1月4日2012/01/04 22:26

 あけましておめでとうございます。旧年中はもっと更新する予定だったんだけど、色々あってロクに更新できず。反省しないとな。
 
 とりあえず年明け最初の話題は、やはりコミケネタ。ある意味当然ネタは山ほどあるので。実はまだ終了してない「カレンダー更新」も絡めつつ、色々お届けします。
 
 コミケ初日の29日にはゲーム(電源不要)があるので、とにかく忙しい。あまりに忙しいので、今年は「購入依頼」を頼むことに。とはいえ、この結論に達するまでの葛藤は地味にスゴかった…
 
 あまり大きな声では言えないけど、私は「買い出し部隊」の一員である。頼まれたモノをゲットしてくる代償として、「サークル入場証」が回ってくるのだ。何も事情を知らないと「羨ましい」とか言われるのかも知れないけれど、内実はキビシーなんてモノじゃない。今年の依頼も相変わらず過酷だった。そういう依頼に応える能力があるからこそ、私にチケットが回ってくるんだけどさあ。
 
 今回のキモは、最優先のブツが「ゲーム(電源不要)」にあるってトコロ。このジャンルは需要が少なくて混雑はしないけれど、供給はもっと少ないのですぐ売り切れる。おまけに、ここから行動を開始すると、私の主戦場に指定されている「企業ブース」にたどり着くのが大変…そこでまあ、知り合いのサークル(このジャンルには山ほど知り合いが…)に購入代行を依頼したのだ。ただまあ、いくら「条件を満たせば楽勝のトコロ」とはいえ、最優先指定されているモノを購入代行してもらっていいのか?って話はあった。私にも「買い子としてのプライド」があるからね。
 
 とはいえ、ココを任せたことにより、私の「計画」が楽になったのも事実。依頼されたモノが優先とはいえ、私自身の買い物もあるんだし。おかげでうまくいきました…となるはずだったんだけど、実は予想外の事態が発生して大騒ぎに。いやね、「需要供給の予測」読み違えて、ゲットできなかった依頼品があったのよ。一応「依頼者も楽勝だと思っていた」品だったので、「仕方ない」と許してもらえたけれど、私自身のプライドは大きく傷ついた。
 
 あえてココで言い訳しよう。購入できなかったのは、某エロゲメーカーのグッズ。単独でブースを構えたのではなく、「グッズ屋」に置いてあった品。多数のグッズを売っている場所だったので、「どう考えても列消化が遅い」ってんで、めぼしい品が売り切れた後にアタックすればいいと思っていたのだ。依頼された品は「メーカー人気はソコソコだけど、全くエロくない」ので、めぼしい品には入らないと思って。ところが、蓋を開けてみたら売り切れ…「売り切れ要注意」だとわかっていたらいくらでも打つ手はあっただけに、ちょっと悔しい。
 
 まあ、企業絡みの愚痴はココまでとしよう。初日のゲーム(電源不要)といえばウォーゲーム関連。私は同人ウォーゲーム関連における権威の1人(こう言っても誰も文句言わないと思う)である以上、めぼしい品は紹介しないと。
 
 今回最大の収穫は、鈴木拓也殿の個人同人誌「The Last Stand」vol.3でしょ!近々出るとは聞いていたけれど、まさか冬コミに間に合うとは。某所で「(プライドに賭けて)即売会初売りの際にゲットしなくては!」と吼えていただけに、入手できて嬉しい。こういうサプライズがあるから、同人誌即売会巡りはやめられない。
 
 内容面での注目は、やはり付録ゲームの「ハガキのミッドウェイ」かな。まだプレイできてないけれど、テストプレイの話は某サイトで語られていたから、一定の完成度には達していると思う。記事では、インタビュー記事が特別面白かったかな。特に「山崎雅弘氏インタビュー」の最後にあった、同人ゲームに関する意見は笑った。山崎雅弘殿曰く「真面目に作っていれば、黙っていても評価はしてくれている人は必ずいるので。」…いやまあ、確かにそうだ。山崎殿はご存じないかも知れないけれど、日本には「真面目に作ってある同人ウォーゲームを、片っ端から入手して評価・応援するんだ!」って野望を持つ阿呆が、少なくとも1人いますからね。それが同人活動を活性化する最良の手段だと信じているので。
 
 他では、無料配布物「あなたは同人ゲーム『ラコックの陰謀』をご存じですか?」が注目の品だな。配布終了に激怒し、3部せしめていた某サークルに猛抗議して1部かっぱらってきたくらいだ(笑)。私個人にとっては紹介部分は「今更何を」だけど、作戦研究が付属しているのが良い。同人活動を応援することを使命としている身としては、こういう「援護射撃」は感激しますね。みんな!確かに「ラコックの陰謀」はいいぞ!ゲームマーケットに行ってゲットしてくるんだ!事前に連絡してくれれば、オレも対戦受けるぞ!
 
 研究記事としては、やはりClub千葉#13が秀逸。今号はWW1モノの古典的名作「GUNS OF AUGUST」と、ウォーゲームハンドブック2011付属の「日露大戦」(コマンドマガジンとあるが、厳密には誤り)の研究が。同人誌なのはもったいないと思うけど、じゃあ他にどんな発表場所があるのか…と考えると、こうなっちゃうのかな。でもまあ、私にとっては有り難いので、深く考えるのはやめよう。うん。
 
 ゲームでは、Technical Term殿の新作「THE ARAB-ISRAEL FLEET」が。最近なんかキナ臭くなってきた地域を扱っているだけに、各軍の「実力比較」ができるのは有り難いですね。つか、陸軍中心のゲームを商業ルートで出すトコロはないのか。注目度高そうなのに。
 
 地味に色々なシリーズ展開が行われている、タンクハンターシリーズ。今回の新作はWW1バージョン…奇妙キテレツで、役に立つのかすさまじい疑問を感じる車両が笑えます。特にスゴいのは、露軍(赤軍に非ず)戦車。見ただけで逃げ出したくなるレベル。もちろん、味方が。
 
 今年は「色々あった」関係上、出るかどうかが危ぶまれた野球モノ。にもかかわらず、「APBA」「ザ☆ビッグプロ野球」「インパクトベースボール」2011年バージョンそろい踏みは感激しました。「見せましょう、野球好きの底力を!」ってトコロですね!
 
