笑)。浦和ネタは来週、スワローズネタは大・社ドラフト終了後まで温存。最近ご無沙汰のPCネタは、まだ判断保留している「携帯電話をどーするか」「Vista対応をどーするか」を決断してからになりそう。学問系では数学に大ネタ温存しているんだけど、これをまとめるのは大変そうだ。需要もないことだし、相当先まで温存かな。ゲームは、「現時点ではネタすら明かしたくない」ものが1つ温存中としておこう。
 
 というわけで、本日はコレまで。ま、日曜更新できること自体が珍しいので、オマケみたいなモノだと思ってくだされば。できれば明日も更新したいけど…どうかなあ。

11月12日2007/11/12 22:53

 今回はエ女杯回顧。エリザベス女王杯は「エ女杯」と略す派と「エリ女」派がいるけど、私は前者ってコトで。なお、昨日やらなかったのは、一応チャンとした「情報」仕入れたかったからである。
 
 去年のこのレースはすごかった。すぐ前のレースで「私の元PO馬に魔神騎乗」などというトンデモネーことが発生した結果、来日したばかりの魔神いきなり騎乗停止。あげくそれが妨害受けた本田にも伝染したか、大本命カワカミプリンセス1着降着。私と魔神のよくわからない相克が、世間に大迷惑を与えた。いやあ、怖いですねえ。
 
 去年が去年だけに、今年も何かあるのかな…とWINSに向かったら、1番人気確定のウオッカ出走取り消し…おいおい。言っておくけど、これは私&魔神のせいじゃない。魔神は日本にいないハズなんだから。しかし…なんか呪われてるな。来年はどうなるコトやら。
 
 1番人気出走取り消し…これはこれで衝撃だけど、すぐ気を取り直して予想に取りかかる。ふっ、「海外で日本馬出走取り消し」を経験したことのある私だ。この程度で動揺したりはしない。それに、そもそもウオッカには「そこまで」思い入れないし。キングジョージ蹴飛ばして宝塚記念に出走するような馬なんだし(おい)。
 
 しかし…こうなると、ダイワスカーレットはさすがに斬り飛ばせない。差す馬が消えたから、先行馬が苦しくなってだなあ…とか考えたんだけど、よーく考えたら「かかっていきそう」なのがフサイチパンドラとアサヒライジング。鞍上は「空気の読めない男」ルメールと、「空気を読みすぎる男」善臣…ダメだこりゃ。
 
 相手は何にしよう?ここで気になったのは、やはりルメール。なーんかワケわからんことやりそうな気が…魔神と違って私とは相性いいはずだし。そりゃあキングジョージじゃスッテンテンにさせられたけど、ありゃあ相手が悪すぎる。「因縁の宿敵」モンジューの息子&天才に負けただけだもの。馬の実力以前の段階で相手が悪い(苦笑)。てことは…
 
 結論から言えば、バッチリ獲れました。ま、他にも結構買い散らかしてたので、儲けは少ないけどね。うんうん、やっぱり魔神がいないと違うなあ(笑)。「魔神が日本で騎乗できるはずなのに、何故か日本にいない」ってのがベストなんだね。ついに魔神対策を学習したぞ。なお、これがどれぐらい役に立つことなのかは考えないようにする。
 
 しかし…これで最優秀牝馬はホントわけわかんなくなりましたな。フツーに考えればダイワスカーレットで決まりなんだけど、ウオッカは「ダービー馬」だからねえ…幸い取り消した原因は「軽いケガらしい」ので、今後JCもしくは有馬記念勝って、「アタシが一番!」ってトコロを見せるかも知れないけど…さすがに相手が悪いような。けど、考えてみれば凱旋門賞に出走意欲があり、なおかつ「このままじゃ勝てそうもないから」って理由で遠征回避したってことは、「マトモならメイショウサムソンやディラントーマスに勝てる」ってことだよな。さーて、どうなるかねえ。
 
 それと、スイープトウショウにも触れておこう。これで引退するらしいので。相当強い馬ではあったんだけど、あの性格ではねえ…気の強さが良い方にも悪い方にも出た馬だったからなあ。最後に有馬記念出走させても良かったのかも知れないけど、マトモに調整できるかわからないようじゃあ、そんな計画立てられないでしょ。今後は母ちゃんになるんだから、あまりワガママ言わないように(苦笑)。
 
