5月5日2012/05/06 02:09

 時々、私は「何でオレは同人誌即売会に出入りしているんだ?」って疑問を感じる。挨拶回りその他の「義務としての訪問」がやたら多いから。いやまあ、こーゆー義務は果たして当然であり、それをないがしろにするのは「論外」ではあるんだけど。ただまあ、「私がやらなきゃ誰もやらない」と確信を持って断言できるのは、色んな意味で如何なモノかと思う。
 
 つーわけで、この連休は4/30にコミック1(オールジャンル・男性向け中心。ちなみに読みは「こみっくいち」である)&M3(音楽・メディアミックスオンリー)のハシゴ、5/5にコミティアに行ってきました。本当は5/3・/4のスーパーシティも行きたかったんだけど、流石にパス。カネもそうだけど、気力体力が持たないです。同人誌即売会巡りは、体力勝負だからなあ。
 
 まずはコミック1から。正直言おう。いわゆるエロ同人誌に関しては「即売会で買う必要なし」と考えているので、「そーゆーモノ」がメインとなるコミック1は用がないと判断していた。今までは。ただ、今年は「ゲーム系が出てないか、とりあえずカタログ買って調べてみる」ってアホやらかしているので、とりあえずカタログを買い、軽くチェックしてみた。そしたら…案の定というか何と言うか、コミケで馴染みの「Gカンパニー」殿の姿が…ご丁寧に、その隣も知ってるサークル。「挨拶回り行ってくるか。ついでに何か買ってこよう」と突撃。アホですな。
 
 実は初めて行く即売会なので、混雑状況は良く知らない。けど、甘くないのはわかりきったこと。だけど、コミケと違って「基本的には無理する必要は無い」のだから、開始直前というナメまくった時間帯に到着。コミケで企業巡りするならもう手遅れだけど、今回はそうじゃないからなあ。いやいや、気楽なものですよ。
 
 無理をする気ゼロとはいえ、それでもまずは「行列サークル」の偵察から入る。習慣みたいなモノだ。まずは「一番の行列だろうな」と目を付けた某サークルの偵察に。某魔法少女アニメの原画担当のサークルと言えば、わかる人にはわかるでしょ。こーゆー場所限定で「行列に対する耐性が高い」私の目から見て、我慢できる範囲だったら並んでもイイかなと思って。わざわざ最後尾の位置を確認し、「2時間コース」だと見積もったので、即待避。恩ある人から頼まれればドコの何でも突撃を試みるけれど、自分のために無茶する気はない。その代わりといっては何だけど、「30分コース」と見積もった某有名サークルに並んだ。今回ちっともエロくなかったけど、それがイイ。つか、アソコがアノ程度で済んだのは、「エロくない」って情報があったんだろうな。
 
 ちなみにだ。私も一応生物学的に牡だと区分されているので、エロけりゃ嬉しいことは嬉しい。けど、基本的に「エロくなくても買う」価値があると思っているサークルにしか行かないので、実はエロくない方が入手しやすいので有り難い。特にカレンダー売る季節になると、「オレの目当てはカレンダーだ!エロ目当ての奴はどっか行け!」って精神状態になるので、マジに「カレンダーは作ったけど、エロい本は落ちちゃいました。テヘッ☆」とか言ってくれないかと考えたりする。了見の狭い奴だなおい。
 
 続いて、事前に「30分コースだな」と見積もったサークルに突撃…する予定だったのだけど、行列がない。いくら何でもオカシイと思ったら、新刊丸ごと到着遅延。おかげで品書きをじっくりチェックできた。そんでもって到着予定時刻にちょっと遅れて再訪した所、予想より長い列が…これはまあ、「優先順位高い別のモノ買っているから並べなかった奴」が押し寄せた結果だと思う。良くある話だ。ソコに並び始めてしばらく経った時、「新刊売り切れました!」とのお知らせが。文句を言っても仕方がないので、落胆して列を離れ…てゆく周囲を尻目に、高速突撃。お目当ての「スクールカレンダー」ゲット(笑)。先日スクールカレンダーを入れ替えていたら、「数が減った」ので、1つ欲しかったんだよね。通年式1枚モノ。結構デカい。当然天井行き。他に飾る場所なんてないからなあ。
 