 あと、先日の「猿遊会」後の飲み会でやたら「ロストワールズ」の話題が盛り上がったので、同人の新作買ってしまいました。バーサーカーのオネーチャン。だけど色気はほぼゼロ。うんうん、正しい。理屈から言えば「クイーンズブレイド」のキャラと戦えるはずなんだけど、対戦受けてくれる奴はいないと思う。だって、色っぽいネーチャン眺めるのはコッチ(システム上そうなる)だからなあ。
 
 他にもいくつか入手したけれど、とりあえずはこんなものか。ゲームマーケット直後なので、やはり若干寂しいような。ただ、それは両者に参戦する、私のような阿呆の感想に過ぎない。ついでに言えば、私自身色々忙しくて少し端折り気味だったし。公式の取材ではない以上、カレンダーが絡む冬の取材がややおざなりなのはカンベンして…
 
 そのカレンダーだが、見事に飽和状態。真面目に「飾るスペースがない」って事態に。しかもだ。壁掛けだけじゃなくて卓上も飽和状態。あげく「卓上モノを壁に貼る」とか、「大事なカレンダーの配置が変更される」といった、よくわからんワザが導入された。コレに関しては、後日「カレンダー編」をお届けする予定。
 
 2日目。企業ブースの買い物が終わっていない(1日で終わるようなシロモノじゃない)ので、やはり忙しい。この日入手したモノで面白いのは、やはり「普通はしない競馬場巡りの旅」だな。私の定番サークルである。今回は香港国際レースの旅行記が。「香港はオレの庭」と豪語する私にしてみれば、懐かしいと言うより馴染みの競馬場。当然その話題で盛り上がってしまいました。
 
 3日目。この日は売り子なので、少し楽だ。ただ…「あー、楽だ」などとマッタリしてたら、狙っていたカレンダーいくつか買い損ねたけど。代わりに?終了間際の空いている時間にアチコチうろついて、良さそうなカレンダー買ってきたけれど。
 
 今回の反省?としては、便せんが思うように確保できてない。この時期はカレンダーが優先される関係上、毎年そうなんだけど。どーせ近いうちに別の即売会に行くから、ソコでゲットだな。
 
 やはり年末のコミケはキツい…夏は気候面からキツいと言われるけれど、厚着してアチコチ飛び回るのもタイヘンだよ。体力がモーレツな勢いで削られていくことを実感できるくらいだ。ただ、それでも「欲しいモノ」を求めて突撃するのがヲタクという人種。多分一般人には理解できないだろうけど、そもそも理解されようと思ってないので気にしない。
 
 というわけで、年末恒例の行事が終わりました。コレで一応年が越せる…ってなものだ。ま、私の場合この後にまた1つ「タイヘンなコト」が待っているわけだけど…次回はその辺について。期待せずにお待ち下さい。忙しいので、いつ更新できるかわからん。

1月9日2012/01/09 23:32

 色々書くべきネタが貯まっているような気もするけれど、実質「誰も読んでない」ようなので、心置きなく「どーでもいいこと」をひたすら書かせていただこうかと。つーわけで、本日は年明けの大事業「カレンダー貼り」について。
 
 私はカレンダーマニアである。一応「萌えカレンダーマニア」だと言っていいかもしれない。大半の絵柄がコレだから。私自身、「萌え絵とカレンダーは相性が良い」と思っていることは否定しない。ドコがって?日付部分という「無機質で、堅くて、機能優先な」モノを引き立たせる絵柄としては、ああいう「グニャグニャな」モノがよろしい…という理屈がある。私個人にしか通用しない理屈だとは思うけど。なお、同様の理屈に従い、私は「萌え便せんマニア」でもある。ついでに言えば、「絵柄と無関係な」企業ロゴは「美しくない」という理由により、無料カレンダーは嫌いである。
 
 ただ、だからって「ドコに飾ったらいいのか悩むほど」カレンダーを導入したのは誤りだった…以前指摘されたから改めて言っておくけど、私は入手したカレンダーは「飾る」。基本的には全部。原則から外れるのは、私の美意識?に著しく外れるシロモノ(何かの間違いで入手しちゃうことがある)ぐらい。よって、私の部屋はカレンダーだらけである。ドコを見てもカレンダーが目に止まるようになっている。それが私の趣味なんだから仕方がない。
 
 特に今年は「やりすぎ」だった。なにせ「毎年飾る場所が決まっている」はずの「エース級」カレンダーの位置変更を強いられたくらいだ。綴じ方のデザイン(飾る位置にある程度影響がある)の関係なんだけどさあ。流石に反省している。来年分はもう少し計画的に買わないと…と毎年言っているけれど、守られたためしはない。まさか増加はしないと思うけど、「今年並み」って可能性はある。その時点でアウトなんだけど。
 
 今年の特徴としては、通年カレンダーの割合が増えた。「めくる」って行為が存在しない通年モノはあまり趣味ではないんだけど、それゆえに飾る場所の制限が緩いので、増やしてみたのだ。つーか、通年モノじゃないと天井には飾れないでしょ?今年は念願の?天井に進出だ。コレは計算の範囲内だったから良いんだけど。何度も言うようだけど、「それでも」計画外の分量なんだよ。
 
 グダグダ言うのはこれぐらいにして、今年のカレンダーリスト行ってみよう。シャレじゃ済まない分量なので、コメントは短めにします。
 
・Rewriteカレンダー(スクール)…一昨年入手した品。もうしばらく使われ、4月になったら後継(同じネタ)に交換される予定。「ココにカレンダーが…」って位置にジャストフィットするサイズなので、エース級扱い。
 
・ねこねこ&コットンカレンダー…複雑な経緯で分裂増殖した、「やたら高くてオマケがエロゲーの音源メーカー」の品。出るとは限らなかったのでエース級扱いしてないけど、出たら一等地に飾られる。今年は曜日のトコロの誤植がお茶目。
 
・同人カレンダー(詳細不明)…「卓上としても使える」モノ。卓上版が飽和したので、壁掛けとして使用。ネタは多分オリジナル。
 
・ユニゾンシフトカレンダー…世間ではエロゲーメーカとされているけれど、私にとってはカレンダー屋。今年は萌え絵の上に日付部分を重ね書きという荒技をかました。日付は見にくいし萌え絵の邪魔だし…と普通は「良くない」デザインだと思うけど、私のようなマニアにとっては「だからこそ」良い。
 
・TFC企画とゆかいな仲間達カレンダー…同人。コミケで入手。デザイン面で気に入っているので、エース扱い。出なかった年があり、すさまじく哀しかった。今年は都合により飾る場所の移動を強いられた。
 
・オーガストカレンダー…コミケの定番アイテム。全体のデザインはかなりお気に入り。特に日付部分のデザインが良い。当然エース級。
 
・エヴァンゲリオン劇場版カレンダー…なんか発売日が延びた品。「まさか発売中止にならないよな?」って理由で他のカレンダーが増えた側面はあるかも。パチンコのおかげで安定供給されそうなので、毎年導入すると決めている。「先発ローテーションギリギリ」ってクラスの品かな。
 
