1月29日2012/01/29 23:12

 本日は、長らく放置していたネタ「第2回SLG-CON」について。色々振り返るのは大事なことだから、ガッツリ書きます。
 
 「初心者にボードSLGを楽しむキッカケを与える」ことを目的として行われているSLG-CON。何故か私は一応「運営側」の人間ってコトになっている。私がそんな立場で良いのかどうかは果てしなく疑問だけど、誰も面と向かって文句を言ってこないので、とりあえずは良しとしてある。
 
 実際の会場の様子については、ゲーマーSNS「Must Attack」などにレポートが山ほど掲載されたので、詳細は割愛する。前回は「明らかに人数多すぎてスタッフ機能が停止同然」って事態に陥ったけれど、今回はそんなコトもなく、「良い」イベントだったのかなと。良かった…と言うよりは、「ほっとした」ってトコロかな。
 
 とまあ、イチ参加者目線で語るだけならこれだけでいい。それで済ますつもりなら、ココまで引っ張らなかった。私は一応スタッフって立場なんだから、より細かい部分についても語っておかないとね。なお、コレはあくまで私個人の見解であり、「SLG-CONスタッフ全体の見解」とは別物である。その点はご注意下さい。
 
 まず気になったのは、「参加人数が減った」という事実。前回がイジョーであり、今回ぐらいが適性だったのは事実だ。しかし、それでも「減った」という事実は無視できない。季節要因(今回は寒くて外出しにくかった)やら何やらあるんだろうけど、今後を考えると楽観は出来ない。原因分析や対策なども含め、キチンと向き合っていかなければイケナイのでは。
 
 もう1つ気になったのは、やはり「あのような対応で良かったのか?」って部分。そもそもノウハウがないトコロから手探りでやってゆくしか無いイベントなので、良い悪いを論じようにも、正解が無い。どうしても「その場しのぎのアドリブ中心」になる。それはわかっている。とはいえ、だからって開き直って「コレで良いんだ!」って気持ちになるようじゃ、色々マズいでしょ。具体的に改善すべき点が指摘されたワケじゃないけれど、やはり心のどこかに「もっと良い対応が出来たのでは?」ってエクスキューズを持っておきたいと思うな。
 
 ただまあ、一応ではあるけれど、「前回の対応はあまり間違っていなかったらしい」ってな根拠が見つかった。前回私がお相手した方が、今回も顔を見せてくれたのだ。「二度と来るものか」と思われていたらどうしよう…って不安はあったので、ちょっと安心した。理屈から言えば、常識的な対応が出来ていれば、ソコまで悪く思われることはない…ってのはあるけれど、自分の人間的魅力とやらはあまり信用してないので、どうしても不安はあるんだよね。だいたい、「そもそもF男なんぞが初心者勧誘の場でスタッフ扱いされているのは、どうかと」って思いがあったりするくらいだ。
 
 とはいえ、やはり「う~ん…」って部分はあった気がする。今回、私は「どうやったら勝てるようになるのか、知りたい」って方のお相手を務めたんだけど、キチンとそーゆーモノを伝えられたのかどうか、はなはだ疑問だ。いや、気持ちはわかる。私も過去に似たようなコトを上級者相手につぶやいた記憶がある。私なりに考えて「日露大戦」で表裏対戦して、「こういうトコロに注意した方がいい」って部分を指摘して…ってコトをやってみたんだけど、それが適切な方法だったのか、上手く伝わったのか、正直自信はない。
 
 私が知っている「どうやったら勝てるようになるのか」って方法論は1つ。実戦経験を積んで、血を流して覚える。それだけ。いつか一人前のゲーマーになるんだ!って野望(コレがないと心が折れちゃう)を持ち、なんか怪しげな手を工夫して上級者に挑み、ボコボコにされる。そんでもって、「ドコがいけなかったのかなあ…」と反省し、自分なりにこうすれば良いんじゃねえかって手(大抵的外れ)を考え、また上級者に挑んで…の繰り返し。今から考えると、極めて効率は悪かったような。何故途中で投げ出す気にならなかったのか、当時の自分に聞いてみたいくらいだ。
 
 今から考えると、自力でウォーゲームの魅力を引き出せる程度の技量に達すれば、こういうやり方でも問題ないような。同じ負けでも、「前回より少しは上達した」って手応えが出てきたのは、こうなってから後の話って気がするので。けれど、それ以前の段階では、やはりキチンと教えてもらった方が良かったんじゃないかなあ。少なくとも、その方が効率良いと思う。
 
 この世界には、「初心者だからって、簡単なゲームをやらせるのは間違いだ」と主張する人間が少なからずいるんだけど、そういう方は「初心者」と「初級者」を混同していると思う。一般人にもわかりやすい例で言えば、「スキー靴を履いたことがない」って人間が初心者だ。そいつがいかに運動神経良くても、まずは「歩き方・転び方」を教えて…って話になるでしょ。そうじゃないと、リフトすらマトモに乗せられない。ミッチリ懇切丁寧に教える必要があるのかどうかはともかく、とりあえず「コレならリフトに乗せられる」って段階に達していると誰かが認定する必要がある。そうじゃないと当人もつまらないだろうし、周囲だって迷惑だ。
 
 SLG-CONってのは、とりあえずの目標として「スキーで言えば、リフトに乗って良いという許可」にあたる部分、つまり「こうやって戦えば良い」という基礎部分(ホントに基礎でいい)を教えるってコトがあると思う。ソコまでは手伝いが必要だと思うので、専門の人間を用意しますよ、それを習得した後は、実は結構難しいゲームでも「動かせる」ようにはなる(勝てるかどうかは別問題)から、ゲームサークルの例会とかに顔出しても大丈夫ですよ…ってワケだ。ソコを端折ると、今の若い人間はついて来ないんじゃないかと。「昭和の時代」ならともかく。
 
 もっとも…そこまではわかっていても、実際やれと言われたら…色々厳しいのはわかっている。けれどまあ、誰かがやらなきゃいけない気はするね。「そう思うんだったらお前がやれ」って声?にお応えする意味で、私はSLG-CONのスタッフやっているわけだ。適切な人材かどうかはさておき。
 
 ちなみに、今まで誤魔化してきたけれど、私がSLG-CONのスタッフに立候補したのは他にも理由がある。私の戦友でもあったしのはら殿がスタッフだったからだ。私ごときが彼の穴埋めを出来るワケじゃないけれど、とりあえず何か受け継ぎたいなと思って。だから…どんなに辛くても苦悩しても、無責任に投げ出すようなことは出来ないんですよ。義理人情の話だから。とはいえ、そんな古い考えの持ち主が、若い奴にゲーム教えるコトなんてできるのかねえ…ブツブツ…

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