5月17日2011/05/18 01:01

 POGの馬選びに加え、ゲームマーケットのカタログ吟味(入手できました)も行う必要があり、精神的余裕なんぞカケラもない。そんな中、私にとっては嬉しいビッグニュースが飛び込んできました。
 
 現時点では某スポーツ新聞によると…って話なんだけど、月末の日本ダービー(東京優駿)に、天才デットーリが騎乗するんだとか。騎乗馬はドバイの殿下が所有する日本馬デボネア。皐月賞4着で出走権があるので、天才を乗せるんだそうな。
 
 私は「年に1度は天才の騎乗を観たい」と公言している。海外の大レースに出掛ける理由の1つがコレだ。天才がゴドルフィンブルーの勝負服で宙を舞う姿は、何度観ても美しい。魔神ペリエとは別の意味で、「アレは人の形をした何か別のモノ。多分天使か何か。」だと信じている。その天才が久々に来日してくれるのだ。コレは素直に嬉しい。
 
 何故天才が来日してくれるのか?そりゃあ言うまでもなく、殿下の指令でしょ。日本ダービーを獲ってこいと。そのために「切り札」投入したってワケだ。皐月賞でデボネアの鞍上だった佐藤哲三騎手は少し可哀想だけれど、これは仕方ないんじゃないかなあ。「人間を超越した何か」と「人間」じゃあね。哲三が信用できないんじゃない、天才が凄すぎるのだ。
 
 正直言って、昨日の時点までのデボネアはダービーの有力馬とは言い難かった。皐月賞4着で出走権獲得したけれど、重賞未勝利。ダービー勝つには、ワンパンチ足らない…そんな存在だったと思う。そこにワンパンチ加わってしまいましたとさ。すげーなおい。何て大人げない(苦笑)。
 
 確かに、私は「デボネアに天才騎乗」を予測していた。皐月賞後に複数の競馬友達の前で「殿下が来日して、安城は天才」なるヨタ話を飛ばしている。けど、本当に天才乗せるとは。普通この時期は他の国でも大きめのレースがあり、ソッチが忙しいので外国人騎手は来日しない。日本ダービー勝った外国人騎手はデムーロだけ…ってのが、それを象徴している。にもかかわらず、天才来日ですか。この週のためだけに短期免許取得ですか。日本人の常識的感覚だと「ソコまでするか」だな。
 
 そりゃあね、私が殿下の立場だったら、天才に「日本ダービー獲ってこい」って言う。こーゆーコトに大人げなんて出してどーすんだ。「五月賞勝ったような有力馬ならともかく、4着馬程度に…」などとは考えない。ワンパンチ足らない馬なら、ワンパンチ加える。何の手も打たず負けて「仕方ないよね」とヘラヘラしているくらいなら、「最強の切り札」使って負けて本気で悔しがる。それが勝負事の醍醐味だと本気で思うから。
 
 やはりドバイの殿下は凄いと思う。王族だからではなく、大金持ちだからでもなく、「1人の漢」としてスゴいと思うなあ。しかも、何と言うか…私と趣味が似ているんだよね。好きな馬のタイプとか、味覚とか(笑)。馬に関しては、「殿下がイイと思ったならば、オレの目で見てもイイと思うに決まっている」とまで断言している。友人知人でさえココまで「趣味が合う」と信用している方はそういない。
 
 しかし…しか~し!口惜しいことに、私はデボネアのペーパーオーナーではない!いやまあ、指名するつもりはあったんだけど、「低い順位でも獲れるだろ」とリストの順位下げたら、他の方に獲られた…ある意味痛恨の一撃。「殿下の馬がダービーの出走権獲得したなら、天才騎乗のオマケ付き」だとわかっていたなら、もっと警戒したのに!くそう、やられた…「オレの馬」に天才が乗ってくれるなんて、すっごくうらやましいぜ!
 
 つーわけで、本日はPOGの馬選びが進んだとは…元々獲る気満々だった「殿下の馬」ばかり見ちゃったからなあ。どれが「来年の天才騎乗馬」なんだろ…取材しにくそうなのはわかるけど、競馬記者・ライターなんて山ほどいるんだから、それぐらい取材しようって奴はいないのか。自分で選びたくても、写真載ってる馬は一握りだし…
 
 天才と言えども常勝ってホドじゃないから、ダービー勝てるのかと聞かれると「わかんない」としか言いようがない。けれど、これだけは確実に言える。私は、私個人は、「天才が乗っている馬の馬券買って的中すると、凄く嬉しい」のだ。つーわけで、私のダービー馬券は早くも決まりました。当たる外れるって問題じゃないんだよ。

5月13日2011/05/14 02:50

 笑えるミス発見。山野浩一氏、及びPOG資料「黒本」で、氏に取材しに行った競馬王編集部の記者さん。血統論の基本中の基本を間違えています。アドマイヤムーン産駒に「サンデーサイレンスの4×4」というインブリードを持つ産駒は絶対登場しません。アドマイヤムーンの母マイケイティーズの父(人間で言えばひいじいちゃん)がサンデーサイレンスなので、必ず片方が×3になります。喫茶店で読んでいて危うく吹き出しそうになりました。
 
 あと、赤本の水上学氏。アドマイヤムーンは「サンデー系牝馬とは付けられない」と書くのはいかがなものかと。走る走らないはともかく、母の父がサンデーとかバブルガムフェローって馬が、赤本の中に堂々と掲載されています。
 
 つーわけで、POG資料吟味に神経使いまくっているので、本日はコレまで。今年は「コレだ!」って馬が決めにくい…ブツブツブツ…

5月10日2011/05/11 00:11

 USB接続のヘッドフォンアンプを増設したところ、確かに音が少し良くなった。なんつーか、今までボンヤリしていた音がキチンと聞き分けられるようになったような感じかな。やっぱり音はカネかけると良くなるなあ。湯水のごとくカネ突っ込む気持ちはわかる。ただ、そんなシステムで何聴いているのかは聞かないで(苦笑)。
 
 今年もPOG資料が出回る季節がやってきた。本当ならばネット情報を頼るべきじゃないかって気はするんだけど、根がアナログな私は紙資料を重視している。まあ他にも紙を尊ぶ理由はあるんだけど。私は、こういう資料は「並べて比較してこそ味が出る」と思っているので、片っ端から買い漁ることになる。ある意味忙しい季節だ。
 
 そんなわけで本屋へぶらっと立ち寄り、競馬関連コーナーに突撃したところ、「POG48 誰も教えてくれなかった完全戦略」(メタモル出版)なる、ヘンな本を見つけた。こういう「ネタになりそうな本」は読まないとね。つーわけで、おそらく「全く役に立たない」本を買ってしまいました。
 