・アージュカレンダー…通年モノ。使う人間のことを考えて無さそうな、ナメたデザインの品。熟考の末、一部を通年カレンダーとして飾ることに。こういうダメな品も、ダメだからこそ珍重するのがマニア。なお、「残り」は卓上版として使用。
 
・猫屋敷カレンダー…同人。去年からあったモノだけど、2012年通年カレンダーとしても利用できるので、継続して飾られた。
 
・オレ妹カレンダー(本当は卓上版)…特に深く考えず、なんとなく買った卓上版。実は卓上版こそ飽和状態だとわかり、強引に壁に飾ってみた。反省している。
 
・東方カレンダー(とらのあな版)…いわゆる「東方」は、ハマるとタイヘンなコトになりそうだ…って理由で逃げ回っているので、そのジャンルに足を踏み入れなくても買えるとらのあなコミケブースで入手した品。
 
・JRAカレンダー…競馬カレンダー。いわゆる競馬カレンダーは他にもあるけれど、私にしてみればJCを含むコレこそがやはりベスト。日付配置が週末集約型だってコトもあり、最も大事なカレンダー。「1つ除いて全部撤去しろ!」などと言われたら、これだけ残す。
 
・弱虫ペダルカレンダー…燃え系。作品が好きだってのと、「燃え系も強化したいな」って理由で導入。
 
・電波女と青春男カレンダー…深く考えず、「このデザイン・このサイズの品はいくらあっても飾る場所にこと欠かない」と導入された。なお、この考えは大いに誤りだった。
 
・海自カレンダー…通年。燃え系。もらったので飾ってみた。コレはコレで悪くないんだけど、ちょっと地味だな。これは題材の問題と言うより、全体のデザインの問題だと思う。
 
・リリカルマジカルカレンダー…通年モノ。本来無料配布だが、コレ目当てにテキトーな品買っている。
 
・同人カレンダー(詳細不明)…コミケ3日目の午後、「外周サークルで売れ残っているカレンダーを探してみよう」ってツアーで発見したモノ。
 
・まよチキカレンダー…特に深く考えず導入された。デザイン的にはフツー。「このデザイン・このサイズの品は…」路線のモノ。
 
・まどマギカレンダー…ネタで導入した。悪いか。日付部分の字(数字)が細い(細かいとか小さいのではなく、細い)のが特徴。若干見にくいけど、細いフォントが好みの私は地味に嬉しい。
 
・夏目友人帳カレンダー…コレもネタで導入。原作が好きなので。同人でも何でも良いから毎年欲しい品。
 
・オレ妹カレンダー…フツーの壁掛け版。「日付部分のデザインがちょっと特殊」って事情で導入され、見やすさを考慮して飾る位置が決定した品。
 
・電撃文庫カレンダー…ネタはどーでもいい。日付部分の配置が特殊なので導入された。こういう配置(週ずらし3段)のモノは毎年1つは欲しいので。
 
・ファルコムカレンダー…すいません、何だかんだ言って信者です。コミケで入手。需要よりも供給面の不安から入手できるか本気で心配した品。
 
・visualstyleカレンダー…コミケで入手。去年「売り切れ」なる狼藉を働いてくれた品なので、今年は意地になって入手してみました。デカくて色々始末に困ったけど。
 
・WORKING!!カレンダー(原作版)…毎月変わる4コマ漫画がイカすので、毎年入手している。
 
・とある科学の電磁砲カレンダー…通年。デカい。最初から天井に飾るつもりで導入。ネタとしては去年に引き続いての導入だけど、こだわりは弱い。
 
 以上が「私の部屋に飾られた壁掛けカレンダー」である。他に「物置として使っている部屋」に飾られたものが通年2点、月めくりもしくは2月めくりが6点ある。これらは「格としては落ちる」扱いをされたワケではあるけれど、単純に気に入らないから…って理由でそうしたとは限らない(見やすさとかネタの性質とか、考慮する要素はかなりある)のがミソ。
 
 他にも「飽和した!」と大騒ぎしている卓上版がたくさんあり、総計は…えと、かろうじて50は切りました。無料の品やもらった品もあるけれど、基本的にはカネ払って買っているので、総額は…すいません、考えたくないです。しかも、基本的には1年で「消費」されるわけだ。我ながら因果な趣味だな。
 
 私はイジョーな趣味を多数持っているけれど、その中でも最も理解されないであろうモノが、「カレンダー&便せん収集」ではないかと思う。価値判断が極めて独特なので、多分「私もカレンダー好きです」「便せん収集しています」って人間(多分女性)とさえ話は合わないような。まあ、そーゆー「ワケわからん」のが私ってコトで。
 
 とまあ、飾る場所の決定には苦労させられたけれど、やはりカレンダーだらけの部屋が「良い」コトに代わりはない。月が代わって部屋の様子ががらっと変わる様は壮観ではないかと。うんうん、やっぱりそうでなくては。ただ、そのためにいくら費やしたのかは…まあ、深く考えるのはやめよう。どーせ年末になれば、我慢できずに目の色変えてカレンダー買い漁るんだろうし(苦笑)。

1月10日2012/01/11 00:43

 8日の第2回SLG-CONについては、私の中でまだ未消化なので後に回す。私は一応運営側の人間ってコトになっているので、少しだけ慎重になった方が良いかなと。つーわけで、まず先に今週末の話題を。
 
 今週末15日、私は大阪へ遠征予定である。何故この時期に?実を言えば、同人誌即売会「こみっく☆トレジャー」に参加するためである。コミケでさんざん飛び回っていながら、その半月後に何故また同人誌即売会に?正直言って、自分でも理由はよくわからん。
 
 いやね、多少は迷った。行く必要本当にあるのかと。ただ、まだゲームマーケット大阪がどうなるのかサッパリわからん現状においては、今のところ「関西で同人ゲームを安定して扱っている即売会」ってココになりそう。ならば、今回も「観測」しておこうかなと思って。ただそれだけで大阪まで遠征するのはどうかと思うけど、こういう「地味で、なおかつ成果があるとは限らない」任務を他人任せには出来ない。そこに「何かスゴいモノ」が出現する可能性があるので、外れを承知の上で遠征する。そんな馬鹿をやってくれと頼める相手は、自分自身しかいないではないか。
 
 そんなわけで、まず行きの交通手段(今回は夜行バスにしてみた)を確保し、その後カタログを入手した。正直、大きな期待はしてなかった。ただまあ、不穏当屋のまどマギカードゲームの最新版が入手できるし、東宝系音源サークル「うんちく商事」で新作が入手できるかもしれないし…と、「ちょっとした用事」はある。つか、「行きつけの」サークルが出来ちゃうと、無駄に参加したくなるよね。某同人誌売ってる書店で何故か瞬殺されていた「宇宙の艦船」の暗黒星団帝国艦隊編もゆっくり立ち読みしてから買うかどうか決められるし。コミケでは体力が尽きて買い逃したんだよな。ただ、「大阪で買えそうだ」などと考えたのも事実だ。
 
 そんなこと考えつつ、まったりカタログを見ていた私の目に止まったのは、『「独ソ電撃戦」本』という文字と、独第三帝国の軍服っぽい格好をしたネーチャンのイラスト。改めてジャンルを見たところ、どう見ても「ゲーム(電源不要)」…カタログに掲載された「(元ネタの)作品別リスト」で逆引きした(結構苦労した)ところ、ネタ作品は「独ソ電撃戦」…何だコレは。何故こんなトコロにこんな「大物」が!
 
