8月15日2011/08/16 03:46

 唐突に復活。コミケ後だし。つーわけで、コミケレポートなんぞ。今回は一応細かいトコロまで触れようかなと。
 
 私は基本「買い出し部隊」に分類されている。どこかの誰かの指令を受け、色々買ってくるわけだ。報酬はサークル入場券。場合によっては「別の人に別のモノ買ってきてくれと頼める」場合もあるけれど、私が欲しいモノは「他人様に頼めるようなモノじゃない」ので、あまり関係がない。冬に「カレンダー求めて企業ブースに突撃する」って習性がある関係上、企業中心に攻略命令が下されるコトが多い。これはまあいいんだけど…
 
 今回もいくつか指令を受けたんだけど、リストを見た瞬間「コレはヤバそうだ」と感じたトコロが2つあった。アニプレックスとまんがタイムきらら。両方とも「エロじゃない」ってのがミソ。最近はソフトなモノの方が「ヤバい」んだよ。一応長いこと企業ブースに突撃しているので、「どれぐらいヤバいのか」は無駄に勘が働く。外れることも多いけど、ある程度は信用できるんだな。
 
 アニプレックスに警戒信号出した最大の理由は、「ネタ」かなあ。「魔法少女まどか☆マギカ」絡みだから。コレは基本的にヤバい。ゲームマーケットの国際通信社ブースに置いてあった、このネタの同人ゲームにさえ「危ない」と感じ、実際スゴいことになっていた。まんがタイムきららの方は、ネタ(コッチにも「まどマギ」ネタアリ)に加え、「出版社系だ」ってのも警戒理由。出版社の社員って「偉い」(差別用語です)ので、コミケにやってくるのはペーペー。しかも、大半が「コミケなんて来たことない」連中。その練度は、銀狐作戦に投入されたSS「ノルト」並み。混雑をさばくためのノウハウが皆無なので、訪れる人数の割に行列の消化が悪いときたもんだ。毎度毎度楽じゃない指令が下されるんだけど、今回は特にキツいか?と感じた。
 
 しかも、初日の朝イチは「企業じゃなく、同人からスタートしてくれ」って指令が…行列の長さだけ考えたら、朝イチは混みそうなトコロに突撃するのが正しい。けれど、売り切れが絡むとそうも言ってられないんだよね。オマケにだ。「ついででいいから」ってなコメント付きで、コミケ有数の大行列サークルの指定まで…私の直属の上司(直接指令を下す人)は事情知っているので、「アソコはついでで何とかなるような場所じゃない」って話はしてくれたようだけど、ソコはまあ、色々ありまして。「無理して行かなくていい」ということにはなったけれど、まさか「かったるいから」で省略するワケにはいかない。まいったね。
 
 ひととおり指令を受けた後は、私の裁量で回る順番などを決める。私自身の買い物もあるし。優先度とか売り切れとか行列の長さとか考えなきゃイケナイので、楽じゃない。ある意味経験と勘が重要なんですよ。私がたてた行動計画は以下の通り。
 
 初日。「朝イチに買ってこい」と指定されたのは「ゲーム(電源不要)」。よってコレを入手した後は私自身の買い物をすべくこのジャンルに留まり、その後企業へ行き、クソ面倒くさそうなアニプレックス&まんがタイムきらら「以外の」企業(自分のモノ含む)を片付ける。この後体力に余裕があったならば東館へ行き、FC(少女)で便せん漁り。会場を出た後は「第1次品物受け渡し」がある。
 
 2日目。アニプレックスとまんがタイムきららを片付ける。どちらを先にするかは当日の人の流れ次第。その後東館へ行ってスポーツを物色、余裕があるなら音源CDも何とかしたい。ただ、翌日に備えるため、早めの離脱を心がける。
 
 3日目。「コミケ最悪の戦場」の1つにアタック。早め早めの行動を心がければ、さほど惨いことにはならないはず…その後は同じ東館にあるメカミリ旅行と評論を物色し、連絡通路が空く昼前ぐらいに西館へ移動、「ヒマだったら」と依頼されていたイラスト集と、創作(少年)に居を構える速水螺旋人先生&M.WOLVERNE先生のトコロでお買い物。後は会場内で「最終品物受け渡し」をして、コミケ終了。
 