 例年ヒドい目に遭う「魔神襲来の季節」であるにも関わらず、馬券を当てた。これはデカい…と言いたいところだけど、魔神不在じゃ別に不思議でもないか。それに、馬券は当てたけど、ある意味予想は外れているのだ。私は当初「ウオッカ本命で、ダイワスカーレット消し」って予想だったからねえ。してみると、ウオッカは「オレの予想を当てるため」競馬の神によって出走回避に追い込まれたのか?魔神が私の「悪い流れ」を持って行ったと考えれば、別に不思議じゃないよなあ。こういう形での的中ってのは、いかにも「魔神の所業」っぽいし…えっと、やっぱりオレと魔神のせいなんでしょーか?誰か違うと言ってくれ…

11月15日2007/11/16 00:23

 他にいくつか気になるニュースもあるけど、やはり本日の話題はコレでしょ!一応予告っぽいことしたからねえ。というわけで、本日の話題は「浦和レッズACL制覇」で。
 
 感想は一言である。「まだ喜ぶのは早い」。そりゃあACL制覇はめでたいことだ。けど、ここで喜んでいてはイケナイ。まだ先があるから。今回撃破したはずのセパハンは、もう一度立ち塞がってくる可能性があるのだ!「セパハンとの負けられない勝負」ってスパンで考えれば、やっと折り返しを過ぎたところでしょ。
 
 何を言っているのかって?そりゃーもう、クラブW杯のことである!今回浦和がACL優勝を決めたので、「開催国枠」使わなくても日本のチームがクラブW杯に出場する。その関係で、セパハンがこの枠に滑り込み、まずオセアニア代表と戦うことになったのだ。なんかヘンな制度。ま、「無理矢理日本のチームを送り込んで観客動員増やしましょう」枠なんだから仕方ないか。
 
 このセパハンとオセアニア代表ワイタケレの勝負だけど…まあ、どっちが勝つかはわからない。けど、セパハンは相当気合い入るはず。勝てばレッズにリベンジするチャンスが与えられるんだから。セパハンはACLで川崎をぶち殺した強豪だけに、正直再戦は嬉しくない。嬉しくないけど、覚悟するしかない。もちろん、今度もぶち殺すけどな。それがACL王者の義務ってモノだ。
 
 そこを勝つと…欧州王者ACミランが待っている。しかも、本気の。そこまでたどり着くことが、とりあえず今年の最大目標でしょ!だから、あと1つ勝たねば。サポーターとしては、そこにたどり着くまで油断は出来ない。ACL優勝だけで浮かれていてはダメだ!
 
 正直に言おう。本気のACミランに、今のレッズが勝てるとは思えない。当たり前だ。ジダ、カフー、マルディーニ、エメルソン、セードルフ、カカにインザーギ…メンツ見ただけで逃げ出したくなる。しかも、相手はドコをどう考えても本気。どこをどーすりゃ勝てるのか、見当も付かない。おそらくスコアはそう開かない。ひょっとすると、「内容は互角」とか言われるかもしれない。けど、まるで勝てる気がしない…そんな試合になるんじゃない?これがバルサとかレアルだったら、「おそらく大差で負けるけど、ひょっとしたら…」とか言えたんだけど。「本気の」ACミランってのは、そーゆーチームでしょ。「実は守備的」「つまらない」などと揶揄されるチームを応援してるだけに、「結果至上主義」セリエAのチームの怖さはわかる気がするね。ちなみに、私はカルチョ信奉者である。
 
 けど…本気のACミランとレッズの試合は観たい。勝ち負けで言ったらレッズが負ける。それはわかっている。わかっているんだけど…いや、だからこそ観たい。コトはゼニカネだけじゃないからねえ。Jリーグのチームが本気の欧州ビッグクラブと勝負できる機会なんて、他に考えられないもの。親善試合はダメだ。ありゃあ顔ぶれだけは豪華でも、ヌルさがある。コレは推定だけど、JCの時のモンジューとキングジョージの時のモンジューくらい差があるのでは。JCでどうこうなんて言ってるようじゃダメだ。アスコット競馬場で見せたあの脚、あれを相手に何とかしなくちゃ!それが「世界を相手に戦う」ってことなんだから。
 
 自分が応援してる存在が、本気出してる世界の強豪相手に戦う…コレはいいよ~!私はそれが観たくて世界中飛び回っているんだから。勝ち目のあるなしじゃない、いやむしろ勝ち目がないのがたまらない。絶望的な力関係を前に逃げ出したくなるところを、ぐっと踏みとどまって結果を見届ける…これは経験しないとわかんない気持ちかもなあ。
 