 ここで「全く役に立たない」と書いたのは、本そのものの価値がゼロだからではない。読む奴が読めば役に立つと思う。けど…下手とは言え昔々からPOGやってきた人間にとって、この手の戦略は「だからどーした」レベルの羅列でしかない。「実戦」で何度痛い目にあって学習させられたと思っているんだ。しかも、相手の1人は「POG業界じゃ知られた人」だしなあ。
 
 正直に言おう。この本に書かれていることのうち、明らかに「牧場関係者への取材」だと思われる部分を除いた「純粋な戦略論部分」については、私が参加しているPOGサークル(なのか?)の「総力」を結集できれば(諸般の事情により出来るわけがない。「プロに出しても恥ずかしくない原稿料」用意できるのならともかく)、同程度のモノを書くことが出来る。つーか、POGを10年以上やってそれぐらいのことができなきゃ、「学習能力が低い」としか言いようがない。初心者用と銘打っている本だから、それでも価値はある。あるけれど…
 
 そう考えると、半分冗談で「POG戦略本」を同人で作り、即売会で売ったら面白そうだって気がしなくもない。私の語る戦略は基本クソだろうけど(苦笑)。まあアマチュアの作る本なので、文章力については「聞くな」ってレベルになっちゃうと思うけど、ソレを言ったら文章勝負の同人誌(山ほどある)の大半が…
 
 ただまあ、この構想には弱点がある。コミケに行く競馬ファンって、ごくわずかなんだよね。POGやるほどコアな競馬ファンで、なおかつコミケに行くような奴は…年末のビッグレースである有馬記念や東京大賞典に「恥ずかしい紙袋」持って参加している奴はごくごくわずか(私がその1人なのは否定しない)だからして。
 
 つーわけで、また同人誌なんぞ作りたくなってきたんだけど…いやまあ、色々キビシーよね。とはいえ、飲んだ際にこの話で盛り上がったりしたら、勢いで何かしら作っちゃうかも。「他に誰もやらないのなら、オレがやる」って思考をするのが私だし。
 
 とりあえず、この場では「そーゆーのも面白そうだよね」って話に留めておく。後は私の気力と財力と体力。競馬は大事な趣味だけど、それだけに集中しきれないのが私の弱点だからして。ただまあ、「いつか同人誌作りたいよねえ…」って野望を捨てたつもりはないので、来年の今頃(GWのコミティアが目標?別の即売会でもいいな)、ひょっとしたらひょっとするかもしれない。とりあえずは生暖かく見守っていただければと。
 
 しかしだねえ。こういう「書斎派」のPOG本って、需要あるのか?私は「今じゃその価値はなくなった」と判断していたんだけど。この本の売れ行きは結構気になるなあ。ま、売れたかどうかは来年も似たような本が出るかどうかである程度の見当が付くから、それを見守りたいところだな。気が長い?そういう「無駄に長い戦略」を考えて実行するのが、私の駄目なところでしょ(苦笑)。

3月28日2011/03/29 01:02

 ヴィクトワールピサの勝利がスポーツ新聞で報じられるのは、本日。それを眺めてニヤニヤしていたら、悩ましいコトが発覚しました。この馬の次走、香港のQE2世Cだって…
 
 私の予想では、この馬はドバイの後宝塚記念まで休み、その後凱旋門賞へ向けて前哨戦を使う…ってローテーションになっていた。フツーに考えれば、ありがちなローテーションだったと思う。でも、角居調教師は香港を使うんだとか。どーしましょ。
 
 ドバイワールドカップを勝った馬が、香港を使う。距離適性を考えれば悪くはない。ヴィクトワールピサは「2400だとちと長い」って雰囲気の馬だから、淀3200の春天は使いにくそうだ。だから、香港の適鞍を使うって選択肢は理に適っている。でも、大人げない気がするのは気のせいか。
 
 これはアレか?いくらドバイワールドカップとはいえ、単勝配当23倍という評価しか付けなかった香港人に「それがどれだけ愚かな行為だったか、目の前で走りを見せて思い知らせてやる」ためか?それとも香港の観光協会から「このままだとGWを利用して香港に来る日本人観光客が激減しちゃう」ってんで拝み倒されたのか?いずれにせよ私に仕掛けられた陰謀じゃねえかって気がするんですけど(笑)。
 
 誰が何と言おうと、沙田競馬場は「私のナワバリ」だ。ここより多く行ったことのある競馬場って、府中・中山・大井・福島だけ。そんな地に「オレの馬」が出走する以上、観に行くのが当たり前…って声が聞こえる。去年12月に行ったばかり?だからどうした。
 
 しかし、言うまでもなく香港行きはそれなりにカネがかかる。ハッキリ言って、今回香港行っちゃったら、凱旋門賞行きは相当難しい。「ここは自重してロンシャンだ!」って声も聞こえる。ついでに言えば、「万が一『キングジョージ行く』って言い出したらどうする!」って声も聞こえるなあ。
 
 沙田に行って大勝負して、英国or仏国行きの旅費を稼ぐ…って手段もあることはある。けど、ドコをどう考えても無茶苦茶人気になるぞ?香港人は現実的で変わり身が早いから、中国の敵「日本鬼子」の管理馬だからって平然と1番人気に祭り上げるだろう。だいたいだなあ。去年皐月賞を勝ち、ダービー&JC3着、おまけに有馬記念勝った馬が今年中山記念~ドバイじゃなくて産経大阪杯を連勝して香港に来たら、多分1番人気にされる。地元勢はスプリンター中心で、2000だと強い日本馬相手はちと苦しい…ってのが「現地民の偽らざる本音」だろうし。他の遠征馬次第って話はあるけれど、去年の香港カップ勝ったスノーフェアリーがドバイで軽く故障して春全休っぽい以上、他に何がいる。デューティーフリー勝ったプレスヴィスでも相当怪しい。
 
 ましてや、産経大阪杯じゃなくてドバイワールドカップ勝って香港に来るのだ。人気面で太刀打ちしようと思ったら、真面目に先着歴のあるエイシンフラッシュ・ローズキングダム・ブエナビスタでも持ってくるしかない。でも、コイツら揃いも揃って今年はつまづいているしなあ。フツーなら「オールウェザーなら強くても、香港の芝なら…」って話が出そうなモノだけど、日本の芝であの戦績の馬だ。「香港で1番人気にならない理由」が何1つ見あたらない。強いて死角を探すなら「鞍上(どう考えてもデムーロ)の沙田経験の少なさ」だけど、そこまでトリッキーなコースじゃないので、「スローペースなら先行、ハイペースなら控える」って競馬が出来る馬にこなせないとは…ハッキリ言って、2倍切っても不思議はないと思う。これじゃツッコんでも儲からないんですけど。
 