 実際どーなったか?まず初日。「朝イチで買ってこい」と指定のあった場所を事前偵察し、「アレなら大楽勝、怖いのは売り切れだけ」だと判断。よって、開始までさいたまオフライン殿のスペースでまったり過ごしていました。だって、近いんだもの。決して怠けていたワケじゃない。もちろん、開始と同時に目標へ突撃しましたよ。ところが、思ったより人が集まった。対応や顔色から判断するに、これはサークルの人間や周囲のコミケスタッフにとっても「想定外」だったようだ。おそらく、「すぐ売り切れちゃいそうな品」があったからだろう。とはいえ、問題になるほどじゃない。売り切れ警戒の品も含めてひととおりゲット。
 
 その後はウォーゲーム系を。朝のうちにひととおり巡回して挨拶済みだったので、サクサクお買い物。書きたいことだらけなので、ココの詳細は後日ってことで。ただまあ、今回は「公式な取材じゃない」ので、ちょっと手抜き気味だったかな。
 
 ゲーム系を片付けた後は、企業へ突撃。すさまじい行列がそこかしこに…ただ、長さに騙されてはいけない。「長いけど消化が良い」「短いけど消化が悪い」なんてのは良くある話。更に「売り切れる危険性がどれくらいあるのか」なんてコトも考えつつ、回る順番を考える必要がある。ざっと観察した結果…アニプレックスの列は予想以上。この時点であそこに並んだら、他は全く買えなくなる…ってレベル。後に判明した情報によると、どうやらこの時点でもう「買えないから並んでも無駄」と列が切られていたらしい。しかも最悪4時間待ちだったようだ。まさに「最悪の戦場」。まんがタイムきららも「駄目」。列消化の悪さでは定評のある出版社系なのに、ものすご~く長い列が。よって、この2つは2日目以降に回し、他を片付けることに。
 
 ここでの特筆事項は2つかな。まずはニトロプラス。「まどマギ」小説本に購入指令があり、私自身も購入予定に入れていた。それはいいんだけど、思ったより分量があった…読み応えありそうなのは良いんだけど、重たいんだよね。早い段階で購入してしまい、その後運び続ける羽目に。もう1つはオーガスト。ヲタク一般にはエロゲーメーカー扱いされているけれど、私に言わせれば音楽とカレンダーのトコロ。自分の分としてサントラ集買ったのはいいんだけど、これまた重い…なんか値段が高いので「おいおい、値上げか?」と思っていたら、単にCD5枚組だから高いだけだった…ソレは聞いてない。過去の傾向などから言ってせいぜい3枚組だと思っていたのに。
 
 企業を「片付ける」途中、一休みを兼ねてFC(少女)で恒例の便せん漁りもしました。購入したいモノが「売り切れそうな品」じゃない場合、あえて人気商品が売り切れたタイミングを見計らって突撃した方が楽に買えるんだよね。特に「エロゲーのサントラ集が欲しい時は、抱き枕カバーが売り切れてから」ってのは重要です(苦笑)。ただ、今回は便せん不作。元々「便せんは21日のコミティアに回す」と思っていたけど、ちと寂しい…
 
 2日目にいこう。この日のオープニングは企業。アニプレックスとまんがタイムきららを片付けたいところだけど、両方ともシャレじゃ済まない。売り切れの関係で3日目に引きずることも覚悟していた。どっちを先にするかは悩みどころだったけど、朝っぱらからアニプレックスの列がシャレじゃ済まなそうな雰囲気を漂わせていたので、コッチを先にする。これだとまんがタイムきららの売り切れが心配だな…と思っていたけれど、それは杞憂だった。私が到着した時点で、注文された品は完全完売(3日目に回しても無駄)だったので。多分アレは初日で完全完売だな…っておい、2日目以降にコミケ来た奴は全く買えないってコトかよ!普通はこうならないように2日目・3日目用の品は別にしておくんだけど、それを投入しちゃったようだ。いやまあ、出版社系ってそーゆーコトやらかしかねない連中ではあるんだけどさあ。事情説明したら笑って許してもらえたけれど、私にもプライドってモノがある。カンベンしてくれ。
 