 しかもだ。こんな相手に対し、我々は勝利を信じなくてはいけない。ファンだから。サポーターだから。これは正直すごーく辛いけどね。「相手強いんだから、仕方ない」なんて言えるのは、認識が甘いからだ。「負けても悔しくない」ってことが、どれだけ辛いことだと思っているんだ。コレに比べれば、本気で勝ちを信じて負けて傷つく方がずっとマシである。まして何かの間違いで勝った日には…
 
 最近は携帯電話でもTV画像を観られる時代になり、色んな意味で「知識だけは豊富」な奴が増えた。コレは確かに、「知りもしない」よりは遙かにマシだ。けど…大勝負には、TV越しじゃわからない「雰囲気」がある。あれは、あれだけは体験しないとわかんないだろうなあ…単にアタマで「世界の強豪」だと知っている、ってだけじゃ駄目なんだよ。「何でコイツらが世界の強豪と呼ばれるのか」真の意味で知ろうと思ったら、やはり実体験しないと。
 
 本気のACミラン相手に、本気で勝ちに行き、おそらく負ける。この経験は貴重だと思う。簡単に味わえるモノじゃないし。ただ、いいものかどうかは知らない。「使っちゃイケナイ金まで使ってしまい、涙流して食った貧相なメシ」が美味かったとでも?だからこそ、ACミランに当たるまでは負けて欲しくないねえ。特に、次はおそらくセパハンなんだから。少なくとも、「レッズとやりたい」気持ちは上だろうからね。連中の熱い気持ちを受け止める最善の方法は、ブチ殺してやることでしょ。そんでもって、同じ理屈でACミランにぶち殺される。そんでもって、涙流して苦い苦い酒を飲む。競馬じゃないから、酒飲むカネは残るはず。
 
 周知の事実だけど、歴戦のレッズサポは「負けて飲む酒の苦さ」はよ~く知ってるはず。だけど…ACミランに負けて飲む酒は、その昔飲んだ「弱小レッズが負けて飲む酒」とは違うと思うな。それを味わえるのが、どれだけ素晴らしいことなのか。これはなかなかわからないことだと思う。いい経験だと思うので、是非レッズサポにはこれを味わってもらいたい。そのためには次勝たないと!内容なんてどーでもいい、とにかく勝たないと見えてこないモノがあるんだよ!そーしてみんなも「モンジューがどんな馬か骨の髄まで知っていながら、その息子にやっぱりスッテンテンにされ、Loser's Barで飲むカネすら残らず、涙流しながら怪しげなカップ麺(英国産)すすった」オレと同じ気持ちを味わいやがれ!

11月16日2007/11/17 01:44

 色んな意味で落ち着こう。大ネタが蓄積してきたけど、まだ発表の時期ではない。必要な時まで寝かせておかないと。
 
 本日の話題は、新創刊された「ジャンプSQ」の話題。いやあ、やっと入手できましたよ。かなり大規模に宣伝してたから、「コレなら売れるでしょ」と思っていたけど、まさか売り切れ続出するほどとはね。まずはめでたいとしておきましょ。
 
 伝統だけはあった「月刊ジャンプ」後継に、どんな雑誌を持ってくるのか。正直、期待より不安が大きかった。そりゃあ集英社のやることだ。「大ハズシ」はむしろ考えにくい。けど、「今度はハズせない」などと考えて、余計なテコ入れぶちかまして…って可能性はあった。
 
 結論から言えば、とりあえず合格点。さほど余計なこと考えず、直球勝負してきました。ま、こうでなくては。集英社全体の底力考えたら、余計な小細工はむしろ邪魔でしょ。とりあえずほっとしたってところかな。
 
 作家の顔ぶれを見ると、やはり「週刊ジャンプ崩れ」が多い。これはあえて評価したい。元週刊ジャンプ連載陣の中には、「もう週刊連載はやりそうにないけど、他の雑誌は毛色が違う」って作家が結構いたからねえ。有効活用できる場を作ることに成功したような気がする。
 
 肝心の「作品の傾向」だけど…「少年向け月刊誌」の王道路線ではないかな?月刊連載は週刊連載より話のペースを落とせるので、より「背景世界」をじっくり描きやすい。それを活かした作品群ってのが私の考える「少年向け月刊誌の王道」だ。ガ○ガンもブ○イドも似た方向に突っ走っているからね。月刊ジャンプの場合、ファンタジー路線(コレはコレで王道なんだけど…)に走りすぎてかえって窮屈になっていた気がするけど、こちらはあえて枷をはめずに成功してるんでないかな。
 
