8月10日2013/08/10 22:25

 コミケ真っ最中。本来ならば、更新している余裕など無い。にもかかわらず、書きたいことが出来たので更新する。ものすげー感動したので。
 
 本日C84初日。私は奇蹟としか言いようのないモノに遭遇した。企業のなのはブース(正式には451「NANOHA INNOCENT PROJECT」)で、全く並ばず目的のブツが入手できた。わかる奴にはこれだけでわかる。本来あり得ないことだ。
 
 わからない人間向けの解説をしよう。「なのは」は、コミケ企業ブース屈指の「地獄」である。怖ろしく並ばされるのだ。企業中心の買い子で何度かアタック指令をこなした私の計算では、ウラワザ抜きだと2時間コース。しかも、人気の目玉商品が尽きた後も、列はあまり減らない。おかげで毎回攻略には苦労している。ウォーゲームでたとえるとセバストポリ要塞みたいなもので、列車砲の支援抜きではとてもやってられない。競馬だと、私と魔神の関係…だとマニアックすぎるなあ。毎年やたら厳しい「安田記念の出走条件」がわかりやすいかな?
 
 ウラワザ使えばそれぐらい…というのは甘い。確かにウラワザ使うと「開始30秒で入手」は可能かもしれない。けど、この場合開始前に延々並ぶ。並んでる時間だけ考えたらフツーの手法とあんまり変わらない。なのはの場合、ウラワザの意義は「並んでいる時間を減らせる」ではなく、「売り切れの不安に怯えなくて良い」にある。なのはブースそのものは売り切れ不安は少なめだけど、ココで余計な時間使うと他に悪影響が出るんだよ。
 
 にもかかわらず、今回私はなのはにウラワザ使わなかった。他にもっとヤバいトコロがある、という判断である。見かけ上の列の長さはトップクラスではないけれど、やたら会計が遅くて持ち込み数も少ないという、「買い子のとっての悪夢」に注文が入ったということだ。「ドコの」だけでなく「何を」注文されたかによって色々変化するとはいえ、私の評価がやたら低い企業があるんだよ。ねえ角○書店さんよぉ。
 
 本日の私の計画はこうだった。まず角○を片付ける。放置しておくと状況が悪化するだけと読んだから。その後毎回やたらキツいシャ○トへ向かう。これが終わった時点で「ドコへ行っても人の群れ」状態になるだろうから、しばらく放置。自分のみの買い物(企業及び東館)をする。でもって1時くらいを目処に企業に戻り、最後まで粘るつもりでブロッ○リーとなのはを片付ける。これで初日終わり。
 
 実際の行動。ブ○ッコリー列の長さに不安を覚えたけれど、「見かけに騙されてはイケナイ」と初志貫徹で○川に。それなりの好位置に付けたんだけど、相変わらず会計が遅い…オマケに荷物が重い。マグカップ(陶器)×2を2組みだからなあ…そのくせ紙袋の質が悪い。図体はデカかったので、油断して色々荷物を詰め込んだら、崩壊しやがった。
 
 問題はその後。シャフ○の最後尾がドコにあるのかわからん。モーレツな早さで伸びてゆき、どっかに隔離された所まではわかったんだけど…探し歩いているうち、ふと「私の行きつけ」の某企業を見たら、真空状態のように客ゼロ。流石に寄り道した。ココは複雑怪奇な事情により「仲が悪いわけでもないのに、分裂した」トコロで、私は一応両方応援している。なので両方のセットを1つずつ入手したんだけど、紙袋も2つよこしやがった。「イラネ。でも捨てるのも不憫。始末に困る」とか思っていたんだけど、角○紙袋崩壊に伴い、見事に代役を果たした。偉い。紙袋の実用性に気が回るトコロは違うねえ。
 
 てなコトしているうちに、シ○フトの最後尾が「ものすげー遠くに隔離」されたと判明。おまけにソコへ向かう通路もかなりの混雑。トドメにソコへ行くには長めの坂を下る必要があり、並んだ後に階段登らされる…水分及びニコチンの補給その他に不安のある状況でソレじゃあ、倒れちゃう…と判断し、予定より早めに逃亡。午後の「売り切れチキンレース」に賭けることにした。
 
 色々あって午後。企業ブース再訪。この時間だと、ドコもかしこも売り切れの危険性がつきまとう。しかし、目玉が売り切れると列も短くなるので、狙っている品によってはかえって入手しやすい。けど、そんなモノどーやって見分けるのか?それが「企業巡りで養ったカン」というもの。伊達にカレンダーという「基本的には売れ残りやすいブツ」のマニアやってねえ。ま、見込み違いも数多くやらかしたけど。
 
