6月25日 ― 2007/06/26 02:09
宝塚記念を、私なりの視点で回顧。多分、誰もついて行けない領域の話になるんじゃないかな。覚悟の上でお願いします(笑)。
こう書くと、「ヴェンジャンスオブレインとヴィヴァパタカが出ていたら…」って話題になると思う人がいるかも。ま、それもちょっとは言いたい(苦笑)。「秋は凱旋門賞だ!」という馬2頭(ウオッカとメイショウサムソン)を負かしておきながら、「今後?夏休みとって、秋天~香港」とヌカすあたり、アドマイヤムーン陣営はよっぽど香港でリベンジしたいようだ。他に適切なレースが見当たらないだけとは思うけど。その心意気や良しとしておこう。
これ以外で「誰もついて行けない話題」って何か?ウオッカの敗戦である。そんなの誰でも語っているって?まあ、ウオッカの敗戦そのものはね。気の早い筋は凱旋門賞に向けてどうこう…って話題も絡めているかも。違うんだよ。私が語るのはソコじゃねえ。結論から言おう。「やはり、ウオッカではキングジョージは勝てない」である。
キングジョージが行われるのは、来月末。馬にとっての1ヶ月は長いので、成長も考えられる。けど、宝塚記念ごとき(あの豪華メンバーであっても)で8着に負けてるようじゃあ、やはりキングジョージ制覇は難しいのでは。最近色んな意味で皆の感覚がマヒしているような気がするけど、これこそがごくごく当たり前の結論ではある。
もちろん、単純な比較は意味がない。ウオッカにとって宝塚記念は「ついで」であり、大目標ではなかった。まさか「ピークは宝塚記念」って状態でダービー挑むほど馬鹿な陣営じゃないだろうし。そう考えれば、ダービーの次の目標を凱旋門賞にしたのは、間違いではないと思う。レース間隔を考えれば、日本ダービーも宝塚記念(またはキングジョージ)もピークってのは無茶だ。
し・か・し。私は来年の3歳馬に「キングジョージ制覇」なる野望を期待している。いや別に3歳馬じゃなくてもいいんだけど、とりあえず今年のPOGでは「キングジョージで勝負できる馬」なる観点を中心に馬を選んだ。別に全馬そうだとは言ってないけどね。ホームラン狙いどころか、「場外に飛び出してもまだ足りない」ってなくらい無茶振りだ。
ということは、牝馬にしてダービー制覇という偉業を成し遂げたウオッカより、確実に強い馬を探そうとしてるわけだ…改めて自分のアホさ加減がよくわかる。私が抱いた「遠大なる野望」なんて腐るほどあるけど、これが一番「達成不能な夢」かもしれない。ま、別にいいんだけどさ。
ただ…キングジョージってのは、3歳馬有利な斤量とされている。同じ斤量のガチ勝負なら古馬が強いけど、諸般の事情から斤量差がある。とりあえずキングジョージでは、どっちかと言えば3歳馬の方が有利とされているのだ。だから…キングジョージを勝ちたいと思ったら、3歳馬で挑むってのは意味がある。発想自体無茶苦茶ってワケではないのだ。
では、どうしろと?あくまで私の意見だけど、日本ダービーを制覇すべく、「ダービーに合わせた馬作り」をしたんじゃ駄目だ。ダービーは単なる通過点。それでいながらちゃんとダービーを勝ち、宝塚記念なんぞ放置してアスコットに挑む。これでしょ。これしかない。
自分がいかに馬鹿なこと書いているのかは、ちゃんと自覚している。日本ダービーだよ?ドコをどう考えてもメンバーは充実するし、大半はピークを持ってくる。そこを余裕残しで挑めって?日本ダービー~キングジョージってローテーションを実行に移しやがったエアシャカールの森調教師でさえ、そこまでのことはできなかったと思っているんですが…それだけがエアシャカールがアスコットで負けた理由とは言わないけどさあ。
でも、でもでも。そうしなきゃキングジョージなんて勝てない気がする。ましてや「モンジュー一族」が迎撃してくるのなら。最近は「海外で活躍する日本馬」が当たり前になってきてるから、みんな都合良く忘れているかも知れない。けど、本来キングジョージを勝つってのは、「そーゆーこと」でしょ。無理・無茶なんて言葉じゃ語りきれない厳しさ。それを乗り越えた末にしか掴めない、至上の栄光…誰が何と言おうと、それがキングジョージだと思う。
この発想に立つと、単に「馬が強い」ってだけじゃ、キングジョージは勝てない。繰り返しになるけど、ダービーを余裕残しで挑まなくてはいけない。そんなアホなことする調教師がいるかぁ?ま、いるとすれば「アスコット熱」感染患者だな。エアシャカールのことを忘れたとは言わせないぞ森調教師。「ダービー勝ってキングジョージだ!」と吼えた橋口調教師。この辺でしょ。もはや正気の領域ではない。「消耗が気になるから」と皐月賞蹴飛ばし、「予定の」休み明けぶっつけでダービー出走して勝ち、商売が気になるJRAの要請を無視して宝塚記念を回避。これぐらいのアホをやらかしてくれないと。
ウオッカは弱い馬ではない。牝馬だってコトを無視しても相当なレベルだと思う。けど、キングジョージ勝つには、あれでもまだ陣営の狂気が足らない。「牝馬のクセにダービーへ挑戦する」って非常識を実行して結果を出した陣営だけど、それでもまだ足らないモノがあるのだ。その点、「ダービー勝ったら凱旋門賞でディープインパクトの敵討ち」などと大言壮語したフサイチのオヤジも同じ穴のムジナ。「キングジョージ勝ちたい病」ってのは、その上を行かなければならないのだ。まさに「誰もついて行けない」領域ではないかな。
ちなみに、POGではキングジョージは「対象外」である。当たり前だ。そーゆー問題じゃないんだよ。たとえ対象期間を過ぎても、PO馬はPO馬。キングジョージへ挑戦してくれれば、これに勝る幸せはない。そんでもって、私も応援のため万難を排してアスコットまで飛んでいき、やっぱり使っちゃイケナイ金まで突っ込むと。「3歳にしてキングジョージにガチ勝負」なんて狂気を実行に移す陣営の狂気を考えたら、これぐらい常識の範囲でないかい?(笑)。
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