 むしろ意外なのは、集英社の得意ネタである「直球のスポーツ系」がないってことか?何かしらありそうだと踏んでいたんだけど…一応スポーツものはあるけど、主人公が女の子って時点で直球じゃなさそうだよな。もっとも、この辺はしばらく読まないと断言できない。その昔少年サンデー増刊に連載してた「ウインドミル」って作品が、主人公女性(ソフトボールだからなあ)で直球スポ根だったからなあ。
 
 ただまあ、私はコレも評価したい。最近のスポーツ系マンガは、必ずしも直球勝負じゃないからなあ。「ウンチクの説明」ってツーシームに逃げる投球が多くて多くて…そりゃあね、「ウンチクを語りまくる」って手法がマンガ表現に多くを付け加えたことは認めるよ。けど、最近はコレに偏りすぎて、ちょっと食傷気味なんだよな。そうじゃねえだろ。スポーツ観戦する際、いろいろ「知って」いると楽しさが増すのは事実だ。けど、大切なのはソコじゃねえだろ。まあ、ウンチクマンガってのはスポーツ物以外にも氾濫しまくっていて、原則的に私はあまり評価しない。ジャンプSQにはとりあえず「ウンチク系」マンガが見当たらないので、高く評価できる。
 
 褒めてばかりだと何なので、難点も紹介しておこうかな。ギャグが弱め。とはいえ、この路線は…良質なストーリーギャグマンガなんて、絶滅危惧種だからなあ。ここが弱いからって雑誌自体の評価は落ちないけど、弱点は弱点。
 
 あと、謎が1つ。藤子不二雄A先生の連載。面白いつまらないを超越した異彩を放っているんですが。ある意味グダグダな作品で、なおかつ思いっきり浮いている。でも、これはこれで面白い。でも、どういう経緯で連載引き受けたんだろ?ちょっと気になるな。
 
 これからこの雑誌がどうなるかだけど…とりあえず、「面白ければ何でもアリ」って路線で行くらしい。そういう呼び込みで同人誌即売会に持ち込み窓口設けているからね。作家の新規開拓は熱心にやるつもりのようだ。さらに、増刊を出して新人作家のウケ具合を試す構想があるらしい。へーえ。コッチの方が興味深いなあ。私は「増刊・別冊」に掲載されてる作品読むの好きだからね。
 
 さて、最終結論。私は次号以降もこの雑誌を買うでしょうか?うーん…月刊誌って立ち読みしにくいんだよな。業を煮やして最近は月刊マガジンも買うようになったし…でも、これを買うと月に月刊誌だけで…うおっ、ちょうど15冊!いくら何でもコレはマズいんじゃねえか?必死に我慢してる雑誌もまだあるってのに(苦笑)。まあ、とりあえず耐えられるかどうか真剣に検討してみます。無駄な努力のような気もするけど。

11月17日2007/11/18 01:41

 ディラントーマスがJCに出走するため来日した。今年のキングジョージと凱旋門賞を勝った、相当な馬である。これは色々語る価値がある…ってことで。
 
 いやもう、とにかく驚いた。招待馬選出は当然としても、まあ招待受諾しない…と思っていたのに。競馬に詳しい人間なら、誰もがそう思っていたんではあるまいか。一昔前ならともかく、今のJCにこれだけの馬が挑戦してくるとはねえ。凱旋門勝馬のJC出走なんて、あのモンジュー以来だ。
 
 何でなかなか来なくなったのか?理由は色々あるんだけど、一番重要なのは「勝てなくなった」からかな。日本馬の実力が上がった結果、時差ボケ・輸送疲れ・慣れない高速馬場という「向こうの馬にとっての悪条件」がある中では勝てなくなった。ま、よく考えてみればこれが「当然」でしょ。この三重苦の辛さは私も良く知っている。日本馬が海外遠征すると、これが日本馬に襲いかかって来るんだから。
 
 それともう1つ重要なのが、「ライバルとなるレースが増えた」である。その昔¥が強かった頃は、「レベルはともかく賞金額は世界一」だった。けど、今では…それに、レース日程もビミョーである。凱旋門賞使った後、余力があるならJCではなくブリーダーズCを使う。さらに余力があるなら、JC…ではなく、香港を使う。輸送やら何やら考えたら、この方が「現実的な」ローテーションだし。
 
