1月10日2012/01/11 00:43

 8日の第2回SLG-CONについては、私の中でまだ未消化なので後に回す。私は一応運営側の人間ってコトになっているので、少しだけ慎重になった方が良いかなと。つーわけで、まず先に今週末の話題を。
 
 今週末15日、私は大阪へ遠征予定である。何故この時期に?実を言えば、同人誌即売会「こみっく☆トレジャー」に参加するためである。コミケでさんざん飛び回っていながら、その半月後に何故また同人誌即売会に?正直言って、自分でも理由はよくわからん。
 
 いやね、多少は迷った。行く必要本当にあるのかと。ただ、まだゲームマーケット大阪がどうなるのかサッパリわからん現状においては、今のところ「関西で同人ゲームを安定して扱っている即売会」ってココになりそう。ならば、今回も「観測」しておこうかなと思って。ただそれだけで大阪まで遠征するのはどうかと思うけど、こういう「地味で、なおかつ成果があるとは限らない」任務を他人任せには出来ない。そこに「何かスゴいモノ」が出現する可能性があるので、外れを承知の上で遠征する。そんな馬鹿をやってくれと頼める相手は、自分自身しかいないではないか。
 
 そんなわけで、まず行きの交通手段(今回は夜行バスにしてみた)を確保し、その後カタログを入手した。正直、大きな期待はしてなかった。ただまあ、不穏当屋のまどマギカードゲームの最新版が入手できるし、東宝系音源サークル「うんちく商事」で新作が入手できるかもしれないし…と、「ちょっとした用事」はある。つか、「行きつけの」サークルが出来ちゃうと、無駄に参加したくなるよね。某同人誌売ってる書店で何故か瞬殺されていた「宇宙の艦船」の暗黒星団帝国艦隊編もゆっくり立ち読みしてから買うかどうか決められるし。コミケでは体力が尽きて買い逃したんだよな。ただ、「大阪で買えそうだ」などと考えたのも事実だ。
 
 そんなこと考えつつ、まったりカタログを見ていた私の目に止まったのは、『「独ソ電撃戦」本』という文字と、独第三帝国の軍服っぽい格好をしたネーチャンのイラスト。改めてジャンルを見たところ、どう見ても「ゲーム(電源不要)」…カタログに掲載された「(元ネタの)作品別リスト」で逆引きした(結構苦労した)ところ、ネタ作品は「独ソ電撃戦」…何だコレは。何故こんなトコロにこんな「大物」が!
 
 いや待て。落ち着け。歴史系同人誌かも知れない。歴史系同人誌はゲーマーもおなじみの人物(山本五十六とかグデーリアンとか)を扱っていても、ゲーマーの視点とはかなりズレがあるので、「コレはコレで悪くないけれど…」って品だ。そういうモノなら合っても別に不思議では…でも、ソレで「ゲーム(電源不要)」ってジャンルで申し込むか?作品別リストで「ばるば☆ろっさ」と書いてない以上、この手の萌え系絵柄カードゲームが題材ってコトもなさそうだし…とりあえず情報を求めてサークル名と作者名をググってみたところ、サークル名では実質ヒット無し、作者名はとらのあなに同人誌作者として登録アリ…ってコトがわかっただけ。わからん。コレじゃ何もわからん。
 
 その後即売会主催者のサイトにアクセスし、ウェブ上のサークルリストからリンクをたどって作者のサイトを発見。そこで、新刊のタイトルが「あんとらいど」、副題が「独ソ電撃戦ミンスク41本」だと判明…コレでゲーマーが良く知っている、あの「独ソ電撃戦」の本じゃなかったら、むしろその方が驚きだ!どうしよう、ホンモノだよ。
 
 しかもだ。とりあえず、サイトの管理人=おそらくサークル主は、女性・主婦…は?近況雑記(ブログみたいなモノ)は子供(推定小学生)の話や、ヲタクっぽい話(アニメ「TIGER&BUNNY」の話や、同人誌制作の話)ばかり…なんだコレは!心底ワケわからん!
 
 その後過去ログを必死に漁り、どうやらテキスト部分は旦那の制作らしいと判明。まあそうでしょ。とはいえ、それでも謎だらけだ。何故今になって独ソ電撃戦同人誌。旦那のゲーマー歴は?どっか(地域的に考えると最有力候補コマンドマガジン)の関係者絡みか?ゲームサークルに属しているのか?それともホンモノの「市井のゲーマー」なのか?わからん、本当に何もわからん。少なくとも、私の過去の経験・知識は何の役にも立たない。
 
 とりあえずだ。「F男のナワバリ」(関東在住のくせに、関西の同人誌即売会がナワバリって…)で、独ソ電撃戦の関連本を頒布しようとしている存在がいるってコトだけは確かだ。やってくれるじゃねえか。これは襲撃するしかない。襲撃して根掘り葉掘り聞くしかない。そーゆーコトするのが私の「存在意義」だ。
 
 これは想像だけど、大半のゲーマーにとっては「あっそ」って内容の本だろうとは思う。歴史的背景も作戦面も語り尽くされているようなモノだからして。ただ、だからって無価値な作品ではないだろう。特に、「初心者」という、この業界では久しく見なかった存在を作り出そうって活動が活発化してきた最近においては、「わかりやすく」同ゲームを説明しているってだけで価値があると考える。最低でも、本を入手するという経済的支援と、「これからもこの路線で頑張ってくれると嬉しいです」と声を掛けるという精神的支援を実行する価値はあるはずだ。
 
 今現在、あくまで私の知る範囲での話ではあるけれど、同人ゲームサークルを片っ端からこんな形で支援しよう!と考えている馬鹿は私だけである。私個人はそういう活動こそがいずれ同人ゲーム界を実り豊かなモノにすると信じているけれど、賛同者は少ない。趣旨に共感してくれる方はいるけれど、実行力となると…いや、実行できなくて当然の行為だと私でさえ思っているので、別に不満はない。それが当然だ。
 
 ただまあ、私は相当特殊な存在なので、とりあえずそーゆーコトを実行している。自分がそうしたいから。使命感とかプライドといったものが絡むことでもあるし。世の誰が何を言おうと、とりあえず他人に迷惑を掛けない範囲で私なりの道を突き進むのみ。それが同人ゲームだってのは、人間としてどうよ…という気もするけれど、深く考える必要は無いでしょ。それが私の趣味なんだから。
 
 というわけで、週末は関西に「襲撃」に行ってきます。いやあ、本当に楽しみだ。色んな意味で同人誌即売会にスレてきた昨今、これほど「期待と不安でドキドキ」させられたのは久々だ。この気分を味わうだけでも、遠征する価値はあるな!あるってことにしておいてくれ…
 
オマケ:大事なことなので、ココで書いておこう。カレンダーは買わないように。去年この時期にこの即売会に参加した時は、買ってしまったからなあ…今年はもう飾る場所がないんだぞ!
 
1/12追記、3段落目の「東宝系」は「東方系」の誤変換です。申し訳ありません。