 正直、今のところ「ここは自重すべし」って考えに傾いてはいる。けど…ああ、香港行きたい。前回「貯金した」リベンジがしたい。関帝廟にヴィクトワールピサの凱旋門賞制覇を祈り、ついでに点心食いたい(笑)。どーすりゃいいんだ。しかも、QE2世Cって5/1。ドコをどう考えても「すぐ決断しないと申し込み間に合わない」タイミングじゃねえか!まいった。流石に参った。
 
 つーわけで、今週いっぱいぐらいは「色々思い悩む」んじゃないかと。ああもう、どーゆーことだ!聞いてねーぞ!私が最終的にどんな決断下すにしろ、ここまで心悩ませてくれた以上は、欧州の大レース勝つぐらいのことはしろ!

3月26日2011/03/27 05:24

 本日は、毎年恒例?「ドバイワールドカップを香港ジョッキークラブのサイトで見学する」日。つーわけで、実況調にお届けします。
 
 今年香港で馬券売っているのは、現地3Rのゴドルフィンマイル以降全て。JRAじゃゴドルフィンマイルの枠順は発表しなかったのに。香港馬が全くいないUAEダービーも売っているってのは、やっぱりスゴい。いつも言っていることだけど、JRAはこの辺から何とかすべきだと思うな。
 
 現時点の人気。ゴドルフィンマイルは天才騎乗のスカイサーファーが人気。他をやや引き離している。UAEダービーはスミヨン騎乗のマーブーバ。豪州産の南ア所属。やはり南半球の馬が強いってことだろうな。まあ、そう考えるのがフツー。ゴールデンシャヒーンはシンガポールのロケットマン。香港スプリントの走りっぷりを考えれば、当然かな。鞍上はコーツィー。デューティーフリーは香港馬ビューティーフラッシュが人気。ただ、絶対的な人気じゃない。「地元贔屓」か?シーマクラシックは単勝ではリワイルディングだけど、複勝ではレッドウッドが人気。やはり香港ヴァーズ2着を評価したのか。ワールドカップは順当にトワイスオーバーが人気。ブエナビスタがそれに続く。ヴィクトワールピサは15倍…危ない、香港にいたら残りの人生まで突っ込むところだった(苦笑)。単勝はともかく、複勝でも4.3倍つくのはオイシイ気がするなあ。
 
 ゴドルフィンマイルの結果が出た。人気のスカイサーファーが順当勝ち。映像はまだ無いけど、おそらくは天才が宙に舞ったはず。くそー、アレを見られるとは、それだけで遠征する価値あるよなあ…
 
 なお、その前のアル・クォズスプリントを制したのは、南アのジェイジェイザジェットプレーン。香港スプリント制覇は伊達じゃないってコトか。
 
 UAEダービーの結果も出た。直前?で1番人気になったクワーラーが僅差で勝利、2着マスターオブハウンズ、3着がマーブーバ。日本のレーザーバレットは4着以内には入っていない。映像も見たけど、ドコにいるのかよくわからん(苦笑)。後でゆっくり見ます。
 
 言うまでもないけれど、この結果&映像は本家の公式サイトよりも早く入手できました。やっぱり馬券(お金)が絡むと色々違うなあ。そういう「目が血走った人間」と「見た目ノホホンとした馬」の対比が、競馬の魅力だと思うな。
 
 公式サイトで確認したところ、レーザーバレット9着だってさ。やはりちょっと無理筋だったかな…などと思っているうちに、ゴールデンシャヒーンの暫定的な結果が!仕事早いぜ。勝ったのはやはりロケットマン。キャ~!コーツィー素敵!私が現地に行っていたら、「ドコの人間だよ」って勢いで手を振っていたでしょ。でも、香港での単勝は1.7倍。儲からないよコレじゃ。
 
 ゴールデンシャヒーンの映像より先にデューティーフリーの結果が。勝ったのはプレスヴィス。2着リバージェット、3着ウィグモアホールらしい。香港馬ビューティーフラッシュは飛んだようだ。でも、結構人気サイドでの決着。こういう馬券を拾えれば「オイシイ」って奴じゃないかな。
 
 日本馬ルーラーシップが出ているシーマクラシック、しかし、勝ったのは人気のリワイルディング。天才本日の2勝目。2着がレッドウッドで3着カルヴァドスブルーズの模様。ちなみに、ルーラーシップは最終的に2番人気になったようだ。しかも、「人気上昇」マーク付きで。一体何があった。それで6着(公式サイト情報)とは…なさけない!
 
 ドバイワールドカップの結果が出ました。映像も見ました。真夜中だってのに携帯に連絡が来たので、その間筆を止めてました。すいません。だって…そりゃ連絡来るだろ!アレは「オレの馬」なんだから!勝ったのはヴィクトワールピサ。ああ、何でオレは日本にいる!ドバイか、せめて香港にいなくちゃ駄目だろ!香港での単勝は最終的に23.05倍。日本でこの馬にこんなオッズがつくなんて考えられない。2着も日本馬トランセンド。「ポリトラックの時計がイイから、実は期待が持てた」とのコメントが連絡先から。馬連は271.2倍。そりゃあ万馬券だわな。3着モンテロッソも人気薄だったので、3連複は1,295.8倍、3連単に至っては10,287.2倍!何かの間違いでコレを100円持っていたら、百万円オーバーですよ。日本人なら「日本馬3頭を1・2着固定にして、3着総流し」って馬券(72点買い)を買えるんじゃ?
 
 中山記念では後方からの競馬だったので、今回はどーするんだ?と思ったら、先行策を選んだようだ。出遅れたくせに、向こう正面の時点で逃げたトランセンドに並びかけていった。2頭並んで最終コーナーを曲がり、直線入り口付近で2頭が他を少し引き離す。そのまま直線をひたすら粘り抜き、トランセンドを半馬身交わしてゴール…日本馬悲願のドバイワールドカップ制覇である。世にGⅠと格付けされたレースは多数あるけれど、「勝てば世界一と胸を張って名乗れるレース」となるとそう多くはない。そのうちの1つであるドバイワールドカップを、ついに日本馬が制しましたよ!しかも、前期のPOGで私が指名した馬が!
 