 しかもだ。ディラントーマスを管理してるのは、トッチャンボーヤ。英語表記A P O'Brien調教師である。世界的に有名な調教師ではあるけど、難点が1つある。案外欧州以外への遠征経験がないのだ。欧州ローカルな調教師と言っていいかも。世界の競馬の中心地欧州でローカルだからって何が悪いワケではないけど、特殊な事情がない限り日本なんぞに遠征してくるワケがねえ…って調教師である。なのに、ディラントーマスは来日した。
 
 遠征してきた理由は…ブリーダーズCターフの腹いせと思われる。道悪と小回りのせいか、クソ負けぶっこいたからなあ。あの結果じゃ使わない方が良かった…と言いたくなるほど。おまけにBCクラシックでトッチャンボーヤはジョージワシントン(これまたいい馬)を喪うという衝撃があり、よほど腹に据えかねるモノがあったんでは。腹いせにディラントーマスの現役続行を強行し、「デカいレースで鬱憤晴らし」したくなる気持ちはわかる。
 
 海外競馬ファンの私としては、今年のキングジョージ&凱旋門賞勝った馬が来日してくれるのはすごく有り難い。最近は海外の「いい馬」見ようと思ったら、海外行くしかなかったからなあ。しかし、「有り難い」だけで終わらせるほどウブでないのも確か。この馬券買えるかどうかの方がよほど大事だ。当たり前でしょ?「命の次に大事なモノ」乗っけて走ってもらうんだから。
 
 JCに来た外国馬ってのは、「やる気」の有無が大事である。「とりあえず出走してみました」って程度の馬が山ほどいたのは確かだから。それを見抜く手段はいくつかある。まず、来日時期。一般に、早めに到着してじっくり日本で調整してる馬はやる気がある。もちろん調教時計も重要。ビシビシ調教して速い時計出せるように調整するのがフツーなんだけど、中には「回ってくればそれで良し」って考えているんじゃ…ってくらい、調教が軽い馬もいるからねえ。
 
 それと、最近はもっと手っ取り早い見分け方がある。香港への登録だ。JCを叩き台にして狙いは香港…って馬がいるのは確かだから。JCこそ本番!と気張った馬ってのは原居民様ぐらい(笑)。賞金もレースの格も似たようなモノで、「地元の馬」が弱いのはどちらかを考えれば、そうなるのは当然のことでしょ。だからこそ「JCを何とかしないと」って話題が盛り上がったりするのだ。あくまで私の周囲だけかも知れないけど。
 
 この図式で見るとディラントーマスは…来日時期は水準。特にやる気があるようには見えない。けど…どうもアイルランド(愛国)から持ってきたようなんだよな。ってことは短期間で愛国~米国~愛国~日本、って移動したってことになる。これじゃあ「来日を早める」のは無理でしょ。むしろ、「もう来日したのか」と言って良いような。
 
 調教は…現時点ではわからない。来たばかりだからねえ。レース間隔が詰まり気味で移動も大変だったから、速い時計出すのは直前だけかも…って気がするけど。とりあえず、現時点では何とも言えないとしておく。
 
 問題は香港への登録。とりあえず、招待はされている。出走意欲があるのかどうかは…現時点ではよくわからん。香港ジョッキークラブのサイトは親切設計で、かなりの情報が入手できる。けど、まだディラントーマスが出走するつもりなのかどうかは確認できない。JCまでにはわかると思うけど…
 
 ここで、現時点での私なりの結論を出そう。「わからない」だ。平凡な答えだって?そうじゃない。色々フツーの人間が考えないことを考慮した結果がコレなのだ。本当によくわからん。そもそも何でこの馬は来日したんだ?そこからして心底よくわからん。
 
 ブリーダーズC負けて腹が立った。これはわかる。腹いせするため現役続行を決めた。これもわかる…と言いたいところだけど、トッチャンボーヤの思考回路にこんな感情あったのか?BCターフをクソ負けなんて、初めてじゃないでしょが。どこか壊れたんじゃ、って疑惑がある。さらにだ。その腹いせにJCを選ぶ理由がよくわからん。
 
 ディラントーマスの父はデインヒル。大種牡馬だ。欧州限定に近いサドラーズウェルズと違い、一応日本でも実績はある。日本の馬場はこなすんじゃないかと思われる。でも、正直「馬によってはこなす」程度かな。
 
 でも、香港は違う。あそこはデインヒル天国である。そりゃあ生産馬のほとんどが南半球豪州産だから、デインヒルの血が目立つだけかもしれない。シャトルやってる大種牡馬なんてそういないわけで。でも、日本ほど馬場硬くないことを考慮すると、「デインヒル産駒向けの馬場」と言っても大きな間違いではなさそうな。
 