 カレンダーと言えば、フツーのカレンダーを無料配布していたので、1つ引き取った。カレンダーは即座に売り切らないと「不良在庫」と化すからなあ。気持ちはわかる。年末~年始にかけて私の目に止まらなかったのは、大変不幸な話だ。「これにめげずに、今年の年末も作って下さい。マニアなので買います。」と励ましておいた。
 
 本関連で特筆すべきは、小林源文先生のトコロかな。サイン入り。ちなみに、勇気が出なかったので本名宛てでサインしていただいた。う~ん、素晴らしい…と言いたいトコロだけど、この日即売会巡りをした後顔を出した某ゲーム会で「(今日入手したモノの中で一番大事なのは)カレンダー」などとという暴言を吐いてしまった…すいません小林先生、でも、私はカレンダーマニアなんです!カレンダーとそれ以外には、越えられない壁があるんです!
 
 小林先生の新作?は「ハッピータイガー」前編。コレはコレで素晴らしいけれど、もう1つ面白いモノを扱っていた。ゲンブンマガジン別冊「ドロップ!」って本がソレ。小林先生が主催なさっている「ゲンブンアートスクール」の生徒の作品を集めたモノで、続刊予定だとか。小林先生に鍛えられて「画力無し」とか「ミリタリーの資料が見つからない」とかいう惰弱モノになるとは思えない以上、この本に掲載されている作家にウォーゲーム業界の仕事を依頼できるんじゃ?先生当人に依頼するのは畏れおおいとしても…なお、この本掲載の作品(漫画・イラストだけでなく小説・コラム含む)を公募しているようだ。…ミリタリー関連ってコトで「ウォーSLG業界を紹介するコラム」書くってのはアリなのだろうか…おい、誰か「業界のエース」(要は私よりデキる人)焚きつけて仕事させろ!(笑)
 
 キッカケとなったGカンパニー殿は、私の知らない新作無し。ただ、夏のコミケもしくはそれ以降に新しい「ヤ○ト」のカードを出せたら…って話はしていた。まあ、確かに新しいカード出すにはまだ早いよね。そのついでに、「何故ゲームマーケットに出ない?」って話を聞いてみた。最大の理由は「人手」らしい。信用できる売り子もしくは買い子を手配できないので、自分の買い物優先でブースを出す余裕がないんだとか。う~む…似たような悩みは何度も聞いたことがあるんだよな。私は偵察だけだったらいつでも引き受けるし、もし「信用できる」と判断していただいたなら、買い子引き受けてもイイんだけど…実際はカネが絡むだけに、難しいだろうな。この問題だけは「各自色々工夫して解決してみて下さい」としか言えない。
 
 その隣にいた、「銃器のお値段調べて紹介しているサークル」F-Lex殿は新刊ナシ。けど、コミティアには間に合うとか。じゃあその時に、とこれまた挨拶だけ。ある程度親しくなったサークルは、たとえ新刊無くても挨拶はするべし。それが人間関係ってモノだ。
 
 あとだねえ。会場に着いてから知ったんだけど、いつも耳を楽しませてくれる「うんちく商事」殿がココにいた。これまた私にとっての新作は無かったけど。これは大阪のこみっく☆トレジャーにさえ出没する私がヘンなだけであって、フツーはそんなモノだ。新作は今月末の東方系オンリー即売会「例大祭」で発表予定だとか…すいません、ソコ踏み込んだらマジに生きて還ってくる自信ないです。その場は大丈夫だとしても、コミケで倒れます。ただでさえ忙しいのに、あのジャンルまで手を出したら…多分どっかの同人誌売ってる店に入荷するので、そこで入手します。あるいはこみトレか。
 
 とまあ、精一杯手加減して会場のビッグサイトを離れ、向かうは東京流通センター。音楽オンリー即売会「M3」に顔を出すため。同人音源は趣味の1つだし。試聴しないとワケわからん世界だけに、本当はじっくり回りたかったんだけど、時間がない(苦笑)。仕方ないので、とりあえず趣味のピアノ系をかき集めてみました。全部聴いているとタイヘンなことになるので、じっくり時間を掛けて吟味する予定。場合によると追いかけるサークルが出るかも。まあ、そんなモノだ。
 
 日付変わって本日。コミティア。100回記念だそうな。いつもより広い東京ビッグサイト東館3ホールブチ抜き。「殺す気か」と思いましたね。私はコミティアでは当日に全サークルチェックしてるので…ある意味ではコミケより過酷だ。
 