 私が競馬を始めた頃、日本馬は海外に行っても勝てないのが当たり前だった。それから時は流れ、ついに日本馬が「世界一」ですよ。感無量。海外で勝つ日本馬なんて何度も見ているけれど、それでも今回は特別ですよ。おめでとう。ありがとう。ああもう言葉が見つからない。強いて言うならコレだ。「ああ、何でオレはこんなところにいるんだぁぁ!」
 
 しかし、香港の人間はこの結果見て悶絶しているんだろうな。香港馬はイマイチな結果だったし、ワールドカップは「何じゃそりゃあ!」レベルの大波乱。まあ、その気持ちはわかる。私も過去何度も「悶絶」してきたわけで。特にトランセンドに関して言えば、日本人でさえ知らない奴が多かった「ポリトラックの調教時計は速い」って情報を知っていたわけないから、同情したくなるな。ただ、ヴィクトワールピサに関しては、「知らない」とは言わせない。JCの馬券は売っていたはずだし、有馬記念の結果だって知らないワケはないんだから。単勝23倍はいくら何でもナメすぎでしょ。英国辺りのブックメーカーの情報に騙されたんだな。
 
 今年の総括をすると、なんかやたらと「私が知っている馬」が活躍した気がする。ジェイジェイザジェットプレーンにロケットマンがそうだし、プレスヴィスも知っている馬。勝てなかったけれどレッドウッド(香港ヴァーズで遭遇)も2着と健闘。トドメにヴィクトワールピサですよ。そういう年だったのかね?やっぱり行くべきだった気が…でも、彼の地には魔神がいる(アラブ限定のカハイラクラシックを勝っていやがる)ので、私が行っていたら「意味不明な化学反応」起こして違う結果になっちゃったかも。
 
 とにもかくにも、ついに日本馬がドバイワールドカップ制覇ですよ。嬉しいね。このところ落ち込み気味だったけれど、これでまた頑張れるような気がするな。有り難うヴィクトワールピサ!今回はオチ無し!

2月27日2011/02/28 00:39

 ヴィクトワールピサ、やっぱ強いなあ。流石だ。元ペーパーオーナーとしては、とても嬉しいよ。つーわけで、本日はこの馬の話題。
 
 色々悩んだんだけど、中山記念は観に行くことにした。馬券のことだけ考えれば別の選択肢もあったんだけど、やっぱりナマでこの馬の走りを観ておきたくて。
 
 レースは…なんつーか、モノが違う。あの条件であのメンバー相手なら、マトモに走ったら負けないって感じ。道中は後方に位置していながら、自力でまくっていって最後押し切っちゃうんだもの。しかも中山4コーナーを外々ブン回して。「久々の1800だから戸惑う」なんて不安を述べた奴もいたけれど、元々この辺の距離がベストっぽい馬だからなあ。
 
 とはいえ、私は「この馬が勝ちそうだから」観に行ったワケではない。ドバイに行けない代わりとして…ってワケでもない。そういう面もあるにはあったけれど、もっと大事な用事があったんだよ。それは、「無事に帰ってきますように」ってお祈りしてくるためだ。
 
 私のようにちょっと古くから競馬やっている人間にとっては、ドバイワールドカップ挑戦と聞くと、少し心が痛くなる。ホクトベガが散ったレースだからね。あれから時が流れ、コースもずいぶん変わった…どころか、今は別の競馬場でレースやるんだとわかっていても、やっぱり「大丈夫か?」って気分にさせられちゃう。こればっかりは理屈じゃないからなあ。
 
 つーわけで、中山のパドック脇にある馬頭観音に、「どうかこの馬が無事でありますように」とお祈りしてきました。ヴィクトワールピサ自身にも心の中で「無事帰ってこい」と声を掛けておいたので、まあ大丈夫じゃないかと。本当ならば現地で無事を祈りたいんだけど、こればっかりはね…そもそも、私ごときが祈ったところで何がどうなるワケじゃないってのはあるんだけど、それでも「やることやったから、大丈夫」って思い込みが欲しかったんだな。
 
 ヴィクトワールピサは、ドバイで通用するか?う~ん…よくわからん(苦笑)。一応、この馬は「2000ぐらいが一番強くて、ダートもこなす」と思ってはいる。この馬をPOで指名する際、「そういう馬じゃないかな」って理由で指名しているので。強いて言うならピークを過ぎていないか気になるけれど、今日の走りを観る限りでは、成長が止まったって感じは受けなかった。
 
 それでも、強気になれるようなレースじゃない。ダートこなせるってのは、あくまで血統だけ見た評価に過ぎないからなあ。戸惑ってクソ負けしても不思議ではない。だいたいだなあ、血統面だけ見て「芝も大丈夫」「ダートも大丈夫」なんてのは、2歳戦くらいならともかく、古馬になってからだとまるでアテにならん。血統面だけ見たら「芝もそれなりに」と思っていたフリオーソが、先週「ボク芝は嫌いです」とばかりに先行できなかったトコロを見せられているし…ブツブツ…
 
 相手関係だって強い。ブエナビスタもいるし、スノーフェアリーもいるみたいだからなあ。特にスノーフェアリーは脅威だね。この馬も「ダートというかオールウェザーはどうよ」って話はあるけれど、末の切れ味だけ考えたら、ブエナビスタ以上かも知れない馬だからなあ。この2頭にはアッサリ差しきられても文句は言えない。他も強いし。ブックメーカーがヴィクトワールピサに高い評価を付けなかったのもわかる。
 
 ただまあ、もし私が馬券買うのであれば、ヴィクトワールピサから買う。そーゆーものだ。私の小賢しい予想なんかより、よっぽどこの馬の方が信用できる。ドバイは無理でも、せめて香港へ行って馬券買いたい…あんまり人気にならないだろうから、勝てばオイシイ思いが出来そうなんだけどなあ。やはりここは「合法的に香港の馬券を日本で買う方法」を開発するしか!
 