 いや待て。落ち着け。歴史系同人誌かも知れない。歴史系同人誌はゲーマーもおなじみの人物(山本五十六とかグデーリアンとか)を扱っていても、ゲーマーの視点とはかなりズレがあるので、「コレはコレで悪くないけれど…」って品だ。そういうモノなら合っても別に不思議では…でも、ソレで「ゲーム(電源不要)」ってジャンルで申し込むか?作品別リストで「ばるば☆ろっさ」と書いてない以上、この手の萌え系絵柄カードゲームが題材ってコトもなさそうだし…とりあえず情報を求めてサークル名と作者名をググってみたところ、サークル名では実質ヒット無し、作者名はとらのあなに同人誌作者として登録アリ…ってコトがわかっただけ。わからん。コレじゃ何もわからん。
 
 その後即売会主催者のサイトにアクセスし、ウェブ上のサークルリストからリンクをたどって作者のサイトを発見。そこで、新刊のタイトルが「あんとらいど」、副題が「独ソ電撃戦ミンスク41本」だと判明…コレでゲーマーが良く知っている、あの「独ソ電撃戦」の本じゃなかったら、むしろその方が驚きだ!どうしよう、ホンモノだよ。
 
 しかもだ。とりあえず、サイトの管理人=おそらくサークル主は、女性・主婦…は?近況雑記(ブログみたいなモノ)は子供(推定小学生)の話や、ヲタクっぽい話(アニメ「TIGER&BUNNY」の話や、同人誌制作の話)ばかり…なんだコレは!心底ワケわからん!
 
 その後過去ログを必死に漁り、どうやらテキスト部分は旦那の制作らしいと判明。まあそうでしょ。とはいえ、それでも謎だらけだ。何故今になって独ソ電撃戦同人誌。旦那のゲーマー歴は?どっか(地域的に考えると最有力候補コマンドマガジン)の関係者絡みか?ゲームサークルに属しているのか?それともホンモノの「市井のゲーマー」なのか?わからん、本当に何もわからん。少なくとも、私の過去の経験・知識は何の役にも立たない。
 
 とりあえずだ。「F男のナワバリ」(関東在住のくせに、関西の同人誌即売会がナワバリって…)で、独ソ電撃戦の関連本を頒布しようとしている存在がいるってコトだけは確かだ。やってくれるじゃねえか。これは襲撃するしかない。襲撃して根掘り葉掘り聞くしかない。そーゆーコトするのが私の「存在意義」だ。
 
 これは想像だけど、大半のゲーマーにとっては「あっそ」って内容の本だろうとは思う。歴史的背景も作戦面も語り尽くされているようなモノだからして。ただ、だからって無価値な作品ではないだろう。特に、「初心者」という、この業界では久しく見なかった存在を作り出そうって活動が活発化してきた最近においては、「わかりやすく」同ゲームを説明しているってだけで価値があると考える。最低でも、本を入手するという経済的支援と、「これからもこの路線で頑張ってくれると嬉しいです」と声を掛けるという精神的支援を実行する価値はあるはずだ。
 
 今現在、あくまで私の知る範囲での話ではあるけれど、同人ゲームサークルを片っ端からこんな形で支援しよう!と考えている馬鹿は私だけである。私個人はそういう活動こそがいずれ同人ゲーム界を実り豊かなモノにすると信じているけれど、賛同者は少ない。趣旨に共感してくれる方はいるけれど、実行力となると…いや、実行できなくて当然の行為だと私でさえ思っているので、別に不満はない。それが当然だ。
 
 ただまあ、私は相当特殊な存在なので、とりあえずそーゆーコトを実行している。自分がそうしたいから。使命感とかプライドといったものが絡むことでもあるし。世の誰が何を言おうと、とりあえず他人に迷惑を掛けない範囲で私なりの道を突き進むのみ。それが同人ゲームだってのは、人間としてどうよ…という気もするけれど、深く考える必要は無いでしょ。それが私の趣味なんだから。
 
 というわけで、週末は関西に「襲撃」に行ってきます。いやあ、本当に楽しみだ。色んな意味で同人誌即売会にスレてきた昨今、これほど「期待と不安でドキドキ」させられたのは久々だ。この気分を味わうだけでも、遠征する価値はあるな!あるってことにしておいてくれ…
 
オマケ:大事なことなので、ココで書いておこう。カレンダーは買わないように。去年この時期にこの即売会に参加した時は、買ってしまったからなあ…今年はもう飾る場所がないんだぞ!
 
1/12追記、3段落目の「東宝系」は「東方系」の誤変換です。申し訳ありません。

1月13日2012/01/14 03:31

 日曜の遠征に向けて体調を調整しておきたいので、軽いネタで。年越しの回顧をしておこうかと。
 
 大晦日。コミケから毎年恒例の年越し行事「HPL例会」の会場に顔を出す。今では年に1度しか集まらない意味不明な集団ではあるけれど、まあコレはコレで大事な行事である。そもそも、私は名目上「所属ゲームサークルはHPL」なんだし。
 
 HPLのメンバーは基本ヲタクである。コミケが大晦日にも開催されるようになったので、「体力的に厳しい」とボヤく人間が多い。今回はあえてコミケから直行した(その方が楽かと思って)のだけど、やっぱり色々きつかった。もう若くないなあ…って、多分そういう問題じゃない。ま、良くある話だ。
 
 プレイされるゲームは、基本的には「超人ロック」。これを延々とプレイし続ける。中毒患者みたいなモノだ。なお、今回はストロハイムSがよく登場し、勝ちまくるという珍事が。決して弱くない…どころか滅茶苦茶強いんだけど、「ロック(主役。強い)を自分の手でブチ殺せ」という達成しにくい勝利条件が設定されていて、おまけに自身はエスパーじゃない関係上、誰かの手を借りないと逃げられまくってどーしよーもない、ってキャラだからなあ。きっと今年はそーゆー年(どんな年だ)なんでしょ。
 