 おまけに、香港には日本馬がいない。香港にも香港馬がいるけど、ディラントーマスが出走するであろう2000~2400の距離では、「ドッチがヤバいか」となると…ヴェンジャンスオブレイン・ヴィヴァパタカといった連中が弱いとは思わないけど、日本馬の層の厚さを考えたら、「勝ちやすい」のはどちらか、いちいち言うまでもない。
 
 じゃあ、日本で一叩きして香港狙いなのか?これは悪くない考えだ。ブリーダーズC使っていなければ。欧州馬ってのは、とにかく間隔開けて馬を使うことを好む。「本番前に一叩き」ってこともやるけど、どちらかと言えば例外だ。たとえば凱旋門賞からJC直行なら、その後中1週で香港狙いも悪くない。しかし、凱旋門賞勝って、BCを本気で勝ちに行って、さらにJC叩いて香港狙い…これはいくら何でもローテーションキツいでしょ。
 
 私が調教師だったとしたら、間違いなくJC蹴って香港へ行く。賞金も格も似たり寄ったり。そのくせ相手関係が楽で、馬場適性も高そうだ。さらに、ローテーションが楽ときてる。なのに、JCを使う。その真意がわからん。強いて言うなら日本はパートⅠ国の仲間入りをしたので、一応JCの方が香港カップ・ヴァーズより格上だってことぐらい。けど、そこまで強くこだわるほどとは…
 
 そこで私が出した結論はこうだ。トッチャンボーヤは完全にブッ壊れたか、最初から(極東遠征に関しては)壊れている。とは言ってもドコがどの程度壊れているのか見当も付かない以上、ディラントーマスの仕上げをどうするつもりかなんてわからない、わかるはずがない。普段から馬券でお付き合いしている松山調教師なら、「ぶち切れた場合どうなさるおつもりなのか」察することは出来るかも知れないけど、ブチ壊れたトッチャンボーヤのことなんて、わかるワケがねえ。壊れてなくてもよくわからんのに(笑)。
 
 妄想を働かせるとだなあ。トッチャンボーヤのアタマの中にある世界地図は、古代ギリシア時代のモノと大差ないような。きっと大西洋より西には「世界の果て」があって、インドから東は何もないんだよ。トッチャンボーヤにとって米国とか日本とか香港なんて、天国とか火星と同じようなレベルなのでは。きっと「ジャパンは香港の一部で、トーキョーってのはホンコンの首都だ」とか断言してるに違いない。その程度の世界観で、何か困るような調教師じゃないんだし。
 
 そうでなければつじつまが…いや、もう1つあったな。モンジューに脅迫されたって可能性が(笑)。「香港で楽しようなんて、認めない。それだったら仕事しない」とか言われたか。いくらトッチャンボーヤでも、モンジューには逆らえなそうだからなあ。だとすると、モンジューの真意がどこにあるのか読まないと。ライバルに「日本でも負けて苦労しやがれ」と思っているんならともかく、「『凱旋門賞とBC使って出がらしの馬なんて買えるかぁ!』などとヌカすに違いない、F男とかいう日本のクソ野郎にクールモアの底力を見せろ」って指令だったら…うーん、ありそうだ。なにせモンジューだもんな。ついでに、将来ライバルになりそうなディラントーマスを日本に追い払うチャンスだし。
 
 正直言おう。私はモンジューが大嫌いで、それを持っているクールモアも嫌いで、その手先であるトッチャンボーヤも好きじゃない。けど、実力は認めている。それだけに、ディラントーマスの扱いをどうしていいのやら…とりあえず、香港に行くつもりがあるのかどうかはチェックしないと。フツーに考えたら行かないはずだけど、それを言ったら日本に来ること自体が間違いだからな…なんか、とてつもない陰謀があるような気がして仕方がない。しかも、そのターゲットはオレかも…なんか逃げ出したい気もするけど、相手がJCだとそうも行かない。阿呆な悩みだけど、こういう悩みがあるからこそ楽しいんじゃないか。いやあ、ワクワクしますねえ。JCは好きなレースだけど、今年は特に楽しいですね!
 
 しかし…ホントにモンジューの陰謀だったらどうしよう…アイツ、オレのこと心底嫌いだったからなあ。しかも、間違いなくターフに魔神がいるし…嵐だ、嵐の予感がする。何だかよくわからないけど、とてつもないことが起きるような気がする…