 ヴィクトワールピサの次走は、ドバイと決まっている。その次はどこだろう?有力なのは宝塚記念かな。ただ、そいつをスキップしてキングジョージ使い、秋は凱旋門賞狙い…なんて可能性もあることはある。角居調教師は「凱旋門賞患者」だからキングジョージは無視すると思うけど、ドバイで勝っちゃったら何言い出すかわかったものじゃないからなあ。そもそも、「アスコットの魔物にヤラれた男」橋口調教師だって、ハーツクライがドバイで勝つまでは「キングジョージ?」って人だったわけで。
 
 まあ、ドバイの次がドコであろうとも、私はそこに馬券買いに行くだけだ。ただまあ、流石に出来れば国内であって欲しいかな。旅費は高いんだよ。特に欧州は物価も高いし。オマケにアスコットだった日には、何故か財布の中から「使っちゃイケナイ金」が消える(苦笑)。何やってんだか…と思ったりもするけれど、それが私という生き物なんだから仕方ない。
 
 そんなわけでこの馬絡みの妄想は尽きないわけだけれども、一番大事なのは「無事であること」だ。それだけはね…猫かわいがりするのは何かが違うにしても、やっぱりアクシデントは嫌だ。それは避けてもらいたい。だから、今日はお祈りに行ってきました。こーゆーのは大切だよね。
 
 なお、ヴィクトワールピサについては特別言うことはないけれど、「ヴィクトワールピサみたいな馬になってくれないかな」と期待して今年度指名したダノンフェニックスの走りについては…うーん、現時点ではちょっと距離が長かったかなあ。こなせると思ったんだけどなあ。皐月賞に間に合いそうもないのは、かなり痛いんですけど。ブツブツ…

12月20日2010/12/21 01:31

 諸般の事情により、久々の更新。本日のネタは当然「香港の話・日曜編」だ。競馬週刊誌にレポート載っちゃった今となっては旧聞だけど、とりあえず国際レースを中心にお届けしましょう。
 
 競馬雑誌「大勝馬経」(英名SUPER WINNER)&競馬新聞「職業馬報」を持ち、当日競馬場で配布されていた帽子を被って、やってきました沙田の馬場。愛用の競馬新聞があるって時点で何か間違っているけど、気にしない。勝負開始である。
 
 まずは一般レース。当然キチンと予想している。1・2Rを的中させ、あえて穴っぽく狙った3Rは外れ…と、良い滑り出し。「馬券の買い方」きちっと確立しているからなあ。正直、日本の競馬記者にも負けないと思う。
 
 最初の国際レースは、香港ヴァーズ。芝2400。JCと興業紛争してるレースだな。招待馬のレベルは…JCを「絶対見逃せないレース」だと公言し、「仕事」である同人ゲーム即売会と掛け持ちしてまでも府中に足を運ぶ私が言うのは何だけど、コッチの方が上って気がして仕方がない。だって、かなりの高確率で「ゴドルフィンの馬」がいるんだもの!当然、「天才」デットーリとセットで。ゴドルフィンブルーの勝負服まとった天才の姿は、やっぱり年に1度は見たいよねえ。うっとり。
 
 このレースを買ったのは、ゴドルフィンのマスタリー。素晴らしい。あの勝負服着た天才が宙に舞う姿は、何度見ても美しい。勝因もやっぱり「鞍上の性能」ではないかと。他がヘタクソってワケじゃないけれど、天才はケタが違うよ。やっぱりアレは「人の形をした、何か別のモノ」だと思うな!
 
 ただ…外見の話をするならば、流石に天才も少し老けてきたように思える。だからって相変わらずカッコイイけど。考えたくないけれど、いつか引退しちゃうんだろうなあ…でもまあ、その日が来るまで私は天才のファンであり続けます。
 
 馬券は…2着のレッドウッドがヌケた…これは単勝で勝負しなかった私が悪い。でも、人気だったからなあ。「ここはあえて馬連で」などと考えた私が馬鹿だったのよ。でも、笑顔で天才にブンブン手を振っていました。ファンとはそーゆーものよ。
 
 続きましては香港スプリント。地元香港馬がやたら強いレースとして有名。しかし、私の見立てによると「シンガポールのロケットマンと南アのジェイジェイザジェットプレーンは侮れない」となった。調教の動きと戦績からそう判断した。セイクリッドキングダムも悪くはないんだけど、負けもあるな…そう予想して、3連複勝負。ヒモはあえてイキのいい若い地元の馬を蹴飛ばしてみた。他ならいざ知らず、香港で3歳4歳ってのは「ハナタレ小僧」って思い込みが強いんだよね。
 
 このレースは、セイクリッドキングダムが3着に敗れ、南ア・シンガポールの馬でワンツー。ロケットマンとジェイジェイはいい馬だと思うな。来年も現役を続けるらしいので、ひょっとすると来日もあるかも。是非覚えておきたい馬だ。
 
 一般レースを1つはさみ(馬券は外れた)、次なる国際レースは香港マイル。日本馬エイシンフォワードが出走している。けれど、私の予想は「サプレザの逆転はあるな」だった。日本で行われたマイルCSの結果と沙田の馬場を考えたら、そうなったのだ。それに地元の人気馬を加えてだなあ…って予想をしていた。
 
 ところが…人気背負っていた地元の馬エイブルワンが、レース直前で取り消し。この時点でイヤ~な予感が漂った。この日の取り消しはヴァーズでJCにも出走したジョシュアツリーがやらかしているけど、アレは「太平洋の存在を知らなそうな」トッチャンボーヤ(A・オブライエン調教師のこと)の管理馬。「あっそ」って感じだ。けど、この取り消しは何か別の要素が…
 
 レース終了後、その「正体」が発覚した。そう、魔神ペリエである!あの「人の形をした別の何か」が2着に突っ込んできやがった。「ねえ!」と思っていたのに。いつもいつも思うんだけど、やっぱりアレと私がセットになるとロクなコトがない。そういう宿命だと諦めているけどさあ…なお、「サプレザがエイシンフォワードに先着するかも」って部分は当たっていた。
 
 最後の国際レース、メインである香港カップ。人気はスノーフェアリー。そりゃまあ、欧州の重い馬場で強くて、更に日本の軽い馬場でも強かったんだから、「欧州よりは軽いけど、日本よりは重い」香港の馬場で人気になるのは当然でしょ。ご丁寧に向こうのTVでもエ女杯の映像流していたし。なんかすげー人気になっていた。
 
 私の予想も、やはり「スノーフェアリーは強い」だ。けど、単勝は面白くない。そこでまあ、「3着は外さない」とにらんだ、去年の覇者ヴィジョンデタールとの2頭軸で3連複勝負。ああ…いや、わかっちゃいたんだけどさあ。
 
 ヴィジョンデタールの不安要素は、鞍上。下手なのではない。だったらまだ予想に組み込める。魔神なのだ。なんつーか…毎度毎度「いくら何でも大丈夫だよね?」って時に限ってブッ飛び、「ココはあえて斬る!」とした時に限って突っ込んでくるのが魔神。けどねえ。わかっちゃいても、アタマのネジが吹っ飛ぶと「魔神買い」「魔神斬り」に大枚突っ込んじゃうのよ。「アスコットの魔物」ほどキョーレツじゃないにしても。
 