 まあ、ココまでは「毎年の話」だ。今回あえて詳しく紹介したいのは、BGVとしてぼんやり見ていたTV番組。深く考えずテキトーな番組見ていたんだけど、なんかトンデモネーものがあった。番組の趣旨などはよくわからんのだけど、「日本在住(日本語が達者)の外国人に、ひたすらインタビューしまくる」ってのがあった。コレの一部がスゴかった…
 
 いやね、比較的マトモなモノもそれなりに面白かった。それはいい。問題は、ヲタク臭全開のやりとりがいくつかあったことかな。我々はヲタク集団だけに、思いっきり悶絶させられました。
 
 記憶している、スゴいの第1弾。インタビュー場所は浅草。オランダ人女性。「日本で好きな場所はドコですか?」と聞かれ、「池袋」と即答。この時点でHPL全員何故か苦笑。「池袋のドコが好きなんですか?」との問いに、「乙女ロード」(注:池袋のヲタク系ショップが集まる場所)…全員悶絶。私もあの界隈はたまにうろついているけどさあ…
 
 次もスゴかった。場所は同じく浅草。アメリカ人男性。秋葉原でのヲタク観察が趣味と言い切り、アツく語り始める…それは数時間前まで「そーゆー連中」を山ほど見てきた我々に対する挑発かぁ!と、一部(私という説アリ)がブチ切れる。
 
 最も壮絶だったのは、「好みの日本人女性っていますか?」って聞かれ、「アスカ」と答えた奴。どのアスカ?と思ったら…エヴァの赤いプラグスーツ着たアスカ。「ドコが日本人だ!」と皆で突っ込み。ハーフだかクォーターだろ…って、問題はソコじゃない。なんつーか…もっとも、対象がAKB48とマトモな方とはいえ、総選挙(私は良く知らないけれど)のポスター全部とやらを後生大事に持ち歩いていた奴も、いい勝負ではないかと。
 
 これらの回答がスゴいのは、内容そのものじゃない。いやまあ、ソレも「よくやるよ」レベルではあるんだけど。本当に壮絶なのは、秋葉原や池袋やコミケ会場といった「ソレっぽい場所」でもないのに、TVカメラの前でしれっと真顔でそーゆーコトを公言するトコロだと思う。いくら私でも、TVカメラの前で「正月は何していましたか?」と聞かれた時、真顔で「超人ロック」って答える度胸はない。外国であっても同じ。いくら「旅の恥はかきすて」とはいえ、ロンドンでBBCのカメラ前にして「旅行の目的は?」「アスコットの魔物退治」とは言えないなあ。
 
 私を含むHPLのメンバーは皆、色んな意味で「筋金入っている」方だと思うけれど、その集団の感想が「アレはスゴい。オレ達にはできねえ」である。世界ってやっぱり広いんだな。心底そう思う。
 
 もっとも、ココで「反省」して、「これからはオレも世界で戦える奴に…」と言うべきなのかどうかは、ビミョー…じゃねーだろ。そーゆー部分で「世界で戦える」ようになってどーすんだ。世界で通用するかも知れないけれど、日本で見捨てられる(苦笑)。日本人には日本人の戦い方があるんだから、それで満足すべきではないかと(笑)。
 
 なお…「既に手遅れ」「充分世界で戦える」という声が聞こえるような気もするんだけど、無視しよう。色んな意味で、私程度じゃ世界相手に戦うのは無理ですよ。そういうことにしておいて下さい…

1月15日2012/01/16 00:09

 負けた…自分に負けた。カレンダーがまた増殖しました。天井までもがスゴいコトになってます。総計はめでたく?50を超えました。ダメ人間だ…
 
 深夜バスで移動して、向かった先はインテックス大阪。「こみっく☆トレジャー19」に突撃だ。去年はとても寒かったけれど、今年はやや暖かい。「即売会日和」だな。何故オレはこんなトコロに…と思いつつ、なんか馴染みまくっている自分を発見。何故私はこんなイベントに馴染んでいるのやら。関東ならまだわかるけど、ココは関西だからなあ…
 
 まず突撃するのは、サークル「NONAM」殿。もちろんお目当ては独ソ電撃戦本。内容も気になるけれど、より気になるのは「どんな人間が作り、頒布しているのか」。こればっかりは突撃して確かめないと駄目だからね。
 
 まずは許可をもらって立ち読み。絵は、好みとか色々あると思うけれど、私は「問題なし」と判断。いわゆる「萌え系」だけどね。軍服の細部がどうとか言ってはイケナイ。気になる内容だけど、いわゆるストーリーマンガ。リプレイを元にした「戦いの再現」を狙ったモノで、GJ掲載の松田大秀先生のマンガと同じ路線と言えばわかりやすいかな。ただ、頁数は薄い。その分値段も安い。表紙フルカラー本文モノクロで14頁200円。しかも発行部数はかなり少数。流石にこの値段だと赤字だと思う。実際、サイトにそんな話が出ていた。これ以上はネタバレになるので、ネット上では語らない。
 
 ここまで確認して、しばし熟考。多分これなら…という結論が出た所で、5部購入。自分用、頼まれた分で2部。「こーゆーモノがあったんですよ」と見せびらかす?ために1部。ココまでは最低線。後は「旦那の注文に従って燃えの入った萌え絵を描く人」の先達(つまり、SLGamerの表紙描いている人)に意見を聞くため、某氏(要は旦那)に押しつける分。最後はものすごく迷ったけれど、ネタにされたゲームの発行元に「目は通しておけ」と押しつける分も確保した。
 
 5部購入に目を丸くするサークル主催者に対し、早速インタビュー。ネーム担当の旦那さんに「何故今になって独ソ電撃戦?」と聞いたところ、「他のゲームはロクにプレイする機会が無くて…」との話。それこそエポック版発売時から細々とゲームを楽しんできたようだけど、今は相手もいなくてソロプレイばかりだそうな。はっはっは、そんな貴方にお勧めのイベントが「SLG-CON」ってイベントでして…って、先週東京で行われたイベント紹介しても意味ねーだろ!
 