 アニプレックスでも「失敗」やらかした。前日さいたまオフライン代表の菅原殿から「警告」を受けていたにもかかわらず、追加で注文が入った「魔法少女まどか☆マギカプロダクションノート」を自分の分も購入してしまったのだ…モノとしてはいいと思う。けど、重いんだよ…「辞典」とは聞いていたので小辞典クラスを覚悟していたんだけど、まさか中辞典より重い(我が家の辞典比)とは…
 
 企業を片付けた後は、スポーツへ。お目当ては競馬系。この日の東館は「東方」という殺人的なジャンル(ものすごい人混みを形成する)があるので、できれば足を踏み入れたくなかったんだけど、競馬同人誌のためならそんなコトは言ってられない。あんぶる殿の「普通はやらない競馬場巡り」があるし。今回は「あまり遠征できなかった」とおっしゃっていたけれど、震災があったことを考えれば仕方ないかなと。我々も影響受けたし。ブツブツ…
 
 せっかく東館まで来たんだから…と、音源もチェックした。特筆事項は1つかな。何のアレンジもヒネリもなく、推定だけど打ち込みなどではなく生ピアノのクラシック曲(ラヴェルのピアノ組曲「クープランの墓」)のCDがあった…名手名人の演奏を入手する手段が山ほどあるこのジャンルに、こういうモノをぶつけるとはいい度胸だ。ただまあ、売り子の方にコレを実際口に出して伝えてしまった以上、「批判を言うなら買え」という私のポリシーに従って買うしかないよね。なお、より安かった「亡き女王のためのパヴァーヌ」じゃなくてコッチにしたのは、私なりのこだわりである。
 
 この日は早めに切り上げて…という予定で、実際早めに切り上げたんだけど、「メインレースに間に合うなあ」と考えてしまいました。気がつくと何故か後楽園にいて、クイーンSの馬券を持っていた…アヴェンチュラ単勝でいいのに、つい欲出してアプリコットフィズとの馬連にしたのが…腹いせに?秋葉原まで繰り出し、こみっく☆トレジャー(9月4日インテックス大阪)のカタログを入手。今回は国際通信社もいないことだし、行く必要は無さそうだ…と思っていたけれど、諸般の事情(後日説明)により遠征決定…駄目だオレ。
 
 3日目。「コミケ最悪の戦場」の1つに突撃指令。結果的にまんがタイムきららが「片付いた」ので、アタックする余裕がある。ならば行くのが「下っ端」の勤め。サークル入場券があるので、そこまで惨いことにはならない…んだけど、代償も小さくない。確かに、「列に並んで日差しに照らされつつ立ち続ける」なんてことはしなくていい。その代わり、早起きするのはいいとして、会場に着いたら「各サークルへの行列を形成する場所へ行くための行列」が形成されそうな場所(一応決まっている)付近を、荷物持ったままウロウロし続けなければならない…立ち止まっているとコミケスタッフに追い払われる、って決まりがあるのだ。荷物受け渡しがある関係で「辞書」担いでコレやらなきゃイケナイんだから、楽じゃねえ。でも、炎天下で2時間(場合によってはもっと)並ぶよりはマシ。
 
 体力削って「まあこんなモノだ」って位置を確保したおかげで、ここは20分で片付ける。残る指令は西館に行って…しかし、この時間に連絡通路を通ろうとするのは自殺行為。通行規制かけられて全く動けない可能性が高いからだ。そこで、東館での「自分の買い物」を少しやっておく。まずはそれなりの行列を作るエロ系サークル「FrendlySky」に。「少女兵器大戦」「Battleship Girl」のZECO先生のトコロだから。どーせお目当ての品(ZECO先生の作品)はないと思うけど、それは知ったコトではない。「この業界」を見捨てて別のトコロに行っちゃわないで欲しいなあ…と思っても、私に出来ることなんてこれぐらいだからだ。実はエロ系はこれだけ。企業で仕入れたモノも、エロ系ではあってもエロくないモノばかり(夏だと半分が音源。ちなみに冬はカレンダーばかり)だからなあ。正直、「とらのあな」だの「メロンブックス」だので買えるモノを、コミケで入手する必要は無いと思う。ココでしか入手できないモノが山ほどあるってのに。
 