 結果?魔神はご丁寧に4着。おかげで3連複で1・2・4・5着…いい加減にしろ魔神。おのれはやっぱりアクマだ。きっと前世で私と何かあったに違いない。お約束の捨て台詞「魔神、テメ~!」と大声で吼えてました。香港で。
 
 この後の一般戦は「取り返しモード」に入ったため、穴目狙って外してしまった。おかげで久々に「香港に貯金」してしまった…「現地滞在費と馬券代は香港ジョッキークラブ持ち」ってのが私の基本なのに。口惜しいなあ。
 
 振り返ると、予想自体は相変わらず悪くない。沙田での馬券の買い方がカラダに染みついているので、それなりに的確な予想が可能だからなあ。けど、今回は流れが向かなくて、的中馬券って形にならなかったようだ。う~む、土曜に邪気まとうようなコトやらかしていた(前回参照)のが原因か?次はもう少し心身ともに清めてから競馬場入りした方が良いかも。
 
 つーわけで、「天才は相変わらず天才だった、魔神は相変わらず魔神だった」ってのが、今回の競馬での感想です。放置しておいても来日してくる魔神はともかく、天才を堪能できたのは嬉しいですね。アレが見たかったんだよ。そう、アレのためだったら、私のPO馬が2歳GⅠ阪神JFで快勝したのを見逃したコトなんて、小さい小さい…

12月2日2010/12/03 00:19

 日曜の話・競馬編。浅草を後にした私が向かったのは、府中競馬場。もちろん、ジャパンカップ観戦が目的だ。5月に引き続き、「浅草でゲーム系同人誌即売会に参加した後、府中芝2400の大レース観戦」だ。何でこんな無茶な掛け持ちが年に2回も…
 
 そりゃあね、有馬記念や東京大賞典で「恥ずかしい紙袋」下げたままの奴を見たことはある。つーか、私もたまにやっているし。けど、「ゲーム系即売会」と競馬を掛け持ちする馬鹿が、世界広しと言えど私の他にいるとでも?ある意味、「投げるゲーム会社社長」(カート・シリングのこと)に匹敵する「よくわからんコト」って気が。向こうはマウンドでも最高級、ゲーマーとしても会社社長と、スケールからして違うけどな。
 
 ちと脱線して、交通ルートの話を。前回は時間を重視して「浅草~神田~新宿経由で府中競馬場前」というルートを使った。ただこのルート、乗り換えが多くて無駄に電車賃を食う。そこで、今回は「時間的にあまり変わらないのでは」と、東京メトロの地下鉄だけで新宿を目指してみた。この場合、問題はどこで乗り換えるか。乗り換え場所がわからないのではなく、候補地が多くてドコがベストかわからん。とりあえず一番手前の銀座駅で乗り換えてみた(銀座線は速度が遅いので)けれど、思いっきり歩かされた…ハッキリ言って失敗。やはり東京の交通機関は奥が深い…
 
 競馬場に着いた時、私は「よくわかんない」達観をしていた。今日は外れる。そーゆー予感があったのだ。だって、ダービーの時とあまりに状況が似ているから。あの時もゲーム系即売会とのハシゴ、あの時も府中芝2400、あの時も我が心のヴィクトワールピサが出走…こんな時、「当たりそうな」馬を買う趣味はない。それをやって、万が一「心の馬」が勝ったらどーなるのか、痛いほど知っているから。テンジンショウグンの時は本当に発狂しかけたからなあ…
 
 競馬場に着くと、京都の白菊賞がちょうど終了したところ。今年度のPO馬が出て、2着したってのに。この辺からもう「今日は流れがない」って感じ。そこでまあ、馬券購入額は控え目にしました。そう、それが「私のフツー」なんだよ。一応の自制心が働くんだよ。ここでブッ飛んで「財布から使っちゃイケナイ金が消える」なんてのは、アスコットの魔物」に取り憑かれた時だけだ(苦笑)。
 
 ついでに言えば、弱気になる理由がもう1つ。魔神ペリエだ。魔神がいるレースって、な~んかトンデモネー理由で馬券が外れるんだよ!あの日府中競馬場にいた全ての方々に申し訳ないんだけど、正直言って「なんかあるな」って予感がしていた。それが私と魔神の関係だ。
 
 結果は…ヴィクトワールピサは、やっぱり粘れず3着。ダービーと同じ着順。ふう、やれやれ…と思っていたら、なかなか確定しない。明らかに何かあった。しかも、上位の馬に。多少怪しげな動きしてたけど、ヴィクトワールピサではなさそう。それは「ずっと見てた」ので何となくわかる。てことは…と緊張していたところ、1着入線のブエナビスタが降着して2着に、例によって例のごとく2着入線の橋口厩舎の馬ローズキングダムが、なんと繰り上がりで1着…運があるんだか無いんだか。
 
 長年競馬やっていれば、場内放送が流れた瞬間に「降着・失格があったな」ってのがわかる。出だしのフレーズが違うからね。それが流れた瞬間、競馬場が静まりかえったのは笑ったな。確かに「緊張の一瞬」だからなあ。馬券的には関係ない私も緊張しました。
 
 降着については、同じレースに出ていたムーア騎手が「アレが降着とは、信じられない」みたいなこと言ってたようだけど、パトロールフィルム見た限りでは「やっちゃったな」となるかな。少なくとも、日本だとアレは降着モノだ。「名手スミヨンが…」みたいな報道していたところもあったけど、スミヨンって結果出すけど騎乗粗いぞ?飲み会では「悪玉クリストフ」(善玉クリストフはルメール)などと呼んでました(苦笑)。
 
 なお、勢いで「面倒だからブエナビスタの勝ちでいい」としちゃったのでは…と香港ジョッキークラブのサイト覗いてみたら、チャンとローズキングダムが勝っていました。…以前凱旋門賞か何かで、審議中だってのに確定出してたよなあ。業務提携してるからか?それとも香港でも「アレを確定させるのはマズい」って判断が働いたのか?海外レースの判断基準はどーなってるのか、一度聞いてみたいモノだ。
 
 私の馬券?実は「念のための呪い馬券」以外は単勝勝負。よってハズれた。今から思えば複勝買っても良かったんだけど、そーゆーカンが鈍っているのが「掛け持ち効果」って奴。アタマの切り替えがうまくいかないのよ。まるで駄目ってワケじゃないけれど、細かいトコロで「しまった」ってなりがちなのよね。だから掛け持ちは…やはり体を2つ用意すべきだと思うんだ(無理)。
 