 SLG-CONについては後日みっちり語る予定だけど、ココでも少し語っておこう。今回私は、改めて「あーゆー趣旨のイベントって、やっぱりチャンと需要あるよ」と感じた。旦那さんがSLG-CONの参加者だったら、私が率先して「独ソ電撃戦」のお相手をした(注:スタッフは基本インストラクター、ってのはわかってます)のに…と、歯がみしたくなったくらい。くそー、我々の進んでいる方向は決して間違っていないけれど、やっぱり色々と力不足だ。
 
 とりあえず、コマンドマガジンは知っていてある程度買っているようだけど、SLGamerは知らなかった(ある意味当然)ようなので、「活動趣旨」を説明して最新号を1冊献本しておいた。あと、一応ゲームマーケット大阪についても軽く説明しておいた。私に出来るのはこれぐらい。後は色々頑張って欲しいとしか…私は、無力だ。こんな本を作って即売会で頒布する意欲を持った人が「プレイ機会がない」と嘆いているのは、何か間違っている。間違っているのに、私ごときに何が出来るというのか…
 
 絵師担当の奥様にも話は聞いてみた。描いてみた感想とか。気になったのは、軍装の細かい部分の資料がなかなか見つからないことだそうな。そりゃまあ、この世界に詳しくない人がネットだけでどうこう…って手法で調べるのは、タイヘンでしょ。戦車や飛行機を描くのも結構難しいだろうし。ふと思ったけれど、この辺をある程度解決できれば、ウォーゲームの欠陥の1つという説もある(異論もあるけど)、「ビジュアル面の弱さ」を解決できるのかも。その結果、この業界が萌え絵で埋め尽くされるのはどうかと…って話はあるけれど。この世界、自分で絵が描ける人間が少ない(いることはいるけれど)ので、絵を描く人達の気持ちがよくわかってなかったのかも知れない。
 
 なお、この本に目を付けたゲーマーは私だけじゃなかった。ミドルアース(本部)の下野守殿が私がいる時に顔を出され、自分用と周囲に見せる用の2部購入なさっていた。関東在住の私よりも「何か出来る」可能性が高いので、関西のゲーマーの方々には色々頑張ってもらいたい。
 
 会場を去り際に改めて売れ行きを確認した所、私が5部入手したからって話はあるけれど、それなりにハケていたようだ。「反応次第では続編も…」って話なので、こういう活動を続けてもらえるかもしれない。話を聞く限りでは、凄く前向きだったし。嬉しい話だ。そーゆー話が聞きたくて、本当に続編を出してもらいたくて、それを入手したくて、私はこんなコトやっているのだから。誰が何を言おうと、少なくとも私の中では、私の行動は間違っていないと思う。
 
 他についても語っておかないとね。実は「こみトレで何とかするから」って理由で年末のコミケでスルーした「不穏当屋」殿。今回も元気にフォント売ってました。ココで「まどか☆戦記」の新版入手しないと…と書いていたところ、「事実上取り置き」状態で用意してくれるという嬉しさ。いつもすいません。こういうコトやってもらえると、「毎回顔出さなきゃ」って気になりますね…たとえそこが関西であっても。ああ、やっぱり私はこの即売会から足抜けできないのね。ま、コミケだって似たような経緯で足抜けできなくなって今に至っているので、良くある話としておこう。うん。
 
 あと、「話を聞きたいから」って理由で、すごくつまらん(失礼)アナログゲームを入手。「ミルキィホームズ」の推理ゲーム…というありがちな作品なんだけど、「何故こみトレでこんなものを?」って聞いてみたくて。単純に「元々即売会に出ていたけれど、最近アナログゲームにハマったので作ってみた」との話。追加で「ゲームマーケット関西への出展予定は?」と尋ねた所、「敷居が高そう」との話だった。気持ちはわかるけれど、多分「アナログゲームを売るなら、やはりアナログゲームを買いに来る人間が多そうなトコロ」に出展するべきだと思うな。あくまで個人的意見と付け加えてそんな話をしてきた。まあ、こみトレは「アナログゲームもあると期待して良い即売会」ってのが私の意見だけれども。
 
 あと、ゲームマーケットなどで以前から姿を見かけていた「あゆ屋」のゲームも試しに買ってみた。こーゆーものに幅広く手を出すと後々…って理由から逃げ回っていたんだけど、先日このサークルの方と飲む機会があったので…ふっ、これでまた「東方」に顔を出す理由が…
 
 ゲーム以外の話もしよう。先ほど話に出た「東方」系の音源サークル「うんちく商事」殿のピアノアレンジCD。今聴いてます。いいピアノは音が違うんだよね。「安いピアノや打ち込みが悪いワケではない」とは思うけど、良いピアノには良いピアノの良さがある。
 
 他で注目の品?は、壁掛け時計。いやね、どーも最近部屋の時計の調子が悪くて。つまらんデザインの品ではあるから、「いっそのこと萌え時計?」ってんで、2つほど入手してみた。現在試用期間中。ある意味重要アイテムなので、少しでも使い勝手の悪い品を置くつもりはない。というわけで、時計まで増殖を…ま、これは最終的に1つを除いて撤去されるとは思うけど。
 
 増殖と言えば、カレンダーのことに触れないワケには…はい。我慢できませんでした。何とか卓上版は我慢したんだけど、壁掛け版は…1つは強引に割り込ませ、もう1つは多少マシだった別室に配置、通年と「半年モノ1枚」(次入手できるのか?)は仕方ないので天井に…天井も隙が無くなったぜ。はは、ははは…
 
 というわけで、なんか駄目人間っぷりを自覚させられまくった1日でした。ふ、言い訳しても仕方あるまい。ヲタクの生き様とはこういうモノでしょ。

1月28日2012/01/29 03:53

 〆切。とてもイヤな言葉だ。そいつと向き合っていたので、しばらく更新できなかった。ちなみに、商業誌に掲載されるモノではない。でも、〆切って言葉はイヤだ。色々わかっちゃいるんだけど、どうにもあのプレッシャーがね…
 
 本日の話題は、ガッツリ書くネタでいこう。まずは第1弾として、「空母戦雑感」。空母戦ゲームについて色々考える機会があったので、つれつれと書いてみようかと。なお、私は「空母戦ゲームはあまりプレイしない人」なので、色々至らないことを書いてしまうかも知れない。それを恐れて黙っているのも何なので、お読みの皆様側で「そんなもんだ」とご配慮いただければと。
 
 私は空母戦ゲームはほとんどプレイしない。何度かプレイしたことあるんだけど、どうにもガツンと来るモノがなかった。記憶にある限り、最初にプレイしたのは…確かエポック「シミュレーションゲーム入門2」についてる奴。米軍担当して、先に敵空母発見して攻撃隊を送り込んだところ、直援の零戦だか対空砲火だかに攻撃隊バタバタ墜とされ、アタマに来て第2次攻撃隊(何故そんなモノが残っていたのか、我ながら不明)を発艦準備させたトコロを日本軍に攻撃され、艦上で誘爆した攻撃隊のおかげもあって空母全滅。まあそんなものだ。
 
 その後は珊瑚海海戦で「タンカー10隻」(駆逐艦10隻かも。とにかく不自然な艦隊。ちなみに艦種誤認。)を発見して攻撃してみたり、マルタ島の航空部隊を残らず「海に捨てる」(燃料切れになるまで船団護衛に貼り付けた)り、…と、なんかヘンなプレイばかりしていたような。コレはコレで楽しかったし、キテレツなのはゲームがどうではなくプレイヤーが全面的に悪いとは思うんだけど、どうにもガツンと来なかったんだな。
 
