1月13日2011/01/14 01:51

 関西遠征、正式決定しました。大阪入りは20時前後。日曜の夕食は車内で済ますことに。ちとキツい日程だけど、まあバス利用よりはマシ。
 
 つーわけで、今回もまた関西遠征絡みの話。某SNSで交わされた議論を見て、一応は「私の考える、関西で同人ウォーゲームを扱う即売会を普及させる方法」を詳細に語っておいた方が良さそうだと感じたので。妄想タップリにお届けします。そうじゃなけりゃ、お話にならないので。
 
 まずは現実的な話から。「コミケもゲームマーケットもない関西において、同人ウォーゲームを扱う即売会を作ることが出来るか?」という問いに対し、現実的な回答をしろと言われたら、答えは「データ不足につき回答不能」となる。本当ならば、「そんなコトが可能かどうか」判断するためのデータ収集から入る必要があるのだ。正直、今年1年掛けてそれをやりたいなあって思惑があったくらいだ。それが済んでいないのに、早くも視察旅行とは…
 
 こっから妄想の話。関西に同人ウォーゲームを扱う即売会を作ろうと考えた場合、手段としては3つ考えられる。1)既存のオールジャンル即売会に、そーゆーサークルを送り込む、2)イチから同人ウォーゲームを扱うオンリー系即売会を作る、3)ゲームマーケット関西(仮称)なるモノが開催されるのを祈る、の3つだ。今回は、この3つについて私の意見を述べておこう。
 
 まず1)。既存のオールジャンル即売会に、そーゆーサークルを送り込む。間違いなく、コレが一番手っ取り早い。申込書を入手し、参加費と共に送りつけ、頒布する品(委託品でも可)をかついで行く「だけ」だ。これだけでも結構大変ではあるけれど、他よりはどう考えてもマシだ。
 
 問題はこれで「参加した甲斐があるほど売れるか」だけど…告知方法を工夫すれば、何とかなるかもしれない。そもそも、ヲタク入っている奴(私含む)にしてみれば、「サークル参加の体裁を整えるコトに成功しさえすれば、売り上げゼロでも元は取れたと感じる」って話がある。即売会にサークル参加できれば、一般参加名者に先駆けて入場できるので、同人誌の入手が楽になるから。コミケのサークル参加証なんて、ヤミでは相当高額で取引されているみたいだし。
 
 問題は、「単に単発で参加しただけじゃ、意味がない」ってコトかな。ある程度継続して参加して、周辺地域のゲーマーに「この即売会に行けば、同人ゲームが入手できる」という認識を植え付けないと。そんでもって、「この即売会に行けば、同人ゲームを求める奴がいる」って目論見から同類がサークル参加するようになって、やっと「意義のある成功を収めた」となる。そこまで根気のあるゲーマーを見つけるのはタイヘンだと思うなあ。
 
 2)の「イチからオンリー系即売会を作る」は、かな~りタイヘンである。最初の段階から「サークル参加してくれそうな奴」を見つける必要があるので。ただ、タイヘンなことを覚悟できるのならば、実は個人レベルでも一応可能ではあるようだ。もっとも、「それが可能なだけのノウハウと人脈がある奴」ならばって話だけど。大きめのゲームサークルもしくはメーカー(国際通信社など)が音頭取ってキリキリ働けば、小規模なモノを開催できるんじゃないかとは思う。
 
 この案の問題点も、やはり継続性にある。「単発じゃ意味がない、継続しなくては」って部分は1)と同じだし、それどころか「いかに成長軌道に乗せるか」ってコトまで問われる。というのも、この手の即売会は「ある程度の規模」になるまで成長させないと、マンネリ感が強くなって「一般参加者離れ→サークル参加者離れ」の連鎖を起こして消滅しちゃう。自転車よろしく「前に進むか、こけるか」の二択であり、その場にとどまれない。
 
 3)の「ゲームマーケット関西(仮称)が開催されることを祈る」とは、東京で行われているゲームマーケットが、関西に進出することを全力で祈るってコトだ。ただ、コレは一応「実現可能性がある」のではと思う。関西圏の人口を考えれば、ゲームマーケットの主催者や参加している企業が「関西でもこういうイベントがあると良いよね」と考えている可能性はあるから。
 
 ただ…現時点で「ゲームマーケットの関西進出」って話が具体化している保証はない。とりあえずは「そういう話もあるよね」ってレベルじゃないか?年2回開催が決定されたばかりだからなあ。何らかの方法で「関西でもやってくれ」って声を届けることは可能かも知れないけれど、それに応えられるかどうかは何とも…少なくとも、個人レベルでどうこうできる話じゃないし。
 
 こうやってみると、ただ祈っていればいい(それしか手がないんだけど)3)が一番有力って気が。他力本願もいいところだ。それに、「サークル参加があまり見込めない」などという調査結果が出たら、「まだ時期尚早だ」ってんで進出が見送られちゃうかも知れない。もう少し「我々で何とか出来る」手を考えた方が良いかな。
 