 ココで色々考えた末、事実上○ャフトを諦めることにした。残っているモノのなかでは、コレが最も「売り切れ危険度」が高い。「延々並んで結局売り切れ」の可能性が高いと判断したのだ。別に完全に諦めたわけではなく、リベンジの機会は2日間残っているし…けど、2日目は企業に顔出しているヒマなさそーだし、3日目は「売れ残り気にして、ブツ持って来ない企業」も多いんだけど…まあ、仮に入手失敗しても「仕方ない」と言ってもらえるのが私の強み。
 
 でもって、「真っ先に最後尾見つけたから」という理由でブロッコ○ーに並ぶ。いや、コレ重要なんだって。コミケで延々並んだ経験を持つ人間なら、「最後尾を見つける」ことの難しさを知っているはず。探し回っているうちに時間が過ぎ、列が長くなったり売り切れの危険が高まったり…なんてのは良くある話なんだよね。
 
 正直言おう。ココの対応も印象悪かった。並んでいるうちは特に問題なかったんだけど、会計直前で、購入希望を記入した用紙をチェックする係(多分ちょっと偉い奴)が、新規売り切れが出るたびに持ち場離れて移動するんだよ。売り切れが生じるたびに若干販売を停止する必要があるのはわかる。けど、お前は持ち場離れるな。どう考えても販売再開して問題なさそーなのに、コイツが戻ってくるのを待っている「だけ」って時間があったのはムカつく。必要があるんなら辛抱強く待つけれど、こーゆー「無駄っぽい時間」はイラつくだろ。逃げ馬がセーフティーリード保っているのに「上がり最速だからボクの馬が一番強い」は意味ねーだろ。いくら新鋭戦車使いたいからって、露助がしこたま塹壕掘ってから進撃したんじゃ意味ないんだよ。わかるか?
 
 ブロ○コリーを片付けた後、やや重い気持ちでなのはに向かう。流石にこの時間だと売り切れの可能性はあるので。一応「最後まで残っているのでは」と予想したとはいえ、搬入数によっては「狙っている品だけ売り切れ」の可能性もあるし…そう考え、とりあえず列最後尾を探す前にブースの前に行ってみた。ココが最も的確に売り切れ情報がわかるからね。最後尾だと伝言になったりするので、アヤフヤなことも多いし。
 
 目に飛び込んできたのは、誰も並んでいないブース。「列の到着待ち」「売り切れに伴う一時的販売停止」なんてのは良くある話なので、これ自体はどうということはない。とはいえ、本日分完全完売の可能性は高いなあ…と品書きを見たら、お目当ての品「だけ」残っている。残っていることになっている。そのくせ、本当に誰も来ない。ひょっとしてココが最後尾…というか、誰も並んでない?おそるおそる「ひょっとして最後尾はココですか?コレまだ残ってますよね?」と聞いたら、そうだとの返事が。買い物に掛かった総所要時間、約30秒。そのうち10秒は、混乱して手が震えたため財布を出すのに手間取った時間である。
 
 確かに、「最後まで残っている可能性が高い品」だと判断したのは間違いない。けど、ソコまで不人気だとは思ってなかった…つーか、全く想定外。コミケじゃ立体造形物の評価が低め、って法則がある(値段高めだし、飾る場所がないって輩が多いし…)ので「残りやすい」とは読んだけれど、だからって「なんじゃこりゃ」ってブツじゃねーだろ。「せっかく並んだのに、何も入手できないのは…」って理由で買う奴も出るだろうし。「コレだけ残っていれば、30分コースで何とかならないか」と思っていたら、30秒。あ、あり得ねえ…正直信じがたい。自分で体験したことなので「事実と信じる」しかないんだけど、友人知人から面と向かって「こうだったんだよ」と聞かされた場合、信じるかどうかビミョー。ましてブログだのツイッターだので見ず知らずの人間が「なのは0分」と書いていただけなら、「フカシもいい加減にしろ」で片付けた…そんなもんだ。
 
 どれぐらい信じがたい話なのか?他の話にたとえてみよう。ゲーマー向けの例えは「常徳殲滅作戦完売と同程度」かな。テーマ的に苦戦が予想され、実際にも苦戦しているようだけれども。競馬ファン向けは…「キングジョージの勝ち時計2分22秒台」かなあ。今年の24秒台でさえ「驚天動地」なのに。
 
 今日はとにかくやたら暑くて熱く、体力はモノスゴイ勢いで削られた。屋外に出ている時間が長かったこともあり、シャルジャ(アラブ人が被っているアレ)に頼りまくり。残る2日間もこんな気象が続きそうとのことで、「本当にオレは大丈夫か?」って不安は大きい。けど、今日遭遇した奇蹟のおかげで、とりあえず気力だけは最後まで持ちそう。きっと神(どんな神だ)が「ウダウダ言ってないで、働け」ってことで与えてくれたエサなのだろう。わかりましたよわかってますよ、私にあるのは突撃指令だけだ。勝利を確信し、明日もまた突撃だ!でも熱中症には気をつけるぜ!