 あまり印象が良くなかった理由?う~ん…多分、「面倒」だからだと思う。索敵して、その間に発艦準備のこと考えて、輸送船団動かして…と、とにかくやることが多い。事前に研究とかしてあればいいんだろうけど、そうじゃないと「状況に急かされてばかりで、作戦考えてる気がしない」ような。「よほど好きじゃないと出来ないなあ」とか思った記憶がある。
 
 そんな私が言うのは何だけど、空母戦って「面白いゲームになりにくい」戦いじゃないかと。まず問題なのが、「空母が強すぎる」って部分かな。ハッキリ言って、「片方にだけ空母がある」って状態は、全くゲームにならない。そのため結局は「空母が沈むかどうか」だけが問題の大味なゲームになりがちじゃないかと。
 
 余談だけど、この問題を解消する手段として、「空母が出てこない期間・空間をより多く含める」って手が考えられるのは事実。でも、問題の根本が「空母の強さ」にある以上、必ずしもうまく機能しない可能性がある。下手すると「空母戦の勝利に捧げるためのスケープゴート」を増やすだけになりかねない。
 
 空母が強すぎると言うのなら、逆に「空母だけ出せばいい」のでは?私もそう思っていた。先日の飲み会で、衝撃の台詞を聞くまでは。その時はさらっと流したけれど、後から考えるとスゴい発言だった。
 
 その発言とは…その昔ツクダから出た「航空母艦」についての発言。このゲームは「空母同士の決闘」だけを扱ったゲームである。色々問題はあるけれど、その点は確かに評価出来る。出来るんだけど…「結局どのシナリオも、空母の顔ぶれが違うだけでやってること同じなんですよね。」…そんな話だった。
 
 この発言のドコがスゴいのか?世の中には「戦術級全体にピンと来ない人」ってのがいる。そういう人が、たとえば空戦ゲームについて「零戦対ワイルドキャットも、紫電改対コルセアも、メッサーシュミット対スピットファイアも、フォッケウルフ対ムスタングも、結局やってるコト一緒だ」ってな趣旨の発言をするトコロは、何度か見ている。そのたびに私は心の中で、もしくは酒の進み具合によっては実際に「いや、全然違うでしょ」と叫んでいたモノだ。
 
 もし先ほどの発言がそーゆー方から出たのであれば、別にスゴい発言ではない。良くある話だ。そうじゃなくて、私以上に「戦術級大好き人間」であるtakoba39714殿の発言だから問題なのだ。戦術級が好きで兵器の細かい違いにこだわりを持ち、しかも空母戦大好きな人間をして「やってること同じ」と言わしめたのだ。
 
 この発言から導かれる、空母戦が面白くなりにくい問題点は、「空母って、実はキャラ立ちしてない」となる。「空母であること」そのものは他を圧倒するレベルなのに、空母同士ではあまり差がない…いや、米空母が頑丈だとか日本空母の艦載機は優秀だとか、違いはチャンとある。あるけれど、それがゲーム内での活用方法に影響を与えるほどじゃない。「10攻撃力あれば、まあ相手を破壊できる」時には、攻撃力が11か15かなんて、どーでもいい。空母間の違いは、結局その程度になってしまうようなのだ。
 
 単純に「対戦ツールとしてのゲーム」に出てくる駒として考えた場合、「空母以外と比較すると圧倒的に強いのに、空母同士だと差がない」って存在は、色々扱いに困る。他と戦うと弱い者イジメ、空母同士だと運勝負(実際には「先に見つけた方が勝ち」の索敵勝負)じゃあ、面白くするのが難しいよね。歴史の中には「知名度が高いくせに、ゲームにすると面白くなりそうもない戦い」ってのがいくつかあるけれど、空母戦もその仲間に入れていいんじゃないかって気がするくらいだ。
 
 にもかかわらず、「空母戦が好き」と公言する人間が少なからず存在するのは確か。じゃあ、そーゆー人達はどの部分を楽しんでいるのか?う~ん…これは私個人の想像だけど、そーゆー人達は実は「対戦ツール」としてどうこうって部分はあまり重視せず、「ゴッコ遊び」の対象として空母戦ゲームを楽しんでいるんじゃ…って気はする。ゴッコ遊びの対象としてどうこうってのは、陸戦ゲームでも結構重要な要素だと思う。私はその昔「シミュレーションゲームとは、将軍って立場の人間のロールプレイングゲームである」って主張していたくらいだ。ただ、空母戦ゲームの場合、その比重が陸戦ゲームより高いのではないか。
 
 ただ…この考えを突き詰めてゆくと、「何故ボードウォーゲームで空母戦を楽しむ必要があるのか」って話になると思う。ゴッコ遊びって、結構PCゲームと相性良いと思うんだよね。ビジュアルなどの演出面はどう考えても上だし、納得いく結果が得られるまで思う存分つき合わせられるし。元々「空母戦ゲームは電脳系でやればいい」とは言われていたんだけど、その理由は索敵システムうんぬんだけじゃないのかも。
 
 更に言うのなら、実は空母戦ゲームって、テーブルトークRPGの手法が応用できるのかもしれない。つまり、「ゲームマスターって地位の人間がいて当たり前」ってモノにしてしまえるのではないかと。空母戦のような「索敵が問題となるゲーム」って、「審判を用意したいんだけど、そんなものを喜んで引き受けてくれる物好きを探すのはタイヘンだ」って問題があり、それは解決不能だろうと思われていたけれど、実は審判=ゲームマスターだととらえ、審判必須にしてもいいのでは。それだと2人だけじゃプレイできない?そんなことはない。1人が日本軍なり米軍なりを担当し、もう片方がGMとなり、残った方を操ればいい。戦闘解決の際のダイスは「オープンダイス」(プレイヤーに結果を見せるようにダイスを振ること)にしてしまえば、よほどのことがない限り勝ち負けで揉めることは避けられるのでは?って気がするし。
 
 まあ、実際はこんなゲームをデザインするのは難しいとは思う。ただ、ソロ専用ゲームを2人でやるとこんな感じになる(「アンブッシュ!」で経験済み)ので、1つのアイデアとしてはあるのかもしれない。
 
 もっとも、このアイデア最大の難点は、いわゆる古株のウォーゲーマーのうちかなりの割合が「RPG嫌い」だってことではないか。過去のトラウマというか何と言うか…を引きずっている人って、少なくないと思うので。ま、しょせん空母戦そんなに好きじゃない人間の戯れ言なので、どーでもいいことではあるんだけど。

