5月15日2010/05/16 02:32

 うんうん、そうじゃなくちゃ。キッチリこちらの期待に応えてくれるとは、流石の一言。コチラも色々覚悟は出来ています。
 
 つーわけで、本日は前回の続き。私のPOG1位指名について。一部の方は「予想通り」なんだろうけど、あえて長々語ります。
 
 先ほどエントリーした、2010~2011POG。私の1位指名はかな~り前から決まっている。他を指名することは、とにかく「自分が許せない」のだ。何を指名するのかって?そりゃもう、「橋口調教師のトコロのハーツクライ産駒で、一番走りそうな奴」に決まっているでしょーが。そんでもって、コイツでキングジョージに挑戦し、「アスコットの魔物」を討ち取るのさ!
 
 橋口調教師は、中央競馬屈指の「面白い人」だと思う。「ダービーの日に府中にいないなんて、耐えられない」とばかり、目黒記念(当時も今もダービーの日の最終レース。古馬の重賞)に、よりによってダービー除外させられた3歳馬を走らすとか、とにかく・ひたすら・なにより・すなわち「GⅠで2着が多い」(尋常な数じゃない)とか…一応は「名調教師」と呼ぶに相応しい実績があるんだけど、そんな重い称号より「面白いオッサン」の方が相応しい気がする。
 
 この橋口調教師と私には、1つ共通点がある。「アスコットの魔物」に取り憑かれているのだ。そりゃまあ、私が「魔物にヤラれてスッテンテンになった」レースにおいて、私がブックメーカーのオヤジ(馬券売ってる人)に「Oh! Big Bet!」(訳:「おお!スゴい勝負だ!」)と言わしめるほど大金を突っ込んだ馬ハーツクライ号を管理してたのが、橋口調教師だからねえ。「リベンジしてやる!」って気持ちは、あって当然でしょ。
 
 ただ…だからって、POG資料本の取材に対し、「キングジョージでリベンジ」と断言するってのは…いくら「引退が近いので、色々間に合わない」とはいえ、池江郎調教師は「ディープインパクト産駒で凱旋門賞へ!」なんて発言していないんですけど。これが「アスコットの魔物」の怖ろしさだ。完膚無きまでに叩きのめされても、なお挑戦したくなるんだよ。単に「そりゃ橋口調教師がお調子者だからじゃ…」って話はあるけどね(笑)。
 
 橋口調教師が「アスコットの魔物」にヤラれているコトは、数年前からわかっていた。「この馬でキングジョージに!」と発言したのは、今回が最初じゃないからねえ。去年の皐月賞の時は、「リーチザクラウンが間違って皐月賞勝ったら、『アスコットへ行く!』などと言い出すんじゃ…」と不安になったくらいだ。そんなことされたら、私もセットで遠征する必要がある。何故?聞くな。そこに日本馬が優勝する可能性がある(出走してしまえば、ゼロにはならない)以上、私は行かなくてはならない。
 
 橋口調教師だけじゃなく、ハーツクライにも言いたいコトは山ほどある。馬券的相性はさほど悪くなかったけどね。何と言っても、ディープインパクトを負かした有馬記念で、私はこの馬の単勝持っていたからなあ。あの時は「ハーツクライとウィジャボード(JC・香港ヴァーズに出走)、ウィジャボードとシックスセンス、シックスセンスとディープインパクトを比較した場合…」ってな推理の結果、「人気ほどの能力差はない」てな結論を出した。不安があるとすれば橋口調教師をして「また2着か!何でまた2着なんだ、オレは運がねえ!」と嘆かせた「2着病」だけど、ありゃあ「相手の鞍上が天才デットーリだから」で片付けることにした。天才は「違う」からね。
 
 そのハーツクライの、キングジョージ遠征については…なんというか、私の生涯において、あれほど「負けた!」と実感させられたモノはない。単に「財布からカネが消えた」を通り越し、色んな意味で危険な状態に陥ったくらいだ。宿に預けたデポジット(飛び込みで見つけた宿だから要求された)がなけりゃ、空港にたどり着くこともできなかったのだ。宿から「これじゃデポジットは返せない」ってイチャモンつけられたり、帰りの地下鉄が動かなかった(これで足止め喰らった土地で見つけた宿を利用してた関係上、シャレじゃ済まない)場合、どーなるんだオレは」などと考えつつ、不味いわけではないが得体は知れない「現地で見つけた謎のカップ麺」すすっていた時の気持ちは…ただ、これだけ「惨い目」に遭いながら、「二度と行くものか!」とは思わない。それが「アスコットの魔物」だ。
 
 誰に強制されたワケでもないけど、私にとって「アスコットでリベンジ」は義務である。おそらくは…というより、まず間違いなく橋口調教師にとっても義務だ。それが「アスコットの魔物」であり、橋口調教師という漢だ。まだダービー勝っていないにもかかわらず、「ダービーは通過点、キングジョージ制覇を狙う!」などという無茶苦茶なことを本気で考えているはず。そんな橋口調教師に乗っかって、キングジョージを制覇した馬を指さして「アレはオレの馬」って気分に浸りたいじゃないか。それがF男クオリティだ。
 
 現実的に言って、ハーツクライ産駒ってどうなのか?うーん…駄目ってコトはないと思う。産駒頭数は少なめだけど、質はそれなりだと思うし。活躍したのが古馬に入ってから…ってイメージが強いけど、ダービーでも2着しているからなあ。この馬の場合、能力じゃなくて別の何かが原因で「若いウチは伸び悩んだ」気がする。こと「一発の破壊力」に限定して考えるなら、ディープインパクトより上だと思うな。それがどんな形で産駒に受け継がれるかどうかは知らないけれど。
 
 先日書いたように、世間じゃディープインパクトに対する期待が盛り上がりまくっている。けど、そんなコトは「知ったコトじゃない」のだ。私にとっては、もっと大事なことがある。キングジョージでのリベンジだ。ヴィクトワールピサが凱旋門賞に登録したように、「強い馬だからって、キングジョージ使ってくれるとは限らない」以上、「アスコットの魔物」に取り憑かれている橋口調教師に期待するしかない。だから1位指名。どのハーツクライ産駒にするかは、まだ決めてない。流石に「全部指名する」のはやりすぎだからね。
 
 アホバカだってのは、私自身が良く知っている。可能性の話をしたら、「そんな夢みたいなことを」で終わりでしょ。でも、だからって諦めきれるようなモノじゃねえ。あのアスコットで、世界の強豪相手にハーツクライ産駒が勝利を収め、「お金を返してもらった」私が周囲の連中つかまえて「アレはオレの馬だぁ!」と吹聴して回る…という「妄想」を実現するためには、自分から「諦める」ワケにはいかないのだ!つーか、それぐらい「勝利の喜び」が大きくないと、魔物に惑わされて、ハーツクライに突っ込んで「使っちゃイケナイカネ」まで消え失せた、あの時の惨めな気持ちを取り返せないと思うぞ。待っていろよアスコット、今度は「オレの馬」で勝負だ!

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