 コミティアでは基本行列サークルに興味はないので、まずはお目当てのサークル巡り。速水螺旋人先生&M.WOLVERINE両先生の新刊をゲットし、他数件回る。当然5日前に顔を合わせたF-Lex殿のトコロも。私は銃器にもそれなりに興味を持っているけれど、エアガンやモデルガンのような「トイガン」にはあんまり好きじゃなく、実銃のデータを好む。値段ってのもリアリティを感じる上では重要な要素なので、イチイチ英語のデータ漁らなくても済むこーゆー同人誌は有り難い。
 
 こういう実銃関連のデータと言えば、日本だと「GUN」って雑誌が強かったんだけど、昨年末に廃刊に追い込まれた。やはり日本で銃関連となると、エアガンって時代なのかぁ…でも、私に言わせればソレは違うんだよ!などと思っていたトコロ、ホビージャパンから似たような雑誌が創刊された。「米国で銃のリポートしていたスタッフが移籍」して誕生したモノらしいので、事実上生き延びたと考えて良さそう。良かった良かった。とはいえ、こーゆーデータに触れる機会は貴重だってコトに代わりはない。同人とはいえ、F-Lex殿には頑張ってもらいたい。応援してるから。
 
 挨拶回りが終了した後は、全サークルチェック…3時間ぐらい掛かりました。当たり前だけど、その間ほとんど歩きっぱなし。少なくとも5kmぐらいは歩いたんじゃないかな。しかも、それなりに重い荷物抱えながら。列で待機するため立ちっぱなしのコミケも辛いけど、コレもまた辛いです。でも、「面白そうなモノ」見逃すのはもっと辛いんだから仕方ない。
 
 実を言えばそのつもりは全く無いに等しいんだけど、どーしてもゲーム関連の品は目に止まる。まずは「ボードゲームをはじめよう!」というボードゲーム紹介本。フルカラーってのは偉い。下手なショップやメーカーのカタログよりずっと「やる気を喚起」してくれるのでは。もう少し厚い方が良かった気もするけれど、それは贅沢ってモノでしょ。ここに「何故ゲームマーケットに出ない?」と聞いてみたトコロ、私の他にも同様の意見を述べた奴がいると発覚。「まず間違いなくいる」と思ってはいたけれど、「コミティアとゲームマーケットをハシゴする奴」が私の他にもいるって証拠が得られた。
 
 ただ…あえて私以外のそーゆー連中に言いたい。チェック甘いぞお前等!「LAMOSHA」とかいう謎のボードゲーム売っていた白人男性(日本語は堪能だった)に「何故ゲームマーケットに出ない?」と聞いてみたトコロ、「そんなイベントがあるのか!」と驚かれた。とりあえず「ゲームマーケットでググれば詳しいことがわかるはず」とだけ伝えておいたけれど、何故専門がウォーSLGである私がこんなコトしなきゃならない。なお、ココまで言った以上、当然ブツは入手した。
 
 とまあ、色々買い物してきたワケだけれども、多分合計金額はそれほどでもない。もっとも、金銭感覚がマヒしまくっている私の感覚での話だけど。どう考えてもゲームマーケットで遣う金額の方が上なんですけれど…もっと言えば、年末のカレンダー騒ぎの際には「シャレじゃ済まない」金額がすっ飛ぶ(私は基本無料カレンダーが嫌いだ。「広告」って根性が美しくない)わけで。だったら大人しくしているって選択肢もあるような気はするけれど、それはまあ、色々あるってコトで。
 
 たまに疑問に感じることもあるけれど、私は同人誌即売会が好きで、ソコで頒布している同人誌・同人グッズが大好きだ。だから、作り手が活動を継続してくれるよう、私に出来ることはなるべく実行するようにしている。そーやって「自分の世界を自分で守って」いるわけだな。いちいちそんなコトしなくても、誰かが何とかしてくれる…なんて世界じゃないからなあ。そーゆー世界を守るのはタイヘンだけど、やり甲斐があるって話もある。今後も自分の世界を守るため、即売会に突撃しないとね。でもまあ、無茶するのは倒れない程度に留めないと…「ビッグサイト東館半分って規模の即売会の全チェック」はいくら何でもキツかった…