1月29日2012/01/29 23:12

 本日は、長らく放置していたネタ「第2回SLG-CON」について。色々振り返るのは大事なことだから、ガッツリ書きます。
 
 「初心者にボードSLGを楽しむキッカケを与える」ことを目的として行われているSLG-CON。何故か私は一応「運営側」の人間ってコトになっている。私がそんな立場で良いのかどうかは果てしなく疑問だけど、誰も面と向かって文句を言ってこないので、とりあえずは良しとしてある。
 
 実際の会場の様子については、ゲーマーSNS「Must Attack」などにレポートが山ほど掲載されたので、詳細は割愛する。前回は「明らかに人数多すぎてスタッフ機能が停止同然」って事態に陥ったけれど、今回はそんなコトもなく、「良い」イベントだったのかなと。良かった…と言うよりは、「ほっとした」ってトコロかな。
 
 とまあ、イチ参加者目線で語るだけならこれだけでいい。それで済ますつもりなら、ココまで引っ張らなかった。私は一応スタッフって立場なんだから、より細かい部分についても語っておかないとね。なお、コレはあくまで私個人の見解であり、「SLG-CONスタッフ全体の見解」とは別物である。その点はご注意下さい。
 
 まず気になったのは、「参加人数が減った」という事実。前回がイジョーであり、今回ぐらいが適性だったのは事実だ。しかし、それでも「減った」という事実は無視できない。季節要因(今回は寒くて外出しにくかった)やら何やらあるんだろうけど、今後を考えると楽観は出来ない。原因分析や対策なども含め、キチンと向き合っていかなければイケナイのでは。
 
 もう1つ気になったのは、やはり「あのような対応で良かったのか?」って部分。そもそもノウハウがないトコロから手探りでやってゆくしか無いイベントなので、良い悪いを論じようにも、正解が無い。どうしても「その場しのぎのアドリブ中心」になる。それはわかっている。とはいえ、だからって開き直って「コレで良いんだ!」って気持ちになるようじゃ、色々マズいでしょ。具体的に改善すべき点が指摘されたワケじゃないけれど、やはり心のどこかに「もっと良い対応が出来たのでは?」ってエクスキューズを持っておきたいと思うな。
 
 ただまあ、一応ではあるけれど、「前回の対応はあまり間違っていなかったらしい」ってな根拠が見つかった。前回私がお相手した方が、今回も顔を見せてくれたのだ。「二度と来るものか」と思われていたらどうしよう…って不安はあったので、ちょっと安心した。理屈から言えば、常識的な対応が出来ていれば、ソコまで悪く思われることはない…ってのはあるけれど、自分の人間的魅力とやらはあまり信用してないので、どうしても不安はあるんだよね。だいたい、「そもそもF男なんぞが初心者勧誘の場でスタッフ扱いされているのは、どうかと」って思いがあったりするくらいだ。
 
 とはいえ、やはり「う~ん…」って部分はあった気がする。今回、私は「どうやったら勝てるようになるのか、知りたい」って方のお相手を務めたんだけど、キチンとそーゆーモノを伝えられたのかどうか、はなはだ疑問だ。いや、気持ちはわかる。私も過去に似たようなコトを上級者相手につぶやいた記憶がある。私なりに考えて「日露大戦」で表裏対戦して、「こういうトコロに注意した方がいい」って部分を指摘して…ってコトをやってみたんだけど、それが適切な方法だったのか、上手く伝わったのか、正直自信はない。
 
 私が知っている「どうやったら勝てるようになるのか」って方法論は1つ。実戦経験を積んで、血を流して覚える。それだけ。いつか一人前のゲーマーになるんだ!って野望(コレがないと心が折れちゃう)を持ち、なんか怪しげな手を工夫して上級者に挑み、ボコボコにされる。そんでもって、「ドコがいけなかったのかなあ…」と反省し、自分なりにこうすれば良いんじゃねえかって手(大抵的外れ)を考え、また上級者に挑んで…の繰り返し。今から考えると、極めて効率は悪かったような。何故途中で投げ出す気にならなかったのか、当時の自分に聞いてみたいくらいだ。
 
 今から考えると、自力でウォーゲームの魅力を引き出せる程度の技量に達すれば、こういうやり方でも問題ないような。同じ負けでも、「前回より少しは上達した」って手応えが出てきたのは、こうなってから後の話って気がするので。けれど、それ以前の段階では、やはりキチンと教えてもらった方が良かったんじゃないかなあ。少なくとも、その方が効率良いと思う。
 
 この世界には、「初心者だからって、簡単なゲームをやらせるのは間違いだ」と主張する人間が少なからずいるんだけど、そういう方は「初心者」と「初級者」を混同していると思う。一般人にもわかりやすい例で言えば、「スキー靴を履いたことがない」って人間が初心者だ。そいつがいかに運動神経良くても、まずは「歩き方・転び方」を教えて…って話になるでしょ。そうじゃないと、リフトすらマトモに乗せられない。ミッチリ懇切丁寧に教える必要があるのかどうかはともかく、とりあえず「コレならリフトに乗せられる」って段階に達していると誰かが認定する必要がある。そうじゃないと当人もつまらないだろうし、周囲だって迷惑だ。
 
 SLG-CONってのは、とりあえずの目標として「スキーで言えば、リフトに乗って良いという許可」にあたる部分、つまり「こうやって戦えば良い」という基礎部分(ホントに基礎でいい)を教えるってコトがあると思う。ソコまでは手伝いが必要だと思うので、専門の人間を用意しますよ、それを習得した後は、実は結構難しいゲームでも「動かせる」ようにはなる(勝てるかどうかは別問題)から、ゲームサークルの例会とかに顔出しても大丈夫ですよ…ってワケだ。ソコを端折ると、今の若い人間はついて来ないんじゃないかと。「昭和の時代」ならともかく。
 
 もっとも…そこまではわかっていても、実際やれと言われたら…色々厳しいのはわかっている。けれどまあ、誰かがやらなきゃいけない気はするね。「そう思うんだったらお前がやれ」って声?にお応えする意味で、私はSLG-CONのスタッフやっているわけだ。適切な人材かどうかはさておき。
 
 ちなみに、今まで誤魔化してきたけれど、私がSLG-CONのスタッフに立候補したのは他にも理由がある。私の戦友でもあったしのはら殿がスタッフだったからだ。私ごときが彼の穴埋めを出来るワケじゃないけれど、とりあえず何か受け継ぎたいなと思って。だから…どんなに辛くても苦悩しても、無責任に投げ出すようなことは出来ないんですよ。義理人情の話だから。とはいえ、そんな古い考えの持ち主が、若い奴にゲーム教えるコトなんてできるのかねえ…ブツブツ…