12月27日2010/12/28 02:30

 生存証明を兼ねて更新します。一応年内最後の更新にはならない予定だけど、どーなるのかサッパリわからんです。色々忙しいので。
 
 ネタは何にしようか悩んだあげく、やはり有馬記念の話で。勝った馬が勝った馬だからね!有り難うヴィクトワールピサ。
 
 有馬記念当日、私は達観しまくっていた。ブエナビスタが強いのは知っている。でも、馬券はヴィクトワールピサ単勝。JCの後に「複勝も買っておけば」などと反省したのは事実だけど、今回はどうやらそれなりに人気になっちゃいそう。ならばもういい。ゴチャゴチャ買い散らすのは私の趣味じゃない。
 
 結果は…正直言います。最初は「負けた」と確信してました。けど、スロー映像見たらものすご~くビミョー。「これはわからん、同着もあるか?」と思い直し、ドキドキしてました。ただ、フツーなら「残っていろ!」と祈るところだけど、私は何故か「同着はヤメロ!」と祈ってました。一度完全に諦めたので、ハズれることは「あっそ」って気分。それよりは、同着で的中して払い戻しがクソ安くなるのが…正直、そんなビミョーな勝ちだったらイラナイ。
 
 写真判定の結果は、ヴィクトワールピサが残っていました。やったね!有馬記念がどうこうと言うより、「POG期間を過ぎても勝てた」ことが大きい。ネオユニヴァース産駒のリストを眺め、「コイツが一番『期間過ぎても燃え尽きない』かなあ」って理由で指名したのだ。たとえハナ差でも、それを証明できたのは嬉しい。
 
 レースを振り返ると、馬の強さより鞍上の腕が光るレースだったかな。あれはお見事。向こう正面で先頭に並びかけた時は「かかったか!」とちょっと焦ったけど、あそこでペース上げたのが最後の粘りに繋がったような。直線までスローだと瞬発力の差でブエナビスタに勝てないのはわかりきっているからなあ。
 
 その意味では、今年の香港ヴァーズで天才デットーリが魅せてくれた騎乗と良く似た内容、おまけに天才の得意技「ゴール版ではキッチリ勝っている」のオマケ付き…と、まさに「デットーリばりの騎乗」だったんでないかな。でも、デムーロだと「素晴らしい騎乗だ!」だけど、天才だとソレがデフォルトですから。そこに越えられない壁がある。
 
 ブエナビスタは、降着の影響がヘンなトコロで出たのかも。道中の位置取りはマークきつかったから仕方ないとして、直線入ってからの仕掛けがワンタイミング遅かったような。これは鞍上スミヨンが、JCの二の舞は…ってんで慎重になった分でないかと。普段丁寧に乗ってないからそーなるんであって、特別同情する気にはならない(馬は可哀想だけど)かな。
 
 しかしまあ、朝日FSに引き続き、外国人ジョッキーが上位に来ましたねえ。たまに勘違いされるんだけど、別に私は特別外国人ジョッキーびいきではない。天才とコーツィーに特別な愛情を捧げているのは事実だけど、アレは他の外国人ジョッキーとは明白に区別してますから。その意味では「どうよ」って気持ちは私にもあるんだけど…
 
 でもねえ。今回の有馬記念に関しては、「なんで外国人ジョッキーなのか」わかるような気が。ヴィクトワールピサもブエナビスタも「海外遠征行きたい」馬だからなあ。コレが絡むと騎手の選択肢が狭くなる。海外では日本人を…って陣営も多いだろうけど、そこで「本気で勝ちに行く」となると、実は「武豊か蝦名か」ってな感じになっちゃって、国内だと他の馬とカチ合って乗ってくれないのよね。今回ヴィクトワールピサも武豊をローズキングダムに取られちゃったし。「他の日本人ジョッキーに渡すのはどうかと思うし、かといって凱旋門賞は…」って話になると、外国人になるんじゃないかなあ。
 
 ただまあ、とりあえずヴィクトワールピサの次走はドバイになりそう。あの時期は休み取れないんだよなあ…ブエナビスタも多分ドバイに行くし、今回取り消しちゃったローズキングダムも「ドバイ行く」と言い出しかねない。今年ドバイで好走したレッドディザイアも「また行く」とか言いそうだ。う~む、豪華メンバーなんですけど。
 
 逆に言うと、日本の春天はこの辺抜きのレースになりそうなのか。コレは問題だなあ。やはり、ドバイと凱旋門賞ぐらい日本でも馬券売って欲しいよなあ。無理なのはわかっているけどね。ああ、ドバイは無理にしても、せめて香港行きたいなあ…あそこはドバイの馬券売っているからなあ。
 
 とりあえず有馬記念の結果がアレなので、来年は海外遠征が盛んに行われそう。来年の凱旋門賞に日本馬が1頭もいなかったら、むしろビックリだ。キングジョージに挑戦する馬もいるかもしれない。ってことは、私がアスコットかロンシャンでワケわからんコト吼えながら馬券買っている可能性が…どーすんだおい。カネ足りるのか。
 
 とりあえず、ヴィクトワールピサは調教師が「凱旋門賞患者」だから、ドバイの後は凱旋門賞狙いだと思われる。宝塚記念使うのか、それとも早めに仏入りして向こうのレース使うのかは知らないけれど。そう考えれば凱旋門賞だけマークしていればいいような気がするんだけど、有馬記念回避しちゃった某馬のセンセが「ブエナビスタと白黒つけるんだ!だから、ドバイ遠征だ!」などとヌカし、そこで間違って勝っちゃったら…アノ人は「アスコットの魔物に取り憑かれた人」だからして、凱旋門賞じゃなくてキングジョージって言うよなあ…ついでに朝日FS5着馬も帯同馬として連れて行くとか。「そんな馬鹿な」って話ではあるけれど、そこでブレーキが全く効かなくなるのが「魔物に取り憑かれた奴」の症例なんだよ。
 
 ただ、ヴィクトワールピサは、私がPOGで指名した馬の「最高傑作」だ。今回の勝利によって、胸を張って「世界にケンカ売れるぜ!」と豪語できる馬になったと思う。そんな馬が本当に世界相手にケンカ売る姿、見に行きたいよねえ…ドバイは難しいとしても、凱旋門賞、花の都パリに行きたいよねえ…理性では「キングジョージ行ってる場合か?」って気がするんだよ。けれど、そこで素直に「じゃあ、今年はパリへ」と言えるようなら、苦労はしないんだよ。ああ、本当にどうしよう。
 
 なお、アタマの中のどこかで「キングジョージで大勝負して、儲けたカネで凱旋門賞へ」って声がするんだけど、これはどう考えてもワナだよな(苦笑)。そう言えばハーツクライの時も、「もしココ勝っちゃったら、『欧州を代表する馬』として凱旋門賞でディープインパクトを迎撃する義務があるのでは。ついでに、オレはソレを見届ける義務があるのでは」などと考えたのが全てだったような…うう、早くも「アスコットの魔物」がオレをたぶらかそうとしている!オレでさえこうなんだから、きっと橋口調教師は手遅れだろう。あ~あ、これから少し節約しますかね…って、コミケ始まったらすぐ忘れちゃうだろうけど(苦笑)。