 ヴィクトワールピサに関しては、正直仕掛けが早かった気が。長くいい脚を使うタイプじゃないだけに、もうワンタイミング仕掛け遅らせた方が良かったと思うな。ただ、アレはアレで悪くはない。ギュイヨンってどーなの?と思っていたけど、そう悪くないのでは。ただまあ、とりあえずは「人間」だな。天才や魔神のような「人外の存在」じゃねえ。有馬記念に出るようなら、改めて見直してもいいかもしれない。ただ、距離の壁って可能性はあるなあ…元々コイツ「皐月賞要員」だったからなあ。
 
 JCは私の好きなレースである。初めて競馬場へ出掛けたのは、JCの日だ。基本的に「生観戦が当たり前」のレース扱いしている。ダービーや有馬記念でさえそう扱っていないのに。いかにハズれそうな予感がしても、まさか逃げ出すワケにはいかない。だから…頼むからこの日に「ゲーム系の外せないイベント」突っ込むのは止めて欲しい。言ったって無駄なのはわかっちゃいるけど、愚痴は出る。はあ…来年はどーなるんだ…

11月6日2010/11/07 00:52

 某ゲーム、相変わらず絶賛ハマり中。普通なら「短期間だけ集中してハマる」ものなんだけど、色々と…フルコンプしなくちゃ気が済まないモノ(過去作は全部フルコンプ)なので、仕方ない。
 
 本日の話題は、色々あって更新サボっている間に貯まったネタの中から、秋天の後にあった某飲み会について。「あっぱー」なる存在がいかにトンデモネーものなのか、無意味に再確認させられたので。
 
 秋天当日、私は府中にいた。誰か他に来てないか?と思っていたところ、RH西葛西店殿と遭遇。ここまでは良くある話だ。「大レースの日なら、待ち合わせしなくても友人知人と遭遇する」って話のドコがフツーなのかはさておき。するってえと、競馬が終わったらちょいと一杯…と思っていたんだけど、RH殿は「今日はミクシィ仲間と別の飲み会がある」という。
 
 普通なら、「じゃあ、競馬終わったら解散しますか」となる。しかし、RH殿は「F男さんもどうですか?」と言ってきた。要は「そういうメンツの飲み会」なのねとピンと来たので、飲み会幹事に無断で私も参加することに。必要なら幹事に代わって店にワガママ言えばいいだけの話。この辺の割り切りは「あっぱーならば」当たり前だ。
 
 私が飛び入りして問題ない以上、競馬関連の飲み会だってのはわかった。より詳しくは雑誌「競馬王」関連の飲み会らしい。RH殿はこの雑誌の別冊にあたるPOG資料本(いわゆる「黒本」)の編集を手伝った関係上、誘われたらしい。はあ、競馬雑誌の読者の飲み会ですか。ふ~ん…
 
 はるか昔、競馬報知(後にファンファーレと改名)って競馬雑誌があり、そこの「あっぱれ倶楽部」というギャグ系読者投稿コーナーの主催が、常連集めて飲み会を開き、その付き合いが何故か今も続いている…ってのが「あっぱー」だ。そんなあっぱーたる者、「他の雑誌の飲み会」覗いてみたくなるのは、当たり前でしょ。RH殿もそんな「あっぱーならではの心理」見抜いて私を誘ったんだと思う。
 
 普通なら、「見ず知らずの人間との飲み会」ってのは多少緊張する。しかし、私にそれは通用しない。どんな連中が集まって、どんな話題を出せばいいのか、かなりのレベルで察しが付くから。あげく、飲み会開始時間が遅かったからと「店に先乗り」し、RH殿と2人で軽く引っかける有様。このダメ人間っぷりは、あっぱーならデフォだ(断言)。
 
 いい具合に酒が進んで迎えた飲み会本番(おい)。参加者は15名程度か?主催だけじゃなく、他にもいわゆる「競馬関係者」(雑誌の)が複数名いたけど、残りはフツーと言えばフツー、コアと言えばコア…な競馬ファン。自己紹介なんぞして「場を暖めた」後は競馬関係の雑談…という「よくある」流れ。その意味では、「あっぱー」が昔やってた行動とほとんど代わらない。雑誌が違ったからって、こんな集まりに顔出す「競馬バカ」の行動なんて、そんなものよ。
 
 ただまあ、違いはあった。参加者の平均年齢である。かなりの割合が「オグリキャップ」前後(私も含まれるのかな?)に競馬を始めているのだ。その昔の「第1回あっぱれ倶楽部飲み会」でも似たような時期に競馬始めた連中が多かった記憶があるので、参加者の平均年齢は「あの後経過した年数」だけ高いってことに…もっとも、当時の競馬報知は一応「若者向け」ではあった(比較対象が競馬ブックだけだからなあ)ことを考えれば、これは仕方ないのかも。
 
 なお、主催は若い女性。下手すると参加メンバーの中で一番若かった(苦笑)。競馬歴も浅く、主導権を獲ってどうこう…って感じではなく、それは他の「関係者」に任せていた。ただまあ、主な参加者の年齢が年齢なので、「誰かが音頭取ってくれないと盛り上がらない」なんてことはないでしょ。ついでに言えば、「飲み会が始まってしまえば、幹事らしいことを一切やらない幹事」に慣れてる奴が2人ほどいたりするし(笑)。
 
 他の参加者の方々を簡単に評すると、「コアではあるけどフツーの競馬ファン」となるかな。競馬バカではあるけれど、アホバカっぷりは流石にあっぱーには及ばない…って、及んだらオカシーっての。比較対象が悪すぎる。「世界一バカな競馬ファンが多い国」日本でも、特に秀でたバカが集まっちゃったのが「あっぱー」だからなあ。そんなわけで、ここでイチイチ紹介するほど「面白い」話は聞けなかった。そもそも、「紹介に値するほどのエピソード」がゴロゴロ出てくるあっぱーがイジョーなだけなので、気にしないように(何を)。
 
 私?飛び入り参加、しかも1杯引っかけてある…って状態ではあったけど、別にそう目立たなかったのでは?私も飲み絡みで色々エピソードを持つ人だけど、流石に一応手加減したし、特別注目を集めるほど「面白い」人間じゃないし。周囲がコアな競馬ファンだらけだから、そこまで目立ちませんよ。全力状態だったら知らないけど(苦笑)。
 
 この飲み会、聞いた話では「第2回目」らしい。ただ、前回はさほど集まりが良くなかったらしく、ミクシィの告知で参加者増やしてみました…ってのが今回だとか。前例が少ない集まりなので、色々試行錯誤しているんじゃないかな。とりあえずは今後も継続していきたいらしい。私が参加するかどうかはともかく…いや、別に参加したっていいんだけど、ミクシィに加入してない・競馬王は見かけた時に立ち読みするだけ…って奴が何度も参加するかぁ?次回以降参加するようなら、それは私が「オカシイ」だけだ…って、そーゆーことやりそうなのが私、って説は認めよう。
 
 「あっぱれ飲み会」をよ~く知っている身からしてみれば、今回のような飲み会は継続して開いて欲しいし、盛り上がって欲しい。ただ、あっぱーと肩を並べるような存在になるかどうかは、わからない。ならない可能性の方が高いとは思う。ただ、可能性は秘めている集まりだ。初期の頃の「あっぱれ飲み会」だって、ソコまでブッ飛んではいなかった…ってことにしておいてくれ…いやまあ、ペンネームで救急車に担ぎ込まれた奴とかいたんだけどさあ!
 