 次に向かったのは、まずメカミリ。特筆すべきは「Wrecked Panzer in Russia」かな。以前コマンド誌でも紹介した「ゆめみ~あい別館」殿の品で、41~42年に独軍に撃破されて放棄された赤軍戦車の写真集。今年は独ソ戦開始70周年だからね。撮影地点(=撃破地点)を戦況図で紹介し、更に元の所属部隊(推定だけど)にまで言及するという、ゲーマーに嬉しい仕様。こういう同人誌を出してくれるサークルを「応援」することは、色んな意味で大事だと思うんだけどな。
 
 あと、小林源文先生もこのジャンルに。「黒騎士物語外伝」と「バルバロッサ作戦」が再版されていたので、つい両方とも…うんうん、やはり小林先生の描く戦場は迫力があってイイ。またゲーム雑誌で仕事してくれないかなあ。頼み方次第では何とかなると思うんだけど…
 
 評論系も私の定番。あえて紹介したいのは「非電源卓上ゲームにおける聴覚的演出の添加案」かなあ。目の付け所は面白いと思うけれど、流石に色々甘いかな。要は「そーゆー要素を付け加えると面白いのでは」って提案に留まっているので。真面目な話、目の前に対戦相手がいる関係上、会話や歓声・悲鳴といった「音を伴う人間的な反応」を楽しむことが出来る…ってのは、非電源卓上ゲームが電源ゲームより優れている点ではないかと。他にもBGM(映像作品を代用にすることもある)流してみたり、ダイス振る時の音にこだわってみたり…と、「実践例」は山ほど考えられると思うな。更に言うなら、テーブルトークRPGから「会話」という聴覚情報を取り除くのは無意味だし、「会話以外の音が重要な意味を持つ卓上ゲーム」でさえ、既にいくつかあると思うぞ。研究が甘い!ただ、これを相手に向かって伝えようと思ったら、私のポリシーに従って買わなきゃイケナイ…
 
 そろそろ西館への通路が空いてきたかな…ってんで西館へ。指令が下されていたイラスト集を買った後は、速水螺旋人先生とM.WOLVERNE先生のトコロへ。「日ごろの感謝」を伝える良い機会なので、やはり足を運んでおきたいもの。なお、本来ならば創作(少女)で便せん漁りをするんだけど、どーせ21日のコミティアに行く関係上、思い切って省略。
 
 私の買い物関連以外の話を1つ紹介しましょ。2日目アニプレックスの列に並んでいる時見かけたコスプレイヤーの話。「まどマギ」のほむらの格好してたんだけど、すげー似てた。何が似てるって、やさぐれたトコロが(笑)。まあ気持ちはわかる。私も「アニプレックス3周してきて」って指令が来たら、同じくらいやさぐれたと思う。
 
 今回は、「指令下された品を入手し損ねる」という、本来あってはならないコトをやらかしてしまった。ある程度やむを得ないことだとわかっちゃいるけれど、すごく口惜しい。前回もパチスロ系で同じコトやらかしているだけに、余計口惜しい。とはいえ、いい対策があるワケじゃないんだよね…体力や私自身の買い物も含めて考えると、色々限界はあるわけで。ただまあ、次こそこんなコトがないよう、精進しないと。
 
 コミケが終わると、「夏も終わりだねえ」という雰囲気になる…はずなんだけど、今回は翌週のコミティアに参戦予定で、更に9月アタマに大阪行きの予定。「まだまだ戦わなきゃ」って感がありますね。「永遠の旅人、ヲタクに休息はなかったのである」(大木毅・鹿内靖共著「鉄十字の軌跡」より引用)ってトコロですか。トホホ…