 手間やら「失敗した時の被害」を考えれば、どこぞの勇者がオールジャンル即売会に突撃を繰り返すしかないような気はする。ただ、それが実を結ぶのはタイヘンだと思うなあ。正直、効率は良くないって気もする。
 
 そこでだ。一応私が考えたのが、「サークル連合を作り、まとめてどっかの即売会に申し込む」だ。最初から複数のサークルが連携を取れば、「お互い支え合う」って形が取れるので、個人レベルの努力に期待するよりはマシだと思うので。サークル連合を組むまでがタイヘンって話はあるけれど、最初にそのための努力をしておいた方が、後々良い結果に繋がりやすいのではないかと。
 
 とはいえ、サークル連合を組む「キッカケ」を作るのはタイヘンだ。一応カネが絡む話なので、「メールとSNSがあれば…」なんて認識は甘い。どこかで顔つき合わせて話をして、一緒に呑んだりして親交を深めて…といった「人脈作り」が問われてくる。こんな話をまとめられるほど人望・社交性・行動力があるゲーマーなんているのか?コマンド誌の中黒編集長が雑誌の仕事放り出して取り組むわけにもいかないでしょ。
 
 つーわけで、「やっぱり難しい」と結論を出しかけたんだけど…一応、「こうすれば何とかなるかも」って手を考えてみたので披露しよう。まず、オンリー系即売会「モドキ」を作る。実態は単なるゲームのコンベンションでいい。ただまあ、一応広めに会場を取り、同人ゲームなどを売るスペースも設ける。何だったら「中古ゲームを売る」だけでもいい。目的は「この即売会モドキを大きくすること」ではなく、単に同人ゲーム扱う意欲のある奴の親睦を深めること。そんでもって、「次の一手」について話し合い、それが決まったら解散する。もちろん、「次の一手」が「この即売会を続けて成長させてみる」だったら、解散する必要は無い。それは話し合い次第だ。
 
 また、即売会+コンベンションってだけじゃなく、ゲストを呼んで講演会モドキをやってもらってもいいかもしれない。コミケにサークル参加している方(おそらく関東圏在住)とか。こうすれば「物販コーナー」を充実させることが出来るし、委託販売権を認めてもらえるかも知れない。
 
 同人活動ってモノは、個人でどうこうできるモノである。でも、私が思うに、やっぱり大切なのは「人間同士のつながり」じゃないかと。「同人誌の売り買い」からして人間同士のつながりだからなあ。コレに比べたら、「ドコで売るか」とか「どんなモノを売るか」なんてのは、さほど重要じゃないと思う。人間関係が充実していれば、それらは何とかなりそうなモノなので。
 
 同人誌即売会に「客」や「店員」はいない。いるのは「一般参加者」と「サークル参加者」であり、対等の関係であると同時に「即売会を盛り上げるための同志である」ってのが、コミケの理念の1つだそうな。これは確かに綺麗事ではあるけれど、確かにコミケ(に限らず即売会全般)では「客」「店員」って関係とは異質なモノが構築されている気がする。そこをふまえた上でないと、「同人ゲーム普及戦略」なんて練れないような。
 
 とりあえず、日曜は大阪に行き、コマンド誌編集部の「ふるまい」を見てくる予定。色んな意味で苦戦が予想される(実は売れたら売れたで問題が露呈しそうな…)けど、基本黙って観察するだけにしようかと。そういう方面で多少なりとも成長してくれなきゃ、私は困っちゃうよホントに。とにかく経験を糧にして下さい。生暖かく見守りはするので。

コメント

_ イッシー ― 2011/01/17 00:25

多分ご来訪頂いたのは貴兄だと思われますが
(違っていたらごめんなさい)
色々と失礼な物言いをいたしました。m(_ _)mすいません

アナログゲーム・ウォーゲーム界に対して
「どないかせんといかん」とお互い思っているのですが
私が描いている方法は貴兄とは異なります。

あと、微力ながら私は同人ゲーム界でできることを
とある(こちら方面では無い)お店と企画もしております

とりあえず、なんか挑戦状を叩き付けたような
具合になっておりますが(笑)
挨拶とさせていただきます(ナンカヘン??)

_ F男 ― 2011/01/18 22:47

先日はお世話になりました。私のことだと思います(苦笑)。

ウォーゲーム業界を盛り上げるのはタイヘンだと思うのですが、それでも「色々やってみる」しかないと思います。その意味では、色んな意見があり、色んなコトを実行してみるのは、良いことではないでしょうか。

私は基本的に実行力がないので、単に「刺激」してるだけに過ぎません。私のタワ言など気にせず、色々頑張ってみて下さい。応援しています。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://fohpl.asablo.jp/blog/2011/01/14/5636276/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。