 とりあえず、参加者各位の方々はお疲れ様でした。なんかヘンな奴が飛び入りしてましたけど、見逃して下さい。今後も続くようなら、私もまた参加するかもしれないので、よろしくお願いします。参加していいのかどうかは、小一時間ほど議論する余地があるとしても。

10月11日2010/10/12 00:49

 久々に麻雀なんぞ打った関係上、ヘロヘロに。それにめげずに更新しなくちゃね。「宿題」多いからして。今回はその1つ「凱旋門賞雑感」。
 
 諸般の事情により、行きたかったのに行けなかった今年の凱旋門賞。自分のPO馬ヴィクトワールピサが参加しているのに、行けなかったってことがどれだけ「論外」なのかは、多分世界で一番私自身が知っている。世が世なら切腹モノだ。
 
 でもね、伝え聞く結果を見た限り、正直言って「行かなくて良かったかもな」って気持ちがあるのも事実。ヴィクトワールピサが負けたから…ではない。負けるところも見なくてどーする。同じ日本馬ナカヤマフェスタが2着止まりだから…でもない。フェイムアンドグローリーが予想通り「惨敗」ぶっこきやがったからだ。
 
 この馬の惨敗は、正直予想していた。確かに、この馬は強い。凱旋門賞で人気背負うのもわかる。わかるけど、コイツはモンジュー産駒だ。親父がそうだったように、親父の代表産駒ハリケーンランがそうだったように、「4歳秋の凱旋門賞では、完全に燃え尽きている」可能性は高かった。それが「血統」ってモノでしょ。
 
 その意味では「完璧に予想通り」であり、勝ったワークフォースを買えたかどうかはともかく、「フェイムアンドグローリーが来ない!」って部分だけは的中したわけだ。けど、正直モンジュー産駒のそんな姿は見たくなかった。何故か?そりゃもう、私にとってモンジュー及びその産駒ってのは、「日本馬の前に立ちふさがる、圧倒的に凶悪な壁」であって欲しいから。私にとってのモンジューとその産駒ってのは、そういう存在だ。
 
 私はアスコット病患者である。あの競馬場のこと、キングジョージのことを考えると理性が吹っ飛ぶ。あげく「財布の中から使っちゃイケナイ金が消え去る」有様だ。日本人のくせにこの病に罹ってしまった患者としては、橋口調教師が「最悪の症例」だと思うけど、私もそれなりのモノだと思う。あの競馬場・あのレースで日本馬が勝つ姿を見るのが私の悲願であり、その可能性が少しでもある(出走するだけでそれを満たす)のであれば、万難を排してあそこまで行くのが私の義務だと思っている。
 
 そんな私にとって、「日本馬に立ちはだかる壁」は、モンジューとその産駒である。最初に行った時はモンジューが勝ち、2度目はハリケーンランが勝ったのだから、当然だろう。両方とも「スゴい」競馬を見せてくれた。アレを打ち破らなければ、日本馬のキングジョージ制覇はあり得ないのか…と考えると、目の前が真っ暗になるほど。
 
 私にとって「モンジューの血を引く馬」とは、「欧州競馬を代表する存在」だ。欧州の馬場で欧州馬に勝つことがいかに辛いことか、その具体的な姿がアレだと思っている。そんな存在だけに、「燃え尽きた」姿は見たくないのだ。
 
 そりゃあね、私はモンジューが情けなく負けるところも見た。JCで。ただ、アレは遠征して日本の馬場で戦った時の話。そこで「役に立たない」のはいいんだよ。けど、欧州の馬場で駄目駄目な姿を見たくはない。愛嬌だの何だので誤魔化せるレースじゃないだけに、なおさらだ。私が見たいのは「憎たらしいほど強いモンジューの血を引く馬を、日本馬が上回る姿」であって、燃え尽きたモンジュー産駒に先着する姿を見たところで、あんまり嬉しくない。
 
 その意味では、フェイムアンドグローリーには「私の小賢しい予想を覆す姿」を見せてもらいたかったんだけど、やっぱり駄目だった。それが競馬ってものだ。それは私も良くわかっている。わかっているけれど、目の前で見たい姿じゃないでしょ。だから、「行かなくて良かったのかな」って感想が出てくるワケだ。
 
 ただ…そういう「見たくない姿」を見るってのも、競馬なのかなって気がする。実際、元PO馬のヴィクトワールピサに関しては「負ける姿を見なくてどーする」って意見なのだから。そんでもって、ヴィクトワールピサ&フェイムアンドグローリーが惨敗する姿を見て、哀愁漂わせながら秋のパリを散策するという、「絵になるんだかならないんだか、よくわからん姿」を周囲に晒すと(笑)。
 
 ただまあ、私にとって最優先事項はやはりキングジョージだ。私は哀愁って言葉が似合う枯れたオヤジではなく、烈火のごとき気合いをぶつけて砕け、「この恨み、晴らさずにおくべきか!」と意味不明なコト吼えている「ヘンなオヤジ」でありたい。体はともかく、気持ちは老け込むには早すぎる。
 
 そんなわけで、できれば凱旋門賞は「心身ともに枯れてきた」って気持ちになってから観戦したい気分。ただまあ、休みが取れて応援したい馬が出走するっているのなら、そんなこと気にせずすっ飛んでいきそうではあるけれど。競馬に関しては「世界を相手に戦える男」でありたいからね。
 
 なお、この感想はスプリンターズSの結果とは一応無関係です。いやまあ、ウルトラファンタジーにはお世話になったんだけどね。「実は逃げ切りが決まりにくい沙田でいい逃げ馬と呼ばれているのなら、ローレルゲレイロが空気読んで暴走しそうもない今回はハナ切って逃げ切れるのでは」と読んで馬券押さえておいたのが…いやはや、日本にいて良かった(苦笑)。