2月27日2011/02/28 00:39

 ヴィクトワールピサ、やっぱ強いなあ。流石だ。元ペーパーオーナーとしては、とても嬉しいよ。つーわけで、本日はこの馬の話題。
 
 色々悩んだんだけど、中山記念は観に行くことにした。馬券のことだけ考えれば別の選択肢もあったんだけど、やっぱりナマでこの馬の走りを観ておきたくて。
 
 レースは…なんつーか、モノが違う。あの条件であのメンバー相手なら、マトモに走ったら負けないって感じ。道中は後方に位置していながら、自力でまくっていって最後押し切っちゃうんだもの。しかも中山4コーナーを外々ブン回して。「久々の1800だから戸惑う」なんて不安を述べた奴もいたけれど、元々この辺の距離がベストっぽい馬だからなあ。
 
 とはいえ、私は「この馬が勝ちそうだから」観に行ったワケではない。ドバイに行けない代わりとして…ってワケでもない。そういう面もあるにはあったけれど、もっと大事な用事があったんだよ。それは、「無事に帰ってきますように」ってお祈りしてくるためだ。
 
 私のようにちょっと古くから競馬やっている人間にとっては、ドバイワールドカップ挑戦と聞くと、少し心が痛くなる。ホクトベガが散ったレースだからね。あれから時が流れ、コースもずいぶん変わった…どころか、今は別の競馬場でレースやるんだとわかっていても、やっぱり「大丈夫か?」って気分にさせられちゃう。こればっかりは理屈じゃないからなあ。
 
 つーわけで、中山のパドック脇にある馬頭観音に、「どうかこの馬が無事でありますように」とお祈りしてきました。ヴィクトワールピサ自身にも心の中で「無事帰ってこい」と声を掛けておいたので、まあ大丈夫じゃないかと。本当ならば現地で無事を祈りたいんだけど、こればっかりはね…そもそも、私ごときが祈ったところで何がどうなるワケじゃないってのはあるんだけど、それでも「やることやったから、大丈夫」って思い込みが欲しかったんだな。
 
 ヴィクトワールピサは、ドバイで通用するか?う~ん…よくわからん(苦笑)。一応、この馬は「2000ぐらいが一番強くて、ダートもこなす」と思ってはいる。この馬をPOで指名する際、「そういう馬じゃないかな」って理由で指名しているので。強いて言うならピークを過ぎていないか気になるけれど、今日の走りを観る限りでは、成長が止まったって感じは受けなかった。
 
 それでも、強気になれるようなレースじゃない。ダートこなせるってのは、あくまで血統だけ見た評価に過ぎないからなあ。戸惑ってクソ負けしても不思議ではない。だいたいだなあ、血統面だけ見て「芝も大丈夫」「ダートも大丈夫」なんてのは、2歳戦くらいならともかく、古馬になってからだとまるでアテにならん。血統面だけ見たら「芝もそれなりに」と思っていたフリオーソが、先週「ボク芝は嫌いです」とばかりに先行できなかったトコロを見せられているし…ブツブツ…
 
 相手関係だって強い。ブエナビスタもいるし、スノーフェアリーもいるみたいだからなあ。特にスノーフェアリーは脅威だね。この馬も「ダートというかオールウェザーはどうよ」って話はあるけれど、末の切れ味だけ考えたら、ブエナビスタ以上かも知れない馬だからなあ。この2頭にはアッサリ差しきられても文句は言えない。他も強いし。ブックメーカーがヴィクトワールピサに高い評価を付けなかったのもわかる。
 
 ただまあ、もし私が馬券買うのであれば、ヴィクトワールピサから買う。そーゆーものだ。私の小賢しい予想なんかより、よっぽどこの馬の方が信用できる。ドバイは無理でも、せめて香港へ行って馬券買いたい…あんまり人気にならないだろうから、勝てばオイシイ思いが出来そうなんだけどなあ。やはりここは「合法的に香港の馬券を日本で買う方法」を開発するしか!
 
 ヴィクトワールピサの次走は、ドバイと決まっている。その次はどこだろう?有力なのは宝塚記念かな。ただ、そいつをスキップしてキングジョージ使い、秋は凱旋門賞狙い…なんて可能性もあることはある。角居調教師は「凱旋門賞患者」だからキングジョージは無視すると思うけど、ドバイで勝っちゃったら何言い出すかわかったものじゃないからなあ。そもそも、「アスコットの魔物にヤラれた男」橋口調教師だって、ハーツクライがドバイで勝つまでは「キングジョージ?」って人だったわけで。
 
 まあ、ドバイの次がドコであろうとも、私はそこに馬券買いに行くだけだ。ただまあ、流石に出来れば国内であって欲しいかな。旅費は高いんだよ。特に欧州は物価も高いし。オマケにアスコットだった日には、何故か財布の中から「使っちゃイケナイ金」が消える(苦笑)。何やってんだか…と思ったりもするけれど、それが私という生き物なんだから仕方ない。
 
 そんなわけでこの馬絡みの妄想は尽きないわけだけれども、一番大事なのは「無事であること」だ。それだけはね…猫かわいがりするのは何かが違うにしても、やっぱりアクシデントは嫌だ。それは避けてもらいたい。だから、今日はお祈りに行ってきました。こーゆーのは大切だよね。
 
 なお、ヴィクトワールピサについては特別言うことはないけれど、「ヴィクトワールピサみたいな馬になってくれないかな」と期待して今年度指名したダノンフェニックスの走りについては…うーん、現時点ではちょっと距離が長かったかなあ。こなせると思ったんだけどなあ。皐月賞に間に合いそうもないのは、かなり痛いんですけど。ブツブツ…